ゲッターロボサーガ デレマス版   作:E.T.c

42 / 101
第5話『アメリカン・ヒーロー、テキサスマック参上‼』

~~~ 新早乙女研究所 ~~~

 

李衣菜「地上戦艦テキサス?」

橘 「うむ。半年前にアメリカで開発され、就航した新造戦艦だ」

晶葉「それが、長期航海演習の過程で、日本に寄港する事になった」

橘 「テキサスは、スーパーロボット部隊の運用を想定した強襲艦でもある。当然、ランドウもその脅威性については理解しているだろう」

奈緒「日本にいる間に、ランドウの襲撃があるかもしれないって事か?」

晶葉「政府の方ではそう推測している」

李衣菜「それで、私達でその戦艦の護衛任務をやれって話?」

晶葉「そう言うことだな」

加蓮「けど、もしランドウがテキサスを襲撃するって言うなら、もうとっくの昔にやっちゃってるんじゃない?」

橘 「確かに、狙いがテキサスだけならばな」

奈緒「それ以外にも狙いが?」

晶葉「今、世界を敵に回しているランドウにとって大切なのは、いかに世界に対して自身の力を顕示できるかだ」

橘 「ランドウはテキサスの戦力とそれを護衛する日本の戦力。双方を相手にし、圧倒することで世界に力を示そうとするだろう」

加蓮「成る程。でもそれって、かえってリスク高くない?」

晶葉「逆に言えば、そのリスクに挑むだけの自信があると言うことだろう」

李衣菜「これまで以上の戦闘にはなるって事か…」

橘 「日本の戦力もネオゲッターだけではない。先日配備された量産型ネオゲッターの習熟訓練も進んでいる」

李衣菜「量産型ネオゲッター?配備されてたんだ~!」

晶葉「ゲッタードラゴンの炉心暴走に伴ってな。今は余計な問題は起こさない方がいい」

奈緒「あんまり歓迎できる状況って訳でもなさそうだな」

橘 「ランドウと言う敵が現れた状況では、こちらも戦力を整えなくてはならん」

橘 「君達ネオゲッターチームには、量産型ネオゲッターの部隊と共に、寄港したテキサスの護衛に当たってもらうことになる」

晶葉「テキサス寄港は、船員の半舷休暇や補給を踏まえ、一週間は停泊する予定だそうだ」

李衣菜「ち、ちょっと待って!その間、ずっと詰めてなきゃいけないの?」

橘 「いや、君達は学校などの関係もあるだろう。平日中の護衛は、量産型ネオゲッターの部隊であたる事になっている」

加蓮「そっか。それじゃあ安心だね。予定の期間だって仕事は一杯入ってるし。今更、キャンセルなんてできないしね」

晶葉「取り敢えずはテキサス来日の際の歓迎式と、滞在最終日とその前日の計三日。ネオゲッターチームには現地で待機してもらうことになる」

加蓮「了解了解~っと。ま、艦一つ守るのくらいは、本職の人達にやってもらわなきゃね」

晶葉「艦一つとは言うが、テキサスは1000メートルを越える巨大戦艦だぞ」

奈緒「い、1000メートル!?」

橘 「うむ。最大全長1500メートル、最大全幅283メートル、総重量10000トン。5000名以上の船員を擁する超弩級戦艦」

奈緒「ひゃ~!よくそんなんで地上まで航行できるよな…」

晶葉「40メートル級のスーパーロボットの運用も想定されているからな。相応にサイズも大きくなる」

橘 「構想自体は、米ソ冷戦時代からあったらしいがな。冷戦の終結と共に、計画は凍結されていたが、恐竜帝国や百鬼帝国との戦いを経て、軍備強化のために再始動した」

晶葉「そう言った事情から、戦闘艦としての側面が強いが、それでも20機のロボットを搭載して運用できる」

李衣菜「20機…。ゲッター軍団合わせても5機位なのに、規模の大きい話…」

加蓮「でもまだロボットは搭載されてないんだよね?」

橘 「アメリカのロボット戦力の配備は遅れているからな。しかし、同時期に開発されたマシンが1機、護衛用として配備されている」

奈緒「1機…。それじゃあ、ランドウの戦力からそんな巨大戦艦を守るのは厳しいなぁ」

晶葉「確か、橘博士と懇意にしている博士が開発したんですよね?」

橘 「うむ。開発者のキング博士とは学生時代からの付き合いでね。私がネオゲッターのプロトタイプを造る時も、彼の意見を参考にしたし、彼がロボット製作を始めた時は私の方からノウハウを伝えた。持ちつ持たれつという奴だな」

李衣菜「へぇ~。どんなロボットなんですか?」

橘 「彼が幼少期から尊敬している、カウボーイをモチーフにしたロボットだということは聞き及んでいる」

奈緒「カウボーイ…。そりゃぁまた趣味的な見た目してそうだな…」

晶葉「まぁ、ここで資料を読んで知るのもいいが、どんなものかは来日した時のお楽しみにしておけばいいんじゃないか?」

李衣菜「そうだね。アメリカ製のロボットかぁ…。どんな感じなんだろ?」

 

━━。

 

