ゲッターロボサーガ デレマス版   作:E.T.c

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投稿ペースにだいぶ間が空いてしまいました。今回はちょっとした閑話休題です。気軽く読んでください。


第10話『その名はロッキング・ガールズ!』

~~~ 都内 ~~~

 

皆さんこんにちは!私、多田李衣菜です。

 

ロックなアーティストを夢見て、憧れていた芸能界。

 

ロックなんていいなぁ~、なんて、ぼんやり考えていただけの、ゲッターパイロット見習いをしてるごく普通の学生でした。

 

それがついこの間、ロックなアイドルとしてデビューして、また新たな転機が訪れようとしています!

 

━━ プロダクションビル。

 

李衣菜「おはようございます!」

慶 「あ、李衣菜ちゃん~!お早う御座います!」

李衣菜「あ、ルキさん!どうも!」

慶 「もう~李衣菜ちゃんまで…、その呼び方やめてください~!!」

李衣菜「あはは!いいじゃないですか。可愛いですし」

慶 「可愛いって…。これでも私、李衣菜ちゃん達のトレーナーなんですけど…」

李衣菜「分かってますよ。…あの、今日は…」

慶 「あ、はい。話は聞いてます。どうぞこちらへ!」

李衣菜「はいっ!」

 

李衣菜(いよいよかぁ…。ちょっと緊張するな…)

 

慶 「着きました。こちらですよ」

李衣菜「は、はい!」

慶 「ここを今日から、控室として使って下さいね!…って言っても李衣菜ちゃん達は、あんまりここ使いませんかね…」

李衣菜「ありがとうございます!…あの、他の2人は…」

慶 「ふふっ、もう来てますよ!それじゃあ頑張ってください!」 スタスタ

 

李衣菜「そっか、もう来てるんだ…」

 

李衣菜(私は今日、ここで…━━)

 

ガチャッ

 

莉嘉「こっちも美味し~!やっぱかな子ってお菓子作るの天才だね☆」

かな子「ほ、本当~!?よかったぁ~。こっちは何時もと味付け変えてみたんですよ~」

 

李衣菜(かな子と莉嘉の2人と、ユニットを結成します!)

 

━━ 数日前。

 

~~~ 早乙女研究所 格納庫 ~~~

 

李衣菜「お疲れ様でした~!」

古田「あ、李衣菜ちゃん、お疲れッス~!

 

スタスタ

 

奈緒「おーっす。だいぶ作業着が似合うようになってきたじゃんか」

李衣菜「…冗談やめてよ。これでも一応、アイドルやってるんだから。…あぁ、すっかり油臭くなっちゃった。早くシャワー浴びたい…」

加蓮「あ、今日はあっちでも仕事なんだ?」

李衣菜「うん。って言っても、今日はレッスンだけだけど。今度また小さいライヴハウスでライヴ出来る事になったしね」

奈緒「へぇ~。アタシよりアイドルしてんじゃん」

加蓮「アタシ達、学校終わったら基本、こっちで待機だしね」

奈緒「ホントたまーにレッスンとか仕事入るくらいでさ。あ~ぁ、アタシもステージの上が懐かしくなってきたな~」

李衣菜「ははっ。でも、大変だよー?明日は久々に学校だし。ここで好きにやらせてもらう以上、アイドルの仕事にも手を抜かないってのは、プロデューサーとの約束だから仕方ないけど…」

加蓮「そう言えば、訓練の合間に卯月や瑞樹さんとかに学校の課題みてもらってたっけ?」

李衣菜「授業に遅れないようにね~。でも、不安だな~…」

 

かな子「皆さ~ん、お疲れ様です。お茶にしませんか?」

莉嘉「休憩だよ~☆」

 

主任「お、かな子ちゃん。もうそんな時間か」

主任「おう!お前ぇら!!休憩だ!一息いれるぞ!!」

整備班一同「「「は~~いっ!!」」」

主任「…ったく、こんな時だけ元気な奴等だぜ」

 

李衣菜「かな子、それに莉嘉も2人共すっかりここに馴染んでるって感じだね」

奈緒「あの2人が、揃ってお菓子を持ってきたら、それがここの作業員の休憩時間、ってなってるくらいだしな」

李衣菜「ん…?って言うか、奈緒達が今のタイミングでここに来たのって…」

加蓮「あっはは♪細かい事は気にしない、気にしない」

かな子「李衣菜ちゃん達も良かったらどうぞ♪たっくさん、用意してありますから」

奈緒「お、サンキュー」

加蓮「ありがと」

莉嘉「今日のは、アタシが作ってるのも混じってるよ☆見分けられるかな~?」

奈緒「お、ホントか~?」

加蓮「全然分かんない。上達したじゃん」

莉嘉「えへへ…♪そうでしょ?」

かな子「はい。李衣菜ちゃんも」

李衣菜「え、あ…いや…、私はこれからレッスンだし…シャワー浴びて着替えたいから、いいかな…?」

かな子「え…?…そうですか…」 シュン…

李衣菜「あ……あぁ!やっぱ1つだけ!別に、そんな急いでないし!」

莉嘉「あはは☆リーナ弱ーい!」

李衣菜「莉嘉ぁ!?ちょ…弱いとか、そんなんじゃないし…。これは…━━!」

 

新P「李衣菜…。お前まだこんなトコにいやがったか」

 

李衣菜「うぇ…!ぷ、プロデューサー!?どうしてこんなトコまで…!」

新P「そりゃ、待ち合わせ時間過ぎてもお前が来ねぇから、迎えに来たんだろが」

李衣菜「うぇぇ!?もうそんな時間…!?シャワーは…!」

新P「んな時間ねぇよ。お前が居残りレッスン希望ってんなら、それでも構わねぇが」

李衣菜「居残り…!?家に帰って課題やる時間なくなるの嫌だな~…。せめて、着替えだけでも!」

新P「どうせあっちでジャージに着替えんだからいいだろ。別に」

李衣菜「あ、油臭いままで男の人と小1時間車の中って、女のプライドが許さないんですー!」

新P「女…。女ねぇ…」

李衣菜「っ…!どこ見て言ってんですかー!」 ガバッ

新P「っと悪ぃ。それはお前のファンに失礼だったよな…」

李衣菜「このっ…!」

奈緒「ほらほら、着替えんだろー。早く更衣室行かないと、ホントに時間なくなるぞー?」

李衣菜「うぅ…!でもぉ…」

かな子「まぁまぁ落ち着きましょう?ほら、甘いものでも食べて」

莉嘉「そそ。カリカリするのよくないよ~?」

李衣菜「私はカリカリ何てしーてーなーいー!って言うかかな子は、さっきから私の口にお菓子をねじ込もうとしないでぇ~!」

新P「……ふむ」

かな子「まぁまぁ、美味しいから大丈夫だよ~」

李衣菜「それ理由になってな…モガモガ」

莉嘉「あはは☆リーナリスみたい~!」

李衣菜「見てないで助け…!死んじゃう!お菓子で溺れるから~~!!」

新P「…よぉ、お前ぇら」

かな子「? はい?」

李衣菜「モガモガ…」

莉嘉「何ー?」

 

新P「ユニットを…組んでみねぇか?」

 

