真剣で鬼眼に恋しなさい!   作:クウネル・コナン

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遅くなりました。

さりげにお気に入り増えてて目を疑いました・・・。

最近、ちょっとやる気あるので次からはそんなに遅くならないようにします。


暇つぶし+探し物

「さて、夜までどう時間潰すかねー。」

 

日課である刀の素振りを終え島津寮を出て体を伸ばす。

日曜である今日に俺の歓迎会をやってくれることになりその後今日の予定を軽く打ち合わせして解散となった。

まあ、解散とはいっても島津寮に帰るメンバーが半数以上だから共に帰るだけだったが。

打ち合わせの結果としては夜に島津寮で行うことにはなったがそれまでは自由ということになった。

昼間は各自で歓迎会の準備を行い、夜に集合ということになった。

俺も手伝おうと言ったのだが、主役はおとなしくしていろということになってしまった。

 

「・・・昨日、覚えてる場所はあらかた回ったからな。これ以上となると一人じゃ難しいか?」

 

そうなると夜まで俺は完全に暇じゃねえか・・・?

こんなことなら誰かの連絡先聞いておけばよかったな。

せめて、以前からここ川神に住んでいるものがいれば回れるところがあったのかもしれなかったのに。

 

「・・・ん、キョウ?」

 

「ん?おう、京か。どうしたんだ。」

寮の前でどうしたものかと考えていると後ろから名前を呼ばれ振り返るとショートヘアの青い髪が特徴の京がちょうど寮から出てきたとこだった。

 

「それはこっちの台詞。キョウも寮の前でなにやってるの?」

 

「あー・・・実はな。完全に暇を持て余してる感じでな。どうしたものか悩み中ってわけだ。」

 

「ふーん。なら私が暇つぶしに付き合おうか?」

 

「おお、助かる。でも、いいのか?オレが言うのもなんだが歓迎会の準備の方は。」

 

「大丈夫。けど、私もインドア派だからそんなに案内出来るところがあるかは微妙なとこだけど・・・。」

 

「んにゃ、誰かがいてくれるだけ助かるから気にしないでくれや。」

 

「ん、ありがと。あ、後ついでに買い物付き合ってくれると助かる。」

 

「おう。別に構わないけど、どこ行くんだ?」

 

「キョウへのプレゼント探し。」

 

「・・・そういうのって普通秘密にして渡す物なんじゃないのか?」

 

「でも、本人の意見を聞きながら選べば確実でしょ?」

 

それはそうだが、と苦笑いしながら答えると寮の前からオレと京の日曜日が始まった。

 

◆     ◆     ◆

 

「んー・・・流石に着物は高いね。」

 

「そりゃそうだ。安い奴でもそんなに安くなんねぇしな。」

 

オレと京は着物屋に来ていた。

オレが着物を着用することが多いことを町でぶらついている時に京に伝えると覗いてみるかという話になったためだ。

 

「キョウのそれもやっぱり高いの?」

 

「これか?いやそんなでもない・・・というか知らなねえんだ。」

 

「?」

 

京がオレの着流しを見ながら尋ねてきたため曖昧に答える。

 

「これはおふくろの趣味で作ったものだからな。」

 

「・・・そういえば、朔夜さんってそうだったね。」

 

京はわずかに驚いた表情を浮かべた。

オレのおふくろは喫茶店を経営しながら趣味で和服を作成するのが趣味だ。

その影響もあるのか、オレも子供のころから和装で過ごすことが多かった。

まあ、オレ自身和装で過ごすのが好きではあったから素直に甘えて作成してもらっている。

 

「流石に着物には手が出ないね。」

 

「当たり前だっつぅの。流石に申し訳なくなるわ。」

 

流石に値段が高いものしかなかったため諦める京。

着物屋を出て再び町をぶらつく。

歩きながら京は顎に指をあてながら考え込んでいた。

 

「・・・別になんでもいいんだぞ?多分、何もらっても嬉しいからな。」

 

