ゲッターロボサーガ デレマス版   作:E.T.c

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ボルガのパイロットの名前は、色々探したんですが良いのがなかったのでオリジナルで付けました。ご了承下さい。


第15話『シベリアの城塞!超兵器・ボルガ‼』

 

~~~ シベリア大陸 ~~~

 

凛 「━━ゲッターライフルッ‼」 ドシュゥッ

メタルビースト・ビーン≪?!?≫

 

ゲッターD2が突き出して構えたゲッターライフルから放たれたエネルギー弾が、メタルビースト・ビーンの胴体を貫き爆砕。

 

美波「ゲッターレザーブレード‼」

ビーン≪!?≫

 

ズァアッ

 

ビーン≪━━‼≫

美波「っ…!」

みく「ゲッターマシンガン‼」

 

ブラックゲッターを背後から奇襲したビーンを、ゲッター1のゲッターマシンガンが制する。

 

みく「今にゃ!」

美波「ッ…ゲッタースパイク!」

 

怯んだビーンをすぐさまに拳のスパイクで殴打し、頭部を粉砕。

 

美波「ありがとう、みくちゃん。助かったわ」

みく「お礼はあとで!メタルビーストも大分数を減らしてる、もう一踏ん張りいくにゃあっ‼」

菜々「それにしても、こうやって周りを飛び回られていると、てんとう虫と言うよりは、ハエって感じがしますね」

凛 「どっちも鬱陶しいのは変わらない、って事?」

瑞樹「お後が宜しいようね。さ、一気にトドメを刺すわよ!」

凛 「そうだね、このくらいの数なら…!」

美波「私達みんなのゲッタービームで!」

みく「一斉掃射にゃッ‼」

 

「「「ゲッタービィィーーッム!!!」」」

 

3機のゲッターロボが、それぞれ異なる方角に向かってゲッタービームを放ち、扇状に薙ぎ払って辺りを包囲しているビーンの軍勢を焼き払う。

 

みく「うにゃぁあああ~っ!発射口が焼け付くまで、撃ち続けてやるにゃあ‼」

瑞樹「止めなさい。整備班の仕事を増やさないの」

凛 「それに、そこまでしなくても、もうすぐ片付くよ」

美波「これで最後よ!」

 

ブラックゲッターのゲッタービームが、最後の一体を焼き払う。

 

菜々「こ、これで終わりですか…?」

凛 「近くに他のメタルビーストの反応は…ないね」

みく「みく達の事を目の敵にしてる割りには、出してくるのはしょうもない雑魚ばっかりで、口ほどにもない奴等だにゃ!」

凛 「まぁ、向こうにしてみたら、私達と一気に決着を着ける必要はないわけだし」

菜々「…?どういう事ですか?」

瑞樹「いきなり私達に総力を送り込んで、掠り傷でも損害を与えられるよりは、先ずは小規模の戦力で私達の体力を奪った方があとで戦いやすいって事よ」

凛 「こっちは今のところ、孤立無援の状態だから。次に何時、弾薬とか手に入るか分かんないし。ゲッター線で動いてる私達のゲッターはともかく、テキサスのスーパーロボットも、戦艦テキサス自体も、エネルギーが供給できないと動かし続けるのは無理がある」

みく「つまり、みく達を真綿で絞めたまま、そのまま絞め殺そうってこと?世界征服を掲げてる割りには、やることがちっちゃいにゃぁ」

美波「でも、有効なのは事実よ。私達の戦いに手応えがあれば、士気も持続できるけど、先の見えない戦いだとそうはいかないもの」

凛 「美波の言うとおりだね。私達には時間がない。だけど、焦って違う損害を出す余裕もない」

瑞樹「慎重に、且つ果断に。相手の動き方も見極めなきゃいけないわね」

菜々「な、何だか難しい話ですね…」

瑞樹「ま、実際の難しい判断はテキサスの艦長とかが決めてくれるわよ」

美波「そ、それでいいんですか?」

瑞樹「私達は民間のパイロットで、戦闘知識はほとんど素人だもの。ある程度は思考をフリーにして、柔軟に状況に対応できる余裕は必要よ」

瑞樹「言ったでしょ。慎重に、且つ果断に、よ」

みく「みくの知ってる果断って言葉は、お気楽って意味じゃなかったと思うにゃ」

瑞樹「そこは気にしないの。さ、こんなところで長話も何でしょ」

凛 「こんなところ…」

美波「そうですね。私達のゲッターの調子も、万全にしてもらわないと」

菜々「あっ、地上で迎撃してた李衣菜ちゃん達も帰還し始めてるみたいですよ」

みく「みく達も一休みかにゃあ?」

瑞樹「そうしましょう。整備班の人達も、首を長くして待ってるわ」

美波「凛ちゃんも」

凛 「あ…うん。みく達から順番に帰ってていいよ。私はその間、辺りを警戒してるから」

美波「分かった。それじゃあヨロシクね」

凛 「うん。……」

 

凛 「…シベリア大陸、か━━」

 

~~~ 戦艦テキサス 格納庫 ~~~

 

李衣菜「うぅ~…!たっだいまぁ~、っと!」

加蓮「これで一段落~。あ~ぁ、ちょっとシャワー浴びたいかも」

奈緒「大丈夫か?この後、アタシ達は見張りの警戒任務だぞ。湯冷めしないか?」

加蓮「ちゃちゃっと浴びてくるだけだから、心配しない」

奈緒「でもさ、戦闘後だし…」

加蓮「そこまで心配なら、奈緒が温かいココアでも淹れて待っててよ?」

奈緒「はぁ?お前なぁ…」

 

美穂「李衣菜ちゃん、奈緒ちゃん、加蓮ちゃん。お疲れさま!」

 

