ゲッターロボサーガ デレマス版   作:E.T.c

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第13話『出発、過酷な旅路へ‼』

 

~~~ ドラゴンタートル 司令室 ~~~

 

ヤシャ「……」

 

「このアラスカ戦線を放棄してコンピューターとお喋りとは、随分と悠長なものだな」

 

ヤシャ「…ラセツか」

ラセツ「自身の脳とこのドラゴンタートルの電子頭脳とを接続して計算しているのは、真ゲッターロボを打ち倒す方法か、はたまた奴ら連合軍が追ってこれぬ場所でも探しだしているのか、どちらだ?」

ヤシャ「何の用があって来たのだ。このドラゴンタートルは私がランドウ様より賜った要塞。私の許可なく深部であるこの司令室まで来ることは許されんぞ」

ラセツ「これはこれは。まだご自分の立場を分かっておられぬと見える」

ヤシャ「立場だと?」

ラセツ「貴様はランドウ様の覇業の足掛かりとなるアラスカ戦線で敗走したのだ。そればかりか敵に情けをかけられ、おめおめと逃げ戻ってきた。最早貴様にドラゴンタートルを指揮する権限などないのだよ」

ヤシャ「……」

ラセツ「この司令室から出ていくのはむしろ貴様と言うことだ」

ヤシャ「…ふん。確かに、度重なる戦いで連中に勝ち星を上げられなかったことは、言い訳はできん」

ヤシャ「だが、私にも戦士としての矜持がある。敵に情けを掛けられたまま引き下がることなどできん!」

ラセツ「戦士としての矜持か。私には理解できん感情だが、安心しろ。貴様の雪辱は払ってやる。貴様は後方で大人しくしているんだな」

ヤシャ「連中は貴様が思っている以上に、一筋縄でいく相手ではないぞ」

ラセツ「フッ、案ずるな。既に連中の脅威性は、ランドウ様も理解しておられること。新たに開発されたメタルビーストを4機引き連れて来た」

ヤシャ「新たなタルビーストをだと?」

ラセツ「メタルビースト・ガローン、ギガント、ガルマン、ビーイン。ランドウ様が誇る史上最高のメタルビースト四人衆で、真ゲッターロボも纏めて地獄へ葬ってやろう━━」

 

~~~ 戦艦テキサス 格納庫 ~~~

 

班長「オーラーイッ、オーラーイッ‼よぉし、良いぞ、リーナ!そこに下ろしてくれ!」

 

李衣菜「了解!よっこらせっと!」

 

ネオゲッター1の両手で抱えたコンテナを指定された場所に下ろす。

 

李衣菜「格納庫に搬入する補給物資はこれで全部?」

班長「おう!手伝ってくれてありがとなよ!」

李衣菜「このくらい御安いご用だよ。さて、次は…」

奈緒「おいおい、あたしらは今待機任務中だろ?あんまり勝手なことはするなよな~」

李衣菜「あれ?…あはは、そう言えばそうだっけ」

奈緒「あのなぁ…。そんなんで、ランドウの襲撃が来たらどうすんだ?ネオゲッターのエネルギーは無限じゃないんだから、下手に動いてエネルギーを無駄に使うなよな~」

李衣菜「は~い…。今ハンガーに入れるからちょっと待ってよ」

 

慣れた動きでネオゲッター1を格納する。

 

李衣菜「━━よいしょ、と」

奈緒「…ったく」

加蓮「奈~緒~?テキサスの発進が近いからって、そんなカリカリしない。可愛い顔が台無しだよ?」

奈緒「っ…。加蓮もたまには緊張感を持てよな~。今はテキサスの発進前で、全体が慌ただしくなってるんだ。シュワルツ達正規の軍人パイロットはみんな周辺の哨戒任務で出払ってるんだぞ?今テキサスが敵に狙われたら、対応できるのはあたしらだけなんだからな」

加蓮「そんな心配しなくても、アタシ達の他に天下の真ゲッターロボもいるんだから、何とかなるでしょ」

奈緒「お前なぁ…。真ゲッターにおんぶに抱っこで、今まで戦ってきたプライドってのはないのか?」

加蓮「えー?そんなの無いけど?」

奈緒「……」

李衣菜「あー、加蓮はそうかも」

奈緒「何のフォローにもなってないよ!」

加蓮「楽に勝てるなら、それに越したことないじゃん。アタシ達は、戦力だって限られてる。この基地を出たら、次に補給を受けられるのは何時になるかも分かんない。勝つために手段は選んでられないって言うなら、それこそ真ゲッターの力にでも何でも頼らなきゃ」

奈緒「そりゃぁ、理屈ではそうかもしれないけど…。けどさぁ…!」

 

卯月「私達は別に構いませんよ!」

 

李衣菜「卯月、聞いてたの?」

凛 「卯月だけじゃなく、私達もね」

奈緒「凛、それと…3号機のパイロットはかな子に戻ったんだっけか」

かな子「はい。芳乃ちゃんが、あの時から代理で乗ってのがそのままになってただけだからって」

凛 「改めてよろしく頼むよ。かな子」

かな子「こちらこそ、ですよ。凛ちゃんっ」

卯月「ランドウって人が、どんなことをしているのかは大体聞きました。同じ人間でも、同じ人間だからこそやっちゃいけないことってあると思います」

凛 「そのために真ゲッターの力が役立つって言うんだったら、望むところだよ」

卯月「李衣菜ちゃん達より参戦が遅れた分、しっかり頑張らなくちゃ!」

李衣菜「あははっ。卯月はもう十分頑張ってると思うけど?」

卯月「まだまだ足りません!みんなを笑顔にするために、もっとも~っと頑張りますよ!」

李衣菜「これは、私達も負けてられないね」

奈緒「そうだぞ、加蓮?」

加蓮「分かってるって。何も全部真ゲッターに任せようって訳じゃない。ランドウには、アタシにだって思うところがある。アイツとの決着は、この手で付けないと気が済まないからね…!」

奈緒「お、おう…」

李衣菜(加蓮は…あんまり怒らせない方がいいかも…)

加蓮「…ともかく、こっちに真ゲッターがある限りは向こうも下手には仕掛けてこれないだろうし、安心しておやつ食べよ~。さぁて、今日のおやつは…お、抹茶タルト~♪」

奈緒「待て待て!抹茶なんてどっから手に入れたんだ!?」

かな子「それなら、ここの厨房の人から分けてもらったんですよ。たまには日本のものも口に入れたいだろうって」

奈緒「何でそんなモン持ってたんだ?」

加蓮「細かいことは気にしない気にしない。それじゃあ早速、いっただっきま~……」

 

副長『━━ネオゲッターロボ、聞こえているか?応答せよ』

 

加蓮「……」

李衣菜「ま、まぁ加蓮…。どうどう…」

加蓮「…アタシは馬じゃないよ」

奈緒「分かったから。通信中は飲食厳禁だ」

副長『? ネオゲッターチーム、返事はどうした?』

李衣菜「は、はいっ!ネオゲッターチーム、全員揃ってます!」

副長『……よろしい。哨戒中のティラミス中尉から報告が入った。ランドウのメタルビースト部隊を捉え、交戦中だ。至急応援に迎え』

李衣菜「了解っ!これよりティラミス中尉の応援に出撃します!」

副長『よろしく頼む』

 

プツン━━

 