~~~ 数日後、横須賀基地 ~~~

 

━━ ネオゲッター1内。

 

李衣菜「ん~~~っ!っと。本日晴天、波も穏やか!テキサスの航海も好調だよね、きっと!」

奈緒「相変わらず緊張感がないな。これから自衛隊の偉い人とかも来るんだろ?もう少しシャキッとしろ」

李衣菜「でも、私達は式中もゲッターの中で待機だし。変に畏まってても仕方なくない?」

奈緒「それでうっかりペダルでも踏み込んでみろ。恥かくのはあたし達なんだからな」

李衣菜「あはは…。流石にそうならないようには気を付けるって…」

加蓮「2人共ちょっと静かにしてよ~。こっち集中できない」

奈緒「加蓮は爪の手入れしてんじゃないよ…。リラックスしすぎだろ」

加蓮「だって今日は朝早くてそんな時間なかったし、これから誰かと握手の機会とかあったらやだし。身だしなみはちゃんとしとかないと」

李衣菜「そうだよね。向こうのロボットのパイロットとは顔合わせするわけだし、私もちょっと気にした方が良かったかな?」

奈緒「お前らなぁ…」

加蓮「まぁリーナには昨日してあげたんだけど」

奈緒「はぁ?」

李衣菜「えへへ…。よくギターの練習で爪ボロボロになっちゃうから、たまにお願いしてるんだよね~」

加蓮「奈緒も手入れはちゃんとした方がいいよー?アタシには全然やらせてくれないんだもん」

奈緒「だってそりゃ、くすぐったいし…。それに、絶対なんかするだろ!」

加蓮「ネイルの手入れぐらいで何にもしないって。やるとしても、奈緒にしかやんないよ~」

奈緒「もう何かする前提じゃないか!」

 

伊賀利「はははっ、相変わらずお元気ですね」

 

李衣菜「伊賀利さん!量産型ネオゲッターには慣れました?」

伊賀利「えぇ。僕の量産型ネオゲッター1は、以前の量産型ドラゴンと大して代わりませんよ」

奈緒「量産型ネオゲッターって、2と3も量産されてるんじゃなかったのか?」

伊賀利「そうなんですが、2と3は1と操縦特性が異なるため、習熟期間の短縮も含め、今回の量産は見送られたんです」

加蓮「ランドウが襲ってきてる現状、仕方ないけど…」

李衣菜「大丈夫なの?確か量産型ネオゲッターは、3機の連携で運用されるんでしょ?」

伊賀利「その辺りは我々が元より培ってきた連携で何とかしますよ」

奈緒「味方にゲッターがいるのは心強いけど、1号ばっか量産されるのは何かズルいよな~」

加蓮「まぁ戦術とか何とか?統一するには、他の2形態が省かれるのは分かるけどね」

李衣菜「でも、量産型ネオゲッターの配備が進んでいったら、その内2と3も配備されるんじゃないの?」

伊賀利「どうでしょう…。今回の配備も、量産型ドラゴンの封印による限定的なものですし、ドラゴンの使用許可が再び下りれば、量産そのものがされないのでは…」

奈緒「ま、しょうがないよなぁ~」

李衣菜「そう言えば、伊賀利さん。かな子からの差し入れ、食べてくれました?」

伊賀利「え?は、はいっ!」

李衣菜「そっか~」

加蓮「かな子、前の日から気合い入れて頑張って作ってたもんね」

伊賀利「かな子さんが頑張って…!?そうですか…っ」

李衣菜「私と莉嘉も手伝ったんだよ!」

伊賀利「えぇ?あ、はい…。そうですよね」

奈緒「? どうしたんだ?」

隊員「どうしたもこうしたもありませんよ!隊長、差し入れを俺達にはちょっとしたか分けないで、ほとんど自分で食っちまったんだから!」

伊賀利「こ、こらっ!そんな事今言わなくても…!」

李衣菜「へぇ~。でも珍しいね。伊賀利さんが独り占めしようとするなんて…」

加蓮(ふぅん…。成る程)

伊賀利「だから、それは…。と、ともかく!かな子さんには非常に美味しかったと伝えておいてください!」

李衣菜「え?あ、うん。伝えておくよ」

 

晶葉『━━3人共、それに、量産型ネオゲッター部隊の人達も。ちょっといいか?』

 

