ゲッターロボサーガ デレマス版   作:E.T.c

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今回から恐竜帝国編となりますが、原作から大幅な改編を加えている為、内容は本作オリジナルの展開となります。
それに伴い、オリジナルの設定や解釈、オリジナルキャラ・メカなどこれまで以上に登場します。予めご了承下さい。





第7話『旅の始まり』

 

~~~ 太平洋上 ~~~

 

莉嘉「フンフ~ン☆海~は広い~なぁおっきぃ~なぁ~♪月~は昇~る~し~フフフンフンッフ~ン♪」

かな子「何だかご機嫌だね、莉嘉ちゃん」

莉嘉「フフンッ☆そう見えるー?」

かな子「はいっ。美嘉さんにゲッターに乗ることを許してもらえたのが、とっても嬉しかったんですね?」

莉嘉「あ~うん、そうかな?あははっ☆」

美波「あれはでも、完全に許しをもらったって感じじゃ、ない気もするけど…」

莉嘉「いーのいーの。もうとやかく言ってこないって言ってたんだし、アタシはアタシのやりたいことをやる!そう決めたから!」

美波「それはそうだけど…」

かな子「まぁまぁ美波さん。私達がしっかり見守っていけば、何も問題ないんですから」

美波「それを頼まれたから、やるからにはしっかりしなきゃって、思うものでしょ?」

かな子「ちょっと気合い入りすぎなんじゃ…?」

莉嘉(……──)

 

── 植物鬼獣戦終了直後。

 

莉嘉「──もう~っ!どうしてアタシ達までこんな力仕事しなきゃいけないわけ!?」

 

作業着に身を包み、シャベルとツルハシを片手に、研究所内に散らばった枯れた根の残骸を猫車に集めては外の山へ捨てに行く。

その作業を繰り返すこと、既に十数度。夜の闇もすっかり深い時間となっていた。

 

かな子「研究所の機能をいち早く回復するためですよ。仕方ないです」

莉嘉「夜遅くまで子供が外出してると、お巡りさんに補導されちゃうよ」

美波「ここは研究所の敷地内だから、大丈夫じゃないかな?ほら、警備員さんも見逃してくれてるし」

 

警備員「……」 チラチラッ

 

莉嘉「むぅ~…」

 

美嘉「あっははっ★莉嘉、何そのカッコ!」

 

莉嘉「お姉ちゃん!」

美嘉「作業着なんか着込んで夜遅くまで…。ゲッターのパイロットも大変だねぇ」

莉嘉「怪我の方は?もう歩いて大丈夫なの?!」

美嘉「大したことない。ちょっと胸とお腹を擦っただけ。打ち身になってるから、酷く見えただけだよ」

美波「でも、一応安静にしてた方が言いと思いますけど…?」

美嘉「そりゃそうなんだけど。もうすぐパパが迎えに来るって言うし、その前に、莉嘉と会って直接話したかったんだ」

かな子「話を?」

莉嘉「お姉ちゃん。アタシ、帰らないよ。パパが来たって、絶対帰らない!」

美嘉「莉嘉…。ま、アンタは少なくとも、研究所の掃除が終わるまでは帰ってくるのは許さない、かな?」

莉嘉「それは…!そう言うんなら、お姉ちゃんも手伝ってよ」

美嘉「怪我人に無理させるんじゃないの★」

 

コツンッ

 

莉嘉「痛っ」

美嘉「自分に出来ることは出来るトコまでやるんでしょ」

莉嘉「えっ?」

美嘉「はっきり言って、許した訳じゃないよ?勝手にしなって、傷付こうが後悔しようが泣き喚こうが、それはもうアンタの自業自得なんだからね、って。それだけ」

莉嘉「……」

美嘉「アンタ、家族に見捨てられるんだよ?それでも、やるの?」

莉嘉「……」

かな子「莉嘉ちゃん…」

美波(……)

莉嘉「…やるよ」

美嘉「……そっか」

 

所員「城ケ崎さ……美嘉さん。お迎えの車がお見えになられましたよ」

 

美嘉「あっ、有り難う御座います。──…それじゃ」

莉嘉「お姉ちゃん!」

美嘉「好きにしなよ。精々、美波達に迷惑掛けないように頑張んな」

莉嘉「……」

美嘉「あと…」

 

美嘉「今日は助けてくれて、ありがと──」

 

── 現在。

 

莉嘉(お姉ちゃん、アタシ頑張る…!お姉ちゃんも誰も悲しませないで、アタシに出来る限りのことを──!)

かな子「莉嘉ちゃん?」

莉嘉「わぁっ!…か、かな子…!もう、いきなり話しかけないでよ。ビックリするじゃん」

かな子「さっきからずっと呼び掛けてたんですけど…」

莉嘉「え、そうなの?」

かな子「はい。それより、そろそろ指定のポイントですよ」

莉嘉「もう?何か早くない?」

