実は次回も今回の続きと言う形になるのですが、前回と今回が本来一話という事で。
~~~ 山奥 ~~~
メカザウルス・ウル『グォォォオオ!!』
自衛隊のBTー23を相手にメカザウルス・ウルが暴れまわる。
BT隊員『だ、第3小隊壊滅…!こ、こちらの部隊ももう保ちません…!』
BT隊員2『残弾も残りわずかです!隊長、一時撤退の指示を…!』
BT隊長「うるせぇ!! 後ろにゃ市街地があるってのに引き下がれるかよ…!この機をぶつけてでも、ここは絶対に死守だ!!」
BT隊員『そ、そんなぁ~~!』
ウル『ガァァァアア!!』
BT隊員『う、うわぁぁぁああ!!?』
BT隊長「す、鈴木ぃぃぃ!?」
狼のような強靭な牙を持つウルの顎に一機のBTが捕らえられる。
BT隊員『た、助けてくれぇ!!』
BT隊長「野郎っ!!」
バララララララッ
2機のBTは僚機の捕らえられた顎に火力を集中させるが、ウルはビクとも動かない。
ウル『!!』 メキメキ…
BT隊員『う、うわあああああああ!!?死にたくねぇよぉぉぉぉぉおおお!!』
ドウ ド ワ ォ
ウル『ギョワァァ!?』
BT隊長「な、何だ!?何処の部隊の攻撃だ!?」
突如、空中から飛来したミサイルがウルの顎に命中し、BTが解放される。
BT隊員『た、助かった……』
BT隊長「大丈夫か!?」
BT隊員2『隊長!アレを!!』
BT隊長「あ、アレは……!」
グ ワ ァ ッ
BT隊長「来やがったか……ゲッターロボ!!」
卯月「自衛隊の皆さん!ここまでありがとうございますっ!」
凛 「後は私達が引き継ぐから、ビィトは下がって!」
BT隊員2「よっしゃあ!よろしく頼むぜ!ゲッターチーム!!」
BT隊長「…やれやれ。これじゃ、どっちが大人か分からねぇな…」
かな子「え…っと…、敵のはメカザウルス・ウル…」
凛 「足の速い奴が相手って訳」
かな子「あの、あれって恐竜って言うよりはオオカミ…」
凛 「そういう突っ込みはなし。向こうも見た目にこだわってないんだよ。きっと」
卯月「ネオゲッター1で一気に決めますか?」
凛 「…いや、先ずは相手の速さに合わせる。ネオゲッター2で行くよ!」
卯月&かな子「「了解っ!!」」
ウル『ガオォォォン!!』 バシュッ
ウルの口から放たれたミサイルを三方向に分かれて躱し、機首を上げて上空で隊列を組み直す。
かな子「ま、真ん中って一番緊張するなぁ…!」
ガキィンッ
凛 「ゲッターチェンジ!!」
ネオイーグル号の蒼がすらりと伸びて2本の脚になり、左右に分かれたネオジャガー号の推進器が一回り大きくなって肩。中からはドリルと一体になった下腕が突き出す。
ネオベアー号の推進器を背中に背負い、ネオゲッター2が大空に君臨する。
ウル『ギャォォォン!!』 バシュバシュッ
凛 「っ!」
対空ミサイルの連射を高機動で躱し、そのまま右腕を突き出してウルに向かって加速。
凛 「ドリルアァァーームッ!!」
唸りを上げるドリルの一撃を、ウルは横に跳んで躱し、そのまま着地したネオゲッター2の左腕に噛み付く。
かな子「り、凛ちゃん…!」
凛 「…っ!」
左のドリルを回転させてウルを引き剥がし、
凛 「ドリルアームガン!」 ドウドウッ
見せた腹に数発のプラズマエネルギー弾を撃ち込む。
ウル『ガオッ!』
ドリルアームガンでよろけたウルだが、直ぐに体勢を立て直し、再びネオゲッター2に飛び掛かる。
凛 「くっ…!しつこい……!」
蹴りを放ち、一度ウルから距離をとったネオゲッター2。
ウルは、凛達を撹乱するように左右に素早く動き、隙を伺っている。
卯月「……上手く狙いを定められませんよ!?」
凛 「意外に賢いね。中に爬虫人が乗ってる…?」
かな子「ど、どうするんですか…?速さは互角ですけど、向こうのがタフです!」
凛 「……仕方ない。防御力の差はスピードと手数でカバーする!」
凛 「プラズマブレード!!」
ネオゲッター2の右手首からブレードの柄を掴み取り、プラズマの刃を現出させる。
凛 「━━やぁっ!」
プラズマブレードを逆手に持ち、ウルに肉薄。応じるように爪を立てて飛び上がったウルと一閃交える。
凛 「……っ」
プラズマブレードを爪に弾かれ着地。直ぐ様振り返る。
ウル『グルゥゥ…!』
ウルの口が何か柄のようなものをくわえている。
凛 「アレは……」
卯月「メカザウルスもプラズマブレードを…!」
