どうやら世界は、マッ缶のように甘くは出来ていないらしい   作:さめのひと
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UAが8500件突破してて驚きを隠せないさめのひとです。

これからも精進していくのでよろしくお願いします!

今回はちょっと長めです。

時間のあるときにドウゾ~


第7話+The past Episode

【第7話】

 

 防衛任務を終えた後に比企谷隊で1時間ほどプチ勉強会をした後にそれぞれ帰路へ就いた。

 因みに割とトリオン兵は沸いて出てきた。今月の給料が楽しみだ。

 

 「お兄ちゃん」

 「どうした、愛しのマイシスターよ」

 「ごみぃちゃん?」

 

 …その冷たい目線をやめてくださいすみませんでした。

 

 「で、ごみぃちゃん。有紀寧さんとの出会いの話って前に聞かせてもらったけどさ。岡崎さんは

どういう風にして知り合ったの?」

 「あれ、まだ話してなかったっけ?まぁいいや。あぁでも、そんなに楽しい話になる訳じゃない

けどそれでもいいか?」

 「うん。比企谷隊はお兄ちゃんの隊だーって岡崎さんが言ってたけど、あの言葉がどうしても

言葉通りの意味に聞こえなかったからね」

 

 そういうと、小町は可愛くウィンクしてきた。コイツ、探りたいだけだろ。

 可愛いから許すが。

 

 「まぁ楽しい話でなくてもいいなら話してやろう。」

 

 そう言うと、俺は前に不意に思い出した話を含めて、ぽつぽつと話し始めた―

 

 

 

 

【The past Episode:比企谷八幡&岡崎朋也②】

 

 

 季節は春、5月の今。

 

 俺は中学3年に上がっていた。今も相変わらずボーダーでトリオン兵を倒すだけの簡単な

お仕事をしている。

 何せ実入りがいいもので… 中学生でここまで稼げる職業ってのも中々見当たらないので

素直にこのボーダーという組織には感謝している。

 

 さて、そんな俺は珍しく新人の入隊式を見に来ていた。

 

 なんでも今回の入隊式後のオリエンテーションから新しい訓練が導入されると忍田さんから

聞いていたからだ。

 

 「どんな訓練なのか楽しみだな。」

 

 でもまぁ、この入隊式で初めてトリオン体になる奴もいるだろうし、そんな過酷な訓練ではない

だろうな、とは思うが。

 

 「よう、比企谷。お前がこういう人の集まるイベントの時に本部にいるなんてめずらしいじゃな

いか。明日はモールモッドの雨でも降るか?」

 

 不意に、声を掛けられた。

 

 「お疲れ様です、太刀川さん。まぁ、防衛任務までの暇つぶしですよ。新入りのウデによっちゃ

俺がすごく楽できますしね」

 

 声を掛けてきたのは俺の”兄弟弟子”にあたる太刀川 慶さんである。

 

 俺よりも攻撃手としての才能があるのか、この人との模擬演習では一度も勝てた試しがない。

 

 「おいおい、お前が人を頼るなんて…明日は何が降って来るんだ?」

 「冗談っす。流石に新入りにそこまで期待しちゃいませんよ」

 

 俺の兄弟弟子、つまりは太刀川さんも忍田さんの弟子である。

 

 同じ人を師としてるのに滅茶苦茶差をつけられてしまってるのは何でなんだろうか。

 才能と体格と生身の素養の差ではあるんだろうが、如何せん差がつきすぎて理不尽すぎる

と思うまである。

 

 因みに今の太刀川さんの個人演習のポイントは12600pt。これでも忍田さんよりは弱いって話

だからこの人と忍田さんの強さには理不尽さを感じざるを得ない。

 

 …そういえばこの入隊式以降、模擬演習の仕様が変更されて個人ランク戦って名称になるん

だっけ。まぁ俺としては金が稼げればなんでもいいので自分より格上の人間以外との個人戦には

然して興味もないし。1500ptを切らない程度に格下から毟り取ればいいだけだし。

 

 とは言え、一応俺はアステロイドのトリガーでマスタークラス、つまりは8000ptを超えては

いるけれども。

 

 

 「まぁ、そうだな。俺もお前もそうだったが、トリオン体に慣れるまでに大体3週間はかかるしな」

 「ですね。けど、俺らの場合は今のボーダーが出来上がってすぐの初期メンバーなんで

今と違って仮入隊もなかったですから、今回は少しは期待してもいいかもしれませんけどね」

 

 そんなことを言っていると仮想訓練ブースに訓練生達がやってきた。

 

 「お、比企谷。例の新しいオリエンテーション試験ってヤツが始まるみたいだぞ」

 「みたいっすね。でも仮想訓練ブースなんて使って何するんすかね?」

 「俺も忍田さんから何も聞かされてないな。主に鬼怒田さんががんばったって話は聞いたが」

 「まぁ、ゆっくり見物させてもらいましょうか」

 

 そういって俺は会話を終わらせようとする。

 太刀川さんも新しい試験とやらに興味があるらしく、すんなりと会話を終えることが出来た。

 

 …この人と話すの、戦闘のことだと別にそこまで苦じゃないし、寧ろ身になるまであるからいい

んだが、何せ戦闘以外がからっきしだからなぁ…。

 

 要するに太刀川さんは、戦闘バカである。

 

 俺の望んでない方向に話が飛びそうだったから会話を終わらせたとかじゃないよ?

