ポケモン世界に転生したので好き勝手に生きてみる   作:にわか党

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『シロー様、神様カラ、メッセージ、ヲ、預カッテイルノデスガ、御聴キニ成ラレマスカ?』

 

「いや、それ聴かなきゃ駄目じゃない?」

 

『ソレモ含メテ、シロー様ニ任セル、ダ、ソウデス』

 

 つまり、聴かなくても別にいいんか。

 

「聴きましょう」

 

『デハ、メッセージ、ヲ、再生シマス……あ、あー、テステス。うぉっほん。どーも、神です。これを聴いているという事は、ちゃんと転生出来たんだね。良かった、良かった。それでねー、これから楽しい第二の人生をエンジョイするシロー君に、ちょこっと頼みがあったりするんだけどー…いやいや、大した事じゃないんだ。ただ、ある物を取り戻して保管しておいて欲しいのですよ。ウチの天使ちゃんにバレると僕バラされちゃうから、出来ればやってくれると有難いー。物の説明はガンタに任せたから。じゃあ、さっきも言ったけど、第二の人生楽しんでね! ばいばーい……以上デス』

 

 正直めんどくさいなー。

 でも、転生させてくれましたし?

 

「ガンタ、説明よろしく」

 

『了解シマシタ。マズ、コチラヲ、御覧下サイ』

 

 また何やらホログラムが投影された。

 

「玉ですねー」

 

『唯ノ玉デハ、御座イマセン。ソレゾレ、ガ、伝説ノ、ポケモン、ヲ、操ル、力ヲ持ッタ宝玉デス』

 

「ナ、ナンダッテー」

 

『宝玉ハ、グラードン、ヲ、操ル力ヲ持ツ、紅色の玉。同ジク、カイオーガ、ノ、藍色ノ玉。レックーザ、ノ、萌葱色ノ玉。パルキア、ノ、白玉。ディアルガ、ノ、金剛玉。ゼクロム、ノ、ダークストーン。レシラム、ノ、ライトストーン。コノ七ツ、ノ、宝玉ガ、数百年前ニ、今ハ無キ神殿カラ各地ニ散ラバッテシマイマシタ』

 

 何か聞いた事ある大切そうな物ばかりですね?

 

『現在ハ、歴史的ナ価値シカ伝ワッテ、イマセンガ、力ヲ知ル者ガ現レタ場合、宝玉一ツ、デモ、世界ヲ破滅サセルニハ充分、事足リマス』

 

「おぅふ……」

 

 これ、断る危険度、高過ぎ。

 神様タチ悪っ。

 

『如何致シマスカ?』

 

「……保留で」

 

 話をまったく理解していない様子のヒマナッツを愛でて現実逃避に洒落込みます。

 艶っとした手触りが撫で甲斐ありますわー。

 

「ヒマー、ヒマヒマー、ヒッマヒマー」

 

 上機嫌でヒマナッツが愛くるしく歌い出した。

 やだ、ウチの子、天才ザマス。

 

『モウ直グ、目的地、ミアレシティ、ニ、到着シマス』

 

 もう少しヒマナッツの歌を聴いていたかった…。

 

「少し離れた所に森ありましたよね? その辺に着陸で」

 

『了解シマシタ』

 

「今更だけど、降りた後もステルスは可能?」

 

『可能デス』

 

 良かった。

 チャリ宜しく、盗難は怖いもんねー。

 

「ヒマ?」

 

「これから大きい街に行くのですよー」

 

「ヒマー」

 

 よく分かっておられない御様子。

 

『着陸完了デス』

 

 微塵も揺れを感じさせない操縦テク、痺れますわ。

 ヘリから降りて機体を見ると、自然に溶け込んでいて、これならヘリを発見させる可能性は低いでしょう、流石です。

 

『ミアレシティ、ハ、コチラデス』

 

 当然のように案内される。

 ナビ要らず。

 まあ、プリズムタワーが見えてるからナビの必要ないけど。

 

「この森にはポケモン生息してます?」

 

『ハイ』

 

 それは僥倖。

 どんなポケモンに出会えるか、今から楽しみでしょうがない。

 

「早速、ポケモンですね」

 

 森の中を進み始めて直ぐ野生のポケモンの姿を捉えた。

 あれは、ジグザグマですな。

 腕に付けているポケモン図鑑を翳すと、ジグザグマの情報が表示される。

 しかし、ヒマナッツのように覚えている技などは記載されていない。

 そういうのはゲットするまで分からないわけですか、そうですか。

 ここは取り敢えず仲良くなってみましょうかね。

 

「おいで、おいで」

 

「ヒマヒマ」

 

 ヒマナッツからの協力も得て、呼んでみる。

 

「ジグザーッ!」

 

 めちゃくちゃ警戒されとるー。

 

「ジグ!」

 

「あらー」

 

 逃げられた。

 ポケモンと接するって難しい。

 ヒマナッツが最初から懐いてくれていたから、もう少し上手くいくかと思ったのになー。

 

「ヒマヒマ……」

 

 ヒマナッツが落ち込んでしまった。

 あのジグザグマ、許すまじ。

 