ウルのくわえた柄の左右から、ネオゲッター2のプラズマブレードと同様のプラズマ刃が伸びる。
凛 「人様の技を真似するなんて、いい度胸してるね…!」
ウル『━━ガゥ!』
自身のプラズマブレードを握り直し、襲い掛かるウルに向き合う。
キンッ キィィィンッ
左右から振られる2本のプラズマ刃を1本のプラズマブレードで迎え撃つ。
かな子「こ、こっちもブレードを2本出せば…!?」
凛 「二刀流はエネルギーを余計に使う!それに、この手の勝負で重要なのは、得物の数だけじゃない!」
凛 「━━はぁあっ!!」
気合一閃。大きく振り仰いだプラズマブレードの一迅がウルを大きく弾き飛ばした。
凛 「はぁ…はぁ…はぁ……。っ」
プラズマブレードを握り直し、構えを正す。
『オホホホホホ!無様よのう…、ネオゲッターロボ』
凛 「何!?」
卯月「声…?あのメカザウルスから……!?」
かな子「それじゃあ、メカザウルスのパイロットが!?」
凛 「いや、違う…!」
『いかにも。妾は、貴様ら愚鈍なサル共の無意味な抵抗を見物しているに過ぎん』
かな子「私達を愚鈍なサルなんて…」
凛 「所詮はそっちも、下賎な爬虫人類ってわけ」
卯月「一体誰なんですか!?貴女は!」
『フフ…、妾か?妾こそ、この地上世界の新たなる支配者!!』
かな子「ち、地上世界の……」
凛 「新たなる支配者…!?」
『然り!我が名は恐竜帝国女帝、ジャテーゴよ!』
卯月「恐竜帝国女帝…ジャテーゴ……!」
凛 「それで?その女帝様がわざわざ何の用?」
ジャテーゴ『頭が高いぞ、メスザル』
かな子「メスザル…?」
ジャテーゴ『此度は醜く無惨に散ってゆく貴様らサル共の最期を見届けに来たのだ』
ジャテーゴ『貴様らに話すことなど、何もないっ!!』
凛 「コイツ…端からこっちを見下して…!」
卯月「見せてやりましょう!あの人に、ネオゲッターと私達の力を!」
ジャテーゴ『クククッ……アハハハハハ!!━━無知とは恐ろしいものよのう…』
凛 「何!?」
ジャテーゴ『言った筈だ!此度はネオゲッターロボの最期ではなく、貴様らサル共の最期だと!』
ジャテーゴ『コレを見よ!!』
卯月「アレは━━!」
~~~ 市街地 ~~~
メカザウルス・ブル『ブオオォォォォオ!!』
地下から突如姿を現したメカザウルス・ブルが市街地で暴れまわる。
晶葉「くっ…。やはり山奥に出たのは囮か!」 スチャッ
言いつつ、連絡用のインカムを装着する。
晶葉「未央、そっちの準備はどうだ?」
未央『バッチリ!何時でも出れるよ!』
晶葉「よし、今すぐに出てくれ。敵はスタジアムの正面だ」
未央「了ー解っ!行くよ、カレン!」
加蓮「アイアイサー、っと!」
ギュゥゥゥゥゥンッ
エンジンが唸りを上げて、ブルの前に立ち塞がったのは、黄色と青、2機のBT。
加蓮「ゲッターに乗るつもりで、まさかこんなのに乗るとは思わなかったよね」
未央「まぁまぁカレン。街中に隠せるようなのってビィトしかなかったし、今回限り我慢して…」
ブル『グゥゥ…』 ズシッ ズシッ
晶葉『敵が動き出したぞ!お喋りはそこまでだ!』
未央「━━了解!ゲッターに乗れなかったとしても、出来る事があるってトコ!見せつけちゃいますか!!」
ブル『ブオオォォォォオッ!!』
未央「一斉射撃!!」
加蓮「……っ!」
バババババババババババッ
BTの両腕部の機関砲が火を噴き、ブルの表装を弾いて爆ぜる。
未央「えっへへ♪どんなもんだい!?晶葉女史特製の劣化ゲッター線弾の威力は…━━って…」
ブル『グワォォォォオオ!!』
未央「やっぱ対ゲッター線処理ぃ…?」
ブル『ブモォォォオオオッ!!』
未央「おぉっと!?」
ブルの両拳を合わせた打ち下ろしを、ピョコンと跳ねて躱す。
未央「あっぶな……。こっちは一撃喰らったらお陀仏なんだから、勘弁してよね!」
パララララララッ
ブル『ウゴォォォォ!!』
未央「ありゃりゃ…。駄目だこりゃ。こっちの火力じゃ装甲抜けないや」
加蓮「そこは、戦術と腕でで何とかするんじゃない?」
未央「キッツい事に言うねぇ…。けど、やってみるっきゃないか!」
未央「来いっ!牛か恐竜か曖昧野郎!!」
ブル『ブモォオッ!!』 ブンッ
未央「っ!」
ブルの放った強烈な右ストレートの一撃を、BTの手足、頭部全てを収納した状態で受ける。
未央「見せてあげるよ!コイツのたった1つの最高の取り柄!!」
殴られた衝撃に乗ってブルの頭上へ。
