第6話『誇りを賭けた戦い』
~~~ 廃墟周辺 ~~~
インベーダー≪キシャァァァアアッ‼≫
加蓮「リーナ!」
李衣菜「うんッ!」
ネオゲッター1目掛け飛び込んできたインベーダーを、跳躍で回避。
奈緒「残りはコレで最後だ。さっさと決めちまえ!」
李衣菜「そうする!━━プラズマサンd…!」
「Fire!!」
李衣菜「ッ!?」
インベーダー≪!?!?!?≫
突如入った横槍で、インベーダーが弾ける。
ジャック「ハッハ~ン!Invaderなんざ怖かねぇ!ざぁ~っとこんなもんダゼッ!」
奈緒「またアイツか!」
ジャック「HAHA!ゲッターチーム、ユー達の動きはインベーダーよりSlowly!それじゃあ話にならないネー!」
奈緒「な、何を~!」
メリー「兄さん!戦う相手が違うわよ!」
加蓮「奈~緒~?そうカッカしない」
奈緒「けどさ…」
李衣菜「結果はどうあれ、戦闘は終わったんだし、早く帰ろうよ!」
加蓮「だね~。こっちはこれから仕事だし。収録、遅れないようにしなきゃ」
ジャック「……ッ」
メリー「兄さん、これ以上はもういいでしょ」
ジャック「……Ok. 帰還しよう」
━━。
~~~ 新早乙女研究所 格納庫 ~~~
主任「おかえり、お疲れさん!リーナ!」
李衣菜「大将も~!ネオゲッターの整備、ヨロシク~!」
主任「おう!リーナもライブが近ぇんだろ!ここの連中も楽しみにしてッからよ。インベーダーだろうがランドウだろうが、ンなモンに負けねぇで頑張れよ!」
李衣菜「ありがとっ!言われなくても、頑張るから!」 タッ
奈緒「……」
加蓮「奈緒~?不機嫌ってのが顔に出てるよ~?いつもの可愛い顔が台無し」
奈緒「う、うるさいよ…!余計なお世話!」
加蓮「そんなにテキサスマックに手柄を持っていかれたのが気に入らないの?」
奈緒「だってさ、今日の出撃だけで4度目だぞ?いっつも最後のトドメの時に横槍入れてきて…。絶対わざとやってるよ」
加蓮「誰がトドメ刺しても、別に関係ないじゃん」
奈緒「そりゃそうだけど…何て言うか、分かりやすく挑発されてる気がするんだよなぁ…」
李衣菜「わざとでもインベーダーを倒してくれるならありがたくない?」
奈緒「ん~…」
加蓮「確か、戦艦テキサスの修理に時間がかかるから、テキサスマックも日本を動けないんだっけ?」
李衣菜「だって。で、テキサスが修理受けてる間、この国の防衛もやってくれるって」
奈緒「一宿一晩~とか言ってな、それはありがたいんだけどさ。何で早乙女研究所にいるんだよ?」
加蓮「さぁ?向こうにいるよりは、敵襲の情報とかも得られやすい、とかじゃない?」
奈緒「博士達は許可したらしいけど、あんな好き放題させててホントにいいのかよ…」
李衣菜「少なくとも、テキサスが日本にいる間だけだよ。好きにさせたら?」
加蓮「前の戦闘の時、テキサスを上手く守れなかった奈緒の責任でもあるし、我慢するしかないんじゃない?」
奈緒「あ、あの時は敵の攻撃も激しかったし、仕方ないだろ!」
ジャック「HAHA!言い訳は見苦しいゼ!ゲッターチームッ‼」
奈緒「な、何だって…!」
メリー「もう、兄さん!」
ジャック「ネオゲッターロボ、No big deal!その程度では、この国に住んでいるアメリカ人を任せてはおけませんヨッ!」
加蓮「あ~、テキサスマックが日本を守ってくれてる理由って、そう言う事」
ジャック「Japanも可愛そうネ。アイドルに現を抜かしているようなGirlが守り手なんて」
李衣菜「うつつって…、難しい言葉知ってるなぁ…」
奈緒「突っ込むところそこじゃないだろ!何だよ、あたし達はアイドルが本業なんだぞ」
加蓮「いや、本業は勉強する事だから、学生じゃない?」
奈緒「そこはこの際どっちでもいいだろ!あたしらがアイドルやってんの、そんなに悪い事かよ?」
ジャック「大有りダ!戦いを遊び半分で捉えられちゃ叶わいまセン」
メリー「兄さん。この子達は、アイドルをこなしてても、ちゃんと日本を守っているのよ?スゴいことじゃない」
ジャック「No! 戦いというものをFrivolousに捉えられては困りマース!」
李衣菜「ふぇぼ…って、どういう意味?」
奈緒「軽薄とか、軽いって意味だな」
ジャック「ユー達のしている事は所詮、Japanese”ごっこ遊び”!遊びで戦場を引っ掻き回してほしくないネ!」
李衣菜「遊びって…。私達だって命懸けでやってるつもりだけど?」
ジャック「兼業できるPilotなんて戦士じゃねェ!そんなんで世界をランドウから救えると、本気で思っているのカ!?」
加蓮「あー、戦士としてのプライドとか誇りが何チャラって、くだらない奴ねー」
ジャック「Wow…!?くだらない…だとッ!?」
奈緒「おい、加蓮!」
加蓮「いーじゃん。言われっぱなしってのは、何か癪だし」
加蓮「言っとくけど、アタシらはゲッターのパイロットやってるけど、戦士とか守護者としてやってるんじゃないから」
ジャック「What's?」
加蓮「ゲッターに乗ってるのは、アタシがゲッターに乗れるからで、戦ってるのもアタシの為。アタシがアイドル活動するのを、これ以上誰かに邪魔されたくないから」
メリー「それが、ユーの戦う理由なのカ?」
加蓮「そうだよ。自分の道は自分で切り拓く。アタシは、真っ当にアイドルやるために、今戦ってるの」
李衣菜「加蓮…。加蓮って、意外とロックだよね!」
加蓮「ロックかどうかは分かんないけどー?誰かになんかあったからって、何かあって責任とれる年じゃないし?なら、理由は自分の為にしといた方が、気楽かなーって」
李衣菜「あら…?」
ジャック「Goddamn! なら、この国はどうなってもいいってのカ!?」
加蓮「な訳ないじゃん。ファンの人達が居てくれなかったら、アイドルなんて何の意味もないんだよ?」
ジャック「Huh?」
メリー「確かに、その通りかもしれないわね」
奈緒「少なくとも、ファンの為には戦えるってことか」
加蓮「そ。アイドルやってなかったら、アタシはゲッターになんて乗ろうとすら思わなかったしね?」
ジャック「……Oh…」