かな子「道中、トラブルらしいトラブルもありませんでしたから。音速を越えて飛べるゲットマシンなら、こんな距離あっという間ですよ」

莉嘉「へぇ~……っと、でも思った通り、何にもないね?辺り一面大海原じゃん!」

美波「確かに、可笑しな任務よね。朝いきなり呼び出されたと思ったら、数日分の荷物をまとめて、海へ行けなんて…」

莉嘉「ホント。いきなりでどこ行くのかも分かんないし、全然まとめられなかったよ」

かな子「その後ろの大荷物は、それなんですね…」

莉嘉「どっかに泊まることになったらさ、遊ぶものがないとつまんないじゃん?だからトランプとかボードゲームとか、一杯持ってきたんだよね~」

かな子「玩具ばっかり…。遊びに行く訳じゃないんですよ?」

莉嘉「とか何とか言って、かな子だって、小麦粉とかお菓子作る道具で一杯なの、知ってるよ?」

かな子「え、えぇっ!?だって、数日の出張のつもりで準備しろって言われてたし」

莉嘉「出張の準備で、小麦粉とお砂糖が必要なんだ?」

かな子「だって、小麦粉とお砂糖があれば、大抵のモノは作れるし…」

莉嘉「だからってコックピットパンパンになるまで持ってこなくても良かったんじゃない?」

かな子「うっ…!」

美波「2人とも、そろそろフォーメーションに入るよ。指定ポイントに近付いたとは言え、まだ目的地に到着した訳じゃないんだから」

かな子「りょ、了解です!」

莉嘉「了解~☆ホント、美波って真面目だよね~」

美波「……」

かな子「それじゃ、目標は海中ですし、カーンで行きましょう」

美波「了解。フォーメーション!」

 

一度上昇して、隊列を並び替える。

 

かな子「チェンジゲッター!カーン!!」

 

空中でゲッターカーンに合体し、派手な水飛沫と共に海の中へ。

 

かな子「さぁ、超深海の世界に出発です!」

 

かな子「急速潜航っ!」

 

太陽の光を受けて、青く輝く海。しかしその光が届くのは、ほんの200m程だと言う。

それを過ぎると海の青はより一層深みを増し、夜の闇よりも暗い黒の世界へ。

 

莉嘉「な~んにも見えない。眠くなっちゃいそう。ふわぁ…」

かな子「今、ライトを点けますね」

 

パチリ、とゲッターカーンのカメラアイや足先のライトが点灯するが、それでも視認できる距離は50mに満たない。その視界の中で照らし出されたのは、

 

莉嘉「何これ……雪」

美波「マリンスノーだよ」

莉嘉「まりんすのー?」

美波「元は魚の排泄物とか、プランクトンの死骸なんだけど…。こうやって光を反射して、降り注ぐ姿が、雪みたいに見えるでしょ?」

莉嘉「ホント、何かキレイだね…」

美波「そうでしょ?まさかこの目で見られるなんて…!」

かな子「そう言えば、美波ちゃんはお父さんが…」

美波「海洋学者なの。だから、小さい時から深海の話なんかも聞かされて……わぁ…!」

 

ゲッターカーンのライトに引き寄せられたのか、形容し難い醜悪な外見の深海魚がカーンの目の前を通る。

 

莉嘉「うげぇ……何あれ…。キモォ…」

美波「深度は……うん、もう4000mを越えてる。外の気圧は推定でも300気圧前後、この環境下で生き残れるよう、あれも進化した姿なんだよ。スゴい…!」

 

ゲッターカーンの周りに深海魚達が集まってくる。

 

かな子「戦闘してる時は、こんなに集まってこないのに…」

美波「魚は臆病だから。戦闘してる衝撃とかを気配で感じ取って、安全なところに避難してるんでしょうね」

かな子「成る程…。考えたこともありませんでした」

美波「スゴい…!スゴいスゴい!あはっ!子供の頃に見た図鑑と一緒…。こんな間近で、動いてる姿を見れるなんて……感激!」

莉嘉「美波、何か楽しそう」

かな子(もしかして、さっきまで静かだったの、自分の中の興奮を抑えてた…?)

美波「あ…」

 

先程まで殺到していた深海魚達が、一気に散らばって離れていく。

 

かな子「…深度6000mを越えます。ここからは、ほとんどの生き物は生きていけない環境です」

美波「……はぁ…。ちゃんとカメラに収められてればいいんだけど…」

莉嘉「カメラなんて持ち込んでたの!?」

かな子「深海行きって決まった時、余程楽しみにしてたみたいですね」

美波「……さぁ!早く任務を終わらせて深海層に戻りましょう!こんな機会滅多にないんだから!」

莉嘉「えっと……アタシ達が戻るのは地上、だよね?」

かな子「もうツッコむのはやめましょう。話が進みません……それより」

 

