ポケモン世界に転生したので好き勝手に生きてみる 作:にわか党
ポケモンのゲームで牧場を作ったり捕まえたポケモンを放して楽しめるビオトープ機能などを希望している私です。
今話で1つ目のタマゴが孵ります。
だーれだ?
『今、ゲストのオウカさんより優勝者のシロー選手にトロフィーとポケモンのタマゴが授与されました!』
バトルが終わり、現在は表彰式です。
壇上でオウカさんから先端部に卵型のオブジェの付いた金のトロフィーと黄緑色のタマゴを頂きました。
「おめでとう、君ならきっと優勝するって思っていたよ」
「ありがとう御座います」
「……でも、あんまり女の子のファンをつくり過ぎないようにね?」
オウカさんからジト目も頂きました。
変な方向に目覚めてしまいそうです。
「シロー選手! TVキンセツの者ですが優勝した今の心境を!」
「月刊トレーナーマガジンです!
「トレーナー歴は!?」
「今後の大会出場予定などは決まっているのでしょうか!?」
おっと、オウカさんにデレデレしている内に周りがうるさくなってきました。
「キルリア、テレポートをお願いします」
「キル」
「では、オウカさん。また近い内にお会いしましょう」
「うん、楽しみにしているよ」
貰う物も貰ったのでオウカさんに挨拶をしてさっさとトンヅラです。
早く帰って今日頑張ってくれた子達を褒め称えるという重大な使命を負っているので。
キルキアのテレポートによって一瞬にして景色がスタジアムから森の中へと変わります。
「では、帰りましょうか」
「ヒッマ!」
「キルキル!」
チルットさんはテレポート前から頭上で爆睡中なので返事はありません。
『シロー様、保護カプセル、ヲ、ドウゾ』
「どーも」
ガンタから受け取った黒いディスクに貰ったポケモンのタマゴを置くと以前と同じように透明な膜で覆われます。
大会中はガンタに預けていたタマゴと合わせて早く孵ってほしいですな。
待ちきれません。
ヘリの近くにテレポートしてもらっていたので直ぐに乗り込み島へ向かいます。
数分のフライトで島へと着いた俺達は早速裏庭に行きます。
「コル!」
「ダンバルッ!」
大会の試合だけでは物足りなかったようでスコルピを始め、まだバトルをしている子達がいます。
俺達が帰ってきたのに気付くとバトルをしていた子も周りにいた子も集まってお出迎えしてくれました。
このポケモン達に囲まれている時間が最も至福を感じますな。
「今日はお疲れ様でした。皆のおかげでタマゴをゲット出来ましたよ」
皆に今日ゲットした黄緑色のタマゴを見せます。
これから孵る新しい仲間に歓迎ムード。
「ヒマナッツ、キルリアには
大活躍してくれたふたりを撫でて労います。
「ヒママ!」
「キルゥ!」
ニコッと10万ルクスの笑顔を向けてくれました。
その愛らしさにメロメロになっていると突然、物理的に眩しくなります。
ついにあまりの可愛さに俺の精神がいかれてしまった?
そうではありません。
撫でていたキルリアの体が発光しています。
これは進化の光です。
「サナ?」
キルリアの時の少女の姿からより女性的な容姿、緑色の髪のような頭部、スカートのようなものに覆われた脚部、胸と背中からは突き出る赤い器官。
キルリアはサーナイトに進化しました。
ポケモン図鑑タイムに入ります。
『サーナイト』
性別:♀
特性:トレース
技:サイコキネシス、ムーンフォース、テレポート、かげぶんしん
ドレインキッスがムーンフォースになっていますな。
ちなみにですが、進化の瞬間はキルリアの時もカメラマンガンタによりムービーで残してもらえているんですよ。
それを後からニヤニヤしながら見る俺と。
完全に変態です、はい。
「サナサーナ」
大きくなった事で頭から離していた俺の手をサーナイトの両手が包み込ます。
伝わってくる感情は感謝の気持ちでした。
「俺のほうこそ、いつも一緒にいてくれてありがとうございます」
「サーナ!」
やはり進化しても笑った時の愛らしさは変わりません。
周りで見ていたヒマナッツ達もサーナイトの進化を祝ってくれています。
ガーディだけはちょっと複雑そうな表情。
正直な子です。
「ヒ、ヒ、ヒ!」
皆でサーナイトを祝ってからヒンバスが何やらアピールをしています。
直後にヒンバスの口元から水色の光線が放たれました。
あれはれいとうビームですな。
れいとうビームはサーナイトの上で弾けて綺麗な氷の結晶となり降り注ぎます。
夕日の光を反射した結晶はキラキラと輝きサーナイトをより美しく魅せている。
「ヒマー!」
ヒマナッツがそれを見て目を輝かせ、喜んでいます。
その光景は本当に綺麗でした。
「れいとうビームを完全に覚えたんですね」
「ヒ、ヒ!」
れいとうビームをマスターしたご褒美という訳ではありませんが、試合の待ち時間にズアのみで作ってみたあおいポロックをあげました。
うつくしさに磨きが掛かったようです。
世界一美しいヒンバスはウチの子で決まりですかな。
「コルコル!」
「サナ?」
そうこうしている内にスコルピ達がサーナイトにバトルを申し込んでいます。
「ガゥ……」
それを見るガーディは哀れむような目をしていました。
彼にはこれからどうなるか予測出来るのでしょう。
バトルを受けたサーナイトはスコルピ達と草原へ。
俺はヒマナッツと付いてきたガーディとウッドデッキで夕焼けを見ながらティータイム。
そして、木製のテーブルにカプセルに入った2つのタマゴを置き今日ゲットした黄緑のほうから磨いていきます。
早く孵ってほしいという想いを込めながらピカピカにしてやりましたよ。
次に水色のほうも綺麗にし、黄緑のタマゴを戻したようにカプセルに入れようとしたところで変化に気付きました。
おや……?
