がっこうぐらし!~おわりのはじまり~   作:Archer SHO

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どうもー今回は連投です!

また前回のプロフィールに入れ忘れてましたが、亮くんは車の普通免許及びバイクの中型免許を所持しています。また、両親の影響もありサバゲーが趣味です。

後書きには第3話の時点での亮くんの服装や装備について記述しておきますのでよければそちらも含めて第3話、どうぞ!!




さいかい

~巡ヶ丘市内、とある空き家~

 

~午後7時~

 

銃を手に入れてから早くも1ヶ月が経った。

 

あの後少年はすぐに家を出てあちこち移動しながら巡ヶ丘高校を目指していた。当初の予定では遅くても2日程度でたどり着けると考えていた。しかし、いたるところで交通事故が起きていて道が塞がれていたり、大量のゾンビで通れなかったりで思ったように先に進めなかった。そして今、少年は大きな問題に直面していた。

 

「ここ最近降り続く雨に巡ヶ丘市の東西にかけて伸びる国道。ここが一番の難所なんだよなぁ」

 

今までは夜、ゾンビの少ない道を通って移動していたが、ここ最近は雨のせいで夜は月が雲に隠れてかなり暗くなる上、東西にかけて伸びる国道付近にオフィスビルや商店が立ち並んでいるせいか、昼夜を問わずかなりの数のゾンビが常に徘徊していた。

この雨によって月が隠れるということと昼夜を問わずゾンビが徘徊しているというのが問題だった。

 

というのも少年が家を出てから今日まででゾンビどもの新たな特徴を見つけていたのだ。それは、

 

・やつらはどうやら若干ではあるが目が見えるらしいこと。

・視力の代わりに聴覚に頼っているらしいこと。

・どうやら頭だけでなく、首の神経に損傷を負っても活動を停止すること。

・やつらは生前の行動に基づいて行動しているらしい、ということ。

 

というものだった。特にこの生前の行動に基づいて行動するというのは少年にとって大きなアドバンテージになっていた。昼間は外に大勢ゾンビがいるが、夜になると生前の行動に基づいて家に帰るため、昼間と比べて安全に行動できていた上、この1ヶ月で新しい武器も手に入れていた。

 

「このクロスボウを手に入れれたのは大きかったな。てか、たぶんこいつなかったらもっと移動に時間かかってただろうし…ここまで来れなかったかもな」

 

実は少年は2週間ほど前に入った家の一室でこのフルサイズのクロスボウと矢を発見したのだ。また、ボウガンと一緒にコンバットナイフも何本か飾ってあったためそちらも拝借している。ちなみにそれまでは2日目に手に入れたさすまたと防弾盾を使っていたのだが、さすまたは長くて扱いづらい上、盾はおそらく金属製でかなりの重量だったため置いてきたのだった。

 

(確か表札に高上って書いてあったけ?…って、んん?)

 

周辺地域の地図を見ているとある店に目が止まった。

 

「これって……バイク屋か?ここからならそう遠くないしバイクが使えれば少し遠回りもできる。行き道は懐中電灯を使って行けば…よしっ、やるか!」

 

こうして少年はかなりリスキーだと分かった上で行動を開始した。

 

―――

―――――

 

バイク屋の場所はここから10ブロックほど先にいった場所にあるようだった。雨自体は合羽を着ているため大丈夫だが、外は雨のせいで暗く、ライトなしではとてもじゃないが移動できそうになかった。

 

(雨、止みそうにないなぁ)

 

そう思いながら少年はボウガンと懐中電灯を構えながら歩いて行った。

 

3ブロック程進んだところで3体のゾンビが見えた。ゾンビは懐中電灯の光に吸い寄せられるようにこちらに近づいてきた。焦ることなく少年はゆっくりと膝立ちになり、一番近くにいるゾンビに照準を合わせ、矢を放った。

 

…矢は見事にゾンビの頭に命中した。少年は再びボウガンに矢をつがえ、放った。

 