深海6000メートル超。漆黒の海底に目を向ける。

 

かな子「ライトはほとんど意味がありません。2人のコックピットに備え付けてあるソナーを見ながら、365度異変がないか警戒して下さい」

莉嘉「警戒?……って、365度」

かな子「今回の出撃がどう言った趣旨のものか分かりませんから。戦闘とは聞かされてないですけど、念のために警戒はしておくべきだと思いますよ」

莉嘉「だからって、右も左も上も下も、全部警戒するの?」

かな子「ここまで暗くなるとカメラの映像は頼りにならないし、私の目も2つだけだから…」

美波「一番身近な所にある…宇宙、か…」

 

かな子「……」

莉嘉「……」

美波「……」

かな子「……」

莉嘉「…っだぁ~~~っ!こんなのいつまで続けるのぉ?!」

かな子「それは、目的地に着くまで?」

莉嘉「そもそもその目的地って何処なの?晶葉が出発する前に入力しただけで、アタシ達には何にも教えてくれてないじゃん」

かな子「えぇ、目的地は着いてからのお楽しみだ、とか何とか…」

莉嘉「それでこんな深海くんだりでソナーとにらめっこまでさせられちゃ溜まんないよぉ…」

美波「莉嘉ちゃん、深海は悪くないよ」

莉嘉「え?あ……ごめんなさい」

かな子「ともかく、もうすぐ目的なのは間違いない筈です。順調にいけば、後数十分で…」

 

ピ---ッ ピ---ッ ピ---ッ

 

莉嘉「何っ!?」

美波「熱源接近!下から……数は、3つ!」

かな子「これは…!」

 

バド・ザイ・ズ-『キシャァァァアアッ!!』

 

莉嘉「三大メカザウルス!?」

かな子「くっ…!」

 

半ば条件反射で、ゲッターカーンを後退させるが、

 

かな子「くぅぅぅ~…!」

 

三大メカザウルスが一斉に放った魚雷が直撃。

 

莉嘉「きゃあああッ!!」

かな子「大丈夫、ゲッターカーンなら、このくらい…!」

バド『キシャアアッ!!』

 

メカザウルス・バドが、ゲッターカーンに組み付き、カーンの肩口に噛み付く。

 

かな子「くっ…!」

美波「気を付けて!いくらゲッターカーンでも深海の水圧…。装甲に1つでも穴が空けば…!」

かな子「はいっ!こんな甘噛みくらいで…!」

 

ゲッターカーンの肩のホイールが回転し、バドを弾き飛ばす。

 

かな子「ゲッターニードルミサイル!」

 

ホイールに備え付けられた、無数の針をミサイルとして飛ばす。

 

バド『!』

ザイ『!!』

ズー『!!!』

 

しかし、三大メカザウルスは素早い機動で無数のニードルミサイルを回避。

 

かな子「っ!! このメカザウルス…!」

ザイ『ギャァァァアッ!!』

かな子「ぐぅ…!」

 

深海であることを厭わず、寧ろ優雅に泳ぐようにしなやかな動きで、メカザウルス・ザイが迫る。

 

莉嘉「な、何か速い…!?」

かな子「やっぱり、深海用に改造されてる…!?」

 

ザイの突進を躱したゲッターカーンに、待ち構えていたメカザウルス・ズーの頭部の殴打が襲う。

 

かな子「あぅ…!」

ザイ『ガァアアアアッ!!』

かな子「そう簡単には!」

 

更に突進してきたザイを、両手で抱き込むように受け止めて捕縛。

 

かな子「やらせませんッ!!」

 

そのまま、ゲッターカーンの力任せにザイを締め上げて、圧壊。

 

かな子「いくら深海用に改造されていようと…!」

 

残る2体のメカザウルスと対峙する。

 

かな子「元々水中用のゲッターカーンには、相手にもなりません!」

 

水中を縦横無尽に駆け抜け、再びの魚雷を掻い潜る。

 

かな子「チェンジ!カーンローバー!!」

 

ゲッターカーンの手足を収納。両肩を1つに合わせ、巨大なホイールを形作る。

 

かな子「──メイルストロォームッ!!」

 

ホイールそのものとなったゲッターカーンを高速回転させ、産み出した渦潮の中に2体のメカザウルスを封じ込める。

 

かな子「一網打尽ですよ!──ニードルスパイラルッ!!」

 

残る渦潮の余韻の中にニードルミサイルを投射。体制の崩れたバド、ズーを鋭いニードルが串刺しにして爆ぜ、まとめて深海の藻屑とした。

 

かな子「…ふぅ~、やりました」

美波「けど、今のメカザウルスは…?」

莉嘉「ランドウとかの応急処置とは違ってたよね。ってことは、恐竜帝国の生き残り?!」

かな子「恐竜帝国の生き残りが、攻撃を仕掛けてくるなんて…」

