ブランサイド
「力を貸して」
彼女、来夏といったわね…蛍と何か関係あるみたいだから聞いてみましょう
「その前に蛍とどういう関係か教えてもらいたいわ」
「蛍は私の友人よ、それで同業者」
「同業者…ってことは貴女も傭兵なのね」
「えぇ、それでも私は旅傭兵っていって雇われるんじゃなくてそこを借りて仕事を代わりに行うっていうタイプだけど…」
「蛍はどういう傭兵だったの…」
「蛍は完全やとわれ型、旅傭兵の1種だけどその中で最も危険で最も残酷なものなの、金でやとわれれば盗みや暗殺なんでもござれ、体を使った行為だって受け付ける…そんな傭兵よ」
「な…」
私は絶句した、そんなこと一言も言ってなかったからだ
「蛍は昔体を売ったらしいわ、それで汚されたといっていた…そのあとほかの人に聞いたけど辱めを受けたらしいわ…集団で」
「それって…一案ダメな奴じゃ…」
「金でやとわれたらそれを実行するのが完全やとわれ型なの、そればっかりは仕方なかった…私もとめたし慰めた…でも…そこから蛍は変わった」
「変わった…どういうことなの」
蛍が変わったって…昔は知らないけど…
「昔はあんなに表情を隠さなかった…もっと笑う子だった、なのに…その一軒の依頼だけで…あの子の人生は変わった、蛍は異端の力をつけて、同業者を攻撃するために雇われて、仲間を攻撃して…そんなことする子じゃなかったのに、変わった…」
「昔は明るかった…そういうことなのね…?」
蛍は確かに表情が硬かったり…隠したりもしていたわ、まさかここまでとは…
「蛍の異端、記憶と本なのはあってる、でもそれだけじゃない…」
「どういうこと…?」
「ノワールと戦ってるときは記憶と本だった、でも蛍の能力の真骨頂は記憶と感情の2つがあるの」
「記憶と感情?」
「記憶は本、感情は髪に出てくるの、髪の色によってそれぞれ性能が変わる…白は何も発動していない状態なのよ」
「一番危険なのは…?」
「一番ではないけど…気を付けてほしいのは赤 灰色 金髪の3種ね、赤は赤狼と言われるほどの速さと鋭さを持つの、灰色は…見たらわかるわ、金髪は蛍のもともとの髪の色なの、その時は銃撃が異様なレベルで飛んでくるから要注意なの」
「待って…私の時…それを使ってないであの強さってこと…?」
「そう、正直いって蛍は女神と同等かそれ以上…エデンの歴史にいたイエローハートみたいな強さと思っていい」
「ピーシェクラス!?」
まずいわね…あのクラスとなると…4人じゃ勝てないわ…
「来夏…貴女はどうするの?」
「私?私は君たち女神とともに行動するために来たもの、わざわざエデンを出てね」
「それってつまり…」
「蛍と戦うなら私も援護する、どこまでやれるかわからないけど…元の世界で砂の舞姫と言われてた実力を見せてあげる」
来夏もかなり腕が立つ傭兵らしいわ
「ノワールは傷が回復するまでは安静にしてて、私とブランでまず軽く見てくるから」
「ブランと…?なんで…」
「一番に見せたいものがあるからよ」
「…わかったわ、同行する」
何か嫌な予感がするけど…
「あとそうだ…蛍の記憶…それの具現化をしてるなら…蛍は傭兵の影と言われるものを使えるわ、自分が今までに出会った傭兵を模した人形を作ってそれを操る…」
「な…あのクラスの奴がほかにもいるってこと!?」
「落ち着いて、影なのはその記憶が曖昧なものだからよ、その傭兵の能力は使えても大半が半減されてる、だから…私が影をできるだけ消滅させるわ」
「…わかったわ」
あのクラスが世界中にいるってこと…?どんな殺伐とした世界なのよ…
「じゃあ行こうか…ブラン」
「えぇ、案内をお願いするわ、来夏」
私は来夏とともにエデンに潜入することを決めた
ブランサイドend
蛍サイド
「はぁ…マジェ姉さん、来夏裏切ったみたいだけど…?」
「薄々予想はしていた、大丈夫だ、それより…できるのか?戦力を増やすなど」
「造作もないね…見ててよ…私の異端の力の1つ…記憶を」
僕はそういうと本を出してこう言った
「…アーミーズ…起動、影を生成、活動開始、現在地、エデン、エデンの防衛を起動、障害になると思われるもの、エデン以外の女神、来夏」
人型の黒いものが現れるとエデンのあちこちに飛んでいく
「これはなんだ?」
「アーミーズ、私の記憶に干渉して生まれる影の魔物ですよ~」
「本から出てきたと思ったが…なるほど、記憶を映し出す本なのか」
「まぁ本はなんでもいいんだけど…今手持ちにあったのを適当に出しただけ、影はとりあえず1万もいればいいよね?」
「十分だ、よくやったぞ灰月」
マジェ姉さんが頭を撫でてくれた…うれしい
「えへへ……♪」
「…お前でもそんな顔ができるのだな」
「ふふ、撫でられるのは好きなんだ、昔からね♪」
「さすがだ…その力がほしいぞ」
