空人と雷人   作:シャインベルク

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第13話 6億の男

 「……あららら」

 

 

 どんぐらいの金額になるか読めなかったけど、スンゴイのがきたな……。

手に入れた新聞と共に入っていた二枚の紙を見る。

 

 

 「ふむ、5億か…麦わらより高いのは当然として、なぜソラとここまで差がある?」

 

 

 自身に懸けられた賞金を見て、エネルが呟く。なんか悔しがってないか?

 

 

 「やっぱ大将と直接ぶつかったってのがデカいのかもな。

つってもルフィだって最初は3千万のはずだし、最初からこの金額はかなり高めだと思うぞ」

 

 

 金額はたしか政府に対する危険度に応じて高くなってくはずだしな。

俺もエネルも単騎で軍艦を容易く落とせるのが問題なんだろう。

 

 

 「やはり、もっと強くならなければ……ソラ、今日も付き合ってもらうぞ」

 

 

 なんか戻ってきてから修行に熱が入ってるな。エニエス・ロビーでなんかあったのか?

 

 

 「わりィ、今日はちょっとルフィ達んとこ行ってくる」

 

 

 手配書が出たならそろそろ出航する時期のはずだし。挨拶位はしておきたいしな。

 

 

 「一緒に行くか?」

 

  

 「そうだな……当分の間会うこともないだろう」

 

 

 あらま意外。きっぱり断るかと思ったのに。ちょっとは性格もいい方向に……

 

 

 「私の賞金額を見て、どんな顔をしているのか楽しみだ。ヤハハハ‼」

 

 

 ……前言撤回。まだ一人にさせるのは危険な気がする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「うっは~‼上がった~‼」「ゴジュ」「……誰だ」

 

 

 ルフィ達の所に着くとちょうど手配書を見たようで、様々な反応だ。

中でもサンジは余りに不憫すぎる。絵ってなんだよ。

 フランキー一家はさらに一枚の手配書を取り出す。

そしてルフィ達にフランキーを海に連れ出してほしいと頼んでいた。

 

 

 「あと、ソラさんは居ますか⁉あの方たちはもっとやばい事に」

 

 

 「呼んだか~」

 

 

 そういいながら入ると全員の視線がこちらに向く。

若干まだエネルにビビってるのもいるみたいだけど。

 

 

 「ソラ‼おめェ無事だったんだな‼色々ありがとう‼」

 

 

 「ソラさん‼あんたら2人にえれぇ金額が‼一体あの後なにしたんすか⁉」

 

 

 そういや、目覚めてから初めて会うか。宴にも行かなかったし。

ロビンとチョッパーが説明はしてくれていたようでそこまで驚かれはしないようだけど。

 

 

 「なにって……」

 

 

 説明しようとしたら、俺たちの手配書を見せつけて

 

 

 「ソラさんは6億‼エネルさんは5億ですよ‼」

 

 

  「 「 「 ろ、ろ、6億と5億ゥゥゥ⁉⁉⁉ 」 」 」

 

 

 「い、いったいなにしたらそんなことになるんだ⁉」

 

 

 「すっげーなソラ‼でもエネルにも負けてんのは腹立つな‼」

 

 

 「神も5億か……まァあの強さを考えれば妥当か……」

 

 

 「いいな~……俺なんて頑張ったのに50って……」

 

 

 チョッパーが凹んでいる。もっと凹んでるコックさんもいるけど。

 

 

 「誰だよコレ……なんで俺だけ……」

 

 

 「ヤハハハ……麦わら、お前は3億だったか」

 

 

 「くっそ~、すぐ追いついてやるかんな‼」

 

 

 睨みあう2人。まぁここで大乱闘する訳じゃなさそうだしほっとくか。

 

 

 「それよかルフィ、そろそろ行くんだろ?」

 

 

 「ああ‼船も出来たみたいだし、そうだ‼ソラも一緒に行かねえか⁉」

 