これまた命中した。しかし、残りの1体はそのような暇を与えてくれなさそうだった。少年はボウガンをスリングで肩に掛け、左腰に差していた大ぶりのランボーナイフを逆手で抜いた。少年は素早くゾンビの後ろに回りこみ首の脊髄の部分に勢いよく突き刺した。ゾンビは一瞬ビクッと震え、倒れた。ここまでで1分もかかっていない。もはや慣れた動きと化していた。特にこの後ろに回りこみトドメをさす方法は少年の得意技になりつつあった。

 

少年は再び死んだゾンビの服でナイフについた血を拭って腰のレザーケースに戻し、頭に刺さった矢を抜き、歪んでいないかを確認して、肩に掛けていたボウガンを再び構えて、先を急いだ。

 

―――

――――――

 

あの後何度かゾンビと遭遇したものの、なんの危うさもなく始末し、やっとバイク屋に辿り着いた。少年は早速どのバイクに乗るか決めたようだった。

 

「これかなぁ、前から乗ってみたかったし」

 

少年が選んだのはホンダのV-TWIN MAGNA というアメリカンタイプのバイクだった。ターミネーターのバイクみたいなやつといえば分かるだろうか。

 

残るはこのバイクの鍵だった。

 

鍵を探しに店内に入るため、室内では扱いにくいボウガンを降ろし、ランボーナイフを右手、逆手で構え、左手でライトを構えた。入り口からその辺に落ちていた工具を店内に投げ入れた。

 

カラァーーン

 

と金属音が響いた。しばらく待ったが周囲や店内からゾンビは現れなかった。

 

「…よしっ」

 

少年は覚悟を決めて店内に入った。中は荒れていたが血の跡がないため感染する前に逃げたのだろう。

 

少し奥に進むとレジカウンターが見え、その後ろに鍵が掛けてあった。

 

「えぇっと…どれかなぁ……おっ、あったあった、これだ。あとは…おっと、気が利くじゃん」

 

鍵と一緒に見つけたのはジェリ缶に入ったガソリンだった。少年はそれらとガソリンを入れる手動ポンプを持ってお目当てのバイクに向かった。

 

―――

―――――

 

…10分後

 

「よし、これでいけるはず!」

 

バイクのキーを挿し、いきおいよくを回すと、

 

キキキッ!ブロォオン!!

 

と低いエンジン音が鳴り響いた。

 

「オーケー、さっさとおさらばしますか。たぶんすぐにこの音に釣られて寄ってくるだろうし」

 

そういって少年はバイクを走らせた。

 

―――

―――――

 

~私立巡ヶ丘学院高等学校、校舎内~

 

~午後11半~

 

「くそっ!ゆきの言ってた雨宿りってこれのことかよ!!」

 

ゾンビどもがゆっくりと胡桃に近づく。

 

「だぁぁ!もう!やるしかねぇよなぁ!!」

 

そういって胡桃はいつも愛用しているシャベルを振りかざした。

 

ザシュッ!

 

シャベルがゾンビの首に突き刺さる。

 

1体、また1体と倒していく。…だがあまりにも数が多すぎた。

 

扉が開く音がした場所を見ると若狭悠里がこちらを覗いていた。

 

「っ!りーさん無理だ!!」

 

そう叫ぶと悠里は心配そうな顔をしながら扉を閉めた。

 

「ははっ…これで、これでいいんだよな、めぐねぇ、亮…」

 

胡桃はシャベルを構えるが怪我をしてしまったせいで体が言うことを聞かなかった。ゾンビがすぐそこまで近づいてきて、もうダメかと思ったそのとき、

 

パァァン!

 

炸裂音と同時に目の前のゾンビが崩れ落ちた。

 

音のしたほうを見るとそこには、重武装で銃を構える幼馴染の姿があった。

 

―――

―――――

 

~私立巡ヶ丘学院高等学校、校舎内~

 

…十数分前

「ふぅ、やっと着いたぜ。」

 

少年はかなり遠回りしながらようやく高校に辿り着いたのだ。

 

(入り口のバリケードだいぶ最近壊されたっぽかった。もしかしてまだ生存者が?)