未央「大雪山おろしの要領で…」
未央「スピン、アタァァァァーーック!!」
空中でBTを高速回転させ、重力落下に任せてブルの脳天に衝撃を打ち下ろした。
ブル『!!?』
想定外の手段による攻撃に、不意を突かれたブルはアスファルトの地面にめり込み、それをクッション代わりに使った未央のBTは着地を決める。
未央「へへん!今度こそ、決まったね」 ブイッ
加蓮「やるじゃん。目回らない?」
未央「大雪山おろしで鍛えられましたから」
晶葉「━━よし、こっちは避難してきた人はこれで全部か?」
アーニャ「Да。ゲッター斬は、どうなりました?」
晶葉「大丈夫だ。向こうの工場で自動操縦に設定して、今こちらに向かっている。もうすぐ到着する筈だ」
晶葉「後は、機影が見えてきたら、私のこの腕時計型簡易リモートコントローラでこちらに誘導すればいいだけだ」
奈緒「ホントに大丈夫なんだろうな?」
晶葉「心配するな。私の発明に間違いはない」
奈緒「そっちじゃなくてさ。そっちもだけど、ゲッターだよ。この間出来たばっかなんだろ?」
晶葉「それこそ心配はいらない。最終試験はクリアしたし、合体機構にも問題はない。いきなりの実戦でも問題はないさ」
ブル『ブモォォォオオオ!!』
晶葉「…未央の奴、調子にのってメカザウルスを怒らせたな…」
アーニャ「Это право…そうですね。ここも、危ないです」
奈緒「おい、ゲットマシンが来たみたいだぞ」
アーニャ「あの機影は…、間違いありませんね…。アキハ、お願いします」
晶葉「うむ。ではこのリモコンで誘導して……うん?」
奈緒「どうかしたのか?」
晶葉「あぁ、一号機の烈火号のコントロールが利かない」
奈緒「はぁ!?お前さっき、自信満々に大丈夫だって言ったばっかだろ!?」
晶葉「それはそうだが…。マシントラブルではなく電子トラブルだからな…。向こうの作業員も、そればかりは見抜けなかったか?」
奈緒「そんな言い訳してる場合か!」
アーニャ「! 烈火号の機首が下がっていきます!」
晶葉「不味いな…。墜落するぞ」
土煙を立てて、ゲットマシン、烈火号が墜落する。
奈緒「おい、どうするんだよ!?あそこには避難して来た人達だって居るんだぞ!?」
晶葉「心配するな。あそこは、避難者がいる区画とは逆方向の筈だ」
晶葉「ともかく、奈緒は烈火号が墜落した場所へ向かってくれ。私達も、それぞれのゲットマシンと合流する」
奈緒「分かったよ!…ったく!」
烈火号が墜落した場所へと走り出す。
未央『アキっち、何かあったの?後ろで爆音がしたけど』
晶葉「未央か。あぁ、ちょっとしたトラブルだ。心配ない」
未央『そう?なら、新型ゲッターはまだ?』
加蓮『2機で踏ん張ってるけど、こっちもそろそろ限界だよ…?』
晶葉「それなんだが、到着までにもうしばらく掛かりそうだ。もう少し足止めできないか?」
未央『えぇ~~?でも、援軍もゲッター以外は期待できないみたいだし、一丁頑張ってみますかぁ!』
晶葉「頼む。私達も少しでも早く合流できるように努力する」
加蓮『帰ったらハンバーガー奢りだよ。高い奴』
晶葉「生きて帰れたら何だって奢るさ。━━ではな」 ピッ
晶葉「…よし、紫電号と金剛号の調子は良さそうだ。行くぞアーニャ、こっちだ」 タッ
アーニャ「Да!хорошо」 タッ
~~~ スタジアム内 ~~~
藍子「うぅ~ん…」
茜 「藍子ちゃん!大丈夫ですか?」
藍子「うん。私の方は、何とも…」
茜 「スゴい揺れでしたね…!戦闘が近くまで来てるのでしょうか!?」
藍子「分からないけど、私達も急いで避難シェルターの方に行った方が良いかも」
茜 「そうですね!気絶した美嘉さんは、さっきスタッフさんに連れられて行きましたし」
藍子「…ゴメンね茜ちゃん。私が、カメラを持ち出すのに手間取ったせいで避難が遅れて…」
茜 「いえ!そんなことはありません!藍子ちゃんもカメラも無事で、オールオッケーです!!」
藍子「あ…」
茜 「!? 私、何か可笑しい事を言いましたか?」
藍子「……。そう言えば、さっき私を心配してくれた時もそうだったけど…、今、私の事ちゃん、って」
茜 「あ…!ああぁぁああぁぁぁぁあああぁぁあ…!!」 カァ///
藍子「あ、茜ちゃん落ち着いて!」
茜 「━━す、すすすすいません!!藍子ちゃ…いえ、藍子さん!!」
藍子「そんな…。気にしないで?呼び方なんて気にしないよ」