━━ そして現在。

 

~~~ 夜 Gチーム待機室 ~~~

 

卯月「━━…それで李衣菜ちゃん達とユニットを…」

凛 「前々から思ってたけど、卯月のプロデューサーって変わってるよね。センスと言うかきっかけと言うか…」

かな子「あはは…。それで今日、顔合わせだったんです。仲良く出来るといいなぁ」

凛 「でも確か、莉嘉は2人と担当違ったよね?」

かな子「はい。その辺りはプロデューサーさんもちゃんと確認して、許可とったらしいですよ」

卯月「莉嘉ちゃんのプロデューサーは何て?」

かな子「『ウチのアイドルが有名になる分は何してもいい』らしいです」

凛 「随分と器の大きいプロデューサーだね…」

卯月「でも、遂にかな子ちゃんもユニットデビューですか…」

凛 「研究所関係者でのユニットは、百鬼帝国が襲来した時も融通が利くから…、プロデューサーも、それを考えて選んだのかな?」

卯月「そ、それだけじゃないと思いますよ?」

かな子「……」

卯月「? どうかしましたか?かな子ちゃん」

かな子「…はい。ユニットでライヴなんて、私初めてで…。卯月ちゃん達のライヴで、バックでなら何回か踊ったこともありますけど…」

凛 「メインで合わせるのとじゃ、全然違うから。不安があって当然だよね」

かな子「私もそうですけど、李衣菜ちゃんも。ずっとアイドル活動はソロでしたから…」

卯月「いきなり合わせてくださいって言っても、難しいかもしれませんね…」

かな子「はい…」

 

バァンッ

 

未央「話は聞かせてもらったよ!!」

 

凛 「未央。盗み聞き?」

未央「出て来て早々盗み聞き扱いとは相変わらずハードだねぇ、しぶりん。私はみくにゃん達との訓練の帰り。通りがかったのは、ホントたまたまだよ?」

かな子「そ、それで未央ちゃん!あの…聞かせてもらったって…」

未央「ふっふっふっふっ…!任せなさ~い!私に良い考えがある!」

 

━━ シミュレーター室。

 

李衣菜「で、未央の鶴の一声で集まった訳だけど…」

莉嘉「スゴーイ!ホントにアタシがシミュレーター使って良いの?」

未央「もっちろん!早乙女博士から許可はもらってるよ~。みほちー達も最近は実機での訓練が多くなってきたから、あんまりシミュレーター使わないし」

凛 「あれから1日足らずで…。行動力だけはあるんだから」

未央「そりゃ、可愛い可愛い後輩の為ですから!…って言うより、行動力"だけ"ってどういう意味ー?」

かな子「…確かに、3人の息を合わせるには、合体シミュレーターは最適だと思いますけど…」

卯月「不安ですか?」

かな子「…ちょっとだけ」

卯月「それなら大丈夫です!私達も、最初は3人…ニュージェネの3人でいたから合体できたんです!」

凛 「あの頃の私達とは、状況が真逆だけどね」

未央「一緒一緒!ゲッターの中でもステージの上でも、重要なのはコンビネーションとチームワーク!ってね☆」

莉嘉「ねーねー難しい話は後でも良いからさ~。もう入っていいでしょ?アタシ、早くコレやってみたい!」

李衣菜「莉嘉~?いくらシミュレーターだからって、気を抜いて掛かると痛い目見るからね?」

莉嘉「えぇ~!そんなのやってみないと分かんないじゃん!」

李衣菜「分ーかーる。私だって、最近やっとまともに飛べるようになったんだから…」

未央「まぁまぁ、2人共落ち着いて。今日は肩慣らしって感じだから、シミュレーターの感覚を掴めればって事で」

卯月「とりあえずやってみましょう!」

莉嘉「わーい☆」

李衣菜「最近やっと飛べるようになった、その実力、見せてやるんだからぁ!」

 

━━ 数分後。

 

李衣菜『な、何で…!?』

 

スクリーン[CRASH]

 

かな子「だ、大丈夫ですかぁ~?」

莉嘉「リーナァ~また墜落~?これじゃあ合体訓練始められないよ~?」

李衣菜「うぅ~…どうしてこんな……」

 

凛 「……今の搭乗割りってどうなってたっけ?」

卯月「え~…っと、ちょっと待ってください…」

卯月「かな子ちゃんが3号機、莉嘉ちゃん1号機、李衣菜ちゃんが2号機です」

凛 「……」

未央「リカは1号機と相性良いみたいだねぇ。2号機もそこそこ…。パイロットにするわけじゃあないんだけど」

 

凛 『李衣菜、何を力んでるのか分からないけど、動きが固いよ。もっとゲットマシンごとの性能の違いを把握して……』

李衣菜「そんなの分かってるよ!ただ、今のは調子が出なくて…!」

凛 『相手は李衣菜の調子に合わせてくれないよ。相手を想定した訓練じゃないけど、チームに迷惑掛けてるって自覚持って』

李衣菜「う…」

かな子「わ、私は気にしてませんから…!ゆっくり、落ち着いてやりましょう?」

未央『甘いよみむっち!デビューまでは間がないんでしょ?ここでのんびりしてたら、本格的なダンスレッスンが始まる前に本番だよ~?』

かな子「それは……そうですけど…」

李衣菜「むぅぅ~~…!って言うか第一!どうして莉嘉がそんな上手く操縦出来るのさ!?納得いかない!」

莉嘉「ふっふ~ん!それはま、才能って事かな?へへん☆」

李衣菜「はぁ?何それ~!?」

未央『実際、私達だってぶっつけ本番で飛ばしたしね?』

卯月『美穂ちゃんとか、茜ちゃんもゲットマシンの操縦は躓きませんでしたね…』

凛 『そう考えると、ゲットマシンで墜落してる人って、そんな見た事ないかも』

莉嘉「じゃあリーナが下手っぴ何だ?」

かな子「莉嘉ちゃん!流石にそれは言い過ぎだよ!」

李衣菜「━━…にさ」

卯月『李衣菜ちゃん?』

李衣菜「何さ何さ何さ!みんなして!」

かな子「り、李衣菜ちゃん。落ち着きましょう?」

莉嘉「そーだよ!ジョーダンじゃん!」

李衣菜「冗談!?こっちは冗談で墜落してるつもりじゃないんだよ!一体このシミュレーターで何個自分の死体の山築き上げたと思ってるの!?」

かな子「誰もそんな話してませんよ!」

李衣菜「それをさ!たった今シミュレーターに乗ったばっかみたいのが簡単に動かして!それが才能だって言うんなら、莉嘉がゲッターに乗って戦えばいーじゃん!」

卯月『李衣菜ちゃん…』

凛 『本気で言ってるの、それ?莉嘉にそんな事、させられると思ってる?」

李衣菜「…ふ、ふんだ!どうせ私なんて、ずっと1人で飛べもしない能無しだよ…!悪かったね!余計な時間とらせちゃって!」

 

ガタッ バタンッ

 

かな子「李衣菜ちゃん!」

未央「し~ぶりん…。煽ってどうするのさ?」

凛 「…ごめん。未央が考えて準備してくれたのに、台無しにしちゃったね」

未央「う~~ん、それは別に。それよりも…」

莉嘉「…アタシ、悪いこと言っちゃった…?」

未央「冗談って言うのは、良くなかったかもね」

卯月「李衣菜ちゃん、時間を見つけてはここにいて、1人で猛特訓してましたから…。それで、やっと最近飛べるようになったんです」

未央「お、しまむーよく見てる」

卯月「えへへ…。頑張ってる人って、応援したくなりませんか?私も、出来ないままでいるのって嫌ですから、気持ちが分かるんです」

未央「流石、ウチらの頑張る代表は言う事が違うね」

凛 「頑張って頑張って…。その成果を、目の前で簡単に越えていかれたら、それは嫌にもなるよね」

莉嘉「……」

 

莉嘉「アタシ、謝ってくる!」

 

バタンッ タッタッタッ

 

かな子「莉嘉ちゃん!?」

卯月「かな子ちゃん」

かな子「? はい?」

卯月「着いて行ってあげてください。喧嘩って気まずいですよ」

かな子「……」

卯月「誰か、間に入って手を繋いであげる人が必要なんです。かな子ちゃんなら、きっと出来ます♪」

かな子「…はいっ!」

 

ガチャッ タッタッ

 

未央「…いやぁ、青春だねぇ~」

凛 「そうやって、達観したみたいな事言ってると、すぐ老けるよ」

未央「それちょっと酷くない?未央ちゃんにはまだまだ先の明るい未来があるんですから!」

凛 「そうだね。先が明るすぎて前、見えてないもんね」

未央「しぶりんはさ、この1年で煽るの上手くなったよね?」

卯月「……。もう~2人共!あっちが仲直りしそうな時に、こっちで喧嘩しないでくださいよ~~!!」

 

~~~ 早乙女研究所 敷地内 ~~~

 

李衣菜「…グスッ」

 

リーナードコー?

