やはり俺が魏で働くのはまちがっている。   作:いけし

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まだ一話しか投稿していないのに見て下さった方、はたまたお気に入り登録して下さった方本当にありがとうございます。めっちゃ嬉しいです!
まだまだ至らないとこだらけですが、これからも本作品をよろしくお願いします。


猫耳にも矜持がある

 

「では桂花、報告なさい」

 

「はい華琳様。街で買い物をしていた時に黄巾の者らしき男を偶然見かけ、なにか情報が得られないかと追跡したところ、逆に捕まってしまい……目が腐った男に助けられました」

 

「以後、こんな事態にならない様に十分に注意しなさい。あなたは私の陣営には、いなくてはならない存在なのだから」

 

「はい!華琳様」

 

「それとあなたを救った男の容態はどうなの?」

 

「命に別状はありませんが、短刀にぬられていた毒が厄介なもので未だに目を覚ましておりません」

 

「そう。ならば桂花、以降はあなたの手で看病なさい」

 

「は……え、あの華琳様いまなんと」

 

「二度も同じことを言わせないでちょうだい。桂花、あなたがその男を看病するのよ」

 

「か華琳様、なんで私が男なんかを」

 

「もとをただせば、あなたが招いた事態よ。あなたが看病するのが筋では、ないかしら?」

 

「……わかりました」

 

 

 

 

「桂花が助けられたという男、何者かしら」

 

 いくら助けられたとは言え、桂花が男の為にあんなに泥だらけになって必死で助けを呼ぶだなんて

 

 これは面白いことになりそうね

 

 

 

 

なんで私がこんな猫背男の看病なんか。私に真っ向から言い返してくるし、目は腐っているし視界に入れるのも汚らわしい

 

……目を閉じていれば案外普通の顔なのね

昨日は泥のような目で野盗の思考を見透かし手玉に取っていたのに

 

桂花は改めて昨日の出来事について思い起こす。

 

短刀を向けられただけで硬直し簡単に捕まったと思えば、次はこれでもかという程へつらった態度をとった。あの時は私もこいつの態度に嫌悪し更に見下した。私が中央で見てきた権力と欲に溺れたどの猿より忌避感を抱くものだった。

 

けど、あいつは拘束が解かれた途端、態度を一変して敵の最大の弱点でもある大将を最短で人質に取った。短刀の扱いは素人目にも拙いと分かる程度なのにあいつの行動に迷いは無かった。

 

そしてなにより、先ほどまでの演技とは今でも思えない媚びた態度を取っていた者から発せられている感じたことない殺気に恐怖した。

 

泥のような目に映る、剥き出しの感情と殺気は、今まで見てきた多くの武官のそれより勝っていた。

 

それに医者によると毒は即効性のものらしい。ということは、あいつは毒に犯されながらずっと……

 

 

こいつの演技に騙されて、殺気に怯え、あまつさえ助けられたですって

 

 

「絶対に見返してやるんだから」

 

華琳様の部下で一番の文官である私が武以外で負ける訳にはいかないんだから

 

 

 

 

 

 

 




 恋姫無双のOPってどれもかっこいいですよね
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