李衣菜「よぉし、待機任務は終わり!行くよ、奈緒、加蓮!」

卯月「リンダさんをお願いします。テキサスは私達に任せてください!」

李衣菜「護衛としてはこれ以上ないくらい頼もしいよ」

凛 「ダイノゲッターもいるしね。もし地中から奇襲されても、何とかしてみせるよ」

奈緒「…ネオゲッターより真ゲッターの方が、護衛にしたら頼りになるってことか」

卯月「えっ…!え~っと…」

加蓮「それはまぁ、ねぇ」

李衣菜「2人とも、そう言うのは言いっこなしだよ…。応援戦力として頼りにされてるってことなんだからさ…」

奈緒「ま、李衣菜の言うとおりだな。じゃ、真ゲッターに出来ないあたし達の仕事、一丁やってやるかぁ‼」

かな子「抹茶タルトの感想、後で教えてくださいね」

加蓮「分かった。かな子のためにも、しっかり生きて帰らなくちゃ」

李衣菜「そう言うこと!それじゃあ、気合いを入れて…」

 

李衣菜「リーナ、行っきま~す━━‼」

 

━━。

 

リンダ「━━チッ!デカいクセに動きはすばしっこい奴ね…」

 

キングダムが羽虫のような4枚羽を持つ巨大なメタルビースト・ビーインと相対している。

 

リンダ「喰らいなさいッ!」

 

キングダムの胸部から放たれたミサイルは、ビーインの4枚羽が生む衝撃波で容易く散らされる。

 

ビーイン「……」

リンダ「…能面みたいに表情のない、不気味な奴ね…。こう言うのは苦手だわ」

ビーイン「…雑魚が一匹…。オレの相手には不足、か」

リンダ「!? 言ってくれるじゃない…!私はね、初対面の男に見くびられるってのが、一番癪に障るのよッ‼」 ギィンッ

 

キングダムのヒートサーベルを両手に抜き打ち、ビーインに飛び掛かる。

 

ビーイン「‼」 カッ

リンダ「っ!?きゃあッ!」

 

ビーインの双眸から放たれた光線がキングダムを射抜く。

 

リンダ「……くっ」

ビーイン「…この程度の挑発に乗る。やはり、人間とは短絡的な存在か」

リンダ「言ってなさい、この木偶の坊!すぐにその図体切り刻んでやるわ!」

ビーイン「カァッ‼」

リンダ「っ…!?」

 

ビーインの口から強酸の息吹が放たれ、キングダムの表装を溶かす。

 

ビーイン「…戦果としては、不充分。しかし、任務遂行には十分だ」

リンダ「こ…のぉ…!舐められたまま終わって……」

 

李衣菜「ショルダーミサイル!」

 

ビーイン「ム…?」

リンダ「ネオゲッターロボ!」

 

ネオゲッター1のショルダーミサイルが、ビーインの頭部で火柱と黒煙を上げる。

 

李衣菜「助けに来たよ!」

奈緒「大丈夫か!?」

リンダ「間一髪ってところよ。助かったわ」

加蓮「そりゃどうも。にしても、相手は一体だけ?」

リンダ「一体だけだからって油断は出来ないわ。アイツ、これまでのメタルビーストとは格が違うわよ」

李衣菜「一体で攻めてくるだけはあるってことだね…!」

奈緒「これまでのが戦闘員だとしたら、あれは幹部クラスってことか」

加蓮「そこまでじゃないでしょ。精々”今週の怪人”クラスでしょ」

奈緒「そんなもんか」

李衣菜「今週の怪人は毎回倒してるから、これは中盤で強化されたパターンの奴だ」

奈緒「お、李衣菜も分かってきたじゃんか」

リンダ(一体何の話をしてるのかしら…?)

ビーイン「ヌゥ…。ゲッター…ロボ…!」

李衣菜「折角乗り込んできたとこ悪いけど、アンタはここでゲームオーバーだよ!」

ビーイン「…丁度いい!」

李衣菜「何を!」

ビーイン「丁度、戦果が不充分だった。ゲッターロボ、例え紛い物でも、ここで倒せば、憂いは絶たれる!」

李衣菜「な゛っ…!ネオゲッターを紛い物って言ったな!」

奈緒「実際ゲッター線じゃ動いてないしな」

加蓮「名前だけだよね」

李衣菜「もう怒った!絶対許さないんだから!」

ビーイン「…待て、今のはオレでは…」

奈緒「いいぞ李衣菜、やってやれ!」

ビーイン『貴様ら…!』

李衣菜「うぉおおおッ!ソードトマホーク‼」

ビーイン「カァッ‼」

李衣菜「なんの!」 ガギンッ

 

キングダムが直撃したビーインの光線をソードトマホークで弾き、その胴体に斬り込む。

 

ビーイン「ぐぁああっ!?」

李衣菜「そんな単純な攻撃、喰らう方がどうかしてるって!」

リンダ「……」

李衣菜「あ、あら…?」

奈緒「どーすんだ、地雷踏んだみたいだぞ」

加蓮「2人とも、敵の足下でのんびりするのはやめといた方が…」

李衣菜「え…。━━おっと!」

 

間一髪で、ビーインのテールスイングを躱す。

 

李衣菜「ふぅ、危ない危ない…」

ビーイン「…調子に乗るのは、そこまでだ!」

李衣菜「へへっ、図体ばかり大きいだけじゃ、ゲッターの相手は務まらないよ?」

ビーイン「ほざけ‼我が力の前に屈するがいい!」

李衣菜「何を~!」

加蓮「…リンダさん、動ける?」

リンダ「えぇ、損傷事態は大したことないわ。まだまだやれる!」

加蓮「分かった。リーナ、キングダムとの連携で手早く済ませるよ」

李衣菜「オッケー‼行っくぞ~!ショルダーミサイルッ‼」

ビーイン「むぅ…!」

 

4枚の羽を羽ばたかせて、ショルダーミサイルを躱す。

 

ビーイン「クワァッ‼」

 

グォォンッ

 

李衣菜「な、何…!?」

加蓮「メタルビーストの顔が巨大になって…」

リンダ「何か出てくるわよ!?」

李衣菜「あれは…」

 

無数の魑魅魍魎が、巨大化したビーインの口から現れる。

 

奈緒「な…何だこりゃあ!?」

加蓮「待って…。あの不気味な連中、レーダーに反応がない…?」

 

キシャァアアアアッ‼

 

ネオゲッターとキングダムに絡み付いた魑魅魍魎の吐き出す溶解液が、キングダムの表装を溶かす。

 

リンダ「でも攻撃は受けてるじゃない!」

李衣菜「対象が小さすぎてレーダーに反応しないの?」

加蓮「そんな事…」

奈緒「う、うわぁああああ‼来るな…来るなぁあああああ!!!」

李衣菜「奈緒‼」

奈緒「あたしこう言うのは苦手なんだ‼うわあああ!コックピットに入ってくるぅ‼」

李衣菜「コックピットに!?ハッチが壊れたの?」

加蓮「……。ううん。そんな事ない。…これであの連中の正体が分かったね」

李衣菜「どう言うこと…?」

加蓮「これは一種の幻覚だよ。物理的にじゃなく、精神的にアタシ達を追い詰めるつもりみたい」

リンダ「でも、キングダムは損傷してるのよ?」

加蓮「それも幻覚。そうだと思い込ませることで、より一層アタシ達を追い込むんだよ」

李衣菜「そう言うことか…」

ビーイン「クッハッハッハッ‼我が術を見破ったとしても既に遅いわ‼」

李衣菜「このっ…!」

 