美波「まさか、恐竜帝国の罠!?」

莉嘉「罠って、今回の指令を出したのは晶葉だよ?」

美波「晶葉ちゃんの指令も、外部からもたらされたもので、その元々が、罠だったとしたら…!」

莉嘉「そんな…!」

かな子「可能性は、あるかもしれませんね」

 

???「ふむ…。先ずは及第点、と言ったところか」

 

かな子「……!」

莉嘉「この声、何…!?」

美波「メカザウルス……恐竜帝国、有人機となれば…」

かな子「キャプテンクラス!」

 

???「然りッ!!」

 

かな子「!?」

 

黒い影を纏って、それはゲッターカーンを下から上へと横切る。

 

かな子「速いっ!?」

美波「データ照合……データに無い機体…。と言うことは、新型…!」

かな子「新型のメカザウルス…」

莉嘉「ってことは、やっぱりこの敵は、恐竜帝国!」

 

???「冷静だな!だが、それで良い!!」

 

かな子「…来るっ…!」

美波「待って!敵のエネルギー出力……この反応って!」

???「勘が良いのがいるな?そうだ、この機体、じっくりとみるが良い…!」

かな子「ぐっ…!」

 

飛び付くように強襲してきたメカザウルスの攻撃を右腕で防ぐ。

 

莉嘉「このメカザウルス、ゲッターに似てる…」

かな子「ゲッター型の、メカザウルス…!?」

 

ゲッターカーンと対峙した、そのメカザウルスの姿は、確かに恐竜の獣脚類。逞しい後ろ脚に、鋭い爪を覗かせる小さな前脚。鋭い顔つき。しかしその中にはゲッター、特にゲッター1の意匠が見受けられた。

 

???「そう!これこそ、我ら恐竜帝国の技術の結晶!──メカザウルス・ゲドだッ!!」

莉嘉「メカザウルス…!」

かな子「ゲド…?!」

美波「間違いない…!あのメカザウルス、動力に使ってるのはゲッター線よ!」

莉嘉「ゲッター線…!?でも、恐竜帝国の人達って、ゲッター線に弱いんじゃ…」

???「それも然りぃ!故に、我々はゲッターを克服したのだァ!!」

 

小柄な肉体からは想像も付かない、絶大な力がゲッターカーンを弾く。

 

かな子「ぅあ…!」

???「どうした!?風に聞く程の強さではないなぁ、ゲッターロボ!!」

莉嘉「調子に乗ってくれちゃって…!やっちゃえ、かな子!」

かな子「はいっ!──羂索!!」

 

ジャラリ、とゲッターカーンの懐から羂索を抜き放つ。

 

かな子「はっ!!」

 

シュッっと、水中でも羂索を鋭く投じる。が、

 

???「フッ!」

 

一気に上昇し、羂索の突きを回避。

 

かな子「まだです!」

???「甘いな!」

 

鎖をしならせ、上に逃げたゲドに追撃を仕掛けるが、それすらも掻い潜られてしまう。

 

???「お返しだ!」

かな子「うぅ…っ!」

 

ゲドの背に乗ったロケットノズルの先端から放たれた魚雷が、2筋の線を描きゲッターカーンに直撃。

 

???「こちらのターンは終わらぬぞ!」

かな子「!?」

 

更にゲドの口から放射される光線。その攻撃はゲッターカーンを上昇させて躱す。

 

莉嘉「今の攻撃、ゲッタービーム!?」

かな子「向こうもゲッター線を使っているなら、多分…」

美波「パワーはゲッター3、スピードはゲッター2並でゲッタービームまで…!」

莉嘉「ゲッターの能力を1つに集めるなんてゼータク!」

かな子「かなりの強敵なのは、間違いありませんね…!」

???「どうした?もう打つ手なしか!?」

かな子「くっ…!」

 

断続的に放たれる魚雷を高速機動で躱していく。

 

かな子「…何とか、隙を捉えなきゃ…」

莉嘉「もうメンドくさい!かな子、アタシに代わって!」

かな子「えぇ。でも…」

莉嘉「あれを使う!アタシが吹き飛ばしてやるから!」

かな子「あれって…。まさか、ここで”アレ”を使う気ですか!?」

莉嘉「ここだから、最適なんでしょ?」

かな子「…ゲッターカーンじゃ埒が明きません、か。分かりました!」

 

かな子「オープンゲット!!」

???「むっ!?」

莉嘉「チェンジゲッター!アークッ!!」

???「ほぅ…」

莉嘉「っ…!水中専用のカーンと違って、アークじゃやっぱり視界が悪い!」

???「自ら不利を晒すとは…。何か策があると見た!」

 

ゲッターアークのカメラからは、深海の闇は差程照らされず、ゲドの姿を見失う。

 

???「どのような策を講じるつもりかは知らぬが、その身が保つかな!?」

