ポケモン世界に転生したので好き勝手に生きてみる   作:にわか党

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シローさんコスプレ回です。

今話もどうかお楽しみ下さい。
 


0027

 

 どうも、ポケモン紳士ことシローです。

 昨日はたくさんウチの子になったポケモンが増えて興奮していた為に夜はなかなか寝付けませんでした。

 そんな時はチルットさんの出番です。

 うたうを使ったチルットの美声を聴いてぐっすり眠る事が出来ました。

 快眠です。

 そして、その翌朝、目覚めてヒマナッツ、キルリア、チルット、ガーディ、タマゴを伴って裏庭に行くと予想外の光景が目に入りました。

 

「フカ?」

 

 昨日までは無かった裏庭の隅に開いた直径4mほどの丸い穴から顔を出すフカマル。

 あらー、掘っちゃいましたか。

 こちらに気付いて走って来るフカマルに続いて穴の中からはスコルピ、ダンバル、タテトプス、ルクシオが出て来ます。

 皆で土遊びをしていたようですね。

 楽しそうです。

 しかし、彼らは忘れています。

 彼女の事を。

 

「キルッ!」

 

 駆け寄って来るフカマル達にサイコキネシスを掛けて宙に浮かべたキルリアは明らかに怒っていました。

 

「フカ? フカ?」

 

 状況が分かっていないフカマル以外の子達はキルリアを見るや、ヤベッという表情を浮かべて逃げようとしましたがしっかり捕まっています。

 何もしていない筈のガーディがそれを見て俺の後ろに隠れました。

 完全に恐怖症です。

 

「キル、キルキル、キッル!」

 

 フカマル達をサイコキネシスで浮かべたまま穴へと連れて行き、怒り始めました。

 こんな所にこんな大きい穴掘ってどうするのよ!、ってところでしょうか?

 まあ、確かに誰か落ちたら危なそうですな。

 浮かんでいるフカマル以外の子達は戦々恐々といった様子。

 ガクブルです。

 フカマルはポカーンとしているだけ。

 どこまでもマイペースな子でした。

 

「皆反省しているようですし、その辺で許してあげてくれませんか?」

 

 この勢いだと何時間もお説教が続きそうなので取り成してあげる事にします。

 

「キル……」

 

 しぶしぶですがキルリアはフカマル達を下ろしてあげました。

 優しい子です。

 

「すっかりサイコパワーのコントロールが上手くなりましたね」

 

「キッルー!」

 

 撫でてあげるとすっかりいつもの眩しい笑顔に戻りました。

 ガーディもひと安心です。

 

「ガンタ」

 

『此処ニ』

 

 俺が呼んだ瞬間に影も形も無かった場所から現れるガンタさん。

 忍者かっ。

 

「あの穴なんとかしてもらえます?」

 

『承知シマシタ』

 

「お願いします」

 

 お願いしたら即実行してくれました。

 目にも止まらぬ早業で土を埋めていきます。

 おやややや?

 何という事でしょう。

 ただの大穴だった場所がお洒落な木の柵が囲む素敵な花壇に早変わり。

 様々な色の花は互いを補い合い見事な調和を生み出しております。

 俺は埋めてもらうだけのつもりだったんですけどね。

 

「スミー!」

 

 出来上がった花壇にスボミーは大喜びです。

 ぐっじょぶでしたガンタさん。

 

「スミスミー」

 

 スボミーはご機嫌に頭の蕾を使い、池から水を掬って花に掛けてあげています。

 花が好きみたいです。

 

「フカ」

 

 花の世話をするスボミーに見とれているとフカマルが俺の足をホールド。

 何ですか、何ですか。

 そんなに撫でてほしいですか。

 撫でますとも、ええ。

 

「フカァ」

 

 ふにゃん、となるフカマルに俺がとろけそうです。

 

「ヒィィン」

 

 ポニータも寄って来ました。

 もちろんイチャつきまくりです。

 朝の肌寒さが嘘のようにぽっかぽかになりました。

 気持ち的には灼熱ですがね。

 

「ヒィン」

 

 池の子達とも戯れた後、ポニータに跨り朝のお散歩です。

 昨日と同じくキルリアはメェークルにライド。

 ガーディは自走です。

 怒られ組とコマタナはまたバトル。

 好きですねー。

 ナエトルさんは安定の木の根元で睡眠中。

 低血圧ですかね、違うか。

 

