ゲッターロボサーガ デレマス版   作:E.T.c

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第32話『蛇牙城陥落!覚醒、真ゲッタードラゴン!!』

卯月「ゲッターライフル!!」 ドウッ

メタルビ-スト・ビ-ン《──!!?!》

卯月「……っ」

 

手元のディスプレイが、警告を伝える。

 

卯月「どうしよう…。ゲッターがもう、限界…!」

美波「卯月ちゃん、危ないっ!」

卯月「えっ?」

メカザウルス・ギキ゛『グァアアアッ!!』

 

メカザウルス・ギギの大質量による体当たりを、ゲッターD2を庇ったブラックゲッターが代わりに受ける。

 

美波「きゃあっ!」

メカザウルス・ギギ『フシュゥゥゥ…!』

美波「この…ッ!」

 

銃口がギギに直で接する零距離で、ゲッターマシンガンを斉射。ありったけの弾丸を表装が抉れ剥げるまで浴びせ、ギギを撃破。

 

卯月「美波さん!ごめんなさい…」

美波「私なら大丈夫。それより、何だかゲッターの調子が良くないみたいに見えたけど?」

卯月「はい…。このままじゃ、戦闘以外でゲッターD2が壊れちゃいます」

美波「そう…。なら、卯月ちゃんの分も、もう一踏ん張りしなくちゃ!」

卯月「でも、さっきの攻撃で、ブラックゲッターのダメージも大きくなってるんじゃ…。頭の出血も酷いし…」

美波「それでも、何時もの卯月ちゃんや李衣菜ちゃんみたいな無茶はしてないつもりだよ?」

卯月「……でも!」

 

「きゃあああああ~~~っ!!?」

 

卯月「!? 何ですか!」

美波「この声……莉嘉ちゃん!?」

莉嘉「だ~れ~か~止めて~~~っ!!」

美波「あれ…!莉嘉ちゃんが乗ってるのって、真ゲッターの…?」

卯月「どうして莉嘉ちゃんが…?」

莉嘉「あっ、卯月!真ゲッターを届けに来たよ☆」

卯月「届けに?」

莉嘉「うんっ☆…って、話してる場合じゃないぃいっ!?!」

卯月「莉嘉ちゃん!!」

 

コントロールを失った真イーグル号が上昇していく。

 

卯月「ど、どうしよう…っ!?ここからじゃ、ゲットマシンに飛び乗ることも出来ないし…」

美波「そうね…。それに、マシンの速度が上がってるみたい。今はまだ大丈夫みたいだけど、このままじゃ中の莉嘉ちゃんがGで押し潰されちゃう!」

卯月「は、早くなんとかしないと!」

 

かな子「私に任せてください!」

 

卯月「真ベアー号!かな子ちゃん!」

かな子「私が何とか合体して、莉嘉ちゃんを回収しますから!」

美波「けど、1号機は暴走状態よ?もし失敗したら、かな子ちゃんまで…!」

かな子「それでも、他に方法はありません!」 グンッ

 

機首を上げて、先行するゲットマシンを追う。

 

かな子「2号機は無人操縦……なら、コントロールをこっちに移して…」

 

真イーグル号に追随していた真ジャガー号が、真ベアー号の目前まで高度を落とす。

 

かな子「えいっ!」

 

無事、ドッキング。

 

かな子「後は……」

 

レーダーで真イーグル号を捉え、後を追う。

 

メカザウルス・バド『ギャアアッ!!』

メカ大輪鬼『!!』

メタルビ-スト・ビ-ン《──!!》

 

かな子「!? 合体前のゲットマシンをやるつもり…!?」

卯月「トマホーク、ブゥーーメランッ!!」

 

ズシャァアッ

 

かな子「卯月ちゃん!」

卯月「私が守ります!ここは任せて下さい!」

かな子「はいっ!お願いします!」

 

ギュンッ

 

卯月「…よぉし、もうちょっとだけ、私に付き合って下さいね。ゲッターD2!」

 

かな子「莉嘉ちゃん!」

莉嘉「か、顔が崩れちゃう──!」

かな子「…っ!速度が速すぎる…!莉嘉ちゃん!レバーを引いて速度を落として!」

莉嘉「れ、バ…ァー…?どれ……?」

かな子「左手側のレバーです!それが速度の調節桿です!」

莉嘉「腕が……腕が動かない…っ!」

かな子「そんな…!このままじゃ、本当に天国に昇っていっちゃいますよ!その前に、レバーを引いて下さいっ!!」

莉嘉「う……っうぅ…!」

かな子「後ちょっとなのに…」

 

ビュンッ

かな子「何っ!?」

 

猛スピードで合体した真ジャガー号と真ベアー号を追い抜き、真イーグル号に接近したのは、

 

かな子「ブラックゲッター!美波さん!?」

美波「……っ!えいっ!」

 

真イーグル号を羽交い締めにして、取り押さえる。

 

莉嘉「へぶっ!」

美波「莉嘉ちゃん、レバーを引いて!」

莉嘉「あ……うんっ!」

 

レバーを引き、減速。

 

美波「かな子ちゃん!」

かな子「はいっ!」

 

真イーグル号にドッキング。ブラックゲッターは離脱する。

 

かな子「チェンジゲッター1!!」

 

真ベアー号からのコントロールで、真ゲッター1に変形した。

 

卯月「──ゲッターパンチ!!」

メカ大輪鬼『!?!!』

卯月「はっ……はっ…!」

メカザウルス・バド『キシャァアアッ!!』

卯月「しまっ…!?」

 

バドの怪音波が直撃し、爆煙を上げて落下するゲッターD2。

 

卯月「うっ…!まだ…」

メカザウルス・バド’s『『『キシャァアアアッ!!』』』

 

地に倒れ伏したゲッターD2に、バドの群れが殺到する。が、

 

かな子「やぁあああああッ!!」

 

その更に上空から急降下した真ゲッター1のゲッターレザーで、殺到したバドの群れは瞬く間に切り刻まれた。

 

ズンッ

 

ゲッターD2の目の前に着地する真ゲッター1。

 

かな子「卯月ちゃん、大丈夫ですか!?」

卯月「かな子ちゃん…。上手く、合体出来たんですね?」

かな子「はい。美波さんがフォローしてくれたお陰で…」

卯月「美波さん?」

莉嘉「卯月、今ハッチを開けるよ!」

 

ゲッターD2のハッチが開かれ、莉嘉が姿を見せる。

 

莉嘉「大丈夫!?頭から血が出てるよ!」

卯月「莉嘉ちゃんこそ。スゴい、鼻血ですよ?」

莉嘉「えっ?あっ、これ……うん。全っ然!大丈夫だよ☆」

卯月「そうですか?……そうですね。ゲッターD2、お願いしていい?」

莉嘉「勿論!任せてよ!!」

卯月「はいっ、お願いします。……っ」

 

差し出された真ゲッター1の手に飛び乗り、そのまま操縦席へと移る。

 

卯月「真ゲッターロボ、貴方の出番ですよ。よろしくお願いしますね」

かな子「卯月ちゃん!」

卯月「かな子ちゃん!こうして一つのゲッターに乗るのも久しぶりだよね」

かな子「はい……その、本当に久し振りですけど、大丈夫ですか?」

卯月「私…?……はい──」

 

背中の翼を開き、急上昇。戦場を一望出来そうな高度で制動。そのまま滞空する。

 