 

李衣菜「…ン…。莉嘉?」

莉嘉「あ、いたー☆こんな所何してんの?」

李衣菜「……何でもないよ。ほっといて」

莉嘉「……」

 

李衣菜の隣に、体育座りで腰を落とす。

 

李衣菜「な、何…?」

莉嘉「あのねー。アタシのお姉ちゃんってスゴいんだー☆」

李衣菜「…は?」

莉嘉「お掃除も洗濯も、ご飯だって作れて、ギャルでアイドルで。何でも出来るの!」

李衣菜「はぁ…」

莉嘉「そんなお姉ちゃんがアタシの自慢で、お姉ちゃんみたいになりたいんだ!アイドルになったのもそれが理由!」

李衣菜「そ、そうだったんだ…」

莉嘉「でも出来ないことも多くって、時々嫌になる事もあるんだ。どうしてお姉ちゃんみたいに出来ないんだろうって」

李衣菜「……莉嘉…」

莉嘉「だから、初めてお姉ちゃんがやった事もないような事で褒められて、嬉しかったんだ!アタシだって出来る事があるんだって」

李衣菜「……」

莉嘉「だから…その…、ごめんなさい!アタシリーナの気持ち、全然考えてなかった!」 ペコリ

李衣菜「な…!そんな謝らないでよ!莉嘉は何も悪くないじゃん…!」

莉嘉「でもぉ…」

李衣菜「莉嘉は悪くないんだって!誰だって褒められたら嬉しいし、喜ぶ事が悪い事だったら、誰も感情出せなくなっちゃう!」

莉嘉「リーナ…」

李衣菜「悪いのは…私!自分が出来ないからって莉嘉に嫉妬して。ロックになりたいって言ってるくせに小さい事気にして…。おまけに莉嘉に…謝らせて」

李衣菜「私の方こそごめん!気分悪いよね?隣で不貞腐れたりされたら」

莉嘉「そんな事ないよ!アタシだって、リーナの気分悪くさせちゃったんだから…!」

李衣菜「あはは…。やっぱり私に、ユニットを組むのはまだ早かったのかも。メンバーの気持ちも分からないなんて、これじゃあまだまだ……」

 

「そんな事、言わないでください!」

 

李衣菜「…え?」

莉嘉「かな子…」

かな子「どうして…どうしてそんな事言うんですか!?」 グスッ

かな子「私達、まだ始まったばかりじゃないですか!それなのに、そんな簡単に…諦めちゃうんですか!?諦められるんですか!?」

李衣菜「……それはっ」

かな子「私は嫌です!まだ結果も出してない、何の足跡も残してない…。そんなの認められるわけないじゃないですか!」

かな子「1人で勝手に結論だして、勝手に決めつけないでください!そんなの…そんなのロックじゃないです!」

李衣菜「ロック…!」

かな子「だから、だから…私は……ウゥ…グスッ…」

莉嘉「かな子~?一旦落ち着こ?ね?」

かな子「うわあああああん!!莉嘉ちゃぁぁぁぁ~~ん!!」

莉嘉「きゃっ…!かな子鼻水…!やっ…ちょっと誰かティッシュ…ティッシュ~~!!」

 

━━。

 

かな子「ズズッ…。す゛い゛ま゛せ゛ん゛…。卯月ちゃんから、李衣菜ちゃんと莉嘉ちゃんの間になるようにって言われて来たのに、全然出来ませんでした~…」

李衣菜「いやぁ何て言うか、私達も冷静になれたし、十分だと思うよ?うん」

莉嘉「そーそー。結果オーライだって!」

かな子「そうは言っても~…!」

李衣菜「雨降って、地面がなんとやらって奴?ともかく、かな子もこれ以上気にするのなし!」

かな子「……」

李衣菜「簡単に諦めるのはロックじゃない…。かな子の言うとおりだよ」

かな子「李衣菜ちゃん…」

李衣菜「私、2人の事全然考えてなかった。…ごめん!」

莉嘉「アタシも!みんなで支え会うのが、ユニットだもんね!…ごめんなさい!」

かな子「いいんですよ。分かってくれたら…。これから3人で頑張りましょう?」

李衣菜「うん!」

莉嘉「ね、早くみんなの所に帰ろ?」

李衣菜「そうだね。卯月達にも、謝んなきゃ」

 

グォォオオオ…

 

莉嘉「!? な、何!?」

李衣菜「な、何かの…唸り声みたいな…」

かな子「あ、あの…!」

李衣菜「か、かな子…どうしたの!?」

かな子「その…今の音は…」

莉嘉「何か知ってるの!?」

かな子「知ってると言うか、その…」

李衣菜「何!?はっきり言って!」

かな子「私の……お腹です」

李衣菜「━━…は?」

かな子「その…、みんなで仲直りして…安心したら…。その、お腹空いちゃって…」

 

~~~ 百鬼要塞 ~~~

 

胡蝶鬼「……」

鉄甲鬼「胡蝶鬼…。何を見ている?」

胡蝶鬼「見て分からないかい?人間社会へ偵察に出た、スパイが持って帰った映像さね」

鉄甲鬼「それがか?」

 

映像『━━輝く世界の魔法~♪』

 

胡蝶鬼「あぁ。連中も面白い事をしてるもんだ、なんてね」

鉄甲鬼「くだらん。生きている上で、何の価値にもならん事だ」

胡蝶鬼「そうかい?戦いに明け暮れてばっかの連中より、よっぽど素敵じゃないのさ」

鉄甲鬼「胡蝶鬼…。貴様まさか、人間に感化されたのではあるまいな?」

胡蝶鬼「まさか。アタシだって百鬼衆の1人だよ。こんな風なキラキラした美しいものだって、何時だって破壊してやるさ」

鉄甲鬼「……。なら、良いのだが」

胡蝶鬼「ただね。そう、美しいと思ったのさ。アタシだって歌を歌うし舞いも踊るけど、これはそんなのとは違う」

鉄甲鬼「違う…?何が違うと言うのだ?」

胡蝶鬼「アタシの知ってる舞みたいに、厳格じゃない。神聖さもない。賑やかで、華やかで何より━━」

 

胡蝶鬼「踊ってる奴も、見てる奴も、みんな笑ってるだろう?」

 

鉄甲鬼「笑顔…。それが何になると言うのだ」

胡蝶鬼「ここも、だいぶ静かになっちまったもんさ。…なぁ、鉄甲鬼」

鉄甲鬼「…何だ」

胡蝶鬼「アンタ、最近笑ったのって何時だい?」

鉄甲鬼「……」

胡蝶鬼「戦士として、勝った負けたじゃない。1人の鬼としてさ」

鉄甲鬼「それは…」

胡蝶鬼「ふふっ…。そんな風に、笑ってみたいもんだねぇ…」

 

映像『━━ほら、笑顔になりたい人♪いっせーの!唱えてみよう♪━━』

 

