~~~ 戦艦テキサス 格納庫 ~~~
李衣菜「イッエーーイッ‼みんなー、ノってるかーい?」
オオォォォオオ━━‼
李衣菜「よーし、今日は最後まで全力でロックなビートを刻んでいくから、みんな付いて来てねー!?」
オオォォォオオ━━‼
李衣菜「行っくぜ~‼」
ワァアアアアアッ‼
シュワルツ「……。アイツ、何やってんだ?」
加蓮「艦内の士気を高めるための壮行ライヴだって」
シュワルツ「資材用のコンテナの上でか?」
奈緒「ステージのつもりなんだろ?整備班の人達だって忙しいのに、スピーカーの設置とか手伝ってもらっちゃって、まぁ」
メリー「でも、ギャラリーもかなり集まって、楽しそうじゃない?」
李衣菜「━━8ビートの、風に乗~って♪駆け出すよスパーキンガールッ♪」
シュワルツ「…しっかし、ヘッタクソなギターだな」
奈緒「上手い下手じゃなくて、ノリなんだよ。多分な」
卯月「うわぁ~!李衣菜ちゃんの声が聞こえてくると思ったら、もしかしてライヴですか?」
加蓮「卯月。サイズ合う服あったんだ?」
卯月「はいっ。こういう格好、何て言うか新鮮ですね!」
加蓮「そりゃ、ここに来なくちゃ軍服なんて着る機会もないんだから」
奈緒「軍服じゃなくて、戦闘服な」
卯月「えへへっ、奈緒ちゃん達とお揃いですね?」
加蓮「ま、アタシ達は自分の着替えならいくつか持ってきてるんだけど、流石に軍艦の中で私服着て歩き回るっての言うのもね」
奈緒「ステージ衣装とはまた違うけど、こうやって同じ格好だと、連帯感って言うか、統率感があるよな」
卯月「そうですねっ。それに何て言うか、パイロットスーツとは違う意味で身が引き締まる感じがします」
加蓮「デザインが野暮ったいのだけは、何とかしようもないけど」
奈緒「軍用なんだから、そこに文句は言うなって…」
卯月「ふふっ。どうですか?似合ってますか?」 ケーレイビシッ
加蓮「うーん…。それほどでも」
卯月「え~…!」
シュワルツ「まったく、呑気な奴等だぜ」
メリー「ふふっ。年頃の女の子何てあんなものよ。微笑ましいじゃない。━━…あら?」
芳乃「ふむー…。パイロットスーツほどではありませんがー。何やら窮屈でー、締め付けられるようでしてー」
奈緒「芳乃!芳乃にも合うサイズのが合ったのか!?」
加蓮「その驚きはちょっと芳乃に失礼だと思うよ?」
奈緒「あ…、いや、ごめん」
芳乃「いえいえー、お気になさらずー。事実ー、わたくしに合う衣服はなかったわけでー」
奈緒「え?」
メリー「この艦には、私みたいな西洋人に合わせたサイズの服しか用意されていないから、仕方ないことではあるわね」
加蓮「寧ろ、アタシらに合った衣装があったことが不思議なくらいなんだ?」
奈緒「じゃ、じゃあ今芳乃が着てるそれは?」
芳乃「既にあるものをー、わたくしに合うように色々と手直しをー。りんださんが手伝ってくださいましてー」
奈緒「り、リンダが!?」
加蓮「何か変なことされてない?大丈夫?」
芳乃「はてー?特に変わったことはー、何もありませんでしたがー?」
奈緒「そっか…」
芳乃「確かにー、芳乃の体を測る際にー。リンダさんの方から僅かながらの邪気を感じましたがー。実際にー、芳乃の害になることは何もされておりませんー」
奈緒(邪気…)
李衣菜「━━体中で歌い続けるんだぁ~♪」
卯月「う~!李衣菜ちゃん見てたら何だかウズウズしてきちゃいました!」
加蓮「だったら、私達も参加しよっか?」
卯月「いいですか!?」
加蓮「元々ゲリラライヴだしね。リーナ一人じゃ、盛り上がりに欠けるだろうし」
奈緒「あたしだって加蓮だって、卯月だっているんだ。みんなで盛り上げてやろうぜ」
卯月「いいですね、それ!」
シュワルツ「お前らな…。ここはライブハウスじゃないんだぞ?」
メリー「あら、いいじゃない。こんなこと滅多に出来ない事よ?士気向上という名目では、いいんじゃないかしら?」
シュワルツ「そうは言うがな…」
加蓮「それじゃ、トライアドプリムスが3人揃ってるんだし、アタシ達も行こっか?」
奈緒「ん?そういや、凛はどうした?」
卯月「あぁ、凛ちゃんなら日本にいる晶葉ちゃんに電話で連絡するって言ってました」
加蓮「艦長から許可下りたんだ?」
卯月「はい。一応、ランドウに通信を聞かれるかもって事で、重要なことを話しちゃわないように、ブリッジで艦長達のいるところで、って事でしたけど」
奈緒「それはそれで落ち着かないな…」
━━。
~~~ 日本 晶葉のラボ ~~~
晶葉「━━…そうか、何はともかく、凛や卯月、芳乃が無事だったことは何よりだ」
凛 『ありがとう。そっちも今は大変そうだけど…』
晶葉「そうでもない。国内は平和そのものだよ。…表面上はな」
凛 『意味ありな言い方だね』
晶葉「……。日本は完全にランドウに屈した。その結果、一般人の生活が争いから切り離されれば、それで平和ということになるだろう」
凛 『都合の悪いところは見ない聞かないで、無視してれば本人は平和ってこと』
晶葉「そうだ。報道規制によって、日本ではアラスカの戦いも放送すらされてはいない」
凛 『けど、残りのゲッターを解体して、研究所まで閉鎖しちゃうなんて…』
晶葉「そのお陰で、東京の幾つかの街に配置されていたAV-58は撤去されたんだ。政府にとっては、それだけでも嬉しいこと何だろうさ」
凛 『目の前にたんこぶがなくなれば、それで満足なんだね…』
晶葉「悪いとは言えんさ。私達も、今は自分達が生き残る事に精一杯な状態だ」
凛 『晶葉は、そのAV-58って兵器への対策を、何か考えてない訳じゃないでしょ?』
晶葉「一応はな。内部に侵入できる入り口を見つけて、幾らか調査することも出来たからな」
凛 『…AV-58は無人機って話なのに、どうして入り口なんかあるの?』
晶葉「我々を弄んで楽しんでいるんだろう?AV-58を解明してみせろ、無力化してみせるとな」
凛 『暗にそう言うこと言われてると思うと、無性に腹が立ってくるね』
晶葉「腹を立てたところでどうしようもないがな。今分かっている事は、その自爆メカの起爆装置、及び実際に爆発していると思われるエネルギー体とが、計5本のケーブルで繋がれていると言うことだ」
凛 『5本のケーブル…。まさかそれを上手く切断すれば爆発するのを阻止できるとか…』