 ハチマン、ウソ、ツカナイ。

 

 さて、そんな思考をしているうちに、仮想訓練ブースには少し小さめのバムスターが中央に

配置されていた。

 

 「さて、本訓練はこの訓練用に若干弱体化してあるこのトリオン兵と戦ってもらう」

 

 スピーカー越しに引率をしている忍田さんの声が聞こえる。

 というか、初心者にいきなり実践訓練をさせるのか。

 

 そんなことが出来るだけの余裕と技術が伴ってきたってことはこのボーダーって組織もかなり

組織力が高くなったなぁ、と俺は感慨深くなってしまった。

 

 「バムスターと1on1か。向き不向きをハッキリさせるにはちょうどいい相手かもな」

 

 太刀川さんがニヤリと笑みを浮かべて眼下の仮想訓練ブースを見ていた。

 

 「まぁ、仮入隊した上でトリオン兵の弱点を知ってるなら40秒以内、仮入隊なしで入隊した奴

なら1分切れば上等って所ですかね」

 「お、比企谷もそう思うのか。俺も初見でコレなら1分切ればそこそこ才能あると思うしな」

 「まぁたぶん今の俺や太刀川さんがコレやったら5秒もいらないでしょうが」

 「確かな。けどそれは、経験や鍛錬あってのものだろうが」

 

 一緒にするのはどうなんだ、と太刀川さんは鼻を鳴らしながらジト目でこちらを見てきた。

 

 「ま、どちらにせよ俺達の入隊当初のスコアはもうわかんないっすよ。ほら太刀川さんほどじゃ

ないにしても俺も大分強くなりましたし」

 「まぁそれは言えてるな。お、新入り達がおっぱじめるみたいだぞ」

 

 太刀川さんがそう言うので、俺も訓練ブースのほうに目を向けてみた。

 

 しばらく眺めてみたが、なかなか一分を切る人間が現れない。

 

 一番早い奴でも1分一桁秒台くらいか。

 

 そうして約半数が訓練を終えた時、俺は見知った顔を見つけた。

 

 「…岡崎さん?」

 「ん、比企谷。お前の知り合いいたのか?」

 

 太刀川さんが驚きの表情でこちらを眺めてくる。いやまぁそれもそうか。

 

 ボーダー内でも基本ボッチだし、と思いながら太刀川さんに説明する。

 

 「ああほら、大分前に俺が民間人を保護したって話があったじゃないですか。その時の人です」

 「ほう、月見が絶賛してた比企谷の全力説教をした相手か」

 「月見さんあのときの話そんな風に広めてるんですか!?」

 

 ちょっと死にたくなったぞ。

 まぁ、少なくとも今晩は枕に顔を埋めて足をバタつかせることになりそうだ。

 

 「まぁ、比企谷の行動で人一人救ったんだからお前はそれを誇ってもいいと思うんだが…

お、そろそろ始まるみたいだぞ」

 

 その声と共に訓練開始のブザーが鳴った。

 

 それと同時に岡崎さんはトリオンキューブを生成し、3分割してそのままバムスターに向けて

アステロイドの弾丸を放った。

 

 その弾丸の一発が、真っ直ぐバムスターの弱点を射抜き、そのままバムスターを貫いた。

 

 …普通にすげぇな。

 仮入隊はおそらくしたんだろうが、初めての実践訓練でバムスターをほぼ瞬殺だなんて。

 

 記録のほうに目を向けてみると、4:54,33…つまり5.67秒という今までの訓練生達とは格の違う

タイムをたたき出していた。周りからも驚嘆の声が聞こえる。

 

 「岡崎さん、すげぇな…」

 「確かに圧巻だな。訓練生とは思えない」

 

 太刀川さんも俺の意見に賛同する。

 

 「俺、ちょっと挨拶してきます」

 「お、おい比企谷?」

 

 と太刀川さんに声を掛けて俺は太刀川さんの下を去り、岡崎さんの下へ向かった。

 

 

 

 

 「岡崎さん、お久しぶりです。」

 

 声を掛けると岡崎さんは驚いた目でこっちを見てきた。

 

 「比企谷さん…こちらこそお久しぶりっす。先日はありがとうございました。」

 