莉嘉「どこから……きゃあっ!!」

 

ゲドの高速の突撃。四方八方から行われる襲撃に晒される。

 

莉嘉「くっ…ぅ…!」

美波「やっぱり、アークじゃ……水中じゃ動きが鈍い!」

莉嘉「それが何!?相手がどこに逃げようとどこから来ようと、これなら!」 グッ

 

ゲッターアークのウィングが変形。大仏の後光のように開き、青白い光を放つ。

 

???「何だ!?」

莉嘉「散々ビービーゲッター線を垂れ流すだけで…!ゲッター線だって、こういう使い方も出来る」

 

ゲッター線がスパークに変わる。

 

莉嘉「水中ならよく伝わるよ…!どんな所にいたってね!」

 

莉嘉「──サンダーァア!!ボンバァァアーーーッ!!」

 

ゲッターアークの全身から放たれる、稲妻の奔流。超高圧のプラズマエネルギーが、周囲に響き渡った。

 

???「ガァアアアッ!?こ、これは……ぁ?!!」

 

高速でゲッターアークの狙いから逸れるように移動していたゲドも、この攻撃には脚を止める。

 

???「ぐっ…!うぅっ…!しかし!水中で放ったのが仇となったようだな…!威力は拡散し、倒すには及ばん!」

莉嘉「けど、動きは止めたよね?」

???「!?」

莉嘉「ツイントマホークランサー!!」

 

動きの鈍ったゲドを捕捉し、ツイントマホークを構え、一気呵成に迫る。

 

???「くっ…!う、動け…!メカザウルス・ゲド!…制御系がショートしたのか!?」

莉嘉「これでぇ!!」

???「ぐぅ…!ここまでか!」

 

ゲッターアークが、ツイントマホークランサーを振り上げる。

 

???「──参ったぁ!!」

 

かな子「は?」

美波「え?」

莉嘉「お?」

 

全ての動きが、一瞬にして止まる。

 

???「はははっ!参った参った!女だてらにやりおるわい。流石、ゲッターのパイロット。伊達ではないと言うことか」

 

ハッハッハッハッハッ!!

 

かな子「え?あ、あの……何…?」

莉嘉「今、参った、って…」

美波「ゆ、油断しちゃダメだよ。何かの罠かも…」

かな子「でも、何か向こうは解決してるみたいですよ…?」

 

「そう言うことだ、ゲッター。こちらには最早、交戦の意思はない」

 

かな子「!! 今の声って…!」

美波「ニオン、さん…!?」

莉嘉「あれって、ダイノゲッターロボ!」

鉄甲鬼「あぁ。仕掛けてきたのはこちらだが、剣を納めてもらっても良いだろうか」

莉嘉「え?あぁ……うん」

 

振り上げたトマホークを下ろし、僅かに後退。

 

???「ニオン!貴様の言う通りだったぞ。彼奴ら、想像以上にやりおる!」

ニオン「実戦経験は貴様以上だと言っただろう、キャプテン・ドロス。力試しは良いが、それでこちらのメカザウルスを3機も失うとは…」

???「すまんすまん!その分は海底鉱山からの資源輸送でも何でも、幾らでも補填してやるやるわぃ!!」 ガハハハハッ

ニオン「まったく…」

かな子「……どう言うことです?」

ニオン「あちらのメカザウルス、それを操るパイロットは敵ではない。ただ、地上から来るゲッターのパイロットに、いたく興味を示されてな」

美波「それで、いきなり襲い掛かってきたって言うんですか!?」

???「そちらの方が貴様らも本気になれるであろう?こちらもリスクを犯すのだ。本当の実力が分からなければ、意味はない」

莉嘉「だからって、奇襲なんて卑怯なやり方で…!」

ニオン「まぁ、その辺りは恐竜帝国”らしい”手荒な歓迎と言うことで納得してもらおう。こんなところで積もる話もあるまい?」

鉄甲鬼「我々が先導する。お前達は付いてきてくれ」

莉嘉「? …付いていくって、何処に?」

鉄甲鬼「何だ、晶葉から聞かされていないのか」

???「なぁに、連中も恐竜帝国と戦った事があるのなら分かる筈であろう。向かうは、我らが牙城よ」

かな子「恐竜帝国の牙城って、もしかして…!」

???「ほれ、もう見えてきたぞ」

美波「見えてって……!?こんな深海に、巨大な熱と、金属の反応…」

かな子「これって戦艦とかのレベルじゃないですよ。…要塞のような」

ニオン「そうだ。ゲッター線によって地上を追われた、我々恐竜帝国の安息地。我々”穏健派”が、貴様ら人間共と交流を行うために建造された…」

莉嘉「マシーンランド…!」

 

深海の闇の中から、やがてそれは巨大な陰影となって姿を現した──。

 