~~~ 数日後 都内某所 ~~~

 

かな子「いよいよ本番ですね…」

李衣菜「……」

かな子「李衣菜ちゃん、緊張してます?」

李衣菜「…うん」

莉嘉「えー何でー!?リーナ歌も出してライヴだって一回やったんでしょー?」

李衣菜「そんな事言ったって…!ライヴしたのだって一回だけだし、大体こう言うのって、毎回緊張するものなの!」

莉嘉「そんなぁ~!アタシステージの経験ないから、李衣菜を頼りにしてたのに~~!!」

李衣菜「わ、私じゃなくたって、かな子だってステージ上がり慣れてるでしょ?」

かな子「え…わ、私もステージって言っても後ろで踊ってただけで…。メインでステージに立つなんて初めてだよ~!」 アワアワ

 

新P「よ、テンパってるな。お前ら」

 

莉嘉&李衣菜「「プロデューサー‼」」

かな子「卯月ちゃんに、凛ちゃん達も」

卯月「3人共、昨日あまり寝られてないみたいでしたから」

凛 「ちょっと様子見。大丈夫?」

未央「差し入れも持ってきてあげたよ!」

かな子「あ、ありがとうございます…!」

凛 「かな子にはいつも差し入れもらってばっかだしね」

卯月「たまには、私達から恩返しです!」

莉嘉「アタシ達ももらっていいの?」

未央「モッチロン!」

李衣菜「何かかな子がユニットメンバーで助かったかも」

新P「それで?大丈夫なのか?出来そうか」

かな子「…ちょっぴり緊張してます」

卯月「でも、合体シミュレーターで特訓始めた日から、ぐんと合ってきたじゃないですか!」

未央「正確にはリーナ達がケンカ終えて帰って来た辺りから、ね」

李衣菜「ケンカって、それほどの事じゃないですよ…」

凛 「そうなの?それじゃあ、あれは何?」

李衣菜「あれは……そう!ディスカウント!メンバーで親睦を深めるって言うか…」

未央「それを言うならディスカッションでしょ?」

李衣菜「……」

莉嘉「あはは☆リーナカッコ悪ーい」

李衣菜「う、うるさい…!誰にだって失敗はあるでしょー?」

かな子「もぅ…。こんな時にやめてください!」

新P「おいおい…。本番前からやめてくれよ」

未央「ホンット、すっかり仲良しになったよねぇ」

凛 「そうだね。あのくらいなら私達も日常茶飯事だしね」

卯月「ホントですね~。それが理由で私が恐竜帝国に拐われたり…。大変でしたね?」

未央「あー…。今更なんだけど、あの時の事…もしかしなくても怒ってる?」

卯月「いえー?全然怒ってないですよ」 ニコニコ

未央&凛((卯月の笑顔が怖い━━!))

新P「さーて、と。それじゃあ、本番前に緊張は解けたみてぇだな?」

李衣菜「……」

莉嘉「……」

かな子「…はい!」

新P「うし!お前らロッキング・ガールズの華々しいデビューだ!行ってこ…━━」

 

瑞樹「━━大変よ!みんな!」

 

新P「な、何だ!?」

未央「瑞樹姐さん!」

凛 「みくも。…2人は研究所で待機だったはずじゃ…」

みく「そこからゲットマシン飛ばしてきたにゃ!研究所が百鬼帝国に攻撃されてるの!」

卯月「本当ですか!?」

凛 「…穏やかじゃなさそうだね…」

瑞樹「今ネオゲッターとゲッター斬が出撃して応戦してるわ」

みく「けど、むこうの百鬼メカも2体いて、すごく強くて押され気味なの!」

未央「そんな!それじゃあ私達もすぐに出撃しないと!」

瑞樹「ダメよ。旧ゲッターの性能では、今からだと間に合わないわ」

未央「そんな…!」

瑞樹「もし、間に合うとすれば、それはゲッターGの……」

凛 「ゲッターライガーのスピードってわけ?」

瑞樹「……」 コクリ

みく「今、研究所から、ネオゲットマシン運搬用の輸送車を使ってゲッターGのゲットマシンをこっちに運んでる。後5分くらいで到着のはずだよ」

卯月「でも…!かな子ちゃんはこれからステージが…!」

瑞樹「作戦は一刻を争うのよ!こればっかりは……待ってあげられないわ…」

卯月「そんな…!」

かな子「……私、行きます!」

卯月「…え!?」

凛 「…ホントにいいんだね?」

かな子「早乙女研究所は、日本の…ううん、この世界の希望です。…それは、分かってますから」

莉嘉「そんな…。アタシ達のライヴは?どうなっちゃうの!?」

かな子「……ごめんなさい」

莉嘉「……ヤだ。ヤだヤだヤだ!」

李衣菜「…ダメだよ、莉嘉。我が儘言っちゃ…」

莉嘉「だってぇ…!初ステージなんだよ?デビューライヴなんだよ?ここまでみんなで頑張ったんじゃん!諦められるわけないよ‼」

李衣菜「莉嘉…」

 

「やっほー★何か慌ただしいけど、トラブル?」

 

卯月「…?…えー…っと…」

新P「おい。ここは関係者以外立ち入り禁止だぞ」

?「ふーん?それじゃあ…━━」

 

帽子とサングラスを外す。

 

?→美嘉「これなら、顔パスだよね★」

 

新P「お前ぇは…」

莉嘉「お姉ちゃん!」

美嘉「ライヴ前の妹応援しに来たら、何かゴタゴタしてるっぽいし?…あ、ごめんそこちょっと借りるね~」

かな子「は、はい…!」

美嘉「メイクセットは…ちょっと足りないけど、アタシの今の手持ちと合わせればなんとかなるか」

未央「美嘉姉、何してるの?」

美嘉「うん?ちょっとね」

凛 「まさか、ステージに立つつもりじゃ…」

美嘉「う~~ん…やっぱこのカッコ、変装用だし、地味かな?」

新P「地味とか、そう言う問題じゃねぇだろ。第一、お前が歌う曲だって用意してねぇのに、どうやって間を持たせるってんだ」

美嘉「曲がなくても、マイクがあれば歌は歌える。そうでしょ?」

新P「そりゃあ…」

美嘉「莉嘉達のステージは、アタシが出て場を繋ぐ。かな子や卯月ちゃんは、その間にちゃっちゃと倒してきちゃってよ★」

かな子「でも…、私が戻ってくるまで、1人で場を繋ぐなんて…」

美嘉「ふふっ、1人なんかじゃないよ」

莉嘉「え…?」

 

「あ、あの…!」

 

卯月「響子ちゃん…智絵里ちゃん…!」

未央「あーちゃんまで…!みんな、来てくれてたんだ…!」

藍子「大切なお友達のライヴですから。応援くらい駆け付けますよ」

響子「悪いかなって、思ったんですけど、話はここで聞かせてもらいました!」

智絵里「あの…、私達にも、何かお手伝い出きること、ありませんか?させてください!」

美嘉「ね?」

李衣菜「みんな…!」

莉嘉「ありがとう‼」

美嘉「ロッキング・ガールズのステージはアタシ達が整える。だから、卯月達は早く仲間を助けに行ってあげて?」

美嘉「こっちにだって、心強い仲間がいるんだからさ★」

卯月「━━はいっ!」

瑞樹「そろそろ貴女達のゲットマシンが着く頃よ。行きなさい!」

凛 「うん。戦いを終わらせて、必ず帰ってくる。みんな、それまでかな子を借りるよ」

かな子「必ず…必ず帰ってきますから…!」

莉嘉「うん!頑張って!かな子☆」

李衣菜「バッチリロックに、決めてきなよ!」

かな子「はいっ!」

卯月「ゲッターGチーム、出撃です‼」

 

