「あなたにはこの草案を完成させてもらうわ」
「あの……俺はこの書類を読めもしないし、文字だって書けないのだが」
「そのあたりは桂花に頼りなさい。桂花、くれぐれも読み書き以外では手を貸さないようにね」
「は、はい……」
めっちゃ不服そうなのだが……あと俺の責任じゃないので睨むのやめてね
「この草案は街の治安維持向上の計画書よ。警備隊関連の仕事内容の改善を主に取り上げているわ。この草案を3日で仕上げなさい」
曹操が3日と言った瞬間、猫耳が少し目を見開いたな。3日では厳しいということか
「待ってくれ。まだ草案の全体像も掴めてないのに3日という期限には、安易にはうなずけん」
「……この
体が一瞬で硬直した。抗議を言い終えたあたりから発せられた彼女からのプレッシャーに心臓が潰れそうになる。これが乱世の歴史に名を刻み込む者の覇気なのか……
でもここで屈する訳にはいかない。これは試験だ。俺という人間を部下するメリット示さなければならないはずだ。この試験を落ちてもおそらくは、俺の身の丈にあった職を紹介してもらえるだろう。けど、それでは元の世界に帰るための情報を十分には集められない。小町のもとに一刻でも早く帰るためには、ここで働くのが一番のはずだ。千葉のお兄ちゃんを舐めるなよ
「3日と言ったとき、そこの猫耳の目が少し開いた。それにあんたの顔も自然すぎだったぜ。不自然な程にな。……いきなり試しにかかるのやめてくれませんかね。心臓にわるい」
やべぇ。テンションが変な方向に上がって、口調が探偵みたくなってしまった。恥ずかしすぎる。
「……へぇー。なかなか面白いじゃない」
「っ!」
なんて顔してんだよ。新しいおもちゃも見つけた残酷な子供のような。さっきより怖いわ。あと怖い。
「いいわ。3日と言うのは撤回しましょう。で、あなたは何日ほしいの?」
「さっきも言ったが、現状では情報が無さすぎる。まずはそれを見積もらせてくれ」
「いいでしょう。では今晩、その見積もった内容を聞かせてちょうだい。桂花、今日の残りの仕事はこっちでなんとかしておくから、その男の面倒をみなさい」
「そんなっ、華琳様」
「頼んだわよ。桂花」
そう言って流れるように曹操は部屋から出て行った。
▽
「ふふっ」
「どうかなさいましたか?華琳様」
「別に、何でもないわ」
あの男、あんな目をしてるのに良く見えているじゃない。それに私の覇気を受けても冷静に現状を把握し、臆することなく自分の考えを突き通す度胸もある。……なのに私が演技ではなく心から面白いと思ったときは、なにを感じとったのか小動物みたいに怯えちゃって。
「なかなか面白いものを拾ったのかもね」
もっと投稿ペースを早めていきたいのですが、いかんせん作者の文章力がなさすぎて……
これから精進していくので応援して頂けると嬉しいです!