NARUTO-(続編オリジナルストーリー)- 作:♪noname♪
ザザァー!
どこからともなく現れた砂が、覆うようにダンゾウに襲いかかる。やむなく掴んでいた手を放して後ろへ跳ぶと、噴き出した黒い液体や独特な術式も身体に戻って、発動寸前だった封印術は不発に終わる。すると背後の方で声が聞こえる。
我愛羅「やはり、うちはサスケだったか」
カンクロウ「言った通りじゃん、さっさと砂に乗って帰らなくてよかったぜ」
サスケ「砂漠の我愛羅…!」
サスケの身体から呪印がひいていき、徐々に痺れが解かれていく。
サスケ「何故お前らがここに?」
我愛羅「巨大な炎が見えて気になってな、近づいてみたらお前だった」
カンクロウ「木ノ葉が担当だった五影会談の帰り道だ」
サスケ「そうだったのか…」
お互いに今の状況を把握していく。
我愛羅「相手は誰だ?随分押されてたように見えたが…」
我愛羅が膝を付いている相手に目を向けると、ぬっと立ち上がった。
我愛羅「あいつは、ダンゾウ…!?」
カンクロウ「綱手様の代役で五影会談に出たあのときの火影か?」
サスケ「ダンゾウは俺が殺した」
カンクロウ「…あ?いま目の前にいるじゃん?」
我愛羅「…穢土転生か!?」
サスケ「その可能性が高いだろう。あいつのひび割れたような皮膚や、さっき見開いた時に見えた目から見てな」
情報を共有して現状を呑み込んだ我愛羅は、かつての悲惨な戦争を思い出す。
カンクロウ「なんてこった…」
我愛羅「…それで、どうする?」
サスケ「とりあえず、やつの動きを封じる。その後に、俺が追っていた敵がまだ近くにいるはずだ。おそらく仲間だろう、そいつも捕縛する」
カンクロウ「なら、さっさと向こうのやつも捕らえるじゃん」
"蠍"と書かれた巻物を開き正面に構えるカンクロウ。
我愛羅「こちらは三人だからな、手早く終わらせる」
背負っている大きいひょうたんから、砂を周りに漂わせる我愛羅。
サスケ「ああ」
再び須佐能乎を周囲に身に纏うサスケ。
三人が一斉に身構えたとき、突然ダンゾウが半透明な棺桶に包まれていく。
三人「!?」
半透明だった棺桶が、はっきりと見える実体になるとダンゾウが中に納められた。
サスケ「くそ…!」
サスケは腰に差していた短刀を引き抜き、雷のチャクラを流して棺桶に向かって投げる。だが当たる寸前、棺桶は再び半透明となり実体をなくしていく。
ドッ…
苦し紛れに放った短刀は、虚しくも棺桶を透過し地面に深く突き刺さった。
我愛羅「退いたか」
意気消沈したようにばら蒔いていた砂を納めると、カンクロウも巻物を手早く巻き直す。
カンクロウ「じゃあもう片方を探すか」
サスケ「その必要は無い」
地面に刺さった刀を拾いに行ったサスケ。その場所まで行くと、引き抜きながらその理由を話す。
サスケ「見つけ出した所であれもおそらく穢土転生だ、今のように逃げられては時間の無駄になる。それならこの情報を早く知らせた方がいい」
抜けた短刀をみつめながら述べるその口調からは、憤りのようなものも感じる。
我愛羅「わかった。では里に着き次第、各国に伝達する」
砂を再び出すと、フワフワと雲の形を成して浮遊した。二人分は充分に乗れる大きさだ。
サスケ「いや、あの連中は俺と木ノ葉が受け持つ。お前達は自里の警備を強化しておけ」
カンクロウ「あん?なぜだ?」
カンクロウに問われたサスケは、その理由を言うべきか迷っているかのように眼を閉じてうつむく。そして目を開くと、決心したように答える。
サスケ「…これは極秘なんだが、このような連中の目撃情報がいくつか上がっている」