~~~ マシーンランド軍事区画 格納庫 ~~~

 

ハ虫人兵1「……」

ハ虫人兵2「……」

ハ虫人兵3「……」

 

ゴゥン…ッ

 

ハ虫人兵1「!?」

ハ虫人兵2「く、来るぞ!」

 

ザパァ…ッ

 

ハ虫人兵3「これが、”人間”が作った、ゲッターロボ…!」

 

莉嘉「…ここが、恐竜帝国の拠点、マシーンランドの中…」

美波「格納庫って聞いてたけど、私達の所とは、随分様式が違うみたいね」

莉嘉「周りにいるのも、みんなハ虫人類だね。当然だけど」

 

ハ虫人兵『……』ジロジロッ

 

莉嘉「うぅっ……ホントに降りて大丈夫?いきなり撃たれたり、とか」

美波「ここは穏健派のマシーンランドって言ってたから、多分大丈夫だと思うけど…。とにかく、相手方を信用しましょう」

莉嘉「うぅ……うん」

 

恐る恐るハッチを開き、慎重に顔を覗かせる。

 

パイロットガデテキタゾ…!チイサイナマダコドモカ…?ヒヨワソウダナ…アレナラオレノテデモ……オイジョウダンデモヤメロヨコクヒンダゾ

 

莉嘉「な、何かスッゴいジロジロ見られてる」

美波「仕方ないよ。きっと、ずっと深海で暮らしていた人達だろうから、ハ虫人以外の人類なんて見慣れて無い筈だもの」

莉嘉「だけど、珍獣みたいに遠巻きにされるのって、いい気はしないよ」

美波「誰だって、分けの分からないものが目の前にあったら、見つめちゃうでしょ。ちょっとの我慢だよ」

莉嘉「何か、理屈で正当化されてる感じだなぁ」

美波「…と言うより、かな子ちゃんは?」

莉嘉「さぁ?何か途中から静かになってたけど…」

 

カーン号のコックピット部へ向かい、ドアをノックするようにキャノピーを叩く。

 

莉嘉「かな子ー?どったのー?…さっきの戦闘でどっか怪我したとか」

美波「ハッチを開くわよ、かな子ちゃん」

 

外側のコンピューターから、カーン号のハッチを開く。すると、

 

ドロォ…

 

莉嘉「うぇ~…!何これ…」

 

コックピットの中から溢れ出す、白濁した粘度の高い液体。

 

ナンダ!?ニンゲンノカガクヘイキカ?ショウグンニホウコクヲ…! ザワザワ…ッ

 

かな子「──…プハッ!美波さん、莉嘉ちゃん!ありがとうございます、助かりましたぁ…」

莉嘉「かな子…!何か真っ白になってるけど、大丈夫なの?!」

かな子「は、はい…何とか。もう少しで窒息するところだったけど…」

莉嘉「それ大丈夫じゃないよ!」

美波「…かな子ちゃん、これってもしかして、小麦粉?」

莉嘉「え?」

かな子「はい…。小麦粉とか、牛乳とかお砂糖が混ざり合った、ほぼケーキの元です」

莉嘉「どうしてこんなことに……もしかして!」

かな子「まさか戦闘になるだなんて、思ってもみなくて…」

美波「戦闘機動の衝撃よ。圧力で、全部弾けちゃったんだ…」

かな子「最後の一押しになったのは、アークのサンダーボンバーでしたけどね」

莉嘉「あ、あははは…」

かな子「それより、引っ張り出してくれませんか?身動きが上手く取れなくて…」

美波「わ、分かった…。……」

 

意を決して、小麦粉の海の中に足を突っ込む。が、

 

ズブ…ッ

 

美波「!?」

 

狙っていたコックピットの縁ではなく、内側の方へ入ったらしく、思いの外足が沈み込み、慌てて脚を引っ張り出す。

 

美波「……」

美波(足の踏み場が、分からない…!)