晶葉「概ねその通りだ。ケーブルは色分けされていて、切断する色の順番を間違えなければ起爆は阻止できると思われる」
凛 『……』
晶葉「言っただろう?弄んで楽しんでいる、と」
凛 『陰険な連中なんだね。ランドウって奴等は。端からこっちを見下してるって訳』
晶葉「だからこそその油断や慢心に漬け込みやすい。連中に人間の意地というものを見せてやるさ」
凛 『けど、晶葉一人で、大変じゃない?』
晶葉「一人じゃないさ。協力を申し出てくれた者が、何人かいる」
凛 『協力者?そんな人達が今の日本に…?』
晶葉「いるさ。しかも、全員アイドルだ。少しはプログラミングに造詣があるからと協力を申し出てくれたものもいれば、協力する対価に何かしらの情報を要求してくる変わり者まで…。皆心強い仲間だよ』
凛 「ホント、心強い人達がいるんだね」
晶葉「全く、ここがアイドル事務所だということを忘れそうになる。あと一人、単に面白そうだから、と言っている奴もいるがな」
凛 『でも、これでAV-58が無力化できれば…』
晶葉「あぁ、奴等に対して、反撃のきっかけを作ることができる」
凛 『ゲッターロボはどうするの?』
晶葉「ふふ…。それなら心配は要らん」
凛 『?』
晶葉「凛、今はまだ詳しくは話せない。が、私は必ず、お前達の元へ、アラスカへ行く!世界の支配者気取りをしているランドウを、引きずり下ろすためにな」
凛 『…分かった。詳しくは聞かないけど、待ってるよ』
晶葉「あぁ、今日はここまでだ。私が行くまで間違っても、ランドウに倒されたりすんじゃないぞ」
凛 『それはないよ。こっちにも頼もしい人達がいるから。じゃあ━━』
プツン━━。
晶葉「…ふぅ。…っと、主任からメールが入っていたか」
晶葉「……やはり、2つのエネルギーを組み合わせるエネルギーバイパスに負荷が掛かりすぎる、か。…凛にああ言った以上、完成は急がねばならんのだが━━」
コンコン…
晶葉「誰だ?」
「晶葉ちゃん、私…」
晶葉「その声は美穂じゃないか。開いているぞ」
ガチャ…
美穂「は、入るよ…?晶葉ちゃん…」
晶葉「しかし珍しいな。お前がここを訪れるとは」
美穂「う、うん…」
晶葉「研究所が閉鎖されて、女子寮を大がかりに改造することはできんと言われて、助手が事務所地下のここを用意してくれた。お陰で、多くのアイドルがよく顔を見せるようになってしまったがな」
美穂「そうなんだ…?」
晶葉「壊れた目覚まし時計や、家電製品なんかを持ってくる。ここは、無償の修理屋じゃないんだが…」
美穂「……」
晶葉「それで、何の用なんだ?」
美穂「えっと、ね…」
ゴソゴソ…
美穂「その…、先ずはこれを見て欲しいんだけど」
晶葉「ふむ…。インターネットの動画サイトか」
美穂「う、うん…。それで、流れてる映像が…」
晶葉「これは…アラスカでの戦闘映像だな」
美穂「そう…。映ってるの、真ゲッターロボ、だよね…?」
晶葉「…そうだな」
美穂「そうだなって…!」
晶葉「…美穂、こんなサイトを何処で知った?あまり有名なサイトじゃないだろう、ここは」
美穂「え…。う、うん…。学校で、同級生の男の子達が見てるのを見ちゃって…」
晶葉「それで教えてもらったと言うわけか」
美穂「うん…」
晶葉「……。迂闊な行動は極力控えた方がいい。ランドウの目がどこにあるか分からないからな」
美穂「うぅ…。ごめんなさい」
晶葉「…まぁ、それだけ卯月の事が心配だったって事だろう。謝るほどじゃない」
美穂「うん…。でも、卯月ちゃん、生きてるんだよね?帰ってきたんだよね?」
晶葉「あぁ。ついさっき、凛から連絡があった。卯月も芳乃も、チーム全員無事に帰還したそうだ」
美穂「…良かったぁ」 ホッ
晶葉「一月以上も音信不通だったわけだしな。先ずは一安心と言ったところか」
美穂「……」
晶葉「美穂?」
美穂「ねぇ、晶葉ちゃん。私達に出来る事、何かないかな?」
晶葉「私達に、か?」
美穂「うん。李衣菜ちゃん達もアラスカに行って、ゲッターでみんなのために戦ってるのに、私達だけここにいても良いのかな、って」
晶葉「とは言ってもな…。政府の命令でゲッターは全て廃棄。爆破して解体したわけだ。今からアラスカに行くと言っても、簡単なことではないぞ」
美穂「そ、そうかもしれないけど…」
晶葉「それに、だ━━」
美穂「…な、何?」
晶葉「…いや、何でもない。勝利を信じて待つ事も私達に出来る事じゃないか。響子や智絵里のように。今戦ってる連中が当たり前の日常を忘れてしまわないように、な」
美穂「…うん」
晶葉「さ、話は終わりか?すまないが、これから助手と今後の仕事の事で打ち合わせがあるんだ」
美穂「そっか…、ごめんね?急に押し掛けちゃって」
晶葉「いいさ。卯月の事を知って、居ても立ってもいられなくなったんだろう?」
美穂「…それだけじゃないよ?」
晶葉「……。先ずは落ち着いて、自分の中で整理してくれ。自分が一番に、何をやりたいのかをな」
美穂「……」
晶葉「時間だ。すまないが出ていってくれ。用心の為、ここを出る時は施錠しているんだ」
━━ プロダクション・1Fロビー
美穂「……」
「美穂さ~~~んっ‼」
美穂「あ…茜ちゃん…」
茜 「奇遇ですね!こんなところでお会いするなんて!」
美穂「そうかも。茜ちゃんは、今日はレッスン?」
茜 「はいっ!ポジティブパッションも今は2人体制ですからね!未央さんが欠けている分は、藍子ちゃんと気合いと根性で補わなければ!」
美穂「き、気合いで補えるものなの?」
茜 「気持ちの問題です!」
美穂「そ、そうなんだ…」
茜 「美穂さんこそこんなところでお一人でどうしたんですか!もしや誰かと待ち合わせですか!」
美穂「私はちょっと…。…うぅん」
茜 「?」
美穂「ねぇ、茜ちゃん」
茜 「何でしょうか!?」
美穂「う、うん…。茜ちゃんは、未央ちゃんがいなくなってやっぱり寂しい?」
茜 「う~…ん…。確かに少し寂しいですね!」
美穂「そうだよね…」
茜 「ですが!心配はしてません!未央さんは必ず帰ってきますから!」
美穂「…スゴいなぁ」
茜 「? 何がスゴい、のですか?」
美穂「心配なんかしてないって言い切れて。私なんて、卯月ちゃんがいなくなったあの日から、卯月ちゃんの事が心配で、心配で…」