卯月「大丈夫、みたい。真ゲッターは手足みたいに動かせますよ」

かな子「そ、そうみたいですね…」 アハハ…

 

未だ、戦闘の音が鳴り止まない戦場にゲッターの視線を向ける。

 

かな子「後は凛ちゃんだけど…。ブラックダイノゲッター、敵の大将と戦ってるんでしたよね」

卯月「ネオゲッターには、まだ凛ちゃんの力が必要です。だから一先ずは、私達だけで!」

かな子「…分かりましたっ。凛ちゃんの分も、私が卯月ちゃんを支えます!」

卯月「お願いしますね。ゴールとブライの融合体に、デビラ・ムウ…。止めなきゃいけない存在は、たくさんいますから」

かな子「分かりました。…何て言ってる間にも、量産型ダイノゲッターの群れが迫ってます!」

卯月「私達を足止めするつもりですか?」

かな子「多分、そうだと思うけど……でも…」

卯月(まだ凛ちゃんがいないから、自分で抑えて…)

卯月「ダブルトマホーク!!」

 

真ゲッター1がゲッタードラゴンの様なトマホークを両手に構える。

 

卯月「!!」

 

ダイノゲッタ-’s「「「!?!?!?」」」」

 

刹那の擦れ違いで、10機近い量産型ダイノゲッターが木っ端微塵の粉塵と化した。

 

卯月「行きましょう、かな子ちゃん!」

かな子「はいっ!」

 

重力を無視した軌道を描き、亜光速で前線に向かって消えていく真ゲッター1。

 

莉嘉「スゴ…っ。って、みとれてる場合じゃないよね!」

 

改めてゲッターD2のコックピットに向かい、シートに腰を下ろす。

 

莉嘉「ゲッターを再起動っと。まだ動くよね?ゲッターD2」

 

莉嘉の声に応じるように、 ゲッターD2は動き出す。

 

莉嘉「よぉ~しよし、いい子いい子。ちょっとダメージ受けてるみたいだけど、D2だってゲッターの子!まだまだ戦える!だよね?」

 

ゲッターD2を立ち上げる。

 

莉嘉「…ふぅ。真ゲッターとはえらい違いだなぁ。D2の方が全然使いやすいや」

メカ一角鬼『!!』

莉嘉「い゛っ…!?」

美波「ゲッタースパイク!!」

メカ一角鬼『!?』

莉嘉「美波さん!」

美波「ブレードッ!!」

 

ゲッターD2を襲撃したメカ一角鬼を、上空から降下したブラックゲッターが、拳のスパイクで脳天から砕き、レザーブレードによる一撃で胴体を切り裂いて倒す。

 

莉嘉「あ、ありがとう…」

美波「お礼は後で。真ゲッターを渡す役目は終わったんでしょ?なら、後はクジラに戻る?」

莉嘉「まさか!アタシだって、そんなお使いのためにここまで来たわけじゃないよ!」

美波「そう…。なら、私からは離れないで!」

莉嘉「りょーかい!アタシだって、生きてるんだ。生きたいんだ!だから、最後の最後まで、足掻かせてもらうから!」

 

──。

 

茜 「ゲッタービィーームッ!!」

ゴール&ブライ《──!?》

 

プロト・ゲッター1が右肩の砲門から放ったゲッタービームは、ゴール&ブライに直撃。

 

茜 「むぅ…!やはりこの程度のビームでは、ダメージは与えられるみたいですが…!」

ゴール&ブライ《……!》

アーニャ「すぐに回復……されてしまいますね…」

ゴール&ブライ《グアッ!》

茜 「!」

 

神速のゴール&ブライの体当たりを、反射で回避。

 

ゴール&ブライ《ガッ!》

茜 「ふんっ!」

 

つづく下半身、ゴールの噛み付きをふわりと舞い上がって避け、

 

ゴール&ブライ《!!》

茜 「何の!」

 

ゴールの拳を右手で怯なして凌いだ。

 

茜 「防戦一方…!後一手欲しいところですね!」

美穂「!? 茜ちゃん見て!足元が…」

茜 「足元…?これは…!」

 

眼下には先程までの氷原ではなく、煌々と燃えるマグマが映る。

 

茜 「どういうことですか!?」

美穂「さっきのデビラ・ムウのマグマ攻撃…。それが海水で冷やされて岩石になって、その上をマグマが流れてるんだ!」

アーニャ「大陸が増える……天地創造の景色、みたいですね…!」

茜 「いかにも、最終決戦に相応しい舞台!私も、熱くなってきましたァ!!」 ゴォッ

ゴール&ブライ《──!!》

茜 「ゲッタートマホォーークッ!!」

 

ゴールの頭部に飛び乗り、ブライの両腕をトマホークの柄で受け止める。

 

茜 「これで!物理的な攻撃手段は全部封じましたよ!次はどうしますっ!?」

ブライ《……!》

茜 「むっ!…これは?!」

 

ブライの角が怪しい光を放ち、プロト・ゲッター1も同じような光を帯びる。

 

アーニャ「どうしましたか、アカネ!」

茜 「ゲッターが……動きません!コントロール不能です!」

美穂「えっ!?」

ブライ《ウガォオッ!!》

茜 「ゴッ──!」

 

ブライのフルスイングを直撃で喰らい、吹っ飛ばされるプロト・ゲッター1。

 

茜 「うぐぐ…っ!」

アーニャ「…見えない、力で相手を止める…」

茜 「超常の力…!正しく、超能力とでも言いますか!」

アーニャ「けど、ユーコの超能力とは違って、種も仕掛けも見当たりませんでした!」

茜 「つまり、正真正銘の超能力…!」

美穂「そんな、裕子ちゃんの超能力が偽物みたいな…」

 

『失敬ですね!私のサイキックは本物です!!』 ムンッ

 

美穂「!?」

ゴール《キシャァアアッ!!》

茜 「くっ!」

 

ゴールが、自らの口から放った緑色の火炎攻撃を紙一重で躱す。

 

茜 「やはり…!油断のならない相手ですね!」

アーニャ「超能力に、強力な炎……パワーもスピードも、圧倒的です…!正面からのぶつかり合いは不利、です!」

茜 「手を考えている暇はありません!それに、活を見出だすには、正面突破が一番ですッ!!」 バッ

ブライ《……っ》

 

挑発するように、ブライが嗤う。

 

茜 「でやぁあああああッ!!」

ブライ《──!》

茜 「ガッ──くっ…!」

 

ブライの念動力が、突撃を仕掛けたプロト・ゲッター1の動きを再び封じる。

 

美穂「茜ちゃん!!」

茜 「ぐっ…!うぅ…っ!!」

ゴール《──!!》

茜 「このままでは狙い撃ち、直撃……ですが!」

 

ゴールの火炎がプロト・ゲッター1に迫る──。

 

美穂「っ!……?」

アーニャ「アーニャ達……無事…?」

茜 「これは…!トマホークが、私達を守ってくれたみたいです!」

美穂「この大型のトマホーク…!まさか!」

 

3人「「「真ゲッターロボ!!」」」

 

卯月「大丈夫ですか!?美穂ちゃん、茜ちゃん、アーニャちゃん!!」

美穂「卯月ちゃん!」

かな子「ここからは真ゲッターも加勢します!ゲッター飛焔は一度下がって体勢を立て直して!」

茜 「了解です!」

 

