ゲッターロボサーガ デレマス版   作:E.T.c

71 / 101
第34話『掴み取れ!私達の未来!!』

 

~~~ クジラ 第1艦橋 ~~~

 

茜 「晶葉ちゃ~~~んっ!!」

晶葉「……騒々しいな」

美穂「じょ、状況は…!一体何が……卯月ちゃん達は!」

晶葉「落ち着け。正直な所、こちらでも見据えかねている」

アーニャ「…と、言うと…?」

加蓮「全部が想定外、でしょ?」

晶葉「悔しいが、その通りだ」

加蓮「だけど、ゲッターに関わってきて、何時もそうだったじゃん」

晶葉「今回は特に、群を抜いている」

奈緒「分かりやすくで良いんだよ。真ドラゴンはどうなった?卯月達はどうした?」

晶葉「……。全て推測だが、卯月と凛は、恐らく真ドラゴンの中…」

かな子「真ドラゴンの!?」

晶葉「コックピットから外へ弾き出された形跡はないからな。真ドラゴンによる触手攻撃、あの時に内部へと取り込まれた」

美波「けど、どうして?どうして真ドラゴンが、卯月ちゃんや凛ちゃんを取り込むなんて…」

晶葉「本田未央」

茜 「…!」

晶葉「真ドラゴンの中には未央がいる。ランドウの支配から逃れるため、未央が卯月や凛の協力を必要したのかも知れない」

茜 「未央ちゃんが…!ですか!?」

晶葉「私の推測が当たっているとすれば、な。3人の力を合わせて、ランドウの支配に抗っているんだろう」

美穂「それで、真ドラゴンも活動を停止したの?」

晶葉「現状、真ドラゴンに動きらしい動きは見受けられない。マシーンランドにも似ている、繭のような状態をキープし静止している」

鉄甲鬼「しかし、それで事態が解決したわけでもあるまい?」

晶葉「だろうさ。実際のところがどうなっているかも分からない上、相手はランドウに加え、スティンガー、コーウェン博士…。ゲッター線の研究に於いては、私よりも先を行っている。体勢を立て直すにせよ、我々に残された時間は少ない」

ニオン「相手が動き出す前に仕留める。それだけだ」

晶葉「……あぁ、まぁな」

アーニャ「作戦……何か、ありますか?」

晶葉「作戦、と呼ぶほど立派なものじゃないがな」

李衣菜「さっきの戦闘もそんな感じだったじゃん?」

奈緒「何でもいいよ。とにかく聞かせてくれ!」

加蓮「ここまで来たんだ。ランドウに一泡吹かせるためなら、何だって協力するよ」

晶葉「そうか…。なら、やることは簡単だ。真ドラゴンに突入し、奴の炉心を破壊する」

美穂「えぇ!?」

晶葉「驚くものでもあるまい?何時もの事だろう」

美穂「それは、そうだけど…」

美波「真ドラゴンに突入ってだけでも、一筋縄じゃないと思うけど…?並大抵の攻撃じゃ、傷一つ付かなかったわけだし…」

晶葉「真ゲッターロボ。真ゲッター2のドリルアームなら、その装甲を貫くことも可能だ」

かな子「真ゲッターで、突入作戦…」

晶葉「そうだ。真ゲッター単機による先行で、真ドラゴンを制する」

美波「真ゲッター1機だけで…?」

晶葉「当然、ランドウとてこの状況を静観しているわけではないだろうからな」

美波「こちらの攻勢に対して、迎撃はある…」

晶葉「そう。真ゲッターの突入に際して、露払いとなる戦力が必要であり、真ゲッター突入後、追撃許さない存在が必要となる」

茜 「その役割が、私達と言うことですか!」

晶葉「うむ。後はゲッターD2……ブラックゲッターと旧ゲッターは、先の戦闘で使い物にならなくなってしまったからな」

茜 「分かりました!李衣菜さん達に、指一本触れさせなければ良いんですね!」

美波「ごめんなさい。私のせいで…」

アーニャ「…別に、美波のせいじゃ、ないです。それに、どんなハンデがあっても、アーニャ達は、勝ちます、から!」

美波「アーニャちゃん…!」

かな子「けど、パイロットは?私以外の、1号機と2号機は…」

晶葉「……」

かな子「晶葉ちゃん?」

晶葉「真ゲッターのパイロット。それについても考えている」

かな子「え?」

晶葉「李衣菜」

李衣菜「はい?」

晶葉「李衣菜達ネオゲッターチームが、真ゲッターロボに乗るんだ」

奈緒「はぁ!?」

晶葉「チームワークは勿論、アラスカからここまでの戦闘経験。今のお前達なら、真ゲッターも乗りこなせるだろう」

奈緒「おいおいおい!嘘だろ?李衣菜や加蓮はともかく、あたしは、ずっとゲッターを離れてたんだぞ?」

晶葉「それでも、先の戦闘では合体でも後れを取ることはなかったように見えたが?」

奈緒「それは…」

美波「私やかなこちゃん、莉嘉ちゃんで即席のチームを組んでも意味ないのよね?」

晶葉「真ドラゴンの内部では、何が起こるとも限らない。もしランドウの反撃があった場合、阿吽の呼吸が取れるチームでなければ、作戦の成功はあり得ない」

ニオン「それで、ネオゲッターチームと言うことか」

晶葉「お前達も信頼していない、と言うわけではないんだがな。丁度、李衣菜達はゲッターを失って、手が空いているところだ」

加蓮「確かに。鉢が回ってくるには、お誂え向きだと思うけど?」

李衣菜「真ゲッターロボ、か…!」

晶葉「お前達に、無茶な頼みをしているのは、十分承知しているつもりだ。あれは、並みのマシンじゃないからな」

李衣菜「大丈夫だよ、今更恐れない。きっと私達は望まれて、ここにいるんだ」

奈緒「李衣菜…?」

加蓮「他人のこと心配してる場合~?ホントは、奈緒の方が怖くて怖くて仕方ないんじゃないの?」

奈緒「それは……怖いさ」

加蓮「ふぅん?」

奈緒「お前はどうなんだよ?」

加蓮「アタシ?アタシは……成るように為るんじゃないかなって」

奈緒「はぁ?」

加蓮「リーナが先頭に立ってくれる。奈緒が傍にいてくれる。それなら、真ゲッターに乗ったって、ランドウとの最終決戦だって、乗り越えられるよ、アタシ達」

奈緒「っ…!そう言うこと、恥ずかしげもなく言うなよな!」

加蓮「言うよ。これが最後になるかもしれないんだし」

奈緒「~~~…っ!」

晶葉「そろそろ良いか?覚悟が決まっているのなら、皆、ゲッターに機乗して待機してくれ」

 

晶葉「これをランドウとの最後の戦いにするぞ…!必ず、この無為な戦いを終わらせるんだ!」

一同「「「了解(ッ)!!!」」」

 

──真ゲットマシン各機、コックピット内。

 

李衣菜「コックピットの雰囲気は、旧ゲッターに近いんだね」

奈緒「卯月達が乗ることを想定したからな。そっちに合わせてんだろ」

晶葉『──それだけじゃない。真ゲッターも早乙女博士が手掛けた、直接のゲッターの系譜に当たるゲッター。だからコックピットにも、共通してる部分が多い』

加蓮「兎も角、前に旧ゲッターに乗ってた経験は、生かせそうだね」