目の前のビーインにチェーンナックルを打ち込むものの、それはビーインの体をすり抜ける。

 

李衣菜「!? これも幻影!?」

加蓮「レーダーが利かなくなってきてる…。この中で正確にアイツを見極めるのは難しいかもね」

奈緒「うわぁああああ!!?いや…く、来るなぁあああ~っ‼」

李衣菜「…私も、奈緒ほどじゃないけど頭がくらくらしてきたかも…」

加蓮「頑張ってリーナ。どこから敵の攻撃が来るかも分からない上に奈緒がこんなんじゃ、迂闊に分離して変形できないんだから」

李衣菜「分かった…!」 ク

ビーイン「何をしても無駄よ!貴様らは既に我の術中に嵌まったのだ。今頃は貴様らの仲間も、同じように朽ち果てる運命よ!」

リンダ「何だって!?」

加蓮「そう…。テキサス発進だって気張って、みんなで出払っちゃったのが裏目に出たってこと…!」

 

━━。

 

サム「チッ…!こういう時、ロボ・ストーンの機動力の無さってのはヤんなるぜ…」

ボブ「ったく、早く行かねぇと李衣菜達がやられちまうぜ!」

メリー「…待って!」

ボブ「ん?どうかしたのかい、メリー」

メリー「さっきここを通った時、こんな崖あったかしら?」

ボブ「そういや…」

サム「違うルートを通ってるんじゃないのか?」

ジャック「No. リーナ達と最短ルートで合流するために、来た道を戻っているはずデス」

ボブ「お、おい…!何か、道幅が狭くなってねぇか?」

 

ズズズ…

 

メリー「そうじゃない…!崖が迫ってきてる!?」

ジャック「Wrong! コイツは崖じゃない…!」

サム「メタルビーストかァ~!!?」

 

━━。

 

シュワルツ「ッ…!何だ…コイツ…」

 

ガギンッ

 

空中で、ステルバーとメタルビーストがぶつかり合う。

 

シュワルツ「これまで生きてきた中で、こんな気持ちになるのは初めてだが、気味の悪ぃ相手だぜ」

 

ステルバーの撃ったマシンガンの弾丸が容易く躱される。

 

シュワルツ「どうしてここまでオレの癖を知ってやがる!?」

 

巨大な人面を象ったマシンの上に鎮座した修羅が、ステルバーと対峙する。

 

シュワルツ「テメェ、これまでのメタルビーストとは訳が違うみてぇだな。一体何もんだ!?」

「……くっくっくっ…。」

シュワルツ「!? その声は…!」

「フンッ‼」

シュワルツ「ぐっ…!?」

 

メタルビーストの持つ巨大な曲刀が、ステルバーを打ち据える。

 

「この程度の事で動揺するとは。まだまだ未熟だな。それに、戦闘機乗りだった頃の癖が抜けていないのも相変わらずだ。シュワルツ」

シュワルツ「何故だ…!テメェは百鬼帝国との戦いの時に死んだ筈だ!」

「そうだとも。だから甦ったのだ。ランドウ様の素晴らしき科学の力によってな…」

シュワルツ「ランドウ…様、だとぉ…!」

「お前も何時までもくだらないプライドに縛られるな。ランドウ様の支配を受け入れたらどうだ?」

シュワルツ「━━ランバートォ‼」

 

━━。

 

副長「━━…テキサスマック、ステルバー…。スーパーロボットは、各地で戦闘を開始したようです」

艦長「ぬぅ…。一機でも呼び戻せんか?」

副長「各機、共に苦戦しているようです」

艦長「……」

 

 

卯月「うぅっ…!」

 

遥か天空からテキサスめがけて降り注ぐ、真ゲッターの身の丈ほどの径を持つ極大な閃光を、真ゲッター1がトマホークで受け止めて流す。

 

凛 「大丈夫?卯月」

卯月「このくらい大したことありません。でも…」

かな子「これじゃあテキサスの上から離れられませんね…」

凛 「テキサスの周辺には、他のメタルビーストだって展開してるのに…」

 

ニオン「それならば心配無用だ!」

 

メタルビーストの群れの中で、ダイノゲッター1が暴れている。

 

凛 「ニオン!」

卯月「でも、ダイノゲッターだけじゃ、数が違いすぎます!」

鉄甲鬼「だが、それでもやらねばならんのだろう?」

芳乃「戦艦てきさすの損失はー、今の人類にとってー、大きな痛手となるのでしてー」

ニオン「ランドウを倒すために必要な力なんだろう!ならば、やってみせるッ‼貴様らは黙ってそこで見ていろ!」

 

ダイノゲッター1が敵陣に飛び込んでいく。

 

かな子「…戦況は圧倒的に不利かもしれませんね」

凛 「そうかもね…。それに、さっきのビーム…あれは…」

卯月「真ゲッターも反応してます。間違いなくゲッタービームです」

凛 「真ゲッターが?」

かな子「計器には何の反応もありませんけど…?」

卯月「はい…。その、私にもよく分からないんですけど、でもさっきのビームに、ゲッターが共鳴しているような…そんな感じがするんです」

かな子「? つまり…どう言うことですか?」

凛 「……」

凛 (…卯月とゲッターの親和性が前より強くなってる。だから、私やかな子に分からないことも、感覚的に分かるのかも)

かな子「でも、ホントにありえることなんですか?ランドウがゲッタービームを使ってくるなんて…」

凛 「別に、早乙女博士だけがゲッター線研究を独占してた訳じゃないよ。ゲッター線を戦闘に転用するぐらいなら、誰でも出来る」

かな子「そんな…」

凛 「尚更負けるわけにはいかないよ。出来る?かな子」

かな子「はい…!」

凛 (問題は、誰がランドウにゲッターの知識を与えたか、だけど。それを今ここで推測している場合じゃないか…)

卯月「! やぁっ‼」

 

二射目のビーム攻撃を弾いて散らす。

 

かな子「射撃の間隔は、結構ありますね」

凛 「チャージには時間がかかるのかも」

卯月「凛ちゃん、上空のメタルビーストの位置は分かりますか?」

凛 「一応は。上空なんてものじゃないよ。高度約36000。気象衛星とかと同じ高度だね」

卯月「…真ゲッターなら、一っ飛びで行けない距離じゃないですけど…」

凛 「今の状態じゃ危険かな。テキサスの防衛戦力が少なすぎる。真ゲッターを引き離すことが目的かもしれないし、これ以上戦力を分散させてテキサスを危険に晒すわけにはいかないね」