李衣菜「美穂!」

加蓮「アタシ達と入れ替わりで、チーム飛焔がゲッターで待機だっけ。…アーニャが見当たらないけど?」

茜 「アーニャさんなら、見張り部屋の方にいると思いますよ!」

美穂「ここに来てたから、ずっと外を見てるの」

奈緒「まぁ、ちっちゃい時でも過ごしたことある故郷みたいなもんだしな」

李衣菜「私達が行く時、ついでに呼びにいこう」

茜 「うぅ~…!」

奈緒「ん?茜、どうかしたのか?」

茜 「警戒待機…その、あまり得意ではなくてですね…!」

加蓮「あ~、確かに、茜ってあんまりじっとしてるイメージないかも」

茜 「はい!ジーっとしてても、体が勝手に動いてしまうので!」

奈緒「普段、それでどうやって学校で授業受けてんだ?」

茜 「相手が向かってくるのをただ待つだけというのも…!何故、私達は今回り道をしているのでしょう!?」

美穂「回り道?」

茜 「ランドウを倒す!それだけなら、ランドウの本拠地に突撃すれば話は早いはずです!」

李衣菜「まぁ、確かに茜ならそう言うよね」

奈緒「茜だけみたいな言い方するなよ。お前だって気持ちは一緒だろ?」

李衣菜「まぁそうだけどさ。でも、今蛇牙城に攻め込むのは無茶だってのは、分かるよ?」

茜 「何故です?戦力が少ないなら尚のこと、短期決戦で終わらせるべきです‼」

加蓮「確かに、短期決戦で終わらせられるなら、そうした方が楽なんだけどね」

奈緒「でも、今回は頭を落としたくらいじゃ戦いは終わらない。ランドウが世界中にメタルビーストを展開してるのは知ってるだろ?」

茜 「ですが!」

奈緒「今蛇牙城に攻め込んだところで、周りを包囲されたら、あたし達は逃げ場を無くして、それで終わりだ」

李衣菜「だから、そうならないためにも、少しでもランドウの外に出てる戦力を削っておくんだよ」

美穂「けど、その話だけだと結局、こっちが息切れしちゃうんじゃ…?」

加蓮「そうかもね。けど、ランドウ相手に抵抗してるのは、アタシ達だけじゃないでしょ?」

美穂「あ…」

茜 「どういう事ですか!?」

奈緒「つまり、世界中に展開してるランドウの戦力を削って、どっかで抵抗してる戦力の協力が得られれば、蛇牙城攻略の成功確率はグッと跳ね上がるってこと」

茜 「そういうものなんですか…」

李衣菜「あ、あれ…?今いちピンと来てない?」

美穂「それじゃあ、アラスカからロシアに移動したのも、ロシアの戦力と合流するためなの?」

李衣菜「一応そう言うことらしいよ?衛星通信を使って連絡がとれない以上、本当に無事かどうかは、まだ分からないけどね」

奈緒「何でも、テキサスのドーバー砲に匹敵する威力を持った武器を持った、戦術兵器級の能力を持ったロボットがいるらしい、とか何とか」

美穂「ドーバー砲…?もしかして、テキサスの真ん中に付いてる、おっきい砲身のこと?」

奈緒「そうそう。使えば、都市一つくらいまるごと吹き飛ばせるらしいんだけど、それだけ危なくて、簡単には使えないらしいんだよな」

美穂「そうなんだ。でも、それだけの武器を備えてくれる味方がいたら、確かに心強いかも」

加蓮「それだけ強力な存在なら、向こうも一番に目を付けてるとも思えるけどね」

李衣菜「もう破壊されちゃってるかもしれないんだ…」

 

ウゥゥゥゥッ ウゥゥゥゥッ

 

李衣菜「け、警報!?」

加蓮「さっき襲ってきたばっかだって言うのに、気が早いんだから」

奈緒「でも、何時もとなんか様子が違うんじゃないか?」

李衣菜「ともかくゲッターに乗って、艦長達に状況を確認してみよう」

奈緒「乗ってって、あたしらは艦内で待機なんじゃないのか?」

加蓮「そんなこと言ってる場合?何時もと様子が違うって、さっき奈緒の口から言ったんじゃん」

奈緒「そうだけどさ…。あぁ、もう分かったよ!くそぅ…」

美穂「茜ちゃん、私達も!」

茜 「いえ、アーニャさんがまだ…!私が連れてきます!美穂さんは、先に乗り込んで李衣菜さん達と現状の確認を‼」

美穂「わ、分かったよ!」

茜 「待っててくださいよぉ、アーニャさん!ボンバァァアーーーッ━━‼」

 

━━ ネオゲッターロボ、コックピット内。

 

李衣菜「━━…艦長さん、何があったんですか?敵は、どこから来るんですか?」

艦長『リーナくん…!?君達はこれから艦内待機だった筈だぞ!』

李衣菜「偶々まだゲッターの近くにいたんです!こんな短いスパンで敵が来るっていうのも可笑しいし…。どうなってるんですか?」

艦長『……。厳密には、敵襲というわけではない』

奈緒「どういう事なんだ?」

艦長『つい先程の事だ。こちらのレーダーでロシア軍の戦力、ボルガの反応を感知した』

李衣菜「ボルガ?」

奈緒「さっきあたしが話したロシアのスーパーロボットの事だよ。名前くらい覚えてろって」

李衣菜「ご、ごめん…。それで、ボルガが見つかったんですか?まだ撃墜されてないんですね!」

艦長『恐らく、今のところは、な』

加蓮「今のところ?なんか引っ掛かる言い方するね」

艦長『うむ。同時に、ボルガを観測した地点から爆発光と振動を検出した。これらの事から、恐らく、ボルガは現在戦闘中であると推測される』

奈緒「マジか!」

李衣菜「なら、早く助けにいかなきゃ!」

艦長『だが、ボルガを観測した地点はここから100kmも先だ。テキサスの機動力では、最大戦速でも間に合うかどうか…』

加蓮「なら、テキサス以上の速度が出せる機体で、先攻すればいいじゃん」

李衣菜「そっか、私達のネオゲッター2とか、ステルバー、あとパスチャー・キングに乗ったテキサスマックなら、急行できる!」

艦長『そうかもしれんが…、ステルバーとテキサスマックはともかく、君達のゲッターは、先の戦闘で負った損傷箇所の修復作業が、まだ終わっていないはずだ』

李衣菜「…どうなんですか、チーフ?」

整備班長「状態は80%ってトコだ。何時もみてぇに外装を派手に壊しちゃいるがエンジン部分はほとんどダメージは受けちゃいねぇ」

加蓮「外装は派手に、ねぇ…」

奈緒「ホント、そういうとこだけ器用に戦うよな」

李衣菜「あははは…」

班長「伝達系統がどうなってるかは分かんねぇが、ここまで帰ってきたところを見ると、動かすくらいは問題はねぇと思うぜ」

李衣菜「って事は出撃してもいいってことだよね!艦長!」

艦長『うぅむ…。不確定要素があるウチは、出撃など許可できんのだが…』

加蓮「そんなこと言ってるうちに、ボルガがやられちゃうかもよ?」

奈緒「ボルガはこれからランドウを倒す上でも、必要な戦力なんだろ!」

李衣菜「機動力の高い戦力は限られてる。ゲッター飛焔も、パイロットが揃ってないからすぐには出撃できません!作戦成功のためには1機でも多くの戦力が必要、違いますか?艦長!」

艦長『……。状況的にはやむ終えんか…。分かった、出撃を許可する』

李衣菜「よしっ!」

艦長『但し、くれぐれも無茶せぬようにな』

加蓮「ま、今回のメインはリーナじゃないんだしその辺は大丈夫でしょ」

奈緒「あっ!そっか、会話に流されて忘れてたけど、機動力重視ってことは、メインはあたしか!?」

李衣菜「ファイトだよ、奈緒」

奈緒「くっそ~…。まぁ、さっきは李衣菜に頑張ってもらったし、あたしも少しはいいとこ、見せないとな」

加蓮「そうそう。最近奈緒は横から口だしてるだけなんだから~」

奈緒「そ、そこは突っ込むなよ…」

艦長『お喋りはそこまでだ。もう一つ、ボルガの近くに、大型の熱源反応がある。これにも注意してくれ』

加蓮「大型の反応?ランドウの戦艦かな?」

艦長『現在地からでは、細かな識別は出来ん。只、大型であるのは確かだが、連中の移動要塞、ドラゴンタートルに匹敵するほどではない』

加蓮「じゃ、そんな大したことはないんだ。なら、ちょうどいい前哨戦になるね」

 

オペレーター『艦長、ステルバーとテキサスマックが発進します』

艦長『むっ、対応が早いな』

 

シュワルツ「小娘どもがオープンでベラベラと喋りやがるから、これからやること全部筒抜けだ!」

ジャック「ミー達で騎兵隊で、三銃士デスね!Hurry!ロシア軍を助けに行こうゼ‼」

艦長『よし、ステルバーとテキサスマックは順次出撃。ネオゲッターロボは2機に続け!』

 

