がっこうぐらし!~おわりのはじまり~ 作:Archer SHO
超おひさしぶりです。
Archer1925でございます。
いやぁ、あれがこうしてあぁしていたらこんな時期に、申し訳ないです、はい。
…すまん、言い訳が思いつかんかったんや
ちなみに、大学編やらその後のオリジナルストーリーはバンバン浮かんできてたんですけど、いかんせん高校編のラストをどうするかが浮かばないという…ね
あっ、本編のほうをどうぞ
~巡ヶ丘市郊外、某所~
蛍光灯に照らされた廊下を1人の男が猛々しく歩いている。その男は1つの部屋の前にたどり着くやいなや、ノックもせずにバンッと荒々しく開けた。
「よぉ、荒沢さん。話がある」
イライラした口調で男が言った。その男の名は『宍戸涯(ししど がい)』。ランダルコーポレーションに雇われている傭兵だった。
「どうかされましたか?宍戸さん?」
何食わぬ顔で答えた眼鏡にスーツ姿で細身の若く見える男。彼は『荒沢隆樹(あらさわ たかき)』ランダルコーポレーションの幹部の1人であり、ランダルの巡ヶ丘支部を取り仕切る男である。
「どうもこうもねぇよ!聞いてた話と違うだろうが!!」
「…ほう、違うとは?」
「最初の契約じゃあ必要最低限は俺の行動を縛らないってモンだったはずだがぁ?今じゃどうだ!任務以外じゃここから出れやしねぇ!!どうなってんだ、ゴラァ!!」
宍戸は強く机を殴った。しかし荒沢はそれに物怖じた様子もないまま、契約書を確認すると、
「ふむ、契約書を確認しましたが問題はありませんね」
「あぁ!?んなわけねぇだろうが!!」
「雇用契約書、第12項『上記の契約は会社、及び社会の存亡に関わる事態の際はこの限りでない』…とあります。現在はこの条件が適用されています」
「その社会の存亡とやらはテメェらが作り出したんだろうが」
「はて、なんのことでしょうか」
「チッ、まぁいい。外では好きにやらせてもらうぜ」
「社外任務は正確には私の管轄ではないのですが、警備部長に進言しておきましょう。昨日の実験体捕獲任務はよくやってくれたようですから。期待してますよ」
―
―――
―――――
~私立巡ヶ丘学院高等学校、生徒会室~
少年が美紀と話したあの晩から1週間が経った頃、決心したのか学園生活部に入部したいと言った。言い出すまでの間、手紙を風船に括り付けて飛ばしたり、運動会なるものをしたりしていた。その間も美紀は学園生活部を観察していたようだったが、本人の中で納得できたらしい。そんなこんながあった1週間だったが今日、美紀が職員室であるものを見つけた。
「ち、ちょっと待って、何だこれ」
胡桃が震える声で言った。
「これが…めぐねぇの荷物の中に?」
「はい、本に挟まってました」
「めぐねぇが…最初から知ってたって言いたいのかよ!?」
激昂した胡桃が美紀に掴みかかった。
「胡桃!落ち着けって!!」
少年が胡桃を抑えた。
「そういう可能性がないわけではないですけど、低いと思います」
「根拠はあるかしら?」
「表紙を見てください」
表紙には通常時には開封厳禁といった旨が記されていた。
「渡されて持ってたけど、内容までは知らなかった…そんなところでしょうね」
「こんなことになって開けてみたらってことか…言ってくれればよかったのに」
胡桃がぽつりと呟くように言った。それに対して美紀が、
「落ち着いてから言うつもりだったのでは?」
そう言った瞬間、胡桃が再び美紀に掴みかかった。
「さっきから分かったみたいに…!」
「くるみ!!」
「胡桃、落ち着けって!な?」
少年と胡桃に言われて初めて自分がまた美紀に掴みかかったに気づいたようで、ゆっくりと掴みかかっていた手を離した。
「よく見せてくれたわね」
「正直、どうするか迷ったんですけど。…私も学園生活部の部員ですから」
「そっか」
胡桃が言った。
「…でもそれだけじゃないんだろ?」
少年が美紀に聞いた。
「はい、ここを見てください。これってまだ行ってないですよね?」
そう言って美紀が指を指したのは、地下2階の非常避難区域だった。
「すごいじゃない!いい物ありそう!!」
「はい」
「でもこれどうやって行くんだ?少なくとも俺は地下に続いてる階段なんて見たことないぞ?」
「えっと、あっ、ここですね。シャッターで閉まってますけど」
そう言って指したのは、校舎の1階部分だった。しかしそこは普段生徒が近づくことのないような場所だった。
「1階だな、ひとっ走り行って見てくるよ」
そう言ったのは胡桃だった。それに対して少年が、
「俺も行こう」
そう言ったが胡桃は、
「偵察だけだから大丈夫だって、1人のほうが楽だし……美紀、さっきは悪かったな、ちょっと頭に血がのぼった。」
「いえ…あの、気をつけてくださいね」
「ちょっと見てくるだけだよ」
そう言って胡桃は足早に出ていった。
「くるみさん…あんなに急がなくても」
「めぐねぇのことが気になるのよ、なんで黙ってたのかって」
「…やっぱ俺も偵察行ってくるよ」
そう言って少年は立ち上がった。
「くるみが心配?」
悠里がどこか物悲しそうに言った。
「…まぁな」
そう言って少年も遅れて部屋を出て行った。
―
―――
―――――