茜 「それは当然です!大切な人を心配しない人なんていませんから!」
美穂「え?でもさっき…」
茜 「私の場合は、あくまで心配しても仕方ないと言う意味です!心配して、考えてモヤモヤするくらいなら!信じた方がスッキリするだけです!帰ってくると信じて、私は私の道をまっすぐ進むだけです!!」
美穂「やっぱりスゴいよ。茜ちゃんって」
茜 「えへへ…!そうですか?そう言われるとなんだか照れてしまいますね!」
美穂「…私も茜ちゃんみたいになれたらなぁ」
茜 「それはさすがに無理なのでは?」
美穂「そんな簡単に、ばっさり…」
茜 「あぁ!いいえ!別にそういう意味ではなくてですね!私達は違うからいいんじゃないですか?」
美穂「違うから、いい?」
茜 「はいっ!上手く言葉に出来ませんが、思い方も考え方も違うから、私達はチームなんじゃないかと思うんです!」
美穂「そうかな?私は、自分でももう少し前向きになれたらって思うよ?」
茜 「その時は私が前向きにしてあげますよ!私は考え込んだり、じっとしているのが苦手なので、そういうところをよく周りにいる人達に支えてもらってます!」
美穂「支えて…」
茜 「そうです!支えて、支えられて!自分に足りない所を誰かが補ってくれるからこそ!今の私は真っ直ぐ走り続けることが出来るんです!」
美穂「…私も、茜ちゃんの支えになれてるのかな?」
茜 「トーゼンじゃないですか!支えてもらってばかりで、申し訳ないくらいです…!」
美穂「そんな…。私の方こそありがとう。私なんかでも、茜ちゃんの支えになんて…」
「Ой!アカネ、ミホ!」
美穂「あ、アーニャちゃん!」
茜 「美波さんも!ラブライカでお仕事ですか!」
美波「えぇ。2人も久し振りね」
アーニャ「復興応援、頑張りました!」
美穂「そっか、2人も街を復興させるために頑張ってるんだ…」
美波「そんな大した事じゃないわ。けど、どんな小さな事でも、自分に出来る事なら何でもやらなくちゃ!」
美穂「どんな小さな事でも…。そうだよね…」
美波「美穂ちゃん?」
茜 「しかし、これで斬チーム全員揃ってしまいましたね!」
アーニャ「Да…運命、ですかね?」
茜 「かもしれませんね!あははっ!」
美穂「…ゲッターがあれば…」
アーニャ「え?」
茜 「美穂さん?」
美穂「あ、いや…えぇと…。何でもないよ」
美波「何でもない、って言う感じじゃなかったわよ?」
美穂「……えっと、これでゲッターがあれば、アラスカに行けるのかな、なんて」
美波「アラスカに?」
アーニャ「リーナ達と、一緒に…戦いたい、そういう事ですか?」
美穂「う~…ん…。どうなんだろ…?」
茜 「はい?違うんですか?」
美穂「戦うって言うのは、…怖いよ」
美波「…そうね」
美穂「コックピットの中にいても、ダメージの衝撃を受けると痛いし、私なんて血を見ただけでドキドキして、どうしようってアタフタしちゃうもん。今までは運が良かっただけで、ひょっとすると死んじゃったらどうしようって、今も時々思うの…」
茜 「でも、それでもじっと見ているわけにはいきませんよね!?」
美穂「それは…」
アーニャ「だから、ミホもゲッターがあれば、と言った筈です」
茜 「誰かが戦っていて、それを黙ってみていられるわけがありません!怖いなら尚のこと、誰かの傍にいたいものです!その人が自分にとって大切な人なら、尚更居ても立ってもいられない筈です!」
美穂「…っ!そうなのかな?」
美波「ねぇ、美穂ちゃん、もしかして卯月ちゃんが帰ってきたんじゃない?」
美穂「! どうしてそれを…?」
美波「何となくだけど…。戦いを怖がってる美穂ちゃんがアラスカに行きたがるなんて、それなりの理由があると思ったから」
茜 「本当なんですか!?美穂ちゃん!」
美穂「う、うん…」
アーニャ「Хорошо!なら、ここでじっとして、なんていられませんね!」
茜 「すぐ晶葉さんの所に行きましょう!晶葉さんなら、ゲッターの1機や2機、用意してくれる筈です!」
美穂「ま、待ってよ!」
茜 「何故ですか!?美穂さん!」
美穂「私が行ったって、何の力にもなれないよ…」
茜 「そんなの、行ってみなくては分かりません!」
美穂「でも!卯月ちゃんは真ゲッターに乗ってるんだよ?私達のゲッター斬を何倍も上回る性能の真ゲッターロボに…」
茜 「ですが!」
美穂「私が心配する事なんて何もないのかも…。私が何もしなくても、卯月ちゃん達はきっと勝ってくれる…。勝って、帰ってきてくれるよ」
美波「でも、今すぐにでも卯月ちゃんのところへ行きたいのよね?」
美穂「……うん」
美波「なら、もっと自分に素直になるべきよ」
アーニャ「ミホは、卯月のところに行くべきです。ワタシも、アカネも、力になりますよ!」
茜 「はいっ!微力ながら力になります‼」
美穂「そんな…!どうして?私なんかの為に、そこまで言ってくれるの?」
アーニャ「それは、ミホが大切な仲間、だから…」
美穂「仲間…?」
アーニャ「仲間…。友達だから、会えないと辛いです。アー…やっと帰ってきた、ウヅキはミホにとって大切な友達…。ミホは、ウヅキとずっと、ずっと一緒にいたい。違いますか?」
美穂「う、うん…。そう言われると、ちょっと恥ずかしいけど…」
アーニャ「恥ずかしがることありません!ワタシも、ミナミとずっと一緒、嬉しいですっ」
美波「あ、ありがとう…。アーニャちゃん…」
アーニャ「もし、ミナミと離れ離れ…考えただけでも、胸がはち切れそうです。ミホも、同じ…そう思います」
美穂「……」
アーニャ「だから、ウヅキに会いたい…ミホの、力になりたい。そのためなら、ゲッターのパイロットでも、何でも、ミホの力になります」
美穂「でも、簡単な話じゃないよ?痛いんだよ?辛いんだよ?そんな思いに付き合わせちゃうなんて…」
茜 「そんな事、美穂さんは気にしないでいいんです!」
美穂「そんな事って…、気にするよ!」
茜 「気にしなくていいんです!みんな、友達のためですから‼」
美波「友達なんだもの。アーニャちゃんの言った事じゃないけど、その人の事が心配だし、ずっと傍にいたい。そうじゃない?」
美穂「それは…だけど!」