李衣菜「了解!奈緒、ジャックとシュワルツに遅れるわけにはいかないよ。テキサスから出たら速攻でチェンジだ!」

奈緒「お、おう!任せとけ!」

 

ボブ『加蓮ちゃん!俺達の分も、頑張ってきてくれよ!』

加蓮「うん!そっちも、何かあったらテキサスをよろしく!」

サム『任せとけって!加蓮ちゃん達が帰ってくる場所はしっかり守ってやるからよ!』

 

艦長『各機、発進ッ‼』

李衣菜「オープンゲット‼」

 

艦長の号令、発艦と同時にネオゲッター1を分離させる。

 

奈緒「うおおおっ‼━━ゲッターチェンジ‼」

 

高度を上げながらの水平飛行でネオゲッター2へと変形を完了する。

 

奈緒「ど~だ見たか!これがコンマ0秒の世界の合体だ‼」

加蓮「なかなか上達したんじゃない?」

奈緒「へへっ、あたしだって、ちゃんと成長してるだろ?」

 

ビュォォォオオ…ッ

 

加蓮「さっきとうって変わって、吹雪いてきたね」

李衣菜「奈緒!シュワルツ達を見失っちゃイヤだよ!」

奈緒「レーダーにだって映ってるんだ。そう簡単にはぐれるかっての!」

ジャック「ヘーイ、ナオ!パスチャーの後ろに、しっかりFollow me!!」

奈緒「そんな馬鹿デッカい馬、子供だって見失わないって」

 

パスチャー・ング『ヒヒィィインッ‼』

 

李衣菜「ははっ!パスチャーもご機嫌みたいだね!」

メリー「ここのところはずっと、テキサスでお留守番だったもの。パスチャーも早く暴れたいって言ってるわ」

李衣菜「そっか。私達にとっては広いテキサスでも、パスチャーにとってはそうでもないんだ」

加蓮「普段は格納庫の隅っこにある厩舎みたいなとこに入ってるし」

李衣菜「今度、思いっきり廊下を走らせたらどうかな?」

加蓮「いいかもね。ストレス発散になりそう」

奈緒「お前ら適当なこと言うなって。もうそれ、端から見たら軽い騒動だぞ?」

ジャック「だが、It's No Kidding! 面白いことになりそうダネ!」

メリー「兄さんも同調しないの」

シュワルツ「相変わらずな連中だぜ。少しは緊張感持てねぇのかよ?」

ジャック「HAHA!It's joke!カリカリしてても、いいことないヨ!」

シュワルツ「何ィ!?」

李衣菜「ジャックの言うとおりだよ。シュワルツに何があったのかは知らないけどさ、変に力入れたって、空回りするだけじゃないかな?」

シュワルツ「俺達は遠足に行くんじゃねぇ!いつまでも遊び半分じゃ困るんだよ!」

奈緒「ランドウを倒しに行くんだろ!だから、あたし達が力を合わせなきゃいけない!一人だけじゃ、どんな相手だって絶対に勝てないぞ!」

シュワルツ「…ケッ」

 

「み、皆さ~ん!待ってくださ~い!」

 

李衣菜「ん?この声、かな子?」

加蓮「近づいてくる信号…ゲッターD2?今回はかな子がD2に乗ってるの?」

かな子「は、はいっ!凛ちゃんは操縦が上手なので、D2の損傷が少なくて、エネルギーの補充だけで再出撃できたんですよ」

加蓮「それで、凛は一回お休み?」

かな子「はい。さっき出撃したばかりなので…。ホントは卯月ちゃんも出撃したがってたんですけど。ゲッターD2は、量産が前提のゲッターですから、そのデータ集めるために、他のパイロットも乗せた方がいいって、晶葉ちゃんが」

加蓮「晶葉が?…ふぅん」

奈緒「何だよ?」

加蓮「何でも~」

かな子「…それに私も、ちょっと体を動かしたかったので…」

奈緒「お菓子の食べ過ぎか?」

かな子「な!?ななな、何で分かったんですか!?」

奈緒「何で分かったって…。…ってか、図星かよ」

李衣菜「かな子~、ゲッターはダイエット器具じゃないよ?」

加蓮「リーナの言うとおり。ゲッターだと脂肪が燃焼されないで、そのまま筋肉になって。かな子日本に帰る時は筋肉だるまになっちゃうかもね」

かな子「うぅ~…!それは嫌ですぅ~!」

奈緒「なら、ちゃんとした方法で痩せろよ!あと、お菓子は少し控える!」

かな子「…は~い」

加蓮「何にせよ、ゲッターD2がいてくれるのはありがたいね」

李衣菜「そうだね。今のままだと3機…パスチャーも入れると4機か。それだけだと、ちょっと不安だったし」

かな子「1号機のゲッターははじめてで、お役に立てるか分かりませんけど、頑張ります!」

シュワルツ「お喋りはその辺にしとけ。ボルガが見えてきやがった」

李衣菜「ボルガが見えてきたって…、ドコ?」

メリー「こっちのレーダーでも捉えたわ。前方7km先よ」

李衣菜「7km?なら、見えても可笑しくな筈だけど…」

奈緒「ここからじゃ、小高い山しか見えないぞ!」

加蓮「ん?」

かな子「この辺りの地形、データもらいましたけど、この先に山なんてありましたっけ?」

李衣菜「でもほら、影が見えるじゃん。こう…ずんぐりとした」

シュワルツ「だから、それがボルガだっての!」

李衣菜「え?」

 

黒い影と、シベリアの吹雪で覆われていたものが、近付く事でその姿をはっきりとさせていく。

 

かな子「あれが…ボルガ?」

奈緒「で、デカ…っ!」

 

全身を真っ赤な装甲で覆った、全長100mオーバーの巨体が、シベリアの大地にそそり立つ。

 

加蓮「ホント、山と見間違えるのも仕方無いね」

李衣菜「ゲッターよりも、ずっと大きい!」

奈緒「ロボットって言っていいのか、あれ?」

メリー「えぇ、正式名称・ボルガ80000。ロシアが建造した”機動要塞”よ」

奈緒(数字だけ立派なの使うなぁ…)

 

前方にそびえるボルガの正面装甲で、大きな爆発が起こる。

 

加蓮「!?」

李衣菜「そ、そうだよ!ボルガに圧倒されに来たんじゃない!奈緒‼」

奈緒「お、おうっ!」

 

ネオゲッター2を加速させる。

 

ジャック「シュワルツ!ナオ達を援護するゼ!」

シュワルツ「援護っつったってなぁ…。こんだけ吹雪いてりゃぁ、この位置から撃ったら味方に当たるぞ?」

ジャック「メリー!レーダーで敵機を捕捉できるカ?」

メリー「それはさっきからやってるんだけど、何か妙なのよ」

ジャック「Strange?どういう事ダ?」

かな子「…これ、敵の反応より、味方の方が多い?」

 

奈緒「━━ボルガの前に出たか?」

李衣菜「えーっと、今ボルガは後ろにいるから…、うん!前には出れたよね!」

加蓮「ボルガが大きいお陰で、この吹雪の中でもボルガを目印に位置取りできるけど…」

奈緒「相手にして見たらいい的だな。とにかく、敵の数を減らすぞ!」

加蓮「何だか混戦してるみたいだけど」

奈緒「取り敢えず、ボルガに攻撃した火線を目印に攻撃する!」

 