タッタッタッ

 

美嘉「さてと、それじゃあウチらで軽く、打ち合わせでもしよっか?」

みく「今回ばかりはみくもアイドル猫ちゃんとして手を貸すにゃ!」

瑞樹「本来はこっちが本業だもの、腕が鳴るわね」

未央「アイドル未央ちゃんもサプライズ登場~!これはステージも大盛り上がり間違いなしですぞ~!」

響子「いっそ会場にお客さんが入りきらないくらいに、私達のファンで埋め尽くしちゃいましょう!」

藍子「それで、もっとたくさんの人にロッキング・ガールズの事を、知ってもらう機会を作ってあげましょう」

智絵里「私に何が出来るかなんて分からないけど…。みんな、頑張ってるんだもん。私だって、精一杯頑張らなくちゃ…!」

美嘉「そ。あの子達がアタシ達を守ってくれる分、しっかりあの子達の場所を守らなくっちゃ!」

李衣菜「美嘉…さん…!私達も…」

美嘉「ダーメ★」

莉嘉「でも…!」

美嘉「今ステージに上がっちゃったら、ステージの新鮮さがなくなっちゃうでしょ?」

李衣菜&莉嘉「「……」」

美嘉「それは、アンタ達2人が、かな子と3人一緒に経験しなきゃいけないことだから」

美嘉「だから2人は、かな子の事信じてちゃんと待ってあげな?」

李衣菜「…分かったよ」

莉嘉「アタシ達、舞台袖からお姉ちゃん達の事応援してる!」

美嘉「うん!それだけでも心強いよ」

 

美嘉「さて、と…」

新P「…スゴいもんだな」

美嘉「何?アタシのファンになっちゃった感じ?」

新P「お前がそうやって動いてくれるのは、正直に助かる。妹のために、そこまでしてくれるなんてな」

美嘉「う~ん…。それもあるけど…━━」

新P「あるけど、…何だ?」

美嘉「やっぱ悔しいじゃん?百鬼帝国なんかに、アイドルにとって大切なデビューライヴを台無しにされるなんて」

新P「……」

美嘉「それは多分、今ここに集まって、助けようとしてくれるみんなが思ってることだから。アタシが特別なんじゃないよ?」

美嘉「アイドルだったら、当然の事★」

新P「アイドルなら当然、か…。やっぱすげぇよ。お前ら」

美嘉「あはっ★ありがと♪」

 

美嘉「それじゃあみんな~!」

アイドル一同「「「……」」」

美嘉「いきなりのステージで、リハもないしどう動けばいいかなんてみんなさっぱりだと思うけど、でも、みんなならやれるって信じてるから!」

みく「トーゼンにゃ!」

瑞樹「生の放送番組でも不測の事態なんていくらでもあったわ。このくらいお茶の子さいさいよ!」

響子「アイドルとしてなら、私だって負けてません!」

未央「みんなやる気だね。やろうよ美嘉姉!」

美嘉「うん!張り切って、いつも通り、いつも以上に!ステージを盛り上げていこう‼」

 

アイドル一同「「「オーーー‼」

 

━━ 屋外。

 

運転手「ゲットマシンがここから出るぞぉ!道開けろぉ‼」

警備員「歩行者の人も建物の中に退避してください!危ないから近付かないで!」

 

かな子「スゴい…」

凛 「まるでモーゼの十戒だね」

卯月「ドライバーの皆さん!警備員の皆さん!ご協力どうもありがとうございます‼」

運転手「何、スーパーロボットのパイロットで可愛い娘ちゃんの頼みなんだ!どうって事ぁねぇよ‼」

警備員「ピンチェCDシングル買いました!応援してます!頑張ってください‼」

卯月「ありがとうございます‼…━━それではゲットマシン、出撃‼」

凛 「…っ!」

かな子「‼」

 

ゴォッ

 

輸送車から発進したゲットマシンは直ぐに急上昇で高度を上げ、

 

凛 「チェンジ、ライガァァーー‼」

 

空中で1つに合体。ライガー号の蒼いカラーリングを基調とし、しなやかに細く伸びる手足。

左腕はドリル、ではなく金属がココナッツのような形状をしたグラブ。右手は五指の手指になっている。

背中から左右のやや斜めに伸びるウィングの両端、ジェットノズルから火を放ち、ゲッターライガーが空中で一度静止する。

 

オォ!? ワァアアア‼

 

卯月「時間がありません!急ぎましょう、凛ちゃん!」

凛 「分かってる!ここまでゲッターを運んでもらったんだ…!」

 

早乙女研究所の方向へゲッターライガーを加速させる。

 

凛 「遅れた分は、ライガーのスピードで取り返す‼」

 

