ポケモン世界に転生したので好き勝手に生きてみる   作:にわか党

16 / 37
0016

 ヘリで島に戻って来てから直ぐ地下に向かい、今はゲットしてきたポケモン達の回復をガンタにやってもらっている。

 

『暫ク、スレバ、全快シマス』

 

 モンスターボールを大きな機械に入れたガンタと機械の並ぶ部屋を出る。

 

「この島の中ならモンスターボールから出せるんですよね?」

 

『ハイ』

 

 早く新しい子達と戯れたいですわー。

 因みに、ヒマナッツ達は裏庭や草原で休んでもらっている。

 バトルとかで疲れてるでしょうし。

 

「ガンタ、俺にポケモン達のおやつの作り方を教えてくれないですかね」

 

『シロー様ニハ、既に、ポフレ、ヤ、ポロック、等ノ、レシピ、作リ方ノ知識ハ備ワッテイル筈デスガ』

 

「そうなんですけどねー。やっぱり御手本を見ながらじゃないと失敗しそうで不安なんですよ」

 

 多分、作れると思うんですが、もし失敗した物を食べさせる事になったらと考えたら不安になるじゃないですかー。

 

『了解シマシタ。私ノ持テル技術ノ、全テヲ伝授サセテ頂キマス』

 

「お手柔らかにね」

 

 その後約ニ時間、俺は鬼教官の元で様々なポフレを作った。

 まさか、このチートな身体が悲鳴を上げる事になるとは…。

 素人に何個も並列で作業をさせると誰が想像できますか。

 

『コレナラ、何処ノ名店トモ、張リ合エル、デショウ』

 

 山盛りのポフレを一つ一つ確認したガンタから御墨付きを貰えた。

 燃え尽きて真っ白な灰状態の俺は何とか立ち上がる。

 腕がプルプルしてますよ。

 

「ポケモン達の回復は終わってますかね」

 

『既ニ、終ワッテイマス。モンスターボール、ハ、コチラニ』

 

 サッ、と八個の小さい状態のモンスターボールをガンタが差し出す。

 ずっと一緒にいませんでしたっけ?

 

「では、裏庭に行きましょうか」

 

 モンスターボールを受け取り、山盛りのポフレは三分の一程ガンタに持ってもらって裏庭に向う。

 作った物全部はその後の御飯が食べられなくなるので明日以降にあげる分にした。

 喜んでくれるといいのですがね。

 

「ヒマー…」

 

 ウッドデッキから裏庭に出ると、ヒマナッツが待ちくたびれて寝てしまっていた。

 その横にはラルトスが座っている。

 他の子達は元気に遊んでいた場所から俺達が来た事に気付いて駆け寄って来た。

 

「お待たせして、すいません。でも、いっぱい作って来ましたよ」

 

「ヒッマ!」

 

 ポフレの匂いでか、ヒマナッツが急に起きて目を輝かせながら近付いて来る。

 隣にいたラルトスがびっくりしてますね。

 ヒンバスがいる池に皆で集まり、先ずはゲットしてきたポケモン達をモンスターボールから出した。

 

「チルル」

 

 ゲットの時に寝ていたチルットが元気に羽ばたいて俺の頭に乗る。

 他の子達もちゃんと元気になっている。

 

「俺はシロー、あなた達のトレーナーになりました。今日からよろしくお願いします」

 

 チルットを頭に乗せたまま、ひとりずつ挨拶をしていく。

 撫でたりスキンシップをしても誰にも嫌がられる事は無かった。

 もれなく皆、可愛いですな。

 

「挨拶も終わりましたし、おやつにしましょうか」

 

 ガンタが俺の言葉でポフレを置くとポケモン達がそれに群がる。

 一つずつ皆が取り、嬉しそうに食べる姿に癒されて疲労も一気に吹っ飛んでいった。

 

「ヒンバスもどうぞ」

 

「ヒ、ヒ、ヒ!」

 

 池から石に上がったヒンバスにポフレをあげる。

 俺の手から食べてるのを見るのがまた癒されますわー。

 

「チルットも食べに行ったらどうですか?」

 

「チルチル」

 

 頭に乗るチルットは動く気が感じられない。

 仕方ないのでヒンバスに食べさせた後、チルットの分を取りに行って食べさせてあげましたよ。

 食べてるところが直に見れない…。

 

「チルルー」

 

 機嫌の良さそうな鳴き声。

 喜んでくれてるなら良しとし、他の子達とも戯れに行ってみます。

 

「ハボー」

 

 身体より大きな蓮の葉が可愛いハスボーは平均よりも少し小さめ。

 ついでに、ポケモン図鑑で調べますかね。

 

「ハボ?」

 

 俺の腕から出たホログラムに首を傾げるハスボーにときめきながらデータを見る。

 

『ハスボー』

性別:♂

特性:あめうけざら

技:あまごい、メガドレイン、みずのはどう

 

 ポフレを食べて直ぐに池ですいすい泳いでいる姿が激可愛い。

 

「ア、ア」

 

 その周りをバトルの時も一緒だったアメタマが水面を滑っている。

 アメタマはメスでハスボーとは恋ポケ同士みたいだ。

 羨ましい限りです。

 

『アメタマ』

性別:♀

特性:すいすい。

技:れいとうビーム、シグナルビーム、みずあそび、でんこうせっか

 

「仲良しでいいですねー」

 

「ラッル!」

 

 仲良く泳ぐハスボーとアメタマを見ていた俺の肩にラルトスが飛び付いて来た。

 