言った側で、遠く、吹雪の向こうでボルガ目掛けて火線が噴く。

 

奈緒「そこだ!ドリルアァームッ‼」

 

砲撃を放った目標を破壊するが、

 

李衣菜「取り敢えず破壊した…みたいだけど、これ、味方じゃないの?」

 

目の前のサブ・モニターに光る『パゾロフ8000D』の文字と、味方識別信号。

 

加蓮「奈緒…やっちゃった?」

奈緒「い、いやでも確かにボルガを攻撃してたし…。あれを敵と見間違うことあるか?!」

李衣菜「それは、そうかもしれないけど…」

 

「心配なら要らない。君達が撃墜したのは、間違いなく敵なのだから」

 

奈緒「だ、誰だ!?」

加蓮「落ち着きなって。知らない周波数…。もしかして、ボルガのパイロット?」

「そうだ。ボルガの指揮を執っている、スミノフだ。君達は…」

李衣菜「テキサスから救援に来ました!その、今の状況って、一体どうなってるんですか?」

加蓮「間違いなく敵、って言ってたけど、識別は味方だし。どういう事?味方同士で戦ってるって事でもないんでしょ?」

スミノフ「ランドウの新兵器だ…。ナノマシンにより、こちらの戦力をメタルビースト化させている」

奈緒「何だよ、そんなのありか?!」

スミノフ「正に意思を持った、ナノマシンのメタルビーストだ。下手に攻撃を受ければ、君達の機体も危ない」

奈緒「マジかよ…。それで識別も味方のままなのか!」

加蓮「やりづらいね。こっち側に残ってるパゾロフはないの?」

スミノフ「こちらから何度も呼び掛けているが、応答するものはない」

李衣菜「そんな!それじゃあ、周りにいるの、もう全部敵ってこと!?」

スミノフ「パゾロフのパイロットだった者は脱出したか、或いは…」

加蓮「ランドウ…!またろくでもないモノを造って!」

スミノフ「ともかく、遠慮する必要はない。申し訳ないが乗っ取られたパゾロフの破壊を頼む」

奈緒「了解!味方じゃないんなら、こっちも譲ってられないんだ。容赦はしないぞ!」

李衣菜「パゾロフ以外の相手もいるんだから、そっちもしっかりとね」

加蓮「…待って。ボルガに隠れてて気付かなかったけど、ボルガに匹敵するくらい大きい反応が、向こうにもあるよ」

奈緒「敵の戦艦か…?って、あれは…!」

李衣菜「確か、恐竜帝国の…無敵戦艦ダイ‼」

奈緒「前回から、厄介な奴のオンパレードだな!」

李衣菜「奈緒も加蓮も、あれとはまだ戦ったことなかったよね?丁度いい機会じゃん」

加蓮「出来れば、そんな機会なら来てほしくもないんだけど」

 

メタルビースト・パゾロフ≪━━!!≫

 

奈緒「おっと!━━プラズマブレードッ‼」

 

メタルビーストとなったパゾロフの両腕から伸びた触手を、プラズマブレードのプラズマ刃で切り払う。

 

奈緒「へへっ、そう簡単には触れさせないぞ、ランドウ!」

「ならば、これでどうだッ‼」

奈緒「ぐっ…!」

 

右から衝撃を受け、大きく仰け反る。

 

李衣菜「コイツ、メタルビースト・ジャコツ!えーっと、ランドウのヤシャ将軍!」

ヤシャ「ふふふっ、覚えてもらって光栄だよ。ネオゲッター‼」

奈緒「何でコイツがこんなところに…。確かドラゴンタートルはもっと向こうに後退したんじゃ!」

ヤシャ「それもこれも、全ては貴様らのお陰よ」

加蓮「成る程。私達に見逃されて、おめおめと逃げ帰って、アラスカを落とせなかったから、降格されたんだ?」

ヤシャ「そのとおりだ。ドラゴンタートルすらも手放さなければならず、あんなトカゲ共の使い古しで戦闘の指揮を執らねばならんとはな」

李衣菜「…何て言うか…、大変なんだね」

奈緒「って言うか、向こうの台詞をとってやるなよ…。━━…とぉ!?」

 

飛び込んできたジャコツの、青竜刀による上段からの一撃を、プラズマブレードで受け止める。

 

ヤシャ「だが、お陰でこうして再び相見えることが出来たァ!ここで前回の雪辱を晴らせば、汚名を注ぐこともできよう!」

奈緒「まだ話してる途中だったろ!…問答無用ってことか!」

李衣菜「奈緒、ネオゲッター2じゃパワー不足だよ!ここは私がやるッ!」

奈緒「言ってくれるよなぁ。確かに、ネオゲッター2にパワーはないけど!」

ヤシャ「!?」

 

ネオゲッター2の懐に飛び込んだジャコツの胴体に、零距離からドリルアームガンを撃ち込み、プラズマを弾かせる。

 

奈緒「力押しだけが戦いじゃないんだよ!見たか‼」

 

アームガンを撃った反動で後方に逃れ、ジャコツと距離をとる。

 

ヤシャ「ぬぅ…。こんなもの!」

加蓮「奈緒、ジャック達が追い付いてきた」

ジャック「Hey!騎兵隊の到着だゼ‼」

かな子「李衣菜ちゃん!大丈夫ですか?」

李衣菜「まだ始まったばっかだしね!みんな、レーダーに映ってる反応は味方でも、ボルガ以外は敵だよ!」

シュワルツ「その話は通信でさっき聞いたよ!容赦する必要がねェってンなら、遠慮も要らねぇ‼」

ジャック「ド派手にFire‼」

かな子「私も、ゲッタービィーームッ‼」

 

テキサスマックが右手に構えたマックライフル、ステルバーが両手に構えるST-ブラスター。そして、ゲッターD2のゲッタービームが3つの方向に火を噴き、吹雪を吹き飛ばしてシベリアの大地を爆発の炎で彩る。

 

ジャック「HAHAHA!!行くゼ!パスチャー・キング!!」

パスチャー・キング『ブルヒヒィィインッ!!』

ジャック「Posture-Crash!!」

パスチャー・キング『!!』

 

雪原を吹き飛ばす爆炎の中を、猛烈な速度で駆け抜けるパスチャー・キングが、体当たりでメタルビースト・パゾロフを吹き飛ばし、

 

ジャック「Posture-Stamp!!」

パスチャー・キング『ッッ!!』

 

大きく身を反らせた後の前脚で、メタルビーストを踏み潰す。

 

李衣菜「ウッヒョー!宣言通り、パスチャー大活躍だ!」

加蓮「ホント、日頃の鬱憤張らしてるね、アレは」

奈緒「向こうに突っ込んでる暇なんてないぞ!━━行けぇ!!」

 

プラズマブレードを突きの姿勢で構え、突撃。

 

ヤシャ「そんな素人の攻撃で…!」

奈緒「っと…!ドリルアァアームッ‼」

ヤシャ「!」

 

軽く、突撃を躱すジャコツに対し、ネオゲッター2も直後に着地した脚で動きを制止、左のドリルアームを始動させると同時にジャコツに向き直り、再度攻撃を敢行した。

 

