やはり俺が魏で働くのはまちがっている。   作:いけし

4 / 6
彼女の面接は怖い。あと怖い。

 

 

「あなたにはこの草案を完成させてもらうわ」

 

「あの……俺はこの書類を読めもしないし、文字だって書けないのだが」

 

「そのあたりは桂花に頼りなさい。桂花、くれぐれも読み書き以外では手を貸さないようにね」

 

「は、はい……」

 

 

 めっちゃ不服そうなのだが……あと俺の責任じゃないので睨むのやめてね

 

 

「この草案は街の治安維持向上の計画書よ。警備隊関連の仕事内容の改善を主に取り上げているわ。この草案を3日で仕上げなさい」

 

 

 曹操が3日と言った瞬間、猫耳が少し目を見開いたな。3日では厳しいということか

 

 

「待ってくれ。まだ草案の全体像も掴めてないのに3日という期限には、安易にはうなずけん」

 

「……この()()が、3日で仕上げなさいと言っているのよ。それが聞こえなかったの?」

 

 

 体が一瞬で硬直した。抗議を言い終えたあたりから発せられた彼女からのプレッシャーに心臓が潰れそうになる。これが乱世の歴史に名を刻み込む者の覇気なのか……

 

 

 でもここで屈する訳にはいかない。これは試験だ。俺という人間を部下するメリット示さなければならないはずだ。この試験を落ちてもおそらくは、俺の身の丈にあった職を紹介してもらえるだろう。けど、それでは元の世界に帰るための情報を十分には集められない。小町のもとに一刻でも早く帰るためには、ここで働くのが一番のはずだ。千葉のお兄ちゃんを舐めるなよ

 

 

「3日と言ったとき、そこの猫耳の目が少し開いた。それにあんたの顔も自然すぎだったぜ。不自然な程にな。……いきなり試しにかかるのやめてくれませんかね。心臓にわるい」

 

 

 やべぇ。テンションが変な方向に上がって、口調が探偵みたくなってしまった。恥ずかしすぎる。

 

 

「……へぇー。なかなか面白いじゃない」

 

「っ!」

 

 なんて顔してんだよ。新しいおもちゃも見つけた残酷な子供のような。さっきより怖いわ。あと怖い。

 

 

「いいわ。3日と言うのは撤回しましょう。で、あなたは何日ほしいの?」

 

「さっきも言ったが、現状では情報が無さすぎる。まずはそれを見積もらせてくれ」

 

「いいでしょう。では今晩、その見積もった内容を聞かせてちょうだい。桂花、今日の残りの仕事はこっちでなんとかしておくから、その男の面倒をみなさい」

 

「そんなっ、華琳様」

 

「頼んだわよ。桂花」

 

 

 そう言って流れるように曹操は部屋から出て行った。

 

 

 

 

 

「ふふっ」

 

「どうかなさいましたか?華琳様」

 

「別に、何でもないわ」

 

 

 あの男、あんな目をしてるのに良く見えているじゃない。それに私の覇気を受けても冷静に現状を把握し、臆することなく自分の考えを突き通す度胸もある。……なのに私が演技ではなく心から面白いと思ったときは、なにを感じとったのか小動物みたいに怯えちゃって。

 

 

「なかなか面白いものを拾ったのかもね」

 

 

 




 もっと投稿ペースを早めていきたいのですが、いかんせん作者の文章力がなさすぎて……

 これから精進していくので応援して頂けると嬉しいです!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。