 

 そういった途端、エネルとゾロがもの凄い嫌そうな顔になった。

 

 

 「ありがたい申し出だけど、やめとくよ。一応船もあるしな」

 

 

 それに、と言葉を続ける。

 

 

 「俺が仲間になると、もれなくそいつもついてくるぞ」

 

 

 「いや、ソラの仲間なら大丈夫だろ。もう悪さしねぇよな?」

 

 

 「おい、ルフィ‼」

 「ちょっと、ルフィ‼」

 

 

 ゾロとナミさんが窘める様に叫ぶ。まぁついこないだまで敵だったし当然だろう。

 

 

 「むしろ私は嫌だぞ。この男の下につくなど」

 

 

 「え?だってソラと一緒にいるじゃねェか?それはいいのか?」

 

 

 「ソラと私は対等だからな。貴様がソラに勝てたら考えてやってもいいぞ」

 

 

 「よし‼ソラ、勝負しろ‼んで、俺が勝ったら仲間になれ‼」

 

 

 「やめておけ。貴様では勝てんよ」

 

 

 おかしい、流れ弾がこっちに来た。つーかエネル、俺を理由にすんな。

 

 

 「はいはい、また今度ね。いくら治ったとはいえ、まだ全快じゃないだろ?」

 

 

 「え~⁉」

 

 

 ブーブー言いながら文句垂れてる。子供か。

これ以上引き止められると強制的にバトルになりそうだ。

 

 

 「まぁまた直ぐ会えるよ」

 

 

 どうせ次の魚人島で進路は集まるんだしな。

ルフィの前に拳を突き出す。よくわからない様子で首を傾げている。

 

 

 「一緒には行けないけど……ダチには変わりないだろ?」

 

 

 「もちろんだ‼もっと強くなって、絶対仲間になってもらうかんな‼」

 

 

 「楽しみにしとくよ。そんじゃ、またな」

 

 

 拳を合わせて、再開を約束する。さて、俺達もそろそろ進むか……

 

 

 なんか後ろから視線を感じるが気のせい気のせい……多分。

 

 

 

 

 

 「エネル、そろそろ次の島進もうと思うんだが」

 

 

 「構わんぞ。ある程度なら放置したまま飛行を維持できるようになったからな」

 

 

 「そうなのか?ちなみにどのくらい?」

 

 

 「一週間は平気だ。これで細々と私が補給しなくても問題ない」

 

 

 ……もう何も言うまい。エネルの強化に引っ張られて、

攻撃機能取っ払った筈のマクシムまでもパワーアップしていく……

 

 

 「これで舟を気にせず修行が出来るというものだ……フフフフ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「なんていうか……6億の賞金首には見えないわね……」

 

 

 「そりゃあナミさん、ウチの船長も3億の首には見えないでしょう」

 

 

 「それもそうね……」

 

 

 「くっそ~、もっと強くなって絶対仲間にしてやる‼」

 

 

 「おいルフィ、あいつ等より船大工を優先しろよ‼」

 

 

 「大丈夫だ‼フランキー仲間になるって決まってるからな‼」

 

 

 「……なんでもう確定してんだ……」

 

 

 「よし、船とフランキー貰って出港すんぞ‼」

 

 

 「……ウソップ、来なかったな……」

 

 

 「大丈夫よチョッパー、長鼻君はきっと来るわ」

 

 

 「ロビン……でも……ん?なんか怒ってないか?」

 

 

 「どうして?別に怒ってないわ?」

 

 

 「……(なんか触れない方がいいかもしれない)」 

 

 

 「(そんなに私といるのが嫌なのかしら……)行きましょう。皆待ってるわ」

 

 

 

 

 

 

 




お読み頂きありがとうございます。

一味加入はせずに行く方向で進めます。
とはいえ、次であっさり合流しそうですが……

次回もよろしくお願いします。
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