奈緒「このぉっ!」

ヤシャ「くっ…!」

 

回避行動をとったばかりのジャコツは、辛うじてドリルを躱し、ネオゲッター2はジャコツの脇を通り抜ける。

 

奈緒「くそぉ~!あとちょっと左だったら当たってたのにな~!」

ヤシャ「そう簡単に、当たってやるわけにいかんな‼」

李衣菜「みんな!コイツの相手は私たちで何とかするから!だから、みんなはメタルビーストとダイを!」

かな子「ネオゲッターロボ1機だけで大丈夫なんですか?!」

シュワルツ「つったところで、この敵の数だ。俺達も悠長にしてる暇もねぇがな」

李衣菜「そう言うこと!」

奈緒「こっちが無視してって向こうは狙ってくるだろうしな。なら、とことん相手してやるって!」

ヤシャ「心意気は良いぞ…!心行くまで嬲り殺してくれるわ‼」

奈緒「何でもかんでも、ゲームみたいにいくと思うなよ!あたしの首は、アンタの汚名返上の道具じゃない‼」

 

ネオゲッター2とジャコツが交錯する。

 

ダイ『ギャオォォォンッッ!!』

かな子「きゃあっ!?」

 

無敵戦艦ダイの副砲が吼え、あちこちに火柱を立てる。

 

シュワルツ「あの恐竜戦艦め…!敵も味方もお構いなしかよ!」

メリー「あっちのメタルビーストも、元々こっちの戦力だったから、当然ではあるけど…。やっぱりダイの存在は厄介ね」

ジャック「あんな奴、テキサスマックのハイパワー・ライフルが使えればOne shotでKillingしてやれるのにヨ‼」

かな子「ハイパワー・ライフルって、地上の敵には使っちゃダメなんじゃないんですか?」

ジャック「チッチッ。Irregularな相手には例外デース!」

かな子(例外…?)

シュワルツ「ま、無いもんに頼ったって仕方ねぇ。今この状況で、ハイパワー・ライフルに匹敵…いいや、上回る武器って言やぁ…」

ジャック「That's right!!ボルガの出番ネー!」

かな子「?」

スミノフ「うむ。これよりボルガは、超ウェポン砲発射体勢に移行する」

かな子「超ウェポン砲…!?何だかスゴそう…」

メリー「スゴいなんてモノじゃないわ。一発でニューヨークの街を吹き飛ばせる戦術兵器よ」

かな子「そんな兵器が…!?」

スミノフ「故に、常に簡単に使えるものではないがね。先ずはこのボルガの体を変形させなくてはいかん」

かな子「そんなおっきいのが、変形するんですか?」

スミノフ「君達のゲッターロボほどではないよ。だが、全てのシステムを移行するのに20分は掛かる。それまでの間、ボルガのほとんどの機能は停止状態になり、自衛することもできん」

かな子「つまり、ボルガが変形するまでの20分間、ボルガを守ればいいんですね?」

スミノフ「うむ。可能な限り敵を近付けるな」

シュワルツ「ったく、テキサスほどじゃねぇにしたって、身動きのとれねぇデカブツを20分も守らなきゃならねぇとは…」

ジャック「だが、守りきればCheck mateダ!」

かな子「でも、ダイの動きを抑えながら、周りにいるメタルビーストも迎撃して…。一筋縄にはいかない、ですよね?」

メリー「敵の攻撃だけじゃなく、メタルビースト化させるナノマシンにも注意よ。敵を絶対にボルガに近づかせるわけにはいかないわ!」

かな子「うぅ…!こういう時は、考えるより動け、ですよね!」

 

ゲッターD2が一歩、大地を踏みしめ敵陣めがけ駆け出す。

 

シュワルツ「おいッ!」

かな子「やぁあああああ~~っ‼」

 

大地を駆ける勢いに乗せ、メタルビースト・パゾロフを思いっきり殴り倒す。

 

シュワルツ「……」

ジャック「HAHA!思ったよりDynamite hustle girlネッ!」

かな子「あ~…。ゲッター3に乗ってるつもりで、何時もみたいにやっちゃった…」

 

思わずゲッターD2の手を確認する。

 

かな子「こ、壊れちゃったり…してないですよね?」

シュワルツ「敵の中で動きを止めんじゃねぇ‼」

かな子「!」

 

立ち止まったゲッターD2に殺到するメタルビースト群に、ST-ブラスターを突き出したステルバーが救援に入る。

 

かな子「あ、ありがとうございます!」

シュワルツ「ゲッターがドコも壊れてねぇんなら、早く立て直せ!」

かな子「はいっ!」

ジャック「メリー!ミー達も行くゾ‼」

メリー「えぇ、何時でもいいわ!兄さん‼」

ジャック「Texas-sword‼」

かな子「今度は間違えないで…ゲッタートマホーク!」

シュワルツ「…フンッ」

 

近接武装を構えたテキサスマックとゲッターD2に合わせるように、ステルバーも胸部から取り出したナイフを構える。

 

ジャック「ノリがいいね!」

シュワルツ「こっちの方が弾を無駄にしなくて済むと思っただけだ」

ジャック「OK.今のミーの最大火力、マック・ライアットでもユーのステルバーの火力でも、あのDino-battle shipの装甲は抜けナイ」

ジャック「カナコ!メタルビーストの相手…露払いはミー達がスル!battle shipへの攻撃は任せたゼ‼」

かな子「え?えぇ!?」

メリー「例え倒すに至らなくても、貴女のゲッタービームの火力が、この中では一番よ」

シュワルツ「こっちの隙を見て奴の足を止めろ!それぐらいは出来んだろ‼」

かな子「……。何時もは卯月ちゃん達がやってること…。今は私が、このゲッターを預かってるんだから!やりますッ!」

 

MB・パゾロフ≪━━!!≫

 

かな子「っ…!ぃやぁあああっ!!」

 

飛び掛かってきたMB・パゾロフをトマホークの切り上げで迎え撃ち、両断する。

 

かな子「トマホーク…!ブゥーーメランッ!!」

 

即座にトマホークを投射し、メタルビーストの群れを払い除け、

 

かな子「よ~し、ダイが見えました!━━ゲッタービィイーームッ!!」

 

空いた空間から、無敵戦艦ダイの足元目掛けゲッタービームを放つ。

 

ダイ『キシャァァアアアッ!??』

 

足元に爆炎が燃え上がり、無敵戦艦ダイが叫びを上げて動きを止める。

 

かな子「これでいいですか!」

ジャック「Great!!上出来デス!」

シュワルツ「なかなかやるじゃなぇか。だが、油断すんな!敵はオメェに狙いを付けたみてぇだぞ!」

かな子「え?」

 

殺到するメタルビースト。

 

かな子「えぇええええ~~っ!?」

ジャック「シュワルツ!いきますヨ!」

シュワルツ「護衛対象が増えてンじゃねぇか。ま、望むところだがな!」

ジャック「パスチャーも頼むゼ!ハィヤァッ!!」

パスチャー・キング『ヒヒィインッ!!』

 

加蓮「あっちは、3機で何とか連携できてるみたいだね」

李衣菜「うん。やっぱ、かな子がいてくれて良かった」

奈緒「…お前らなぁ、気楽に話し合ってんじゃって…うぉっ!?」

 

ジャコツが振り下ろした青竜刀を、プラズマブレードで弾く。

 

奈緒「このっ!」

 