「何でもいいっていうのが一番困る。・・・キョウは何か欲しいものないの?」

 

なんでもいいと伝えるとそれでは困ると微妙な表情でこちらを見る京。

・・・しかし、欲しいものか。

自分で言うのもなんだがそんなに物欲ない人間だからな。

風が吹いて髪が前に来て邪魔になり手で払う。

・・・数年間伸ばしっぱなしだったからなぁ。

ふと、そこで思い立った。

 

「あ、欲しいものあったわ。」

 

「ん、なに?」

 

「髪留め。別に伸ばしてたわけじゃねぇから切っちまってもいいんだが、もう今更めんどいしな・・・。京、お前が見繕ってくれよ。」

 

「・・・そんなのでいいの?」

 

「そんなのがいいんだ。少なくとも今俺が一番欲しい物もらえるんだからそれでいい。」

 

「そっか、じゃあ髪ゴムみたいな安いものじゃなくてちょっと良いモノ見に行く?」

 

「そうだな・・・。まあ、とりあえず小物が売ってるところ行こうぜ。」

 

「うん。だったらあっちに行こ?あっちの並びに小物を売ってるところがあるから。」

 

あいよ、と頷くと京と共に歩きだす。

二人して町の散策を再開する。

もちろん、俺が何か気になる物があると京に質問したりしている。

会話しながら京をちらりと見る。

・・・数年前より本当に綺麗になった。

それに昔よりよく喋るようになった。

まあ、まだ口数は少ない方だが。

俺たちファミリーと出会った時、京は学校の陰湿なイジメにあっていた。

結果的には大和が助けて俺たちファミリーとつるむようになった。

あの頃に比べてホントに色々な意味で成長した。

・・・胸とかも。

 

「・・・キョウ、女の子は視線には敏感なんだよ?」

 

「あ、悪い・・・。ちょっと、思うところがあって。」

 

「?」

 

ふと、視線を胸の方に目を向けてしまい京に訝しげな目を向けられる。

ばつが悪そうに謝ると不思議そうに疑問を持ったようだった。

その疑問に答えるように俺は口を開いた。

 

「やましい気持ちがないわけじゃないんだが・・・。なんかよ、成長したなって感慨深くなってな?」

 

「・・・しょうもない。キョウのそういう正直なところって良いと思うけど。ところで成長って?」

 

「ん・・・。昨日も言ったが綺麗になったし、前よりもしゃべるようになったし、大きくなったし。」

 

「あえて、何がとは問わないけど・・・。急にどうしたの?」

 

「いや、別に?ふと、元気にやってたんだなって再確認さ。」

 

「ふーん。」

 

軽くセクハラになるような俺の発言京はさして興味を持った様子はないようで俺に向けていた顔を前に向けて歩き出した。

はは、相変わらず大和以外にはドライだな。

 

 

「・・・も・・・ったよ。」

 

 

何か京はぼそっと口にして俺には聞き取れなかった

 

「ん?なんか言ったか?」

 

「ううん、なんでもない。そろそろ、お昼だしどこかで食べてからにしない?」

 

「お、いいぜ。店はまかせてもいいか?何が残ってるのかわかんねえし。」

 

「まかせて。くくっ。」

 

にやりと京は笑った。

何故か悪い顔で。

 

 

・・・俺はこの時忘れていたのだ。

京の好んで食べる物を。

京が良く行くという中華料理屋に入りかなり厳ついもじゃもじゃおっさんが作る麻婆豆腐を食べて酷い目にあった。

あれはこの世全ての辛さとでもいうべきものだった。

まあ、常軌を逸した辛さでも美味いものだったから完食出来たが・・・。

汗と涙を流しながら食べてる横で京が涼しい顔で食べていてようやく思い出したのだった。

 

◆     ◆     ◆

 