一度体勢を立て直したプロト・ゲッター1も横に、真ゲッター1が並び立つ。

 

かな子「…こうして改めて見ると、異様な姿ですよね。不気味って言うか…」

卯月「恐竜帝国のゴールに、百鬼帝国のブライが一つになって…」

茜 「まるで、復讐のために甦ってきたようですね!」

卯月「なら、何度だって送り返してあげます!還るべき場所に!」 ジャキッ

 

両腕のゲッターレザーを展開。

 

卯月「っ!」

 

一瞬で肉薄し、ゴール&ブライの接合部に一撃で半分ほどの切り込みを入れ、

 

卯月「やぁあああああッ!!」

 

返す刃の二撃目で、ブライの上半身を完全に斬り断った。

 

アーニャ「やった…!?」

卯月「いえ、まだです!」

ブライ『……ッ!!』

 

切断したブライの上半身、断面から肉が水のように溢れ、下半身を形成していく。

 

巨大ブライ『フゥ…』

巨大ゴール『フシュゥゥ…』

美穂「分裂しちゃった!」

茜 「いよいよ極まって、気持ちの悪い存在ですね!」

かな子「けど、これで戦いやすくはなりました!」

茜 「間違いありません!それでは、ゴールは任せます!!」

卯月「茜ちゃん?!」

 

一気に加速して、巨大ブライの頭を押さえて引き連れていく。

 

巨大ゴール『ガァアッ!!』

卯月「!?」

 

巨大ゴールの火炎攻撃を、素早く身を翻して回避。

 

卯月「勿論、貴方の事を忘れたわけではありませんよ!」

 

巨大ゴールに向き直り、再度ゲッターレザーを構える。

 

卯月「やぁッ!!」

 

巨大ゴールの脇腹に一閃。赤黒い血流が飛沫となって弾けるが、

 

巨大ゴール『……』

かな子「直ぐに再生しちゃった…!インベーダー以上の再生力ですよ!」

卯月「……」

巨大ゴール「グァアッ!!」

卯月「!」

 

両腕を仰ぐように広げ、凄まじい速度で襲い掛かってきた巨大ゴールを、真ゲッター1は受け止める。

 

巨大ゴール『ガッ!』

 

真ゲッター1の肩口に、噛み付く。

 

卯月「くっ…!」

かな子「ゲッターエネルギーを吸われてる!?こっちのエネルギーを吸収して、進化するつもり…!」

 

その言葉を裏付けるように、巨大ゴールが更にその大きさを増していく。

 

卯月「…ゲッタービーム!」

 

額の射出口からゲッタービームを放ち、巨大ゴールの体を両断。

 

巨大ゴール『ギャアアッ!?』

卯月「そんなにゲッター線が欲しいのなら…!」

 

巨大ゴールと真ゲッターの間、真ゲッター1の胸部正面の空間上に、プラズマが弾けるようにピリピリとゲッター線が迸る。

 

卯月「好きなだけ喰らわせてあげますっ!」

 

エネルギーが集束する。

 

卯月「ゲッタービィィイムッ!!」

 

ズワオッ

 

巨大ゴール『!!!!』

 

高出力のゲッタービームが、巨大ゴールの全身をまるごと呑み込んで灰塵に変えていく。

 

巨大ゴール『!!──』

 

断末魔も遺さぬまま、巨大ゴールは跡形もなく霧散していった。

 

茜 「どぉ~~~らァッ!!」

 

プロト・ゲッター1が巨大ブライにのし掛かる零距離で、ガトリングガンを連射する。

 

巨大ブライ『ぐ……ぐぅ…!』

 

巨大ブライの角が怪しく光る。

 

茜 「ぐっ…!」

巨大ブライ『ゴァッ!!』

 

動きの止まったプロト・ゲッター1を、巨大ブライの拳が打ち付ける。

 

茜 「ぐあぁあああッ!!」

美穂「あの能力がある限り、近付くのは危険だよ!」

アーニャ「先ずはあの角を、何とかしないと…!」

茜 「しかし……魔王鬼のように大きく目立つわけでもありません!遠くからあの角だけを狙い撃つと言うのも、厳しいものがありますよ!」

美穂「じゃあ、どうすれば…!」

茜 「……一つだけ、やってみたいことがあります!」

美穂「やってみたいこと?」

アーニャ「この状況では、何でもやってみましょう!アカネ!!」

茜 「はいっ!行きますよ~ッ!!」

 

プロト・ゲッター1を前傾。巨大ブライ目掛けて突進した。

 

巨大ブライ『ッ!!』

 

念動力が、再びプロト・ゲッター1を捉える。

 

茜 「……ッ!」

美穂「こ、これじゃあ……さっきと同じ…!」

アーニャ「…いいえ、これは…!」

巨大ブライ『グゥアッ!!』

 

剛腕を振り下ろされ、マグマが作った大地に叩き付けられる。

 

茜 「ぐふっ?!」

美穂「きゃあっ!」

巨大ブライ『ガァッ!!』

茜 「ッ──オープンゲット!!」

巨大ブライ『!?』

茜 「チェンジゲッター1ッ!!」

 

巨大ブライの追撃をオープンゲットで躱し、瞬時に合体して体勢を立て直す。

 

アーニャ「それで、何か、分かりました?」

茜 「はいっ!勝てます!!」

美穂「それは、信じてるよ。茜ちゃんだから大丈夫!」

茜 「力を借ります!アーニャちゃん!美穂ちゃん!!」 グッ

アーニャ「はいっ!」

美穂「うん!」

 

翼を格納して地に両足を着け、脚を広く開き腰を落としてどっしりと構える。

 

茜 「さぁ、どこからでも掛かってきて下さい!!」

巨大ブライ『……?』

茜 「どうしたんですかぁ!人を散々煽っておいて、まさか自分から動くのは怖くて出来ないとでも言うんですかぁッ!?」

 

相手に動くよう挑発しつつ、構えは防御ではなく、迎え撃つ姿勢。

 

巨大ブライ『……っ!』

 

念動力。再びプロト・ゲッター1の動きを封じ、

 

巨大ブライ『!!』

 

目にも止まらぬ速さまで加速。一気に飛びかかった。

 

茜 「!!」

巨大ブライ『ウガァアッ!!』

 

加速に乗せて放たれた巨大ブライの抜き手が、正確にプロト・ゲッター1のゲッター炉心を貫く。

 

巨大ブライ『……?』

 

しかし、プロト・ゲッター1は倒れず、崩れない。

 

茜 「う……あぁああああア゛ッ!!」

 

虚を突き、両の手でしっかりと巨大ブライの角を握り締め、

 

茜 「トラァァァイッ!!」

 

勢いのまま巨大ブライを押し倒すと共に、角をへし折った。

 

巨大ブライ『ゴガァッ!?』

茜 「どうです!?これでもう手品は使えないでしょう!」

巨大ブライ『……ッ!!』

 

巨大ブライが悔しそうに表情を歪ませる。

 

茜 「来ると分かれば、受け止められるんです!回避するための、反撃するための動きを封じられようと、美穂ちゃんの踏ん張りと、アーニャちゃんの支え、そして!私の気合いまでは止めることは出来ません!!」

 

拳を振り被り、鉤爪付きの拳を巨大ブライの口にぶちこんだ。

 

