ポケモン世界に転生したので好き勝手に生きてみる 作:にわか党
バトルが終わってから今はモノレールで街近くの草原に戻って来ていた。
横を向けば可愛いヒマナッツ達が楽しそうに遊んでいる。
そして、上を向けば真っ赤な顔のカトリーナさんが。
「……あまりジロジロ見ないで下さる?」
そんな顔で睨めれましてもねー。
「全く、何故私が膝枕なんか……」
「嫌なら退きますが」
「別に嫌では……ではなく! 約束は守らなくてはなりませんからね!」
プイッとそっぽを向かれてしまった。
もうしばらくはこの夢心地が続いてくれそうです。
「それより、シローはジム巡りはしませんの?」
「唐突ですねー」
「唐突ではありませんわ。私に勝つ程の実力があるのですから、きっとポケモンリーグにも出場出来ますわ」
遠回しに自分は出場して当然みたいに聞こえるのですが。
「俺はポケモン達に囲まれて毎日を楽しく過ごせればそれで良いんですよ」
一日でも早く島をポケモンでいっぱいにしたいですし。
「シローは考え方がお年寄りのようですわ」
ひどい言われ様。
まあ、いいですけど。
それから一時間くらい膝枕を楽しむと夕方になり、カトリーナさんの泊まっているホテルまで送ってあげた。
「今日はまあまあ楽しめましたわ。ま、また誘ってくれても宜しくてよ」
「では、また誘わせて頂きますね」
カトリーナさんの表情がぱあっと明るくなる。
しかし、それも一瞬だけで直ぐに済ました顔に戻った。
それでもガンタから受け取ったプレゼントしたぬいぐるみの袋を大切そうに持ってくれている姿は可愛いですわー。
そこで別れ、俺達も帰る為にヘリを置いてある場所へ向かった。
「キルー」
ヘリに乗り込んでからキルリアが大きくなった事で何処に座ればいいか悩んでいた。
俺はシートに座って自分の膝に呼ぶ。
そして、俺の膝に座るキルリアにヒマナッツを抱えてもらった。
「ヒマヒマ!」
キルリアに抱えてもらっているヒマナッツも楽しそうです。
これはこれで良いですな。
ヘリが苦手なガーディと今日ゲットしたメェークルはモンスターボールに戻し、チルットは当然の如く頭上で寝ている。
直ぐに離陸したヘリは島へと向かう。
「お留守番してる皆も進化したキルリアを見たら驚くでしょうね」
「キルー!」
キルリアに進化した事で見え易くなった笑顔が輝いています。
進化よしても素直で可愛いところは変わりませんな。
そのままキルリアとヒマナッツとイチャつきながら夕焼けの空を飛び、あっという間に島に着いた。
ヘリが着陸し、ヘリポートから裏庭まで直行した俺達をお留守番組の子達が迎えてくれた。
「コル、コル!」
「ダンバルッ」
「テプー!」
スコルピ、ダンバル、タテトプスからの熱烈歓迎。
勢い良く駆けて来たと思ったらそのまま飛び付かれた。
激しくデジャヴ。
この後の展開もなんとなく分かるわ。
「キールー!」
俺の横に立っていたキルリアが飛び掛ってきたスコルピ達に手をかざし、振り下ろした。
「「「ッ!?」」」
サイコキネシスによってスコルピ達は声を上げる暇もなく地面へ強制ダイブ。
あれは痛そうっすわ。
「スミスミ〜」
「リンク!」
飛び付いてきたスコルピ達の後からスボミーとコリンクも出迎えに来てくれた。
最初は進化したキルリアを見て驚いていたスボミーとコリンクもすぐに進化した事を祝ってくれている様子だった。
顔面ダイブから復活したスコルピ達もキルリアに気付いてはしゃいでいる。
あぁ……戯れるウチの子達の愛らしさが振り切れてます。
「コル! コルコル!」
「キル? キール」
むむ、スコルピが更に強くなったキルリアとバトルがしたいと言っているようですな。
キルリアもバトルを了承したみたい。
「バトルをするなら裏庭にいきましょうか」
「コル!」
「キル!」
出迎えてくれた子達も引き連れて裏庭へと向かう。
裏庭では池でヒンバス、オタマロ、ハスボー、アメタマが俺達の帰還を待ってくれていた。
みんな仲良くお留守番していたのはミニガンタから送られてきたライブ映像などで時々確認していたので存分に褒めまくる。
一日中ずっと寝てばかりいたナエトルも撫でますが、閉じていた目を少し開けてチラッとこちらを見ただけでシカトされました。
いやいや、嫌われてるわけじゃないから。こういうスキンシップだから。マジでマジで。