かな子「ここで足止めさせるのが狙いなのか、真ゲッターを引き寄せるのが狙いなのか。どっちか分からないと動けないってことですか?」

凛 「そう言うこと。後手に回るのはよくないけど…」

卯月「ここでこうして真ゲッターがテキサスの護衛に回ってれば、ランドウの思う通りにはなってないはずです!」

凛 「……」

かな子「どうかしたんですか?凛ちゃん」

凛 「ううん。最初のメタルビーストの攻撃が、いやに正確だったな、って思って」

かな子「え?」

凛 「今私達は、テキサスの真上に待機してる。アメリカの機能を乗っ取ったランドウが、テキサスに撃ってくる弾道ミサイルを迎撃するのが目的だった訳だけど…」

凛 「更にその真上から、テキサスめがけて光線は真っ直ぐ落ちてきた。…真ゲッターがいなかったら、テキサスに直撃だったのは間違いない」

かな子「ランドウは最初から、この位置にテキサスがあることを分かって、それで狙い撃ちにして来たって事ですか?」

卯月「そうですか?テキサスは基地に留まってるんだし、遠距離から攻撃するなら、的になっても仕方ないんじゃ…」

凛 「それだよ。例えテキサスが基地のドックにいることが分かってても、基地のどの辺りにいるかまでは、中の構造を把握してないと分からない筈」

卯月「…え~っと、つまり…どう言うことですか?」

凛 「誰かが遠くのメタルビーストにこっちの位置を教えてるってこと。…確証はないけど」

かな子「テキサスの中に、ランドウのスパイがいるって事ですか?」

凛 「そこまでは…どうだろ?でも、スパイじゃなくても、近くに斥候がいて、こっちの様子を探ってるとか」

 

艦長『ふむ…。可能性としては大いにありうるかも知れんな』

 

卯月「艦長!どうするつもりですか?」

艦長『これよりテキサスを緊急発進させる』

かな子「!? でも、まだ補給の途中なんじゃ…」

艦長『こうなってしまっては最早補給どころではないよ。それよりも、テキサスを動かすことで、凛くんの立てた仮説が正しかったことが証明されれば、まだやりようはある』

凛 「テキサスを囮に使うってこと…」

卯月「お願いします。テキサス発進までは、真ゲッターが何としても守ります!」

艦長『うむ。よろしく頼むぞ。よしッ‼これよりテキサスは発艦シーケンスに入る‼各員は配置に着け!』

凛 「奈緒達にも約束したんだ。責任重大だね」

かな子「それでも、私達だけでこの巨大戦艦を守り抜かなきゃ行けないなんて…」

 

ニオン「このぉッ‼」

メタルビースト≪━━‼≫

ニオン「なんのッ!」

 

四方八方をメタルビーストに包囲される中、ダイノゲッター1がトマホークを片手に奮戦する。

 

芳乃「…敵の数がー、次第にその勢いを増していましてー」

鉄甲鬼「ダイノゲッター1の機動力では、時期に捉えられてしまうぞ。俺に代われ!」

ニオン「ふんっ!仕方あるまい。言ったからにはダイノゲッター2を扱いこなしてみせるのだな!」

芳乃「多くの敵勢をー、一度に屠るのであればー、わたくしのだいのゲッター3もー、頼りにして下さいませー」

鉄甲鬼「いざという時になれば頼もう。では行くぞ!」

ニオン「あぁ!オープンゲット‼」

 

かな子「ニオンさん達も流石に苦戦してるみたいですね…」

凛 「私達さえここで倒せれば、ランドウにとって一番の敵対勢力を葬ったことになる。向こうも戦力を使う時を弁えてるって感じだね」

かな子「冷静に分析してる場合じゃないありませんよ!このままじゃ、テキサスが発進する前にニオンさん達が…!」

卯月「こんな時、都合よく晶葉ちゃん達が来たりしてくれませんかね…」

凛 「そんな…アニメじゃないんだからそんな都合よく……」

 

「━━そうですね‼ですから━━!」

 

ビュンッ

 

かな子「きゃっ!…い、今のは…!」

凛 「見たことない形…、でも間違いない!」

卯月「ゲットマシン!!」

 

茜 「私がぁ…来ましたッ‼」

美穂「お待たせ、卯月ちゃん!みんな!」

 

卯月「茜ちゃんに美穂ちゃんまで!」

凛 「と言うことは、残りの一機に乗ってるのはアーニャ?」

アーニャ「Конечно…もちろん、です!」

茜 「いきますよ!アーニャさん!美穂さん!ミサイル一斉発射です‼」

アーニャ・美穂「「はいっ‼」」

鉄甲鬼「ぬぉっ!?」

 

3機のゲットマシンの一斉攻撃が、ダイノゲッター2周辺のメタルビーストを蹴散らす。

 

ニオン「…随分派手なご登場だ…!」

芳乃「しかしー、頼もしき盟友であることに変わりはないでしょー」

 

凛 「斬チーム…。流石だね、晶葉」

晶葉『あぁ、約束しただろう?必ずお前達のところに行くと』

卯月「でも、一体どうやって?」

晶葉『テキサスのような移動拠点を持っているのは、アメリカだけじゃないさ』

かな子「そこにみんな、みんないるんですか?」

晶葉『勿論だ。戦う必要はない、と一応言ったんだがな。皆一様にお人好しのようだ』

茜 「今頃他のスーパーロボット達の援護に向かっていると思いますよ!」

晶葉『こちらで戦闘の様子を確認した辺りから居ても立ってもいられなくなったみたいでな。仕方ないから先行させた』

凛 「晶葉、茜達が今使ってるアレ、例の新型が完成したんだね?」

卯月「新型のゲッターロボですか?あれが!」

茜 「そうです。私たちのゲッター斬は!一度燃え尽きて、そして不死鳥のように蘇ったのです‼」

かな子「? どう言うこと…?」

凛 「今はなんでもいいよ。斬チームが来てくれたなら心強い」

晶葉『いや、今の茜達は斬チームじゃない』

卯月「え?」

 

茜 「いきますよ!折角ですし、アレをやりましょうっ‼」

美穂「あ、あれ…?ホントにやるの…?」

アーニャ「やりましょう?その為にワタシとアカネとミホ…3人で一生懸命考えました!」

美穂「う…うん…!そうだよね!」

卯月「えっと…アレ、って…?」

 

茜 「はいっ‼私と!アーニャさん、美穂さん!一人一人は小さな火です!がっ‼」

アーニャ「二人、力を合わせればпламя…炎…、三人揃えば、もっと大きな”焔”に、なります!」

美穂「燃え上がる焔、それは、どんな壁も障害も突き抜けて天高く飛び立つ翼に‼」

茜 「いきます━━‼」

 

3機のゲットマシンが、機首を上げて飛翔。

 

茜 「チェーーーンジッ!ゲッタァァアーーーッ‼ワァンッ!!!」

 

雲を突き抜け、太陽の下で合体。

 

茜 「情熱合体‼ゲッターロボ!飛焔ッ‼」

 

茜 「私を!」

アーニャ「ワタシ達を!」

美穂「甘く見ないで下さいっ‼」

 