鉄甲鬼「…何をしている?お前達」

莉嘉「あっ、鉄甲鬼、それにニオンも!」

ニオン「兵達が騒がしいからどうしたものかと来てみれば、何だこれは?」

莉嘉「助けて!かな子が小麦の海に沈んじゃう!」

鉄甲鬼「小麦の海、だと…?」

美波「私達だと手が届かなくて……ニオンさん達なら!」

ニオン「まったく…。何をやっているんだ。貴様ら」

鉄甲鬼「かな子、手を出せ」

かな子「は、はい…」

鉄甲鬼「よし、行くぞ…」

 

ズルッ……ズプッ……ズルンッ

 

かな子「あぅぅ……」

莉嘉「あっははっ☆今のかな子を温めたら、そのままビスケットに出来そうだね?」

かな子「自分がお菓子になるのはゴメンだよ~」

ニオン「来て早々シャワーか。このコックピットも、洗わせんとな」

かな子「うぅ、すいません…」」

鉄甲鬼「誰か手の空いている者はいるか!」

 

ハ虫人兵「は、はいっ!」

 

鉄甲鬼「彼女をシャワー室へ。あと、着替えもな」

ハ虫人兵「りょ、了解であります…っ!さ、さぁ……こちらへ」

かな子「はい。本当にすいません…」

ハ虫人兵「い、いえ…!光栄であります──」

 

スタスタスタ──

 

美波「……」

鉄甲鬼「心配するな。手荒な事など、起こりはしない」

美波「それは、疑ってるつもりは、ないつもりですよ?」

ニオン「お前達は、大人しく目的地に着くつもりはないのか?」

莉嘉「アタシ達は落ち着いて目的地に向かってたよ!手荒なことをしたのはそっちでしょ?」

ニオン「それは…」

 

???「お~いっ!お前達、まだこんな所におったのか?」

 

莉嘉「その声…!さっきのメカザウルスのパイロット…!」

???「そう言う貴様は……成る程、赤いののパイロットだな?随分と小さいではないか!」

莉嘉「むっ…!そっちの図体がデカ過ぎなの!あんな小柄なメカザウルスに乗ってるのが、こんな大トカゲ何て…」

???「ガハハハッ!器量とは見てくれにも出るものよ!…と、パイロットは2人だけか?となると、貴様が黄色いのの…?」

美波「い、いえ…!私は…」

莉嘉「アンタが仕掛けて来たせいで、ドーナツのタネになりかけてシャワー室だよ!」

???「ふむ…?何やら迷惑をかけたようだな。すまんっ!!」

莉嘉「え?あぁ……うん」

???「ふっ。ドロス殿の潔さには、流石の莉嘉も毒気を抜かれるか」

莉嘉「ドロス…?」

ドロス「おうッ!!改めて自己紹介だ。キャプテン・ドロス、一応このマシーンランドでメカザウルス部隊の戦闘指揮なども任されている」

莉嘉「う、うん……城ヶ崎莉嘉。ゲッターアークのパイロット、だよ」

ドロス「ほほうそうかそうか。これからよろしく…!」

莉嘉「きゃっ──!?」

 

握手し、振り上げたドロスの腕が軽々と莉嘉の体を宙へ揚げる。

 

ドロス「おっとと!本当に軽いのぉ、お主。ちゃんと飯を食っておるか?」

 

宙に放り投げられた莉嘉の体を抱き止める。

 

莉嘉「ウッサい!そっちがデカ過ぎなんだってば!」 バシバシッ

美波「莉嘉ちゃん…!あんまり暴れちゃ…!」

ドロス「あっはっはっはっ!気にするな。幼子ほど元気であれば善哉善哉!」

莉嘉「アタシは子供じゃないよぅ!!」

鉄甲鬼「それよりも、だ。ドロス殿」

ドロス「ん?おぉ、分かっている。王も既に、首を長くしてお待ちだ」

美波「王?」

ニオン「このマシーンランドの王。我ら穏健派の代表であらせられるお方だ」

莉嘉「そんな偉い人と、これから会うの!?」

美波「どうして私達がここに呼ばれたのか、何をさせられるのか、そんな事も知らされてないんですよ?」

ニオン「それも王自らの口から直接は話されるだろう。そっちの方が、お前達も納得する筈だ」

美波「……」

ドロス「一先ずはワシに付いて……」

莉嘉「どうしたの?」

ドロス「…先ずは、黄色いののパイロットを待つか?」

莉嘉「あぁ、そだね」

 

──。

 

かな子「…ふぅ、さっぱりしたぁ」

莉嘉「お帰り、かな子。恐竜帝国の服、似合ってるね?」

かな子「そ、そうですか…?パイロットスーツも汚れてしまったので、借りたんですけど」

ドロス「ほう、彼奴が黄色いののパイロットか?」

かな子「はい…?黄色いの……カーン号の事なら、そうですけど…。この方は…?」

莉嘉「さっき戦ったメカザウルス・ゲドのパイロットだよ。キャプテン・ドロスだってさ」

かな子「この人が…」

ドロス「ふむ。ちっこいのとは違って、肉付き良く健康的ではないか」

かな子「に、肉付きが良い…?」

莉嘉「あ、今かな子が気にしてること言ったー!」

ドロス「むっ?」

美波「もう、そんな事は今は良いでしょう?」

ニオン「全員揃ったのなら、早く行くぞ」

かな子「はい!って、行くって何処へ?」

莉嘉「王様に会うんだってさ」

かな子「王様…?えぇ!!?」

鉄甲鬼「その驚きももう終わった。とにかく付いてこい」

かな子「終わったって…。えぇ…」

 

