※前回までのあらすじ
・FGO青王、Zero青王が見てられなくて口を出さざるを得ない。(トラウマ)
・ギルガメッシュ、本格的に白夜君をターゲットに据える。
・ハサンのシャドウサーヴァントなんていなかったんや。
・聖杯がまたセルフで難易度を上げてくる鬼畜仕様。
・白夜君、『限定召喚(インクルード)』使用。窮地を切り抜ける。その後気絶。
・一同、カルデア勢の本拠地へ。
戦略自体は子供騙し―――そう言ってしまえば終わりだ。
特筆すべきものはない。隙を作り、目を晦ませ、そして逃げただけの事。ただそれだけならば特段面白いと思う程度のものではない。
だが、原初の王は口角を吊り上げた。悦に浸っていた。
絶望的な状況からのサーヴァント召喚、そして宝具を使っての突破口の切り開き。―――流石のギルガメッシュの慧眼を以てしても、あの状況で更に自軍の戦力を増やしにかかるとは些か予想外だった。
あの時、白夜に向かって放たれた『
何も為せずに情けなく頽れでもしようものならば、宣言通り無慈悲に命を絶つつもりでいたのも確かであったが、予想以上の足掻きを見せた事もあり、ギルガメッシュは上機嫌のままに冬木市の郊外の上空をとある宝具に乗って旋回していた。
古代インドの二大叙事詩の一つである『ラーマーヤナ』では技巧神ヴィシュヴァカルマンが製造し、魔王ラーヴァナが王女シータを鬼神ラクシャサの本拠地であったランカー島に拉致する際に「天駆ける戦車」として登場し、『マハーバーラタ』ではクル族二大王家による大戦争時にカウラヴァ軍に属していたアシュヴァッターマンが乗船した「英雄の兵装」として登場するそれこそは、起源をバビロンの蔵に遡る超兵器『ヴィマーナ』。
その玉座に腰を下ろし、余韻より冷めたギルガメッシュは、眼下の土地を忌々し気に俯瞰した。
局地的に異界化しそうなまでに汚染された場所―――それが『龍洞寺』より少し離れた、大聖杯が安置されている場所『龍洞』周辺の状況だった。
僅かでも魔術を齧ったものがその光景を目の当たりにすれば、近づく事すら忌避するだろう。
大地より立ち昇る瘴気は土地に根付く生物の命を容赦なく削り落とし、所々で湧き上がった毒々しい沼は、魔力の不活性化を引き起こし、循環するマナの流れを大幅に堰き止めてしまっている。
今現在は局地的ではあるが、既に『龍洞』周辺は「生命が生き永らえない場所」へと変貌してしまっていた。それはまさしく未活性状態ながらも活動を始めてしまった―――『
しかしそんな光景を目の当たりにしても、ギルガメッシュは軽く鼻を鳴らすだけでさして驚きもしなかった。
元より
「フン……聖杯と言えど
やはり早々に窟もろとも消し飛ばすべきか、と一瞬思い至り、しかし蔵の開帳はなかった。不遜に頬杖をついたままの英雄王は、少しばかりは見どころがありそうな
”王”というものを理解しているのならば、その”王”の裁定に真正面から異を唱える事が一体何を意味するのか、それが分からないほど暗愚ではないだろう。
少なくとも―――
破れかぶれで蛮勇に走った、というわけでもない。毒に薬にもならない凡愚だとばかり思っていたが、あの時、あの瞬間だけ、黒の双眸には歴戦の戦士もかくやと言わんばかりの闘気が籠っていた。
蔵に収められた唯一無二の宝具の黄金の輝きに覆われてもなお―――その闘志の光だけは、ギルガメッシュの双眸に確かに届いたのだ。
あの光が宿っているうちは、好きに振る舞わせると決定を下した。それを反故にするのは王の沽券に関わる事でもある。
それに、面白くなりそうでもある。少なくとも―――あの半人前魔術師の足掻きを見ている内は無聊を慰められそうだと。
「精々
するとギルガメッシュは、徐に『
東洋で言うところの「鎖鎌」のような形状をしたその武器は、瘴気を撒き散らす地上に突き刺さり、その後鎖の部分で