ギュンッ

 

~~~ 早乙女研究所 屋外 ~~~ 

 

菜々「うひゃあ!?」

 

ネオゲッター1が横殴りに吹っ飛ばされ、山肌に激突する。

 

加蓮「菜々さん、大丈夫?」

菜々「へ、平気です!ウサミン星人は、打たれ強さが取り柄ですから!」

奈緒「なんかそのフレーズ久々に聞いたな…」

茜 「大丈夫ですか!?ネオゲッターチームの皆さん!」

 

ネオゲッター1のフォローのため、ゲッター烈火が駆け寄る。

 

大輪鬼「グヘヘ…」

飛竜鬼「ヒヒヒ…!」

 

美穂「私達しかいない時に、2体も百鬼メカが現れるなんて…!」

アーニャ「Да…しかも、空と地上から…、とてもнеприятность…厄介です」

大輪鬼「ヘヘッ…!コレが噂のゲッターの実力かよ?俺1人でも十分だぜ!」

飛竜鬼「何ぃ!大輪鬼、獲物を独り占めするつもりか!?」

大輪鬼「誰もそんな事言ってねぇだろうーがよ!お前には、一番の獲物をやるってんだよ」

飛竜鬼「あぁ、成る程。そう言うことか」

 

メカ飛竜鬼が高度を上げる。

 

奈緒「ヤロー…!先に研究所を攻撃するつもりかよ!」

菜々「晶葉ちゃん!研究所のバリアは、あとどのくらい保ちそうですか!?」

晶葉『エネルギー残量は8割程だ。が、これ以上長引けば、長くは保たんぞ…━━…っ!』

 

メカ飛竜鬼の投下した爆弾がエネルギーバリアに当たって爆ぜ、衝撃波が研究所を揺るがす。

 

加蓮「ともかく、こっちに話し合いをしてる余裕はなさそうだね…」

茜 「研究所はやらせませんよー!」

 

ネオゲッター1が立ち上がったのを確認して、ゲッター烈火が高度を上げ、メカ飛竜鬼に迫る。

 

菜々「茜ちゃん!?ここは協力を…!」

大輪鬼「おらよっ!」

菜々「きゃあ!?」

 

メカ大輪鬼の巨大な車輪のような腕が、ネオゲッター1を激しく打ち付ける。

 

加蓮「菜々さん!話し合いの時間はないって言ったよ」

菜々「加蓮ちゃん、ありがとうございます~!」

 

ネオベアー号に乗る加蓮の踏ん張りで、ネオゲッター1は倒れず、数歩下がって踏み留まる。

 

奈緒「こーいう時は、こっちはこっちで片付けるに限るって!」

菜々「…それしかないみたいですね…!」

菜々「ショルダーミサイル‼」

大輪鬼「おっと!?」

 

結論後、即座に放ったショルダーミサイルは、メカ大輪鬼に命中にし、黒煙を上げる。が、

 

大輪鬼「何だぁ…?羽虫でも当たったか?」

菜々「ぜ、全然効いてないんですけどぉ!?」

加蓮「相手が堅い…。ネオゲッター1じゃパワー足りないかもね」

菜々「そんなぁ~~!」

大輪鬼「今度はこっちの番だぁ‼」 ギャルルゥゥンッ

 

メカ大輪鬼は両腕の車輪を高速回転させる。

 

菜々「な、ななな何ですかアレ!?あんなの聞いてないですよ‼」

奈緒「そりゃ、初戦の相手だしな」

菜々「あんなのに当たったら死んじゃいますよぉ~!」

加蓮「菜々さん!アタシと代わって!」

菜々「え?加蓮ちゃん!?」

加蓮「力比べにはゲッター3が基本でしょ?ネオゲッター3で何とかしてみる」

奈緒「けど、相手は鬼だぞ?大丈夫か?」

加蓮「フフ…鬼もは虫類も一緒でしょ?菜々さん、早く!」

菜々「わ、分かりました…!」

 

菜々「オープンゲェェット‼」

 

加蓮「ゲッターチェンジ!」

 

ズシンッ

 

大輪鬼「くらえぇ‼」

加蓮「っ‼」 ガシッ

 

回転する車輪を向けて突撃してきたメカ大輪鬼を、思いきりよく踏み込んで車輪に掴み掛かる」

 

大輪鬼「ほほう。このメカ大輪鬼にパワーで勝負を挑むとは…!」

加蓮「菜々さん!ネオイーグルの分のエネルギーをネオゲッター3の両腕に集めて!」

菜々「は、はい…!」

加蓮「奈緒は踏ん張り、ヨロシクね♪ここで力負けするわけにはいかないんだから」

奈緒「おう!って、割りと負担デカいぞコレー!?」

加蓮「……。大丈夫、ほんのちょっとの辛抱だから…!」

 

ガキィンッ

 

空中では、火斬刀を構えたゲッター烈火とメカ飛竜鬼がぶつかり合う。

 

飛竜鬼「コイツ…意外にやるな…!空中戦において右出るものは百鬼帝国にいないと言われた俺と、互角に渡り合うとは…!」

茜 「空中戦を得意とするのは、ゲッター烈火も同じです!」

アーニャ「ですが、このままでは…アー…ジリ貧、です」

茜 「何とか好転するきっかけは掴めませんか…!」

美穂「せ、せめて…あと1機ゲッターがいてくれたら…」

飛竜鬼「今だ!」

茜 「っ!」

 

加速による突撃に、頭頂の角からの破壊光線を織り混ぜた光線を、ゲッター烈火の身を捻って躱す。

 

茜 「斬魔光ぉ‼」

飛竜鬼「そんなもの!」 ヒュンッ

茜 「むぅ~~!やはり素早く動く相手に斬魔光は当たり難いですか!」

アーニャ「いけません!相手に、距離をとられると…、こちらに有効手段が、なくなって…しまいます!」

茜 「それもそうでした!では、死んでも距離はとらせません!」

美穂「死んだらダメだよ!?」

 

ヒュゥゥウン…

 

加蓮「…っ!そろそろ、マズイかも…」

奈緒「あ、脚に感覚がなくなってきた…」

菜々「加蓮ちゃん?奈緒ちゃん!若い2人が頑張っているのに…!その痛み、ナナが代わってあげられるのなら代わってあげたい…!」

大輪鬼「グヘヘ…!そろそろ終わりか?ん?」

 

「加蓮、奈緒。お疲れ様」

 

大輪鬼「むっ!?」

飛竜鬼「何奴!?」

 

奈緒「へ…へへ…。遅ぇーぞ…」

「ごめん。そこ、代わるよ」

加蓮「こっちが場を持たせた分、後はしっかり頼んだよ…」

大輪鬼「何だ!?貴様ら、誰に話をしてる!?」

奈緒「ハッ…!アンタには関係ないこった!」

加蓮「……あ゛ぁっ‼」

大輪鬼「ぬっ!?」

 

最後の力を振り絞るように、ネオゲッター3がメカ大輪鬼の両腕をかち上げる。

 

加蓮「…オープンゲット!」

 

加蓮「頼んだよ。凛!」

 

凛 「━━ドリルアァァーームッ‼」

 

ネオゲッターが分離して離脱し、右腕の五指が変形したドリルを構え、ゲッターライガーがその空いた空間に飛び込み、メカ大輪鬼の左腕を粉砕する。

 

大輪鬼「ぎゃああ!?き、貴様は…!」

茜 「ゲッターライガー‼」

凛 「ふぅん?頑丈そうな奴だと思ったけど、そうでもないみたいだね」

飛竜鬼「コイツ…!」

卯月「凛ちゃん」

凛 「マッハ・スペシャル!」

 

シュンッ

 

飛竜鬼「な…!消え…!?」

大輪鬼「後ろだ!」

飛竜鬼「は…?」

凛 「遅いよ」

 

メカ飛竜鬼が振り返るより早く、その後頭部に左腕のグラブをぶち込み、メカ飛竜鬼を地面へと叩きつける。

 

飛竜鬼「カハッ…!コイツ…空中で俺より早く動けるのか…!?」

凛 「正確には飛べるようになった分、ゲッター2より速度は落ちてるんだけどね」

飛竜鬼「何だと…!?」

凛 「時間がないんだ。そっちのヒョロいのは茜達に任せるよ」

飛竜鬼「ヒョロ…!」

茜 「合点です!」

大輪鬼「ぐぅ…!貴様!さっきは勢いをつけて俺の腕を破壊したんだろうが、そんな見るからに非力な奴に2度同じことはさせんぞ?」

凛 「……そう」

 

シュンッ

 

マッハ・スペシャルで、ゲッターライガーの姿が再び消える。

 

大輪鬼「また後ろか!?」

 

いない。

 

大輪鬼「何処に行った!?」

凛 「チェーン・アタック!」

大輪鬼「上ぇ!?」

 

ジャララッ

 

ゲッターライガーのグラブが重石になった、左腕から射出された鎖が、メカ大輪鬼にまとわりつく。

 

大輪鬼「グォオオ!?」

凛 「力任せにやったんじゃ、簡単には解けないよ」

大輪鬼「小癪な~~‼」

凛 「━━はっ!」

大輪鬼「おぉ……!?」

 

チェーン・アタックの鎖をしならせ、持ち上げ、メカ大輪鬼の巨体を岩肌へとぶつけた。

 

凛 「こっちの見た目が非力なら…━━」

大輪鬼「グフッ…」