加蓮「言い返せないって感じ?ま、アタシはアタシで好きにやらせてもらってるだけだし。こっちライバル視すんのも、そっちの勝手だけど、カリカリしてばっかだと血圧上がるよー?」 スタスタ
奈緒「あーおい加蓮!待てって!」 タッ
李衣菜「あぁ~2人共待ってって!」
ジャック「…Shit! 戦いをなんだと思ってるやがるッ!?」
李衣菜「ごめんなさい!ちょっと勝手に言い過ぎました、よね…」 ペコリ
メリー「良いのよ。気にしないで?はじめに突っ掛かったのは、こっちだから。ほら、兄さんも」
ジャック「……」 フンッ
メリー「もう…。気を悪くしないでね?兄さん、頑固で…」
李衣菜「それだけ自分のしてる事に自信と誇りがあるって事ですよね?いいじゃないですか!」
メリー「そうかしら?ただ強情に意地張ってるだけ。子供みたいなものよ?」
李衣菜「けど、みんなの為って戦えて…、ちゃんと自分を貫いてる。ジャックさんって、ロックだと思います!」
ジャック「Rock?」
メリー「フフッ。アナタなりの誉め言葉、なのよね?Thank You」
李衣菜「え、いやぁ…。サンキューなんて、お礼言われる事なんて言ってませんよ」
ジャック「ユーも戦いに専念するつもりはないのカ?」
李衣菜「はい。ジャックさんの言ってることも、分かってるつもりです。けど、アイドルって仕事もきっと、今っていう状況に必要だと思うんです」
メリー「それは、どうして?」
李衣菜「だって、どんな時でも笑っていたいじゃないですか!」 ニッ
ジャック「……」
加蓮「リーナ~?早く晶葉達に報告行くよー?」
李衣菜「うんっ!今行くー!…それじゃあジャックさん、メリーさん、私はこれで失礼します!」
タッタッ━━
ジャック「……」
メリー「いい子達じゃない。戦いの中に身を置いて、あんな真っ直ぐな目をしてられる人、珍しいわよ?」
ジャック「甘ったれた連中だゼ。あの連中に、百鬼帝国も恐竜帝国も倒されたなんて、とても思えン」
メリー「でも、事実でしょう?あの子達はあの子達なりの死線を潜って、それでもアイドルって仕事に専念しようと足掻いてる。大切な事だと思うわよ?」
ジャック「戦士としてのPrideが全く足りまセーン!」
メリー「はぁ…、素直じゃないんだから」
ジャック「Nothig…戦士でない者と、Shoulderは並べられないからナ!」
メリー「兄さんはそうかもしれない。だけど、あの子達は少なくとも、こっちに肩を並べようとしてるわ。…戦士じゃなくても、同じ戦う者として、ね」
メリー「足並みぐらい、合わせてあげたら?」
ジャック「……」
━━ 管制室。
晶葉「━━どうだ?繋がったか?」
所員「いえ、全く。こちらからの応答には返答なしです」
晶葉「そうか…。場所が宇宙では、そう易々とこちらも調査に動けないしな…」
奈緒「ちょっと、加蓮待てって!」
加蓮「もう、アタシは別に何とも思ってないって言ってるでしょー?」
奈緒「だけどな~…」
晶葉「奈緒、加蓮。インベーダーの迎撃お疲れ様。…どうした?」
奈緒「どうしたもこうしたも、加蓮がテキサスマックのパイロットと口論しちゃってさ…」
加蓮「奈緒が必要以上に神経質すぎるだけだよ」
奈緒「だからってな、向こうにだって仕事に誇りくらいあるだろ?」
加蓮「先にアイドルをバカにしたのは向こうじゃん」
奈緒「そうだけどさ。あたしだって、遊び半分何て言われて、いい気はしなかったよ。だけど、売り言葉に買い言葉じゃよくないだろ?それじゃあ溝が埋まるどころか、どんどん深くなってっちゃうだけじゃんか」
加蓮「……」
晶葉「まぁ落ち着け。国籍から異なる相手と、いきなり連携をとらされる事になったんだ。戸惑う気持ちは分かる。お互いに戦う姿勢から違うんだ。一度や二度、衝突する事くらいあるだろう」
奈緒「でもさ、身内で争ってる場合でもないだろ?」
晶葉「だからと言って、触れず当たらず、表面の傷付かない部分だけをなぞっていたところで、お互いの関係が平行線を辿るだけだ。良くなる事も、悪くなる事もない」
晶葉「なら、良くなるにしろ悪くなるにしろ、先ずは一歩踏み込んでみて、相手がどういう人間なのか知ろうとしなければな」
奈緒「理屈は分かるけど、向こうも露骨に敵視してくるのがなぁ…」
タッタッタッ
李衣菜「奈~緒~、加蓮~!リーダー置いて先に行くのはなしだって…」
所員「池袋所長代理」
晶葉「ん、どうした?」
所員「これを。衛星の最後の更新記録なのですが…」
李衣菜「え、何?取り込み中だった?」
晶葉「あぁいや、大した事じゃない。アメリカの通信衛星の一つが、更新時刻を過ぎても更新されなくってな。それを今、向こうの衛星の管理元に問い合わせていたところなんだ」
李衣菜「へぇ…。…もしかして、また何時かの昆虫軍団じゃ…!」
晶葉「いや、今のところ目立った動きは見られていない。ただの機械トラブルだと思うが…」
李衣菜「そっかぁ…。その虫相手は気が抜けないからヤだからなぁ…」
晶葉「はははっ。そんなんじゃ、ジャック達に遊び半分って言われても仕方ないな」
李衣菜「え゛っ…。何で晶葉がそれを知ってるの?」
晶葉「そりゃ、お前のチームメイトが愚痴ってたからな」
李衣菜「そうなの?」
奈緒「…まぁな」
加蓮「実際、リーナはジャック達の事どう思ってるわけ?」
李衣菜「えっ?悪い人達じゃないと思うよ?」
奈緒「それだけか?」
李衣菜「それだけって、他に何かある?」
奈緒「はぁ…。いいよな、お前は気楽で」
李衣菜「え、何それ?全然褒められてる気がしないんだけど…」
加蓮「遊び半分とか言われて、何とも思わないの?」
李衣菜「まぁ、私はアイドルもパイロットも、遊び半分でやってるつもりはないよ。でも、口で言ったって信じてもらえそうにないし。だったら、行動で示せればいいかなって」
加蓮「……」
奈緒「……」
李衣菜「え、え?何?」
晶葉「ははっ、そうだな。こちらが余計に思慮を回したところで、気疲れしてしまっては仕方ないよな」
李衣菜「え、うん…」
晶葉「まぁ何にせよ、いい機会である事に変わりはない。あまり邪険にするんじゃないぞ」
李衣菜「うんっ!色々教えてもらいたいことだってあるし、同じランドウと戦う仲間同士、仲良くできたらいいなぁ」
