NARUTO-(続編オリジナルストーリー)-   作:♪noname♪

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No.701

ナルト「やっと終わった、会談中の空気は重苦しくて未だに慣れないってばよ…」

 

火影の椅子に座りぼやくナルト。

 

シカマル「そう言うな、各里の情報を共有する大事な場じゃねえか」

 

それをめんどくさそうに返すシカマル。

 

 

 

第四次忍界大戦が終結してから何年か経った。カグヤの封印、サスケとの死闘を繰り広げたナルトは七代目火影に就任し、シカマルを相談役に置き、共に里の安定の日々精進している。

 

だがその反面、息子であるボルトへはあまり接する時間が作れず、次第にナルトが子供の頃やっていたように、ボルトはイタズラで周りの関心を自分に向かせようとして、ナルトに叱られるようなことが多々起こっている。

 

 

 

ナルト「最近は何事もなく平和だってばよ」

 

シカマル「会談で聞いた限りは、あの戦争以降大きな抗争はどこも起こってねぇ見たいだしな」

 

頷くナルト。

 

シカマル「俺達が守ったこの世界は

、少しづつ平和安定になりつつある。それはお前の願いでもあり、全忍びの願いでもあるんだからな。」

 

ナルト「ああ…」

 

 

 

ガチャ…。二人の話しが終わる頃を見計らっていたかようなタイミングで、ドアを開ける音がした。

 

「失礼するわ、火影様」

 

開けると同時にがらがらに枯れたような男の声がするが、話し方は女の口調だ。

 

シカマル「大蛇丸か、いつもノックをしろと言っているだろう」

 

大蛇丸「ごめんなさいね、待つの嫌いなのよ、私」

 

薄笑いを浮かべナルトの方へ歩み寄って行くする大蛇丸。

 

ナルト「大蛇丸、その後は上手くいっているのか?」

 

大蛇丸「その事なんだけどね、研究自体は順調なんだけど、もう少し経費がかかりそうなの」

 

やれやれと言わんばかりの手のそぶりに加え、ここでも薄ら笑いを浮かべる。

 

ナルト「あれだけ予算組んだのにまだ足りないのか!?」

 

驚きのあまりツッコミの目の状態で椅子から立ってしまうナルト。

 

大蛇丸「研究は実験の繰り返し、それなりに費用は重なるものよ」

 

ナルト「だからって…」

 

頭を抱えながら再び椅子に崩れるように座る。

 

シカマル「もう少し節約してできないのか?里の金だって無限にあるわけじゃ無いんだ」

 

やや困惑しながら大蛇丸に聞く。

 

大蛇丸「良いものを作りたいなら妥協は許されないわ、私だって予算内でおさめようと苦労してるんだから」

 

シカマル「綱手様の報告では、まだ使える検体をほいほい棄てて、あれでは資金が流れているだけだと言っていたがな…」

 

呆れた顔で言うシカマル。

 

大蛇丸「白ゼツから手に入れた初代火影の細胞を改良できる日もそう遠くはないわ、それを他里に売り込めば研究費用にかかったお金なんて大したことない」

 

ナルト「…わかった、経費はなんとかする」

 

観念した様子で大蛇丸に答えるナルト。

 

大蛇丸「ありがとう、七代目」

 

そう言いながらゆらりと火影室を出ていく大蛇丸。

 

シカマル「おいおい、いいのかよ?医療班の予算超過は想定していたとは言え、どっか削らないと費用なんて出せないぜ?」

 

ナルト「情報班から少し分けて貰うってばよ…」

 

シカマル「…またいのに怒鳴られるな」

 

ナルト「…」

 

想像して青ざめる二人。

 

ナルト「でも医療の技術はいくら進歩しても良いんだ、俺はネジみたいな犠牲はもう出したくねぇ…」

 

シカマル「…そうだな。体張って守ってくれたネジの分まで俺たちは頑張らないとな」

 

ナルト「ところでサスケからの情報の解読はできたのか?」

 

シカマル「ああ、暗号部も少し時間がかかったらしいが、解けたみたいだ。で、その内容なんだが…」

 

顔が険しくなるシカマル。

 

シカマル「ここ数ヶ月怪しい動きをしている連中がいる、という情報が入ったらしいんだ」

 

ナルト「どういうことだってばよ?」

 

シカマル「詳細はまだわからない、だが、しばらくは監視しておくそうだ。サイに頼んで他の影達にも知らせた方がいいか?」

 

ナルト「…いや、まだ動きが見えない以上、混乱を避けるためにも知らせるのは控えた方がいい」

 

シカマル「そうだな、連中に感づかれてもあぶねーしな。里内にも極秘扱いにしとくぜ」

 

ナルト「サスケも見張ってる事だし、今はあいつに任せるってばよ」

 

シカマル「りょーかい」

 

ガチャ!