アーニャ「勝つ…負ける…。そう、簡単な事じゃないと思います。Но…勝つ時でも、負ける時でも…大切な時は、大切な人の傍にいたい…。それは、当然のこと」
茜 「傍にいられるのなら、傍にいたっていいんです!美穂さんにはそれが出来るじゃないですか!」
美穂「茜ちゃん…」
美穂(そっか、茜ちゃん、未央ちゃんのこと…)
茜 「その為なら、私はいくらだって力を貸しますよー!」
アーニャ「行きましょう?命を懸けて、友達の傍に!」
美波「もちろん、私だって気持ちは同じよ?」
美穂「みんな…」
Prrrr Prrrr
美穂「え?あ…電話…」
美波「誰から?」
美穂「響子ちゃん…。ちょっと、ゴメンね?」
美穂「━━もしもし?」
響子『あっ!美穂ちゃん…。良かったぁ、繋がって…』
美穂「な、何?どうしたの?」
響子『あ、うん。ゴメンね…。えっと、何から話したらいいか…』
美穂「何があったの?落ち着いて、一つ一つずつでもいいから、ね?」
響子『う、うん…。その、今茜ちゃんと連絡とれるかな?』
美穂「茜ちゃん?」
茜 「私がどうかしましたか!」
響子『きゃっ!茜ちゃん…?一緒だったの?』
茜 「はいっ!奇遇ですね!」
美穂「ちょ、ちょっと待って…。茜ちゃん」
スマホの通話をスピーカーで周囲に聞こえるように。
茜 「それで、響子さんが私に用事とはなんですか?」
響子『あ、違うんです。用事があるのは私じゃなくて…』
茜 「どういう事です?」
響子『えーっと、実は私、さっき駅で倒れてる男の子を見つけて…』
美波「男の子?」
美穂「それで!その子は大丈夫!?」
響子『病院に連れていって、とりあえず大丈夫みたいだけど…』
美穂「そっか、良かったぁ」
響子『それで、その子がしきりに、うわ言で茜ちゃんの名前を呼んでいて…』
茜 「何ですって!?」
アーニャ「アカネ、その、男の子は、もしかして…!」
茜 「━━っ‼」 ダッ
美波「あ、茜ちゃん待って!」
美穂「響子ちゃん?響子ちゃんのいる病院って、どこの病院なの?急いで行かなくちゃ…!茜ちゃんを見失う前に!」
~~~ 某病院 病室 ~~~
バァンッ
茜 「マサルくぅーーーんっ‼」
響子「きゃあ!?…あ、茜ちゃん…?」
茜 「マサルくん!?やっぱりマサルくんだったんですね!」
マサル「……」
茜 「一体どうしたんですか!?しっかりしてください!目を開けてください‼」
響子「あ、あぁ!今鎮静剤を打って、落ち着いた所なんです!命に別状はありませんから、落ち着いてください!」
茜 「そ、そうなんですか!…はぁ」
美穂「あ、茜ちゃん…。待ってぇ…」 ゼェ…ハァ…
美波「びょ、病院内は…走っちゃダメ、でしょ…」 ヘトヘト…
響子「もう、病院内では静かにしなくちゃダメじゃないですか
っ!」
茜 「あぅ…。すいませんっ!」
響子「だから声が大きいです!」
茜 「すいません…」
アーニャ「アー…どういう状況、ですか?」
美波「さ、さぁ…?」
響子「あ!美波さんにアーニャちゃんまで!皆さん来てくれたんですね!」
美波「え、えぇ…。一緒に電話を聞いてたから、心配でね」
アーニャ「それで、その男の子の具合は?」
響子「全身に擦り傷と、軽い栄養失調だって、お医者さんが」
美穂「やっぱり、マサルくん…」
響子「傷の方は、ずっと山の中を走ってたんじゃないかって…」
美穂「どうしてそんな…」
マサル「う……ん…」
茜 「マサルくん!?」
響子「もう、茜ちゃんが大きな声を出すから…」
アーニャ「? 大きな声、してたのは響子じゃないですか?」
美波「しっ。静かにしよう?アーニャちゃん」
マサル「茜…お姉ちゃん…」
茜 「マサルくん!大丈夫ですか?」
マサル「お姉ちゃん…!良かったぁ…」
茜 「マサルくん?」
マサル「お姉ちゃん…。ごめん…!助けて…!」
美穂「えっ?」
茜 「一体何があったんですか!?」
美波「お父さんとお母さん、それに村の人達に何かあったの?」
響子「マサルくんの村の人達って、確か…」
アーニャ「Да…百鬼帝国にКоррекция…改造、されてメカ魔王鬼の体にされてしまってます」
美穂「でも、百鬼帝国からは解放されて、今は機械の体を隠して、ひっそり暮らしてたんじゃ…」
茜 「そうです!一体、何があったんですか!?」
マサル「パパもママも、みんな連れていかれちゃった…。ランドウって奴らに!」
茜 「な…っ!ランドウ!?」
美穂「でもどうして?あの村のことは、私たち以外誰も…」
美波「いえ、もう一つ知ってる所があるわ」
アーニャ「日本政府…ですね?」
美波「そう。今の政府はランドウのいいなりだもの。きっと情報を漏らしたのよ」
美穂「そんな…!」
茜 「本当なんですか!?」
マサル「うん…。ある日、見たこともない鎧を着た人達が来て、パパ達を連れていっちゃったんだ」
茜 「そんな…!」
マサル「ボクもランドウに連れていかれそうなったけど、パパ達が逃がしてくれて…」
響子「そうだったんですね…」
マサル「それで、その事を伝えて頼りに出来るのは、お姉ちゃん達しかいないと思ったから…!だから…!」
美穂「それで、九州から東京まで!?」
美波「こんな小さい体で、よく頑張ったわね」
マサル「あ、ありがとう…ございます…」 カァ…
響子「あ、赤くなっちゃって、ちょっと可愛いかも」
アーニャ「…アカネ?」
茜 「!!!!」
ゴォオオオオオオ…
美波「あ、茜ちゃん…?」
美穂(茜ちゃんが、燃えてる…)
響子(よく分かんないけど、室内が暑くなったような…)
茜 「響子さん…!」
響子「は、はい…?」
茜 「マサルくんのこと、よろしく頼みます‼」
響子「はいっ!…茜ちゃんは?」
茜 「アーニャさん、美穂さん!」
アーニャ「……」
美穂「…茜ちゃん」
茜 「私はアラスカに行きます!マサルくんの家族を助けなければなりませんっ!」
アーニャ「Понимание…分かりました。ワタシも、今同じ気持ち、です!」
茜 「美穂さん!私にも戦う理由が出来ました!これで遠慮はいらない筈です!行きましょう‼」
美穂「……」
美波「美穂ちゃん?」
美穂(茜ちゃんも、アーニャちゃんも強いな…。今の私なんかじゃ、付いていっても足手まといになるだけ…)
アーニャ「ミホ?」
美穂(でも、みんなに置いて行かれたくない…!そのために、変わらないといけないんだ。私は━━!)
