ポケモン世界に転生したので好き勝手に生きてみる   作:にわか党

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お気に入り登録300件突破を記念して昼にも投稿しましたが、もう1話投稿です。
私の個性である“すこしおちょうしもの”が影響しました。

本作品をお読み頂いたポケモン好きな皆様に感謝を込めて、ベストウイッシュ、良きポケモンライフを。
 


0025

 竜の里観光を終え、俺達は現在ソウリュウシティを通り過ぎてビレッジブリッジに来ています。

 巨大な橋の上に築かれた街というのは予想以上に素晴らしい景観です。

 皆で昼食を食べ終えた俺はヒマナッツ達と海へと繋がる大きな川を遠くまで良く見える橋の上から眺め中。

 

「コル、コル!」

 

「テプー!」

 

 スコルピとタテトプスは橋の下を通る船に歓声を上げています。

 男の子ですな。

 もうひとりのバトルマニア組のダンバルは静かですが楽しそう。

 

「ヒママー?」

 

「キル?」

 

「あれはキバニアですねー」

 

 ヒマナッツとキルリアは水面から見えるポケモンを観察中です。

 ポケモンだけでなくボートに乗って釣りをしている人達も見えます。

 こうして見ているとポケモン達とクルージングなんかもいいかもしれませんな。

 ガンタに言えばクルーザーの一つや二つ出してくれそうですし。

 まあ、今日のところはしませんが。

 俺はヒマナッツ達が橋から万が一にも落ちないように注意を払いながらポケットから紫色の綺麗に光る石を取り出した。

 

『こいつも一緒に持っていくとええ』

 

 オジジ様がそう言ってフカマルのモンスターボールと一緒にくれたドラゴンジュエル。

 フカマルも貰ってその上そんな物まで貰えないと一度断ったんですけどね、強引に持たされました。

 ジレンさんから聞くにオジジ様からドラゴンジュエルを貰えるのはその実力を認められたという証で滅多に無くすごい事らしいです。

 よく分かりません。

 どうせ何かプレゼントを貰うなら美女か美少女から何か貰いたいものですな。

 

「さあ、そろそろ行きましょうか」

 

「コル!」

 

「ダンバルッ!」

 

「テプゥ!」

 

 ドラゴンジュエルをポケットへと仕舞い直しヒマナッツを抱き上げます。

 俺の言葉に元気良く返事をして先を行くスコルピ達。

 昼食の前に午後からはポケモンをゲットしに行こうと伝えてあるので今から燃えたぎっているようです。

 ウチの子達の張り切る姿の何と愛らしい事。

 

「キールキールゥ」

 

 逸れないようにと手を繋いだキルリアも楽しそうですな。

 ニコニコと光輝く笑顔が眩しくて目を開けていられません。

 ビレッジブリッジの街を抜けるとバスケットやテニスのコートがあり、その直ぐ側に川があります。

 広い川には貸しボート屋があり、橋から見たボートに乗る人達はあそこでかりたのでしょうねー。

 今日はボートに乗るつもりはないので通り過ぎようとした時です。

 何やら貸しボート屋らしきオジさんが困っている様子が目に入ります。

 

「何か困っているみたいですが、どうかしましたか?」

 

 俺は先を行くスコルピ達に待ってもらってからオジさんに声をかけてみました。

 

「ん? ああ、ちょっとこいつがなぁ」

 

 困った表情のオジさんの手には両手に収まる大きさの模様が入った丸い物がある。

 

『ポケモン、ノ、タマゴ、デスネ』

 

 ガンタの言う通りそれはポケモンのタマゴのようでした。

 色は水色です。

 

「時々、流れてくるんだ。ポケモンはタマゴを産んでも自分で育てない個体もいるからな」

 

 その情報は神様知識にもしっかりありますな。

 

「いつもはどうしているのです?」

 

「ポケモンセンターに引き取ってもらってるんだがな、さっき電話してみたらどうもタマゴの保管スペースが空いて無いんだと。で、どうしたもんかと考えていたんだ」

 

 やはりそういう事でしたか。

 オジさんと一緒にタマゴが見えたのでその可能性もあると思っていましたよ。

 即交渉に移りましょう。

 

「ボウズ、ポケモントレーナーだろ? 良かったら育ててやっちゃくれねーか」

 

 あら、交渉する必要も無く頂ける流れですか。

 それなら有難く頂きますとも。

 

「ええ、もちろん良いですよ」

 

「そうか、助かったぜ。大事にしてやってくれな」

 

 オジさんからタマゴを受け取ります。

 これで俺のリアルラックの高さがガン上げされているのは決まりですかね。

 

『シロー様、此方ヲ、御使イ下サイ』

 

 ガンタが差し出していたのは金属質な円形のディスク。

 何ですかな、これは。

 

『中央ニ、タマゴ、ヲ、設置シテ下サイ』

 

 言われた通りに設置します。

 するとタマゴがディスクの中央に固定され、縁から周りが透明な膜で囲まれた。

 膜を指で突いてみると予想以上の硬さ。

 

『タマゴ保護カプセル、デス。耐衝撃性、耐水性、耐火性、ソノ他、全テ害カラ、タマゴ、ヲ、護リマス。更ニ、特性ホノオノカラダ、ト、同等ノ効果モ、機能トシテ、備ワッテイマス』

 

「ほう、そんな便利な物があるんだな」

 

 関心しているオジさんには悪いですが、明らかにガンタ印の製品です。

 非売品です。

 ガンタに更に出してもらったバックパックにタマゴの入ったカプセルを入れて川辺から離れます。

 思わぬところでポケモンのタマゴをゲット出来ました。

 このタマゴは恐らくあのポケモンのタマゴでしょうな。

 今から産まれてくるのが実に楽しみです。

 

