東方神楽伝 ~閃乱と弾幕の少女達~   作:きのっぴー♪

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プロローグ【闇に住まう二人の少女】

 

幻想郷ー

 

そこは人々に忘れ去られた存在が行き着く場所

そこでは人間や妖怪等が生き交う、現実では想像もし得ない不思議な世界

海は無く、現実で化物と呼ばれる者達は森や山等に住んでいる

人間と妖怪達が共存している時もあれば弱い者が一方的に殺される、そんな世界である

 

そんな世界にある一つの闇夜に隠れた大きな森がある

道しるべも無ければ必ず迷ってしまうような木の集合体

その先には隠れる様に佇む黒い、木造の巨大な館があった

館はつい最近出来たもので、この世界のほぼ全ての生物は存在している事すら知らない

そんな館の屋根に一人、黒いマントを着ている少女が立っていた

「…この見るのにすら飽きた夜も、最後となると名残り惜しくなるものだな」

少女はグラスに入った液体を飲み干した

「だが、やっと私の願いが叶う

何十年、いや何百年も待ち続けた介があった…

 

遂に、アタシの悲願が…!!」

少女は闇に溶け込みながら、高笑いをしていた

 

「…随分と下品な笑い方ね」

その背後に、白髪の少女が音も無く現れた

「何だアンタか…‥下品とは失礼だな、魔界ではこれが普通なんだぞ?」

「ふーん、下品は普通なのね…悪魔っていうのは」

「…わざわざ嫌味を言いに来たのか?そう言う天使様はよぉ‥」

「まさか、ちょっと忠告しに来ただけよ」

白髪の少女はそう言いながら何食わぬ顔で横に座った

「忠告…?」

その言葉に黒マントの少女は顔をしかめた

「つい最近、何度か外の世界と幻想郷が繋がった形跡があったのよ」

「…あのスキマ妖怪の仕業か?」

「分からないわ…何しろ本気に形跡だけだもの、誰がやったかはさっぱりだわ

 

だけど十中八九やったのはあの大妖怪ね、私の能力を欺ける奴なんてそうそういる訳無いはずだもの」

「やはりか

八雲 紫、何を考えている…?」

白髪の少女は大きく息をついた

「まぁ何にしても、あの計画には何ら支障は無いわ」

「そうか、それなら良いんだ…」

 

「「私の願いの、復讐の為に…」」

 

 

 

ー所変わって、現実世界

 

昔、この世界には【忍】という者達がいた

忍達は至る所で暗躍し、それらの中には歴史を変えるものまで数あった

しかし現代、今では忍は衰退し続け見る影も無く世からそれは消えてしまっていた

 

そう世間では思われていた

しかし忍はまだ存在し今もなお、羨ましいで活躍し続けていた

 

これは忍を目指す少女達が、奇しくも経験した一つの物語である

 

 

 

「えへへ…もう食べられないよ〜…」

とある一人の少女は頭のリボンをしならせ、机に体重を乗せた体制で寝言を言っていた

午後の昼下がり

 

事件が起こる直前の出来事である

 

 

 

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