今日は一日、キョウと町を回っていた。

キョウの歓迎会で渡すプレゼントを考えていて思いつかなかったから町に出て考えようと寮を出た時にキョウがいた。

何しているのか尋ねたら暇だから夜までどう過ごすか考えていたといった。

しょーもない。

なら、ちょうどいいと思い私の買い物に付き合ってもらった。

今夜の歓迎会でキョウに渡すプレゼント探しをするために。

最初に思いついたのは着物。

キョウは昔から和装を好んで着用する人だった。

なので、着物屋に行ってみることにした。

・・・分かっていたことだけど、値段が高い物しかなかった。

流石に私の予算オーバーなので店を出た。

また、何か別の物を用意しようと歩きながら何を送ったらいいか考える。

私がこんなにも誰かへ送るプレゼントを悩むのは珍しい。

大和の物は悩んで考えて物を送っているけど、他のファミリーの分を用意するときは直感に任せているからそんなに時間がかかることはない。

割とそれでみんな喜んでくれるから。

キョウは数年合っていないこともあってぱっと何か送るものが思い浮かばなかった。

それにキョウは物欲があまりない。

何を送っても多分喜ぶ気がする。

昔からそうだったからね。

そういうのは一番困るというか悩むんだよね。

そんな風に色々考えているとキョウがなんでも良い旨を伝えてきた。

逆にそれじゃ困ることを伝えるとキョウもキョウで困った顔をした。

二人して悩んでいるとふと少し強い風が吹いてキョウの髪が靡く。

・・・本当に髪伸びたなぁ。

髪がうっとおしいのか髪を払うキョウ。

すると、キョウが何か思いついたような様子だった。

その思いついた物は髪留めだという。

そんなものでいいのかと問うとそれがいいと言った。

なら、少し良い物を探そう。

散策を再開して歩いているとキョウから視線を感じた。

最初は普通の視線だったけど、最終的に私の胸に視線が向いている気がする。

しょーもない・・・けど、なんとなく疚しい感じはしなかった。

それでも、女子の体を見ているのはどうかと思ったので指摘するとばつの悪そうな表情で謝ってきた。

他の人ならともかく、別にキョウなら別に嫌な気分にならなかったから気にしてないけども。

どうしたのかと尋ねると私が綺麗になったとか以前より喋るようになったとか大きくなったとか。

最後のは察したけど、どうかと思うよ?

・・・昨日も言われたけど結構照れる。

たまに言われたりするからいつもなら軽く流せるけど、キョウに言われるとなんかドキッとする。

何故だろう?

結構、表情に出さないように必死だった。

ふーん、と流した風にしてみた。

 

-----キョウもかっこよくなった----。

 

キョウには聞こえないような声量でぼそっと呟くように言う。

・・・?

胸がずきっと痛むと同時に何か優しい気持ちになる。

この感情はなんなんだろう?

まあ、いいかな。

とりあえず、もうお昼だしご飯を食べてからにしよう。

キョウは私に任せると言った。

くっくっく、キョウは私の好みを忘れていたようだ。

なら、一人でたまに行く中華料理屋に行こう。

そこの名物である超激辛麻婆豆腐を二人で食べた。

私は当然、美味しく頂いた。

キョウも汗を流しながらなんとか完食していた。

味はいいけど辛すぎと後で文句を言ってきたが。

美味しいのになぁ・・・。




このSSを書くに至ったきっかけ。

鬼眼の狂△
↓
なんか狂をどこかの作品に叩きこみたいなぁ
↓
まじこいとかいいんじゃね?
↓
しかも、『椎名』がいるじゃん?(飛び道具繋がりあり)
↓
書こう(使命感)

はい、ということでこの作品のヒロインの一人は京となります。
正直、もう一人いるヒロインは空気になりそうな可能性ありますね・・・。
今後の話の展開次第ですが、京メインになる可能性大です。
一応、ヒロインフラグは立てるだけ立てますが。
なお、百代は真田ポジ予定なのでヒロインにはなりません。
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