茜 「しかし…!アイドルとして、私は後輩…!藍子さんは先輩ですから……!そこはしっかりとメリハリを付けなければ…!」
藍子「それは…。確かに、アイドルとしては私は先輩かもしれないけど…。でも、やっぱり茜ちゃんには藍子ちゃんって、呼んでほしいな」
藍子「私は、先輩後輩って関係じゃなくて、茜ちゃんとはお友達になりたいから…」
茜 「藍子さん…!いいえ!藍子ちゃん!!」
藍子「はいっ♪━━ふふっ」
スタジアムが微かに揺れ、再び爆音が響く。
藍子「…また……」
茜 「戦いがだんだん近付いてる気がします…!急ぎましょう!」
藍子「うん!ここを曲がれば…━━あぁ!?」
茜 「通路が…瓦礫で塞がれてます!」
藍子「もしかして、さっきの衝撃で、スタジアムの一部が壊れたの?」
茜 「仕方ありません…!反対側から迂回しましょう!」
藍子「でも……、そっち側はさっき何かが墜落して、やっぱり道が塞がれてるんじゃ…」
茜 「スタジアムを壊して墜落したなら、瓦礫の上をよじ登って行けるかもしれません!」
茜 「どちらにしろ、ここに居るよりは安全な筈です!」
藍子「…分かった、行こう!」
茜 「はいっ!走っていきましょう!!転ばないように気を付けて下さい!」
藍子「ぱ、パン食い競争の事は思い出させないで!」
タッタッタッ
━━。
藍子「はぁ…はぁ…はぁ……」
茜 「はっ…はっ…はっ……!」
藍子「や、やっぱり瓦礫が…!道が塞がって…!」
茜 「━━いえまだです!見てください藍子ちゃん!天井に穴が開いてます!」
藍子「ほ、ホントだ…」
茜 「私が先に登って、藍子ちゃんを引き上げます!少しだけ、待って下さい!!」
藍子「だ、大丈夫…?危なかったら、直ぐに戻ってきて下さいね?」
茜 「りょー解です!!では…!」
茜 「ファイトーーー!!イッッパァァァァツ!!!」
微かに突き出た残骸を足場に、壊れた天井から表へと顔を覗かせた。
メカザウルス・ブル『ブォォォオオ!!』
眼前にブルの投げた何かが迫る。
茜 「━━!?藍子ちゃん!伏せて!!」
藍子「え…?きゃ━━!」 バサッ
咄嗟に、飛び降りて下に居た藍子を庇うように覆い被さった。
二人の真横を通り過ぎた破壊音が、耳の奥までつんざく。
藍子「う…うぅ……」
茜 「大丈夫ですか!?藍子ちゃん!」
藍子「わ、私の方は…、何も……。茜ちゃん…!?」
茜 「へへへ…!かすり傷です!大したことありません!」
藍子「…そ、それなら…良かった…けど……」
茜 「それよりも見てください!今ここに突っ込んできたものです!」
藍子「アレって…、黄色いビィト…?」
茜 「はい!アレだけの距離を飛ばされたんです!パイロットが怪我をしてるかも…!」
藍子「あ、茜ちゃん!待って…」
プシュゥゥ…
未央「っ痛たたた……。メカザウルスの奴…派手にやってくれちゃって…!」
茜 「み、未央さん…!?」
未央「え━━。茜ちんに、あーちゃんまで…!どうして……!」
藍子「私のせいなんです…。私のせいで、避難が遅れちゃって…」
未央「そうなんだ…。こっちも戦闘で戸惑って被害がここまで…。ごめんっ!」
藍子「いえ、そんな事ないです!未央ちゃんは立派に戦っているじゃないですか!」
茜 「それよりも、怪我がないようで安心です!」
未央「二人とも…。へへっ、体は丈夫だよ。何たって、自爆したゲッターから助かったんだからね」
藍子「自慢になってません!」
未央「へへへ…っと━━」
ブル『ブモォォォオオオ!!』
未央「カレン一人じゃ荷が重いよね。そろそろ行かないと…」
BTを起こす。
藍子「ま、また行くつもりなんですか!?」
未央「もちっ!少なくともかみやんがアレに乗り込むまでは、時間を稼がないと!」
藍子「アレ…?」
未央の送る視線の先、そこには墜落したゲットマシンがある。
未央「私がアレに乗れたら、手っ取り早いんだけど、今の私には、ね…」 ギュッ
藍子「未央ちゃん……」
茜 「……!」 ググッ
未央「二人の避難の時間も稼がなきゃ。だから、あーちゃん達は下がってて?」
藍子「そんな…!ダメ、です!次やられたら、死んじゃうかもしれないんですよ?」
茜 「~~!」 グググッ
未央「そんなこと言っても、今戦えるのは私しかいないじゃん?」
藍子「そうでも!無茶と勇気は違います!」
茜 「うーーーーーーーーーーーーーーっ!!」 グググググッ!!