「無様だな、時臣。御三家とやらの当主がこのザマとは……路傍に打ち捨てられた礫と何も変わらんではないか」
「お、王……よ……」
鎖で雁字搦めにされて『ヴィマーナ』の船体の上に放り出されたのは、『龍洞』付近を調査に訪れてそのまま瘴気の波に呑まれた遠坂時臣だった。
生気を奪われつくされたような死に体の表情で、しかしマスターとしての意地なのか、視線を外そうとはしなかった。
「申し訳……ありま、せん。御身のお手を……煩わせてしまい、まして……」
時臣はそう言い、ギルガメッシュに対して礼を尽くす。魔術師としての望みを叶えるその時までこの原初の王の臣下たるべしと言い含めた己に課す最低限の言動。
しかしその様子を見せ、ギルガメッシュはただ一言呟いた。
「
直後、むき出しになていた時臣の右の手の甲―――二画の令呪が刻まれたその箇所の中心に、蔵から投下された一振りの短剣が突き刺さった。
「ガッ―――……お、王よ……何故」
「飽いた。聖杯の在りようを聞いて貴様も少しは見どころを見せたと思っていたが……この期に及んで未だ
「な―――っ⁉」
驚愕の表情を浮かべる時臣の視線の先、短剣が深々と突き刺さった自らの右手の甲に刻まれていた令呪が、まるで短剣の刀身が触れた場所から溶けていくように消滅した。
令呪という魔力の結晶を真っ当な手段で対象者から取り除くには元々高度な心霊医術による施術が必要とされている。―――だが無論、英霊が行使する宝具、それも全ての宝具の原点が収束する蔵より持ち出されたそれが、現代の魔術の常識を当て嵌められるはずがない。
「
「こ、これでは私は……私は……ッ」
「貴様の令呪は
聖杯を以てして『根源』に至るという悲願―――それはギルガメッシュの行動を以てして完全に断たれた。
だが、令呪を失ってしまった以上、時臣にはギルガメシュに従い続けるという選択肢しか残されていない。アインツベルン城で何があったのかというのは、ギルガメッシュと視界共有を許されていない時臣には知り得ないことであったが、主点はそこではない。
「(だが私は……ここで死ぬわけには……)」
聖杯戦争で戦い続ける権利は失われた。だが時臣には、五代に渡って積み重ねてきた遠坂の魔導の結晶たる魔術刻印が存在している。塵も残らず消し飛ばされてしまえば、これは娘には継承できない。―――それは遠坂家の魔術師としての家系の断絶を意味していた。
それだけはあってはないらないと、時臣は内心で歯軋りをした。『何よりも失ってはならないモノの為に屈辱に耐え忍ぶ』―――これまでの人生の中で凡才と自覚しながらも確固たる意志と努力を以て望まれるがままの結果を導いてきた時臣にとっては、何もできずにただ傅き続けるしかないというこの状況は余りにも無様に過ぎた。
そんな時臣の心中などいざ知らず、ギルガメッシュは不敵に笑う。
己が宝物を下賜するに値すると断じた人間が、己を愉しませるに足る逸材であると傲慢に信じて。
―――*―――*―――
「む、ここいらでいいのか。キャスターよ」
「あぁ、問題ない。……多少強引な突破で張っていた結界がところどころ綻んでしまったが、許容範囲内だ」
「追っ手は……流石に無いようだな」
モードレッドとダレイオス三世の猛攻を潜り抜けた後、一路イスカンダルの戦車で拠点としていた山中に戻ってきた面々は、冷静に状況を見極めている面々と、どうにも冷静になり切れていない面々とで分かれていた。
「お、おい岸波。大丈夫なのかよ」
「おかーさん? おかーさん」
「大丈夫です、ウェイバーさん、ジャックさん。先輩はただ魔力の欠乏で気を失っているだけだと思います。命に別状はありません、ありませんが……」
「無理をしなくてもいいですよ、マシュ。震えているじゃありませんか」
脱出に成功した直後に糸が切れるようにして気を失ってしまった白夜を囲んで心配そうな面持ちを見せる面々。倒れている当の本人の顔色はお世辞にも良いとは言えないが、マシュの言う通り命に別条がないのは確かだった。