奈緒「ま、ぶっつけ本番で苦しめられるのも、大概にしてほしいからな」

晶葉『何時も通りで結構。頼むぞ、この星の未来が、お前達に掛かっている』

李衣菜「この星の、未来…?」

晶葉『あぁ、今日明日じゃない、この先の人類の行く末だ。…期待している』

李衣菜「あ~…。そう言う堅苦しいのはなしで」

晶葉『……は?』

加蓮「そんな大層なものの為に戦ってた訳じゃないしね?」

奈緒「あたし達は、ただあたし達が気に入らないおっさんを殴りに行くんだ」

李衣菜「誰かの未来まで背負うつもりはないし、私が切り拓こうとしてるのは、ロックなアイドルになるって未来だけだしね!」

加蓮「その過程で、次いでに地球を救うんじゃ、ダメ?」

晶葉『お前らなぁ…』

かな子『あ、あの…!』

李衣菜「かな子……どうかした?」

かな子『卯月ちゃん達のことは、お願いしてもいいですか?』

李衣菜「え?ははっ、それくらいなら、全然OK!!」

かな子『…よろしくお願いします!』

加蓮「戻ったらおっきなケーキ、期待してるから!」

晶葉『はぁ……もういい。真ゲッターチーム!』

奈緒「真ゲッターチームぅ?」

李衣菜「卯月達じゃなくて、私達が?」

晶葉『今はお前達が、真ゲッターチームだ』

李衣菜「そっか……よしっ!」

奈緒「………」

加蓮「………」

晶葉『──発進だッ!』

李衣菜「発進ッ!!」

 

ゴォッ

 

李衣菜「──!!」

奈緒「お…っ!」

加蓮「くっ…!」

 

クジラのカタパルトから、真ゲットマシンが飛び立つ。

 

李衣菜「ウッヒョ~!これが真ゲッター…!ゲットマシンでも大した暴れ馬じゃん!」

奈緒「落ち着けよ!あたし達にしてみれば、真ゲッターの能力はまだまだ未知数なんだぞ!」

加蓮「パワーだけでもネオゲッター以上…!けど、それに怖じ気付いてなんて、いられないっ!」 グッ

奈緒「おい!加蓮まで…!」

加蓮「のんびりしてる余裕なんて、ないんじゃない?」

李衣菜「そそ。未知数だろうと何だろうと、使いこなさなきゃならないんだ」

奈緒「そりゃぁまぁ、そう言われたら……仕方ないよなッ!!」 グンッ

 

速度を上げる2機のゲットマシンに追随する。

 

李衣菜「あはっ!その意気だ」

晶葉『試運転はそこまでだ。敵が来るぞ』

李衣菜「敵…!ゲッタードラゴンの量産型!」

奈緒「やっぱ、ただじゃ通してくれないよな」

加蓮「肩慣らしには丁度良い相手じゃない?」

奈緒「ラスボス前だ。経験値は稼いでおかなくちゃな」

晶葉『…本当にそんなノリで良いのか?』

李衣菜「良いんだって。んじゃぁここはカッコよく、私のゲッター1で…」

加蓮「なら、先ずはアタシから行かせてもらおうかな。リーナ、奈緒合わせて」

李衣菜「あれぇ…?」

奈緒「抜け駆けかよ!」

加蓮「こう言うのは先頭になったもの勝ちだって」

 

真ベアー号が先頭になり、隊列を組む。

 

加蓮「チェンジゲッター、3!!」

 

空中での合体。落下する最中、地上に展開するメタルビースト・ドラゴンが目に映る。

 

加蓮「丁度良い」

 

落下。同時に、真下の1機を巻き込んで踏み潰す。

 

加蓮「潰しちゃうから!」

 

真ゲッター3のキャタピラを回転させ、押し潰したメタルビースト・ドラゴンを粉砕した。

 

MB・ドラゴン『……?』

 

グンッ

 

MB・ドラゴン『──!』

 

爆発によって生まれた黒煙の中から巨腕が伸び、メタルビースト・ドラゴンを力強く殴り打つ。

 

加蓮「油断なんてしないでよ?張り合いがなくなっちゃ、面白くない…!」

MB・ドラゴン『!!!』

 

真ゲッター3の周りを包囲したメタルビースト・ドラゴンが、一斉にゲッタービームの構えを取る。

 

奈緒「…さ、流石にこれだけのゲッタービームは、真ゲッターだって耐えれないんじゃないか?」

加蓮「全部が直撃なら、多分ね」

奈緒「…躱せるのか?」

加蓮「……こうすれば!」

 

伸縮する腕を一杯に上空に掲げ、勢いよく地面に叩き下ろした。

 

奈緒「フグッ──!!」

 

その衝撃で宙へと跳躍。真ゲッター3の真下を、包囲していたメタルビースト・ドラゴンのビームが通過する。

 

加蓮「ふぅ。間一髪~」

奈緒「うぇ……吐きそ…」

李衣菜「あっははは!なかなかロックだね、加蓮!」

加蓮「相変わらずロックの基準がよく分からないんだけど……それより!」

 

眼前を見据える。地表に展開したメタルビースト・ドラゴンは捉えている。

 

加蓮「これで一網打尽。ミサイル──!」

 

真ゲッター3の後部を前面に反転。サイロを開く。

 

加蓮「ストームッ!!」

 

上空から放ったミサイルの雨霰。絨毯爆撃のように畳み掛けて地面を穿ち、メタルビースト・ドラゴンの群れを貫く。

 

加蓮「た~まや~っ!意外とストレス解消には良いかもね」

奈緒「調子乗るなよ!メタルビーストのドラゴンはまだ来るぞ!」

加蓮「え~?じゃ、奈緒に任せた」

奈緒「は!?」

加蓮「アタシはもう十分に仕事はしたし、次はゲッター2で見せてよねって事で、オープンゲット!」

奈緒「ちょっ…!」

 

真ゲッター3が分離。ゲットマシンが飛行する。

 

奈緒「勝手に合体した癖にさ…。自分勝手に暴れるのも程々にしろよな!」

李衣菜「で、どうする?イヤなら私が行くよ!」

奈緒「……いや、ゲッターの戦い、リハビリはいるよな。ここは乗らせてもらう!」

加蓮「結局、ノリノリなんだから」

 

真ジャガー号を先頭に、隊列を組み直す。

 

奈緒「チェンジ!ゲッター2ッ!!」

 

真ゲッター2に合体。

 

奈緒「おぉっと!?」

 

再度狙いを定めたメタルビースト・ドラゴンのゲッタービームが、真ゲッター2を襲うが、

 

加蓮「危ないんじゃない?」

奈緒「真ゲッター2のスピードを舐めるな…──ぉ!」

 

直線機動の高速移動で、用意にビームの網をすり抜ける。

 

奈緒「──っは!……はぁ、はぁ…っ。この加速力、想像以上だ…」

加蓮「大丈夫?無理なら止めとく?」

奈緒「バカ言ってんじゃないぞ…。凛だって使いこなしたんだ。あたしが、引き下がってたまるかァ!!」 ギュンッ

 

左腕のドリルが唸る。

 

奈緒「行くぜぇえええ~~~ッ!!」

 

真ゲッター2を急制動、急降下で、地上のメタルビースト・ドラゴンに迫る。

 

奈緒「喰らえッ!!」

 

勢いのままドリルを叩き付け、破壊。

 

奈緒「ドリルゥ……テンペストッ!!」

 

ドリルの旋風。メタルビースト・ドラゴンの一団を穿つ。

 

奈緒「へへっ、どんなもんだよ?!」