凛 「そっちは見てくれだけの、木偶の坊だね!」

 

茜 「チェストォォーーー‼」

飛竜鬼「ググッ…!」

 

両手に火斬刀を担い、肉薄するゲッター烈火を鬱陶しげに振り払う。

 

飛竜鬼「コイツ…!突っ込むことしか頭にないのか!?」

茜 「突っ込むだけとは失礼ですね!」

美穂「そ、そうですよね?茜ちゃんも、ちゃんと考えることありますよね?」

茜 「もちろんです!今日の晩御飯と、明日の朝御飯と…!」

飛竜鬼「ただのバカかぁぁ‼」

茜 「うわっと‼」

 

怒声と共に、打ち出してきた両腕のロケットアームを反射で躱す。

 

茜 「あ!明後日の事まで聞かないでください‼そんな先の事まで分かりません!」

美穂 (…どうしよう、ホントにバカなのかも…)

 

菜々「加蓮ちゃん、疲れてるところ申し訳ありませんが、もう一踏ん張りです!茜ちゃん達の援護を!」

加蓮「分かってる。ゲッタートルネード!」

 

ネオゲッター3の首回りのファンが回転し、メカ飛竜鬼目掛け、巨大な竜巻が発生する。

 

飛竜鬼「フン!こんな一直線な竜巻如き…!」

加蓮「フィンガーネット!」

飛竜鬼「むっ!?しまった…!」

 

ゲッタートルネードを躱したメカ飛竜鬼を、放射状に展開されたネットが捕縛する。

 

奈緒「こっちが本命って事!」

飛竜鬼「えぇい!網が絡み付いて動けん…!」

加蓮「放電、開始…!」

 

バリバリバリッ

 

飛竜鬼「うぉおお!?」

加蓮「今だよ!斬チーム!」

 

アーニャ「хорошо!アカネ‼」

茜 「ちぇりゃぁぁああ‼」

 

電流に焼かれるメカ飛竜鬼を、ゲッター烈火の火斬刀が、ネットごと切り裂く。

 

飛竜鬼「グッ…!」

茜 「そして━━‼」 ガシッ

 

ふらつき、態勢の整わないメカ飛竜鬼を、

 

茜 「必殺!プラズマ落としです‼」

 

下で構えていたネオゲッター3の背中のホーン部分に突き刺した。

 

加蓮「プラズマ落とし、ね…」

菜々「加蓮ちゃん!何時でもいけますよぉ~!」

奈緒「アタシ達を弄んだ分、思いっきりぶちかましてやれ‼」

加蓮「はいはい…━━プラズマブレイク‼」

 

ホーンに突き刺さったままのメカ飛竜鬼に、直接プラズマブレイクを流し込んで爆砕。巨大な火柱を作る。

 

加蓮「ヒューー♪ちょっと派手にやり過ぎちゃった?」

 

大輪鬼「ひ、飛竜鬼ぃ‼」

凛 「コレで残るのはアンタだけだよ」

大輪鬼「…この…!女子供共がぁぁああ‼」

凛 「!?」

 

所構わず暴れ始めたメカ大輪鬼を前に、一旦距離をとる。

 

大輪鬼「俺達を舐めしくさりやがってぇぇえええ‼」

凛 「マジギレって奴?カッコ悪い…」

卯月「けど、これ以上放置するのは危険です!」

凛 「さっさとトドメを刺すに限るね。…かな子!」

かな子「は、はいっ…!」

凛 「ポセイドンにチェンジ、いけるね?」

卯月「あの猛攻の中を抜けられるのは、ゲッターポセイドンだけです!」

かな子「分かりました!…行きます!」

大輪鬼「うおおぉおおぉぉ‼」

凛 「オープンゲット!」

 

滅茶苦茶に車輪を振り回すメカ大輪鬼をオープンゲットで掻い潜り、ゲットマシンは一度上空へ。

 

かな子「チェンジゲッター!ポセイドオォォン‼」

 

ガキィンッ ズシンッッ

 

そして、木々や大地。山をも震撼させて、巨躯のゲッターが大地に舞い降りる。

 

大輪鬼「な、何だコイツは…!?」

 

大木の丸太を悠に越える太さの腕、厚く、頼もしい装甲に包まれた胸部。背中には、コレまた巨大な、ミサイルにも見えるロケットブースターが2本。

マッシブなメカ大輪鬼をさらに上回るような巨体の、ゲッターポセイドンが勇壮に構える。

 

大輪鬼「見てくれなんぞに…!惑わされんぞ!」

 

メカ大輪鬼が口を開き、中から小型のミサイルが姿を覗かせる。

 

大輪鬼「飛竜鬼の仇ぃい‼」

 

それをゲッターポセイドン目掛け断続的に打ち出し、ゲッターポセイドンの姿がミサイルの雨に包まれる。

 

美穂「かな子ちゃん!?」

加蓮「よく見て。ゲッターは無事だよ!」

 

かな子「……」

 

打ち当たり、表装で爆ぜるミサイルをものともせず、悠然とゲッターポセイドンはその一歩を踏み出す。

 

大輪鬼「バカな…!こんな事が…!」

 

一歩。

 

大輪鬼「死ね!死ね!死ねぇ‼」

 

一歩。

 

大輪鬼「俺の攻撃が…まるで効いてねぇとでも言うのかよぉ…」

 

一歩。

 

ゲッターポセイドン>…… ズズズッ…

大輪鬼「あ…あぁぁ…!」

 

ゲッターポセイドンが、間近でメカ大輪鬼を見下ろす。

 

大輪鬼「ふ、ふざけるなぁ‼」 

 

ギャルルルル…ガンッ

 

回転する車輪を、ゲッターポセイドンは容易く受け止める。

 

かな子「はぁああっ‼」

 

ド ワ オ

 

大輪鬼「……あ?」

 

ゲッターポセイドンの渾身の拳が、メカ大輪鬼の装甲を砕き、内部を破壊し、反対側へ貫く。

ゲッターポセイドンが拳を引き抜くと、メカ大輪鬼は力なくその場に崩れ落ちた。

 

かな子「ストロングミサイル…!!」

 

背中の安全装置が外れ、ロケットブースター、ストロングミサイルがせり上がる。

それをゲッターポセイドンはその手に掴み、メカ大輪鬼へと掲げ、

 

かな子「ッ‼」 ゴッ

 

そのまま一直線に、叩き付けた。

 

━━爆発。

 

その後数分間、磁気嵐によって早乙女研究所のレーダー各種が使用不能になるほどの火炎と黒煙。そして衝撃波を辺りに生んだ。

 

茜 「な、何も見えませんね…!百鬼メカは…卯月さん達はどうなったんです!?」

アーニャ「подождите…。爆発の影響で…、レーダーが…何も、見えません…!」

美穂「見て!煙が、晴れて…!」

 

姿を現したのは、太陽に装甲を輝かせる、ゲッターポセイドン。

 

菜々「アレだけの衝撃を、間近で受けて…」

奈緒「ほとんど無傷って、ホントどこまでトンデモ何だよ?」

加蓮「さぁね。そう言うもんなんでしょ?ゲッターって」

菜々「そこはナナに聞かれても…分からないですよ…」

 

かな子「━━…はぁ…はぁ…はぁ……」

凛 「一件落着。かな子、お疲れ様」

卯月「さ、早く帰りましょう!ライヴステージがかな子ちゃんを待ってます!」

かな子「はい!早く2人の所に帰らなくちゃ…!」

奈緒「おいおい何だぁ?ライヴを中止して来たんじゃないのかよ?」

凛 「うん。協力者がいてくれたお陰で、ライヴを中止にしなくてすんだんだ」

奈緒「協力者~?」

卯月「はい♪とっても頼りになる、とても大切な人達です!」

奈緒「ふ~ん…、まぁよく分かんないけど、ライヴがまだだってんなら、アタシ達も見に行くか?」

菜々「良いですねぇ~。たまには客席側から、皆さんを応援です!キャハッ♪」

茜 「それは!私達も行っていいのでしょうか!?」

美穂「さ、流石にゲッターチームは1チームくらい残った方がいいんじゃ…」

晶葉『行ってきても構わんぞ』

美穂「晶葉ちゃん!」

晶葉『おそらく、今日はもう百鬼帝国も来ないだろうしな。それに、お前達のゲッターも整備が必要だろう?』

晶葉『その間は、羽を伸ばしてもいい。早乙女博士からのお墨付きだ』

アーニャ「хошоро‼Спасибо…アキハ!サオトメ博士ッ!」

茜 「よぉ~し!それじゃあ早速みんなで向かいましょう‼」

晶葉『おいおい、流石にお前達のゲッターは置いていってくれよ。整備ができん』

卯月「でしたら、皆さんゲッターGへどうぞ!」

加蓮「こんな大人数、ゲッターに乗れるの?」

茜 「そんな時は気合いです!世の中大抵の事は気合いで何とかなります‼」

凛 「やれやれ…。これは、賑やかな帰還になりそうだね…」

かな子「いいじゃないですか!たまにはこう言うのも、楽しくて好きです♪」

凛 「フフッ…。そうだね。たまには、こう言うのもいいか…」

 