 この前の激昂した状態とは裏腹に、ペコリと頭を下げてきた。

 

 前のイメージがあるせいか、なんか意外だった。

 

 「比企谷さん。俺は貴方の言葉があったから、俺は今此処で生きているんです。命使いつぶして

生きたいと思ってる人を助けて、そこから先のことを考えることにしたんすよ。」

 

 …俺の言葉は届いてたんだな。ちょっと感慨深い。

 

 「俺の言葉が岡崎さんの生きる糧になったならあの時言い合った甲斐がありました。というか、

すごいですね。初めての実践訓練で5秒でバムスターを倒しきるだなんて」

 「まぁ俺、仮入隊しましたし、こんなもんじゃないっすか?」

 

 と言って手の甲を見せてきた。

 

 ふむ、3200ポイントか。

 …めちゃくちゃ高かった。初期ポイントって普通だと確か1000ポイントじゃなかったっけ?

 

 「なんか、トリオン量がやたら多かったとか、運動がある程度できるだとかで最初っからやたら

ポイントは高いっすけどね。」

 「まぁ俺の聞く話ではトリオン体での動きはある程度生身の運動能力に左右されるって話です

からね。というか、無理に敬語使わなくてもいいですよ。もしかしたら岡崎さんのほうが年上かも

しれませんしね」

 「ん、というか比企谷さんいくつなんすか?」

 「俺14ですよ。中3です」

 「お、じゃあ俺の一個下なわけだ。改めて比企谷さん、よろしくな」

 「此方こそ岡崎さん、これからは同じボーダー隊員としてよろしくお願いします。

あと、別にさん付けいらないですよ。年下ですし呼び捨てで大丈夫です」

 「分かったよ、比企谷。」

 「えっと、比企谷に岡崎…だっけか。お前ら滅茶苦茶目立ってるぞ」

 

 そういって太刀川さんが会話に割り込んできた。

 

 …格の違う訓練生がいきなり正隊員に話しかけられて、真面目な話を人ごみの中で堂々と

行っていたからか、ものすごく目立ってしまっていた。

 

 「お前ら、見世物じゃないんだからあんまジロジロみるんじゃねぇよ」

 「岡崎さん、俺の経験則ですけどそれ逆効果にしかならないです。ってか俺も悪目立ちしたく

ないですし、後でまたゆっくり話しませんか?」

 「…だな。」

 

 岡崎さんが周りを見てそう言った後、俺は連絡先をメモ用紙に書いて岡崎さんに渡した。

 

 「じゃぁ、訓練オリエンテーションが終わったら連絡ください。」

 「おう。」

 

 それでは、と言って俺は居心地の悪い視線から逃げ出すために、その場を後にした。

 すると、後ろから太刀川さんも付いてくる。なんか話があるのかな?

 

 「比企谷、今のを女子に同じ要領でやったら案外ナンパとして上手くいくんじゃないか?」

 

 …とてもくだらないことだった。

 

 「太刀川さんが戦闘のこと以外でんなこと言うなんて…明日は槍でも降ってくるんですかねぇ」

 「…お前は俺を何だと思ってるんだ?」

 「モチ好き戦闘狂っすね」

 「なんじゃそりゃ」

 

 そんな感じで、太刀川さんと適当に会話しながら、岡崎さんがオリエンテーションを終えるまで

俺は時間を潰したのだった。

 

 

 

 

 「じゃあそろそろ俺は行くわ。これから防衛任務だし」

 「太刀川さんこれから防衛任務なんですね。お疲れ様です」

 

 そう言って俺達は適当に別れる運びとなった。

 

 そんなタイミングを見計らったのか否か、俺のスマホに着信が入る。

 

 誰かと思って見てみると、登録されていない番号からの着信だった。

 

 普段ならセールスかなんかだと勘繰って出ないところだが、先程岡崎さんと連絡先を交換した

ばかりなので恐らく彼だろう、と推察することができた。

 

 「おぉう、オリエンテーション終わったのかな」

 

 そう一呼吸置き、着信に応える。

 

 『岡崎だ。比企谷か?』

 「はい、比企谷で間違いないですよ。オリエンテーションは終わったんですか?」

 『ああ、5分前くらいに終わったよ。少し話したいことがあるんだが、比企谷はまだボーダー

本部に残ってるか?』

 「ええ、残ってますよ。俺も岡崎さんと話したいことがあるのでちょうどいいです。本部最寄の

サイゼの場所は分かりますか?分かるならそこで落ち合いましょう」

 『ん、たぶん大丈夫だ』

 「分かりました。では、後ほど」

 

 そう言って俺は通話を終えて食堂へと向かった。

 

 

 

 約10分後に俺がサイゼへ着いたころには既に岡崎さんが待っていた。

 

 「お待たせしました、岡崎さん」

 「別に畏まらなくていいよ。俺もゆっくりしてたし」

 

 岡崎さんは軽く笑いながら俺に視線を向けた。

 

 「で、先に俺の用件から話しちまってもかまわないか?」

 「別にかまわないですよ」

 

 岡崎さんをボーダーに引き込んだのは俺だ。

 だったら話を聞くのがスジってものだろう。

 

 一呼吸置いて、岡崎さんは口を開いた。

 

 「比企谷…俺を、弟子にしてくれ!」

 

 …え?