「キノキノー」

 

 森に入ると早速キノココがお出迎えてくれました。

 次第に他の子達も顔を見せてくれます。

 朝食としてガンタに持ってきてもらっていたポケモンフーズをあげていき、散々戯れた後で裏庭へと戻ります。

 やはり多くのポケモンと戯れるのは違いますわ。

 血色とかぱねぇですよ。

 島中にポケモンが溢れたら神へと昇華するやもしれません。

 そんな勢いです。

 

「フカ!」

 

「コマタ!」

 

 裏庭に戻るとフカマルとコマタナがバトル中でした。

 フカマルのドラゴンクローにコマタナのメタルクローが激突。

 甲高い音が響きます。

 俺が戻ってきたのに気付いてそこでバトルは終了し、皆でブレイクファースト。

 ガンタの作ったきのみ入りのパンを頬張りながら、短い両手で次々と大きな口へポケモンフーズを運ぶフカマルを見る。

 

「今日の行き先が決まりました」

 

『何方デショウカ』

 

「ホウエン地方111番道路です」

 

『砂漠エリア、ノ、アル、場所デスネ』

 

「この島にも砂丘がありますし、あそこならフカマルがどれだけ穴を掘っても大丈夫でしょう」

 

「フカ?」

 

 呼ばれてこちらを見るフカマル。

 気にせず食事を続けてと手を振る。

 

「ただ、ひとりでは寂しいでしょうから砂漠で暮らしている野生のポケモンをゲットしに行こうかと」

 

『承知シマシタ』

 

 そんな訳で今回連れて行くのはヒマナッツ、キルリア、ナエトル、ハスボー、アメタマ、フカマルです。

 ちなみにタマゴは手持ちの数に入らないらしいのでバックパックで携帯します。

 

「チルット、今日はお留守番です」

 

「チル」

 

 いつものように俺の頭上にいたチルットが羽ばたいてナエトルが寝ていた木の枝に止まり、寝始めました。

 あの木は睡眠効果でもあるんですかね?

 

 

 さて、という事でやって来ました111番道路。

 今日も操縦士ガンタによるフライトでひとっ飛びでした。

 砂漠という事で俺の服装は白を基調としたゆったり系の服にターバンスタイル。

 気分は砂漠の民って感じです。

 バクーダとかに乗っていたらもっとそれっぽいかもしれませんな。

 いつかゲットしましょう。

 

「フカ! フッカ!」

 

 見渡す限りの砂山にテンションの上がったフカマルは掘りまくりです。

 嬉しそうで何より。

 

「ヒママー」

 

 つよいひざしを浴びてヒマナッツも気持ちよさそうです。

 乾燥した土地なので水分補給もいつもより多めにしておきましょうね。

 キュートな頭の葉っぱが萎びたりしたら一大事ですから。

 

「んー……お、野生のポケモン発見ですね」

 

 近くから遠くへ視線を伸ばし野生のポケモンを探してみたところ地表の砂と保護色で一体化していましたが俺の観察眼は誤魔化せません。

 あの子はじめんタイプですな。

 相手はこの子に任せましょう。

 

「エル……?」

 

「バトルをお願い出来ますか?」

 

「……エル」

 

 眠そうなナエトルですがバトルはしてもらえるようです。

 のっしのっしと相手のポケモンへと近付いて行きました。

 あちらも俺達が自分に気付いているのを察したようでバトルの姿勢に変わります。

 

「サンドッ」

 

 背中や頭、尻尾にかけてあみだくじに似た模様。

 黄色に体色にぴょこっと生えた耳がチャームポイントのサンドです。

 

「サンド!」

 

 ナエトルがある程度近付くとサンドはころがるで攻撃してきました。

 力強く転がっています。

 躱すのはかったるいというナエトルの気持ちを汲み取ってこちらも技を出しましょう。

 

「ナエトル、はっぱカッターです」

 

「エール」

 

 ゆったりとした動きで首を動かし、頭の芽から鋭い葉っぱが数枚飛び出しました。

 ナエトルが放った葉っぱカッターは螺旋を描いて飛んで行き、ころがるサンドと砂の間に入る。

 

「サン!?」

 