李衣菜「晶葉!どうかした?」

晶葉『今さっきテキサスから連絡が入った。太平洋上で、メカザウルスと百鬼メカの部隊に襲われてるらしい』

李衣菜「!」

伊賀利「な、何だって!?」

奈緒「テキサスマックは何してんだよ!?」

晶葉『それが、先方からの連絡によるとだいぶ前に哨戒に出て、今帰ってきている最中だそうだ』

加蓮「一応、戦力が抜けてる時間を狙ってきたって訳」

李衣菜「ランドウが出てくるとは思ってたけど、まさか初日から出てくるなんて…!」

晶葉『そもそも敵勢も多い。ネオゲッターは先行して、テキサスの救援に向かってくれ』

李衣菜「了解!」

伊賀利「我々もお供に!」

李衣菜「伊賀利さん!」

加蓮「ううん。伊賀利さんの量産型ネオゲッター1だと、水中戦ならともかく、空中戦じゃ不利だからこっちで待ってて」

晶葉『こちらの戦力を分断する狙いもあるかも分からんしな。用心に越したことはない』

伊賀利「…了解しました」

李衣菜「それに、百鬼メカやメカザウルス相手なら私達だけでも余裕だって!」

奈緒「李衣菜!空中戦がメインならあたしの出番だ。分離して代われ!」

李衣菜「うんっ。任せたよ、奈緒!━━オープンゲット!」

 

グンッ

 

李衣菜「よぉし、久々にドンピシャのタイミング!」

奈緒「━━ゲッターチェンジ‼」

 

合体後、急加速。海面を駆ける。

 

晶葉『日本に辿り着く前に沈まれたら敵わん。なるべく急いでくれよ』

奈緒「分かってるって!最初っから全開で飛ばしていくからな~!」

 

━━。

 

━━ 洋上。戦艦テキサス艦橋。

 

艦橋に衝撃が走る。

 

オペレーター「右舷部に被弾!」

副長「慌てるな!被弾箇所の隔壁を閉鎖し、被害を最小限に食い止めるんだ!」

オペレーター「了解!」

副長「テキサスマックはまだ戻らんのか!?」

オペレーター2「ど、どうやら向こうにも敵が現れたようで、交戦中の模様!」

副長「…二段構えとは、小癪な真似を」

艦長「まぁそういきり立つでない。副官の君が逸ったところで、どうにもならんだろう?」

副長「しかし…!」

艦長「何、これしきの事で、このテキサスは沈まんよ。何せ、アメリカが威信を懸けて建造した弩級戦艦だからな」

副長「……」

艦長「両舷微速。いかなる攻撃を受けようとも、決して速度だけは緩めるでないぞ」

オペレーター「し、しかしそれでは…!敵の包囲網からは逃れられません!」

艦長「それで良い。敵の攻撃に怯まず、前進を続ける我が艦は、敵にとっても精神的威圧になる」

副長「敵側の戦力は、ほぼ全てが無人機だと判明していますが?」

艦長「構わん。無人機からの映像で、ランドウも見ているはずだ。このテキサスの勇壮をな」

副長「いくらテキサスが頑丈でも、艦橋を狙われれば一溜まりもありません」

艦長「ふふふっ…。それこそ要らぬ心配だよ」

オペレーター「敵機、正面から接近!」

副長「!?対空迎撃、急げ!」

オペレーター「ダメです!間に合いませんッ!」

 

「━━ドリルアァァーームッ‼」

メカザウルス・バド『!?!?!?』

 

艦橋の目の前で、メカザウルスが爆ぜる。

 

オペレーター「!?」

副長「え、援軍…!?アレは…!」

艦長「日本領海に入った時点で、我々の勝利は確定している」

 

オペレーター・副長「「ゲッターロボ!」」

 

奈緒「へっへ~ん!間一髪ってとこだったな!」

加蓮「まぁた、大した数持って来ちゃって」

李衣菜「これだけの敵の攻撃を受けて、ピンピンしてるテキサスにもビックリだけど」

加蓮「弩級戦艦は伊達じゃないって事ね。本格的に沈まれちゃう前に敵をやっつけちゃお」

奈緒「おう、まぁ任せとけって!━━ダブルアームガン!」 ジャキッ

 

両腕の手を引っ込め、銃身を展開。

 

奈緒「オラオラオラァアアーーーッ‼」

 

プラズマ弾を乱射し、目についた敵機を撃ち落とす。

 