加蓮「なかなかやるじゃん?」

李衣菜「次が来るよ。奈緒、正面!」

 

屍の中から、動けるメタルビースト・ドラゴンが立ち上がる。上空からもドラゴンが降下し、真ゲッター2を包囲する。

 

奈緒「右も左もゲッタードラゴン。確かに、ゲッター2じゃぁ厳しい相手だ」

李衣菜「けど、余裕?何か手がある?」

奈緒「まぁな。ネオゲッターじゃ無理でも、この真ゲッターなら…!」

 

ゲッタードリルを天高く掲げ、エネルギーを臨界まで上げる。

 

奈緒「いけぇえええええッ!!」

 

そして、光速回転するドリルを、地面に突き立てた。

 

奈緒「ドリル、シェイカァァァアアーーッ!!」

 

ドリルが生み出す波紋。大地を震わす衝撃波が、地上のメタルビースト・ドラゴンを破壊する。

 

MB・ドラゴン「!!!」

 

その様相を見、上空のメタルビースト・ドラゴンが空かさずビームを放つ。

 

奈緒「ゲッタービジョン!」

 

真ゲッター2の高速機動。霞の如く消え失せ、ビームの雨から逃れる。

 

奈緒「ミラージュ、ドリルッ!!」

 

1体のメタルビースト・ドラゴン。その背後に姿を見せた真ゲッター2がドリルで砕く。

 

奈緒「やらせるかよッ!」

 

直ぐ様、応戦の姿勢を見せた他の機体に対し、ゲッターアームで応戦。その鋭い

爪で、敵を切り裂く。

 

奈緒「お前らなんかに、捉えられるかよ!」

加蓮「奈緒、次が来る」

奈緒「分かってるって。全部蹴散らしてやる!」

加蓮「やる気だね~。けど、アタシ達の本当の目標は、コイツらじゃないよ」

奈緒「分かってる!けどさぁ…」

李衣菜「こうも防衛網が厚くちゃ、簡単には近付けないよ!」

加蓮「弱音を吐いたって、真ドラゴンに接触するしかないんだから。とにかく前進あるのみ!」

奈緒「無茶苦茶言ってるよなぁ…。ま、その通りなんだけどさ!」

 

「任せてください!!道は私達が切り拓きますっ!!」

 

李衣菜「この声は!」

茜 「プラズマ・ノヴァ!!」 ギュワッ

 

プロト・ゲッター1の閃光が、敵陣を穿つ。

 

奈緒「飛焔チーム!待ってたぞ!」

茜 「遅れました!!ゲッター飛焔、参戦しますっ!」

ニオン「雑魚に目はくれるな。貴様らは本丸を狙え!」

李衣菜「ゲッター飛焔にダイノゲッター、それにゲッターD2!」

莉嘉「ドラゴンくらいなら、アタシにだって相手出来るよ!リーナ達は、真ゲッターじゃなきゃ止められない相手を!」

奈緒「……っ!ランドウ…!」

 

真ゲッター2が、邪真ドラゴンに向き直る。

 

茜 「準備は良いですか!アーニャちゃん、美穂ちゃん!」

アーニャ「конечно!…何時でも」

美穂「行けるよ!相手がドラゴンだって、私達は負けないよ!」

茜 「りょーかいです!!トラァァーーーイッ!!」

 

トマホークを携えたプロト・ゲッター1が先陣を切る。

 

鉄甲鬼「ニオン、後れを取るな」

ニオン「指図は無用!雑魚ごとき、駆逐してやる!!」

芳乃「油断はなりませぬよー。急いては事を仕損じます故ー。明鏡止水の心で事にあたりましょー」

 

プロト・ゲッター1にダイノゲッター1。それにゲッターD2の攻勢により、相手の防衛線が後退する。

 

李衣菜「防衛線が開いた!奈緒!」

加蓮「みんなが作った隙間を!」

奈緒「お、おう!強行突破なら、ゲッター2の力の見せ所だぜ!──ゲッタードリル!!」

 

ドリルが唸る。

 

奈緒「壁があったって立ち止まるか…!ほら、どけどけどけどけぇ~~ッ!!」

 

立ちはだかるメタルビースト・ドラゴンを弾き飛ばして、真ゲッター2のドリルは繭となった邪真ドラゴンの表装へと向かう。

 

奈緒「らぁっ!!」

 

爆煙が上がり、真ゲッター2はその中に姿を消した──。

 

── 邪真ドラゴン内部。

 

奈緒「──…っと、突入は成功か?」

加蓮「みたい。真ゲッタードラゴンの、内部に入り込んだよ」

奈緒「ここが敵の腹ん中って訳か…」

李衣菜「意外と広いね…」

奈緒「流石に一方通行って訳ではないか…。これ、どっちに進めば良いんだ?」

加蓮「真ドラゴンの炉心らしい熱源は捉えてる。それに向かって進むしかないんじゃない?」

奈緒「炉心の熱源の反応だけが頼りって事か……んぉ!?」

 

衝撃、振動。コンピュータのアラート音が鳴り響いた。真ゲッター2の足元。尖角のドリルが突き出し姿を覗かせる。

 

奈緒「これは…!?」

李衣菜「げ、ゲッターライガー!?」

 

「ここまで来たか!ゲッター線の使徒!」

 

加蓮「ゲッター線の使徒…?」

コ-ウェン「貴様らの好きにはさせぬ…!ここで滅ぶが良い!ゲッター線の使徒!」

李衣菜「好き勝手にしてるの相手に、言われる筋合いはない!奈緒!!」

奈緒「おう!」

 

ギュンッ

 

真ゲッター2の加速。姿を顕したゲッターライガーに追随する。

 

奈緒「ゲッターライガーで、真ゲッターから逃げられると思うなよ!」

スティンガー「ははっ!所詮は霊長類の進化系か!」

奈緒「何!?」

スティンガー「このゲッターは、ゲッターライガーに非ず!」

奈緒「うぁ……!」

 

真ゲッター2の視界から消えたゲッターライガーが、真ゲッター2の背中に直蹴りを放つ。

 

奈緒「は、速い…?!」

スティンガー「真ゲッターと相対するゲッター!それが並みのゲッターGである筈がないっ!」

コ-ウェン「正しく、このゲッターこそ真ドラゴンと呼ぶに相応しい」

奈緒「し、真ドラゴンだって…?」

李衣菜「奈緒!向こうの言葉に惑わされちゃダメだ!あれは、ただのゲッタードラゴンだ!」

加蓮「自分の口で、本物だって言う。盗人猛々しいとは、この事だね」

ランドウ「フッ…。状況を読むことも出来ん。所詮は子供」

李衣菜「何を!」

スティンガ-「ゲッターに導かれるままに戦い続ける!貴様らに最早、言葉など不要!!」

コ-ウェン「私達が介錯となろう。己が愚行を、死の淵で呪うがいい」

 

ゲッターライガーが、来る。

 

李衣菜「大層な言葉で言ってくれちゃって…!」

加蓮「これ以上、あんたらに好き勝手されてたまりますかって!」

李衣菜「予定変更だ。こいつらを倒せば、真ドラゴンも取り戻せる!」

加蓮「敵の頭が自分から出てきてくれたんだ。今までの鬱憤、利子付けて返すよ、奈緒!」

奈緒「おう!ニセモノ如きに、負けてたまるかァ!!」

 

迎え撃つ、真ゲッター2。互いのドリルが交差する。

 

奈緒「くっ…!」

スティンガ-「ヒヒッ!」

 

ガギンッ

 

火花を散らすドリルの鍔迫り合い。弾いた衝撃で一度距離を取り、睨み合う。

 

