朝起きたら女の子になっていたんだ!by神薙ユウ   作:クトゥルフ時計

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※WARNING※WARNING※WARNING※

注意

これは作者の「TSっていい!ロマンの塊だ!」という一種の深夜テンションによって始まってしまったナニカです。また、作者は別の作品も書いていて同時進行は流石に無理だと感じ、短編という形にしました。皆さんの「続き書いて!」とかそういう反響があったらやるかもしれないですが、基本一発ネタです。でも出来れば感想欲しい(貪欲)

それではドゾー


第一話

朝。暖かな日差しが顔を照らし、小鳥の囀りが耳に気持ちのいいコーラスを届ける朝。アラガミのせいで小鳥いないけど。とにかくそんな朝。僕こと神薙ユウは寝ぼけ(まなこ)を擦って布団から起き上がった。

 

――――あー……今日も仕事かぁ……

 

憂鬱。憂鬱である。と言っても別に仕事が面倒なわけではない。

 

〝ゴッドイーター〟

 

ある日突然出現した〝アラガミ〟というあらゆる物を捕食する謎の生命体と戦うための、人類の最後の砦。〝オラクル細胞〟と呼ばれるアラガミを構成する特殊な細胞を人の体に埋め込み、〝神機(じんき)〟という云わば武器型のアラガミとも言える特別な武器を操りアラガミと戦う者達のことをそう呼ぶのだ。

 

そしてこのゴッドイーターという存在を世の中に放ったのが 、今や世界のどこに行っても名前を見ないことはない超大企業フェンリル。フェンリルってのは北欧に伝わる主神オーディンを喰った狼のこと。そりゃあゴッドイーターにはぴったりの会社かもしれないけど、アラガミ登場以前はただの製薬会社だったらしい。薬作る会社にそんな仰々しい名前つけるとか当時の社長のセンスが疑われる。是非とも一度対面して鼻で笑ってやりたい。やべえぶっ殺される。

 

閑話休題。

 

まあ何が言いたいかっていうと、このゴッドイーターってのはオラクル細胞を体に入れるわけなんだけど、それってつまりアラガミを体に入れることとイコールなんだよね。だから適性ってのがないと喰われる。何にって?自分の中のアラガミに喰われる。そんで自分がアラガミになっちゃう。怖くね?だってゴッドイーターって人類の最後の砦なんだぜ?人類の希望とか言われてんだぜ?それが一転人類の敵で討伐対象だよ。ゴッドイーターは右手に腕輪付いてるんだけど、その腕輪を付ける部屋があるの。そこ360度全部金属で覆われてる無駄にだだっ広い部屋なんだよ。しかもところどころに争ったような傷跡があるんだけど………そういうことです。今は戸籍とか適性とかそういうのをきちんと調べてフェンリルに呼び出し――という名の強制召集――されて腕輪の取り付けを行ってるけど……そんなことしてなかった昔は……ねえ?一歩間違えば俺もあの傷跡の仲間入りしてたと考えると震えが止まらない。こ、怖くねーし(建前)めっちゃ怖いっす(本音)

 

またまた閑話休題。

 

で、このゴッドイーターって職業、なるとフェンリル側から住処と食事が保証されて、さらに家族もその恩恵受けられるの。今の時代アラガミのせいで世界ほとんど滅ぼされてるから、この高待遇が欲しくて結構な人がゴッドイーターになりたがるんだ。僕も召集命令が出たときは「よっしゃ!これでその日暮らしとはオサラバだ!」って喜んださ。でもね、なってみてわかった。このお仕事ね……とってもブラックなの。アラガミと戦うってことはつまり、負けたら喰われて死ぬのはほぼ確定。要するに命懸けでやってるの。なのに、なのにだ。とっても不服なことに一回のミッションで得られるお金が数千から数万程度しかない。命懸けてんだよ?こちとら神機の生産やらアイテムの購入も自費なんだよ?なのにそれだけで遣り繰りしろって?