 

 「えとあのその。うんと?わんもあぷりーず」

 

 突然英語が飛び出すくらいには驚いてしまっていた。

 

 「俺を弟子にしてください!」

 

 頼んます、と頭を下げられてしまった…

 

 だがまぁ、元々ある程度は俺が面倒を見るつもりだったし別にかまわないだろう。

 

 ボーダーに誘ったのが俺である以上、一人でも死なない程度に岡崎さんを強くしなければ

俺が岡崎さんの命を繋いだ意味が無くなっちまうし、ボーダーに入れるだけ入れといて放置

ってのは流石に無責任すぎるからな。

 

 だからといって、こんな目の腐った奴に弟子入りしたいといわれるとは思ってなかったが…

 

 けど、岡崎さんから言い出したのなら、俺は岡崎さんに言っておかなければならないことがある。

 

 「岡崎さん。俺自身は貴方を弟子に取るというか、岡崎さんからその話が出なければボーダー

を奨めたのが俺である以上、ある程度は鍛えるつもりでした。ですが、岡崎さん自身が強く

なりたいというのであれば話が変わってきます。俺もそこそこには戦えるほうではありますが、

ハッキリ言ってしまえばそれでも中堅上位が関の山です。俺を師匠とするくらいならもっと強い人

や指導の上手い人に弟子入りしたほうがいいんじゃないか、と俺は思います」

 

 これは大事なことだ、と俺は思う。

 

 俺の前に言い放った言葉をそのまま受けて岡崎さんがボーダーに入ったなら、俺のために

岡崎さんを鍛えればいい話なのだが、岡崎さんが受動的に鍛えられるではなく能動的に、

それも強くなりたいというのであれば、正直言って俺以上に適正のある人間には割りと

心当たりがある。

 

 純粋な強さだけで言うなら太刀川さんや忍田さんなんかには逆立ちしても勝てないし、指導力

という観点で見るなら忍田さんやレイジさんには一歩どころか百歩くらい劣るだろう。

 戦術で言うなら東さんなんかは独自にトリオン体における戦術論を作り上げていたりする。

 というか戦術については俺が東さんに色々教えてもらってるくらいだしな。

 

 そんなことを考えていると、岡崎さんが言葉を紡いだ。

 

 「けど、俺は…あんな言葉を言い放った比企谷だからこそ、お前に戦い方を教えてもらいたい

んだよ。あんな風に考えられるお前だからこそ、その思想の戦い方ってヤツを知りたいし、その

戦法と心意気を真似たいんだよ」

 

 …まぁ言いたいことは分からなくはないが、俺の戦い方を真似るのは流石に不可能だ。

 

 サイドエフェクトのせいで鍛錬云々でどうにかなるものじゃあないしな。

 

 それに俺の心意気なんて基本”サボれるときはサボる”のみなので真似するのもどうかと思うし。

 

 …心意気は兎も角、戦闘面に関してはきちんと説明をしておくべきだろう。

 

 「少し話が変わりますけど、岡崎さんはサイドエフェクトってご存知ですか?」

 「ん?あぁ、一応は知ってるけど、それがどうした?」

 

 訓練生がオリエンテーション初日にサイドエフェクトって言葉を知る機会があったっけ?

 

 …あるにはあったなそういえば。サイドエフェクトが発現している場合にはある程度の説明が

あったはずだ。俺のときなんかもそうだったし。

 

 そう思い直し、俺はとりあえず聞いてみる。

 

 「岡崎さんもサイドエフェクトがあったんですか?」

 「ああ、俺にもどうやらそんなのがあったらしいな。なんか小難しい説明ばっかでよくわからん

かったが…」

 「差支えがなければどんな能力か教えて欲しいんですけど」

 

 これは素直に気になった。

 サイドエフェクトは基本的に一人ひとり違うものが発現するのが通例だが、同じ種類のサイド

エフェクトが発現する可能性は否定されていない。

 

 もしかすると、サイドエフェクト次第では、マジで俺の戦法が真似できるかもしれないからな。

 

 「なんか”夢世界”って名前なんだが、説明を受けて尚よく理解してないんだよな。なんか、別の

世界線ってヤツが見れるらしい。実際、俺が高3のときの世界を見れたのは見れたけど、今の

高校と全然違う高校に通ってたり、まぁ、なんだ…俺や知り合いから分岐したIFの世界ってヤツ

を夢で見れちまう能力らしい。戦闘には全く役に立たないけどな」

 