「では、今度こそ野生のポケモンをゲットしにいきましょうか」

 

「コル、コル!」

 

「ダンッ!」

 

「テププ!」

 

 待たせていたスコルピ達を連れてビレッジブリッジから出て行きます。

 向かうのはビレッジブリッジとソウリュウシティを接続する11番道路。

 ビレッジブリッジに来る途中で結構野生のポケモンを見かけたので大量ゲットの予感。

 11番道路へ入りポケモンを探します。

 軽く探して見つからなかったらヒマナッツのあまいかおりに頼るしかないですな。

 

「キノ?」

 

 はい、見つけました。

 キノココさん。

 二足歩行のキノコといった容姿は例えどくを食らってでも抱きしめたくなる可愛さ。

 何としてでもゲットしかありません。

 

「スコルピ、頼めますか?」

 

「コルッ!」

 

 左右の触肢をぶつけ合わせてやる気満々のスコルピ。

 キノココは特性にほうしとポイズンヒールを持ってますけど実はくさタイプオンリーなのでどく、むしタイプのスコルピには相性の良い相手です。

 

「キッノー!」

 

 こちらの様子を察してかキノココも臨戦態勢になりましたな。

 さて、先手必勝でいきましょうか。

 

「スコルピ、ミサイルばりです」

 

「コルー!」

 

 スコルピの尻尾の爪が光り、複数に分かれて光の尾を引きながらミサイルのように飛んでいきます。

 

「キ、キノッ、キノ!?」

 

 少し避けられましたが4回当たりました。

 こうかはばつぐんです。

 

「キノコー!」

 

 ダメージを負ったキノココは負けじとずつきで攻撃してきました。

 根性のある子ですな。

 突っ込んでくるキノココに俺は躱せと指示しようと思いましたが、それは止めます。

 スコルピから受け止めてみせるという気持ちが伝わってきたからです。

 なら、ここはスコルピを信じましょう。

 

「キーノッ!」

 

「コッ、ル!」

 

 キノココのずつきを両方の触肢をクロスして受けたスコルピは若干後退させられましたがしっかりと止めてみせました。

 男前すぎますわ、スコルピさん。

 

「そのまま抑えてどくどくのキバです」

 

「コール!」

 

 受け止めたキノココをがっちり掴んだスコルピの牙から紫色の光が伸びます。

 そして、キノココに勢いよく噛み付く。

 

「キッノーッ」

 

 逃れる術も無くどくどくのキバが直撃したキノココはさっきのミサイルばりのダメージもあり、抵抗も弱いです。

 

「キノ……」

 

「スコルピ、もういいですよ」

 

「コル」

 

 すっかりグロッキーになって目を回すキノココを離してもらいました。

 そこでボール登場。

 ただし、モンスターボールではありません。

 緑色と黄色のカラーリング、通常のモンスターボールとは違って育っていないポケモンほど捕まえやすくなる効果を持ったボール。

 そうです、ネストボールです。

 神様のご褒美で支給してもらえるようになったボールの中の一つ。

 早速、投げてみましょう。

 投げたネストボールがキノココに当たり、その体が赤い光になって中へ入ります。

 ガンタに聞いたんですけどモンスターボールって衝撃吸収機能があってポケモンにぶつけても痛くも何とも無いらしいですよ。

 数回揺れた後でゲットが完了し、手持ち制限でボールが小さくなってロックが掛かる。

 

「キノココ、ゲットです」

 

「ヒッマヒマ!」

 

 ヒマナッツを含め、他の子達も喜んでいます。

 ロックの掛かったネストボールを広い上げて俺はスコルピに近付いていきます。

 

「ガンタ」

 

『ハイ、此方ヲ』

 

 俺の声に待ってましたと言わんばかりのタイミングでガンタが渡してきたのは蔓の先に赤い実を付けたクラボのみ。

 

「コ、コル!」

 

 近付いてきた俺に得意気に触肢を広げるスコルピですが、その動きが少し鈍いです。

 俺はスコルピの口元にクラボのみを差し出しました。

 

「コル、コル?」

 

「隠してもまひ状態になっているのは分かっていますよ」

 

「コル……」

 

 ショボンとするスコルピ。

 キノココの特性がほうしである可能性を考慮し、攻撃を躱してほしいと考えていた俺の作戦よりも自分の感情を優先したのを気にして状態異常になったのを隠しておきたかったようです。

 許可したのは俺なので気にしなくてもいいんですけどね。

 

「よく頑張りましたね」

 

「……コル、コル!」

 

 気にしなくて大丈夫だと撫でるとスコルピは嬉しそうにクラボのみを食べてくれました。

 その様子は果てし無く愛しいです。

 

「ヒマヒーマ!」

 

「キール」

 

「テップ!」

 

「ダンバルッ」

 

 皆もスコルピを褒めてくれます。

 ウチの子達の愛らしさが留まるところをしりませんな。

 臨界点突破です。

 頭上で寝ているチルットも含めて全員漏れなく撫でまくります。

 至福タイム到来です。

 ニヤニヤが止まりませんな。

 撫でまくった後はゲットしたキノココのデータをポケモン図鑑で確認です。

 

『キノココ』

性別:♂

特性:ほうし

技:ずつき、どくのこな、しびれごな、メガドレイン

 

 特性はやはりほうしでしたか。

 島に帰ったら抱き絞めまくるとしましょう。

 想像するだけで……。

 でも、まだ帰るには早いんですよねー。

 ダンバルもタテトプスもバトルしたいようですし、もっと野生のポケモンをゲットしてからにします。

 楽しみは何倍にもして後から存分に味わうという事で。

 滾りますな。

 スコルピ達に負けないくらいやる気で満ちてまいりました。

 さてさて、次はどんなポケモンとの遭遇が待っているのですかな?

 

 

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