艦長『━━ゲッターのパイロット。こちらは戦艦テキサスの艦長だ』

李衣菜「艦長さん?ご丁寧にどうも!ネオゲッターロボが救援に駆けつけましたよ!」

艦長『子供の声…?やはり噂は本当だったか…』

加蓮「噂って何の事?」

艦長『いや、こちらの話だ。先ずは救援、感謝する』

李衣菜「いえいえ、どうもどうも~」

艦長『間もなくこちらの戦力も合流する。それまでの間だけでも持ち応えてくれ』

李衣菜「分かりました!持ち応えるだけじゃなく、これぐらいの戦力なら全滅させてやりますよ!」

加蓮「そそ。子供って馬鹿にされるのもアレだしね。奈緒、折角だからアタシ達の実力をアメリカさんに見せてあげよ」

奈緒「おう!元より加減するつもりなんかないッ!」

奈緒「プラズマブレードッ!」

 

右手首から取り出したプラズマブレードを逆手に構える。

 

奈緒「おりゃぁあ!」

 

加速の勢いのまま突撃し、すれ違い様にメカザウルス・バドとメカ飛竜鬼の主翼を切断し、両機を海面へと墜とす。

 

奈緒「コイツで…!」

 

正面に立った、メカザウルス・シグにやや上空から迫り、

 

奈緒「どうだッ!」

 

急降下と共に、プラズマブレードの切っ先をシグの頭部に深々と刃を突き立てる。

 

奈緒「━━やぁ!」

 

プラズマブレードをを持った腕を振り抜いてシグの頭部を破壊し、勢いを使ってネオゲッター2を反転させ、背後に忍び寄ったメカ半月鬼を下段から縦に一刀両断。

ネオゲッター2の前後で激しい爆炎が広がる。

 

奈緒「へへっ!どんなもんだって!」

加蓮「3時と6時、2つの方向から次が来るよ!」

李衣菜「向こうはテキサスよりもこっちが厄介だって察してくれたみたいだね」

奈緒「それなら都合いいよ!再生怪人が相手なら、負ける気がしない!どんどん掛かって来いッ!」

 

ギュンッ

 

ネオゲッター2が敵陣に飛び込んでいく。

 

副長「大したものですな」

艦長「あぁ。戦い慣れしている」

副長「この国は、二度の帝国との戦いで決戦の舞台になっていますからね」

艦長「うむ。アレだけの敵に臆する事なく一歩も退かず…。あれだけ果敢な者など、我が方の兵の中にもそうはおるまい」

副長「しかし、それが年端もいかぬ少女とは。些か違和感を禁じ得ませんな」

艦長「彼女らには彼女らの事情があるのだろう。何にせよ、我々の護衛を任せられる程度の実力は持っているようだな」

オペレーター「艦長!テキサスマックと通信繋がりました!向こうに現れた敵勢を掃討し、現在こちらへ向かっているそうです!」

艦長「よぉしッ!対空砲火、手は緩めるなよ!日米の安保条約が誰の為にあるのか、我々がこれまで誰を守ってきたのか、それを思い知らせてやれ!」

 

━━。

 

奈緒「よっとォ!」

 

逆手のプラズマブレードの横一閃で相手を真っ二つに斬り断ち、最後の百鬼メカを海に沈める。

 

奈緒「よ~し、と。コレで全部か?」

加蓮「目についたのは取り敢えず落としたって感じだね」

奈緒「水中に敵は?」

李衣菜「海面に水柱は上がらなかったし、今回は航空戦力だけだったんじゃ?」

加蓮「水中に敵がいたなら、何か動きがあったわけだし、警戒する必要はないんじゃない?」

奈緒「ホントかぁ?それはそれで妙な話な気がするな…」

李衣菜「だね。空と海の両方から攻めれば確実な訳だし…」

加蓮「小手調べか何かだったんでしょ~?敵の戦力もそんな感じだったし」

奈緒「そうだな。メタルビーストも出てこなかったしな」

李衣菜「メタルビーストと言えば、まだ倒してないの、奈緒だけだったね」

奈緒「はぁ?何の話だよ」

加蓮「そう言えばそうだね。アタシもリーナも、一度はメタルビーストと戦って、撃破もしてるけど、奈緒はまだだったよね」

奈緒「べ、別にいいだろ!倒したとか倒せてないとか、そういう言い方は不謹慎だぞ!」

加蓮「そうは言っても、ねぇ?」

李衣菜「ねぇ」

奈緒「あぁもう!クラスの女子みたいに通信越しにヒソヒソすんのやめろ!」

李衣菜「女子みたいって言うか女子だし…。でも、あーぁ、奈緒には分かんないのか~。メタルビーストと戦う大変さ」

加蓮「ね。どっちもの戦闘も結構ギリギリだったよね~?」

李衣菜「ねー」

奈緒「ぐぬぬ…」

奈緒(別に、別に悔しい訳じゃないけど、何か未経験の子って言い方、何か腹立つなぁ~)

奈緒「もう~っ!メタルビーストでも何でも来やがれって~‼」

 