奈緒「…ホント、お前は気楽だな」
李衣菜「だからそれ、褒められてる気がしないんだけど?」
奈緒「褒めてないからな」
李衣菜「あら…?」
━━。
━━ それから、
ジャック「……?」
李衣菜「へへっ」 ニコニコ
ジャック「…な、何のようデースか?」
李衣菜「ギターの練習、付き合ってもらっていいですか?」
ジャック「Huh?」
李衣菜「いや、アイドルの友達から聞いたんですけど、アメリカってロックの本場らしいじゃないですか?なら、ちょっとは詳しいかな~、って」
ジャック「確かに、ミーもRock'n Rollは嫌いじゃないガ…」
李衣菜「ならお願いします!奈緒も加蓮もそう言うのには付き合ってくれなくて…。研究所だと練習する場所も限られてて大変なんですよ」
ジャック「ミーも専門的な事はNot understand. そのユーのFriendsに教えてもらえばいいんじゃナイか?」
李衣菜「いやいや、そこは問題じゃなくて、ジャックさんに聞いてもらいたいんですよ!私のサウンド!」
ジャック「What's? sound?」
李衣菜「私、ジャックさん達の事色々知りたいけど、同じくらい私達の事も知ってもらいたいから。音楽って、最高のコミュニケーションツールですよね?」
ジャック「成る程、確かにユーの言うことは間違っていないナ…」
李衣菜「ですよね!それじゃあ…」
ジャック「But.Immatureなsoundを聞くつもりはありまセーン!」 ダッ
李衣菜「あっ!待って!どこ行くの~!?」 ダッ
━━ 後日。
パスチャー・キング「……ブルッ」
ジャック「HAHA! ご機嫌だネ、パスチャー・キング!」
李衣菜「あ、いたいた!ジャック~!」
ジャック「……」 クルッ
李衣菜「パスチャー・キングのお手入れしてたんだ?」
莉嘉「わぁ~!ホントに研究所に馬がいるんだぁ~!」
ジャック「…Who are you?」
李衣菜「あぁ、ジャックは会ったことなかったっけ?私のアイドルユニットのメンバーの…」
莉嘉「城ヶ崎莉嘉だよー☆」
ジャック「リカ? Tomboyみたいなgirlデスね」
莉嘉「アタシはboyじゃないよ!」
李衣菜「いや、多分なんか意味があるんだと思うけど…」
莉嘉「そうなの?まぁいいや☆それより馬に触らせてよ~」
ジャック「! 迂闊に近付くと危ナイッ!」
莉嘉「へ?」 ナデナデ
パスチャー・キング「……」
ジャック「…Oh」
李衣菜「流石。莉嘉は動物とも打ち解けるの早いね」
莉嘉「リーナもおいでよ!大人しくていい子だよ!」
李衣菜「ホント?…よ~しよし…」 サワサワ
パスチャー・キング「……」
李衣菜「あはっ♪」
莉嘉「ね?大人しいでしょ?」
李衣菜「ホント。女の子に優しい、紳士なんだ」
ジャック「……」
李衣菜「動物は簡単に心を開いてくれるのにな~」 チラチラッ
ジャック「何ダ?その視線は」
李衣菜「何でもないよ~」
莉嘉「ねね、アタシこの子に乗りたい☆乗ってもいいでしょ~?」
ジャック「またの機会にしてくれ。今は手綱も鞍も、ここにはないネー」
莉嘉「えー、残念ー」
ジャック「Oh. 悲しい顔はNo thank you!時間が合えば、何時でも乗せてあげるサ!」
莉嘉「ホント!?なら、明日!明日ならいい?」
ジャック「随分と気の早いgirlネー!モチロン構いませんよ!」
莉嘉「やったー☆」
李衣菜「良かったね。莉嘉」
莉嘉「うんっ☆それじゃあジャック~、これからアタシと一緒に遊ぼうよ!」
ジャック「What's?」
莉嘉「パスチャー・キングに乗るのは明日まで我慢するけど、その前にジャックと仲良くなりたいんだ☆」
ジャック「アー、因みにどんなPlayingするンダ?」
莉嘉「えっとねー、山に行って虫取りでもいいしー、近くの川で釣りとかでもいいよ!」
ジャック「外見のわりには、Wildネ…」
李衣菜「莉嘉はアウトドア派だからね」
莉嘉「ね~?ジャックは何して遊びたいの?あ、時間の事なら気にしないでいいよ☆アタシ、パスチャーのお手入れが終わるまでここで待ってるから!」
ジャック「ン~」
李衣菜「ちなみに、莉嘉、こう見えて体力もあるよ?毎日レッスンしてるし、ワンパクな盛りだし」
莉嘉「ちょっと~!それじゃあアタシがまだ子供みたいじゃん!」
李衣菜「でも、この間大将と遊んた時、大将ヘロヘロになるまで付き合わせて、美嘉に怒られてたよね?」
ジャック「……」
莉嘉「アレは…。あのくらいでへばっちゃう大将が悪いの!アタシは全然疲れてないんだから!」
李衣菜「前に出掛けた時も行動的すぎて着いていけなかったって、プロデューサー愚痴ってたし。大の大人を疲れさせる体力ってどうなの?」
莉嘉「う~、うるさいっ!それでもアタシはお姉ちゃんみたいなカリスマアイドルになるの!もう子供でも、野生児でもないんだからね?」
李衣菜「はいはい。莉嘉も立派なカリスマギャルになれるよ」
莉嘉「う~!何かバカにされてるー!」
李衣菜「で、ジャックはどうするの?」
ジャック「Uh…、それも、またの機会にさせてもらうよッ!」 ダッ
李衣菜「あ、逃げた」
莉嘉「追い掛けっこ?それでも全然負けないんだから!待てーッ‼」 ダーッ
李衣菜「……。…お前の飼い主、面白いよね」
パスチャー・キング「ブルヒヒィィインッ‼」
━━ さらに後日。
莉嘉「━━あ、リーナ!そっちに行ったよ!」
李衣菜「よぉし、待てぇ~!」
ジャック「Oh no! tomboyの相手は勘弁してくだサーイッ!」
李衣菜「トム何ちゃらって、意味はちゃんと調べてきたんだから!」
ジャック「勤勉なのはJapaneseらしいけど、今は関係ないネ!」
李衣菜「私達の相手をする気がないんなら、最終兵器を使うだけだよ…!━━かな子!」
ザッ
かな子「……」
ジャック「!?…Girl…その手にあるものは…!」
かな子「マフィン、クッキー、チーズケーキ…。アメリカでも食べられてるようなお菓子、頑張って作ってみたんです。一口、どうですか?」
ジャック「……」 ヒョイッ
パクッ…
李衣菜「……」 ゴクリ…
莉嘉「……」 ドキドキ…
かな子「…どうですか?」
ジャック「……Mom…」
