入学式が終わり、今日から授業等が始まる。颯兎は小学校の部活の朝練に行くためにもう登校している。今日はどんなトラブルがあるのか考えながら蒼依達の分の朝食を作っていると、蒼依がだらしの無い格好で自室から出てきた。
「おはよー鈴仙」
「おはようございます。もう少しで朝食ができますから身だしなみを整えてください」
「はーい」
胸元がはだけて豊満な胸がその存在を主張し、ボタンがあと少しで弾け飛びそうな寝間着を着た、男にとっては目のやり場に困る状態の蒼依の写真を達也君やファンクラブに売りつけるといくらで買ってもらえるのかと考えてみたが、報復される確信があったので直ぐに頭の隅に追いやった。
ともあれ、蒼依が身だしなみを整え、制服に着替えて戻ってくるのと同時に、日課の朝のランニングをしていた依姫様が戻ってきた。
「おはようございます、鈴仙、蒼依」
「おはようございますお師匠様」
「おはようございます依姫様。もう朝食は出来てますよ」
「ありがとうございます。お姉様は?」
「まだ寝てます。叩き起こしますか?」
「やってください、私が許可します」
「了解しました」
またですかと呆れ果てた顔と声で呟く依姫様に蒼依と同情し、苦笑しながら、相変わらず寝坊助な豊姫様を叩き起こしに私は豊姫様の部屋に向かうと、
「あぁん…♡山幸さまぁ…♡こんな所でそんなに激しくされては……あぁ…おやめください……あっ♡それ以上はぁぁっ♡このままでは豊姫は……豊姫はぁ…!」
という寝言を言いながら、ほぼ全裸に等しいぐらいに寝間着が仕事をしていない、クネクネと転がりながらうねっている豊姫様の形をしる
空中で自己加速術式を使い、縦に5回転して勢いをつけ、更に自己加速術式で落下速度を上げ、丁度仰向けの状態でうねっている豊姫様の鳩尾に踵落としを振舞った。
「ぷゅぇぎゃぁあ!?」
と女性が出してはいけない、どうやって出しているのかわからない声を出しながら苦悶の表情に顔を歪めた豊姫様は飛び起きた。
「ちょっと鈴仙!!何するのよ!丁度イイところだったのに!!」
「(何がイイところだったのだろう?)依姫様に起こしてこいと命じられたので」
「だったらもう少しやりかたってものがあるじゃない!」
「こうでもしなきゃ起きないじゃないですか」
「それでもやり方というものが!!」
「痴女の戯言はどうでもいいので早く来てください。朝食が冷めてしまいます」
「痴女って言ったわよね?そうよね!?」
そそくさと戻ろうとする私の後ろから雑音が聞こえる。後ろでなにやらうるさい変態がいるが、自業自得としか言いようがない。恐らくこの変態っぷりには何か原因があるのかもしれない。それがわかればどうにかなるのだろうか?例えば何かしらの道具とかあるのかもしれない。カマをかけてみればわかるだろうか?こんな感じに言えばいいかな?
「言われたくなければその布団の下に隠してある薄い本やそれに付随するハードな高等技術の教本を捨てて下さい」
「ちょっと、何で知ってるの!?誰にも言ってないのに!!」
「えっ、本当にあったんですか…」
「え?あ……」
試しに下手くそなカマをかけてみたが、当たっていたようだ。流石にこれにはドン引きするしか無い。
「やっぱり後で食べてください。依姫様には私から説明しておきます」
「ちょっと待って、どこまで話すつもり?どう話すつもり?ねえ、聞いてる?ねぇ!ちょっと!?」
さて、この事実をどうやって説明しようかと考えながら、私は朝食の席に着く。
「鈴仙、お姉様は?」
「叩き起しましたが、おいてきました。知らぬが仏というか、知らなくてもいい事ってあるんですね」
「何があったのよ…」
「実は……」
私は事件現場で起こったことをありのまま話した。丁度話し終わったタイミングで豊姫様が来た。
「「「豊姫様(お姉様)、これから私達の半径5000km以内に近づかないでくれませんか?」」」
「酷い!?」
豊姫様が涙目になりながら朝食の席に座ったところで朝食を食べ始めた。
「「「「いただきます(…)」」」」
「相変わらず鈴仙の料理は上手ですね」
「ありがとうございます」
「ほんと鈴仙てばレストランでも開いたらどう?」
「そういう事をするつもりはありません」
「でも結構儲かりそうよね?」
「「確かに」」
「しませんよ何処かの一族の専属にされかねません」
「私達の専属同然だから問題無しよ」
「いくら皆さんでも料金は取りますよ?それに材料費と税金である程度なくなりますよ。そういえば依姫様。昨日千葉家の娘と知り合いました。負けるという結果になるのはわかっているけれども、それでも手合わせを願いたいとのことです」
「そうですか。ではその人の予定を聞いてきて下さい。こちらの予定などと合わせてみるので。上手く予定が合えば千葉家の道場に向かうと言っておいてください」
「わかりました」
等と話しながら朝食を済ませた。
「そろそろ行きましょうか、依姫様、申し訳ありませんが、食器の方はお願いします」
「わかったわ。行ってらっしゃい」
「行ってらっしゃ~い」
「「行ってきます」」
こうして私達は高校生活をスタートさせた。
今回はちょっといつもより短めです。ここまでしか書けませんでした。
ぜひとも感想、評価等よろしくお願いします。
鈴仙達が一高に向かった後…
「さてお姉様、部屋の抜き打ちチェックをさせてもらいますよ」
「嫌ぁぁぁああああ!!?」