 

無理に決まってんだろふざけんな(憤怒)

 

これにはあまりのブラックさに世のブラック企業も真っ青。ブラックだから真っ黒か。いやそういうことじゃなくて。

 

中にはデモ起こして待遇改善訴える人もいるくらい。毎日のようにテレビで報道されてるけど、あれほとんどテレビ局の作ったデマらしいよ。僕の知り合いでそんなのやってる人いないし、それによく考えてみ?ゴッドイーターがデモ起こしてストライキとかしてみろ。ゴッドイーターが働かないからアラガミの襲撃でその支部滅ぶぞ。

 

またまたまた閑話休題。

 

うん、まあ長々と話してきたけどとどのつまり何が言いたいかというと――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女の子になっていました。

 

……いや、なんでさ。

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「朝起きたら女の子になっていたんだ!……なんて、明るく言えるわけもないか……」

 

昨日よりも高く愛らしく響く声に凹みながら、すぐ近くに置かれた鏡に映る自分を見る。

 

……うん、控えめに言って美少女だわ(精神的大ダメージ)

 

出るとこは出て、引っ込むとこは引っ込んで、顔つきは……元々険しいってわけではなくむしろ優しい方だったんだけど、それに更に聖母の如き慈しみが追加されたような顔だった。髪は肩に触れるか触れないかのところまで伸びていて、動く度に鼻に不思議な良い香りが入る。服は当然女物なんてあるはずもなくいつもの制服を着ているが、やっぱり胸辺りがキツい。その代わりに股間に謎の喪失感を感じる。いや別に謎ではないけども。原因は明白だけども。男にあって女に無いあれが今の体には無いだけだよ。やべえ僕男やめちゃった

(今更)。誰だよこの美少女。僕だよ(涙)。

 

しかし、目下の問題はそこではないのだ。自分が女になったことなんて今はどうでもいい。いややっぱどうでもよくないわ、うん。もっと大きな問題は、この事実をアナグラの皆にどうやって伝えるかだ。これ現在の最重要課題。まあ僕のこと好きな人なんていないと思うから女になったところで大丈夫だろうけどさ。え?アリサが僕のこと好きだって?そんなわけないじゃん(鈍感)

 

他メンバーは……ソーマは混乱しても状況察して優しくしてくれそうだし、サクヤさんはそっと背中さすってくれるだろうし、リンドウさんはいつもと変わらず呑みに誘ってくれそうだし、コウタは「男だったんだからいいよな!」とか言ってセクハラしてきそうだし……こいつダメじゃん。いやあいつは妹一筋だったか。あれ、でも最近妹に彼氏できたって言ってたし、これでシスコン卒業したら……やっべえ(焦り)

 

そんなことはない。きっとコウタだって最低限のマナー程度は守ってくれるはずだ。うん、きっと大丈夫だ。仮に重度のシスコンでミーハーでちゃらんぽらんだったとしてもきっと大丈……大丈夫じゃねえわこれ。何が大丈夫じゃないって歴戦のゴッドイーターらしくなさすぎて大丈夫じゃない。あいつ僕と同期だよね?新人じゃないよね?場合によっては裕福そうな少女以下の知能しか持ってなさそう。頑張れよ第一部隊。裕福そうな少女(11歳)に負けるなコウタ(15歳)。すぐ負けそう。てか負けるわ(確信)

 

……まあ、まずは榊博士に相談しよう。あの人胡散臭いけど一番信用できるし。幸いまだ朝は早い。運が良ければ誰にも遭遇せずに支部長室に行ける。仮に誰かに見られてもこんな美少女が神薙ユウだってわかるはずないし!自分で言ってて悲しくなってきた。男としてのプライドは無いのか僕。ないです。嘘ですあります。

 

……泣いてもいいっすかね。てか泣いた。

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「朝起きたら女の子になってました」

 

「すまない、もう一度言ってもらえるかな?」

 

コーヒーの香り漂う支部長室で僕と榊博士は相対す。幸運なことに廊下やエレベーターでは誰にも会わずここまで来れたが、目的の博士自身、よく状況を飲み込めていないようだ。逆に飲み込めたらすげえよ。

 

「だからですね、朝起きたら女の子になってたんですって」

 