未央「あ、茜ちん…?」
茜 「未央さん!!」
未央「お、おう…。何…?」
茜 「私に!ゲッターの動かし方!教えて下さい!!」
藍子「茜ちゃん…!そんな、何で…?」
茜 「私なりに考えました!そして思いました!私がゲッターを動かせば話が速いと!!」
藍子「どう考えたらそんな結論に…?」
茜 「でも!パイロットの方が来るまで待てません!それにその間、未央さんに無茶をさせるわけには行きません!藍子ちゃんも言ってました!」
藍子「確かにそうだけど…」
茜 「私、無鉄砲で、お転婆で前向きなのが取り柄なんです!このまま引き下がるなんて出来ません!」
藍子「だからっていきなり…。無理だよ…!」
茜 「無茶で無理で、無謀なのは分かってます!でも出来ないって諦めたら!何にも出来ないんです!!」
藍子「茜ちゃん…」
未央「…本気なんだね?」
藍子「未央ちゃん!」
茜 「はいっ!元気があれば何でも出来るって!証明します!!」
未央「……。分かった。ハッチの開閉スイッチは直ぐ横にあるよ」
茜 「っ!ありがとうございますっ!!」 ダッ
藍子「未央ちゃん!いいんですか!?」
未央「うん。多分ね、あーちゃん…茜ちんは、ああなったら止まらないよ」
藍子「……」
未央「多分私の知ってる誰よりも、ゲッターに乗るのに向いてると思うんだ。…嬉しい事じゃないけど」
未央「でも…ならさ、何時でも追い風で、トライ決めさせたいじゃん?」
藍子「…茜ちゃん…━━」
━━ 烈火号コックピット。
茜 「乗りました!」
未央『茜ちん聞こえる?』
茜 「未央さん!」
未央『通信は無事みたいだね。それじゃあ、茜ちんが今座ってるシートの後ろにヘルメットがある筈だから、それを着けて』
茜 「━━これですね!では!」 ガポッ
ウゥゥゥン…
茜 「! 回りが明るくなりました!」
未央『よし、動作チェックも問題なしだ!そしたら後は、ペダルを踏んで、操縦桿を前に!』
茜 「ペダルを踏んで!操縦桿を前に!!」
ゴォッ
奈緒「はぁ…はぁ…!あと少しで、ゲットマシンのところに…━━」
瓦礫の山の中から、勢いよく烈火号が飛び出す。
奈緒「な!?烈火号が…何で…!」
茜 「う━━う…うぅぅ……!!」
未央『茜ちん!操縦桿を少し戻して!速度を落として!!』
茜 「は…はい……っ!」 ガクンッ
烈火号の速度が安定する。
茜 「っ~~っっぷは━━!はぁ……スゴい衝撃…!息が出来なくなるかと思いました!」
晶葉『どう言うことだ未央!?』
未央『どうもこうも、非常事態ってだけだよ』
晶葉『非常事態って……』
未央『それに、本人の意思と覚悟を見た!だから、後は茜ちんに任せる!』
晶葉『合体するのは私達なんだぞ!?』
アーニャ『Не волнуйтесь.アキハ…。心配しないで下さい』
晶葉『アーニャ…!しかし、なぁ…』
アーニャ『ミオが、やれると言うんです。ワタシは、ミオを、信じます』
アーニャ『それに、今、空を飛んでいる人達の気持ちは、一緒、じゃないですか?』
晶葉『空を飛ぶ……私達の気持ちか…』
ブル『ブォォォオオ!!』
茜 「メカザウルス!アナタに私の友達も!誰も!傷付けさせませんよ!!」
晶葉『…ふっ…。そうだな!』
晶葉『おい、新米!聞こえるか?』
茜 「はいっ!私はどうすれば良いでしょうか!?」
晶葉『素直なのは良いことだ。いいか?真っ直ぐ、上に飛べ。後は私達が合わせる』
茜 「真っ直ぐ……上に!!」
ゴォッ
操縦桿とペダルを操作して、烈火号を真上に、垂直に傾け上昇させる。
晶葉『ほう…。既に烈火号の操縦を把握している、か。いや、研ぎ澄まされた野性の勘か』
アーニャ『いきます!アキハ!』
晶葉『分かっている!後に続くぞ!』
烈火号の後を追って、アーニャの駆る紫の紫電号と、晶葉が操縦する黄色の金剛号が続く。
ブル『グォォ…』
加蓮「おっと」
ババババババッ
ブル『ギャアッ!?』
加蓮「アンタにはまだアタシ達の相手をしてもらわなきゃ。余所見しないでよね」
未央「あーちゃん、そっち狭くない?」
藍子「いいえ、こっちは大丈夫です!」
未央「分かった!ちょっとの間怖いだろうけど、我慢してて!」
藍子「未央ちゃんが居てくれるから…。それに、茜ちゃんだって頑張ってるだもん!私だって…!」
加蓮「一般人乗せて戦闘なんて、大丈夫?」
未央「今からシェルターに避難するよりはこっちのが安心だしね。それに、こっちの方が守ってやるって気合いが入る…!」
加蓮「そういうもん?まぁ、ゲッターが来るまで、お互いに頑張ろっか…!」
バララララララララッ…
━━ 上空。
晶葉「━━行け!」
タイミングを読み、勢いよく操縦桿を押して紫電号の機体後部に金剛号の機首を合わせ、ドッキング。
晶葉「…ふぅ……。アーニャ、タイミングは任せる。ゲッター斬はこの中でお前が一番乗り慣れているからな」
アーニャ「Да.任せて下さい」
晶葉「茜、紫電号が烈火号と合体したら、衝撃がある筈だ。そしたら操縦桿の右上、そこにもう1つレバーが見えるな?」
茜 「レバー…これの事ですか?」
晶葉「それが烈火号の合体レバーだ。紫電号が合体したら、それを押して叫べ」
晶葉「『チェンジゲッター、烈火』とな」
茜 「ゲッター烈火…!」
晶葉「それがお前が今から動かす、ゲッターの名だ」
茜 「れっか…烈火!うおぉぉ!!何だか熱く燃え上がる感じで!私にピッタリじゃないですか!!」
晶葉「私も似合いだと思っているよ。…アーニャ!」
アーニャ(烈火号の左右の揺れが激しい…。だけど…━━!)