「マシュ殿、一先ず白夜殿の血は止めた。失血や感染病での危険はとりあえずは大丈夫だろう」
「あ……ありがとうございます。ディルムッドさん」
「なに、白夜殿は命を懸けてマスターとしての覚悟を見せて下さった。ならば自分も、サーヴァントとして手助けをするのが筋というもの」
見れば、白夜がギルガメッシュの攻撃の余波で負ってしまっていた傷の部分には丁寧に処置が為されていた。しかしそれでも、痛々しさは変わらない。
早々に孔明に治癒魔術を掛けてもらおうと振り向いたマシュであったが、それよりも先にアイリスフィールが白夜の傍で屈み、患部に向けて魔力を当てる。青白い清廉な光が患部を包み込むのとほぼ時間を置かず、出血は完全に止まっていた。
「これでよし……っと。人に向けての治癒魔術はあまり得意ではないのだけれど、これで大丈夫かしら」
「あ、はい。アイリスフィールさんも、その……ありがとうございます。―――ドクター、先輩のバイタルは……」
『うん、正常値とまではいかないけれど、一先ずは大丈夫だ。後は白夜君を召喚サークルの近くで安静にしてあげてくれ。霊脈の多いところで休ませれば、その分魔力の回復も捗るからね』
『まぁ、白夜君の魔力の自然回復は早い方だからね。……でも流石の彼でも宝具の同時展開は堪えたか』
ロマンのその言葉に、マシュは少しばかり苦々しい表情を浮かべた。
通常、守護英霊召喚システム・フェイトで召喚したサーヴァントが消費する魔力は、そのほぼ全てをシステムが負担している。とはいえ、レイシフト先における消費魔力の1割程度はマスターである白夜持ちであるため、宝具使用の際などは多少の負荷が伴うのだが、それはさして大きな問題ではない。―――問題は、『
元々、48名というマスター候補者と共に定礎復元を為す事を前提にしていたカルデアに於いて、「緊急事態に際してレイシフト先にサーヴァントを限定的に送り込む」という行為は本来想定されていない事であった。
よもや先手を打たれて人理を焼却されるなどと誰も予想できなかったという事もあるのだが、ともあれ本来形だけの存在になるはずだった『
だが、カルデアの総電力の内4割をサーヴァントの現界、及び戦闘時における魔力消費の負担に充て、かつそれがギリギリである現状に於いて、『
その為、
だからこそ、『
魔力回復という点においてはそこそこ優秀な白夜であるとはいえ、レイシフト先の戦闘中に魔力欠乏に陥るようなことがあれば最悪死に関わる。更に今回はそれに加えて物理的な損傷も負っていたのだ。タフさに於いては武人系のサーヴァントからもお墨付きを貰っている白夜ではあるが、アインツベルン城を脱出する瞬間まで意識を保っていられたのが既に奇跡のような状態だったことは想像に難くない。
とはいえ、今までの特異点の旅に於いてもこういった事は幾度かあった。文字通り死の危機に瀕したこともある。その度にマシュやロマン達が無茶をしないでくれと何度も白夜に訴えかけたが、彼はその言葉を受け入れて反省した上で―――それでもなお無茶をする。
ディルムッドとアイリスフィールに傷の手当てをしてもらい、召喚サークルのすぐ傍に寝かされた白夜の傍らには、どこか心配そうな表情を浮かべたジャックがマシュに言葉を掛けていた。
「おかあさん、だいじょうぶ? わたしたち、いけない事しちゃった?」
「いえ、大丈夫ですよジャックさん。むしろジャックさんが来てくれたお陰で助かりました。先輩も、きっと感謝していると思います」
「おかあさん、ほめてくれるかな?」
「えぇ。このままならジャックさんが現界していられるうちに目を覚ますと思うので、褒めてくれると思いますよ」
「そうかな? えへへ」
「まぁそうだな、君はよく頑張ってくれた。因みにここに先ほど作った料理の残りがあるのだが食べるかね? ジャック」