 葉っぱに滑って浮かび上がったサンド。

 ナエトルさん凄まじいコントロールです。

 

「もう一度はっぱカッターで」

 

「エル」

 

 今度は少し早く動き、飛び出す葉っぱも一直線に勢い良く飛び出します。

 飛んで行った葉っぱは全て空中のサンドのお腹に命中。

 しかも、寸分違わず同じ箇所です

 

「サンドー……」

 

 早くも戦闘不能のサンドに空かさずモンスターボールを投げます。

 難なくゲットは成功しました。

 ナエトルさん優秀過ぎですわー。

 

「エル……」

 

 そのナエトルさんは喜ぶ俺を一瞥するとさっさとモンスターボールへ戻っていきました。

 褒めてる暇もありません。

 相変わらずクールです。

 だが、それが良い。

 

「とにかく、サンド、ゲットです」

 

「ヒマヒマ!」

 

 ヒマナッツも喜んでくれました可愛い。

 では、次はそのヒマナッツさんにも力を借りましょう。

 

「次はヒマナッツのあまいかおりでポケモンを誘ってもらえますか?」

 

「ヒッマ!」

 

 太陽のような笑顔でうなづいてくれたヒマナッツの葉っぱからあまいかおりが漂ってきました。

 真っ先に誘われたのが俺なのは言うまでもありませんな。

 

「ナー」

 

「イーマイ!」

 

 俺の次に誘い出されたのは愛らしい二頭身の体躯に七宝模様のような瞳のナックラーと背に岩を背負ったイシズマイ。

 ダブルバトルの展開ですかな。

 そういう事ならこの子達。

 

「ハボ」

 

「ア、ア、ア」

 

 はい、ハスボーとアメタマです。

 色んな意味で相性はばつぐん。

 ここは正攻法でいきます。

 

「ハスボーはイシズマイにみずのはどう、アメタマはナックラーにれいとうビームです」

 

「ハーボー!」

 

「ア、ア!」

 

 ハスボーの頭上でつくられた水球がイシズマイへ、アメタマが放ったれいとうビームがナックラーへ向かいます。

 

「ナーッ」

 

 れいとうビームが当たったナックラーが氷に包まれてこおり状態になり、身動きが取れなくなりました。

 

「イーマイ!」

 

 みずのはどうが迫るイシズマイは両手の爪を光らせてシザークロスで迎撃。

 少しのダメージを受けたようですが戦闘不能にはまだ遠いみたいですな。

 なら先にナックラーをゲットしましょうか。

 モンスターボールをナックラーに投げます。

 こおり状態で捕獲率は倍増です。

 無事にナックラーはゲット出来ました。

 残るはイシズマイです。

 

「イーマッ!」

 

 イシズマイのシザークロスがまたきました。

 接近戦はちょっと遠慮したいですね。

 

「ハスボー、地面に向かってれいとうビームです」

 

「ハーボー!」

 

 今度はハスボーのれいとうビームが辺り一帯の地面を凍らせました。

 

「イ、イマッ!?」

 

 スケートリンクのようになった地面にイシズマイは対応出来ずに滑って転びます。

 ツルッツルですからな。

 

「アメタマ、でんこうせっかでイシズマイの背後を取って下さい」

 

「ア!」

 

 光を纏って素早く氷上を華麗に滑るアメタマ。

 

「ふたりで挟んでれいとうビームです」

 

「ハボー!」

 

「アッ!」

 

 転んだ上に二方向からのれいとうビームに為す術も無くイシズマイは氷漬けです。

 ふっ、数は力ってやつですな。

 イシズマイもナックラー同様に捕獲は楽々成功しました。

 

「とても良い連携でしたよ」

 

「ハボハボ」

 

「ア、ア、ア!」

 

 ふたりとも嬉しそうです。

 もはや夫婦って感じではないでしょうか。

 ロック状態のナックラーとイシズマイの入ったモンスターボールを拾い、ポケットへ。

 頑張ったハスボーとアメタマも一旦休んでもらう為にモンスターボールに戻します。

 

「さ、次のポケモンを探しましょうか」

 

「ヒッマ!」

 

「キールゥ!」

 

「フカ?」

 

 フカマルさんは砂遊びに夢中でバトルに気付いていなかったみたいです。

 特性マイペースに変わっていませんよね?

 

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