NARUTO-(続編オリジナルストーリー)- 作:♪noname♪
大蛇丸「うーむ…」
彼が配属された場所は木ノ葉の医療研究所。ここでは医療忍術や、医療機器、器具を中心に開発が
大蛇丸「これも失敗かしらねぇ…ガン化している」
カカシが火影のときに、小部屋を改造して作った専用研究室に彼はいる。顕微鏡で細胞の検体を観察しているが、失敗したのか落胆したような声で呟く。すると突然後ろの扉が開いて声が聞こえる。
「失敗したんですかー?」
楽観的な感じで大蛇丸に話しかける男。後ろに腕を回し大蛇丸に近付いていくと、作業を覗き込むように見ている。右目に小さい泣きぼくろがあって、赤黒い髪色とその毛先が外側にはねているのが特徴的。眼鏡こそしていないものの、
大蛇丸「私をからかうようなその言い方、
検体の細胞を観察しながら会話を始める。
紅零「からかうなんて、そんな…」
クルッと横を向いて、フレミングの法則の形にした右手を顔に当ていかにもな素振りを見せる。大蛇丸にそれは見えていないが、それを悟ったように言いつけた。
大蛇丸「…あなた、あとでこの検体の解析手伝わせるから覚えておきなさいね」
紅零「はい、わかり…え!?」
コン、コン。
「順調ですか?大蛇丸様」
茶番のようなやり取りを交わしている中に、開いていたドアをノックして聞こえてきた声。後ろを振り向くと、大蛇丸に似た姿の者がいる。
大蛇丸「あら、カブト」
紅零「あ、お疲れ様です。カブト先輩」
軽く会釈して挨拶する紅零。
カブト「ああ、君も来ていたのか」
カブト。彼も大蛇丸同様の理由で研究に携わり、懺悔の念から自らの意志で木ノ葉に貢献している。だが、首元には大蛇丸と同様の封印の模様が覗く。
大蛇丸「相変わらず複雑な構成をしているわね…初代火影の細胞は」
観察をやめ、嫌気がさしたように椅子にもたれかかると、目を閉じて肘掛けに肘をつく。
カブト「普通の人間と違い、DNAの配列や、染色体の本数が異なっていますからね。色々遺伝子組み換えの方法を試した方がよさそうですよ」
大蛇丸「そうするわ。しかし、筋衛星細胞の培養とはね…。まぁ、いじりがいはあっていいんだけど。そっちはどうなの?」
カブト「細胞融合による拒絶反応の緩衝はある程度成功しました。ですが、接着速度の短縮は今のところ見られません。この検体は前者のものです」
そう言うと白衣のポケットから、透明な袋で巻かれた試験管を大蛇丸に手渡す。管の中は培養液で満たされていて、底にその細胞と思われるものが沈殿している。
大蛇丸「ご苦労様。やはり、一筋縄ではいかないわね」
紅零「…」
彼等の扱っている物とは違うが、紅零も簡単な臨床実験を担当している。だが、その行っている行程は理解できてない様子でいる。
大蛇丸「それよりあなた、紅零の世話役でしょ?ちゃんと指導してあげなさい、
紅零は最近入った新人で、カブトはその世話役を任されている。
紅零「え?僕、なにかしましたっけ?」
とぼけているのか、覚えていないような態度を取る。流石に勘に触ったのか、ピクッと反応すると大蛇丸の怒りを買うことになる。
大蛇丸「聞き耳を立てた上に、私の研究室に無断で入ってくることが、どういうことかわかっていないようね…!」
そう言ってゾワッと殺気のようなものを
カブト「す、すいません!しっかり教えます、失礼します!」
危険な雰囲気を悟ったカブトは、紅零の腕を引いて逃げるように部屋を出る。そのまま廊下を少し歩くとカブトが掴んでいた腕を離した。
カブト「頼むからあの人の機嫌を損ねるような事はしないでくれ。力を封じられているとはいえ伝説の三忍だよ」
紅零「やられるかと思いました…」
そう言う紅零の顔には一筋の汗が垂れる。
カブト「まったく、大蛇丸様にあんな態度取れるのは君とサスケ君くらいだよ」
眼鏡のブリッジを中指で押して、直しながら呆れた様子で呟くと、素朴な疑問をぶつける。
カブト「君は大蛇丸様が怖くないのかい?」
紅零「あまりそういう風には思いません、さっきのは危なかったので別ですけど…。でもどういう人なのか気になるというか、興味はありますね」
カブト「…やっぱり君は、随分変わっているようだな。とりあえず、変な真似をするのは金輪際やめてくれよ」
紅零「はい…」
大蛇丸を恐れることなく、むしろ興味があるという変わった新人、紅零。その世話役であるカブトは、いつかなにか起こすのではないかと気が気でない。