李衣菜「パワーは互角!?」

加蓮「まんざらハッタリでもなかったって訳」

奈緒「元々正面から殴り合う気はないんだ。ゲッター2はスピードで!──真ゲッタービジョン!!」

 

高速機動。相手の視界から掻き消え、一瞬で背後に回り込む。

 

奈緒「取ったァ!!」

スティンガ-「フッ!」

 

捉えたゲッターライガーの姿が、消えた。

 

奈緒「何っ?!」

スティンガ-「──マッハ・スペシャル!!」

 

立場逆転。ドリルを構えたゲッターライガーが迫る。

 

李衣菜「直撃コース!?」

奈緒「~~~っ!オープンゲット!」

 

ゲッターライガーのドリルアームが直撃する寸前。ゲッターを分離させて躱す。

 

李衣菜「ふぅ…。間一髪~…」

加蓮「一息吐いてる場合じゃない。奈緒も!埒が明かないからゲッター3で行くよ!」

奈緒「お、おう…!」

スティンガ-「ハハッ!オープンゲット!」

加蓮「!?…チェンジゲッター3!」

コ-ウェン「チェンジ、ポセイドン!」

 

ゲットマシンの交錯。真ゲッター3とゲッターポセイドンが対峙する。

 

加蓮「こっちの真似っ子って訳?おっさんがやっても、可愛げないよ!」

コ-ウェン「目には目を、歯には歯を。己が無力を思い知るがいい」

加蓮「力比べしようって?仕方ない…!」

 

真ゲッター3で、ゲッターポセイドンに向かう。

 

コ-ウェン「フィンガーネット!」

加蓮「…っ!」

 

ゲッターポセイドンのフィンガーネットが、真ゲッター3を捕縛。

 

加蓮「…舐めないで!」

 

真ゲッター3のパワーで、強引にネットを引き千切る。

 

加蓮「ゲッターホーミングミサイル!!」

 

放ったミサイルはゲッターポセイドンに直撃。爆炎が周囲を包む。

 

奈緒「やったか!?」

加蓮「まさか。相手はゲッターポセイドン、この程度の攻撃で…」

コ-ウェン「ムンッ!」

加蓮「やられるわけないよね!」

 

爆炎から姿を見せたゲッターポセイドン。両手を組ませたアームハンマーを片腕で防ぐ。

 

コ-ウェン「慎重だな」

加蓮「どうも。油断や慢心ってのは、お調子者がすることだから」

コ-ウェン「しかし…」

 

ゲッターポセイドンの背後ミサイルが、せり上がる。

 

李衣菜「まさか、この距離で!」

コ-ウェン「ストロングミサイル!!」

加蓮「…ハンマーパンチ!」

 

手に持って直に叩き付けられるストロングミサイルを、パンチで迎え撃った。

 

加蓮「……」

コ-ウェン「ほぅ…」

奈緒「……ぁたた。左腕被害甚大…。無茶するよなぁ、加蓮は」

李衣菜「まぁ、迎え撃たなきゃ致命傷だったわけだし、結果オーライ?」

加蓮「パワー、アーム!」

コ-ウェン「オォ?!」

 

真ゲッター3の伸縮する蛇腹腕で、ゲッターポセイドンを捕縛。

 

加蓮「こンのぉ…!!」

 

捕縛したゲッターポセイドンを力任せに振るい、叩き付けた。

 

「オープンゲット!!」

加蓮「ちっ…!寸前で躱された!」

奈緒「こっちも体勢を立て直すぞ!」

加蓮「分かった。オープンゲット!」

 

分離したゲッターGのゲットマシンを見送り、こちらも分離。

 

ランドウ「チェンジゲッター、ドラゴン!」

加蓮「……?」

奈緒「あっちはドラゴンに合体するみたいだ」

李衣菜「なら、いよいよ私の出番、みたいだね!」

奈緒「任せるぞ!」

李衣菜「任せてよ!行くよ、加蓮!」

加蓮「あ、うんっ!」

李衣菜「チェーンジ、ゲッター1ッ!!」

 

『──李衣菜』

李衣菜「!?」

『急げ、李衣菜──!』

李衣菜「な、何…!?」

『時は近い、急ぐんだ!李衣菜!!』

李衣菜「何…?誰なの?!時って…!」

 

奈緒「──李衣菜ッ!」

李衣菜「!?」

ランドウ「キェェェイッ!」

李衣菜「っ……ゲッターレザー!」

 

大上段から振り下ろされたトマホークの一撃を、腕のゲッターレザーで防ぐ。

 

李衣菜「ふぅ……間一髪ぅ…」

奈緒「間一髪じゃないぞ!どうしたんだよ、ボーっとして!」

李衣菜「…奈緒と加蓮には、聞こえなかった?今の声」

奈緒「声…?」

加蓮「何にも。ともかく、戦闘に集中して」

李衣菜「それもそうか」

ランドウ「歯向かわずにいれば楽に死ねたものを!」

李衣菜「生憎、命を棒に振る気なんてないんだよね!生きてる限り全力で、足掻いてみせる!」

ランドウ「愚かな…!」

李衣菜「見下した言葉で…!アンタに振り回された人達のためにも、こんな所で負けてたまるかァ!!」

 

李衣菜「──ダブルトマホーク、ランサァァアアアーーッ!!」

 

真ゲッター1が、長大なトマホークを構える。

 

加蓮「ダブルトマホーク…」

奈緒「ランサー?」

李衣菜「気持ちの問題!行くよ、ドラゴンもどきなんかに後れてたまるか!」

 

ヒュンッ

 

奈緒「オッ──!」

 

真ゲッター1の姿が消え、瞬時に偽真ドラゴンの背後に回り込む。

 

ランドウ「ぬぅ!?」

李衣菜「でぇやぁあああ~~~っ!!」

ランドウ「何の!」

 

真ゲッター1と偽真ドラゴンのトマホークが鍔迫り合う。

 

ランドウ「ギギギ…ッ!」

奈緒「……っ!これが噂に聞く真ゲッターのパワーってか!」

 

言って、鼻血を拭う。

 

加蓮「すかしてる余裕はないよ。李衣菜を支えて!」

李衣菜「ぐぅ…!どぉりゃぁあああッ!!」

ランドウ「ちっ…!」

 

鍔迫り合いを放棄。後ろに下がってトマホークを往なす。

 

李衣菜「くっ…!」

 

叩き付けられたトマホークが地を砕き、亀裂を生じさせる。

 

李衣菜「逃がすか!」

 

真ゲッター1、跳躍。

 

ランドウ「!?」

李衣菜「ゲッターパンチ!」

 

一瞬で後退した偽真ドラゴンに追い付き、パンチを見舞う。

 

李衣菜「ゲッタービーム!」

ランドウ「何の……オープンゲット!」

李衣菜「躱した!?」

加蓮「……」

奈緒「どうした?加蓮」

加蓮「私の事はいいから。奈緒も敵の動きを見て」

奈緒「ん?お、おぅ…」

スティンガー「チェンジライガー!」

李衣菜「ゲッターライガー…!高速形態が相手でも!」

スティンガ-「マッハ・スペシャル!」

李衣菜「──…!」

スティンガ-「なっ…!?」

 

高速移動で飛び込んできたゲッターライガーに対応し、そのドリルをトマホークの長大な柄で受け流す。

 

李衣菜「こっちは真ゲッターロボだァ!!」

 

がら空きの鳩尾に、袈裟蹴りを浴びせる。

 

スティンガ-「ぐぬぅ…!」

李衣菜「まだまだァ!!」