奈緒「━━堕ちたな」 モグモグ
加蓮「そだね。…あ、このカップケーキ美味しい…。中のカボチャがホクホクで、お芋みたい」 モグモグ
奈緒「芋みたいなスイーツってなんだよ…」
メリー「ン~!Very delicious! ママの作ったのと同じくらいに美味しいわ!」
加蓮「かな子はウチで一番のお菓子職人だしね~。ある意味で、最終兵器だよ」
奈緒「ロッキングガールズ包囲網…。相手は逃げられない、か…」
メリー「キュートなアイドルで、美味しいお菓子まで作れて、その上ゲッターのパイロットまでこなすなんて、パーフェクトを超えてるわ!」
莉嘉「はい、ジャック!あーんして☆」
ジャック「リカ!年頃の女の子が、気安くそんな事しちゃいけまセン!」
かな子「おかわりはまだまだあるので、どんどん食べてください」
ジャック「カナコ、ユーはそんなにSweetsをどこから持ってきてるンデース?」
李衣菜「ねーねー、このCD聴いてみてよ~。もうハートビートなサウンドがロックなんだから~」
ジャック「それはまた後にしてくだサイ」
李衣菜「何か私だけ扱い雑じゃない!?」
メリー「フフッ、あんな圧倒されてる兄さんなんて久しぶりに見たわ」
加蓮「女の子の扱いには慣れてないみたいだしね。アンタのお兄さん」
メリー「あら、分かる?」
加蓮「あはっ。そりゃもう」
奈緒「そう言えば、李衣菜は兄ちゃんがいるとかって言ってたな。だから、甘え方が分かるのかもな」
李衣菜「ねーねー、ジャック~」
ジャック「あんまり引っ付かないでくナ!動きにくいッ!」
加蓮「そうかも。女の子相手だから、ジャックも下手に手出せないしね」
メリー「もしかしたら、兄さんが変にアナタ達を意識してたのって、それが原因なのかもしれないわね」
奈緒「あ~、男だったら殴りあって友情深めるーとか、そんな感じか?そう言うの、本気であるんだな」
李衣菜「あっ、そうだジャック。はいコレ」
ジャック「? コレは何デース?Ticket?」
李衣菜「うん。今度の私のライヴの。いきなりプロデューサーにお願いしたから、招待席じゃなくて、一般席だけど」
莉嘉「リーナが夏樹達と一緒に出る奴だよね?」
李衣菜「そうそう。最初は興味ないかな~って思ったけど、やっぱり一回だけでも、私達のホントの姿を見てもらいたいし」
かな子「ホントの姿…」
李衣菜「うん。パイロットってだけじゃなく、ステージの上で歌って踊る。輝いてる私を、ちゃんと見てほしいんだ」
ジャック「…考えておきマス」
莉嘉「いいよね~。アタシもライヴしたいよ~」
かな子「我が儘言っちゃダメだよ。私達が立てるステージは限られてるんだし」
莉嘉「それは分かってるけど~…。なんでリーナが出るのにロッキングガールズの出番がないのー?」
李衣菜「あはは…。今度、私達3人で出れるように、プロデューサーに言ってみるよ」
莉嘉「約束だよ?絶対だからね!」
李衣菜「うんうん。だから今度、3人でレッスン頑張ろうよ?」
ジャック「……」
━━。
~~~ 数日後 ~~~
ジャック「~~~♪」
メリー「兄さん、ちょっと兄さん!」
ジャック「ン?メリー、どうかしまシタ?」
メリー「どうかしたじゃないわよ。今日がリーナ達のライヴの日でしょ?ホントに行かないつもりなの?」
ジャック「Yes. 元々のアイドルのSongには興味ないネ」
メリー「でも、折角リーナが招待してくれたのに…」
ジャック「それはGirlの勝手ネー。So. 行くも行かないのもミーの勝手デース」
メリー「もう、どうしてそう素直じゃないのよ?ほんとは兄さんだって、あの子達の事…」
ジャック「No. ミーは彼女達の事を認めたつもりはナイよ。精々歌って踊って、Fanに愛想を振り撒いてるといいデス」
ウゥゥゥゥゥンッ
ジャック「What's!? 警報…!?」
メリー「ランドウ襲撃のアラームよ!兄さん!」
ジャック「That's right! 分かってます!先ずは状況の確認を…」
晶葉「ジャック、メリー。2人共いるか!」
メリー「アキハ!敵襲?何があったの?」
晶葉「何があったかの前に先ずはコレを見てくれ」 ピッ
談話室のディスプレイに映像を映し出す。
メリー「Wow…」
ジャック「市街地にMeteo…!?」
メリー「しかも、尋常な量じゃないわ!」
晶葉「あぁ。さらに言えば、これは自然現象による流星雨じゃない」
ジャック「まさか、ランドウがこの隕石群を!?」
晶葉「そうだ。次の映像を見てくれ。アメリカの軍事衛星で捉えたモノだ」 ピッ
メタルビースト・ギガント≪……≫
メリー「これはもしかして、人工衛星型のメタルビースト?」
ジャック「それだけじゃないな…。コイツは…!」
晶葉「以前行方が掴めなくなっていた、アメリカの人工衛星だ」
ジャック「Shit! 奴等、人工衛星を改造したのカ!」
晶葉「衛星型メタルビーストは、周辺の衛星を吸収。それを内部で圧縮し、隕石として打ち落としていると推測される。この映像を捉えた軍事衛星も、程なくしてロストした」
メリー「そんな事されたら、衛星からの情報を頼りにするGPS何かは使えなくなってしまうわ!」
晶葉「メタルビーストもそうだが、現状攻撃を受けている市街地の被害も抑えなくてはならない」
晶葉「メタルビーストの迎撃にはダイノゲッターを向かわせた。テキサスマックは市街地に落ちる隕石の迎撃を頼みたい」
メリー「どうするの?兄さん」
ジャック「モチロンOKよ!この国にもたくさんのアメリカ人が住んでマス。その場所をCraterの穴ぼこだらけにさせるわけには行かないヨ!」
晶葉「どんな理由でも助かる。私はネオゲッターチームにも召集を掛けなければならないからこれで失礼する。頼んだぞ!」
タッタッ━━
ジャック「……」
メリー「兄さん、何をしているの?出撃でしょ?」
ジャック「メリー、ユーはパスチャー・キングを連れてテキサスに向かってクレ」
メリー「いきなり何を言って…。まさか、アレを使うつもり!?」
ジャック「Fightingは常に最悪の状況を想定しておかなければならナイ。だから、念のために行ってクレ」
メリー「でも、ハットマシンがないと、テキサスマックの射撃精度が下がってしまうわ!」