艦長『ゲッターパイロットの諸君、談笑中のところ悪いが、大きな反応が3つ、こちらに向かっている。至急迎撃に当たってくれ』

 

奈緒「マジか!?」

加蓮「ほら~、奈緒があんなこと言うから」

奈緒「あたしのせいかよ!」

李衣菜「2人共気を取り直して!相手が見えてきたよ…!」

 

メタルビースト≪━━≫

 

奈緒「で、デカ…っ!」

李衣菜「ちょっとした飛行機みたいだけど、ちゃんと獣っぽい顔が着いてるんだね」

加蓮「あんなのがいきなり3機…。ちょっと向こうの本気を侮ってたかも」

奈緒「おい!李衣菜と加蓮は戦闘経験あるんだろ!?何かアドバイスしてくれよ!」

李衣菜「いやぁ、飛行型のメタルビーストははじめてだし…」

奈緒「何だよ経験者面しといて~!」

加蓮「はいはい。苦情は後で聞いてあげるから」

李衣菜「先ずは相手がどう動くかだよね。飛行機に似てるわりには、機銃とか見当たらないけど…」

奈緒「まさか、テキサスを爆撃しようってんじゃないだろうな…」

 

メタルビースト≪━━!!!≫ パカッ

 

メタルビーストの底部が開く。

 

加蓮「…大正解?」

奈緒「嬉しくないよ!…このっ!」

 

ネオゲッター2を反転させて、メタルビーストとテキサスの間に割って入る。

 

李衣菜「スッゴい…。お腹の中爆弾でぎっしりだ…」

奈緒「感心してる場合か!あんなのまとめて喰らったら、テキサスだって一溜まりもないぞ!」

 

ジャキッ

 

プラズマブレードを収納して、両腕のアームガンを構え直す。

 

艦長「━━機銃掃射!撃てぇいッ!」

 

3機のメタルビーストから降り注ぐ爆弾を、ネオゲッター2のアームガンによる連射と、テキサスの対空機銃で迎え撃つ。

 

李衣菜「よし!爆弾だって火薬が詰まってるから、一発当たって爆発してくれれば、後ろに続いてるのが連鎖して誘爆してくれてる!」

加蓮「パズルゲームみたいでちょっと面白いかも」

奈緒「呑気だなメインじゃない奴は!」

李衣菜「大丈夫!ちゃんと溢れてるのが無いかは見てるから!」

 

バラララララララッ

 

奈緒「加蓮、エネルギー残量はどのくらいだ?」

加蓮「んー、40%そこそこってトコ。いけそう?」

奈緒「どうだろうな…。先にあっちが音を上げてくれればいいんだけど」

李衣菜「落下地点が海に落ちる奴は無視して、テキサスに直撃するのだけに狙いを絞って!エネルギーを節約しなきゃ!」

奈緒「あぁ…!無傷で済ませられなくなるけど、勘弁してくれよ…!日本に着いたら、その分修理させてやるからなッ!」

 

バラララララララッ

 

副長「~…!」

艦長「何処に当たった!?」

オペレーター「ち、直撃ではありません!右舷に掠っただけです!」

副長「…ゲッターを以てしても、本艦は守りきれんか…!」

艦長「いや、あれだけの爆撃とこちらの砲撃にも挟まれた中で、よく出来ている方だ」

副長「しかし、こちらも補給直前の状態で、弾薬に余裕がありません!このままでは…!」

艦長「ぬぅ…!」

 

バラララララララ━━ッ

 

奈緒「━━…畜生…。どんだけ腹に溜め込んでるんだ?」

加蓮「奈緒、エネルギー10%切ったよ」

奈緒「このままじゃ埒が明かないな…。いっそ向こうの弾薬庫に飛び込んで…」

李衣菜「た、短気起こしちゃダメだって!向こうだって、もうずいぶん爆弾落としてるはずだし…」

奈緒「けどさ!せめて1機は数を減らした方が!」

 

…!

 

加蓮「…何?」

李衣菜「加蓮、どうかした?」

加蓮「今何か聞こえなかった?動物の鳴き声みたいな…」

李衣菜「動物の鳴き声…?こんな海のど真ん中の、しかも空中で?」

 

…ィイン!