茜 「美穂さん!」
美穂「っ!━━茜ちゃん、アーニャちゃんみんな!協力してもらいたいことがあるの」
━━。
~~~ 事務所 プロデューサー執務室 ~~~
晶葉「━━と、私からの話は以上だ。後はこの資料に書いてある」
新P「……」
晶葉「すまないな。助手には迷惑ばかりかけてしまう」
新P「謝るくれぇなら、アラスカに行くっつうバカな考えをやめてもらいたいもんだがね」
晶葉「それは出来ない。もうこれ以上ランドウとの戦いを黙って見ている訳にはいかないからな」
新P「それで、俺だけじゃなく色んな所に挨拶回りってか?」
晶葉「李衣菜達がアラスカに発った時は、それで後に騒動になったからな」
新P「だからって、事前に挨拶すりゃあ許されるってもんでもねぇだろ」
晶葉「…すまん」
新P「…はぁ。親御さんは何て言ってるんだ?」
晶葉「お前の好きなようにやれ、と」
新P「親御さんも呆れてんだろうが」
晶葉「だが、私はやらなくてはならないんだ。早乙女博士から、ゲッターを託された私は…」
新P「ま、俺はお前の科学熱心な所は嫌いじゃねぇがな」
晶葉「では…!」
新P「お前が覚悟決めてんのは目を見りゃ分かるしな。ここでウダウダ言っても仕方ねぇんだろ」
新P「池袋が納得するまで、好きにすりゃいいさ」
晶葉「ありがとう、助手よ」
コンコン…
志希「しっつれーしまー…って、ありゃ?晶葉ちゃん?こんなトコいたんだ~」
晶葉「志希!?AV-58の解析中じゃなかったのか?」
志希「ん~、そうなんだけど…。なぁんかスランプって言うか…、マンネリって言うかぁ。まぁちょっとした息抜きは必要だよね~。にゃははっ♪」
晶葉「お前なぁ…」
志希「にゃっはは~!ジョーダンジョーダン。あたしの仕事は一段落したしー。後は実働班にお任せ~」
晶葉「実働班?どういう事だ?」
志希「ありゃ?晶葉ちゃんの指示じゃないの?」
晶葉「指示?私は指示なんか出してないぞ」
志希「え?あー…う~ん…。成る程…。にゃっはは♪これは面白い事になっちゃったかも~」
晶葉「何?どういう事だ?ちゃんと説明しろ!」
志希「えー?志希ちゃん説明とかメンドくさいのゴメンかなー。だから、分かりやすく言うねっ」
志希「さっきあたし達がいた研究室に美穂ちゃん達が来て、AV-58の解析データを持っていったよ」
晶葉「何だって!?」
━━。
~~~ 廃墟 ~~~
美波「━━さぁ、着いたわよ…」
泉 「一番近くのAV-58…。回りの人達は避難して、すっかり廃墟か…」
マキノ「スゴいじゃない。ここまで運転してこれるなんて。車の運転はまだしたことなかったんでしょ?」
美波「うぅ…。無免許運転なんて…。大学を出てから免許とる予定だったのに…」
マキノ「誰にも見られてないんだから、気にしない方が身のためよ」
美波「でもぉ…」
マキノ「どのみちコレが上手く行かなかったら、その未来も何もなくなるんだもの。さ、泉。私達は準備を始めましょう」
泉 「えぇ、分かった。……」
美穂「……」
泉 「美穂…。本気でやるんだよね?」
美穂「泉ちゃん、ごめんね。こんな事に巻き込んじゃって…」
泉 「それは別にいいよ。晶葉の仕事に協力するって言った以上、危ないことに巻き込まれるのは覚悟の上だったし」
美穂「そんな…そんな覚悟をしてまで…」
泉 「ま、たまたま私にも出来るってだけだったけど、それで守りたいものを守る手助けが出来るなら」
美穂「それって、さくらちゃんと、亜子ちゃんのことだよね?」
泉 「まぁね。でも、私に出来るのはここまで。後は美穂に託すわ」
美穂「うん。ありがとう。泉ちゃんも、マキノさんの思いも、絶対無駄にしないから」
泉 「…ふふっ」
美穂「な、何…?」
泉 「ごめんなさい。真剣な表情の美穂って思ったよりも似合わなかったから…」
美穂「え、えぇ…」
泉 「友達に囲まれて、笑っていた方が美穂らしいよ。早くそういう世の中になるといいね。…じゃあ、頼んだよ」
美穂「うんっ!」
タッタッ━━
美穂「…よし!」
茜 「では行きますかっ!」
美穂「えっ!?」
アーニャ「アー…アカネ?周りの糸に触れてはいけませんよ?慎重に、行きましょう」
美穂「アーニャちゃんまで!?」
茜 「水臭いですよ!一人で爆弾解体なんて!」
アーニャ「そうです。アーニャ達は、チーム!そうですよね?」
美穂「そうだけど…。今はそんな話をしてるんじゃ…」
茜 「いいんです!美穂さんのこと、放っておけません!せめて傍にいるだけでも一緒にさせてください!」
アーニャ「今は、ワタシとアカネが、足手まとい、ですね」
美穂「そ、そんな事ないよ…!」
アーニャ「Нет…でも、足手まといでも、傍にいさせてください」
美穂「アーニャちゃん…。それって…」
アーニャ「ダメ、ですか?」
美穂「ううん。分かった、一緒に行こう!」
茜 「それじゃあ、張り切っていきましょう!」 ズンズン
美穂「ちょっと、慎重にいかないとダメだよ!」
マキノ「話はまとまったかしら?少し失礼させてもらうわよ」
美穂「マキノさんっ」
マキノ「先ずはコレを」
美穂「これは…?」
マキノ「通信用のインカムと、カメラよ。カメラは顔の側面…目線の位置に付けて。それで、あの自爆メカの内部をこっちからでもモニターするわ」
美穂「わ、分かりましたっ…!」 カチャカチャ…
マキノ「自爆メカの内部の解析結果だけど、中は迷路のように入り組んでいたわ。内部の状況を知っていたとしても、外からのナビゲーションなしに目的地に到達するのは困難に近いかもしれない」
茜 「ランドウも優しいんですね!そうやって入り込めるスペースを作っておいてくれるなんて!」
マキノ「晶葉曰く、人間を弄んでいるそうよ。で、コレも持っていって。貴女達の位置を把握するための発信器よ」
美穂「は、はいっ…」
マキノ「元々美穂一人で行く事を想定していたから、発信器もインカムも一つしかないわ。くれぐれもはぐれないように気を付けて」
アーニャ「Понимание…分かりました」
茜 「絶対に離れませんよ!」
マキノ「最後にもう一つ、貴女達が私のところに来た時にも言ったかもしれないけど、私達の解析はまだ途中…。完璧じゃないわ。だから、最後まではサポート出来ない。それでも、やるのね?」
美穂「…はいっ。もう決めたんです!」
マキノ「……。そう、ならこれ以上言うことはないわ。自爆メカの入り口はここから丁度反対に回って、裏側。上へ10m程上がったところよ」