「キルー!」
「コルコルー!」
おや、キルリアとスコルピが既にバトルを開始していましたね。
今日ゲットしたメェークルも混ざって他の子達が遠巻きにそれを観戦しているので、俺はヒマナッツを抱えたままウッドデッキのテーブルに着く。
座った俺に空かさずガンタがお茶を出してから夕食の支度をしに館内へ入って行った。
「うん、良い香りですねー」
「ヒマー」
ヒマナッツと香りを楽しんでからお茶を飲む。
いつもながら超絶美味い。
いっそガンタをシェフなりバリスタにして店を出したら儲かりそうだ。
あー、でも、それだと忙しくなって島をポケモンでいっぱいにするという野望に支障をきたす恐れがある。
やっぱり駄目っすな。
自由人最高。
『御食事ノ御用意ガ出来マシタ』
少し経ってガンタが持ってきた料理やポケモンフードが並ぶ。
今日のメニューはポトフだ。
「キール!」
「コ、コル」
それとほぼ同時にキルリアとスコルピのバトルも勝負がついた。
地面に埋まるほどサイコキネシスで叩きつけられたスコルピ。
キルリアに進化して容赦の無さも上がったらしい。
そんなところも可愛いですな。
「美味しいですねー」
「ヒマヒマ!」
「キル!」
御飯を食べるポケモン達を眺めながらのディナータイム。
癒されまくりです。
「キルキル」
「ヒマー?」
モシャモシャとポケモンフーズを食べていたヒマナッツの口の汚れをキルリアが布巾で拭いてあげている。
「ヒッマ!」
「キルル」
それに対してお礼を言うヒマナッツ。
ゴハッ。
愛らしすぎて吐血するところでしたわ。
「ガゥガゥ」
「リンクー」
「テプテプ」
「ダンバルッ」
他の子達も仲良く御飯を食べています。
なるほど……ここが桃源郷ですか。
今の俺、鼻血とか出してませんかね?
『大丈夫デス』
はい、ガンタさんの読心術頂きました。
鼻血が出てなかったのは良かったです。
「御馳走様でした。ヒマナッツとキルリアも皆と遊んできていいですよ」
「ヒマ!」
「キルキル」
俺はと言えばポケモン達が戯れているのを眺めながら食後のティータイムに洒落込みます。
現在のウチの子達はゲットした順にヒマナッツ、キルリア、ヒンバス、スコルピ、ダンバル、タテトプス、オタマロ、ハスボー、アメタマ、ガーディ、コリンク、チルット、ナエトル、メェークルの15匹。
この数でもムフフな気分になる。
島中をポケモンでいっぱいした日にはどれだけの幸福感を得られる事か。
想像しただけで高まりますな。
『シロー様、御楽シミノトコロ、申シ訳御座イマセンガ、宜シイデショウカ』
「宜しいですよー」
『以前、保留ニシテオラレタ、神様カラノ依頼ノ件ハ、ドウ致シマスカ』
そんな事もあったっけ。
完全に忘れてた。
「んー、どうしますかねー。放っておくのもリスクが高いですし」
『命ジテ下サレバ、私ガ宝玉ヲ、集メテ参リマスガ』
ふむふむ、ガンタのスペックならそれも容易く出来るのでしょう。
だがしかし、それではちょっと面白さに欠けますな。
やはり、ここはあれでいきますかね。
「宝玉集めは俺がやりましょう。そこでですが、ーーーー、ーーーーというのはどうでしょう」
『承知致シマシタ。デハ、ソノ様ニ私ノ方デ、準備ヲシテオキマス』
「任せます。準備が出来次第、決行しましょう」
ふっふっふ。
さーて、面白くなってきました。
「ヒマ?」
ニヤつきながらお茶を飲んでいるとヒマナッツが膝に乗って不思議そうな表情でこちらを見ていた。
「少し面白い事をしようと思いまして」
「ヒマヒマ!」
「すいません。夜に出掛けるのでヒマナッツ達はお留守番です」
「ヒマーッ!?」
連れて行けない理由はそれだけじゃないんですけどね。
「ヒママ……」
「直ぐに帰って来ますからお留守番お願い出来ませんか? ご褒美もありますよ」
「ヒマヒマ!」
落ち込んでいた状態から一気に元気になりました。
ヒマナッツの葉っぱフリフリは萌えますな。
更に頰ずりのコンボで俺のHPは消え去ります。
「そろそろお風呂に入りにいきましょうか」
「ヒッマ!」
俺がお風呂と口にした瞬間、カーディが反応して気付かれないように匍匐前進で逃げようとする。
しかし、残念ながらキルリアにはバレバレで即刻サイコキネシスで捕獲されました。
「クゥーン」
浮かんで運ばれてきたガーディとキルリア達を伴い、浴場へと向かった。