 

ドアが開く音に驚く二人

 

「大変です、火影様!また息子様が顔岩にらくがきを…」

 

ノックもせずに入ってきて、そう言った男の言葉にナルトは

 

ナルト「ま~たボルトか!これ以上問題増やさないでくれってばよ~!」

 

頭をぐしゃぐしゃにして慌てる。

 

シカマル「…せめてノックして入ってきてくれな」

 

「申し訳ありません!」

 

腕組みしながら嫌々そうに指摘するシカマル。

 

 

 

 

火影室からそう遠くない廊下の窓から里を眺める男。

 

カカシ「やれやれ、外が騒がしいけどまたボルト君がイタズラでもしたのかな」

 

 

 

戦争によって左目の写輪眼は無くしたもののその後はオビトに促された通り六代目火影を務める。退任した後も火影の側近であるシカマルの相談役や、御意見番も出席する木ノ葉上層部のみの会議にも参加を求められるなど、ナルトをサポートできるように更に里との連携を深めている。

 

微笑ましいように外を眺めていると、ややカーブを描いている廊下の奥から足音が聞こえ、姿を現す。

 

大蛇丸「あら、珍しいじゃない、カカシ君」

 

カカシ「大蛇丸か、普段研究室にいるお前がどうした?」

 

少し警戒するように大蛇丸に問うカカシ。

 

大蛇丸「いや、ちょっとね。ナルト君に頼み事をしに来たのよ」

 

話しながらだが、歩みを止めずにカカシの横を通りすぎる大蛇丸。

 

カカシ「…大蛇丸」

 

終わったかに見えた会話に再び賢明な声で口を開く。それと同時に大蛇丸は歩みを止めてじっと前を見つめる。

 

カカシ「Sランク級の犯罪者であるお前が今も生き長らえて、木ノ葉にいられるのは、ナルトと綱手様が上層部に掛け合って嘆願してくれたからだ」

 

重い口を開きながら更に続ける

 

カカシ「皮肉にも悪辣に使っていたお前の力が、これからの木ノ葉に必要になると判断したからだ、それを忘れるなよ」

 

大蛇丸「…わかってるわよ」

 

そう言って振り向くと、白衣の様にも見える服の襟下を右手で下にグッと下げる。

 

すると鎖状の呪印の様なものが首輪のように大蛇丸の首に付いている。

 

大蛇丸「だからあなたとサスケ君の封印術を約束として受けてあげたんじゃない、まったく」

 

やや斜め下に嫌うつ向きながら嫌味ったらしく呟く。

 

カカシはそれをじっと見ている。

 

大蛇丸「私はね、カカシ君…」

 

首元を直して再びカカシに背を向ける大蛇丸。

 

大蛇丸「今までとは違う視点でこの世界を見つめてもいいと思うのよ。私を取り込み自分が思う自分になりたかったカブト、世界を幻術にかけて理想像を現実にしたかったオビトとマダラ…」

 

いつもよりは小さい声で、しかし淡々と言葉を並べる大蛇丸。

 

大蛇丸「失敗した彼らを見てると、自分の行く先も一体どうなるのかわからない、ってね。」

 

そう言うと得意の薄ら笑みを浮かべながら研究室に向かって再び歩き始める。

 

大蛇丸「それなら逆にあえて私が手を下さないで、この世界がどう変わっていくかを遠目で見てるのも面白いじゃない」

 

カカシ「…大蛇丸」

 

大蛇丸「クックックッ…まぁ、どんな風に変わろうが私は別にいいのよ。…例えそれがまた世界の危機になろうともそう言葉を吐いた大蛇丸は、廊下に自分の笑い声がこだましながら奥に消えていった。カカシはそのこだまが聴こえなくなるまで、恐怖とも不安とも言えない心情になっていた。

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