アーニャ「ッ!!」
ガシィィンッ
晶葉「今だ!茜!!」
ゲッターの変形が始まる。
茜 「チェーーーーーンジ!!」
金剛号の推進器が伸びて薄桃色脚がスラリと姿を現し、
茜 「ゲッッタァァァーー!!」
烈火号の胸となる部位が、女性の乳房のように隆起。丸みを帯びた女性的なシルエットへと姿を変えていく。
茜 「烈ッッッ!!」
烈火号、紫電号の翼は大きく、美しい4枚の飛翔翼と変形し、大空を舞う妖精が如きゲッターを支える。
茜 「火ァァァッ!!!」
旧ゲッターではトサカのように天を突き刺していた左右の角は、下へ垂れ落ちた兎の耳のようであり、愛らしさを際立たせる。
桃色の体。美しく、女性らしいライン。しかし目付きは鋭く、敵に対する闘志を漲らせている。
アーニャ「……ホッ。無事…成功、ですね」
晶葉「あぁ、どうだ茜。コレがお前の、いや私達のゲッターロボ…」
茜 「ゲッターロボ斬…!ゲッター烈火!!」
━━。
ヒュゥン ズシンッ
ブル『ギャッ!?』
加蓮「ようやくご登場?」
未央「待ってたよ!」
藍子「茜ちゃん!」
アーニャ「ッ…!」
晶葉「荒っぽい着地だ…が、今はそんな事はどうでもいい…!」
茜 「━━メカザウルス!!ここからはこのゲッター烈火が相手ですっ!!」
~~~ 山奥 ネオゲッター戦闘区域 ~~~
ジャテーゴ『ゲッター烈火じゃと!?』
凛 「ふふふ…。私達人類を、甘く見過ぎたみたいだね!」
卯月「成長するのは、貴女達だけではありません!」
かな子「私達だって、人間だって進化するんです!」
ジャテーゴ『何を…!しかし!ここで貴様らを葬ってしまえば同じ事!』
ジャテーゴ『やれ!メカザウルス・ウル!!』
ウル 『ガオォォォン!!』
ジャテーゴの命を受けたウルがネオゲッターに襲い掛かる。
凛 「甘く見過ぎだって…言ったよね!」
凛 「ネオゲッタービジョン!!」 ブゥンッ
ジャテーゴ『むっ!?』
高速に移動したネオゲッター2の分身をウルが引き裂き、本体はウルの背後に姿を現す。
凛 「━━はっ!」
大上段に振りかぶった腕を大きく振り下ろし、ウルの背中にプラズマブレードを突き立てる。
ウル『ギャァァァアア!!?』
背後からの攻撃に苦しみ、のたうち回るウルから、ネオゲッター2は一度距離を取り着地。
凛 「後輩だって頑張ってるんだ。気合い入れ直すよ!卯月、かな子!!」
かな子「はいっ!」
卯月「ここからが私達の本番ですっ!」
再び、戦闘態勢でプラズマブレードを構え直す。
~~~ 市街地 ~~~
晶葉「いいか茜。敵は機体表面に対ゲッター線処理を施している。このままの状態ではゲッター烈火の必殺技も効かない」
晶葉「だから先ずは接近戦で奴の装甲を削るんだ!」
茜 「りょー解!いきますっ!!」
ペダルを強く踏み込み、ゲッター烈火が一歩踏み出す。
茜 「うおぉぉぉぉぉおおお!!トラーーーーーーイッ!!」
晶葉「馬鹿…!正面から突っ込む奴があるか!?」
ブル『!!』 ブンッ
真っ直ぐに突進したゲッター烈火を、ブルの尻尾が強かに打ち付ける。
アーニャ「キャッ…!」
茜 「あたたた…!すいません!!アナスタシアさん!晶葉さん!」
晶葉「コイツは新型なんだ!扱いは慎重に頼むぞ!」
茜 「は、はい…!」
ブル『ブモォォォオオオ!!』
アーニャ「!? メカザウルス、突っ込んできます!!」
晶葉「このままビルごと押し潰す気か!」
未央「させないよ!カレン!」
加蓮「OK。フォローは任せて!」
2機のBTの機銃斉射が、ブルの気勢を削ぎ落とす。
ブル『ギヤァァァァ!』
晶葉「よし、今の内だ。ゲッターを起こせ!」
茜 「は、はい…っ!」
ビルを支えにゲッター烈火を立ち上がらせる。
茜 「う…うぅぅ~~…!」
晶葉「どうした!?何故攻撃しない!?」
アーニャ「アー、さっきアキハが、慎重に、って言ったから…?」
晶葉「(素直か!?)…あぁもう!分かった!好きにやれ!壊しても構わん!!」
茜 「好きに…壊しても……!了解っ!!」
晶葉(コイツは馬鹿か!?単純か!?いや、単純バカか!)