ジャック「心配無用ネー!メリーはミーの射撃senseを忘れたのカ?」
メリー「兄さんの射撃は信頼してるけど…」
ジャック「ならこれ以上の問答は無用。Hurry. 早く行かないと、間に合わなくなルッ!」
メリー「…OK、兄さん。急いで行ってくるわ!」
タッタッタッ━━
ジャック「……」
ジャック「さてと。ミーも戦場に行く前に寄り道しないとネ。こちらも急がなくては」
━━。
~~~ ライヴ会場 ~~~
新P「あ゛ぁっ!?ランドウが出ただァ!?」
智絵理「きゃっ…!?プロデューサーさん…?」
新P「━━あぁ、あぁ。分かったよ、ったく!」
響子「プロデューサーさん。もしかして…」
新P「あぁ。ったく、やっと場所押さえたライヴだってのに…。リーナを呼び戻してこねぇと…」
チョットキミココカラサキハカンケイシャイガイタチイリキンシ… ノー!イソイデルンデス!トオシテクダサイ‼
智絵理「な、何だか外が少し騒がしくないですか?」
新P「何だってんだ?こんな忙しい時に!」
バァンッ
警備員「君!これ以上は公務執行妨害だぞ!」
ジャック「リーナ!リーナはいるカ!?」
響子「きゃあ!…外国の人…?」
智絵理「おっきい…」
新P「ンだテメェ!こっちは今イライラしてンだ。ウチのアイドルに手ェ出すってんなら容赦しねぇぞ?」
響子「ちょ、ちょっとプロデューサーさん、いきなり喧嘩腰はマズいですって!」
ジャック「Producer? もしかして、リーナのプロデューサーデスか?」
新P「だとしたら何だ?」
ジャック「……。リーナは、今ライヴ中か…」
新P「そうだよ。行っとくが、ステージの方には一歩だって行かせねぇぞ?」
ジャック「OK。敵が現れた連絡は受けてマスね」
新P「敵…。ランドウの事か?」
ジャック「Yes. その事はライヴが終わるまでリーナには黙っててくだサイ」
響子「え…?」
新P「どういうつもりだ?」
ジャック「ミーにはミーの、リーナにはリーナのPrideがありマス。ホンモノのProfessionalは、戦いを簡単に放棄してはいけまセン」
新P「だから、リーナにはステージで歌い続けろってか」
ジャック「イエース。この国の平和はミーが守りマス。ライヴをしてるアイドルは、Fanの事だけThinkしてればいいネ!」
新P「…分かった」
智絵理「い、いんですか…?こっちで勝手に決めちゃって…」
新P「俺のアイドルだ。戦うのも歌うも、今は俺が決める」
ジャック「 ユーもまたProfessionalのようデスね!」
新P「ったりめェだ!俺はあいつ等に、英雄になってほしいわけじゃねぇ。あいつ等じゃなきゃ出来ねぇ事を、全力でやらせてぇンだ」
ジャック「HAHA!素晴らしいProducerデスね!リーナの事は任せマシタよ!」
新P「テメェこそ。言ってみせたんだ、情けねぇ結果見せたら只じゃおかねぇからな?」
ジャック「OK‼任せてくだサーイ!ユーのテキサスマックが、天下無敵のスーパーロボットだって事を思い知らせてやるゼ!」
タッタッ━━。
智絵理「…行っちゃった」
響子「嵐みたいな人だったね…」
李衣菜「━━…?プロデューサーさん?今何か騒がしかったみたいですけど…?」
新P「李衣菜。たった今、お前の知り合いが来ていったところだ」
響子「ぷ、プロデューサーさん!」
奈緒「知り合い?こっちに来るってことは、アイドル仲間か?」
李衣菜「知り合い?家族は客席の筈だし、一体誰が…?」
新P「アメリカ風の外国人って言ったら、分かるか?」
李衣菜「それって、ジャック!?どうしてこっちに…」
加蓮「リーナが招待してるのは知ってたけど、こっちに挨拶でも来たの?」
奈緒「そんな殊勝な奴か?」
加蓮「う~ん…。どうだろ」
新P「敵襲だってよ」
奈緒「はぁ!?」
智絵理「言っちゃった…」
新P「だが心配いらねぇ。今回出てきた奴は全員、あのアメリカ野郎がやっつけてやるってよ」
李衣菜「ランドウの襲撃に、テキサスマック1機で!?」
新P「あぁ。ホントは、ライヴが終わるまで黙ってろって言われてたんだがな」
奈緒「きっとランドウはメカザウルスや百鬼メカも送り込んでくる!ジャック一人じゃ無理だろ‼」
李衣菜「すぐに助けに行かなきゃ!」
新P「待ちな」
李衣菜「プロデューサーさん!どうして…」
新P「あのアメリカ野郎は言ってたぜ。ホンモノのプロは戦いを投げ出さねぇってな」
李衣菜「でも…!」
新P「これは、お前とアメリカ野郎の誇りを賭けた戦いだ。アメリカ野郎は、お前がアイドルとしてステージに立つと分かって、自分のステージに行った」
新P「だからお前も、あいつの戦いを分かった上で、やってみせろ」
李衣菜「……」
奈緒「李衣菜…」
李衣菜「分かった、やるよ!」
加蓮「大丈夫なの?」
李衣菜「正直不安だよ。でも、私だってアイドルなんだ。だから、プロデューサーさんとジャック、みんなの期待に応えたい」
李衣菜「アイドルも、パイロットも、どっちも全力でやるって決めたんだ!だから今は、アイドルとして全力で歌うよ!」
新P「よし、行ってこいッ!」
李衣菜「はいっ!」
━━ ステージ裏。
李衣菜(……)
夏樹「ほらよ」
ピトッ
李衣菜「わひゃぁあ!?…な、何…?」
夏樹「体、火照ってんだろ?冷たいの飲んで落ち着いとけ」
李衣菜「あ、ありがとう…」
夏樹「何だ?表情が固いぜ?そんなんでファンの人達を楽しませられるのか?」
李衣菜「……!」
拓海「オメーのためにステージ温めといたんだ。台無しにしやがったら只じゃおかねぇぞ?」
李衣菜「うんっ!みんなで最高のライヴにしないとだよね!」 ニッ
拓海「へっ…、いいツラになったな」
夏樹「じゃあ行こうか。アタシ達のロックなステージに!」
ダッ
夏樹・李衣菜「「━━Jet to the Future‼」」
━━。
ジャック「HaaaaaAAAA!!!」
ビルが乱立する市街地目掛けて落ちてくる隕石群に、テキサスマックが両手に構えた銃、マックリボルバーが唸る。
ジャック「全く!大した量の隕石ダゼ!一体どれだけの衛星が吸収されちまったンダ!?」
ジャック「━━ッ!?」
BANG!!