スティンガ-「お、オープンゲット!」

 

真ゲッター1のレザーの追撃に、たまらずゲッターを分離。

 

李衣菜「こいつ、ちょこまかと…!」

加蓮「奈緒!」

奈緒「あ、あぁ…!」

コ-ウェン「チェンジゲッター、ポセイドン!」

 

ゲッターポセイドンに合体。

 

奈緒「……あ」

加蓮「見えた?」

奈緒「あ、あぁ…。加蓮が言ってるのって…」

李衣菜「例えポセイドンが相手だって!」

コ-ウェン「ゲッターサイクロン!」

李衣菜「くぅ…!」

 

強烈な旋風が、真ゲッター1の自由を奪う。

 

コ-ウェン「ストロングミサイルッ!!」

李衣菜「こ、これしきのこと…!」

コ-ウェン「終わりだ!」

李衣菜「ゲッター…!バトルウィング!!」

コ-ウェン「ぬっ!」

 

真ゲッター1の翼を広げ、ゲッターを高速回転。ゲッターサイクロンの旋風諸とも、ストロングミサイルを撃ち落とす。

 

李衣菜「トマホーク、ブーメランッ!!」

コ-ウェン「オープンゲット!」

 

真ゲッター1のトマホークブーメランを、オープンゲットで回避。

 

李衣菜「また…!」

加蓮「リーナ!こっちも分離して!」

李衣菜「え?」

奈緒「いいから分離しろ!時間はないぞ!」

李衣菜「わ、分かったよ。オープンゲット!」

 

言われるがまま、真ゲッターを分離。

 

加蓮「!」

奈緒「そら!」

ランドウ「ぬっ…!此奴ら!」

 

真ジャガー号と真ベアー号が、相手のゲットマシンの進路を阻む。

 

奈緒「ははっ!思った通りだ!」

加蓮「あいつら、ゲッターの操縦ばっかりで、ゲットマシンは全然なってないね!」

李衣菜「…成る程、そう言うことか!」

ランドウ「それが、どうしたというのだぁ!?」

スティンガ-「合体してしまえば、こちらのもの!」

ランドウ「行くぞ、チェンジゲッター…!」

李衣菜「チェンジゲッター1ッ!」

ランドウ「何!?」

 

ランドウ達よりも早く、李衣菜達が動く。

 

李衣菜「へへっ!こっちは何十回、何百回だって合体してきたんだ…!」

 

ライガー号とポセイドン号がドッキングした機体、ドラゴン号が合体しようとしたその間に、即座に合体した真ゲッター1が滑り込んだ。

 

ランドウ「ぬ、ぬぬぅ…!」

 

真ゲッター1の両腕が、ドラゴン号を捕らえる。

 

李衣菜「悪いけど、目を瞑ってたって合体出来るよ!」

奈緒「その辺は、プロとにわかの違いってトコだな」

李衣菜「むぅ……何か言い方に刺があるなぁ…」

加蓮「言ってる場合じゃない。リーナ!」

李衣菜「うんっ!ゲッタァァービィイーーームッ!!」

ランドウ「な、何のォオーーーッ!!」

 

真ゲッター1の額から放たれたゲッタービームの前に蒸発するドラゴン号。しかし、パイロットは辛うじて脱出。

 

奈緒「あっ!あいつ…」

ランドウ「まだだ…!このような所では終わらんぞ!」

 

壁面に手を付ける。その部分から金属片が浮き上がり、たちまちに新たなドラゴン号へと姿を変える。

 

加蓮「何それ…!」

ランドウ「ここが真ドラゴンの内部だと言うことを忘れたか!」

李衣菜「それで、ドラゴンのマシンを生み出せるっての!?」

ランドウ「然り!ゲッター線ある限り、我の力が尽きることはないッ!」

奈緒「ゲッター由来で、無尽蔵ってか!チートかよ…」

スティンガ-「いい加減にどけぇ!!」

李衣菜「おわっ!?」

 

真ゲッター1の下敷きになっていたドッキング状態のライガー号とポセイドン号が、真ゲッター1を押し退け立ち上がる。

 

李衣菜「くっ…!」

ランドウ「行くぞ!スティンガー、コーウェン!」

スティンガ-「ヒヒッ!」

コ-ウェン「フフフッ!」

スティンガ-・コ-ウェン「「オープンゲット!!」」

李衣菜「何っ!?」

ランドウ「教えた通り、ここは既にワシらのフィールド。即ち!」

李衣菜「!」

 

真ゲッター1の背後から、複数機のゲットマシンが飛来する。それは、

 

コ-ウェン「チェンジ、ポセイドン!」

スティンガ-「チェンジ、ライガー!」

ランドウ「チェンジ、ドラゴンッ!!」

 

3体のゲッターGとなり、真ゲッター1に立ちはだかる。

 

3人「「「こう言うこと芸当も出来る!!」」」

 

加蓮「…得意になって何かと思えば、そんなこけおどし!」

奈緒「3人乗ってないゲッターがいくら増えたところで!」

ランドウ「確かにな……しかし!」

スティンガ-「ッ!」

李衣菜「──ッ…!トマホークッ!!」

スティンガ-「ウギャッ!」

コ-ウェン「フッ…!」

李衣菜「ッ…ゲッターレザー!」

コ-ウェン「オォ…!」

ランドウ「でやぁ!!」

李衣菜「ぐっ…!」

 

ガギンッ

 

 

ランドウ「くっくっくっ…!」

李衣菜「このぉ……ゲッタービームッ!!」

ランドウ「おわぁ!」

 

圧倒的な力で、瞬く間にゲッターGの群れを叩き伏せる。しかし、

 

ランドウ「チェンジドラゴン!」

スティンガ-「チェンジライガー!」

コ-ウェン「チェンジポセイドン!」

 

直ぐ様復活を遂げるゲッターG。

 

奈緒「こいつら…!」

李衣菜「これならどうだ…!ゲッ…タァァーービィィーームッ!!」

 

エネルギーを収束し、腹部から放つゲッタービーム。その出力と破壊力で、ゲッターGをまとめて葬るが、

 

ランドウ「くはははっ!無駄なことだ!貴様らに勝ち目はない」

コ-ウェン「フィンガーネット!」

李衣菜「しまった!?」

スティンガ-「ライガーミサイル!」

李衣菜「うわぁッ!!」

ランドウ「ゲッタービーム!!」

李衣菜「ぅ゛ぁあああっ…!!」

 

ゲッターGの波状攻撃に、真ゲッター1は吹き飛び、叩き付けられる。

 

李衣菜「ガッ…!」

ランドウ「くっくっくっ…!なまじ真ゲッターが優れている故だ。一思いには殺さず、じわじわと嬲り殺してくれるわッ!!」

李衣菜「くぅ…!」

コ-ウェン「所詮は選ばれた者ではない。猛り狂うだけの小猿」

スティンガ-「無力に打ちひしがれ、我々に歯向かったことを後悔するといい!」

奈緒「畜生…!チート使ってる癖に、イキりやがってぇ…!」

コ-ウェン「チート?はて、そのような概念は知らんな」

スティンガー「だが、生命の真理は知っている!」

加蓮「生命の、真理…?」

コ-ウェン「そう、それこそは弱肉強食」

ランドウ「強きこそ正義、そう言うことだァッ!!」

李衣菜「ぐぁ……っ!!」

 

ゲッターライガーのドリルアームが、真ゲッターの下腹部を穿つ。

 

加蓮「っ……きゃあっ!」

李衣菜「か、加蓮…!」