茜 「1人だったならば、貴方の攻撃を受け止めることは出来なかったでしょう!しかし、私達は3人!3本連なる槍は、例えどんな強敵が相手でも決して屈しませんッ!!」

巨大ブライ『グゥアァアアアアッ!!』

 

プロト・ゲッター1を押し退けて強引に立ち上がる。

 

茜 「そして!ゲッターエネルギーとプラズマエネルギー!2つの力で動く、ゲッターロボ飛焔は…!」

巨大ブライ『ウルゥガァアアアアッ!!!』

茜 「片方の心臓が潰されただけでは、決して止まりませんッ!!」

 

襲い掛かってきた巨大ブライの懐に潜り込み、一本背負いの要領で投げ飛ばす。

 

巨大ブライ『ウガァアアアッ?!!』

茜 「ゲッッタァア~!!トマホォォオーーックッ!!!」

 

空中で姿勢の崩れた巨大ブライに、トマホークを振りかざす。

 

茜 「でぇぇぃやぁあああああッ!!」

 

縦一閃。血飛沫が宙に弾ける。

 

美穂「茜ちゃん!トドメは何時でも!」

茜 「ありがとうございますッ!!それでは──!!」 ジャキッ

 

プロト・ゲッター1の砲門を開く。

 

茜 「プラズマッ!!ノォォォヴァアアアアアッ!!!!」

 

ドワッ

 

巨大ブライ『──』

 

超高圧のプラズマエネルギーの奔流の中で、巨大ブライの影は砕けて散った。

 

茜 「やった…!やりました!!」

美穂「でも、飛焔の……ゲッター斬の炉心が…」

茜 「ゲッターロボ斬…」

アーニャ「姿、形は変わっても……長い付き合いでした、ね…」

 

そっと、ゲッター炉心のあった場所、深く穿たれたプロト・ゲッター1の左胸部に手を添える。

 

茜 (これまで、ありがとうございました……ゲッター斬、私達はもっと前へ進みます!)

 

アーニャ「アー……と、アカネ?」

茜 「はい?何ですか!」

アーニャ「3本連なって折れないのは、矢、ですね」

茜 「えっ?あー……ははっ、はい」

アーニャ「?」

茜 「それは、分かってました。…でも」

アーニャ「でも?」

茜 「私達は、飛び出したらそれっきりの、矢じゃないでしょう?」

アーニャ「……ふふっ、そうですね」

茜 「はいっ!美穂さん、飛焔のプラズマエネルギーは後どのくらい保ちそうですか?」

美穂「プラズマノヴァ一発を撃つ分位はあるよ。まだまだ戦える!」

茜 「ならば行きましょう!私達の戦いは、まだ終わってません!!」

 

──。

 

デビラ・ムウ《──!!!》

 

奈緒「……おいっ、おいっ!しっかりしろよ、シュワルツ!!」

シュワルツ「……ったく、耳元でうるせぇンだよ」

奈緒「何だよ、全然目覚まさないから、こっちは心配して…!」

シュワルツ「まだまだ死にゃしねぇよ…。あのクソうるせぇインベーダーもどきに、ホントの吠え面を描かせてやるまではな…!」

ジャック「あぁ、シュワルツの言う通りだゼ!!」

奈緒「テキサスマック!みんな、無事だったんだな!」

リンダ「当たり前よ。こんなところまで来て、死んでなんてられないわ」

ボブ「忘れたか?俺達のロボ・ストーンは核爆発にだって耐えられるんだ」

サム「マグマの熱なんか、温泉みたいなモンさ!」

奈緒「そっか…!ははっ、そうだよな!」

メリー「みんな!生還の喜びを分かち合うのはまだ先よ!」

ジャック「Counter attack!! 反撃開始だ!」

シュワルツ「行くぜぇッ!!」

 

「「「オオオオオオッッ!!」」」

 

スーパーロボット軍団による、総攻撃が始まる。

 

シュワルツ「奈緒、加減すんじゃねぇぞ、ありったけをぶち込め!!」

奈緒「おう!こうなったら出し惜しみ無しだ!ステルバーの武装、全弾撃ち切るっ!」

ボブ「行くぜぇ、サム!ロボ・ストーン、体当たりだ!!」

サム「OK、兄ちゃん!出力最大、あの巨体を平たくしてやろうぜ!!」

リンダ「切り刻んであげるわ!」

ジャック「ALL right! 化け物の活け作りだゼ!!」

 

デビラ・ムウに突撃したロボ・ストーンがその動きを抑え、テキサスマックとキングダムが持ち前の得物で腕などを斬撃。怯んだところにステルバーのミサイルや銃弾が降り注ぐ。

 

デビラ・ムウ《──!!!?》

 

シュワルツ「喰らいやがれ!」

 

ステルバーの両肩の装甲、ST-ブーメランを投擲。首の部分に突き立てる。

 

シュワルツ「今だ、ホスナー兄弟!」

サム「OK!」

ボブ「おぉッ!この距離なら外さねぇ!!」

 

突き刺さったST-ブーメラン目掛けショルダーキャノンを発射。

 

デビラ・ムゥ《!!!!!!》

 

ブーメランは爆ぜ、デビラ・ムウから黒煙が上がる。

 

リンダ「どうよ!?」

メリー「少しは効いた?!」

デビラ・ムウ《──!!》

ボブ「ちっ…!化け物がよ…!」

サム「やっぱり、ボルガの超ウェポン砲がないと…!」

シュワルツ「ンなこたぁ百も承知よ。そろそろ超ウェポン砲のチャージが終わる頃の筈だ」

奈緒「何やってるんだ…?ボルガ──!」

 

スミノフ「──…調子はどうか!」

クルー1「ダメです!ボルガの全身、70%以上がマグマと岩石によって埋没しています。ボルガ、行動出来ませんッ!!」

クルー2「第2、第3機関室のクルーとの通信、依然途絶したまま!出力上がらず!!」

スミノフ「くっ…!目標を目の前にしながら、動く事も出来んだと…!?」

クルー1「このままでは、デビラ・ムウに照準を合わせる事も出来ません!」

スミノフ「…何とかスーパーロボット部隊と連絡を取るんだ。デビラ・ムウ自身の方から、こちらの射線に入ってもらう!」

クルー1「しかし…!それでは身動きの取れないボルガが、狙い撃ちにされる危険があります!」

スミノフ「何を言う!元より覚悟の上。例え刺し違えてでも、人類に勝利をもたらすのだ!!」

 

芳乃「然りー。その言葉こそ真理、故にー」

 

スミノフ「!?」

芳乃「共に戦いましょー。人類の明るく光溢れたー、未来の為にー」

スミノフ「何だ…?」

 

ボルガ全体が僅かに揺れる。

 

クルー2「これは……友軍機が、ボルガを持ち上げています!」

スミノフ「あれは、ダイノゲッターロボ…!」

芳乃「務めを果たしましょー。その為の助力をー」

クルー1「ゲッター1機で、超ウェポン砲の照準を合わせるつもりか!?」

スミノフ「無理だ!例え第3形態とは言え、ボルガの総重量には耐えきれんぞ!?」

芳乃「だいのゲッターすりぃを、侮らないで頂きたくー」 グググッ

 

溶岩溜まりの中から引き揚げるように、ダイノゲッター3が超ウェポン砲の砲身を持ち上げていく。

 