 

着ていた合羽を脱いで下駄箱の上に置いた。そしてボウガンを構えながら探索を開始した。

 

少年は途中、数体のゾンビと遭遇したがすべてボウガンで屠った。そして2階にある少年と胡桃の教室の前まで辿り着いたそのとき、

 

「……さ…!無理…!」

 

「っ!!」

 

人の声がした、1ヶ月ぶりの人の声だった。

 

少年は階段を走りぬけ、崩れた机のバリケードを乗り越え、3階に上がったそのとき、左側にゾンビに囲まれた胡桃の姿が見えた。

 

少年は一気に血の気が引いた。それと同時に頭は冷静になり、すぐにボウガンでは間に合わないと悟った。ボウガンを後ろにやり、今まで1度も使ったことのなかった右腰にホルスターに差してあったハンドガンに手を伸ばし、構えた。セイフティを解除し、数瞬狙いを定めて、トリガーを躊躇いなく引いた。

 

パァァン!

 

予想よりも大きな音がした。が、少年は気にせず続けざまに撃つ。

 

パァァン!パァァン!パァァン!

 

まさしくワンショット、ワンキル、すべてのゾンビが頭を撃ち抜かれて死んでいた。

 

後ろを振り返るとゾンビどもがこちらにむかってゆっくりと上ってきていた。少年が狙いを定めトリガーを引こうとしたその瞬間、

 

『下校の時刻になりました。まだ学校内に残っている生徒の皆さんは速やかに下校しましょう。下校の時刻になりました…』

 

突然、校内放送が下の階から流れ始めた。ゾンビどもは下に降りて行こうとしていた。放送室のドアが開いたと思ったらどこかで見たことのある私服姿の女の子が消火器を持って出てきた。そしてその消火器をゾンビどもに噴射し始めた。足元が濡れて滑りやすくなったためゾンビ共は送り返されるように滑り落ちていった。

 

「くるみ!大丈夫なの!!それにその人は…」

 

「りーさん!大丈夫だよ、噛まれてはないから。それでこいつは、あたしのっ…」

 

「胡桃!!よかった、本当に、本当に無事でよかった!!」

 

少年は胡桃に再び生きて再会できたうれしさに思わず抱きしめていた。

 

「ちょっ!お、おい!!亮、落ち着けよ!!てか、恥ずかしいから離れろって!!」

 

そうは言うものの胡桃もどこかうれしそうだった。

 

「あ、あぁ、ごめん。1ヶ月ぶりの生きた人のうえ胡桃が生きててくれたのがうれしくてつい」

 

「あ、あのぅ、あなたはいったい?」

 

私服の女の子の存在を思い出した少年は胡桃から離れ、

 

「あぁ、俺は篠山 亮。巡ヶ丘の3年だ。そこのやつとは幼馴染ってやつだ」

 

「そうなの、私は…ってくるみ、ゆきちゃんは?」

 

「ゆきのやつならトイレで待ってるよ。あたしは一先ず亮を生徒会室に連れてくから、りーさんはゆきを頼むよ」

 

「えぇ、分かったわ」

 

「こっちだ着いてきてくれ」

 

「おう。…胡桃、肩貸してやろうか?」

 

「ん?あぁ、じゃあ頼むよ。正直ちょっとキツイんだ」

 

「まかせろよ」

 

 

 

こうして少年はようやく愛しの幼馴染と再会したのだった。

 

 

 

…to be continue

 

 




篠山亮、第3話の時点での服装及び装備

服装:上半身は白の半そでシャツにカーキのミリタリージャケット、警察用防刃ベスト、右腕に黒の腕時計、左腕に防弾シートを巻きつけ紐で固定、サバゲー用の黒のタクティカルグローブ。下半身は黒のサバゲー用の編み上げブーツに黒の膝パッド付きのカーキのカーゴパンツ。

装備:黒のタクティカルリュックサック(食糧、水、医療品、クロスボウの予備の矢×10本、換え弦入り)。懐中電灯。警察官用帯革ベルト。拳銃用ホルスター。多目的ポーチ(予備マガジン×5本入り)。フルサイズクロスボウ(レッドドットサイト付き)。S&W M3913。ランボーナイフ2本。ナイフ用レザーカバー。

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