「普通ありえないだろうそんなこと」

 

アハハ、何を仰る博士よ。こんな化け物だらけのアラガミの動物園のど真ん中にいるのに、そんなに混乱することないでしょう。普通?そんな概念アラガミに喰われて無くなってるわ。

 

「まあ百歩譲って女の子になったのはいいとしよう」

 

いいんかい。

 

「しかし不思議だね……寝て起きるというこの数時間の間に体の構造そのものがまるっきり変質してしまうとは。手術も特殊な機械も必要とせず、本人すら無自覚なままに性別という大きな人類の区別を超越してしまうのは後にも先にも君くらいしかいないだろう。原因は……即興で考えた仮説だが、まず君の中のオラクル細胞が――――」

 

 

 

◇◆◇

 

 

 

「――――と、このような要因で変異を起こし、それが君の体に反映されたのだろうというのが一番現実的だろう。どうかな?」

 

「どうも何もそれ何語ですか。少なくとも僕には貴方が異世界の摩可不思議言語で話してるようにしか聞こえませんでしたよ」

 

その後、延々と博士の興奮して熱の入った弁論を聞かされた僕は精神的に参っていた。てかまだ朝なのにすっごい疲れたし原因とかどうでもいいわ。どれくらいどうでもいいかというと、朝っぱらから校長先生のお話と誰も望んでいない下手な演歌聞かされるくらいにはどうでもいい。それ最早地獄じゃん。

 

「で、どうなんです?治りそうなんですか、この体?」

 

「無理だね」

 

「……すみません、どうやら僕は少し耳にも異常が現れてしまったようです。なのでもう一度聞かせてください。治りそうですか?」

 

「無理だね」

 

「やってられるかァァァァァァァ!!!!!」

 

思わず怒りを顕にしてしまった僕は悪くないはずだ。てかあんた科学者だろうが。少しはなんとかしようって意欲見せてくれよ。謎に激突したら解けよ。もしくは挑戦しようとしろよ。そんなんじゃ魔人に笑われるぞ。この役に立たない便座カバーが!なんだろうすごく魔界777ツ道具とか使いそう。きっと声は子安ですね。

 

もうダメ。僕は怒ったぞ。こんな狐目のおっさんに頼ろうとしたのがバカだった。誰だよ榊博士が一番信用できるとか考えたの。僕だよ。そしてフンと鼻を鳴らして――見た目美少女だから端から見たらめっちゃ可愛い絵面――踵を返し、支部長室から出ていこうとするが、それを榊博士が引き留めた。

 

「なんですか。講義ならもう聞く気なんて無いですよ」

 

「まあ待ちたまえ。確かに私は君が理解出来ていない内容をじっくり教えてあげようとは思ったさ」

 

思ったのかい。

 

「君がこの部屋に来たのが大体7時前後。そして私の興味もクソもない講義を聞いていた時間が約1時間」

 

興味もクソもないって自覚あったのかよ。

 

「さて、今の時間は8時だ。今外に出たら……どうなるかわかるね?」

 

……つまり、博士はこう言いたいのだ。『バレたくなければ私の講義を聞いていけ』と。どんだけ講義好きなのこの人。校長の話と下手な演歌に更に奥さんとの惚気話追加するつもりか。この人独身だけど。おいあんた何歳だよ。ヨハンはもう息子拵えてんだぞ。ヨハン死んだけど。

 

「さて……覚悟はいいかね?ちなみにもう既に第一部隊のメンバーは呼んである。少なくともあの子達には教えておかなきゃいけないからね。ついでに私の講義を聞いてもらっていこう。ああ、腕が鳴るね!」

 

「何してくれてんだあんた?!」

 

そういえば言い忘れていた。これは、()の波乱万丈を綴った物語である。




どうしてこうなったんでしょうね()

まあ前書きの通り、これは一発ネタです。しかも一日で書き上げた急造品なので文字数も少ないです。でも感想来たりお気に入り多かったら連載にしようかと考えてます。え、思い上がるな?ごもっともです(おい)

ではでは、読んでいただきありがとうございます。ではまた!
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