茜 「トラーーーーーーイッ!!」
機銃斉射を行うBTの間をすり抜けるように走り、ブルにタックルを決める。
ブル『グオォ!?』
茜 「おりゃぁぁああ!!」 ガンッ
マウントポジションで倒れたブルに跨がり、両拳を連続して殴打する。
ブル『ブモォ!!』 バシュッ
茜 「おっと!?」
頭頂の角をミサイルのように放った攻撃を、上体を反らして紙一重で躱す。だが、その拍子にバランスを崩しブルの上から転げ落ちてしまう。
ブル『ブオゥ!!』
茜 「ほっ!」
地面に尻餅を着いたゲッター烈火に振り下ろされた拳をいなし、その腕を伝って身を起こし、ブルの肩を両手で弾いて、宙へ躍り上がる。
太陽を背にして、空中で全身を捻り1回転。後方宙返りを決めてブルの背後に着地する。
晶葉「おいおい…ホントに壊す気じゃないだろうな…」
アーニャ「でも、スゴく…пышность……華麗、です」
晶葉「…無茶苦茶って言うんだよ。コレはな」
茜 「うぅ…!肉弾戦だけでは埒が明きませんね…!」
晶葉「それなら火斬刀を使え。両肩に収納してある筈だ!」
茜 「かざんとう…?ど、どうやって出すんですか!?」
アーニャ「武器の名前を叫んで、右の操縦桿を押して下さい!それで、голос…音声、がマルチ入力されます!」
茜 「マルチ…にゅう……?よく分かりませんけど、こうですね!」
茜 「火斬刀ッ!!」
ゲッター烈火の左右の肩から、黒い金属の塊が飛び出し、空中で刃先の方が大きいククリの様な剣へと変化して、ゲッター烈火の両手に収まる。
茜 「おぉ…!これさえあれば、鬼に金棒です!!とあーーーーー!!」
両手で火斬刀をクルリと1回転させ、持ち直したあと、突貫。
ブル『オォ!!』
茜 「フンッス!!」
先程と同じ要領で打ち据えてきた尻尾を火斬刀で受け止める。
茜 「言った筈です!鬼に金棒だと!てりゃーーー!!」
尻尾を弾き、尚もブルへ肉薄。軽く跳ね上がり、大上段から2刀の火斬刀を振り下ろす。
ブル『ゴゴォォオオ!?』
二筋の線がブルの胴体を突き抜ける。
茜 「ッ!!」
引き戻した火斬刀を水平に構え、打ち据えるようにブルの鳩尾へ2刀を叩き込む。
アーニャ「以外に堅い、ですね…」
晶葉「いや、装甲に歪みが出来た。茜!同じ場所にもう一撃叩き込め!」
茜 「了解ですっ!━━てぇぇりぁぁぁああ!!」
右の火斬刀を深く握り直し、やや低く身構えたブルに半身大きく振り仰いだ突きの一撃を叩き込む。
ブル『ゴギャアァァ!!?』
火斬刀を手放し、勢いでブルを吹き飛ばす。
ブル『グ…ググゥ……!』
藍子「ま、まだ立ってこれるんですか!?」
未央「ま、メカザウルスだしね。…っと、よし!カレン!標準を私の撃つ場所に合わせて!」
加蓮「? 未央の後に撃てばいいんだね。了解」
未央「うん!ファイヤーーーー!!」
加蓮「━━っ!」
土煙の中から身を起こそうとするブルに、2機のBTが火線を合わせる。
ブル『グアァァァ!!?』
突き込まれた火斬刀によって走った亀裂が、BTの射撃を受けて爆ぜ、装甲を廃した内部機構を曝け出す。
未央「今だよアキっち!」
晶葉「よし!茜、一度左右の操縦桿を引き戻してから『斬魔光』と叫んでレバーを押し出せ!」
茜 「はいっ!いきます!!斬━━!」
言われた通りに操縦桿を引き戻し、ゲッター烈火の両拳を腰溜めに置いた姿勢に。
茜 「魔━━!!」
ゲッター烈火の胸部前方に淡くゲッター線が光輝く。
茜 「光ぉぉぉぉおおお!!!」
操縦桿を一杯の力で押し出し、その動きに合わせてゲッター烈火も両腕を突き出す。
茜 「ボンバーーーーーーーッ!!!!」
そして、ゲッター烈火の元から淡い桃色を帯びたゲッター線の光が放たれた。
ブル『グォ━━!』
斬魔光は、ブルの破壊され内部機構を露出した部分へと直撃。
ブルの上半身をも飲み込む巨大な激流となって、ブルを光の中へ押し流した。
やがて、巨大な爆炎を生み、メカザウルス・ブルは消滅した。
~~~ 山奥 ~~~
凛 「━━っ!」
ウル『ガウッ!』
2つの剣閃が中空で交差する。
凛 「……」
ウル『……ガッ!?』 ガクッ
崩れ落ちたのはウルの方だった。
ネオゲッター2のプラズマブレードが、ウルの左後ろ足を切り落とし、バランスの取れなくなったウルは、その場に崩れてのたうつ。
凛 「…トドメを刺すよ」
スラスターが火を噴き、ネオゲッター2は大空へ舞い上がる。
卯月「かな子ちゃん、ネオイーグルのエネルギーをそちらへ託します!」
かな子「はいっ!えっと…、ネオイーグル、ネオベアーのエネルギーを、右のドリルアームへ収束…!」
ドリルアームが、これまでにない唸りを上げて、ドリルの周囲に溢れ出すプラズマエネルギーをスパークさせる。
凛 「……ネオゲッター2、最高速…━━!」
かな子「ドリルアーム臨界!凛ちゃん、何時でもいけますっ!」
凛 「ありがとう。━━っはぁ!」
最高速度で、ネオゲッター2はウルへ突進。全身に大きなうねりを伴ってプラズマを纏った、巨大な竜巻と化す。
凛 「━━トルネェェェーード!アタック!!」
激突の瞬間、急制動で衝撃波を生み、ドリルで貫いたウルの体を内側から粉砕。
ウルの胴体を完全に破壊し、大地に着地したネオゲッター2の背後で盛大な爆炎の華を咲かせた。
卯月「やりました!」
かな子「勝った…?私達が勝ったんですか!?」
凛 「そうだよ。お疲れ様、二人とも」
ジャテーゴ『おのれ…!おのれゲッターロボ!』
凛 「何だ、まだ消えてなかったの?」
卯月「ジャテーゴさん!貴女がどんな手を使って来たって、私達とゲッターロボが、必ず貴女の野望を砕いてみせます!」
ジャテーゴ『フフフ……。悔しいが貴様らの強さは認めてやろう…っ!』
ジャテーゴ『しかし!最後に勝利するのは我々恐竜帝国よ!!』 フハハハ!!