ニオン「いくらゲッターロボとは言え、限界はあるぞ…!」

芳乃「ニオンさんの弱音ははじめてでしてー」

ニオン「これは!弱音ではないっ…!」

鉄甲鬼「しかし、珍しいな。よもや芳乃の方から、前線に出るとはな」

芳乃「芳乃もまたー、今と言う時を共に生きる命であるが故ー。この先、無限に広がる未来を手にする為にー、戦いに身を投じるのは、至極当然の事でありましてー」

ニオン「どうせ結果は見えているのだろう?高みの見物をしていると思っていたぞ」

芳乃「見えている結果などどこにもないのですよー?」

鉄甲鬼「そうか?俺達には、お前が未来を見透かしているように見えていたが?」

芳乃「目に見える未来など可能性の一端に過ぎずー。それを手繰り寄せー、実現させることこそ、本当の命の成せる力、でしてー」

鉄甲鬼「つまり、お前もまた、望んだ未来を手にする為に抗う一人の人間、という事か」

芳乃「然りー。故にー、戦うのでしてー」

鉄甲鬼「ふっ、神は甘んじるものに幸を与えず、か」

芳乃「だいのゲッターすりぃ?そなたの力を見せるのでしてー。そなたもまたー、ゲッターの眷属であればー」

 

──ギンッ

 

ダイノゲッター3の全身に、力がみなぎる。

 

グォオオオオオオ──ッ

 

奈緒「な、何だっ、地震か!?」

ボブ「ありゃぁ、ボルガじゃねぇか!」

リンダ「マグマに埋まっていたのね」

メリー「それを、ダイノゲッターが引き揚げてるの?」

シュワルツ「それだけじゃねぇ。超ウェポン砲の照準を、デビラ・ムウに合わせてんだ!」

リンダ「ゲッター単機で、それが出来るの?!」

奈緒「分からないよ!けど、幾らパワーのあるゲッター3だって、あの巨体を持ち上げられるとは思えない」

リンダ「だったら!」

奈緒「でも、芳乃が前に出てやってるんだろ?だったら、それをやるしかないって事だ!」

ジャック「確かに、奴を倒すにはそっちの方が手っ取り早そうだ!」

ボブ「そうと決まりゃぁ……行くぜ、サム!!」

サム「あいよっ、兄ちゃん!」

 

ロボ・ストーンの速度を上げて、ボルガの元へ向かう。

 

サム「手を貸すぜ、芳乃ちゃん!」

ボブ「腕っぷしなら、ロボ・ストーンだって大したモンなんだぜ?」

芳乃「ありがとうございますー。では共にー、力を合わせましょー」

ボブ「おうよ!ロボ・ストーン、パワー全開だッ!!」

 

デビラ・ムウ《!!!!!》

 

メリー「デビラ・ムウがボルガに気付いたわ!」

ジャック「STOP!! ここから先は行かせないぜ!!」

デビラ・ムウ《──!》

シュワルツ「この野郎っ!」

 

マグマ砲を撃つために口を開きかけたデビラ・ムウの下顎目掛け火線を集中させる。

 

奈緒「好き放題撃たせるかよ!」

リンダ「代わりに、とっておきのをお見舞いしてあげるから、そこでじっとしてなさいっ!!」

 

それぞれの最大限の攻撃が、デビラ・ムウを釘付けにする。

 

サム「ロボ・ストーン、エネルギー臨界!これ以上は……兄ちゃん!」

ボブ「もう少しだ…!クソッタレ!」

芳乃「ゲッターすりぃも、もう一踏ん張りでしてー」

 

超ウェポン砲を、目一杯に持ち上げ、支える。

 

クルー1「もう少し右上、あと15度!」

ボブ「おおりゃぁッ!!」

 

残された最後の力を振り絞って、ロボ・ストーンが砲身を持ち上げる。

 

ググンッ

 

クルー1「目標、射線に捉えました!!」

スミノフ「よぉし…!超ウェポン砲、発射用意!」

 

ジャック「撃て…!」

シュワルツ「撃てっ!」

奈緒「撃てぇ!ボルガァッ!!」

 

スミノフ「撃てぇえッ!!」

 

凄まじい轟音と共に、超ウェポン砲が放たれる。

 

ド ワ ォ オ ッ

 

デビラ・ムウ《!!!──…》

 

デビラ・ムウに直撃。中心から外殻へと爆炎は拡がり、デビラ・ムウの全身を呑み込んだ。

 

鉄甲鬼「や、やった…!」

芳乃「ほぅ……。ゲッターすりぃも、よく頑張ったのでしてー」 スリスリ

 

デビラ・ムウの爆発。途轍もない衝撃波が周囲を襲う。

 

ジャック「Oh!! 最後の最後で……とんでもない最後っ屁をかましやがる!」

シュワルツ「血飛沫みてぇに溶岩まで飛び散ってやがる。まるで火山の噴火だ」

奈緒「でも、勝ったんだよな。……ん?」

シュワルツ「どうかしたか、奈緒?」

奈緒「いや、デビラ・ムウの居た所……何か、妙に窪んでないか?」

サム「窪み?」

メリー「さっきの爆発で、マグマが固まって出来た地面が削れたんじゃない?」

リンダ「…ちょっと待って!これ、只の窪みじゃない!」

シュワルツ「コイツァ…!」

 

──。

 

李衣菜「…ッ!スッゴい衝撃!何が起こったの?」

ラセツ「ムウがやられたようだな」

李衣菜「えっ!?」

凛 「その割りには、随分と余裕に見えるけど?」

加蓮「そのデビル何とかって、アンタの虎の子だったんでしょ?ゴールとブライの合体悪魔もやられちゃったみたいだし、蛇牙城を制圧して準備したにしては、詰めが甘いんじゃない?」

ラセツ「フッ……所詮は目先のことしか見えん蛮族風情」

李衣菜「何が言いたいの!?」

ラセツ「既に手遅れなのだよ、何もかも!貴様らが何をしようと、楔は打たれたのだ!地球を滅ぼす楔がな!」

李衣菜「ち、地球を滅ぼす…」

加蓮「楔!?」

ラセツ「そうだ。何故ムウが動かなかったか、分かるか?ムウがどの様にしてマグマ砲を精製していたか。いかに脳細胞も乏しいサルと言えど、落ち着いて考えれば分かるだろう?」

李衣菜「こいつ…!」

凛 「成る程」

李衣菜「凛!」

凛 「安直な挑発に乗っちゃダメだよ。時間はくれるんだ、なら考えようじゃん」

加蓮「それで、なんなの?アイツの言う楔って」

凛 「地球を滅ぼす楔……それは、デビラ・ムウの尻尾だよ」

李衣菜「尻尾?」

ラセツ「その通りだ!」 ニヤリッ

凛 「デビラ・ムウが動けなかったのは、尻尾を地面に突き立てていたから。そしてマグマ砲は、尻尾から直接、地球のエネルギーを吸収して撃ってたんだ」

加蓮「成る程。だからあんな規格外だったって訳」

ラセツ「それだけではない!ムウの尾は、ムウの本体が破壊されると同時に切り離され、爆発の衝撃を伴って地下を目指す。貴様らサル共が想像もし得ぬ地下深く、地球の内核をなぁ」