「悪いけど…コピーできないのはマジェ姉さん試したでしょ?」
「わかっている、それで…お前はどうするんだ?」
「どうするって言ってもね………………早いな…もう来たのか」
「なに?」
僕は感じた、来夏が来たのを
「気配からして…2つだと思う、1つは来夏でもう1つは…女神かな」
僕はそういうと立ち上がり…本を手に取った
「…いくのか?」
「もちろん、私がやらないと始まらない…この革命を始めるのは…私が感情を使ってからだからね」
「そうか…無理をするな、怪我をされたら困るからな」
「わかってるって、じゃあ行ってくるよ」
僕はそういうと飛んで行った
蛍サイドend
ブランサイド
私はまたエデンにやってきた
「まさかまたここに来るとわな…」
「やっぱり女神になると性格変わるんだ…」
来夏がないか言ってるが気にしない、とりあえず今は女神になって蛍を探す
「ブランストップ」
「な、どうした」
私は急に止められた
「…まずいな、ばれたか…」
「な…何がばれたんだ?」
「私が裏切ったこと、恐らく蛍は感づいた、まずいな…影まで出してるし…」
「あれが…影…」
私は見た、様々な人型をした黒いものを、あれが来夏の言っていた影…
「…先手必勝で2~3体倒して数を見ようかな」
「な、いきなりか!?」
来夏が銃を構えたわ、スナイパーライフルの類かしら…
「まぁ任せて…能力…オールレンジ」
来夏の目が黒くなる、移動中に聞いたけど砂を操ることができるらしいわ、それで今は来夏は砂を利用して浮いてる
「……3ショット」
来夏が3発撃った、それは影の頭に直撃して影は消えたわ、それと同時に
オォォォォォォォォォォォォォォ
「な、多すぎる!?」
「な…」
影が一斉にジャンプした、その数は…わからないわ
「…逃げよう、まずい」
来夏に手を引かれた
「行かせねぇ…特にお前はだ、来夏!」
何かが飛んできた、すごい速度で
「な、なんだ!?」
「げ…蛍か」
「なんだと!?」
私たちの前に現れたのは…赤い髪、白い肌には合わない赤髪…そして…
「獣人…?」
「赤狼…だね」
「あれが…!?」
蛍の感情の1つ、赤の赤狼…あれがそうなの…
「来夏…お前は裏切ったんだな、そっちにつくんだな」
「つくも何もないさ、私は…お前を助けたいだけだ!」
「ほざくな!僕はお前に助けを求めた覚えなどない!」
「それでも助けるさ!道を間違えてるんだから!」
来夏は必死に蛍に問いかける
「知らない…お前たちなんて…知らない…」
「まずい…赤狼のスイッチが入ってる…」
私達は蛍を見た
「お前たちのことなんて僕は知らない!!!!」
蛍が叫ぶと影が一斉に攻撃してきた、銃での狙撃、ナイフなどの投擲をしてきたわ
「まずい、よけろ!!」
来夏が私を連れてその場を離れたわ
「バラージ!」
遠くから声がした、そして…
「ち…ルウィーまで一気に行くから、舌かまないでね!」
「え、うわああああ!?」
私は来夏に連れられて猛スピードで逃げた
バーン
「ぐぁ…まだだ!」
「来夏!?」
銃声とともに来夏の右足から血が出る、蛍が撃ったのだとすぐに判断した
私たちはそのあと何とか逃げ切った
ブランサイドend
来夏サイド
まずいな…右足骨逝ったかも…
「やっと着いた…し、死ぬかと思った…」
「「お姉ちゃん!」」
あ、ブランの妹たちだ
「ロム、ラム…大急ぎで救急箱用意して!」
「う、うん!」
「い、急ぐ…(こくこく)」
ロムとラムだったっけ…すぐいなくなっちゃった
「来夏は私の部屋に行くわ、急いで」
「あはは…大丈夫だよ、これくらいなら…」
私は足に力を入れようとして…倒れた
「あれ…」
力が入らないや
「来夏…骨を貫通してるわ、動くと折れるわ…」
あぁ…やっぱりか
「なるほど…じゃあちょっといいかな…えぐいから見ないで」
「…何をする気…?」
「貫通した足の骨を折るんだよ、きれいに折れば治ったとき丈夫になるし」
「痛いと思うのだけど…」
「うん、痛い、死ぬほど痛い、でも大丈夫…蛍の痛みに比べたらね」
私はそう言って、銃で思い切り足を殴った
「いっだあああああああ!!!」
「当り前だろ!」
ブランに突っ込まれた
「…折れたね」
「…そうね」
足がきれいに折れた、これなら治った時丈夫になるはず
「とりあえず、止血はするわ、来て」
「ん…ありがとう…」
感謝しかできないや…私はエデンにいたのに…助けてくれるって言ったんだから
私はそう思いながらも部屋に行き治療を受けた
来夏サイドend
はい、短いですが今回はここまでです、来夏の傷も癒さないといけなくなり、女神たちはしばらく足止め状態、そのときある人物から手紙が来た、その手紙を読んだとき…彼女たちの状態は急変する
次回 少女とある人物の決別
次回お会いしましょう、さようなら~