「ポフレは口に合いましたか?」

 

「ラルー!」

 

 にっこり笑ってスリスリしてくれた。

 あまりの嬉しさに意識が飛ぶところでしたよ。

 

「タマロ?」

 

 ラルトスの可愛さに浸っていると、隣に来たオタマロに心配された。

 

「大丈夫ですよ。オタマロも自由に泳いで下さいね」

 

「タマロ!」

 

 飛び跳ねて池に入ったオタマロにポケモン図鑑をかざす。

 

『オタマロ』

性別:♂

特性:うるおいボディ。

技:バブルこうせん、りんしょう、ちょうおんぱ、マッドショット

 

 先に泳いでいたヒンバス達と仲良さそうにしているのを確認してから次の子のデータを調べに向う。

 

「ガゥ」

 

 こっちが向かおうとしていたのを悟り、ダッシュで逆に来てくれたガーディが寝転んで服従のポーズを取る。

 

「ラル?」

 

 愛らしく小首を傾げていますが、ラルトスへの服従だと思いますよ。

 まあ、丁度良いのでお腹を撫でたりしてモフらせて頂きますが。

 

「クゥーン」

 

 目を細めて気持ち良さそうに鳴いています。

 そのままモフりながらデータを見させてもらった。

 

『ガーディ』

性別:♂

特性:いかく

技:ほえる、あなをほる、はじけるほのお

 

「この辺りでほのおタイプの技を使う時は気を付けて下さいね」

 

「ガゥ!」

 

 服従のポーズからお座りになったガーディの頭を撫でながら言うと、尻尾を振って返事をしてくれた。

 まさに忠犬。

 思わず抱き締めてしまったのは仕方ない。

 次にコリンクのデータを見るべく離れたところ、ガーディは俺達の後をついて来た。

 

「リンク!」

 

「コル!」

 

 向かった先は奥の草原。

 そこでコリンクはスコルピに歓迎を受けていた。

 スコルピはもちろんの事、コリンクもバトル好きな様子。

 ふたりのバトルを眺めながら、コリンクにポケモン図鑑をかざす。

 性別はオスで特性はいかく。

 覚えている技は、スパーク、たいあたり、スピードスター。

 

「バトルは良いんですけど、見てないところで怪我をされたら困りますねー」

 

『御安心下サイ』

 

 ずっと後ろに控えていたガンタが俺の前に来て、その胸部辺りが開く。

 そこからはサイズダウンしたミニガンタが現れた。

 それは完全に予想外でしたわ。

 

『コレハ、私ノ制御下ノ元、動カス事ガ可能デ、性能モ本体ヨリハ、劣リマスガ、ソレデモ、充分カト』

 

 逆にそのサイズでガンタと同等の性能を発揮されたら顎がリアルに外れますわ。

 因みに、このミニガンタの見た映像はネットワークカメラのように俺のポケモン図鑑でも見る事が可能らしい。

 島を離れる時もここの状況を見られる訳ですな。

 流石です。

 

「では、ここはミニガンタに任せますね」

 

『了解シマシタ』

 

 ガンタと同じ声なんですね。

 小さなキャタピラが動きスコルピ達に向かって行く姿を見て若干ミニガンタが欲しくなりましたわー。

 部屋に飾りたい。

 

「次は…」

 

 次にデータを取らせてもらおうと思ったナエトルはスボミー、ヒマナッツと裏庭の木陰でお昼寝中でした。

 ガンタ、シャッターチャンスですよ?

 まあ、俺が言わずとも理解している事でしょうね。

 

「シーッ、ですよ」

 

「ラルー」

 

 口元に人差し指を立てるとラルトスもそれを真似する。

 耐えるんだ。

 今、ラルトスの可愛さに倒れたらナエトル達を起こしてしまう。

 それは、目の前の形容し難い素晴らしい光景を壊す行為だ。

 俺、倒れない大丈夫。

 

「ラル?」

 

「ええ、大丈夫です」

 

 気を取り直して、ナエトルとスボミーにポケモン図鑑をかざす。

 

『ナエトル』

性別:♂

特性:しんりょく。

技:たいあたり、はっぱカッター、かみつく、こうごうせい

 

 次にスボミーのデータを見る。

 

『スボミー』

性別:♀

特性:どくのトゲ

技:メガドレイン、しびれごな、タネマシンガン

 

「良く眠っていますし、起こさないようにあっちに行きましょうか」

 

「ラルラル」

 

 ガンタとガーディを伴って眠っているナエトル達から離れた。

 ミニガンタに外は任せる事にし、俺達は洋館に戻った。

 既にチルットは帽子と化していますな。

 

「少し早いですが、俺達はお風呂にでも入りましょうか」

 

「ガゥ!?」

 

 突然の俺の言葉にガーディが寝耳に水だという反応をする。

 お風呂は水だらけですし、やっぱりほのおタイプのガーディは苦手なんですかねー。

 直ぐさま裏庭に戻ろうと駆け出してしまいました。

 

「ラッル!」

 

 ラルトスが制止を呼び掛ける。

 駆け出したガーディがその声で急ブレーキし、倍のスピードで戻って来た。

 

「ラルラル」

 

 肩でうんうん頷くラルトスに戦慄を覚えた。

 これもうガーディ、舎弟みたいになってますな。

 恐らく、ラルトスと対等なのってヒマナッツくらいなんじゃないですかね。

 

「クゥーン…」

 

「なるべく、早く洗いますから」

 

 尻尾をぺたんと下げるガーディを抱っこして浴場に向かった。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。