「ちょーだい‼」
マシュに頭を撫でられ、エミヤに料理を貰って頬張り始めるジャックの姿を見て、
あんな幼子までサーヴァントとして召喚され、戦いに参加している事―――ではない。
「……何故彼は、ああにまでなっても戦い続けるのですか?」
その疑問に、近くで結界の破損度合いを調べていた孔明が「ふむ」と一瞬言葉を選んだ。
「君とて同じようなものだろう、セイバー。譲れないモノの為に身命を賭して戦い続ける。戦いに打ち克った先に望む結果があるのなら、死に物狂いで戦い続けるだろうに」
「それはそうですが……彼からは、その、そういった自身の望みを以て戦っているような印象が薄かったもので」
「……ほう?」
「
「彼は、そういった人間だ」
孔明は、躊躇う事もなくそう断言した。
どこか不満げに、しかしどこか誇らしげに。
「自分ではない誰かの為に、自分が生きている世界の為に、何の見返りも名誉も欲さずに戦い続けられる人間だ。自分が最も愛する平凡な世界を取り戻し、
「そんな、事は―――」
「凡そ”聖者”や”聖人”の類しか抱けない心だろうな。無論ただの人らしい俗物的な面もあるし、本人は特段それが特別な感情だとも思っていまいよ。
だが彼は本気だ。世界を救うという途方もない事を成すために、たった一人の資格者として戦い続けている。例え無茶をして死にかけても、どれだけの絶望を前にしても―――彼は立つ。どんな事があっても、だ」
「…………」
「一人では戦えなくとも、戦えない事が分かっていてもそれを押し通そうとするからな。
そう言って溜息を吐く孔明だったが、その表情はどこか満足しているようでもあった。
「変わった人なのですよ、彼は」
すると、会話に割り込んできたのは、先程までとは違い、穏やかな顔をしたアルトリア。
先刻は自分自身でありながら異なる主張をぶつけ合った相手に対して
「カリスマ性……などと言えば彼は間違いなく苦笑交じりに否定するでしょうが、他者を惹きつける天性の才があります。
「言うなれば項羽型のカリスマではなく、劉邦型のカリスマと言ったところか。見ている側は生きた心地がしないがな」
世界を救うためにたった一人。敗北は許されず、ただの一度の失敗も許されない。自分が死ねば、代わりはいない。代わりがいなければ―――人理は焼却され、世界は為す術なく文字通り「消滅」する。
そんな、一人の人間が背負うには余りにも重すぎる使命を選択の余地などなく選ばされ、気を抜けばこれまでの人生で修羅場とはとんと無縁だった一介の青年が蠟燭の火を吹き消すよりもあっさりと命を落としかねない死闘の中に身を投じる。それは、死の概念が身近にある生粋の魔術師であっても易々と請け負えるものではない。
だが彼は、岸波白夜は今も戦い続けている。どれだけ窮地に立たされようとも、どれだけ救いのない事実を叩きつけられようとも、彼はいつだって最後は前を見て歩き出す。時には突拍子もない行動も躊躇いなく取る。
決して諦めずにいつだって立ち上がって戦う姿は召喚されただけの縁であるはずの英霊たちですら惹きつけ、そうでなくとも「ここで死なすには惜しい」と思わせる何かを、彼は持っている。
嘗てはそれぞれの時代で英霊の座に登録されるだけの偉業を成し遂げた英霊・反英霊たちですら―――岸波白夜という人間がこの人理を巡る戦いの後に行きつく先を見てみたいと、そう思っている。
「そうさなぁ、確かに随分と変わっているな、あの坊主は」
「ライダー……」
「”王”の資質じゃああるまい。ありゃあ”総大将”の資質だわな。金も名誉も要らんというのは余には理解できんが、富や武功じゃなく”生き方”に惚れられるというのは間違いなく才能よ」
あくまでも豪放磊落にそう言い放つイスカンダルに、