少年は、いつもの散弾銃を構えながら急ぎ足で廊下を駆けていく。少年はかなり焦っていた。1階に下りるまでに何体か殺された<かれら>の死体を見たが、そのどれもが胡桃が倒したとは思えないほど、荒々しい殺され方をしていた。この時点で少年は胡桃が冷静な状態でないことを悟ったため、焦っているのだ。そうこうしていると、1階のシャッターの前までたどり着いた。そこに胡桃の姿はなく、代わりに人1人がかがんで通れるほどの隙間が開けられていた。シャッターをくぐる時、なにかが聞こえた。中に入って下の階に行こうとした瞬間、
『どうしてだよっ!!』
「っ!!」
胡桃の怒声が聞こえた。
―
―――
―――――
胡桃side
胡桃が下に行くとなぜか地下水が溜まっているようだった。電気は消えていて暗く、懐中電灯の明かりだけが頼りだった。そのためとっさに持ってきたケミカルライト何本か折って投げる。すると暗がりから“ピチャピチャ”と足音が聞こえてきた。近づいてくるソレに目を凝らすと、
「っ!!」
胡桃は思わず柱に身を隠した。呼吸が自然と荒くなる。どうして、なぜ、なんでこんなところに、そんな気持ちを無意識に言っていた。なぜなら現れたソレは、
「なんでだよ、めぐねぇ…」
<かれら>に成り果てた学園生活部顧問、佐倉慈だった。
「どうしてだよ!!」
胡桃はそう叫ばずにはいられなかった。完全に頭に血がのぼっている状態だった。愛用のシャベルを大きく振りかざして<かれら>となっためぐねぇの前に駆け出す。シャベルを振り下ろそうとした瞬間、胡桃はかつての優しかっためぐねぇを<かれら>に成り果てためぐねぇに重ねてしまった。気づいたときにはすぐ目の前まで迫ってきていた。
(あぁ、…しくった)
そう思った次の瞬間、“ドンッ”と後ろに突き飛ばされた。前を見るとそこには、
「グっ!こんにゃろう!!」
腕を噛まれた幼馴染が立っていた。
胡桃side end
―
―――
―――――
『どうしてだよ!!』
「っ!!」
胡桃の怒声が聞こえた瞬間、少年は下の階まで滑り降りるように走った。中は暗かったが、散弾銃に括り付けられた懐中電灯のおかげでなんとか見えていた。下の階にたどり着くとそこにはシャベルを振り上げたまま動かない胡桃と、胡桃のすぐそばまで近づく<かれら>が見えた。少年は、胡桃のもとまで走り、ギリギリで後ろに遠ざけることに成功した。しかしその代わりに、
「グっ!こんにゃろう!!」
自分が噛まれてしまった。とっさに右手に持った散弾銃で<かれら>の腹を突くように殴って振りほどいたが、出血しているところを見るとやはりダメだったようだ。
「あ…なん…どう…して」
振り返ると青ざめた顔でこちらを見ていた。
「…昔からそそっかしいんだよ、お前は」
そう言って、前を見ると再び<かれら>が起き上がってきていた。
「っ、殺してやるっ!」
少年は<かれら>に散弾銃を向け、発砲した。
ズガァァァァァァァァン!!
しかし、
「あ?」
急に身体の力が抜け、銃口がぶれた。そのせいで、散弾は<かれら>のわき腹に当たっただけだった。散弾が当たった衝撃で後ろにふっとばすことはできたが、殺すことはできなかった。おまけに、少年は発砲の衝撃で後ろに倒れこんでしまった。
「りょう!!」
胡桃が後ろに倒れこんだ少年を抱き起こす。
「なんで!!なんで庇ったんだよ!!!そのせいで…そのせいで亮が!!!」
「グゥっ!っはぁはぁはぁ、なに泣いてんだよ…っ!!俺はいい、から、に、げろ」
「なんでだよ!!置いていくわけねぇだろ!!」
「ははっ、体の、力、が、はいら、ねぇ、んだよ…だから、にげろ…」
「っ、絶対連れて帰る!!」
そう言って胡桃は少年を担いだ。
―
―――
―――――
美紀side
“ドサッ”
美紀が悠里と2人が出て行ったあとに来た由紀と話していると、バリケードの方からなにかが落ちる音がした。
「っ!…ゆき先輩、りーさん、私の後ろに」
「う、うん」
由紀と悠里をかばうと、美紀は少年が置いていったクロスボウを構えた。ちゃんとした構え方は知らないが、以前見たアクション映画でしていた構え方を思い出しながら、少し震える手でクロスボウを構えた。少しして、部屋のドアが“ドンッドンッ”と叩かれた。それと同時に、
『おいっ!!開けてくれ!!!』
それは胡桃の声だった。
胡桃の声色から、なにかあったのだと感じた悠里がバッとドア開けるとそこには、
「り、亮が、あたしの、せぇで…」
泣いている胡桃と腕から出血してぐったりとした様子の少年がいた。
美紀side out
―
―――
―――――
少年は、その後ソファのある、別の教室に運び込まれた。血まみれのシャツを脱がし、傷口を消毒して、包帯をしておいてある。しかし、症状は悪化し続ける一方で、少年の意識は朦朧としていた。少年は朦朧とする意識の中、すぐそばの机に置いてあった拳銃に手を取り、銃口をこめかみに当てた。そして…
パァァァァン!
校舎に銃声が鳴り響いた。
…to be continue
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今回もお読みいただきありがとうございました!!