かな子「な、何なんですか…?この人…、負けたのに…笑ってる!?」
早乙女『Gチームの諸君、聞こえているか?』
3人「「「早乙女博士!?」」」
卯月「どうしたんですか?」
早乙女『緊急事態だ。落ち着いて聞いてくれ━━』
早乙女『つい先程、小笠原諸島沖200kmの海域で、未確認の大型潜水艦が確認された』
凛 「大型潜水艦…!?どうしてそんなものが…?」
ジャテーゴ『フホホホホホ!!それこそ我らが恐竜帝国最後の方舟、恐竜挺よ』
卯月「恐竜挺…っ!」
かな子「でも、ただの潜水艦じゃ上陸しても意味ないんじゃ…?」
ジャテーゴ『甘いわ!恐竜挺の内部には、各地に散らばっていた我が臣下のメカザウルスが、数千と搭載されている!』
卯月「す、数千…!?そんな数のメカザウルスが、もし東京に上陸したら…!」
ジャテーゴ『フハハハハ!!ネオゲッターのエネルギーが残り少ないのは目に見えておるわ!』
ジャテーゴ『最後の瞬間を震えて過ごすと良いわ!フハハハハハ…!!』 シュゥン…
かな子「ジャテーゴの映像が、消えていく……」
凛 「どうするの!?博士!」
早乙女『うむ。まさか囮を使用した2段作戦ではなく、3段構えの策とは……』
卯月「とにかく、ネオゲッターは一度研究所に戻らないと!」
凛 「ネオゲッターの回復を待ってれば恐竜帝国に上陸される…。何とかしないと…!」
茜 『私が行きますっ!!』
かな子「あ、貴女は……!」
茜 『ゲッター烈火は、まだピンピンしてます!それに、目標までの距離も、そう離れてません!』
早乙女『……。本当に大丈夫なのか?晶葉くん』
晶葉『はい。先の戦闘である程度の損傷が出てますが、ゲッター烈火で戦闘を継続する限りは、問題ありません』
早乙女『…そうか。では、先行して敵の進行を押さえてくれ。こちらも直ぐに増援の手配をする』
晶葉『お願いします』
卯月「どうして…茜ちゃんが…?」
凛 「卯月、考えるのは後だ。博士、ネオゲッターは補給のため、このまま帰投します」
早乙女『分かった。整備班には連絡しておく』
凛 「有難うございます。作戦は一刻を争う、最大戦速で日本の空を縦断だ!」
卯月「はいっ!」
かな子「了解ですっ!」
~~~ 市街地 ~~~
晶葉「━━はい。お願いします。では…」
茜 「研究所への連絡は終わりましたか?」
晶葉「あぁ、パイロットを変えている時間もないから、このまま行くぞ!」
アーニャ「Да.了解、です」
茜 「それでは行きま━━…あ」
茜 「藍子ちゃん…」
藍子「……茜ちゃん…」
茜 「えっと…あの…ですね……。その…」
藍子「……。えへっ、行ってらっしゃい!」
茜 「藍子ちゃん…!」
藍子「止めるわけにはいかないから…。それに、私には無理でも、茜ちゃんなら出来るって、信じてますから!」
藍子「だから、どこまでも走り抜けて!茜ちゃんらしく!」
茜 「……はいっ!!日野茜!全力全開!全身全霊!!粉骨砕身で行ってきます!!」
藍子「粉骨砕身は、メッ、ですよ!」
茜 「えへへへ…!」
藍子「ふふふ…♪━━」
茜 「それでは行きましょう!アーニャさん、晶葉さん!!」
アーニャ「Да。守りましょう…?みんなで、みんなのмир…平和を!」
晶葉「飛翔翼を展開しろ。それで飛行が出来る」
茜 「はいっ!飛翔翼!!」
4枚翼が閃き、ゲッター烈火を大空へ。恐竜挺の出現した海域へと一直線に飛んで行く。
茜 「全身全霊!全然オーケー!!今日も熱き乙女行動で…━━!」
茜 「トラーーーーーーイ!!!」
つづく
次回!!
恐竜帝国最後の攻撃が始まった!
恐竜帝国の最終兵器、恐竜挺を守るため、空に、海に展開するメカザウルスの群れに茜は、卯月達は人類に勝利を導くことが出来るのか━━!?
次回!ゲッターロボ×CG 第2部
第6話『恐竜帝国最期の日!(前編)』に、チェンジゲッター!