アーニャ「? 10メートル…」
美穂「上?」
━━。
美穂「…はぁ……はぁ……はぁ…!」
茜 「最初から思わぬ障害でしたね!」
美穂「まさか梯子もないなんて…。ボルダリングなんて経験ないよ…」
アーニャ「下は見ない方が、オススメ、です…」
美穂「う、うん…」
マキノ『入り口に着いたようね。その辺りに装甲板が小さな正方形状に区切られているところがあるでしょ?』
美穂「えーっと、あった!これかな?」
マキノ『それで間違いないわ。そこは四隅がボルトで固定されているだけだから、預けた電動ドライバーで開けられるはずよ』
美穂「分かった。やってみる…!」
装甲板を固定しているボルトを一つずつ、丁寧に外していく。
美穂「全部取れたよ」
マキノ『装甲板は落とさないで。ボルトもなるべくならポケットか何処かに仕舞っておいて。落ちた衝撃が何処かに伝われば、それだけで爆発の危険性があるわ』
美穂「……」 ゴクリ…
茜 「ならば装甲板は私が持ちましょう!」
アーニャ「ボルトはワタシが…。ミホは、色々装備してますから」
美穂「あ、ありがとう…。お願いね?」
慎重に外したボルトと装甲板を手渡し。AV-58の内部に侵入する。
茜 「侵入成功!先ずは第一関門突破ですね!」
マキノ『中に入っても油断しないで。通路にはみ出している導線に触れれば、AV-58が一瞬で爆発を起こすわ』
アーニャ「…!」
マキノ『それで多くの人間が一度に吹き飛んでいるわ』
美穂「えっ!?」
泉 「もしかして自衛隊が主導した解体作戦のデータを盗み見たの?」
マキノ「ちょっとした参考にね。何事にも、前例のデータは必要でしょ?」
泉 「……」
マキノ『入ったら先ずは東に…。そうそっちの方。まっすぐ進んで、突き当たったらT字路になっているけど、そこを左よ』
美穂「突き当たって、左…」
茜 「う~…ん…。小さいので通路の狭さは気になりませんが、髪の毛が線に触れてしまわないか気になります!私もアーニャさん達のように短ければ…」
アーニャ「それなら、アカネ。少し、じっとしていてください」
茜 「?」
アーニャ「これを、こうして…。Ладно…出来ました!」
茜 「あはっ!髪を結ってくれたんですか!ありがとうございます‼」
アーニャ「これで、少しは良くなると思いますよ」
マキノ『その先は吹き抜けになってるわ。落ちないように注意して、そのまま下に降りるの』
美穂「は、はい…っ」
アーニャ「……」
茜 「‼」
マキノの指示に従って、複雑に入り組んだ内部を深部まで進んでいく。
マキノ『━━目的地はその辺りね』
美穂「つ、着いたの…?」
茜 「ホントですか!?」
アーニャ「…もしかして、コレ、ですか?」
マキノ『それね。アーニャの指したパネルを外して頂戴』
美穂「わ、分かった!」
横に寝っ転がった姿勢で、真上に位置したパネルを外す。
マキノ『目立つ色分けされたケーブルが、見えるかしら?』
美穂「う、うん…。赤が2本と、黄色と黒と青が1本ずつ…。全部で5本」
マキノ『…両サイドが赤、センターが青、その右に黄色で、左が黒…。ここまでは解析した通りね』
美穂「ま、先ずはどれから切ろう?」
マキノ『最初は青。それは間違いないわ』
美穂「分かった…!」
パチンッ
茜 「何も起こりませんね?」
アーニャ「最初は、正解…」
マキノ『次は…、貴女から見て左側の赤よ』
美穂「私から見て…、左側の赤…」
茜 「爆発しません!」
アーニャ「順調、ですね!」
マキノ『……』
美穂「マキノさん、次は…?」
マキノ『次は…』
美穂「マキノさん?」
マキノ『…黒は最後よ。いいわね?』
美穂「え…う、うん…」
マキノ『そして、残りの赤と黄色、どちらかはダミーなの』
美穂「ダミー?どういう事なの?」
マキノ『つまり、それだけは切る必要がない…。それを切った瞬間、その時は爆発しないけど、最後の黒を切った瞬間━━』
美穂「…っ!そ、それで、そのダミーはどっち?」
マキノ『…分からない』
美穂「えっ!?分からないって…!」
茜 「な、何事です!?」
マキノ『私と、泉と志希の3人で解析したけど、フェイクが巧妙すぎて、分からなかったのよ』
美穂「そんな…」
茜 「美穂さん?どうしたんですか?一体何があったんです!?」
美穂「の、残り3本の線、その内の赤と黄色、どっちかは切らなくていいんだけど、どっちかなのか分からないって…!」
アーニャ「Боже мой!ここまで来て…!」
マキノ『だから言ったでしょう。解析は完璧じゃないって』
美穂「……」
マキノ『どうする?やっぱりやめるかしら?』
美穂「……。ううん、やめないよ」
茜 「美穂さん!」
美穂「茜ちゃん、アーニャちゃん。それにみんなにも、聞いてほしいの」
美穂「私ね、ずっと戦うのが怖かった。傷付くのも嫌だし、まだやりたいことだってたくさんあるから、死ぬのなんて考えたくなかった」
アーニャ「……」
美穂「けどね、それじゃあダメなんだって、今日改めて思ったの。マサルくんが、九州から命を懸けて来たのを見た時に。私が怖がって、引っ込んじゃダメなんだって」
美穂「私には戦うことが出来る…。その私が、怯えちゃダメなんだって!」
マキノ「……」
泉 「美穂さん…」
美波「……」
美穂「私は、卯月ちゃんの傍にいたい。だけどそれだけじゃなくて、ゲッターのパイロットとして、ちゃんとみんなの力になりたい!そのために、私は、私の中の恐怖を乗り越えたいの!」
茜 「‼ そう言うことだったんですか!」
美穂「だから、今はみんなの命を私に任せて!みんなの命を、必ず守って見せるから!」
美波『答えはもちろん決まってるわ!頑張って、美穂ちゃん!』
アーニャ「ここまで来たら、後には退けませんね!」
美穂「美波さん、アーニャちゃん…!」
泉 『確率は2分の1…。美穂の運に賭けるわ』
マキノ『面白いじゃない。貴女って私の思っていた以上に、無茶を考えるのね』
美穂「えへへ…。きっとそれは私だけの力じゃないかも」
茜 「私も美穂さんに乗ります!勢いよく行きましょう‼」
美穂「うんっ!」
美穂(残った線は、赤と黄色切るべき線は…━━)
ニッパーの切っ先を導線に掛ける。
美穂「……」 フルフル…
美穂(私が…みんなの命を…!)
美穂「はぁ…はぁ…はぁ……」
美穂(これでもし、爆発しちゃったら…。う、ううん…!大丈夫!自分を信じて…!)