 といって岡崎さんは苦笑した。

 

 その苦笑に続いて、俺は言葉を紡ぐ。

 

 「なるほど。まぁ、俺にもサイドエフェクトが発現してるんですけど、そのサイドエフェクトが俺の

戦術の核を担ってるんです。”認識阻害”ってサイドエフェクトなんですけど、これは相手に捉え

られていない限り足音や気配、殺気、視線といった俺に関する情報の認識を阻害させるっていう

ある意味超戦闘向けのサイドエフェクトなんですよね。なんで、俺の戦い方を知るだけってなら

兎も角、それを真似て戦うのは実際ほぼ不可能だと思いますが」

 「それでもかまわない」

 

 岡崎さんはピシャリと言いきった。

 

 「実際俺が比企谷を見て、教えを乞うてもそれに追いつけるだなんて思っちゃいないさ。

俺がそうやって成長する間、比企谷も成長し続けるってのは目に見えてるからな。ただ、それでも

構いやしない。悲痛な思いを知って、俺と似た経験をしてる比企谷にだからこそ俺は安心して

教えを請えるってだけの話だ。だから比企谷には頭を下げたし、頭を下げてでも弟子入りする

価値があると思ってるんだよ、他でもない俺自身が。これは俺の我侭が多分に入ったお願いだ。

だけど、どうか…俺を弟子にしてくれ。戦い方を、他でもない比企谷が教えてくれ」

 

 目上の人間にここまで言われてしまっては、断るのもなんだか居心地が悪い。

 

 「俺は構いません。もとよりその心算でしたし。ただ、俺より師匠に向いてる人はいくらでも

いるでしょうし、俺が鍛えた結果よりも他の人が鍛えたほうが強くなるはずです。そのことだけは

岡崎さんには分かっていただきたいですし、俺の指導に限界を感じたのならそのときは遠慮なく

他の人に教えを乞うてください。それが俺が岡崎さんを弟子に取る条件です」

 「ああ。そういうことならその条件はキッチリ飲ませてもらう。それが教わる側のスジだしな。

それと、こんな無茶を聞いてくれてありがとう。比企谷には感謝しても仕切れないな、全く」

 「そう思うなら早く強くなって、俺を楽させてください。正直、それが一番の返しです」

 

 俺はそう言って苦笑した。

 

 こうして岡崎さんのボーダーとしての生活を始める第一歩を、俺と共に踏み出したのだった。

 

 

 

 時は変わって1年後の6月。

 

 高校1年に上がった俺は、朋也さんと同じ総武高校に合格し、学生とボーダーの二足の草鞋を

こなしながら生活を送っていた。

 

 さて、そんな俺こと比企谷八幡だが、俺が元々いた風間隊を除隊し、5月に新しくオペレーター

として入隊した小町と一緒に比企谷隊という部隊を新しく発足した。

 現在は、B級部隊の中位にいる。

 

 俺の個人ソロの成績だけで言うならA級下位の面子くらいなら問題なく蹴散らせるだろう。

 

 1対1なら。

 

 だが、B級A級といった階級の話は、所属している部隊のランクで決まるのであって、俺個人の

成績や実力といったことは一切考慮されない。

 

 あくまでも部隊としての階級の話なだけであって、個人の技能とは別モノなのだ。

 A級に上がるには、やはり部隊としての強さが必須であり、戦闘員が俺一人では流石にB級の

上位陣を突き崩すことは難しい。

 

 その証拠に、俺はB級中位と上位を行ったり来たりしている。

 

 そんなことを考えていると

 

 「よう、比企谷。なんかいつにも増して目が濁ってるな…」

 「目の事は放っといてくださいよ朋也さん」

 

 俺と朋也さんは師弟関係になった後、普通に仲良くなることが出来て、今では俺は下の名前

で呼ぶことが出来るようになったくらいには仲がいい。

 

 その後の師弟関係はというと、正直な話今となっては朋也さんが実戦でひたすら鍛えていく

段階にまで強くなってしまったので付きっ切りで指導したりということはない。だって何気に

個人戦のシューターランク4位とかだった筈だし。下手なA級隊員となら全然いい勝負をする。

 少なくとも時枝と菊地原には負け越してなかった所は俺は見たことがある。

 まぁ、そんなに強くなってしまったので、師弟関係というと偶に二人でランク戦を行ったりする

程度にはなったが、その後も同じ高校の先輩後輩ということもあり交友は続いている。

 

 因みに朋也さんは現在所属部隊なしのフリー隊員だっけ。

 

 …いい機会かもしれない。

 