自分は、”王”であった自分は果たしてそうした生き方をしてこれたのか。円卓の騎士たちに、領民に、そして何より、女である自分に嫁がざるを得なかった
否、もしそうであったのならば、あのような結末は迎えなかっただろう。あの黄昏空の下、累々と横たわる騎士たちを俯瞰する結末に辿り着いてしまったのは―――それは己が至らなかったからに他ならない。
もし己が”王”としてもっと正しく在れたならば、騎士ランスロットがバーサーカーなどというクラスで召喚されることもなかっただろう―――そう思った瞬間、いきなり自分自身に額を小突かれた。
「……先程はああ言いましたが、私とて後悔をしていないわけではありません。もし私がもっと聡明であったならばブリテンという国があのような末路を迎える事はなかったのかもしれないと、今でもたまにそう思います」
「では、何故―――」
「しかし例え後悔の念を抱くようなことがあっても、その結果は確かに私が導いたものなのです。その結果を変えようと願う事は即ち、己の非から目を逸らす事と同義。
「ぁ……」
「ランスロット卿は確かに私の態度が発端となって悲劇に至らせてしまいました。……であるならば、狂化の檻に囚われた彼を救い出せるのは
覚悟を決めなさい、
そう言いながら、アルトリアは過去の苦い思い出が脳裏を過る。
あの炎に包まれた地下施設の中で、漆黒の鎧越しに
滅びの歴史を変えるために聖杯をただ追い求めるだけの存在に成り下がり、そしてそれが終ぞ叶う事がなく再びカムランの丘に引き戻された時、彼女は涙と共に懺悔の言葉を吐き出した。
理想の”王”になる?―――否。 ブリテンの滅びの歴史を変える?―――否。
そうした自己否定の念に駆られた過去を鑑みると、今この場で迷い悩んでいる自分自身の懊悩は断ち切っておかなければならない。それが、異なる世界線とは言え過去の己にできる彼女なりの唯一の償いであった。
「……ねぇ、一つ訊いてもいいかしら?」
すると、アイリスフィールが徐に言葉を挟んできた。そしてその言葉には、煙草を銜えながら結界の再構築の術式を組んでいた孔明が応える。
「構わない。その代わり、此方からも貴女に訊きたい事があるのだが宜しいか?」
「えぇ。取り引きと行きましょう。それじゃあ先に訊かせてもらうけれど、貴方達は―――」
その言葉の続きは―――突如彼女の背後で鳴り響いた剣戟の甲高い音に搔き消された。
空中で交叉したのは鈍色に輝く無骨なナイフ。一瞬に火花を散らし、襲撃した者と迎撃した者は次の瞬間には距離を取っていた。
「ッ―――」
「おかあさんのジャマは、わたしたちがゆるさない」
誰もが―――それこそ綻びた結界の隙を縫われたのか孔明ですら反応が完全に遅れた襲撃者に、一瞬で反応したジャックは殺意をナイフに乗せて相手を鋭く睨み付ける。
完全に死角を突いたはずの暗殺が失敗した襲撃者は再び闇の中に紛れようとしたが、体勢を立て直した孔明が組み上げた八卦陣が発動し、退路を断つ。
そうして総員が臨戦態勢に入る中、投影した『干将・莫邪』を両手に握りしめたエミヤが、刃の如き視線を更に鋭くした。
「やはり、貴様か」
その視線の先に居たのは、漆黒の軽装鎧に真紅のフードを目深に被ったサーヴァント。
特異点化の要因の一つとして目されていた―――もう一人のアサシンだった。
どうも十三です。活動報告にも書きました通り、ご迷惑をおかけしました。
卒論で忙しくなる前、風邪をひく前に『Fate/EXTELLA』までの繋ぎとして『イースⅧ』を購入してプレイしていましたが、かなり面白かったですね。ダーナちゃん可愛いよダーナちゃん。
無人島……漂流……未知の生物……開拓……イベント……うっ、頭が。
毎度のことながらトッキーが酷い目に遭ってますね。話の流れ的にこうするしかなかったってのもあります。麻婆神父と同じ境遇にならなかっただけマシなんですよこれでも。
次回―――因縁の対決。デュエル、スタンバイ‼