避難中の車に降りかかった隕石を、寸でのところで破壊。同時に、マックリボルバーのシリンダーを開き、空の薬莢を吐き出す。
ジャック「JapaneseもAmericanも、避難する人には隕石の破片一つ触れさせないヨ!」
予備の弾頭を装填。再び、落下する隕石に狙いを定め銃弾を放つ。
ジャック「YA-HA!!」
BANG! BANG!!
ジャック「━━Wow!?」
一際巨大な隕石が眼前に迫る。
ジャック「UOOOOOOOH!!!」
2丁のマックリボルバーを立て続けに連射。隕石を破壊するが、
メカザウルス・ブル『ブォオオオオオオッ‼』
ジャック「What's!? メカザウルス!?」
メカザウルス・ブル以外にも落着した隕石から現れたメカザウルスや百鬼メカが、テキサスマックを包囲する。
ジャック「Foooo♪ 大した来客ネー。隕石で乗り合わせてくるナンテ。ミーもJapaneseのGuestなんデスけど」
メカザウルス・ブル『ブォオオオオオオッ‼』
ジャック「OK!Mannerの悪いお客さんは、一人残らず実力行使でGet outしてもらうヨ!」
包囲する敵に飛び込みながら、マックリボルバーの銃弾を放つ━━。
~~~衛星軌道上 ~~~
ニオン「━━…まさか、ランドウ如きの為に宇宙くんだりまで向かわされる羽目になるとはな」
鉄甲鬼「ぼやいても始まらん。さっさと終わらせるぞ」
かな子「…あの、今さらだけどすいません」
鉄甲鬼「どうした?」
かな子「だって、ランドウは私達と同じ人間で、人間同士の戦いに2人を巻き込んでしまって…」
ニオン「本当に今更だな」
かな子「あぅ…」
鉄甲鬼「かな子、勘違いはするな。俺もニオンも、成り行きにまかせて戦っているのではない」
かな子「そう、ですか?」
ニオン「あぁ。俺達恐竜帝国の敵はあくまでインベーダーだが、それ以前に降りかかる火の粉があるなら、構わず払い除けるだけだ」
鉄甲鬼「俺達も巻き込まれたのではない。自らの意思で考え、この戦いに身を投じると決意したのだ。だから、お前が気に病むことではない」
かな子「ニオンさん、鉄甲鬼さん…」
ニオン「何時ものようにこちらに構うことなく、そこで菓子でも食ってヘラヘラしていろ」
かな子「へ、ヘラヘラなんてしてないですよ…?」
鉄甲鬼(菓子を食っていることは否定しないのだな)
かな子「そ、それよりも!メタルビーストがこっちの視界に入りましたよっ!早くやっつけちゃいましょう!」
鉄甲鬼「それについては同意だな」
ニオン「言われずとも分かっている!かな子が菓子を食い終わるまでに片付けてやるッ!!」
かな子「い、今は手を着けてませんっ‼」
ズァッ
ダイノゲッター1の速度を上げ、身動きのないメタルビースト・ギガントに迫る。
ニオン「ゲッタートマホークッ‼」
トマホークを構え、ギガントに振り下ろす。
バチィッ
ニオン「━━…ッ!?……ガァッ‼」
かな子「きゃああああっ!!?」
ダイノゲッター1のトマホークがギガントに触れる寸前、ギガントとトマホークの間で青白い稲妻が弾け、ダイノゲッター1を電流が襲い、弾き飛ばした。
ニオン「何だ!?」
晶葉『こちらでもモニターしていた。どうやら衛星の動力を利用した電磁バリアのようだな』
鉄甲鬼「電磁バリアだと…?」
ニオン「そんな小細工で守りを固めたつもりか!ゲッタービームでバリアごと吹き飛ばしてやるッ!」
かな子「待ってください!下からメタルビーストの反応が接近してきます!」
晶葉『護衛のメタルビーストだな。やはり易々とはやらせてくれないな』
鉄甲鬼「以前、李衣菜達が遭遇した飛行タイプか。だが数はさほど多くない。さっさと片付けてしまえ」
ニオン「フンッ!動かない的相手だけでは物足りなく感じていたところだ!精々俺を楽しませてみせろォ‼」
目標を飛行型メタルビーストに変え、ダイノゲッター1が飛びかかっていく。
かな子(こっちも時間が掛かりそう。李衣菜ちゃん、みんな…━━)
~~~ 市街地 ~~~
ジャック「━━Fire!」
カチッ カチッ
ジャック「チィッ…!弾切れカ…!」
メカザウルス・サキ『ギャォオオンッ‼』
ジャック「shit! こうなったら…Fist fight‼」
弾切れの隙を狙って飛び込んできたメカザウルスを正拳突きで応戦。
メカザウルス・サキ『…!?』
ジャック「YAAAAA‼」
怯んだメカザウルスの懐に潜り込み、首を肩に乗せてホールドし、背負い投げで打ち倒す。
ジャック「…残りのEnemyは!?」
メカザウルス・ブル『……』
ジャック「Oh…。面倒そうなのがまだ残ってるネ。━━ッ‼」
拳を構え肉薄。
ジャック「ハッ!ヤッ‼YEEH‼」
左右のワン・ツー。そしてストレート。
ジャック「WOOOOOH‼」
捻りを加えた右ミドルキック。
メカザウルス・ブル『……』
ジャック「…ちょっとはReactionがしてほしいところデスね」
メカザウルス・ブル『━━‼』
メカザウルス・ブルのストレート・パンチに、テキサスマックが吹き飛ぶ。
ジャック「グッ…!?」
メカザウルス・ブル『ウォオオオオオオッ!!!』
雄叫びと共に、突進。テキサスマックの鳩尾に、メカザウルス・ブルの頭部の二本の角が深々と突き刺さり、テキサスマックを後方のビルへと衝突させ、押し倒す。