美穂「……っ」
スッ…
美穂「え!?」
両手でニッパーを握る、美穂のその手に、2つの手が重なる。
アーニャ「…言った筈です。ワタシ達は、チーム、です!」
茜 「乗り越えましょう!一緒に‼」
美穂「……茜ちゃん、アーニャちゃん…!うんっ、やろう!」
アーニャ・茜「「はいっ‼」」
美穂「…せーの…!」
パチンッ━━
━━ 外の廃墟。
キィッ
晶葉「っ!」 ダッ
新P「あ、おい!晶葉!」
タッタッタッ
晶葉「━━コレはどういう事だ!?」
美波「あ、晶葉ちゃん…!」
マキノ「あら、遅かったわね」
晶葉「遅かった、じゃないだろ!解析はまだ不完全だった筈だ!それを勝手に持ち出して…!」
泉 「晶葉に黙ってた事は謝るよ。でも、あのまま悩んでたって、煮詰まるだけだった」
晶葉「だからって実力行使することないだろう!?すぐに美穂達を引き上げさせろ!」
マキノ「それなら大丈夫よ。もうすぐ出て来るわ」
晶葉「何だと…?」
茜 「う、う~~んっ!やっと解放された気持ちですっ!やはり窮屈なところは苦手ですね!」
美穂「あははっ。お疲れ様、茜ちゃん」
アーニャ「Нет…茜は何もしてませんよ?」
茜 「そんな事は……あれ!?私はそもそも何しに行ったんでしたっけ?」
アーニャ「もう、いいです…」
美穂「あはは…」
晶葉「美穂!それに茜やアーニャまで…」
美穂「晶葉ちゃん!ごめんなさいっ!データを勝手に持ち出しちゃって…」
晶葉「ホントだぞ…。それで、解体は?まさか、成功したのか!?」
茜 「そのまさかですよ!この通り、もう爆発はしません!」 ガンガン
美穂「ちょっと、危ないから叩くのはやめようよ…」
晶葉「まさか、本当に?」
アーニャ「Да…最後は、Пари…賭け、でしたけど」
晶葉「何と言う無茶を…。それでもし爆発したらどうなる?お前達が何かあったら、どれだけの人間が悲しむか分かっているのか!?」
美穂「分かってるよ。…分かってるつもり」
晶葉「なら…!」
美穂「その上で、晶葉ちゃんにお願いがあるの」
晶葉「…っ。…何だ?」
美穂「私も、アラスカに連れていってほしいの。みんなのところに」
晶葉「…言ってる意味がよく分からないな」
美穂「アラスカに、李衣菜ちゃん達の後を追うつもりなんでしょ?内緒にしてても分かるよ」
晶葉「……」
美穂「私が行ったところで、何の力にもなれないかもしれない。ただの足手まといかもしれない。だけど、それでも連れていってほしいの!」
美穂「私は、私よりも小さい子供が、命を懸けなくていい世界にしてあげたい。みんなで当たり前に笑える日常を取り戻したい。ずっと大切な友達の傍にいたい。そのために、戦いたいの!」
茜 「モチロン!美穂さんだけではありませんよ!」
アーニャ「ワタシと、アカネ……。ゲッター斬チーム、全員、同じ、気持ちです」
美穂「例えゲッターがなくても、出来ることはある。だから、連れていって!晶葉ちゃん‼」
晶葉「……。AV-58の解体で、絆がより一層強まったか」
美穂・茜・アーニャ「「「……」」」
晶葉「…分かった。反対したところで、今のお前達なら、無理にでも付いて来かねないからな。それなら、最初から一緒にいてもらった方が安心できる」
茜 「!!!」
美穂「や…」
美穂・茜・アーニャ「「「やったぁーーーっ‼」」」
晶葉「だが、私自身まだ全ての準備が出来ていると言うわけではない。出立の準備が出来るまで、今はまだ英気を養っておいてくれ」
茜 「それは、どのくらい待てばいいんですか!?」
晶葉「そうだな…。3日…いや、2日で仕上げてみせる」
アーニャ「仕上げる、ですか?」
晶葉「そうだ。必ず完成させる。だから…」
即座にスマホを取り出し、メールを送る。
美穂「ん?」
晶葉「2日後、そこに書かれた場所に来てくれ。必ず迎えに行く」
美穂「分かった。お願いだよ、晶葉ちゃん!」
晶葉「あぁ、お前達のためだ。やってみせるさ」
新P「━━…ったく、結局お前も、島村や多田と同じになっちまったって訳か」
美穂「…プロデューサーさん」
新P「何で揃いも揃って、俺の担当アイドルはこうもお人好しばっかなんだ?」
美穂「ごめんなさい…。でも、怖いからって震えてるだけなのはもう嫌なんです!」
新P「…熊本の女は、我慢強くて強気、か」
美穂「それは…!」
新P「お前が俺に最初に言ったことだ。…一度言ったら聞かないのも、九州女の特徴なのか?」
美穂「あぅ…」
新P「お前の我慢強さと、頑固さがありゃぁ、何が相手でも負けねぇだろうよ」
美穂「…!プロデューサーさん!」
新P「勝って戻ってこい。ついでに、島村達を連れ戻してこい!」
美穂「は…はいっ!━━」
~~~ 数日後 ~~~
茜 「うぉおおーーーっ‼旅立つにはいい天気ですね!」
アーニャ「ふふっ♪まるでこれから、ピクニックに行くみたいですね?」
茜 「行きましょう!目指すはアラスカです!」
美穂「そうだね。これから、行くんだよね…」
美波「みんな盛り上がってるところ悪いけど、ちゃんと両親に挨拶は済ませた?」
茜 「はいっ!全力で突っ走ってこいと言われました‼」
アーニャ「ワタシも、頑張って…言ってくれました」
美穂「私は…、行くなって、引き止められちゃった…」
美波「美穂ちゃん…」
美穂「でも最後は、自分で決めたことなら、何がなんでもやり遂げろって!」
美波「…ふふっ、素敵な両親ね」
アーニャ「ワタシ達の事より、ミナミも一緒なんて…良かったですか?」
美波「えぇ。私だって、みんなと戦いたいって気持ちは一緒だもの。それに…」
茜 「それに?何です?」
美波「アーニャちゃんの事が心配だものね」
アーニャ「ミナミィ…!」
プップー
「皆さーん!お待たせしました!」
美穂「‼ 菜々ちゃん…!?それに瑞樹さんとみくちゃんまで!」
みく「もう、みく達だけ仲間外れとはズルいにゃあ!」
美穂「ズルいって…!どうして私達の事知ってるの?」
瑞樹「つい昨日、事務所の中でウズウズしてる茜ちゃんを見かけたから、ちょっと話しかけてみたら…」
アーニャ「…アカネ?」
茜 「面目ありません!」
菜々「ナナ達だって、ゲッターチームですよ!黙って行っちゃうなんて、寂しすぎます!」
みく「みく達だって戦えるんだもん!置いてっちゃ嫌だよ!」
瑞樹「ここまで来たんだもの、今更引き返せなんて言われても、聞かないわよ?」
美波「ふふっ。ここにいるみんな、気持ちは同じなんですね?」
アーニャ「みんなチーム、みんな仲間…。仲間外れは無し、ですね!」
みく「アーニャんよく言ったにゃあ!それじゃあみんなでレッツゴー!だにゃあ‼」
菜々「それで、どこに行くんですか?」
みく「……」
美穂「えーっと…」
晶葉「やれやれ…。結局テスターチームまで集結して、大所帯になったな…」
美波「晶葉ちゃん!?スゴい隈じゃない!大丈夫なの?」
晶葉「何、美穂達の自爆メカ解体から丸2日程、徹夜していただけだ」 ヨロ…
瑞樹「丸2日…。若いからって無茶はダメよ」
菜々「そーですよー!若いからって、体に無理させてばかりだと、年を重ねてから反動が来るんですよ…」
瑞樹「そうよ。菜々さんだって大変なんだから」
菜々「本当に、膝や腰が思うように動かなくなったり、肩が回らなくなったり…って、違うんですよ?そういう知り合いの話ですからっ!」
瑞樹「そう、知り合いの話ね」
菜々「はい。知り合いの話です」
アーニャ「……ナナは、時々、スゴく大人みたいな事を、言いますね?」
美波「そうね…。きっと私達よりずっと長い下積みを経験してきたからよ」