コ-ウェン「フッフッフッ…!」

 

ゲッターポセイドンが真ゲッター1の右腕を引き千切る。

 

李衣菜「ぐぅ…!」

コ-ウェン「ゲッターパンチ!」

奈緒「うわぁあああっ!?」

 

ゲッターポセイドンの拳が、真ゲッター1の胸部を打ち、ひしゃげさせた。

 

李衣菜「奈緒!」

奈緒「………」

李衣菜「加蓮!!」

加蓮「………」

李衣菜「2人共、しっかりして!こんな所で、寝てる場合じゃ…!」

ランドウ「不幸なものよ…」

李衣菜「えっ!?」

ランドウ「貴様に巻き込まれなければ、一時でも長く生きられたものを」

李衣菜「何を!」

ランドウ「志は強く、意思は固く。しかし、実力が伴わぬが故、多くを巻き込み犠牲としてゆく」

スティンガ-「蛮勇を誇る愚行!」

コ-ウェン「抵抗を誉れとする醜悪!」

ランドウ「貴様がこの戦いの中で守れたものはなんだ?」

李衣菜「私が、守ったもの…」

ランドウ「何故ここまで来れた?何故生きている?それはお前が戦い、勝ち抜いてきたからではない。貴様が、何者かの犠牲によって、守られてきたからではないか!」

李衣菜「何者かの、犠牲…!」

 

シャトナ-『──…皮肉なもんだぜ。自分のために生きてきた、俺が……』

 

偽神ドラゴンのトマホークが、掲げられる。

 

李衣菜「シャトナー、みんな…!私は…」

ランドウ「心理の何一つも知らぬ子供が、だから未熟だと言うのだ」

李衣菜「……」

ランドウ「ここで死ねぇい!」

 

ゲッタードラゴンが、トマホークを振り下ろす。

 

ガッ

 

ランドウ「ぬっ!?」

李衣菜「……!」

 

真ゲッター1に残された右腕が、トマホークを受け止める。

 

奈緒「さっきからごちゃごちゃと、勝手な理屈並べてんじゃないぞ…!」

李衣菜「奈緒…!」

加蓮「リーナが未熟だから、アタシ達が死ぬって?冗談じゃない。それだったらこれまでに何度だって死んでたよ。アタシだって、リーナだって!」

李衣菜「加蓮!」

 

膝を着いていた真ゲッター1が、立ち上がる。

 

奈緒「李衣菜は何時だって、守ってきたさ!あたし達のことを!」

加蓮「その為に一人で無茶して、傷付いて。見てるこっちが冷や冷やさせられて、悔しかった」

奈緒「李衣菜が何時も傷付くのは未熟だからじゃない!その身を盾にしてアタシ達が傷付かないようにって、守ってくれるからだ!」

加蓮「リーナの傍で戦ってきた訳じゃない、何時も高い所から人を見下してるだけのアンタ達が、勝手なこと言わないで!」

 

立ちはだかった、ゲッタードラゴンを蹴り飛ばす。

 

ランドウ「ぐぁ…っ!」

李衣菜「奈緒、加蓮…!」

奈緒「これで、やっと同じになれたな」

李衣菜「えっ?」

加蓮「アタシ達だって戦ってるんだ。誰かに守られて、無傷で勝ち残るなんて言うんじゃ、面白くない」

奈緒「頼ってくれよ。あたしだって、李衣菜のために傷付くことは出来る」

加蓮「遠慮なんて今更じゃない?アタシ達は、チームなんだから」

李衣菜「…うんっ。そうだ、そうだったね!」

李衣菜「結局私は、一人で抱え込んでるだけだった。これは私の戦いだって、2人には、手を貸して貰ってるだけだって。けど、違う」

奈緒「あたし達それぞれ、戦う理由は違うけどさ」

加蓮「それでも、目的は一つの筈でしょ?」

 

李衣菜・奈緒・加蓮「「「ランドウを倒す!!」」」

 

スティンガ-「小賢しい奴等だ!」

コ-ウェン「恐ろしい闘争本能……これこそが、宇宙全体が恐れる人間の…」

ランドウ「だが、今さらどうする!?そんなボロボロのゲッターで、何が出来る!」

加蓮「何が出来るかなんて、そんなの分かんないけどさ」

奈緒「だからって、もう無理です降参なんて、呆気なさ過ぎるだろ?」

李衣菜「私達は今、ゲッターを通して一つになってるんだ。三つの心を一つに、今なら、何でも出来そうな気がする!」

ランドウ「世迷い言を!戯れ言なら、死んでからほざくんだな!」

李衣菜「死なないっ!死んでたまるか!!これは生き残るための戦いだ!最後の最後まで、自分の全てを出し切るんだァアアーーーッ!!」 カァッ

奈緒「うぉおおおおおーーーッ!!」

加蓮「はぁあああああーーーッ!!」

 

──カッ

 

眩い輝きが、真ゲッターロボを包み込む。

 

コ-ウェン「うおおおっ!?」

ランドウ「な、何だ?何が起こっている?!」

スティンガ-「こ、これは……ゲッター線!」

ランドウ「ゲッター線だと…!」

コ-ウェン「ゲッターめ…!ここで新たな進化を迎えようと言うか!」

ランドウ「そのような真似を……させぬ!」

スティンガ-「プロフェッサー・ランドウ!」

 

朝日のような、神々しいまでの輝きを放つ真ゲッターロボに、ゲッタービームを放つが、

 

コ-ウェン「無駄なことを…!」

ランドウ「ぬぅ…!?エネルギーが吸われる…!」

 

ビームがエネルギーをして同化していき、ゲッタードラゴンもまた分解され、吸収されていく。

 

スティンガ-「は、早く脱出するんだ…!」

ランドウ「むぅ…!」

 

吸収されたゲッタードラゴンから脱出。直ぐ様新たなドラゴンを創造する。

 

ランドウ「…化け物め…!」

コ-ウェン「目的のためには、神に挑むのも厭わぬか。しかし…」

スティンガ-「あれだけのゲッター線!奴等とて只ではすまない!即ち、奴等が選んだ道こそ、自滅!」

 

──。

 

李衣菜『──…ここは、何処だ?私は』

加蓮『ここは闇だ。一面に拡がる、白い闇──』

李衣菜『…え?……誰…』

奈緒『お前は誰だ?』

李衣菜『私……私は…』

奈緒『境界が曖昧になって、消えていく…』

李衣菜『私は……李衣菜…?奈緒、加蓮…。……一文字、號──』

加蓮『みんな一緒だよ。一つになろう』

李衣菜『一つに…』

 

「自分を見失っちゃダメです!」

李衣菜『…誰?この声…』

「しっかり自分を見て、操縦桿を握るんだ!」

奈緒『操縦桿…?そんなの、どこに…』

「私達は、ゲッターじゃないよ!」

加蓮『ゲッター…?そうだ、アタシ達は──!』

「強い心で、ここにいるって、叫ぶんです!ゲッターに!」

李衣菜「私達は、ここにいる。生きてる!分かったよ、卯月!」

「存在に流されてちゃ、ダメだよ。ゲッター線って言ったって、所詮は只の力だ」

奈緒「相変わらず厳しいな、凛」

「加蓮達に出来ないことが、私には出来る。逆に、私に出来ないことが加蓮には出来る筈だよ!」

加蓮「期待掛けるじゃん?そうまで言われたら、やってやらないわけにはいかないよ、未央」

 

”叫べ!お前達の心で、魂で!悪の炎をも消し去る、嵐の叫びを!!”