晶葉『差し詰め、チーム飛焔、と言ったところか』

かな子「ゲッターロボ…飛焔、ですか!?」

晶葉『正しくはまだ試作段階のプロトタイプ・ゲッター何だが、俗称を付けるのは悪くない』

美穂「や、やっぱり恥ずかしいよぉ…」 カァア…

茜 「上出来でしたよ!練習した甲斐がありました!」

凛 「ちゃんと練習したんだ…」

アーニャ「Да…本番で、失敗…ダメ、ですからね」

卯月「ゲッター飛焔…。何となく見た目が真ゲッターに似てますね…」

晶葉『フレームは早乙女博士が遺したモノだ。真ゲッターの後に造られたものだろうし、似通っているのはその為だろう』

凛 「…肩にでっかく”真”って描いてあるけど?」

晶葉『それは…開発を手伝ってくれた整備班が勝手に付けたんだ』

主任『何言ってんだ。晶葉ちゃんだって、真ゲッターを越えてやるぞって賛成したじゃねぇか』

晶葉『あ、あれは…!私個人の意気込みであって賛成した訳じゃ…』

主任『へっ、何でもいいがよ。…で、茜ちゃん、聞こえるかい?』

茜 「はいっ!感度良好です‼」

主任『いい返事だ。だが、そのゲッターはここで開発されてからろくな試運転もしちゃいねぇ。少しでもおかしいと思ったら無茶だけはすんじゃねぇぞ』

茜 「分かりました!全力でいきます‼」

主任『おい、ホントに分かってンのかァ?』

茜 「大丈夫です!設計した晶葉さんと、手掛けてくれた主任さんを信じます!案ずるより当たって砕けろです‼」

美穂「砕けちゃダメだよ!」

アーニャ「けど、産むが易しと言うのには、賛成、です」

美穂「…そうだね。ここまで来たんだもん。後は戦って、結果を出すだけだよね!」

かな子「美穂ちゃん達、何だかチームの雰囲気が変わったと思いませんか?」

卯月「そうですね。何だか吹っ切れたみたいで…もっとチームって言う感じがします!」

主任『……まぁいい。プラズマエンジンとゲッター炉心の同調はまだ完璧じゃねぇ。しっかり手綱は握っといてくれよ。お二人さん』

美穂・アーニャ「「はいっ‼」」

凛 「ん…?ゲッター飛焔は、ゲッターエネルギーとプラズマエネルギー…」

晶葉『ダブルのエネルギーで稼働する。真ゲッターに比肩するための、苦肉の策だがな』

茜 「いきますよぉ~‼━━トラァァーーーイッ‼」

 

高空で身を翻して、プロト・ゲッター1が地上のメタルビーストに迫る。

 

茜 「ガトリングガンを‼」 ジャキッ

 

左の腕に、腕とほぼ同じ太さのガトリングガンを携え、

 

茜 「ドララララララララララッ‼」

 

連射。密集するメタルビーストの群れに、プロト・ゲッター1の腕程の大きさのガトリングガンの弾丸が、容赦なく突き刺さる。

 

メタルビースト≪━━!?!?≫

アーニャ「メタルビースト、怯んでます!」

茜 「トドメは、この爪で…!」 ジャキッ

 

プロト・ゲッター1の手甲の隙間から覗いた4本連なった鉤爪が光る。

 

茜 「ちぇりゃァあああッ‼」

 

切っ先鋭い鉤爪が、メタルビーストをズタズタに引き裂く。

 

茜 「チェス…トォオ‼」

 

勢いよく振り抜いた右腕をそのまま地面に突き立てて軸とし、腰を捻って右の直蹴りをメタルビーストに突き刺す。

 

茜 「だぁああああああ━━ッ‼」

 

前転して立ち上がり、プロト・ゲッター1を回転させて、水平横一線にメタルビーストをガトリングの弾丸で穿ち抜いていき、敵陣中央に位置していたダイノゲッター2と合流する。

 

美穂「大丈夫ですか!?鉄甲鬼さん、みんな!」

鉄甲鬼「絶妙なタイミングだ。援護感謝する!」

アーニャ「お礼、は要りません。それよりも、これで形勢逆転、出来ますか?」

ニオン「…無論だ。元より、貴様らの助けなど不要!」

芳乃「おやおやー?強がりは良くないのではー?」

鉄甲鬼「フッ、生きているからこそ強がれる、な。この状況を切り抜けるぞ!」

茜 「はいっ!テキサスに手は出させませんッ‼」

 

ダイノゲッター2と、プロト・ゲッター1が互いに背を預け合い、メタルビーストと対峙する。

 

卯月「スプリット・ビィーームッ!」

 

真ゲッター1の腕から放つ閃光で、遠方のメタルビーストを狙撃する。

 

卯月「テキサスの真上にいても、射撃でなら何とか…!」

凛 「直上の攻撃の警戒も緩められないから、油断はできないけど…!」

かな子「けど、ここ以外にも、みくちゃんや美波さんが行ってくれたんですよね?」

卯月「そうですね。それで少しでも早くメタルビーストを撃退できれば、他の皆さんのテキサス合流も早まる筈です!」

凛 「…ちょっと待って」

卯月「どうかしたんですか?凛ちゃん」

凛 「私達の知ってるゲッターの戦力は、そこにいるゲッター飛焔を合わせても、みく達のゲッターと、美波のブラックゲッター…」

かな子「はい…。晶葉ちゃんも、出撃はしてないみたいですし」

凛 「メタルビーストが出現したのは、ここ以外だったら3ヶ所じゃなかった?」

かな子「…え、と言うことは…」

卯月「どこか援軍が行ってないところがあるってことですか?」

 

━━。

 

シュワルツ『━━テメェ!一体何なんだ!?いきなりしゃしゃり出てきやがって‼』

みく『折角助けてやったのにお礼も言えないなんて、生まれのお里が知れるにゃ』 ハッ

シュワルツ『何ぃッ!?』

瑞樹『身内争いはそこまでよ。仲間じゃなくても、ここで死ぬ気でもないんでしょう?』

シュワルツ『…チッ』

ランバート『旧式が一機増えただけでは何も変わらん』

瑞樹『あら?随分な言い草じゃない?』

菜々『旧いをバカにするのは許しませんよー!温故知新の言葉の意味を貴方に教えてあげます!』

 

美波『そこのおっきいロボットは出られそうですか?』

ボブ『す、すまねぇ…。すっかりメタルビーストに嵌まっちまったみてぇだ!』

サム『はっはっ!挟まっちまったぜ!』

ジャック『笑い事ではありませ~ン!』

美波『…仕方ありません、ブラックゲッターで中に入ります!』

メリー『危険じゃないかしら?』

美波『大丈夫です!考えがありますから。ちゃんと皆さんお連れして、メタルビーストも倒して見せます!』

 

李衣菜「…皆のところには助けが来たみたいだね」

加蓮「こっちには誰か助けに来るどころか、これじゃあ私達がミイラ取りがミイラ」

李衣菜「ははっ、リンダさんをミイラ扱いは酷いと思うよ」

リンダ「きゃあっ‼キングダムの装甲が溶かされる!?」

加蓮「それも幻覚だから落ち着いて!」

李衣菜「とはいえ、流石に頭の中がボンヤリしてきたかも…」

奈緒「あ…あ……」

李衣菜「奈緒もこんな感じだし、早くなんとかしないと…」

加蓮「…奈緒、お願いだからそのままそこで失禁しないでよね」

李衣菜「何か作戦がある?」

加蓮「一応はね。ちょっとゲッター1のコントロール、こっちに貸して貰える?」

李衣菜「分かった。加蓮を信じるよ」

 

パネルを操作して、ネオゲッター1のコントロールを渡す。

 

加蓮「…よし。正直賭けでもあるんだけど」

李衣菜「え?」

加蓮「いくよっ!」

 

勢いよくネオゲッター1の両手を打ち合わせ、プラズマサンダーの予備動作をとる。

 

加蓮「プラズマ…サンダー!」

 

そして、両腕のプラズマサンダーを、頭上に高く放り投げた。

 

李衣菜「え…どこ狙ってるの?加蓮!」

ビーイン「フハハハッ‼血迷ったか!」

加蓮「ショルダーミサイルッ!」

ビーイン「!?」

 

空中に放ったプラズマサンダーめがけ、ショルダーミサイルを撃ち出す。

 

━━カッ

 

リンダ「きゃっ…!?何…?」

ビーイン「ヌォ…!?」

 