 

李衣菜「…聞こえた」

加蓮「でしょ?」

奈緒「どうした2人共!しっかりしてくれよ!」

 

ヒヒィィインッ‼

 

李衣菜「聞こえた!間違いないよっ!今のは馬の鳴き声と…!」

加蓮「…蹄鉄の音?」

 

「Mac-Riot.fire!!」

 

メタルビースト≪━━!!?≫

 

メタルビーストの頭上で爆発が起こり、先頭のメタルビーストが大きく仰け反る。

 

奈緒「ッ!?何だぁ!?」

加蓮「あっち、見て!あれって…!」

李衣菜「白馬に乗った、カウボーイ?」

奈緒「もしかして、アレがアメリカのスーパーロボット…!」

 

「「「テキサスマック‼」」」

 

奈緒「おいおい…。見た目が趣味的ってレベルじゃないぞ?」

加蓮「それに関してはゲッターもあんまり言えないけど…」

 

?「Hey!Youが Japanese.GetaRoboデスカ?」

 

李衣菜「はい?」

 

?2「兄さん!Getaじゃなくてゲッターよ!」

?「Oh,Sorry.ややこしいので、間違えてしまいマシタ!やっぱりニポン語、難しいネ!」

奈緒「何なんだ?胡散臭い片言で…。男の方がテキサスマックのパイロットなのか?」

李衣菜(…胡散臭いのは、アーニャも似てるような気がする…)

?2「Sorry.ごめんなさい…。兄さん、日本のテレビの影響で変な日本語が癖になってて…」

加蓮「女の人の方はまだマシなんだ」

「Oh!自己紹介、まだでしたネ。私はメリー。テキサスマックのサポーターよ」

奈緒「テキサスマックは2人乗りなのか」

メリー「Yes.メインの操縦を担当してるのは、兄のジャックなの」

李衣菜「兄弟で操縦してるんだ…。なかなかロックじゃん!」

メリー「ロック…?ですか?」

奈緒「あぁ、コイツの言うことはあんまり気にしないでいいから」

李衣菜「ちょっと~!その言い方はあんまりじゃない!?」

ジャック「メリー!japaneseとのお喋りはそこまでだ!先ずはメタルビーストからテキサスを守る!」

メリー「Ok! 兄さん!速攻で片を付けましょ!」

ジャック「Yeees!! ゲッターのLittle girlもミー達のStageの盛り上げ役Thank Youネ!後はミーに任せて、下がってて下サーイ!」

奈緒「はぁ!?」

加蓮「そんな事言われて、奈緒が素直に下がるわけないじゃん」

奈緒「そうそう、あたしは素直じゃないから…って、余計なお世話だ‼」

李衣菜(でもノるんだ…)

 

ジャック「Reddy…GoooOOO‼」

 

パカラッ パカラッ

 

奈緒「ってかあの蹄鉄は何でなってんだ?」

加蓮「さぁ?気にしたら負けなんでしょ」

 

ジャック「Mac-Raiot! Fire!!」

 

テキサスマックの左手で手綱を握り締め、右手に散弾銃を持ち、射撃。

 

ジャック「Bulletはスラッグ弾!Powerはその身で味わうといいネ!」

 

5発、6発とメタルビーストに命中させていき、次第、メタルビーストは装甲の間から火を噴き出し炎上。そのまま爆炎と化して四散する。

 

ジャック「オーケーィ!先ずは1機!」

メリー「兄さん!敵の攻撃が来るわよ!」

ジャック「No Problem.━━ハッ!」

 

テキサスマックが手綱を叩き、馬を走らせ、メタルビーストが口から吐き出す火球の連射を容易く躱していく。

 

ジャック「そのようなSlowlyな攻撃では、パスチャー・キングの動きを捉えることなど出来まセーン!生まれ変わって出直して来ナ!」

 

ジャック「━━テキサス!テキサスハンマーを使うヨ!」

 

オペレーター「艦長、テキサスマックからテキサスハンマーの射出要請が来ています」

艦長「うむ。パレット発射菅開け。━━テキサスハンマー射出!」

 

テキサスから射出された、長方形のコンテナから放たれたのは、鎖で繋がれたトゲ付きハンマー。

 

ジャック「Ok! コイツでぶっ潰してやるゼ!」

 

テキサスハンマーのグリップを握り締め、カウボーイが扱う投げ縄の如く振り回し、パスチャー・キングに繋がれた手綱を強かに打ち付けて加速。メタルビーストに迫る。

 

メタルビースト≪━━‼≫

 

真正面か突っ込むテキサスマックに、メタルビーストは大口を開け、迎え撃つため火球を溜める。

 

ジャック「HA-HA! Monotoneな動きネ!━━ハッ‼」

 

馬に跨がる姿勢から、パスチャー・キングの背をそのまま踏み台にして跳躍。

 

ジャック「Ya-Haaaaa!!」

 

天頂に輝く太陽を背に受け、テキサスマックが大空に翻る。

 

ジャック「FoOOOOO!!」

 

上段から鎖をしならせて、テキサスハンマーをメタルビーストの頭部目掛け打ち下ろす。

 

メタルビースト≪!?!?!?≫

 

粉砕。

 

奈緒「…すげぇ」

加蓮「奈緒~?こっちだって、黙って見てていいって訳じゃないんだからね?」

李衣菜「1機ぐらい墜とさないと、舐められっぱなしはロックじゃないよ!」

奈緒「お、おう!そうだよな!」 グンッ

 