ジャック「ウグッ…!まだまだ…!」
メカザウルス・ブル『━━‼』
ジャック「ガッ!?」
メカザウルス・ブルの踏みつけ。
メカザウルス・ブル『━━!ッ‼』 ガンッ ガンッ
幾度となく振り下ろされるメカザウルス・ブルの脚に、テキサスマックの装甲はひしゃげ、コックピットのモニターにも亀裂が走り、機体のあちらこちらから火花が弾ける。
ジャック「まだ…!ここで負けるわけにはァ…‼」
ガシッ
メカザウルス・ブルがテキサスマックの頭部を鷲掴みにし、高々と持ち上げる。
ジャック「グゥ……」
メカザウルス・ブル『━━‼』
攻撃が来る。
……。
ジャック「━━…? What's!? これは…!」
メカザウルス・ブルの背中から、腹部を貫いて突き刺さる、それは、
奈緒「へへっ、闇討ち卑怯なんて言うんじゃないぞ?」
ネオゲッター2のプラズマブレード。
奈緒「うおりゃあ‼」
腹部に突き刺したプラズマブレードを振り上げ、メカザウルス・ブルの上半身を真っ二つに斬り裂く。
ジャック「……なぜ…」
奈緒「もう大丈夫だな!」
李衣菜「助けに来たよ!」
加蓮(相方が違う…)
ジャック「どう言うことだ!?ライヴは…!」
李衣菜「バッチリ!最高のステージで終わらせてきたよ!」
奈緒「アンコールまでしっかりな。まだ余韻が残ってるなぁ~」
ジャック「……」
加蓮「そんな感じだから。こっちはさっさと終わらせちゃうよ?」
李衣菜「立てる?」
ジャック「心配無用ネ!テキサスマックはこれくらいのDamage、ナンテ事ない」
奈緒「なら、頼りにさせてもらうぞ」
李衣菜「奈緒もここまで移動お疲れさま。あとは私がやるよ!」
奈緒「おう!有終の美を飾ってくれよ!」
奈緒「ドリルアームガン‼」
ドリルアームガンを乱れ撃ち、土煙を立たせて怯ませ、
奈緒「オープンゲット‼」
李衣菜「ゲッタァァーーチェーンジ‼」
テキサスマックと背中合わせになるように着地。
ジャック「……とんだPassion girlネー」
李衣菜「パッション…。わ、私が目指してるのは、クールなロック・アイドルだよ!」
ジャック「HAHAHA!Nicejoke!」
李衣菜「ジョークじゃない!」
メカザウルス『キシャァアアアアッ‼』
加蓮「メカザウルスが来る。リーナ、おふざけはその辺で終わりして」
李衣菜「う、うん…!…ジャック、コレを使って!」
テキサスマックに、ソードトマホークを手渡す。
ジャック「コレは?」
加蓮「流石に丸腰ってのは情けないしね」
ジャック「…使わせてもらう!」
テキサスマックが、ソードトマホークを構える。
奈緒「李衣菜、隕石にもしっかり気を付けろよ!」
李衣菜「そっちのフォローは任せた!━━ショルダーミサイルッ!」
ショルダーミサイルで牽制。
李衣菜「うおおおおおっ‼」
メカザウルスの群れへ飛び込む。
ジャック「YEEEEEH!!」
テキサスマックもソードトマホークを振り上げ、突貫。
李衣菜「プラズマ…サンダァァー‼」
膨大なプラズマエネルギーが迸り、メカザウルスも百鬼メカも一網打尽に。
奈緒「李衣菜退け!隕石が来る!」
李衣菜「わあっと!」
後方に跳ねたネオゲッター1の目の前で、隕石が弾ける。
李衣菜「気にするのはいいけど、これじゃあ落ち着いて戦えないよ!」
加蓮「ダイノゲッターは今は…━━」
━━ 衛星軌道上。
ニオン「沈めぇッ‼」
ザンッ
トマホークで一閃し、飛行型メタルビーストが炎に包まれる。
かな子「護衛のメタルビーストは、今ので最後です!」
鉄甲鬼「これ以上時間を掛けさせるな!やれッ!」
ニオン「言われなくとも!」
ダイノゲッター1の翼を広げ、ギガントに迫る。
ニオン「━━ゲッタァァーービィィームッ‼」
ゲッタービームの閃光が走り、爆発が起こる。
かな子「や、やった…?」
ニオン「いや…」
ギガント≪……≫
鉄甲鬼「随分としぶとい奴だ」
晶葉『恐らくだが、電磁バリアを正面に集中させる事で、ゲッタービームを凌いだのだろう』
鉄甲鬼「成る程…。ゲッタービームと同等の攻撃を、二方向から同時に行えば、バリアを突破できるかもしれないと言うことだな」
かな子「そんなこと言っても、今ゲッタービームを撃てるのは、このダイノゲッターしか…」
「それなら、ワタシ達に任せて!」
━━。
加蓮「この声って…」
ジャック「メリー!Nice Timing!」
李衣菜「どう言うこと?メリーのハットマシンに、着いてくるのはパスチャー・キング?」
奈緒「そのパスチャー・キングが引いてるのは、デカい棺桶!?」
加蓮「…悪趣味なデザイン。中に何が入ってるの?」
ジャック「それは、見てからのお楽しみ!その前にメリー!合体デス!」
メリー「OK、兄さん!」
テキサスマックの上に、ハットマシンが乗っかる。
ジャック「リーナ!コレは返すよ!」
李衣菜「う、うん!」
投げ返されたソードトマホークを受け取る。
ジャック「さぁ、ミー達のShow Timeの始まりダゼ!」
パスチャー・キング「ブルヒヒィィインッ‼」
パスチャー・キングが下ろした棺桶を開き、中に収納されていたパーツを組み上げる。完成したそれは、
李衣菜「おっきなライフル?」
奈緒「対戦車ライフルとか、そんなのに似てるな」