 

「「「ゲッタァアアーーーッ!!チェェェィンジッ!!」」」

 

──。

 

ランドウ「うぉっ!?ゲッターの輝きが…!」

スティンガ-「集束していく…。あの姿!」

コ-ウェン「真ゲッターロボ……いや、あの姿は…!」

 

ゲッター線の光を全て吸収して、その内から姿を現したのは、宇宙の如き蒼をその身に宿す戦闘神。

 

李衣菜「こ、これは…」

加蓮「アタシ達に、一体何が…」

奈緒「あたし達、ゲッターと一つになったのか?」

李衣菜「ゲッターと一つに……確かに、ビンビンに伝わってくる…!この体を通して、私の中にゲッターが!」

ランドウ「な、何だと言うのだ!?あのゲッターは…!」

スティンガ-「し、知らない…!あんなゲッター、ボクは知らない!!」

加蓮「向こうも混乱してるみたいだね」

李衣菜「なら、一気に決めさせてもらおうじゃん!」

 

深紅の翼が開く。

 

コ-ウェン「──っ!」

李衣菜「ゲッターパンチ!」

スティンガ-「コーウェンくんっ!」

 

目にも止まらぬ速さで、ゲッターポセイドンが吹き飛んだ。

 

コ-ウェン「これしきのこと、何も心配要らないよ、スティンガーくん」

スティンガ-「おのれ…!ほんのちょっとボクらより先に進化したくらいで!」

コ-ウェン「スティンガーくん!?」

 

マッハ・スペシャル。ゲッターライガーの姿が消え、

 

スティンガ-「調子に乗るなァ!!」

 

背後目掛け、ドリルアームを放った。

 

スティンガ-「ぐっ……ぬ、ぬぅ…?!」

 

背中に突き刺さったドリルの回転が止まる。否、止められる。

 

スティンガ-「な、何なのだ…!?これは!」

 

蒼い装甲がドリルを中心に、まるで液体のように渦を巻き、それはやがて流動的な動きを伴って形を変えていく。

 

コ-ウェン「逃げて、スティンガーくん!」

スティンガ-「あ……あぁ…!」

 

蒼い装甲から、真ゲッター2の上体が姿を現す。

 

奈緒「よぅ、驚いてられるなんて、随分余裕なんだな?」

スティンガ-「ぁ……ぐっ…!」

奈緒「ドリルアームッ!!」

 

ゲッターライガーの胴体に勢いよくドリルを突き刺す。ドリルの回転で生じた衝撃波で、ゲッターライガーは跡形もなく吹き飛んだ。

 

コ-ウェン「スティンガーくん!──ぐぉッ?!」

 

一歩前へ踏み出しかけたゲッターポセイドンが爆風に弾ける。

 

加蓮「安心しなって。アンタらは一人ずつ、アタシ達が相手してあげるから」

 

いつの間にか、下半身が真ゲッター3の上体になっている。その脇腹の位置からはミサイルの発射サイロが覗いていた。

 

ランドウ「こやつら…!」

李衣菜「さぁ、こっちも行くよ!」

 

ゲッタードラゴンに肉薄。

 

李衣菜「ゲッタァァートマホォォォクッ!!」

 

右腕がグニャリと形を変え、大斧が姿を現す。

 

ランドウ「小娘如きに…!負けぬっ!」

 

対するゲッタードラゴンも、トマホークで応じる。しかし、

 

李衣菜「ふんっ」

 

まさに紙細工を崩すように、木っ端微塵になったトマホークごと、ゲッタードラゴンのボディが両断された。

 

ランドウ「かはァっ──!」

 

辛うじてゲッターから脱出するランドウ。しかしその体も、無傷ではなかった。

 

李衣菜「まだやるって言うの?流石にしぶといね」

ランドウ「何だと言うのだ?何故突然、真ゲッターにこれほどのパワーが!?」

李衣菜「アンタには一生分かんないよ!」

ランドウ「!?」

李衣菜「生きたいって言う、私達の願い。生命ある者の本能的な願いに、ゲッターが応えてくれたんだ!」

加蓮「生命の重さを軽く見て、学校の床掃除みたいに簡単な気持ちで無関係な生命を犠牲にして来た、アンタ達には一生手に入れられない力!」

奈緒「分かりやすく言うよ。あたし達が生きていくために、お前らは邪魔なんだ!」

李衣菜「だから倒す!この進化した力で、この神・ゲッターロボで!!」

ランドウ「神・ゲッターロボ、だとぉ…?」

スティンガ-「愚かで矮小な生命の分際で、自ら神を名乗るのか!」

コ-ウェン「その傲慢、その思い上がり!許すまじ…!」

ランドウ「そうだ、そうだとも!うぉおおおおお──ッ!!」

 

ランドウ「チェンジゲッター、ドラゴン!!」

 

ランドウ、スティンガー、コーウェンの3人が乗り込んだマシンが合体し、偽真ドラゴンが姿を現す。

 

加蓮「まだ、懲りないんだ?」

ランドウ「貴様らがどのように進化しようと、どのような力を手に入れようと、この真ドラゴンの中にいる限り、結局は勝ち目などないのだァ!!」

奈緒「強がって何かと思えば、結局はそれかよ?」

李衣菜「何かに縋らなきゃデカい顔も出来ない、寄生虫が!!」

 

カッ

 

ランドウ「!?」

李衣菜「ゲッタービームッ!!」

ランドウ「うぉぉぉおぉぉおおおお~~~っ!!?」

 

神・ゲッターロボから放たれた極太のゲッタービーム。そのまま偽真ドラゴンを天井まで押し上げ、その天井を貫いて邪真ドラゴンの体内から押し出した。

 

茜 「!!」

美穂「な、何…!?」

アーニャ「あれは…」

美波「巨大な、光の柱…」

晶葉「ゲッター線の光……ゲッタービームだ」

菜々「あ、あれがゲッタービーム!?」

瑞樹「だとしたら李衣菜ちゃん達が?それともランドウ?」

晶葉「戦いは終わってはいないらしいが」

みく「見て!あれは…!」

ニオン「何だ…?あの蒼いゲッターは…」

鉄甲鬼「形状からして、真ゲッターに似ているが…」

芳乃「あれこそは未来を望む者の姿ー。悪しきより生命を守るための”闘神”──」

かな子「闘神…?」

鉄甲鬼「戦いの神と言うことか。戦いを終わらせるための…」

莉嘉「……」

美波「どうかしたの、莉嘉ちゃん?」

莉嘉「えっ、あっ……何だろう、あのゲッター…」

莉嘉(スゴくて、強そうで、カッコいい…。だけどそれだけじゃなくて…)

莉嘉「キレイだなって…」

 

ランドウ「ぐっ……ぐぐぅ…!おのれぇ…!」

李衣菜「これでもう、チートは使えなくなったね?」

ランドウ「まだだ…!終わらぬ、終わらせぬ!ワシの怨念は、復讐は!!」

李衣菜「終わるんだよ!こんな下らない戦いも、アンタの妄執も…!」

ランドウ「ほざけぇ!!」

 

偽真ドラゴンがゲッター線の輝きを帯びる。

 

奈緒「これは…」

ランドウ「ゲッターシャインだ!フハハハハハハーッ!!」

 