ネオゲッター2が急上昇。最後のメタルビーストと高度を合わせる。

 

加蓮「残りのエネルギーは少ない。奈緒の腕の見せどころだよ!」

奈緒「あぁ!見てろよ…!」

 

ネオゲッター2の加速力で、相手に動かれるより先に、絶対距離を詰める。

 

奈緒「━━おりゃ!」

 

メタルビーストの口に、ネオゲッター2の腕を肘の先まで突き入れる。

 

奈緒「さっきは散々ご馳走してくれたな。そのお礼だ!」

メタルビースト≪!?!?!?≫

 

ドウッ ドウッ

 

メタルビーストの体内に、アームガンのプラズマ弾を連射で送り込み、炸裂。

 

ジャック「ヒューッ♪ 最後の獲物を盗られちゃったヨ!」

メリー「残り少ないエネルギーで飛び込んで、なかなか出来ることじゃないわ。素直に称賛しましょ?」

ジャック「That's right. But、戦い方はNonsense.全くSmartじゃあ~りまセ~ンね!」

メリー「…もぅ」

 

爆炎が晴れた後、まとわりつく煙やメタルビーストの肉片を振り払うように、ネオゲッター2は腕を振り下ろした。

 

奈緒「へ…へへっ、見たか!?あたしだってメタルビーストを倒したぞ!」

加蓮「うん。よく出来ました」

李衣菜「何だかんだ言って、やっぱ気にしてたんだ」

奈緒「う、うるさい!でも、お前らが言うみたいな、苦戦なんて全然しなかったぞ?」

加蓮「そりゃ、敵の狙いもこっちじゃなくて完全にテキサスマックだったわけだし…」

李衣菜「そもそもテキサスマックが来てくれなかったら、私達もテキサスもやばかったんだし、全部テキサスマックのお陰だよね」

奈緒「何だよ…。まぁ、テキサスマックに助けられたのは事実だけどさ」

 

ガクンッ

 

奈緒「うぉっ!?何だ?」

加蓮「…エネルギー切れ。もうネオゲッターだけじゃ自力で横須賀にも帰れないよ」

奈緒「だいぶギリギリだったって訳か…」

李衣菜「て、テキサス~!悪いんですけど甲板貸して~!」

 