李衣菜「地球の核って、確かスッゴい熱いんでしょ?そんな所目指しても、溶けてなくなりそうだけど…」

ラセツ「バカめ!その熱程度で朽ち果てるならばこんな作戦は立てぬよ、さしものランドウもな」

加蓮「それじゃあ…!」

ランドウ「内核に接触した尾は、その付近で爆発を起こす。その爆破こそ小さく大したものではないかもしれないが、それによって地球の地軸は乱れ、確実に環境は一変する!」

李衣菜「そ、そんなことしたら、ラセツだって生きてられなくなるよ!それでもいいの!?」

ラセツ「屈強な肉体を持つ我らハ虫人類と、貴様ら脆弱なサル共。どちらが生き残るかなぁ?」

李衣菜「そ、そんな…!それじゃあ、もう地球は…!」

加蓮「もう終いってこと…?」

ラセツ「フハハハハッ!己が無力を噛み締めるがいい!サル共ッ!!」

加蓮「……プッ…!ふふふっ」

ラセツ「?」

李衣菜「ちょっと、加蓮!まだ笑うの早いって!」

加蓮「もぅ、だって無理だよ、こんなの。我慢出来ないって!」

李衣菜「私は最後まで頑張ったのに~!」

加蓮「いや、にやけてたって、リーナも」

李衣菜「えぇ?名女優だったと思うけどなぁ」

ラセツ「何だ?ショックのあまり気でも違えたか?」

李衣菜「ん?まだ分からないの?」

ラセツ「何がだと言うのだ!」

凛 「……だってよ、卯月」

ラセツ「っ!?」

 

卯月「話は全て聞かせてもらっちゃいました!」 ピ-スッ

かな子「他のロボットには無理でも、真ゲッターロボなら!」

ラセツ「真ゲッターロボ、だとぉ!?」

李衣菜「勝手に勝ち誇って、ペラペラ喋ってくれるんだもんなぁ」

加蓮「拍子抜けしちゃうくらい調子に乗ってくれたよねぇ。アタシ達の演技に、気持ち良くしちゃってさ!」

ラセツ「ぐっ…!グググッ…!」

李衣菜「ホント、愚か者はどっちなんだ、って」

ラセツ「…貴様らぁ!!」

卯月「デビラ・ムウの尻尾を、真ゲッターで止めます!」 ギュンッ

 

瞬時に身を翻して、真ゲッター1がデビラ・ムウの作った穴に突入。

 

ラセツ「くっ、行かせるものか…!……ぐっ?!」

 

真ゲッター1に注意を奪われたブラックダイノゲッターが転倒。

 

李衣菜「どっちが?」

 

ネオゲッター1は、素早くチェーンナックルを引き戻す。

 

ラセツ「雑魚共が…!そんなに死にたいか?」

李衣菜「私に付き合うのがアンタの役目!どうせそんなハリボテゲッターじゃ、真ゲッターには追い付けないんだ。だったら、ここで楽しく遊ぼうよ、ね?」

ラセツ「こ、こここ小娘風情がァ~~~ッ!!」

 

卯月「…尻尾、だいぶ奥深くまで潜ったみたいですね」

かな子「ゲッターの表面温度も上昇してる…。もしかして、もう手遅れなんじゃ」

卯月「そんなことありません!ゲッターを信じよう?かな子ちゃん」

かな子「…そうですねっ」

卯月「…! 尻尾を捉えました!」

 

真ゲッター1の伸ばした腕が、デビラ・ムウの尻尾を捕らえる。

 

卯月「スゴい、エネルギー量…!この尻尾だけでも、核ミサイル1発分はあるかも…」

かな子「卯月ちゃん!周囲はマグマ層です!ここで爆発させても、地球に何かしらの影響が出ちゃうかも…」

卯月「……分かりました。かな子ちゃん、真ゲッターの力を解放します!」

かな子「!……はいっ!」

卯月「うわぁあああああッ──!」

 

真ゲッター1が、ゲッターエネルギーの輝きに包まれる。

 

卯月「これで…!」

 

デビラ・ムウの尻尾を握り締め、エネルギーとして変換し、同化。吸収していく。

 

かな子「し、真ゲッターロボ……エネルギー、オーバーフロー状態です!」

卯月「はいっ!──ゲッタァァアーーシャァイィィインッ!!」

 

溢れ出すエネルギーを、右腕に集める。

 

卯月「ストナァァァア!!サァァンッ!!シャァァィィィイインッ!!!」

 

ストナーサンシャインに吸収したエネルギーを乗せ、突入した穴の先へと撃ち出した。

 

──穴付近。

 

ボブ「……何だ?」

サム「うぉッ!!」

 

間欠泉の噴出のように吹き出したエネルギーの塊が、天高く昇って消えていく。

 

ボブ「な、何だったんだぁ?今のは…」 ポカ-ン…

リンダ「アンタ達、危ないわよ!!」

 

卯月「はぁ……はぁ……はぁ…っ」

かな子「これで、エネルギーは処理出来たんですね?」

卯月「はいっ!地球の危機は去りました。取り敢えず──」

 

ラセツ「おのれぇ!!おのれおのれおのれおのれぇッ!!サル共がァアッ!!」

李衣菜「ぐっ…!」

 

ブラックダイノゲッターの全身から生える銃火器を、一斉に乱れ撃つ。

 

李衣菜「ゴールの口癖が移ったのかな…っとぉ!」

ラセツ「貴様らだけでも、黄泉路へ送ってくれるわぁ」

加蓮「へぇ?随分と目標意識が低いんだ?アタシらのこと雑魚だ何だ、散々こけ下ろしてた癖に」

凛 「そんなんじゃ、トップにはなれないね」

ラセツ「知ったようなことを…!所詮は儚き命なのだ!ここで散らせぇいっ!」

李衣菜「そんなこと、勝手に決めるな……っく!」

 

腕を交差させてブラックダイノゲッターの攻撃を防ぐ、ネオゲッター1のあちこちの装甲が剥がれ、内部構造が露出する。

 

凛 「ネオゲッターはそろそろ限界だ」

李衣菜「……ネオゲッター、私と最後まで戦って!」

 

李衣菜の意思が伝わるようにネオゲッター1の目に光が差し、苛烈な砲撃の中を、着実に一歩。

 

李衣菜「う……うぅぅぅー~~ッ!!」

ラセツ「ハッ!自ら死にに来るか?」

李衣菜「うぅ…!うおぉぉぉおおッ!!」

 

一歩、一歩の牛歩を歩に。そして走へと。

 

ラセツ「な、何だ、こいつっ?!」

李衣菜「チェーンナックルもミサイルキャノンも、プラズマサンダーも!ネオゲッターの武装は何一つ、コイツに効きゃぁしないんだ…!」

 

肩や脚のアーマーを爆破させ、コックピットのキャノピーも弾け、北極の冷たい風が中に入り込んでくる。

 

ラセツ「ふんっ」

李衣菜「ガッ…!」

 

ブラックダイノゲッターが、ネオゲッター1を一蹴する。

 

李衣菜「ま……まだまだぁッ!」

ラセツ「分からんのか?パワーでもスピードでも、私のゲッターは貴様のゲッターを凌駕している。そんな出来損ないのマシンでは私には勝てん!」

李衣菜「そんなのとっくに知ってるよ!アンタの乗ってるゲッターは、少なくともネオゲッターより性能は優秀だ!」

ラセツ「ならば、何故まだ戦う!?」

李衣菜「心はまだ敗けてないっ!」

ラセツ「……心、だと?」

李衣菜「そうだ心だ!どんな時でも諦めない!前に進むことを諦めないっ!そうやって今日まで生き残ってきた、人間の心意気だ!」

ラセツ「…はっ!何かと思えば。そんなもの…」

李衣菜「うぐっ…!」

 

