もし暇でしたら読んでけこのやろー。
「ねぇ、もし。自分が死ぬ時、誰かひとりにひとつの呪いをかけれるとしたら、誰にどんな呪いをかける?」
とある日、海辺でそんな話をしたのを覚えている。そこから見える景色は夕日が海を染め上げ、どこか、懐かしさがこみ上げる。
「そうだなぁ。これからの人生で一番憎かった相手に不幸になるようなことを呪う…かな。」
その時そう答えたのは、あの時私が惹かれていた人だった。
「なぁーんだ。ありがちね。」
もっと優しく接すればいいものの、照れくさくつい愛想のない言い方をしてしまう。
「むぅ、じゃあなんて呪うんだよ。」
相手は少し拗ねた様子で私に訪ねた。が、私の答えは決まっていた。
「そんなの、もちろん来世の自分を呪うに決まってるわ。一生人を愛せないようにね。」
来世でも、あなたを忘れない為に。
なんて言えるわけもないけれど。
「全く、君は変わっているよね。」
彼は私の答えを聞くと私らしいと苦笑した。
「褒め言葉として受け取っとくわ。」
私は…あの日のことを…忘れない。
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物語というものは朝から始まるものが多い。もちろん違うものも沢山あるが。
ところで物語を進めよう。そうだ、前世の私が今の私に呪いをかける話をしたところだ。彼女は老い、息を引き取る直前本当に呪いをかけた。しかし、あの時語った呪いの内容とは異なるものだった。
『今世の記憶を受け継ぎ、またあの場所であの人と出会い愛し合う。』
これが呪いだ。いや、呪いなんて言葉には不似合いな乙女の祈りだった。
しかし、死んだ時期はほぼ同じとしても同じ時期にまた生まれまた出会うことができる確率は相当低いものだ。
この手の甲にできた紋章はもし出会えたら消えるらしい。紋章はまだ幼い私には少し恥ずかしく、あまりいい存在ではなかった。
今の私は海底の国、ヴィザードアームに生まれ15年の年月がたった。生まれて何ヶ月か経つと前世の記憶が流れ込み、言語を話し、文字を読めるようになった。両親はそんな私を悪魔の子と呼び、捨てた。
その後修道院で12歳まで暮らし、今は引き取ってくれた両親と平和に暮らしている。
この国、ヴィザードアームは海の中にある国で国民は海底に家を建て海の中で暮らしていた。
もちろん陸にも国があり、ゾルビーテとギアスとゆう二つの国がある。
ゾルビーテとギアスは国同士の仲が良く国民も穏やかで平和な国だ。陸地では。
陸と海は仲が悪く、昔は争いが耐えず荒れていた。陸の人と海の人が会うことすら非常識とされ、罰を与えられた。
彼はゾルビーテの人間だった。