副長「艦長、ゲッターが着艦許可を求めているようですが?」

艦長「うむ。助けてもらった恩はあるしな。彼女らの祖国まで、丁重に迎えてあげなさい」

副長「了解です」

 

~~~ 横須賀港 ~~~

 

━━ 格納庫。

 

李衣菜「━━これがテキサスマックかぁ…」

奈緒「改めて近くで見ると、ちょっとカッコいいかもな」

李衣菜「そう?ネオゲッターの方が、クールで格好いいと思うんだけど…」

加蓮「ハットにチョッキ、腰にホルスター差して、中身はリボルバー。踵に拍車まで着けちゃって…。開発者はとことん西部劇が好きだったみたいだね」

奈緒「だよな。名前にテキサスまで入れて、何かこう、ロマン溢れるって感じ、あたしは悪くないと思うんだけどな~」

 

「Hey!ユー達がゲッターチーム?」

 

李衣菜「う゛っ…。もしかして…」 クルッ

ジャック「Hello! Nice to meet you! ミーがテキサスマックのPilot、ジャック・キングネー!」

李衣菜「は、はい…。はじめまして…多田、李衣菜です…」

奈緒(体大きいな…。2メートル軽く越えてるんじゃないか?)

ジャック「Oh! やはり日本人、奥ゆかしいデスね?元気してマスかー‼」

奈緒(…声も大きい…)

メリー「ちょっと兄さん!兄さんのハイテンションで話しかけられたら、誰だって戸惑うでしょ!」

ジャック「Really? コレがAmerican-style! もっとFrankに、思っていることを言わなくては、信頼も築けまセーン!」

メリー「押し付けるのは失礼よ。その国にはその国やり方があるんだから」

ジャック「I know! ”郷に入りては、郷に従え”という奴デスね!」

メリー「…ごめんなさい。オープンなだけが取り柄の兄で」

加蓮「大丈夫。こっちにも似たようなのがいるから。それで、貴女が…」

メリー「えぇ。メリー・キング。テキサスマックのハットマシンのパイロットをしているの」

李衣菜「ハット…?あの帽子飛ぶの?」

メリー「飛ぶだけじゃなく、いざという時にはシールドにもなってテキサスマックを守るのよ」

奈緒「それ、メリーさんは大丈夫なのか?」

メリー「ふふっ。その時はワタシはテキサスマックの頭部ハッチに移るからノープロブレムよ」

李衣菜(なら、最初っからそっちに乗ってた方が早いんじゃ…)

奈緒「でも、ゲットマシンなんかよりずっとちっちゃく見えるのに、あれで空も飛べるなんて驚きだな」

ジャック「HAHA! アメリカが世界に誇るtechnologyの賜物デース!SmallestなIsland countryのJapaneseには到底マネ出来まセーンね!」

メリー「兄さん!」

李衣菜「? アメリカのロボット開発技術は、日本より遅れてるって聞いたけど…?」

ジャック「Nonnon. 常に世界の最先端を行くアメリカが、こーんなSmall countryに遅れをとるはずがありまっセン!」

奈緒(わぁ…。自尊心だけは高いんだな…)

加蓮「そう言う割りには、さっきはテキサス守るのに苦戦してたみたいだけど?小国の日本の力を借りる位だったし」

ジャック「大した相手ではなかったネ!あの程度の襲撃なら、テキサスマック1機でも何とでもなりマシタ。テキサスもトーゼン、無事でネ!」

加蓮「それでも、テキサスの損傷が軽くて済んだのは、アタシ達のお陰、でしょ?」

ジャック「ッ…!」

メリー「もういいでしょ、兄さん。彼女達のお陰でテキサスがダメージを受ける事は事実なんだから」

ジャック「……。yes,ok.ネオゲッターは確かにStrong. ですが、テキサスマックはそれより以上にVery,very,very strongネ!」

メリー「もう…。負けず嫌いなんだから」

ジャック「No! 3人で動かしてはじめて一人前のMachineに、テキサスマックが負けるはずがありマセンッ!」

奈緒「何だよ。あたし達に助けられといて」

李衣菜「でもまぁ、3人で一人前って言うのは事実だよね」

ジャック「What!?」

李衣菜「だって、私一人じゃ、パイロットとして一人前じゃないのは、言われた通りだし。戦闘中は奈緒と加蓮に助けられてることばっかだし。これまでずっと、私一人で戦ってこれた訳じゃないよ?」

李衣菜「1人で何でも出来るって言うのはスゴいと思うけど、そっちもメリーさんの力借りてるじゃん?やっぱり、仲間を信頼して、力を貸してもらえるって言うのは嬉しいし、お互いに支え合ってる…かどうかは分かんないけど…、力を合わせれば乗り越えられることだってあるはずだよ。きっと!」

ジャック「……」

メリー「彼女の言うとおりよ。兄さん」

奈緒「まったくお前は、よくそんな事素面で言えるよな」

李衣菜「えぇ?別に変なこと言ってるつもりじゃないんだけど?私は感謝してるよ。いつも私の無茶に付き合ってくれるし…」

奈緒「それは李衣菜がこっちの話を聞かないからだ」

李衣菜「あれ?もしかして私、怒られてる?」

奈緒「当たり前だろ!そんな事で感謝するくらいなら、ちょっとはこっちの話も聞くようにしろってんだ!」

李衣菜「はーい…。これからは気を付けるよ」 ハハ…

奈緒「ホントだぞ!?これから勝手に突っ込むのはなしだからな!」

加蓮「はいはい。奈緒もそこまで熱くなんないで~。リーナも反省してるみたいだし、ね?」

奈緒「……。まぁ、初対面の人の前でこれ以上醜態晒すのも、悪いしな」

加蓮(もう十分すぎるくらい見せたと思うけど…)

メリー「ふふっ、貴女達はワタシ達とは雰囲気が違うけど、姉妹みたいに仲がいいのね?」

李衣菜「はいっ!そりゃもうチームですから!」

奈緒「どうでもいいけど、李衣菜と姉妹ってのだけは勘弁してくれ」

加蓮「なら、アタシとなら大歓迎?」

奈緒「大歓迎って、…あぁ!ここぞとばかりに絡んでくるな~!」

加蓮「えぇ~?いいじゃ~ん。さっきまでリーナとイチャついてたんだし、今度はアタシにもかまってよ。ね、お姉ちゃん?」

奈緒「だぁー!あたしは加蓮の姉じゃなーいッ!」

ジャック「……」

 

ジャック「Getter team…、ユー達は間違ってマス…!」

 

つづく




次回予告

戦艦テキサスの修理のため、しばらく日本に留まることになったテキサスとそのクルー。
ネオゲッターに対して、対抗心を燃やすジャック・キングだったが、日本で見る、アイドルとしての李衣菜達の姿によぎる思いとは何か?
そして、遥か彼方の上空から攻撃を仕掛けてくるランドウのメタルビーストに、テキサスマックの必殺砲が唸る━━!

次回!ゲッターロボ×CG 第3部
第6話『誇りを賭けた戦い!』に、チェンジゲッター!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。