メリー「テキサス・ハイパワーライフルよ」
ジャック「コイツはTo much HighPowerで地上の敵には使えナイ」
加蓮「お空高くに浮いてる的を撃ち抜くには、お誂えって訳ね」
メリー「けど、コレを使ってる間はこっちも身動きが取れないわ」
ジャック「分かったらリーナ!背中は任せたゼ!」
李衣菜「オッケー!任せてよ!」
ソードトマホークを構え直し、迫る敵陣に斬り込む。
李衣菜「おりゃぁああ‼」
下から逆袈裟に、メカザウルスを斬り上げる。
李衣菜「はっ‼」
ソードトマホークを水平に振るい、2機の敵機を一刀両断。
李衣菜「トマホーク、サンダァァーッ‼」
ソードトマホークの刀身にプラズマエネルギーを収束させて、一気に放ち周囲の敵を薙ぎ払う。
李衣菜「ジャック、メリー!今だよ‼」
ジャック「OK!メリー!」
メリー「…Target. In sight.━━Rock on!」
ジャック「宇宙にいるダイノゲッター!聞こえるカ!こっちに合わせて撃てるな!?」
ニオン『当然ッ‼』
メリー「兄さん、何時でもいいわよ‼」
ジャック「All right!…1…2…3ッ!」
ニオン『ゲッタービーム‼』
ジャック「Fiiiireeee!!」
ズドンッッッ
市街地一帯に響き渡る轟音。放たれた弾丸は空中で緩やかに放物線を描き、衛星軌道の目標めがけ飛んだ。
同時、メタルビースト・ギガントにダイノゲッター1がゲッタービームを放つ。
電磁バリアを展開してゲッタービームを受け止めたギガントの真下から、ハイパワーライフルの弾丸が貫いた。
ギガント≪━━!?!?!?≫
爆発。
晶葉『メタルビーストの爆発を確認した。全く大した威力だ』
ジャック「HA-HA! ミー達の大勝利!テキサスマックの眼光に、狙えないモノはありまセン!」
ニオン『…フッ』
李衣菜「こっちもこれで最後だぁ~‼」
残った最後のメカザウルス。ソードトマホークが斬り伏せて、戦闘は終わった。
━━。
~~~ 数日後、海上 ~~~
メリー「━━兄さん、もうすぐでテキサスと合流ポイントよ」
ジャック「OK。これでやっと祖国に戻れるネ!」
メリー「…あっという間だったわね」
ジャック「…そうデスね。だが、感傷にも浸ってらナイぜ。祖国アメリカでも、ランドウとの戦いが待ってイル」
メリー「本当にお別れを言わなくて良かったの?」
ジャック「今生のお別れじゃないネー。それに、しんみりしたのは性に合いまセン」
メリー「でも、向こうから来た場合は仕方ないわよね?」
ジャック「?」
李衣菜「ジャーック‼」
ジャック「Wow!リーナ!?」
奈緒「あたしらもいるぞ」
加蓮「リーナだけじゃなく、アタシ達でネオゲッターチームって言うの、忘れないでよね~?」
李衣菜「研究所であんだけ我が物顔で居座ってて、出ていく時は何にも言わないなんてなしだよ?」
ジャック「うっ…」
李衣菜「かな子のお菓子、また食べに来てよ」
メリー「そうね。その時は、平和な時がいいわね」
奈緒「そのためにも、お互い頑張らないとな」
加蓮「アタシ達はアイドルだけどさ。目指してるのは一緒だもんね?
ジャック「そうデスね・ユー達はJapan、ミー達はAmerica。それぞれのために頑張りまショウ」
李衣菜「ううん。それは違うよ」
ジャック「What's?」
李衣菜「誰かを守るのに国境なんて関係ない、でしょ?戦ってる理由はそれぞれ違うかもしれないけど、ランドウを倒すために、私達は力を合わせられる」
ジャック「……」
加蓮「リーナ。そろそろ国境を出ちゃうよ。その前に戻らないと」
李衣菜「そうだね。それじゃ、ジャック、メリー」
メリー「また会いましょうね」
李衣菜「今度はちゃんとライヴに来てよ」
ジャック「…そうだな」
李衣菜「え?」
ジャック「平和な世界で、李衣菜の歌が聞ける日の為に、共に戦っていこう」
李衣菜「……」
ジャック「じゃあな!ゲッターを駆るアイドル達!」
メリー「シー・ユー・アゲイン」
パスチャー・キング「━━‼」
パカラッ パカラッ━━
李衣菜「は…ははっ。ちゃんと日本語喋れるんじゃん」
加蓮「面白い人達ではあったよね」
奈緒「あたしらも他人の事言えないと思うけどな」
加蓮「さ、ああ言ったからには、アタシ達も頑張んないとね~」
李衣菜「あれ?頑張るのはキャラじゃないんじゃなかった?」
加蓮「もちろんそうだよ。だから頑張るのはリーナと、奈緒にお任せ~」
奈緒「あたしもかよ!」
加蓮「トーゼン。さ、今日はもう帰って、ポテトでも食べて寝よ」
奈緒「…太るぞ」
加蓮「何か言った?」
李衣菜「あはははっ」
李衣菜(━━…ジャック・キング、テキサスマック…)
李衣菜「アメリカン・ヒーロー、私達のもう一つの仲間…」
つづく
次回予告
ランドウの戦いは、アラスカへと進出し、激化の一途を辿っていた。
日本でも、ランドうに対抗するため、士気を高める李衣菜達だったが、そこへ、ランドウの開発した悪魔の兵器『AV58』が、驚異として立ちはだかる。
ランドウの要求は、日本の武装解除と、ゲッター戦力の引き渡し。
多くの日本国民を人質に取られた内閣の決定に、李衣菜は━━!?
次回 ゲッターロボ×CG 第3部
第7話『新たな舞台へ!』に、チェンジゲッター!