左のアームガンを連射。ジャコツは飛び退いて回避するが、この隙にネオゲッター2は後方へ。ジャコツと距離をとる。

 

奈緒「今更だけど、戦闘指揮官が私闘にかまけてんのってどうなんだ?」

加蓮「指揮官って言っても、向こうはほとんどAIとか何だし、一回パッて指示出しちゃったら、後はやることないんでしょ」

奈緒「は~ぁ。それって一見便利そうだけど、部隊で動いてる意味あるのか?」

加蓮「さぁ?元々、インベーダーとそう変わらない連中だし」

奈緒「言えてる。あいつらも群体で襲ってくるしな…っと!」

 

言いながら、飛び込んできたジャコツの攻撃をひらりと躱す。

 

ヤシャ「コイツ…!さっきからちょこまかと!」

奈緒「悪いけど、あたしは李衣菜みたいに闇雲に突っ込んだりしないんだ。ゲッター2の戦い方も、そんなんじゃないしな!」

 

再びアームガンを連射し、数発を命中させる。

 

ヤシャ「この程度!」

奈緒「もっとちょこまかさせてもらうからな!━━ネオゲッタービジョン!!」

 

ネオゲッター2の高速機動。幾重もの分身を生み出し、更に、

 

ヤシャ「この吹雪に紛れるつもりか!」

奈緒「ふっふっふっ!使えるものは何でも使わなくちゃな!」

加蓮「今の奈緒、スゴい悪役っぽい」

 

吹き荒れる吹雪の中に身を隠し、分身で惑わせながら、アームガンで動きを抑える。

 

ヤシャ「おのれ、小癪な…!」

奈緒「このままケリを着けるぞ!李衣菜には悪いけどな!」

李衣菜「まぁ…、因縁付けられたのは私だけどさぁ…」

奈緒「何だよ?」

李衣菜「いやぁ…」

加蓮(調子乗っちゃってるね~。これは)

李衣菜(嫌な予感…)

奈緒「いっくぞぉ~ッ‼」

ヤシャ「!━━そこかッ!」

 

ジャコツに真っ正面から飛び込んできた、ネオゲッター2の姿が消える。

 

ヤシャ「何…!?」

奈緒「もらったぁあああ~!!」

ヤシャ「…フッ」

 

ズゴォ…ッ

 

奈緒「……がっ…ぁ!?」

 

ジャコツの背後に回り込み、ドリルアームで突撃の姿勢に入ったネオゲッター2の鳩尾に、ジャコツの蹴りが突き刺さる。

 

奈緒「な…何で……」

ヤシャ「もう一つ!!」

奈緒「あ゛ぁあああああ━━ッ‼」

 

浴びせ蹴りを放たれ、地に叩き付けられ、跳ねて転がり、静止する。

 

加蓮「━━…痛たたた…。もぅ~、奈緒?しっかりやってよ」

奈緒「わ、悪い…!けど、何で?完璧に撹乱できてたはずなのに!」

ヤシャ「元より、私はランドウ様の遺伝子操作により生み出された人造生命体。運動能力も反射神経も、貴様ら無調整の人間より遥かに優れているのだ」

ヤシャ「あの程度の動き、見切れぬ筈がない」

加蓮「こっちに惑わされた振りをしてたってこと。…陰険」

奈緒「くそっ!最初っから踊らされてたのは、こっちだったってことかよ!」

ヤシャ「どうだ?勝機を抱きながら、あっさりと裏切られた気分は?」

奈緒「うぅ~…!こンのぉ~っ!!」

李衣菜「奈緒!自棄になっちゃダメだって!!」

 

勢いに任せ、ドリルアームを突き出し突進。

 

ヤシャ「…簡単に挑発に乗るとはな。貴様に私と戦う資格は…ないッ‼」

 

ガンッ

 

奈緒「ガッ…!?」

 

青竜刀の腹を打ち据え、ネオゲッター2を大地に伏す。

 

かな子「ネオゲッター2が…!奈緒ちゃん!」

メリー「余所見している暇はないわよ!」

かな子「えっ?━━…くっ!」

 

一瞬ネオゲッターに気を取られたゲッターD2に肉薄したメタルビーストを、辛うじて迎撃する。

 

かな子「奈緒ちゃん達が!助けにいかないと!」

シュワルツ「他人の心配なんざしてる場合かよ?」

かな子「でも…!」

ジャック「今この陣形を崩せば、ミー達だけでなくカナコ、ユーも危険だヨ。残酷かもしれないガ、リーナ達はリーナ達で何とかしてもらうしかナイ」

かな子「そんな…。━━ッ!」

 

話してる間にも、敵は来る。

 

奈緒「……」

李衣菜「奈緒!しっかりして!アイツに言われたまま、ここで終わっていいの?」

奈緒「倒さなかった…。やれば出来たのに、アイツはそれをしなかった…。剣で殴って、ゲッターを止めた……。そうしてなきゃ、今頃あたしは…!」

ヤシャ「もう貴様に用はない。私が決着を着けなければならないのは、あくまでネオゲッター1!リーナ、貴様だ」

奈緒「……っ」

 

ネオゲッター2の首筋に、青竜刀の切っ先が突き付けられる。

 

ヤシャ「戦って私に討ち取られるか、戦わずにここで果てるか。答えは一つだ」

李衣菜「……。奈緒!こんなぼろくそに言われたまま引き下がっていいの!?私達のゲッターは、まだ戦えるよ!」

加蓮「調子付いたところこかされたからって、怖じ気づくのはなしにしてよ?」

奈緒「い、いやだ…!」

李衣菜「え…?」

奈緒「いやだっ!こんな何にもないところで、こんな誰も知らないところで、死にたくない!!」

加蓮「臆病風に吹かれてる場合?しっかりしてよ!」

奈緒「臆病だって、悪くないだろ!自分から死にたいなんて言い出す奴なんて、そっちの方がろくでもないだろ!!」

李衣菜「それはそうだけど…。今までやってこれたじゃん!」

奈緒「いやだ!もう無理だ!限界なんだ!!あたしは死にたくない!死にたくなぁい!!」

ヤシャ「ふっ、滑稽だな。死の危機に直面して、初めて恐怖に身が竦んだか!」

李衣菜「奈緒を馬鹿にするな!奈緒だって、ここまで一緒に戦ってきたんだ!それを嘲笑うなんて、許さないよッ‼」

ヤシャ「だが、そのお仲間は動けるのかな?」

李衣菜「奈緒、立って!奈緒が動かなきゃ、ホントに死んじゃうよ!みんな、ここまでやって来たことが無駄になっちゃう!それでいいの!?」

奈緒「…あたしは、李衣菜みたいに強くなんてなれない…。やりたい奴がやってくれ…!」

李衣菜「くっ、奈緒…!」

 

「プラズマテンペスト!!」

 

ヤシャ「ぬっ!?」

 

倒れ伏したネオゲッター2とジャコツの間に入るように横から放たれたプラズマの旋風に、ジャコツは思わず飛び退いて避ける。

 

ヤシャ「おのれ…!奴等の新たなゲッターロボか!」

加蓮「プロト・ゲッター2。アーニャ、助かったよ」

アーニャ「救援に、来ました!リーナ、ナオ!カレンも、大丈夫…ですか?」

李衣菜「うん。私と加蓮は大丈夫…だけど」

アーニャ「?」

茜 「どうしたんですか?何かあったんですか!?」

美穂「奈緒ちゃん?どうして動かないの?」

加蓮「何でもないよ。リーナ、ネオゲッターを分離させるから」

 