不満を残しながらも、言葉には従って進む。

 

莉嘉「あっ、メカザウルス・ゲド!」

ドロス「うむ。先程の戦闘で、思った以上にダメージを受けたようだ…」

かな子「見れば見るほど、ゲッターロボに似てますね」

ドロス「開発された初期の段階では、ゲッターを仮想敵としていたからな。ゲッター線も使っているのだ。相応しいデザインだろう?」

莉嘉「それだけ、恐竜帝国がゲッターに執着してたってのが、良く分かるデザインだよ」

ドロス「む、むぅ…」

美波「恐竜帝国がゲッターに対抗する手段を開発してたのは知ってたけど、まさか独力でここまでのモノを造り出すなんて…」

鉄甲鬼「いや、ゲドは恐竜帝国の技術だけで産み出されたものではない」

莉嘉「え?」

鉄甲鬼「その完成には、早乙女研究所も技術的に大きく関わっている」

莉嘉・かな子「「えぇ!?」」

ニオン「早乙女研究所も技術提供には協力的だった。貴様ら、まさか俺がただで力を貸してやってるとでも思っていたのか?」

美波(成る程…)

ニオン「尤も、ゲドも技術段階では、まだ試作機に過ぎんが」

かな子「充分、メカザウルスとしては完成してると思いますけど?」

ニオン「……メカザウルスとしては、な」

かな子「…?」

鉄甲鬼「そろそろ謁見の間だ。分かっているが王の御前。粗相の無いようにな」

莉嘉「うぅ、そう言われると、緊張してきた…!」

 

── 謁見の間。

 

莉嘉「──…広っ!」

美波「マシーンランドの最高権力者と、来賓が顔を合わせる場所だもの。それなりの造りにはなっているよ」

莉嘉「…何だ、待ってるって言ってた割りには、まだ王様来てないじゃん」

ニオン「当然だろう。既に裏で控えておられる。勘違いはするな。我々が、迎え入れる側だ」

莉嘉「えぇ…?」

 

ドンッ ドンッ ドンッ

 

ニオン「!」

鉄甲鬼「!」

ドロス「!」

莉嘉「え?何、何?」

美波「莉嘉ちゃん、兎に角、ニオンさん達に合わせて!」

莉嘉「う、うん…!」

 

突如響き渡る打楽器の音。ニオン達の動作に合わせ、莉嘉達も膝を着いて、頭を垂れる。

 

「カムイ王の、おなぁ~りぃ~!!」

 

莉嘉(カムイ、王…?)

美波(それが、穏健派の恐竜帝国を纏める…)

かな子「王様の名前…!」

 

カムイ「……」

 

つづく




次回予告

恐竜帝国にその身を置く事ととなったアークチーム。そこで、新たな仲間達と巡り会う。
人間社会とは異なる文化、生活に戸惑いながらも、仲間達と交流を深める莉嘉達の前に現れるのは、恐竜帝国が造り上げたゲッターロボ、ゲッターザウルス。
果たしてのその実力は以下に──。

次回『双竜激突』


~~~ オリジナル・メカザウルス解説 ~~~

名称:メカザウルス・ゲド
解説:
恐竜帝国で開発されたゲッターエネルギー駆動式試作メカザウルス。ゲッター線を扱うためのゲッターエネルギーコンデンサを搭載しているが、メカザウルスの本来の持ち味である恐竜生体部品の拒絶反応を抑える為、コンデンサが外部に取り付けられている特徴がある。
ヴェロキラプトルの様な痩躯で小柄な外見をしているが、出力にゲッターエネルギーを採用しているためパワーは見た目以上に強力。また、機動性も従来の高機動型メカザウルスを遥かに凌ぐなど、従来のメカザウルスとは一線を越えた性能を有する。
エネルギー出力に想定以上の余裕が出来たため、その背にはウェポンラックが設けられ、状況に応じて装備の切り替えが可能。基本的には深海での戦闘を想定しているため魚雷ポットが搭載されているが、それ以外にもドリルアームやガトリングガン、サブアームを搭載することでゲッターと同様にトマホークを使用することも出来る。
名前の由来は勿論「ゲッターロボ」から。それに加え、恐竜帝国以外の技術も組み込まれ開発された経緯から「外道」と言う皮肉的な意味も込められている。また、外見の意匠にゲッター1の意匠を取り入れるなど、ゲッターへの執着を感じさせる。
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