 朋也さんは俺が師匠なわけで、偶にランク戦もするし、”俺の部隊に勧誘する”にあたって

実力的には申し分ないし、なによりもコミュ障の俺にとっては”弟子”というこれ以上ないくらい

勧誘が楽な人物もいないからな。

 

 正直、最近の部隊ランク戦では、俺を集中して狩るという図式が成立してしまっている。

 

 …そりゃそうだよな。サイドエフェクト全開で横槍を入れられるのもウザイだろうし、何より

不意打ちがほぼ100%決まってしまうからこれはもう当たり前とも言える。

 

 B級中位であっても、下手なA級より強い人もいるので逆に狩り返して無双するってわけにも

いかないからな。まぁ最低でもトラップとかを使いまくって二人か三人は落とすけど。

 

 要するに俺は”戦闘員ソロの限界”という壁にぶち当たっていた。

 

 これを打開するためには人数を増やすか、黒トリガーのようなチート武器を手に入れるかの実質

二択しかない。物量差を覆せるだけの実力や才能は俺にはないからな。

 

 …心は決まった。

 

 「朋也さん」

 

 そう思うと俺は

 

 「話があります」

 

 朋也さんに真剣な目を向けていた。

 

 

 

 

 「んで、場所を変えてまで話ってなんだよ?」

 

 俺達は千葉の愛すべきスウィートスポットことサイゼリヤに場所を移していた。

 

 流石にラウンジとかでこの話をするのは気が引けたので俺が岡崎さんに頼んで場所を移させ

てもらったのだ。

 

 「端的に言います。俺の話を聞いて、納得したら俺の部隊に入ってください」

 「ん?ただ部隊に勧誘するってなら分かるが、その枕詞はいったいどういう意味だ?」

 

 …そりゃそうだよな。いきなりこんな話をされても意味が分からない。

 だが、”俺の目的”を考えれば部隊に勧誘するときには話をしない訳にはいかない。

 

 「まぁ、まずは俺の話を聞いてくださいよ。俺が俺の目的というか我侭で風間隊を抜けてまで

部隊を設立してる以上、話を聞いて納得してもらえなきゃ俺の部隊に入ってもらっても最終的に

ギクシャクするのは目に見えてますしね」

 

 そういうと朋也さんは真剣な目をしてこちらを見てきた。

 

 「お前がソコまで言うなら話を聞こう。借りを返せるチャンスでもあるしな」

 「ありがとうございます」

 「いや、それは別にいいんだが…というか、風間隊抜けた理由ってお前のボッチ気質の所為で

風間隊の連携についていけなくなったからだって噂されてるけど実際はやっぱ違うのか?」

 「対外的にはそれで合ってます。実際風間さん以外の風間隊のメンバーにはそう話してますし」

 

 確かそのとき、連携しづらいのは私の責任だとか言って三上が頭下げてきたっけ。

 

 建前の理由に対して謝られるのも正直すっごい抵抗があったけどなあのとき。

 

 「じゃあ、聞かせてもらおうか。お前が風間隊を抜けてまでお前自身の部隊を作り上げた理由

ってヤツをさ」

 

 話したがってるみたいだし、と言って朋也さんは話を切る。

 

 「もとよりそのつもりです。まず、俺の部隊のオペレーターが妹の小町なのはご存知ですか?」

 「ん、そりゃ初耳だな。とりあえず続けてくれ」

 「了解っす。まずはその妹のフォローのため、というのが一つ目の理由なんです。

もう一つの理由としては妹と一緒にA級に上がれた場合、俺にも妹にも固定給が発生します。

なので、そういった収入面ってのがあります。最後に、俺の妹に悪いムシが近づかないようにする

のが一番の目的です」

 「妹至上主義ってかシスコンかよ…」

 

 拗らせてるなぁ、と返されてしまい俺はなんとも言えない気分になる。

 

 「まぁ、結局のところ妹が心配ってだけの俺の我侭で風間隊を抜けさせてもらったんですよね。

ちなみに風間さんにも連携が云々って説明したんすけどウソって見抜かれて吐かされました…」

 

 あのときの風間さんの眼、本当に怖かった。

 正直に話したらすげぇ優しい顔になったけどさ。

 

 「まぁ、お前の部隊設立の理由が完全なる自己満ってのはよく分かった。」

 「それと、もう一つ。」

 

 朋也さんにとってはこっちのほうが重大かもしれないが…話さずにはいられない。

 

 「俺の部隊は特に遠征部隊を目指している訳じゃありません。寧ろ、妹を危険に晒したくない

という目的がある以上、選ばれない限りは積極的に遠征を目指すことはないと思ってください」

 

 朋也さんは大規模侵攻により、親父さんをなくしている。

 

 なら、B級の三輪のように遠征に出てネイバー共をぶっ殺したいって思っていたとしても

別に不思議でもなんでもない。

 