ショルダーミサイルによって、プラズマサンダーの圧縮されたプラズマエネルギーが弾け、照明弾のように辺りを眩く照らす。

 

李衣菜「うっ…!けどこれ、何も見えない…!」

加蓮「いたよ、3時の方向!」

李衣菜「えっ?」

ビーイン「ヌォオオオッ…!」

李衣菜「幻が…消えてる?」

加蓮「ビンゴだったみたいだね。あの幻術は、投影みたいなので周囲の風景に映し出してたんだ」

リンダ「だから、至近からの強烈な閃光で霧散した、と言うわけね」

加蓮「そゆこと。対策が分かれば、突破は簡単…!とんだ一発屋だったね!」

 

もう一度プラズマサンダーを空中に放ち、同じ閃光を作る。

 

ビーイン「わ、我が幻術が破れるな…どッ!?」

 

狼狽えるビーインの脇腹に、ネオゲッター1のソードトマホークが深々と突き刺さる。

 

加蓮「人間の精神力を甘く見たね、ランドウ…!」

李衣菜「もう逃がさないよ。しっかりとツバつけとかなきゃ、ね!」

 

ソードトマホークの刃を鍔の先まで深々と突き入れる。

 

ビーイン「ぐぉおおお…!おのれ…おのれおのれおのれぇ…!こんな…こんなぁ‼」

李衣菜「トマホォォーークッ、サンダァアアーーーッ‼」

 

バリバリと、眩く青白い稲光りが弾け、メタルビースト・ビーインを体内から焼き尽くし、破壊していく。

 

ビーイン「━━!!?」

 

断末魔を上げることもなく、爆炎となって散っていく。

 

李衣菜「へへっ、センキュー!決まったぜぇ~‼」

リンダ「残念だけど、勝利の余韻に浸ってる時間はないわよ」

加蓮「そうだね。早くみんなと合流して、態勢を整えないと」

李衣菜「そっか!みんなは━━!」

 

━━。

 

みく「うにゃァあああああっ‼みくのトマホークの錆になれにゃあ‼」

ランバート「フッ…」

 

頭上に高く掲げ、一気に振り下ろしたトマホークが空を切る。

 

みく「にゃあっ!?」

瑞樹「後ろよ!」

みく「…っ!?うにゃああっ‼」

 

背後からのガローンの体当たりの衝撃が、ゲッター1のコックピットを揺らす。

 

みく「うにゃぁ…。そんな図体で体当たりしてくんにゃぁ…。痛たた…、舌噛んじゃった…」

シュワルツ「テメェの妙な喋り方のせいだろうが」

みく「何をー!助けに来てやったのになんて言い草にゃ!」

シュワルツ「頼んだ覚えはねぇ!それに、助けに来たわりには一方的にやられてるだけじゃねぇか!」

瑞樹「それは否定できないわね」

菜々「で、でもでも、反撃の切っ掛けを作る位はできた筈ですよね?」

シュワルツ「そりゃぁ、まぁ…」

菜々「だったら大丈夫です!何もズバーッと出て来て解決するだけが援軍じゃありませんよ♪」

瑞樹「相変わらず菜々さんの前向きさは見習いたいわね」

菜々「ほ、褒めても何も出ませんよぉ…!それよりも、敵さんがいらっしゃいますよ‼」

ランバート「何処までもふざけた連中だなァ‼」

みく「ふんっ!戦闘なんてバカげた事を大真面目にやる方がふざけてるんだ…にゃあッ‼」

 

ガローンの剣を右のトマホークで受け止めると同時、左の手でもトマホークを抜き打ち、ガローンの胸部を水平に切り払う。

 

ランバート「おっ…!?」

みく「ダブルトマホークはドラゴンだけの専売特許じゃないにゃあ‼」

 

右のトマホークを上段から振るい、剣で受け止めたところで左のトマホークを下段から振るう。

 

ランバート「グッ…!」

 

下段からの一撃を片手で抑えるガローンに、水平に蹴りを打ち当てる。

 

ランバート「うぉっ!?」

みく「どーにゃ‼両手だけじゃ怒濤の三連撃は止めきれないでしょ?!」

ランバート「くだらぬ小細工を…弄してくれる!」

みく「うにゃっ!?」

 

台座の上からゲッター1を蹴り飛ばし、距離をとる。

 

ラセツ『━━もうよい。撤退せよ』

ランバート「ら、ラセツ様…?しかし…!」

ラセツ『此度の戦の目的は達した。日本のゲッター共も参戦し、既にビーインを倒された。真ゲッターが相対しているとなればギガントも長くは持たんだろう』

ラセツ『我が戦力を割くのはこの場ではない。早急にガルマンを率いて後退するのだ』

ランバート「…了解しました」

 

ガローンが引き下がる。

 

みく「にゃっ!逃げる気にゃ!?」

ランバート「今回の勝負はお預けだ。命拾いしたな」

シュワルツ「待ちやがれッ…!」

ランバート「シュワルツ、お前も考えておけ。俺達一介の兵士が、本当に従うべき指導者は誰なのかをな」

シュワルツ「それがランドウだってのか!?」

ランバート「お前達がそれだけの戦力を結集して守れたのは、このアラスカだけだ。ヨーロッパもアフリカもアジアも、最早ランドウ様の手中に収まりつつある。趨勢は決まったも同然だろう」

シュワルツ「……」

ランバート「彼我の戦力を考えて、無謀な戦いに挑むほどお前も愚かではない筈だ。俺個人としても下らぬ戦いでかつての戦友を失いたくはない」

ランバート「ランドウ様も世界を統べる力としてより優秀な素材を求めている。俺の知っているシュワルツコフならば、ランドウ様の時代の良き礎となれるだろう」

シュワルツ「ランバート…!テメェ、自分の誇りまでランドウに売っちまったってのか!?」

ランバート「フフッ、個人の誇りなど小さなものだ。誇りだと名誉だと、個人的な感情に流されるのでは、長生きなどできないぞ。シュワルツ?」

シュワルツ「ランバートッ‼」

ランバート「さらばだ、シュワルツ。次に会った時に今日の答えを聞こう。お前が愚かで矮小な人間でないことを祈るぞ」

 

そう言い残して戦場を撤退していく。

 

みく「待つにゃー!逃げるなー‼」

菜々「ま、まぁみくちゃん落ち着いて下さい…。ここでナナ達が追い掛けても意味ないですよ」

瑞樹「それよりも、状況の整理が必要なようね」

 

シュワルツ「…チッ。ランバート、テメェは━━!」

 

━━。

 

ランバート『━━…ガルマン、聞こえるか。撤退だ』

ガルマン「‼」 ズズズ…

 

メタルビースト・ガルマンの巨体が、地面に姿を消していく。

 

美波「…!? メタルビーストが引き上げる…?」

ボブ「ンだぁ?散々好き勝手やっておいて撤退かァ?面白くねぇぜ」

サム「全くだぜ。こっちはもうすぐで、危なくサンドイッチになるとこだったのによ。やり返さなきゃ気が済まないぜ」

メリー「けど、追撃している余裕はないわね」

ジャック「反撃のChanceなら、これからいくらでも巡ってくるサ。それより、リーナ達の方も心配ネー。退いてくれたのなら、むしろLuckyだゼ」

ボブ「…だな。折角美人のネーチャンに助けてもらった訳だしな」

サム「そうそう。ちょっとくらい御近づきになっておかないとな」

美波「あ…あはは…」

 

