コードギアスlostcolors 黄金の華   作:オムロン

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プロローグ

モニカ・クルシェフスキー

彼女は今鋼鉄の棺の中で自分の意識が…‥命の炎が消えかけいることに気が付いた。

敵にやられ、彼女は負傷していた。

薄れていく意識の中で自分の歴史を振り返っていた…‥走馬灯を見ていた…‥

貴族の娘として産まれた…‥父は男の子を望んでいた……自分は男の子ではない……父が母をせめていた……自分が男の子ではないから……女の子はいらない……なら私は男の子になろう……それであの男が喜び……母を傷つけないのなら……

女の子であることを忘れよう……ブリタニア軍の士官学校に入学した……自分の端整な容姿に群がる男子……それを見て妬み嫉みの混じる女子……めんどくさいなぁ……

ブリタニア軍の士官として入隊した……自分をなめ回すように見る上官……自分の出世出来ないこと私のせいにする同僚……

虫酸が走る……あの男を思い出す……

女を武器にはしない……自分の腕だけで登り詰めてやる……

恋なんて……愛するなんて出来ない……

出来ないと思っていた……

走馬灯に彼の笑顔が出てくるまでは……

 

 

 

 

「本日よりロイヤルガード隊に一時的に編成となりました。ライ・アッシュフォードです!モニカ・クルシェフスキー卿!よろしくお願いいたします!」

「よろしくお願いいたしますね。アッシュフォード卿」

(彼が例の……本当に使えるのでしょうね……ノネット……)

彼女は心のなかで目の前の人物を推薦した者のことを考えていた。

切っ掛けは些細な談笑の中で生まれた。

その日彼女、モニカ・クルシェフスキーは同僚のノネット・エニアグラム、ドロテア・エルンスト、アーニャ・アールストレイムと一緒にお茶会をしていた。

正直モニカはお茶会が嫌いだった。自分が女であることを自覚させられるから。だが、このメンバーとするのは別だった。彼女達は女性の中でも強い存在。女傑だ。

ブリタニア軍のヒエラルキーの最高峰ナイトオブラウンズに選ばれた者達だ。当然普通の女とは違っていた。普通お茶会なら自分の意中の男性についてや、交際している男の話、いわゆるストロベリートークに花を咲かせるが、ここではそうではない。今自分が何を相手に戦っているだとか、どう進攻し反乱分子を粛清するかなど血生臭い話に花を咲かせていた。

(やっぱり……こっちの方が落ち着く……)

そう考えていると不意にノネットが話かけてきた。

「そう言えばモニカ。お前は確か有能で強い男を探していたな。」

「少し違いますね。私が探しているのは文武両道の騎士……

男でなくてもかまいません。」

モニカはノネット発言に噛みついた。だか、ノネットはそんなことを気にしないで話を続けた。

「別にいいだろどっちでも!1人いいヤツがいるんだがどうだ?」それを聞いて、ある人物が発言した。

ピンク色の髪にヘソだしの騎士服を着て、幼さの残る容姿をしたまさに少女。アーニャ・アールストレイムだ

「……ノネットのお気に入り?」

「そうだ!私の弟みたいなもんだがな。モニカとも歳が近いはずだ。その方が気構えしなくていいだろ」

どうやらアーニはその人物を知っているのだろう。そしておそらく異性として意識している人物なのだろうとモニカは気が付いた。「……モニカ。ズルい。」そう言ってアーニャはモニカを睨んだからだ。

(私はまだ使うなんて一言もいってないのだけれど……)

「……そんなに有能なのかソイツは」

次に口を開いたのは褐色の肌に、鋭い目付きをもつ、女傑を絵にかいたような人物ドロテア・エルンストだ

どうやらノネットの好評価とアーニャの反応に興味をもったようだ。

「あぁ。それもかなりな。ブリタニア軍に入ったばかりだがコーネリア親衛隊に抜擢され、ギルフォード卿やコーネリア殿下の信頼も厚い男だ。さらに知略にも優れていて政治の腕はシュナイゼル殿下のお墨付きだ!」

「どんな化け物だソイツは……」

ドロテアは驚きを通り越し呆れた。

それはモニカも同じだ。あの『ブリタニアの魔女』呼ばれるコーネリア皇女殿下とその選任騎士ギルフォード・GP・ギルフォードに実力を認められ、計略はブリタニアの実質的No.2のシュナイゼル殿下に認められて無名とは普通に考えてありえない事だ。

「……コレ」

そう言ってアーニャ携帯端末を見せた。よくみたら専用のフォルダを作っていた。どう見ても盗撮したような写真だったが、あえて何も言わなかった。

「あぁ。こいつか。私の部下も話題にしていたな。主に女性士官だがな」

そこに写っていた人物は、女性でもこんなに綺麗な人はいないと思うほど美しかった。

風になびく美しい銀髪、瞳はどこまでも深い湖のような蒼、そして皇族顔負けの端整な顔立ち

純粋に、ただ純粋に

「綺麗……」モニカは呟いた……今思えば一目惚れだったのだ……彼に……ライ・アッシュフォードに……

 

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