ネオゲッター2を強制的に分離。

 

李衣菜「っ…!加蓮!」

加蓮「奈緒のネオジャガー号はオートパイロットにしたよ。すぐに合体して態勢を直さなきゃ」

李衣菜「加蓮!奈緒は…まだ!」

加蓮「アタシも、奈緒と気持ちは一緒だよ。アタシだって死ぬつもりなんてない。だから、生き残るためにやれることを全力でやらなきゃダメなんだ」

加蓮「色々、整理しなきゃいけない。落ち着いて話し合わなきゃいけない。けど、今やることはそれじゃない。ボルガを助けて、アーニャ達と一緒に、あのストーカー紛いの将軍くずれをやっつける。臆病者を励まして、チャンスをあげる時間は、ないよ」

李衣菜「……」

加蓮「リーナがやらないなら、アタシがやる。それでいい?」

李衣菜「うぅん。ネオゲッター3でアイツの相手をするのは、分が悪いよ。だから━━!」

 

李衣菜「ゲッタァアーチェェエィンジッ‼」

 

ネオゲッター1に合体し、着地。

 

ヤシャ「ようやくその気になったか」

李衣菜「奈緒をバカにしたこと、奈緒をこんな風にしたこと。絶対許さないから!」

ヤシャ「貴様らこそ、ストーカー紛いに将軍くずれとは言ってくれる。我が誇りを侮辱した罪、死を以て償うがよい」

加蓮「どのみち倒す気満々の癖に、何言ってるんだか。ゲッター飛焔こっちはもう大丈夫。かな子達の援護に向かって」

アーニャ「ですが…」

加蓮「相手は無敵戦艦ダイだよ。その相手の面倒臭さは、アーニャだって知ってるはずでしょ」

アーニャ「Да…そのとおりです」

加蓮「だったら、さっさと行く。こっちはネオゲッターで何とかするからさ」

アーニャ「Я понимаю…分かりました!頼みます、リーナ!」

李衣菜「言われなくっても、コイツ1機くらい!」

奈緒「……」

加蓮「リーナ、バランサーは奈緒が頼りにならない。オートで何とかやって!」

李衣菜「分かった。私だって、死ぬつもりで戦ってるんじゃない…!だから、今回も勝たせてもらうよ!」

ヤシャ「ふはははっ!相変わらず度胸だけは人一倍の奴よ!」

李衣菜「ショルダーミサイルッ‼」

ヤシャ「フンッ!」

李衣菜「やぁああああッ‼」

 

ショルダーミサイルを青竜刀で切り伏せ、生まれた煙幕の中を、ネオゲッター1がソードトマホークを構えて突き抜く。

 

ヤシャ「小手先を!」

李衣菜「小手先の小手先なら…!」

 

上体をソードトマホークで振り抜きながら、右足を軸に踏ん張り、左足をヤシャの足に引っ掛ける。

 

ヤシャ「ぬぅん!?」

李衣菜「ここでぇ…!」

ヤシャ「ソードトマホークなど、見え透いた手を!」

李衣菜「チェーンナックル!」

ヤシャ「何っ…!?」

 

倒れ掛かかったジャコツにチェーンナックルを巻き付ける。

 

李衣菜「うぅ~…!やっぱオートだとバランスがやりづらい!」

加蓮「頑張って!ある程度だったら、こっちで持ち応えるから!」

李衣菜「へへっ、加蓮の方こそ頼んだよ。踏ん張り担当!」

加蓮「無茶苦茶言ってくれちゃって…。でも、それこそアタシも踏ん張りどころだからね!」

 

チェーンを限界まで伸ばし、腰を低く落として大雪山おろしのように、ジャコツを振り回す。

 

ヤシャ「ぬぅううう~~っ…!!?」

李衣菜「これで…どうだっ!」

 

勢いよく振り回したジャコツを、頭からシベリアの雪原に叩き付ける。

 

李衣菜「これで仕留められるくらい、楽ならいいんだけど」

ヤシャ「ふふふ…フフフフフ…!」

加蓮「痛め付けられて笑っちゃって、そういう趣味なら、遠慮してほしいんだけど?」

ヤシャ「面白い…!やはり貴様との戦いは面白いぞ!リーナ!」

李衣菜「あはは…!全然ありがたくないよ…」

加蓮「ま、相手の主力がアタシらに向いてくれるのは良いことでしょ」

李衣菜「まぁね」

ヤシャ「何を…!」

加蓮「アンタが戦闘指揮官に向かないところはね、そうやって、目の前のことしか見えてないところだよ」

李衣菜「私達は、この先も、この戦いの後の事も考えて戦ってる!」 ガッ

 

飛び掛かり、ジャコツを抑える。

 

ヤシャ「貴様…!何のつもりだ!?」

李衣菜「私がアンタを止めて、ゲッター飛焔が来てくれた!これでもう、この戦いは私達の勝ちだ!!」

ヤシャ「何を…。…ッ!?」

加蓮「やぁ~っと、気付いた?」

李衣菜「あと30秒ちょっとで、20分が経つ!」

 

━━。

 

クルー「艦長。ボルガ、変形準備完了しました」

スミノフ「うむ。各員、首尾はどうか」

クルー2「ボルガの損傷度は軽微。超ウェポン砲の使用に問題なし」

クルー3「各部チェック、異常なし。変形時隔壁ロック、確認」

クルー4「変形区画のクルーの退避、完了しています」

クルー5「高質量弾、第2、第3安全装置解除。最終安全装置は変形と同時に解除。現在待機中」

スミノフ「無敵戦艦ダイとの距離は?」

クルー「およそ4000。この距離だと、高質量弾は無敵戦艦ダイを突き抜け、13,0000km先に着弾すると予測されます」

クルー2「ボルガの地形データを参照し、現在位置から13,0000km先に都市などの建造物はありません!」

スミノフ「…超ウェポン砲使用による影響は、ほとんどないと言っても良いか」

クルー「全て異常なし。艦長、指示を」

スミノフ「よし。総員変形時の衝撃に備え!」

クルー「総員、衝撃に備え!」

 

クルー’s「「「……」」」

 

スミノフ「全体、変形始めッ!!」

 

ゴゴゴゴゴゴゴ…

 

アーニャ「!?」

美穂「な、何の音!?」

茜 「地震ですか!」

ジャック「Wrong!!」

メリー「ボルガの変形が始まったのよ!」

茜 「ボルガが、変形する!」

かな子「…山が、動いてるみたい」

シュワルツ「ボサッとしてんじゃねぇ!敵はまだ来てんだぞ!!」 ダダダダッ

かな子「!?━━…変形中のボルガには、近付けさせません!ダブルトマホークッ!!」

 

ヤシャ「変形など、させるものか!」

李衣菜「おっと!」

ヤシャ「リーナ…!」

加蓮「アンタの相手は、アタシ達、なんでしょ?」

李衣菜「もうちょっと遊んでこうよ!そう焦らないでさ!!」

 

クルー「ボルガ、変形50%完了」

スミノフ「超ウェポン砲モード、始動!!」

クルー「艦長、無敵戦艦ダイが向かってきます!」

スミノフ「…!?」

クルー3「ダイの全砲門がこちらに向いています!!」

スミノフ「奴め…!あの距離から一斉砲火で圧倒するつもりか!」

 