菜々「う~…。は、早く行きましょう!晶葉ちゃん!」
晶葉「言われなくても、そうするさ。…瑞樹、ナビゲーションは私のスマホにさせる。その指示に従って目的地に向かってくれ」
瑞樹「分かったわ。貴女は後ろでゆっくり休みなさい」
晶葉「すまないがそうさせてもらう。……」
美穂「晶葉ちゃん、こんなになるまで…。私達との約束を守るために…」
美波「今度は私達の番ね。しっかり報いなくちゃ!瑞樹さん!」
瑞樹「オッケー!早苗ちゃんがいたら、怒られちゃうもしれないけど、アクセル全開で行くわよ!」
━━。
~~~ 高速道路 トンネル前 ~~~
ブロロォ…
運転手「━━…?」
警備員「━━」
トンネルの前で警備員らしき格好の男性が制止の合図を送っている。
警備員「すいません。ここから先は現在通行止めでして…」
運転手「トンネルの中で事故か?」
警備員「いや、そう言うわけじゃないんですけどね…」
運転手「? じゃあどう言うわけだい?」
警備員「とにかく、ここは危険なので引き返してください」
運転手「…そう一方的に言われてもね。こっちだってこの後ろの荷物を明日までに東京に届けなくちゃいけないんですぜ?」
警備員「直に通れるようになりますから。じゃないと、その荷物の安全も保証できませんよ」
運転手「どういう事だってんだ…ったく。…ん?」
トンネルの向こうから灯りが見える。
運転手「おい!対向車が来てるみたいだぜ?」
警備員「あ、あれは…!もう発進するのか!?」
運転手「発進?あれは車じゃあねぇのかい?あれは一体何なんだ?」
警備員「いいから!早くバックで引き返して!荷物と一緒に粉々になるのは嫌でしょう?私も早く退避しなければ…」
警備員がそそくさと道端の階段に消える。
運転手「何なんだよ、ホントに!」
言われた通り車をバックさせながら、前方に迫る灯りに注目する。
運転手「ん?んん~?」
それは、近付いてくるにつれ、全容が明らかになるそれは、車よりも遥かに大きくなる。
運転手「嘘だろ…。ありゃぁ…!」
薄暗いトンネルの中から姿を覗かせたそれは、
運転手「で、デケェクジラだぁ‼」
日の丸をつけたクジラが、車の上空すれすれを飛び立っていく━━。
━━━━━。
~~~ 航空母艦”クジラ2005D” 艦橋 ~~~
古田「航空母艦”クジラ”離陸に成功したッス」
橘 「道路上に車両があったようだが、接触はなかったか?」
古田「センサーに物体がぶつかったような反応はないッス。恐らく大丈夫かと…」
橘 「ふむ…。一先ずは無事に離陸できたか…」
瑞樹「それにしても驚きね…。こんなデタラメな形の巨体が空を飛ぶなんて」
橘 「ゲッターGの飛行機能に使われていた反重力機構の応用だよ。晶葉くんがいなければ、完成まで漕ぎ着けることは出来なかった」
美穂「私達も知らない間に、こんなのを造ってたなんて…」
橘 「”クジラ2005D”…。ゲッターロボを運用する上での移動拠点として、建造された大型空中母艦だ。そのため、基本動力はプラズマエネルギーだが、ゲッターに供給するためのゲッターエネルギー集積装置を搭載している」
菜々「ほぇ~…。ちっちゃい早乙女研究所、って感じなんですね」
みく「でも、みく達のゲッターは、確か廃棄されたんじゃ…」
晶葉「ある」
橘 「寝ていなくて良いのかね?」
晶葉「休息なら十分取りました。それに、これから戦地に行くって言うのにゆっくり眠ってなんていられませんよ」
茜 「それより、ある、とは?まさかゲッターがあるんですか!」
晶葉「その通りだ。コレを見てくれ」
ブリッジ正面の大型モニターに、格納庫の映像を映す。
みく「これって、みく達のゲットマシン!」
美波「それに、私のブラックゲッターもある…。どういう事?」
晶葉「確かに、ランドウの要求と政府からの指示で、ゲッターは爆破、廃棄した」
晶葉「だから、ここで一から組み直したのさ」
アーニャ「…やることが、滅茶苦茶、ですね」
瑞樹「全く、ここまで来るとホントに不滅のマシンね」
晶葉「ふふっ、クジラを建造しながらのレストア作業は愉しかったぞ?」
菜々「あ、晶葉ちゃん?目が笑ってませんけど…」
美穂「でも待って、私達のゲッター斬は?」
晶葉「あぁ、それか。お前達のゲッター斬は、これだ」 ピッ
映像を切り替える。
茜 「? これ、ですか?」
アーニャ「…私達の知らない、ゲットマシン…」
美穂「もしかして、新しいゲッターロボ?」
晶葉「そう、と胸を張って言える代物じゃないがな。コレは」
美穂「? 何か違うの?」
晶葉「詳しい事情の説明は省くが…。真ゲッターロボに匹敵する性能を目指し、ゲッター炉心とプラズマ動力、2つのエネルギー炉を搭載した試作機にもならない試験機だ」
美波「ゲッターエネルギーとプラズマの両立…、そんな事が可能なの?」
晶葉「だから、調整に最後まで苦戦していた。今だって、コンピューターだけで完全に制御出来ているわけじゃない。2つのエネルギーを制御するには、メインパイロットの他2人のパイロットが、逐次手動で調整する必要がある」
アーニャ「扱いの難しい機体、そう言うことですね?」
晶葉「そうだ。だが、今のお前達なら、このゲッターも使いこなせるはずだ」
美穂「……」
晶葉「そしてもう一つ。このゲッターの炉心には、ゲッター斬の炉心を使っている」
アーニャ「…成る程、それでゲッター斬がこれ、だと」
晶葉「うむ。最初はゲッターの完成を急がせるためにやむを得ずだったが、今考えると、これもゲッターの導きだったのかもな」
茜 「ゲッターの導き?ですか!」
晶葉「お前達が帰ってくることを予見して、ゲッターが更なる進化を遂げるために…」
美穂「更なる進化…。ゲッター斬が…」
晶葉「お前達と、な」
茜 「おぉ…!何だかよく分かりませんが、私達と!ゲッターもまた心は一つと言うことですね‼」
アーニャ「何だかロマンティック、ですね」
晶葉「どうだ?乗ってくれるか?この新たなゲッターに」
美穂「もちろんだよ!これまでずっと一緒に戦ってきたんだもん!これからだって、ずっと一緒だよ!」
晶葉「そうか。ならば新しい名前を与えてやらんとな」
美穂「名前?」
晶葉「うむ。もはやコレはゲッターロボ斬ではない。ならば、これからの新たな戦いに向かう意味も込めて、新たな名前を付けてやった方がいいだろう」
茜 「いいですね!私達の新たなゲッターに!」
アーニャ「ミホ、お願いします!」
美穂「え?私なんかが決めちゃっていいの?」
アーニャ「Да…!素敵な名前を、お願いしますっ」
茜 「私はそういうのは苦手ですから!是非美穂さん!お願いします!」
美穂「え…えぇ~…。それじゃあ…」
アーニャ「…ワクワク」
茜 「……」
美穂「私達のチーム、私達の新しいゲッターロボ…。その名前は━━」
つづく
次回予告
アラスカでの補給を終え、戦艦テキサスはランドウを打倒するため、ロシアを目指し海峡の横断を試みる。
ランドウの幹部、ラセツは、テキサスの戦力と真ゲッターロボを破壊せんと、精鋭のメタルビースト4人衆を送り込み、李衣菜達スーパーロボット軍団の前に立ちはだかる。
そして、窮地に陥る李衣菜達の前に現れる日本からの援軍、クジラ2005D。新たなゲッターを駆る茜・アーニャ・美穂。
果たして、新たなゲッターロボの正体、その性能とは?戦いは今、新たな段階へ進もうとしている━━!
次回、ゲッターロボ×CG 第3部
第13話『出発、過酷な旅路へ‼』に、チェンジゲッター!