『推測デスガ、今ノ、ジグザグマ、ハ、我々ガ、ステルス機能ヲ使ッテイタ、ヘリ、カラ、出テ来ルノヲ目撃シテイタ可能性ガ、アリマス。ジグザグマ、カラ、見タ場合、何モ無イ空間カラ、イキナリ現レタ、様ニ見エタ為、アノ様ニ警戒シテイタト思ワレマス』

 

 それは確かに怪しすぎる。

 通報されてもおかしくないな。

 ヒマナッツを見ると、やはりあまり理解していない表情。

 

「次はきっと仲良くなれますよ」

 

「ヒッマ!」

 

 俺の言葉で笑顔を取り戻してくれた。

 効果は抜群だ。

 確一でしたとも、ええ。

 

『シロー様、アチラニ、ポケモン、ガ、イマス』

 

 瀕死から立ち直り、ミアレシティへの歩みを再開して数分、ガンタがポケモンを発見したという。

 ガンタが指し示す場合には、白と水色の毛が愛らしいパチリスが木の枝にいた。

 

「ほら、ヒマナッツ。パチリスがいますよー」

 

「ヒマヒマ!」

 

 若干、警戒気味だったパチリスも、ヒマナッツの呼びかけで笑顔を見せてくれている。

 

「チッパ!」

 

「ヒマー!」

 

 短い手を振るパチリスと頭の葉っぱを揺らすヒマナッツにトキメキますわー。

 

「チパチパー」

 

 ああ、パチリスが森の奥へ行っちゃったよ。

 

「ヒマー」

 

 ヒマナッツは割と満足そう。

 なら、良しとしてミアレシティに向けて歩きましょう。

 

「仲良く出来て良かったですねー」

 

「ヒッマ!」

 

『ミアレシティ、ニ、着キマシタ』

 

 着きました。

 街並みは予想よりもメカメカしい。

 

「ショッピングモールとかありますかね、ガンタさん」

 

『ハイ、コチラデス』

 

 頼りになるぅ。

 

「いやー、それにしてもロボットも結構いますねー」

 

「ヒマー」

 

「ここならガンタもそんなに目立たないし、良かった良かった」

 

「ヒッマ、ヒッマ」

 

『ソレハ、ドウデショウ……ココガ、ショッピングモール、ニ、ナリマス』

 

 ガンタさん、今ボソッと引っかかる事言いませんでした?

 まあ、いいか。

 

「でーっかい。何でも揃いそうですねー」

 

「ヒマヒマ」

 

「まずは食料品から行きましょうか。ガンタ、任せた」

 

『料理ノ希望ハ御座イマスカ?』

 

 食べたい物か。

 俺、苦手な物もそんなに無いけど、特別食べたい物も今は思い浮かばないからなー。

 

「うん、シェフにお任せコースで頼みましょう」

 

『畏マリマシタ』

 

 それからのガンタさん、マジ迅速。

 食料品のコーナーで一瞬の目利きや値下げ交渉、ガンタのカゴは直様いっぱいになった。

 

『食料品ハ、コンナ物デショウ。次ハ何ヲ買イマスカ』

 

「ああ、うん。ポケモンフーズとか見に行きますか」

 

『ヒマナッツ、ニ、与エルノデショウカ?』

 

「そう。水だけでも大丈夫だけど、ポケモンフーズをあげた方が良いですし」

 

 神様に貰った知識ですがね。

 

「それと、森で野生のポケモンにあげれば、バトルなしでもゲットさせてくれる子もいたりするかも、何て思いましてね」

 

『ナルホド、ソレハ良イ考エデス。シカシ、ポケモンフーズ、ヲ、御買イニナルヨリモ、ポケモンフーズ、ノ、材料ヲ買ッテ行キ、出会ウ、ポケモン、ニ、合ワセテ、ソノ場デ、私ガ、ブレンド、シタ、物ヲ、与エル方ガ、効果的ト、愚考シマス』

 

 出た、ガンタのスーパースペック。

 

「じゃあ、そうしましょ」

 

「ヒマー!」

 

 ヒマナッツは街に入ってからテンションが上がり、今も元気いっぱいに鳴いている。

 初めて見る物ばかりで珍しがってる御様子。

 

「買い物、楽しいですねー」

 

「ヒマヒッマ!」

 

 時々、トレーナーと一緒にいるポケモンともすれ違う為、俺もテンションは高め。

 ワクワクですな。

 

『シロー様、ポケモンフーズ、ノ、材料ヲ買ッテ来キマシタ』

 

「速いっ」

 

 ちょっとヒマナッツとイチャイチャしてる内に、いつの間にか買いに行っていたらしい。

 

『神様ト天使様ニヨッテ、造ラレタ、私ニトッテハ、造作モアリマセン』

 

 ソウデスネ。

 

「あ、肝心のモンスターボールを買わないと」

 

 空のモンスターボールが無いとゲットは出来ません。

 

『心配アリマセン。通常ノ、モンスターボール、ナラ、ココニ』

 

 何処からか取り出したモンスターボールをガンタに渡される。

 マジシャン機能も付いてるの?

 

「他のボールは?」

 

『神様カラノ支給品ハ通常ノ、モンスターボール、ノミデス』

 

「そう」

 

 なら仕方ない。

 

「じゃ、森に戻りますか」

 

「ヒマ」

 

『了解シマシタ』

 

 後はゲットされてくれる野生のポケモンがいる事を願おう。

 

 

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