蹴り飛ばされ、ネオゲッター1が宙を舞う。

 

ラセツ「心意気?思い?そんなものが何の役に立つ!己で行動に枷を作り、視野を狭め、己が未来の道を縮めているではないか!」

李衣菜「ぐぅ…!」

 

空中で、体勢を立て直せないネオゲッター1の腕を持ち、背中を上に、地面に対して正面を向けさせる。

 

ラセツ「だから貴様らは、愚かだと言うのだッ!!」

 

そして、がら空きになったネオゲッター1の背中に、トマホークの切っ先を突きつけ、そのまま勢いよく地面に叩き付けた。

 

李衣菜「ガァアアアアアッ──!!」

ラセツ「ふんっ。死地の果てで愚行を呪うがいいわ」

 

凛 「──…iな、李衣菜。生きてる?」

李衣菜「……オチオチ寝てもいられないね」

加蓮「勝手に眠らないでよね。ここまで来て、無責任すぎるよ?」

李衣菜「へへっ、分かってるよ。ちょっとした冗談だって」

凛 「ネオゲッターのエネルギー残量は20%を切ってる。残された時間は、そんなにないよ」

李衣菜「そっか。20%……それだけあれば、十分…!」

加蓮「何か秘策でもあるの?」

李衣菜「あー……ごめん、今回ばっかりは」

加蓮「じゃあどうするの?」

李衣菜「性能でも、能力でも、武装でも。アイツには勝てないんだ。そうなったら、やることは一つ」

ラセツ「むっ?」

李衣菜「私の意地を、通す!!」

ラセツ「!!」

 

意表を突き、ネオゲッター1の身を反転させて、ブラックダイノゲッターの足を払う。

 

ラセツ「くっ…!」

李衣菜「やぁあああああッ!!」

ラセツ「まだ抵抗するのか!」

李衣菜「当たり前じゃん!アンタが作ろうとしてる明日は、私が望む明日じゃない!」

 

倒れ込んだブラックダイノゲッターに素早く乗り上がり、マウントポジションを取る。

 

李衣菜「私達一人一人には、それぞれの明日を描く権利があるんだ!それを蔑ろにして、自分の思うまま好き勝手に世界を変えようとする奴を!許しておくなんて出来ないっ!」

ラセツ「愚か者を通り越した……大うつけがッ!」

李衣菜「ぐぅ…!」

 

ブラックダイノゲッターの貫手が、ネオゲッター1の腹部に突き刺さる。

 

李衣菜「凛っ!」

凛 「こっちは大丈夫!」

加蓮「ネオゲッターはアタシ達が支えるよ!リーナは戦って、証明して!リーナのロックを!!」

李衣菜「凛……加蓮…!」

ラセツ「揃いも揃って…!うつけ者ばかりか!」

 

ネオゲッター1を弾き飛ばし、立ち上がる。

 

李衣菜「うぁっ!」

ラセツ「絶望も、諦めも知らぬと言うか!ならば思い知るがいいっ!己の無力をなァッ!!」

李衣菜「グァアアアアッ!!?」

 

倒れたネオゲッター1の右腕を引き千切る。

 

ラセツ「次は左腕だ!五体を引き裂いてくれるッ!」

李衣菜「…っ!そんなことは、させないっ!」

 

左腕のチェーンナックルを飛ばす。

 

ラセツ「どこに飛ばしている!?」

李衣菜「知りたいんなら、振り返った方がいいんじゃない?」

ラセツ「!?」

 

引き戻ってきたチェーンナックルが絡め取っているもの、それは先程切り離した、

 

ラセツ「ネオゲッター1の背部ユニット…!?」

李衣菜「おりゃぁあああああッ!」

 

引き戻す勢いで、背部ユニットを打ち付ける。

 

ラセツ「ぐはぁッ!!」

李衣菜「まだまだぁ!」

 

ブラックダイノゲッターに背部ユニットを喰らわせ、次にネオゲッター1の左腕が握ったのは、自身の右腕。

 

李衣菜「怒りの鉄拳!ロケットパァ~ンチッ!!」

 

叫び、勢いよく右腕を背部ユニットに叩き付ける。

 

ドワッ

 

李衣菜「ど~だ!背部ユニットに残ってた、ショルダーミサイルの火薬分の爆発だ!」

ラセツ「お、おのれぇ…!」

李衣菜「へへっ、流石に無傷とはいかないみたいだね?」

ラセツ「このくらいの手傷……すぐに再生して…!」

李衣菜「させないよ!」 グッ

ラセツ「!」

李衣菜「ゲッターキック!」

 

勢いよく飛び蹴りを放ち、ブラックダイノゲッターを転倒させる。

 

ラセツ「ぐぁッ!な、何故…?こんなボロボロの体の、どこにそんな力があると言うのだ?!」

凛 「アンタは、甘く見過ぎたんだ」

ラセツ「甘く、見た…?」

凛 「李衣菜の度胸と──」

加蓮「リーナの覚悟をね!」

李衣菜「これでぇっ!」

ラセツ「!?」

 

再びチェーンナックルを地平に飛ばし、ソードトマホークを回収。

 

李衣菜「トドメだぁあああッ!!」

 

ソードトマホークを両手で逆手に構え、ブラックダイノゲッターの左胸、炉心の位置に深々と突き刺した。

 

李衣菜「トマホォォオークッ!サンダァァアーッ!!」

 

ブラックダイノゲッター内部でプラズマが弾ける。

 

ラセツ「度胸だと…?覚悟だと?そんなものでぇ……私が負けるものかァ!」

李衣菜「!?」

 

炉心を貫かれ、機能を停止したブラックダイノゲッターからラセツが飛び出し、キャノピーが砕けたネオゲッター1のコックピットを目指す。

 

凛 「!? 李衣菜っ!」

李衣菜「こ、こいつぅ…!」

ラセツ「くっふふふっ…!ハハハハハッ!」

 

コックピットへ侵入し、李衣菜の首根を掴んで持ち上げる。

 

ラセツ「やはり哀れよのぉ。どれ程強く、粋がって見せたところで、貴様らは所詮、脆弱なサルよッ!」

李衣菜「ぐっ……ぅ…!」

加蓮「アイツ…!」

凛 「ダメだ、加蓮!」

加蓮「でも!」

凛 「今下手にゲッターを動かせば、李衣菜もゲッターの外に投げ飛ばされる」

加蓮「じゃあ、黙って見てろって言うの?何も出来ないで…!」

ラセツ「安心しろ。1号機のパイロットを始末したら、次は貴様らだ。上から順番に、始末してやる!」

李衣菜「そんなこと……させない…っ!」

ラセツ「ほぅ?ならば、どうする?」

李衣菜「…こうだ!」

ラセツ「?」

 

後ろ腰から引き抜いて、ラセツの腹部に突き付けたのは、かつて大将から貰った拳銃。

 

李衣菜「ッ!」

ラセツ「!?」

 

容赦なく、引き金を引く。

 

ラセツ「……ふふふっ、そんなものか?そんな鉛玉など、私には効か……ぬっ?!」

李衣菜「へ…へへっ、アンタら人外に、普通の鉄砲玉が効かないことくらい、全人類百も承知だよ」

ラセツ「貴様…っ!」

李衣菜「アンタにお見舞いしたのは、細胞腐食弾さ!」

ラセツ「ぐっ……うぐぅ…っ」

李衣菜「このっ!」

ラセツ「ガッ!」

 