~~~ そして、ライヴ会場 ~~~

 

凛 「これ…どういう事…!?」

奈緒「ここ、ライヴ会場があった場所だよな…?」

茜 「こんな事が…あり得るんですか!?」

美穂「かな子ちゃん達のライヴ会場が…」

 

かな子「どうして屋外になってるんですかぁ~~!!?」

 

凛 「出撃前に確認してたけど、ここ、交差点だったよね?」

卯月「確か…。今は半分くらい人で埋め尽くされちゃってますけど…」

加蓮「ステージ代わりにしてるの、よく見たらゲットマシン輸送車輌だ」

菜々「一体何がどうなってるんでしょうか?」

卯月「ちょっと、プロデューサーに電話してみますね…」

 

prrrr prrrr

 

新P『おぉ、卯月か。お前らがゲットマシンで戻ってきたのが、バッチリ見えてんぞー』

卯月「プロデューサー!一体どうなってるんです?どうして会場が屋外になってて、みんなヒートアップしてるんですか!?」

新P『あぁ。ほら、美嘉達ステージ出たろ?』

卯月「? はい。それは承知してますけど…」

新P『そしたら、小さいライヴに美嘉達が出てるって、ファンの間でネットで大騒ぎになってな』

卯月「……」

新P『ったく、どこから聞き付けてきたか知らねぇが、会場に人収まんなくなっちまってな』

新P『そしたらたまたま、ゲットマシンの着陸ポイントで確保してた場所あるし、ゲットマシン帰ってくるまでなら輸送車使っていいって言うし、な?』

卯月「な?って言われても、どうしてこんなに人が…!?」

新P『ホントにな。俺も予想外すぎて、現状に着いていけてねぇ』

アーニャ「アー…パッ、と見ても…、1000人?2000人?」

茜 「数えきれないくらいです!美嘉さん達はスゴいですね‼」

凛 「茜には同意するけど、これじゃ、ゲットマシンでの着陸は無理だね…。ゲッターに合体しよう」

卯月「そうですね!とにもかくにも、かな子ちゃんを降ろさないと。ドラゴンに合体します!」

かな子「皆さん、しっかり掴まっててください!」

 

卯月「チェンジ・ドラゴン‼」

 

ワァァアアア ゲッターダ! ゲッタードラゴンダロ!? ホンモノダ! カッコイイ‼

 

美穂「す、スゴい熱気…」

卯月「ご、ご来場の皆さん!ゲッターの足元から退いてください‼ゲッターが着陸します!」

 

ウヅキチャンノコエダ! ゲッターガオリテクルッテヨ! サガレー‼ ワー! ワー!

 

ズシンッ

 

人垣の只中にゲッタードラゴンが着陸。下腹部辺りに手を持っていき、かな子達を降ろす。

 

凛 「卯月は!?」

卯月「私は、ここにいます。ゲッターに人が入ってきたら大変ですし…」

凛 「…分かった!ゲッターをお願い」

卯月「はい!凛ちゃん達も、かな子ちゃんの応援、よろしくお願いします!」

凛 「任せて!」

卯月(かな子ちゃん…。頑張ってください…━━)

 

━━ 舞台裏。

 

かな子「はぁ…!はぁ…!はぁっ…!お待たせしましたぁ!」

 

莉嘉「かな子!」

李衣菜「おかえり。大丈夫?疲れてない?」

かな子「大丈夫です!あの…」

李衣菜「見た?集まってくれた人」

かな子「は、はい…!」

李衣菜「私が初めてライヴしたとき以上だよ。あんな人達の前で、これから歌うんだ…」

莉嘉「……」

李衣菜「スゴい、プレッシャーだよね…」

かな子「あ…あの…!」

 

李衣菜「サイコーにロックじゃん!」

 

かな子「…え?」

莉嘉「リーナの言うとおりだよ!アタシ達、こーんな人が一杯集まった場所でこれからデビューするんだよ!」

莉嘉「お姉ちゃんでも、どんなアイドルでも歌ったことのないステージでデビューライヴなんて、サイッコーの思い出になるよ☆」

かな子「莉嘉ちゃん、李衣菜ちゃん…!」

莉嘉「コレも、かな子がゲッターに乗っててくれたお陰だよ!アリガト☆」

かな子「っ…!……はいっ!」

李衣菜「うしっ!今の美嘉達のトークが終わったら、いよいよ私達の出番だよ。気合い入れていこう!」

莉嘉&かな子「「オー(☆)!」

 

美嘉「━━さてと、それじゃあそろそろ、アタシ達の出番も終わりだね」

 

エーーー!!

 

未央「ちょいちょいちょーい!このライヴの主役が誰か、お忘れじゃないかい?」

瑞樹「そうそう。それに、これから歌を披露する子達だって、私達に負けないくらい輝いていて、魅力的よ。分かる~?」

 

ワカルワッ!

 

藍子「それなら、是非この後もしっかり聞いていってほしいです」

 

ハーーイッ!!

 

みく「ホント約束だよ!もし1人でも帰ったりしたら、罰として百裂猫パンチにゃ‼」

 

ミクニャンノファンヤメマス オレモ ジャアオレモ

 

みく「何でにゃ!?て言うかこっそりじゃあ、って行った人!『じゃあ』って何にゃ!?」

響子「あはは…!冗談は置いておいて、今日デビューする子達は、私達の大切なお友達でもあるんです!」

智絵里「だから、私達と一緒に、応援してくれると…嬉しい、です!」

みく「あの…2人共、みくのを冗談、で流されるのは、ちょっと辛いにゃ…」

瑞樹「まぁまぁそのくらいにして。それじゃあ美嘉ちゃん、締め、よろしく頼むわね?」

美嘉「まっかせてー★」

 

美嘉「みんなー!これから歌ってくれる子の中には、アタシの妹もいるんだ!」

美嘉「アイドルとしてはまだまだ駆け出しで、ずっとアタシの後ろを追いかけてくるばっかで…。まだまだ、半人前だと思う」

美嘉「だけどその分、初ライヴのこの日の為に、ずっと誰よりも頑張って、今日この日を迎えたと思うんだ~!」

美嘉「だから、興味がなかったとしても最後まで聞いてほしいかな?」

美嘉「これは、1人の姉としてじゃなく、1人のアイドルとして、そして今ここにいるアイドル全員のお願い!」

 

アイドル一同「「「……」」」 ペコッ

美嘉「だから、最後まで楽しんでいってね★」

 

ワァアアアア!!

 

美嘉「みんなー!!それじゃあねーー‼」

 

ワァアアアア!!

 

━━。

 

莉嘉「お姉ちゃん…」

美嘉「莉嘉…。ニヒッ★舞台は最高に温めてきたんだから、台無しにしたら許さないからね★」

莉嘉「…うん☆」

李衣菜「よぉーし!それじゃあ行こうか!その熱が冷めないうちに!」

かな子「はいっ!」

 

李衣菜「ロッキング・ガール…━━!」

 

李衣菜&かな子&莉嘉「「「━━ゴーーーッ‼」」」

 

つづく

 




次回予告!

北海道、橘博士からの依頼で、橘研究所へと急行したゲッターGチーム。
そこで、橘博士から語られる、宇宙細菌とは何か?
今、北海道に、宇宙細菌の恐怖が迫る━━!

次回! ゲッターロボ×CG 第2部

第11話『悪夢の細菌兵器』に、チェンジゲッター!
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