李衣菜『みんな!無事?生きてる!?』

ジャック「Oh.リーナ。こっちは全員大丈夫ダ。ユーのTemptingな仲間のお陰でネ!」

李衣菜『て、てんぷら…?』

メリー「もう!兄さんったら!」

ジャック「HAHA!Sorry.何でもないヨ。こっちのEnemyは撤退した。急いでテキサスにBack homeするゾ!」

李衣菜『分かった!それじゃあテキサスで合流しよう』

ジャック「OK!」

加蓮『…ボブ、サム。美波に鼻の下伸ばしてたら承知しないからね?』

ボブ「な、何の事だよ…?」

サム「鼻の下なんか…。俺達は紳士だぜ?」

加蓮『ホントかなー?』

ボブ「ホントだって。な、今度またハンバーガーご馳走してやるからよ。それで勘弁してくれよ」

加蓮『ん~。ならよろしい♪』

サム「はぁ…」

李衣菜(飼い慣らされてる…)

 

━━。

 

副長「━━…補給作業の中断作業完了を確認、各部ハッチ、搬入口の閉鎖チェック…。クルー各員の配置よし。艦長、テキサス何時でも発進できます」

艦長「よしッ!メインエンジン始動、艦底部フロート・システム運転。微速前進開始!」

 

アーニャ「━━! テキサスが、動きます!」

美穂「本当…。近くで見ると、やっぱりスゴいなぁ…」

茜 「まるで山が動いているみたいですね!」

鉄甲鬼「見入っている場合ではないぞ!周辺の敵が、テキサス前方に集結し始めた!」

アーニャ「一点集中で、テキサスにダメージを与えるつもり、ですか?」

芳乃「或いはー、その身を賭してでもー。てきさすに手傷を負わせる為にー」

美穂「そんな…!特攻ってこと…!?」

ニオン「フッ、あり得ん話ではないな。連中の戦力は全て機械だ。無くなったところで、また造り出して補充すればいい」

茜 「…勝つためには手段は選ばないってことですか!」

ニオン「面白い!ランドウの連中の好きにばかりさせるのは癪だからな。向かってくるのは全て叩き落としてやるッ!」

茜 「いえ、ここは私達に任せてください!」

ニオン「何?」

茜 「メタルビーストが集まってくれたのなら好都合です!」 グンッ

 

プロト・ゲッター1が少し高度を取り、テキサスの前方上に位置する。

 

鉄甲鬼「何をする気だ?」

茜 「みんなまとめて薙ぎ払います‼」

アーニャ「Да!ゲッター飛焔の、エネルギー循環を切り替え…、ワタシはゲッターエネルギーを。プラズマ、出来ますか?ミホ」

美穂「うん。プラズマエネルギー、動力から、直接両肩のエネルギー射出部へ!」

茜 「今回はゲッター飛焔の初陣ですからね!派手にいきますよぉ‼」

 

プロト・ゲッター1の両肩の装甲が開き、中から二本のキャノン砲が姿を覗かせる。

 

アーニャ「…循環切り替え完了。姿勢制御は、アーニャが。トリガー、お願いします、アカネ!」

茜 「はいッ!いきますよ!ゲッターとプラズマ!両方を備えたゲッター飛焔の必殺砲‼」

 

茜 「プラズマァッ‼━━ノヴァァァアアアアアッッ‼」

 

一瞬、砲頭の先で青白いスパークが弾け、直後に放たれたのは、ゲッターを駆動させる高出力のプラズマを叩き付ける破壊の光線。

 

ドワァッ

 

敵陣中央への着弾と同時に、プラズマの熱量と爆破の衝撃が周囲に拡散し、半径1キロほどの青白い光炎がメタルビーストの軍勢を呑み込んで拡がり、爆発の余波で辺りの空気を震わせた。

 

茜 「!!!!」

 

シュウゥゥ…

 

残されたのは、大きく穿たれた大地。

 

茜 「━━ふぅ、どうですか?メタルビーストはどの程度減りましたか!?」

ニオン「ほぼ全滅だ。威力だけは大したものだがな」

芳乃「これだけ大きな穴をー、テキサスでは通れませんねー」

艦長『これは、テキサスの進路を迂回させねばならんかな?』

ニオン「少しは加減しろ」

アーニャ「Прошу прощения.…やり過ぎてしまいました、ね…」

美穂「そ、そうだね…。実戦で使うのは初めてだったから、まさかこんなに威力があるなんて……あれ?」

鉄甲鬼「どうかしたか?」

美穂「えっ、あ…その、レーダーの不調かもしれないけど、今一瞬メタルビーストの反応があったような…」

茜 「ホントですか!?」

美穂「うん…。でも、ホントに一瞬だけだったから、私の見間違いかも」

凛 「いや、美穂のは間違いじゃないよ」

美穂「えっ?」

凛 「動きがスゴい速いから、捕捉するのに手間取ってるけど、こっちでも確認してる」

ニオン「あぁ、確かにすばしっこいのが一匹いるな」

卯月「に、ニオンさんには見えてるんですか!?」

かな子「私には、何にも…」

鉄甲鬼「人間の動体視力では視認できない速度で動いている。お前達が目視できないのも無理はない」

ニオン「おまけに、かなり小さい」

凛 「成る程、それでさっきまで他のメタルビーストの反応に隠れて捉えられなかったって訳」

ニオン「全く、木を隠すなら森とはこの事だな」

芳乃「いい得て妙ですねー。しかしー、これで凛さんの仮説が正しかった事がー、証明されましてー」

美穂「仮説?」

卯月「誰かが宇宙のメタルビーストにテキサスの位置を教えている、って言ってた…あれですか?」

艦長『敵に紛れて身を隠し、上空の仲間にこちらの位置を教えていたか』

茜 「ならば早々に仕留めてしまいましょう!」

鉄甲鬼「茜の言うとおりかもしれんな。━━ハッ!」

 

ダイノゲッター2の加速で、高速で移動する物体に迫る。

 

鉄甲鬼「━━そこだッ!」

ギガントX1「!?」

 

背後に回り込んだダイノゲッター2に、一瞬動きを止めた土偶のような姿のメタルビーストだったが、直ぐ様慣性を無視した動きで直上に急上昇し、ダイノゲッター2の攻撃を躱す。

 

鉄甲鬼「すばしっこい奴だ…!」

ギガントX1「くくくっ…!まさか俺の動きを追える奴がいるとはな」

ニオン「俺も驚いているぞ。あれだけの有象無象の中で、最後に残ったのが貴様のようなチビだったとはな」

ギガントX1「大きさなどは問題じゃない。問題なのは何をやるか、だろう?」 ピーン

鉄甲鬼「‼」

 

真上から降り注がれたビームを躱す。

 

鉄甲鬼「くっ…!」

ギガントX1「ふふふ…。そう簡単に私の傍には近付けさせんぞ」 ピーン

 

上空からのビーム攻撃でダイノゲッター2と距離を取り、人差し指を立てた腕を上空に突き出す。程なくして再び上空からビームが降り注ぐ。

 