ゲッターエネルギーを纏った偽真ドラゴンが高く舞い上がり、加速する。

 

ランドウ「シャインスパークを、喰らえぇいッ!!」

加蓮「ここまで来ると、本当に滑稽だね。リーナ」

李衣菜「うん」

 

神・ゲッターロボが応戦の構えを取る。

 

李衣菜「──…ッ!」

 

固めた右の拳に、ゲッターエネルギーが宿る。

 

ランドウ「死ねぇーーーッ!!」

李衣菜「ゲッターファイナル…」

 

飛び込んでくる、偽真ドラゴン。

 

李衣菜「クラッシュッ!!」

 

その心臓部に勢いよく拳を叩き込んだ。

 

ランドウ「ぐふぅッ?!」

 

シャインスパークの光が、消えていく。

 

李衣菜「終わりだ。プロフェッサー・ランドウ」

ランドウ「な、何を……──…!?」

 

偽真ドラゴンの内側から光が溢れ、その体が崩壊していく。

 

ランドウ「これは…!ゲッター線の暴走!?ゲッターエネルギーが、逆流している!」

コ-ウェン「どうやら、ここまでのようですな」

ランドウ「!?」

スティンガ-「ここでゲッターを止められれば良かったんだけど、それでも得るものはあった!」

コ-ウェン「ゲッター線の使者、ゲッターロボ。やはり侮れる存在。宇宙の為にはやはり消し去らねば」

スティンガ-「それを再確認出来ただけでも有意義だった。君は、この宇宙の為に名誉ある最後を迎えるんだよ!」

ランドウ「待て!逃げるのか?どこへ行く気だ!!」

コ-ウェン「言った筈だよプロフェッサー・ランドウ。短絡的でゲッター線の真の意味も理解せぬ貴様らに生きる資格はないと」

スティンガ-「資格なし!君も所詮凡庸の一人と言うことだよ。ここで糧となるだけ、幸せだと思うことだね!」

ランドウ「何を…!ワシは終わらんぞ…!こんなところで!」

コ-ウェン「最早問答している時間もないでしょう。さようなら。貴方との時間も、悪くはなかったですよ」

スティンガ-「では、さらば!!」

ランドウ「待て!待ってくれ!!ワシは、ワシはぁあああ~~~っ!!」

 

崩れ落ち、ゲッター線の熱で溶け落ちていく偽真ドラゴン。世界征服と野望を謳った男の断末魔も、その中に消えていった。

 

李衣菜「…終わった」

奈緒「何か、呆気なかったな」

加蓮「身の丈に合わないことした、大言壮語で威張ってるだけだった奴には、丁度いい最後じゃない?」

奈緒「あぁ……そうかもな。…っと、何だ?光が…」

 

神・ゲッターロボを再びゲッター線の光が包み込み、真ゲッター1へと姿を戻す。

 

加蓮「元に、戻った…?」

奈緒「ふぅ~、良かったぁ。もう一生あのままなのかと思ったぜ…」

加蓮「あのまんまだと、ライヴでステージに立てなくなっちゃうし」

奈緒「いや、それ以外にも問題はあるだろ…」

李衣菜「はははっ!っと、それより…」

 

卯月『……』

 

李衣菜「ありがとう。助かったよ、卯月」

卯月『そんな…。それを言うのは私達の方ですよ』

凛 『私達には、真ドラゴンの動きを止めるくらいしか出来なかったしね』

奈緒「それでも十分だよ。お陰で、あたし達だけで出来たんだ」

加蓮「ま、それも結局、未央達が力を貸してくれたから、何だけど?」

未央『私達だけじゃ、ランドウは止められなかった。カレン達だけでも、ランドウは倒せなかった?』

李衣菜「つまり、おあいこってこと」

卯月『そう……みたいですね。ふふっ』

奈緒「大変なのはこれから、だろ?」

未央『…そうだね』

加蓮「真ドラゴンはどうするの?」

凛 『私達が、正しい方向に進化させる』

卯月『はい。悪意で歪められちゃいましたから。修正するのも、これからです…!』

李衣菜「そっかぁ…結構時間掛かっちゃうんだ」

未央『うん。それで、ついでにお願いがあるんだけど…』

奈緒「お願い?」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……

 

加蓮「…! 真ドラゴンが、動く…?」

 

ぐいっ、と頭をもたげ、天を仰いだ真ドラゴンの頭部から、ゲッタービームのような光の柱が放たれ、宇宙に消える。

 

加蓮「今のは…?」

卯月『これで、ゲッター線を食料にするインベーダーは、ここを目指してやってきます。今地球の各地を襲っているのも…』

李衣菜「それって…」

凛 『これ以上インベーダーの好きにはさせない。この星に戦いは拡散させない』

奈緒「その為に、囮になるのか?」

未央『そゆこと。まぁ、それでお願いって言うのが…』

李衣菜「インベーダーの相手は、私達でやれってことだね?」

卯月『うん。その、勝手なことして、申し訳ないんですけど…』

加蓮「別にいいよ。卯月の考えには、賛成だし。戦うのは、戦える奴がやればいい」

奈緒「その為に、こっちが出向いてやる必要はないしな。向こうから来てくれるって言うんなら、大歓迎だよ」

李衣菜「私達だって、真ゲッターを使いこなさなきゃいけないんだ。望むところだよ!」

卯月『…日本に帰るの、遅くなっちゃいますよ?』

李衣菜「折角帰るなら、勝負を決めて凱旋だ!そっちの方が断然…」

奈緒・加蓮「「ロックじゃん?」」

 

ズコッ

 

李衣菜「ちょ、ちょっと2人して取らないでよ!」

奈緒「あははっ!良いだろ。パターンなんだよ、李衣菜は」

李衣菜「パターン?!」

加蓮「あっはははっ!」

凛 『…随分とノリが軽いみたいだけど』

未央『いいんじゃない?しぶりんもちょっとは真似してみたら?』

卯月『良いんですよ。チームの個性はそれぞれで。だって私達は、生きてるんですから』

 

──── それから……

 

加蓮「──…リーナ、インベーダーの第一波が来るよ!」

李衣菜「OK!真ドラゴンには指一本触れさせるもんか!雑魚はまとめて、吹き飛ばしてやるッ!!」

奈緒「かな子のケーキ食べるの、後になっちゃったな?」

加蓮「任せて。前に補給受けた時にまとめてもらっておいたから」

奈緒「仕事出来るなぁ~」

加蓮「さぁ、今日のご褒美は抹茶マフィンだよ!」

李衣菜「へへっ、楽しみが出来たところで、今日も生き残るよ!」

 

李衣菜「ゲッタァァアーービィイーームッ!!──」

 

第3部 完

 

つづく




次回、第4部
第1話『来たる、鬼』

人は、争いからは逃れられぬのか…。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。