美穂「ダイがボルガを砲撃するの…?それなら…アーニャちゃん!」

アーニャ「ハイっ!頼みます、ミホ!」

 

アーニャ「オープンゲット!」

美穂「チェンジ、ゲッター3ッ!!」

 

プロト・ゲッター2からプロト・ゲッター3に変わり、ボルガと無敵戦艦ダイの間に立つ。

 

ダイ『キシャオォォォオンッ!!』

美穂「ナパームレインッ!!」

 

無敵戦艦ダイの一斉砲撃を、プロト・ゲッター3のナパームレインで迎え撃つ。

 

美穂「~~~っ!」

ダイ『キシャァァァアッ!!』

茜 「火力は向こうの方が上!ですか!!少し押されているみたいですっ!」

美穂「大丈夫だよ!私のゲッター3の武器は…!」

 

背部の2つ連なったシリンダーを伸ばしてキャノン砲に変形させ、指先もバルカンの発射口のように変形させて正面に向ける。

 

美穂「ナパームだけじゃないんだから!!」

 

ギンッ

 

美穂「フルバーストォ!!」

 

操縦桿のトリガー1つでプロト・ゲッター3に搭載された全ての火器を放ち、無敵戦艦ダイの砲撃を圧倒する。

 

美穂「何とか押し切れた!」

茜 「あとは!」

アーニャ「Я спрошу…ボルガ!」

 

スミノフ「…支援感謝する」

クルー5「高質量弾、最終安全装置解除!何時でも行けますッ!」

スミノフ「うむ━━」

 

上体を前に下ろし、城塞のように形を変えたボルガの内部から、更に長く巨大な砲身がダイに向かって伸びる。

 

スミノフ「━━超ウェポン砲、発射ァッ!!」

 

大地を揺るがす轟音。

 

ボルガの砲身から、重力も慣性も無視して放たれた高質量弾。一撃で無敵戦艦ダイの胴体を貫き抜け、予測した通り彼方へと飛んで光の粒となった。

 

ダイ『!?!?!?』

 

しかし、高質量弾が加速することによって生み出された衝撃によって、無敵戦艦ダイは内側から打ち砕かれ、破裂するように砕け散り、爆散した。

 

かな子「あれが、超ウェポン砲…」

シュワルツ「余波が来るぞ!構えろ!!」

美穂「きゃっ…!うぅっ…!?」

 

無敵戦艦ダイを破壊した衝撃波がその場一帯に拡がってゆき、スーパーロボットやゲッターの装甲を震わせる。

 

茜 「す、スゴい衝撃ですね…!」

アーニャ「腕までビリビリ、します…」

茜 「しかし、流石はゲッター3です!何ともないですね!」

美穂「う、うん…。ゲッター3は姿勢が安定してるから」

かな子「うぅ…。こっちは尻餅着いちゃいましたよ~」

ジャック「大丈夫デスか?立てますか?」

かな子「は、はい。損傷はないですから」

 

ゲッターD2がゆっくりと身を起こす。

 

シュワルツ「さて、後は残った雑魚共を蹴散らすだけだな」

ジャック「折角なら、ダイのFireを囲って勝利の舞いでも踊りたいね!」

メリー「油断しないで、兄さん。寄生タイプのメタルビーストの事もあるわ」

ジャック「心配はNothing!貧弱なEnemyなんて2秒でK.O.ダゼ!!」

シュワルツ「余計なこと考えて尻込みするよか、前に出てとっとと終わらせちまった方が気が楽だぜ」

かな子「早く帰ってお菓子タイムにしましょう!」

茜 「そーですね!私も、ホスナーさん達のカレーが食べたいです!」

アーニャ「ミホも、Спасибо…ありがとうございました。あとは、またワタシが引き受けます」

美穂「うん。分かった!━━オープンゲット!!」

 

李衣菜「痛てて…。加蓮、そっちは大丈夫?」

加蓮「うん。とんでもない兵器だよ、その超ウェポン砲って奴」

李衣菜「下手したら真ゲッターのストナーサンシャインと同じくらいの破壊力だよ」

ヤシャ「ぬぅ…!ボルガを破壊できなかったとは」

加蓮「アンタがこっちに執着してなかったら、どうなってたかは分からないけどね」

ヤシャ「フンッ。やはりトカゲ共の遺した玩具などでは話にすらならんか」

李衣菜「逃げるの!?」

ヤシャ「作戦が失敗となれば長居は無用。貴様との決着も今着けるべきではないな」

李衣菜「そっちから喧嘩売ってきたくせに!」

ヤシャ「次はもっとまともな味方を乗せておくんだな」

李衣菜「何を~!」

ヤシャ「メタルビースト部隊、後は任せるぞ!」

 

メタルビースト≪━━!!≫

 

加蓮「こいつら、殿ってわけ?」

李衣菜「待て!逃げるなぁ!!」

加蓮「リーナこそ待ちなって。今のアタシ達でアイツを追っかけても仕方ないよ」

李衣菜「でも…!」

加蓮「感情的になれるのはリーナの良いところだけど。それで返り討ちにでもあったら堪ったもんじゃない。今は、落ち着かなきゃいけないよ」

李衣菜「…分かった」

加蓮「分かればよろしい。なら、後はアタシが片付ける。メタルビースト程度なら、ネオゲッター3でも余裕だしね。そしたら、かな子達と合流だよ」

李衣菜「うん…。頼むよ、加蓮」

加蓮「誰に頼んでんの。任せなさいって」

奈緒「……っ…っ…!」 ブルブル…

李衣菜「奈緒…」

加蓮(何とか状況は凌げたけど、こっちは問題あり、か…)

加蓮「奈緒は、もう駄目かもね」

李衣菜「ダメなんて…!そんな事!」

加蓮「ないって言える?コックピットの中で震えてるのは、リーナじゃないんだよ」

李衣菜「……」

加蓮「戦っていいのは、戦える人間だけ。ここまで来たからなんて、戦いを強制するつもりは、アタシにはないよ」

メタルビースト≪━━!!≫

李衣菜「このっ…!」

加蓮「コイツらは相変わらず空気読まないんだから!」

 

操縦桿を握る手に、力を込める。

 

加蓮「今ちょっと立て込んでてイライラしてるんだから…!容赦なくやらせてもらうよ!」

 

加蓮「━━ゲッターチェンジッ!!」

 

つづく




次回予告

ボルガを戦力に加えたテキサス連合艦隊は、ランドウ前線部隊に大打撃を与えるべく、ランドウの移動要塞、ボルガに決戦を挑むべく、にわかにその士気を上げていった。
一方、ヤシャとの戦闘で戦意を失ってしまった奈緒。戦闘不能に陥った奈緒の穴を埋めるべく、加蓮は、かつてネオゲッター2に乗っていたこともある凛に協力を要請した
ドラゴンタートル攻略の機運が高まる中、果たして、奈緒が立ち上がることは本当にないのだろうか?ドラゴンタートル強襲のため先行するスーパーロボット部隊に、ランバート率いるメタルビースト精鋭部隊が立ちはだかる━━!

次回、ゲッターロボ×CG 第3部
第16話『戦う意味』に、チェンジゲッター!
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