 「なんでだよ…お前、遠征の経験あるのにそれを目指さないって理由が分からないな。

ネイバーに恨みがあるって点では俺もお前も同じ筈だし」

 

 まあそりゃ怪訝に思う筈だわな。

 きっちり説明しないと遺恨を残すことになっちまいそうだ。

 

 そう思い直し、俺は言葉を紡いでいく。

 

 「そもそも朋也さん、4年前の大規模侵攻を行ったネイバーがどこに所属してるかってのが

分かっていない時点で恨みを晴らすもクソもないっすよ。遠征に出て俺が学んだことなんです

けど、ネイバーにも幾つかの”国”というか惑星が存在していて、それぞれ全く別モノだと思った

ほうがいいでしょう。なら俺が、俺たちが復讐するべき国は何処か。それを知らないことには俺も

朋也さんも遠征を目指す意味なんてないものだと思ってもらって結構です。」

 

 説明を終えると、朋也さんは唸りながら考え込んでいた。

 

 「まぁ、4年前に侵攻してきた国がどこかわかれば、その国にはキッチリ報いを受けてもらいます

がね。あと、悪意を持って侵攻してくるトリオン兵や人型ネイバーに対しては一切容赦をする

つもりもありませんし。それと、朋也さんからしたら不愉快に聞こえるかもしれませんが、

ネイバーにも国によって、人によってはいい奴も普通にいますしね。文明とか以外はあんま

こっちの世界と大差ないんですよね、実は。」

 

 ここまで言い切ると、朋也さんは驚いた表情をしたまま口を開いた。

 

 「お前、幾分前の遠征で何を見たんだ?」

 

 何を見た、か。

 

 意外と回答に困る質問だなこれ。

 

 暫く思案した後に、俺は言葉を紡いだ。

 

 「そうですね。良くも悪くも現実、でしょうか」

 

 俺はそう答える他なかった。

 

 「そうか…現実、かぁ」

 

 そう呟いて、朋也さんは長考に入ったようだ。

 

 「朋也さん」

 

 そんな状態の朋也さんに声を掛けるのも憚られたが、最後にいっておかなければならないこと

がある。というか、これを言っておかないとチーム入りを義理を利用して強要してるような形に

なってしまうからな。

 

 「今すぐに返事をもらおうだなんて俺も考えてませんよ。俺云々ってのはナシで、朋也さんに

とって俺の部隊が肌に合わないと思ったならこの話は蹴っていただいて結構です。義理とかだけ

で俺の部隊に所属したところでギクシャクするのは目に見えてますからね」

 「なるほどな。はじめに言ったギクシャク云々ってのはこのことだったのか。分かったよ。

ただまぁ、俺も今まで知らなかった情報を知ったことで考える時間がほしいってのが正直な所

だな。とりあえず、返事するまでに1週間くれ。それまでには確実に返事をさせてもらう」

 「分かりました。けど心が決まらないなら、1週間で無理に決めなくても結構です。俺はずっと

待ちますから、ゆっくり考えてください」

 「分かった。すまんが比企谷、ちょっと一人にしてくれ」

 

 なにやら思いつめた様子だが、これでも朋也さんは俺よりも全然しっかりしている。

 まぁ、大丈夫だろう、多分。

 

 「…分かりました。俺の分、ここ置いときますね」

 

 そういって俺の分の料金を机へ置く。

 

 尚、勘定を見なくても全くもって問題ない。

 何故なら、俺と千葉県民が愛すべきサイゼリヤのメニューの価格は全て記憶しているからな。

 

 そして俺は

 

 「では、失礼します」

 

 と言ってサイゼリヤを後にするのであった。

 

 

 

 

 そんな日からちょうど一週間経った。

 

 俺は一週間云々ということをすっかり忘れていたのだが、朋也さんから「今日時間空いてるか?

例の返事を返したい」とLINEが来てたので、自身のスケジュールを確認し「防衛任務後でも

よければ」と返した。

 

そして、防衛任務終了後、俺は朋也さんとサイゼで落ち合う手筈になっていた。

 

 今はミラノ風ドリアを貪りながらドリンクバーを堪能していた。

 

 「お兄ちゃん、今日はいったいどんな用事で小町は連れまわされてるの?」

 

 そう、今日の俺は珍しくボッチではなかった。

 

 それもそのはず、部隊を結成した理由の大半が小町関連である以上、小町のお墨付きが

得られない場合は俺としては朋也さんであったとしても部隊に入れる気はない。

 

 まぁ、小町に限っていきなり拒絶したりとかは無いとは思うが、念のためにな。

 

 「それなんだがな、小町。今日の待ち人の返事次第では新しいチームメイトが増えるかもしれ

ないからそのつもりでいてくれ」

 

 俺がそういうと小町は驚愕の表情で此方を見てきた。

 

 「あの万年ボッチのお兄ちゃんが…誰かを勧誘した!?」

 「おい小町、それは流石に酷くないか?」

 