タマゴが光出しました。
緩やかに明滅を繰り返し、次第に光が強くなります。
サーナイトのサイコキネシスで吹っ飛ばされていたスコルピ達も気付き、その他の子達も駆け寄って来ました。
「孵るみたいですね」
「ヒッマ!」
瞳を輝かせて見守るヒマナッツに負けず、光るタマゴを一旦地面に置いた俺も胸を高鳴らせてその時を待ちます。
数秒後、ついにタマゴがその姿を変えていき、ポケモンとしての姿へと成していく。
光が収まったそこには甲羅を背負った青い体に長い首、頭には小さな角にクリンと丸まった耳、手足の代わりには4対の鰭。
大きさは俺と同等ほど。
ゆっくりと開いた瞳が目の前にいる俺を捉えました。
「フィン!」
「初めまして、俺はシローといいます。外の世界へようこそ、ラプラス」
「フィィーーーン!」
挨拶を交わした直後にラプラスが顔を俺の胸辺りに擦りつけてきました。
出会い頭のスリスリに卒倒しそうです。
甘えてくるラプラスの頭から首に掛けてを撫でると嬉しそうに鳴いています。
「孵って早速ですが、俺のポケモンになってもらえませんか?」
俺はポケットから出した空のモンスターボールを小さな状態から膨らませ、ラプラスに差し出します。
「フィーン!」
即座に鼻先でモンスターボールのボタンを押したラプラスが赤い光に包まれて中へと入り、ゲットが完了しました。
直ぐに中から出してあげます。
「これから宜しくお願いしますね」
「フィーーン!」
元気良く返事をしてくれるラプラスさんが可愛過ぎました。
「皆も仲良くしてあげてくださいね」
「ヒマ!」
ヒマナッツがラプラスへと近付いていき、その後に続いて他の子達もラプラスに集まります。
孵ったばかりでも物怖じしない性格なのかラプラスも楽しそうに皆と戯れておりました。
可愛いポケモン達の戯れる姿は最高の癒しですわ。
さて、戯れタイム中にポケモン図鑑タイムも入れておきますか。
『ラプラス』
性別:♀
特性:ちょすい
技:フリーズドライ、みずのはどう
しばらく戯れているとガンタが夕食の用意をしてくれました。
孵ったばかりでお腹が空いていたのかラプラスは食欲旺盛な食べっぷり。
食べてる姿も癒されるのがポケモンです。
「スミスミー」
ポケモンフーズを食べ終わったスボミーが俺の膝へぴょんと飛び乗ってきました。
誰ですか、はねるがなにもおこらないとか言った奴。
確1で落とされてしまいましたよ。
「スーミ」
「チル?」
スボミーの愛らしさに悶えていた俺の頭上にに何かが載ります。
ガンタが出してきた鏡を見ると頭上のチルットを覆うように花を編んだ冠が載せられていました。
「チルルー」
花に囲まれたチルットはご機嫌です。
もちろん花の冠をプレゼントされた俺も。
「スボミーが作ってくれたんですか」
「スミスミー」
「ありがとう御座います。すごく嬉しいです」
「スミィー」
どうやら大会優勝のお祝いのようです。
なんて良い子。
褒めまくりの撫でまくりです。
この花の冠はガンタに頼んで永久保存してもらいましょ。
ガンタさんなら可能じゃないですかね?
『勿論、可能デス』
やった、可能らしいです。
お返しという形になりますが、キンセツシティで売っていたホエルコじょうろをスボミーにあげました。
花壇に水をあげる時用です。
「スミスミー!」
ご機嫌でホエルコじょうろを持って花壇へ水をあげに行くスボミーさん萌えますわー。
「フィーン!」
愛らしさ爆発のスボミーが水を汲みに向かった池にラプラスが着水。
活き活きとした様子で泳いでおります。
その背中にはヒマナッツが。
俺もラプラスが成長してもう少し大きくなったら乗せてもらえないですかね。
今はちょっと無理ですから。
「ライ……」
楽しそうなヒマナッツ達を眺めていると足元にライチュウが寄って来ていました。
ビクビクしながらも体を寄せて長い尻尾を俺の足に絡ませてくるのにキュンキュンきます。
思わず抱き上げて膝に乗せましたよ。
体中がふわふわでプニプニです。
特に黄色いほっぺの柔らかさはマシュマロを超えていますな。
「ラァイ」
触らせてもらう代わりにほっぺをマッサージしてあげると安心したように目を細めて気持ちよさそうにしています。
カワユ過ぎて辛い。
もちもちほっぺをそのままいじってイチャイチャ。
ここから電撃が出てくるんですかー。
まあ、俺の心は既に痺れていますが。
「今日も楽しかったですねー」
「ライラーイ」
水平線に沈む夕日をライチュウと見ながら明日もポケモンライフを満喫しようと思いました。
次回『2つ目の宝玉』デュエルスタンバイ!
……違いますね、はい。