腐食弾で怯んだ隙を突いて鳩尾に蹴りを放って拘束から脱出。素早くシートに戻り操縦桿を引いた。

 

ラセツ「グォ…!」

 

コックピットから投げ出され掛けるラセツ。しかし辛うじて、縁にしがみついて抵抗する。

 

ラセツ「やらせはせん…!このラセツ、何れは恐竜帝国の頂点に立つ男だぞ!」

李衣菜「まだ言ってる!アンタにそんな資質はないんだよ!トップに立つことの大変さは、凛や加蓮が、よく知ってる!」

ラセツ「な、何を…!」

李衣菜「みんな死ぬほど頑張って、みっともなくたって努力して、這いつくばってでも這い上がる!そういう経験を積み重ねて、そうやって上達して、成長して!トップに上がっていくんだ!」

李衣菜「それを、くだらない体裁で見下して!格好悪いプライドで踏みにじって!誰かを利用してのしあがろうとしてる、アンタみたいなロックじゃない奴なんかに、誰かの上に立つ資格なんかないッ!!」 チャキッ

 

再度、銃口を突き付ける。

 

李衣菜「この世界も渡しはしない!」

ラセツ「小娘如きが…!」

李衣菜「その小娘に、負けるんだ。アンタのプライドは」

 

撃った。銃口から放たれた一発の弾丸は、ラセツの眉間を貫く。

 

ラセツ「あ……」

 

ラセツの手が縁から離れ、宙を舞う。

 

李衣菜「凛っ!」

凛 「…ゲッター──!」

 

倒れ込みながらネオゲッター1が動き、ゲッタービーム・キャリアをラセツに向ける。

 

凛 「──ビームッ!!」

ラセツ「──」

 

放たれたビームの線はラセツを貫き、蒸発させるようにこの世から消滅させていく。

 

李衣菜「…はぁ……ははっ、大将。大将の銃、役に立ったよ」

 

戦いが終わり、静寂の中、ネオゲッター1が氷原に倒れ伏す。

 

加蓮「っ…ぅ痛~いっ!もう、受け身くらい取ってよね!」

李衣菜「ははっ、今回は勘弁。許して」

加蓮「…仕方ない、今回だけだからねっ」

李衣菜「ありゃ…?加蓮が優しい…。珍しいこともあるもんだ……って」

 

ネオゲッターのカメラ、コンピュータ、ありとあらゆる機能がシャットダウン。

 

李衣菜「エネルギー切れ…。ゲッター、ホントに最後まで戦ってくれたんだ」

 

そっと、サブモニターの上に手を乗せ、ゲッターを労う様に撫でる。

 

李衣菜「ありがとう、ネオゲッターロボ…。もう傷付かなくていい。誰も、お前を傷付けたりしないから。ゆっくり休んで…」

 

『ハ虫人類の殲滅、ご苦労だったな。連合軍の諸君』

 

李衣菜「!? 何!この声…!」

 

慌ててコックピットから飛び出る。

 

凛 「李衣菜!」

李衣菜「凛、加蓮も!今の声って…!」

加蓮「間違いない。今まで黙りだった癖に、いけしゃあしゃあと…!」

李衣菜「! 見て、空だ!」

 

ランドウ『まさにトカゲが如く、しぶとい奴等よ。奴等を討ち、始末してくれたこと感謝するぞ』

 

加蓮「プロフェッサー・ランドウ…!」

凛 「空間を使った立体映像…。恐竜帝国も使った、御大層なだけの演出…」

李衣菜「何さ!お前のために戦ったわけじゃない!」

 

ランドウ『お陰で、我が復讐の為の全ての準備が整った』

 

李衣菜「え?」

加蓮「復讐の準備って、それじゃあラセツの恐竜帝国の決起も、全部時間稼ぎのために利用したってこと?」

凛 「………」

 

ランドウ『知るがいい!漫然と無為に生命を消費する旧人類よ!己の愚かさと無知無作為故に迎える終焉の様を!この恐ろしき、破壊の神の力を以て!』

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……ッ

 

李衣菜「な、何…っ!地震っ!?」

凛 「いや、ただの地震じゃないっ!」

 

ランドウ『これは始まりなのだ!旧態依然とした世界が終わりを迎え、新たな世界が産声を上げる。その世界最後の日の、始まりに過ぎん!』

 

橘 「一体何が起こったと言うのだ!?」

通信士「わ、分かりません…!これは……地球規模の地殻変動と呼ぶしか!」

橘 「地球規模の地殻変動だと!?」

晶葉「これは、まるで地球全体が震えているようじゃないか…?何か、途轍もない存在に、恐怖するように!」

通信士2「こ、これは…!」

晶葉「どうした!?」

通信士2「蛇牙城を陥落させたことで、機能を回復させた衛生からの映像です!ハワイ沖200キロの地点に、火山島が出現しました!」

晶葉「火山島だと…?」

橘 「しかし、火山島だけではこれほどの揺れにはならんだろう。他に何か変わったことは?」

通信士2「は、はい…!これは……出現した火山島周辺のゲッター線濃度が、通常の100倍以上に増幅しています!」

晶葉「通常の100倍、だと…!?」

 

ランドウ『刮目せよ!そして知るのだ……貴様らが手にし、救いと崇める力の本質を!』

 

莉嘉「きゃあっ!よく分かんないけど、これ良くないよ!」

卯月「…確かに。何だろう、胸が締め付けられるような…」

かな子「卯月ちゃん、大丈夫ですか?」

芳乃「………」

ニオン「おいっ!これもお前にはお見通しだったのか!?」

芳乃「…然りー」

鉄甲鬼「何と!」

芳乃「最も忌避すべき事態として、承知してはおりましたー」

美波「私達には、もうどうすることも出来ないの?ランドウの言う通り、世界は終わってしまうの!?」

芳乃「戦いましょー」

美波「えっ?」

芳乃「未来を勝ち取るためには、生を勝ち得るためにはー、戦い、脅威となる全てをー、排除するしかないのでしてー」

茜 「シンプルですね!そう言うの、分かりやすくて最高です!」

アーニャ「ですね。何が相手でも、アーニャ達の覚悟は決まっています。そうですね?」

美穂「うんっ。大丈夫、こっちには真ゲッターだって、みんなだってついてくれるんだよ!」

卯月「私達が未来に進むために、生きていくために、障害になる脅威…!」

 

見える立体映像の先、黒く、巨大な物体が現れ、形を変えていく。

 

ランドウ『これこそがその化身!世界に最後を告げる使者!真ゲッター、ドラゴンよッ!!』

 

李衣菜「真ゲッター……ドラゴンッ!!」

 

つづく

 




次回予告

ランドウと共にその姿を現した漆黒の破壊神・邪真ゲッタードラゴン。
その膨大なゲッターエネルギーで、地球にインベーダーの大群を誘き寄せ、世界は再び窮地に陥る。
世界の平和を勝ち取るため、インベーダー打倒に向かうスーパーロボット軍団。ランドウとの決着は、クジラに乗る李衣菜達ゲッター軍団の手に託された!

次回、ゲッターロボ×CG 第3部
第33話『南海の死闘!真ドラゴンを討て!!』に、チェンジゲッター!
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