 ってか小町がボーダーに入るまでの間は風間隊にいたからね俺。

 

 「まぁそれはさておき、どんな人なのか小町はちょっと楽しみだなぁ」

 「先に言っておく、ビックリするくらいイケメンだぞあの人」

 「なんだ、男の人か…まぁでもお兄ちゃんにすれば大進歩だよ!」

 

 だからなんだよその俺が万年ボッチみたいな言い方。

 いやまぁまちがっちゃいないけど…なんか悲しくなってきた。

 

 そんなこんなで小町とダベりながら時間を潰してると

 

 「すまん、遅くなったな」

 

 今日の待ち人来たり。

 朋也さんの到着である。

 

 「いえいえ、俺も小町も割りとゆっくりしてましたから」

 「どうも、始めまして!コレの妹の小町です!」

 

 どうでもいいけど俺をモノ扱いするのやめてくれませんかね小町さん。

 

 「えっと、比企谷と比企谷妹だな、うん。ってか比企谷妹って忍田さんと比企谷を怒鳴りつけた

あの女子だったのかよ」

 

 そう、俺は忍田さんの計らいと当時の人員不足の背景もあり、混成部隊で遠征に出たことが

あるのだが、その際に小町に幾ばくかの金銭だけを預け、一人きりにさせたことがあった。

 それも小町の同意なしに、だ。

 

 そのことが原因で俺と忍田さんは5時間半に及ぶ正座を強いられたっけか。

 

 「まぁ、なにせよろしくな」

 

 そんなことを考えてるうちに、朋也さんは苦笑しながら返してきた。

 

 「私のことは小町で結構ですよ!」

 「おい待て小町。お前と朋也さんが親密になりすぎたら俺が朋也さんボコらなきゃなくなるから

ほら、うん。馴れ馴れしすぎるのはほらね?」

 「ちょっと待った比企谷。俺別にロリコンじゃねぇぞ」

 「こ、小町はロリじゃありませんよ!」

 「どっちにしろ年齢差でアウトだ比企谷妹よ」

 「だから小町のことは小町って呼んでくださいよ!」

 

 …そんな風に騒いでいたら店員さんが現れ、俺たちをたしなめた。

 いやマジで騒いですんません。

 

 「で、今日はわざわざ時間を作ってもらってありがとな。早速本題に入らせてもらう前に

比企谷に聞きたいことがある。」

 

 そう言って朋也さんは此方に視線を向けてくる。

 

 「比企谷、お前にとってネイバーってなんなんだ?」

 

 そう言って朋也さんは、此方に向けてた視線に真剣さを帯びさせてきた。

 

 この問答によっては朋也さんとの確執を生むことになりそうだが、確執を生まないようなごまか

した言葉を朋也さんは望んでないし、俺だってそんな欺瞞はクソ食らえだ。

 

 なので、俺は思ったことを素直に言葉にすることにした。

 

 「正直、今俺が思うのは単なる異世界の人間ってだけですね。敵意も悪意も、善意も好意も

コッチの人間と何ら変わらない、ただの人間ですよ。だから、俺は敵意や悪意を持ってこっちに

来るようなネイバーには一切容赦するつもりはありませんし、敵意も悪意もないようなら別にどう

こうするつもりもありません。俺にとってネイバーってのは単なる人でしかないんですよね。

だからこそ、俺としてはコッチの人間と変わらない対応しか出来ないと思います」

 

 そこまで言い切ると、朋也さんは兎も角小町までもが呆然とした表情で此方を見ていた。

 

 まぁ小町とこういう話はしたことないしな。仕方ないっちゃ仕方ない。

 

 

 突然笑い出したよ朋也さん。こわいからほら小町もビクッってなったから俺もびっくりしちゃった

からほら。唐突すぎるよ笑うにしても。

 

 「ふっ…悪い悪い。いや、俺の想像してた回答と全然違うくてさ、なんか悩んでた俺がアホらしく

なっちまったんだよな」

 「なるほど。まぁでも気持ちは分からなくはないですよ。俺も遠征に出て色々価値観は変わり

ましたからね」

 「まぁそういうこった。つーわけであの話、俺でよければ力になるぞ」

 「あ…ありがとうございます!」

 

 ドモったのは許せ。ボッチ故にだし仕方ない。

 

 「んで、小町。お前がよければ比企谷隊に朋也さんが加わる訳だが、かまわないか?」

 「ごみぃちゃんのボッチ気質が改善されるって言うのに小町が断るとでも?」

 

 小町はニヤリ、と笑い此方を見てくる。

 

 こうして朋也さんは、比企谷隊の一員になったのだった。




今回は朋也回でした。

ってかガッツリからませるとやっぱえらい長くなりますね…orz
過去回想がダメなのかなOTL

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