芳乃「これはー、芳しくはないのでしてー。あらすかの地図が変わってしまいますー」

鉄甲鬼「気にするところはそこなのか?」

芳乃「あまり地形を凸凹にされますとー、後に復興するのも大変でしてー」

ニオン「それが仕事になれば丁度良かろう」

ギガントX1「随分と余裕だな?」

ニオン「ん?あぁ、悪いな。貴様があまりに単純だったものでな。集中力が切れてしまってな」

ギガントX1「何ぃ~?俺が、単純!?この俺が単純だと!?」

芳乃「ニオンさんー、あまり本当の事を言ってしまっては、相手の方に失礼でしてー」

ギガントX1「な、何を~!この、劣等種共がァ~‼」

鉄甲鬼「その劣等種に毛を生やしただけの奴が言うことか?」

ギガントX1「言わせておけばぁ~…!もう許さんッ‼」 ピーン

 

>……

 

ギガントX1「……。な、何だ!?どうして…!」

ニオン「フッ。だから単純だと言ったんだ」

ギガントX1「何…ま、まさか…!」 ハッ

芳乃「己のが保身の為にー、てきさすより狙いを変えたことがー、そなたの策の積みでしてー」

 

━━ 遡ること数秒前。衛星軌道上

 

ギガントX2「ったく、X1め…。何を遊んでいるんだ…。…む」

 

ギガントX2の視界に、地上から上昇してくる影が映る。

 

ギガントX2「あれは…!真ゲッターロボ!?」

 

卯月「!」

ギガントX2「チッ!言わんこっちゃねぇ!だから最初にテキサスを落としとけっつったんだ!」

 

丸ごとビーム射出器になっている下半身にエネルギーを収束。

 

ギガントX2「喰らいやがれッ!」

 

迷いなく直進で迫り来る真ゲッター1に、躊躇うことなくビームを発射。

 

ズァアッ

 

ギガントX2のビームは、直撃。

 

ギガントX2「あっははははっ‼やった!やったぜ‼この俺が…━━…ッ!?」

 

ギガントX2のビームの中を、真ゲッター1が突き進んでくる。

 

ギガントX2「な、何で…!?俺のビームが、効いてない!?」

卯月「…ゲッタービームなら、効きません!」

 

全身に浴びせられるビームを吸収していく。

 

ギガントX2「うわぁああああ~ッ‼?ビームを喰ってやがる!?化け物がぁあああ~~‼」

凛 「ビーストって名乗ってるそっちに言われたくないね」

かな子「卯月ちゃん、このまま一気に!」

卯月「ゲッタートマホークッ‼」

 

ギガントX2から吸収したエネルギーを纏い、トマホークが仄かにゲッター線の輝きを放つ。

 

卯月「いきますっ‼」

ギガントX2「く…来るな…!来るなぁああッ‼」

卯月「えぇーーいっ‼」

 

ズ ワ オ

 

ギガントX2「がっ…!」

 

下段からの切り上げでギガントX2を両断。トマホークの切っ先から放たれたエネルギーが衝撃波のように拡がり、両断したギガントX2を粉々に破壊する。

 

ギガントX2「うあぁぁあああああッ━━‼」

 

衛生軌道上でギガントX2が爆炎の華となる。

 

卯月「…目標、撃破できました!」

凛 「これで、宇宙からの攻撃の心配は無くなったね」

かな子「後は、地上のアーニャちゃん達ですね━━」

 

━━ 地上。

 

ギガントX1「バカな…!X2の方を先に倒すとは!

鉄甲鬼「これで貴様は、切り札を失ったも同じだな」

ギガントX1「ま、まだだっ!」

 

土偶の口からレーザーを撃つ。

 

鉄甲鬼「何だそれは?」

ギガントX1「ぐぅ~…!こうなれば…!」

 

撤退しようと引き下がる。が、

 

アーニャ「逃がしませんッ!」

ギガントX1「!?」

 

ゲッター1から変形した、プロト・ゲッター2が死角からギガントX1に迫る。

 

アーニャ「Ураааа‼」

ギガントX1「このぉ…!」

 

プロト・ゲッター2のドリルアームを上昇して回避。

 

ギガントX1「いかに速かろうと、奴等ではレーダーですら捉えられない俺を追えるはずがない。奴等さえ振りきってしまえば!」

鉄甲鬼「ならば」

ギガントX1「‼」

 

ティラノサウルスの姿へ変形したダイノゲッター2が、そのティラノの顎でギガントX1を捕らえる。

 

鉄甲鬼「俺が捕まえるだけだ」

ギガントX1「おのれぇ!離せ、離せぇ‼」

鉄甲鬼「今だ、アナスタシア!」

アーニャ「Да!」

茜 「プラズマエネルギーをドリルに集めました!アーニャさん‼」

アーニャ「Спасибо…アカネ。урааа…!」

 

プロト・ゲッター2の右腕のドリルアームに、プラズマエネルギーが集束されていく。

 

アーニャ「プラズマ・ドリル…!」

鉄甲鬼「はっ!」

ギガントX1「うわぁっ!」

アーニャ「━━アタック‼」

 

プラズマを纏ったドリルを突きだし、そのまま速度を上げて突撃。

 

ギガントX1「うぎゃああああああ━━!!?」

 

プラズマでギガントX1の表装を焼き、ドリルで穿ち、内部にエネルギーを放出して破壊し、風穴を開けて貫いた。

 

アーニャ「……」

 

突き抜け空中へ出たプロト・ゲッター2の背後で、ギガントX1が爆散した。

 

━━。

 

李衣菜「見て!テキサスの近くで爆発が!」

加蓮「見えてる。レーダーには味方機の反応しかないし、あれであそこに残った敵は最後だったんだろうね」

李衣菜「ホントだ…。結構な戦闘だったけど、みんな無事だったんだ!」

リンダ「そのようね。見なさい。みんなテキサスに帰ってくるわ」

加蓮「ステルバーにロボ・ストーン、テキサスマック…」

李衣菜「それにブラックゲッターに旧ゲッター!茜達が乗ってきた新しいゲッターもあるみたいだし」

加蓮「そんでもって、向こうからこっちにゆっくり飛んできてるのが、茜達をアラスカまで運んできた輸送機って感じなのかな」

李衣菜「何か空飛ぶクジラみたいで、…ロックとは違うんだけど、あぁ言うのも何かアリだね!」

加蓮「以外と名前もそのまんまだったりして」

李衣菜「そんな、まさかぁ…」

リンダ「でも、これで日本の戦力も勢揃いしたのよね?」

李衣菜「はいっ!くぅ~…!ランドウ、首を洗って待ってなよぉ~!」

リンダ「威勢がいいわね?それでも、ランドウの全戦力を相手にするにはまだ全然足りないのよ?」

加蓮「だからって、ここで黙って向こうの好きにさせたくもないでしょ?」

李衣菜「加蓮の言うとおりだよ!これから先がどんな過酷な道のりでも、私達にゲッター…それに、いろんな国から集まったみんなが力を貸してくれれんだから。きっと勝てる!」

リンダ「いろんな国から…。確かに、私のように、まだこことは違うどこかで、ランドウに対して抵抗を続けている国の戦力があるかもしれないわね」

加蓮「それを確かめる為にも、先ずはこのアラスカを脱出する」

李衣菜「そして次に目指すは、シベリアだぁ~っ‼」

 

つづく




次回予告

シベリア大陸へ渡るため、海峡の横断に臨む戦艦テキサスと航空母艦クジラ。
日本からやって来た晶葉達と合流し、親睦を深めるのも束の間、ランドウの追撃部隊が洋上のテキサスに攻撃を仕掛ける━━!

次回 ゲッターロボ×CG 第3部
第14話『アラスカ脱出』に、チェンジゲッター!
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