魔法科高校の月兎   作:樹矢

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遅れてすみません。中間テストが終わったので、ようやく投稿です!


沖縄戦⑤

鈴仙side

どれほど戦っていたのだろう。装備と能力を駆使して私は敵を殲滅している。能力で敵に幻覚を見せながら幻聴を聞かせて同士討ちをさせたり、スナイパーライフルにアタッチメントを取り付けてビームライフルにして薙ぎ払ったり、村正で敵を切り刻んだりしつつ進み、確かに敵の数は減らしていった。これで市街地に行く敵はいなくなり、私を殺すことに専念してくるだろう。降伏しようとする敵もいたが、皆仲間に撃たれて死んだ。

それと相手を撹乱する為に幻想郷での弾幕を放ってみたが、幻想郷で放つよりも負担が無く、寧ろ1発撃とうとするだけで100発撃てるぐらいに劇的に変わっていた。これによりもしかしたらこの世界には霊力の代わりになるものが存在しているのかもしれないという疑問が確信に変わった。それがわかった私は2種類の弾幕を駆使しながらしばらく戦闘をしていると、敵は来なくなっていた。恐らく敵は全滅したか撤退をし始めたのかのどちらかだろう。

 

「結構きつかったですね。仮面は目から上が割れてしまいましたが、素顔は特定されないでしょう。蒼依達はしっかり保護されたでしょうし、今は目の前のことに集中しましょうか」

 

周りに敵がいないのを確認し、持っているアタッチメントを一旦取り外し、組み合わせる。私の記憶が正しければこれは地上の武器に取り付けて、霊力や、電子等のさまざまなエネルギーに変換できるものを吸い出してビームを形成、弾丸にビームを纏わせ、風や重力等の影響を受けずに敵を倒す事ができるようになる強化パーツになる筈だ。大きさとしてはサプレッサーと同じくらいだが、起動すれば量子化した状態で格納されているパーツが現れて銃と一体化する機構をやはり組み合わせるとその強化パーツになった。私も『ドラグノフ』とかいう名前のスナイパーライフルに取り付けて撃ってみたが、試作段階でありながら威力も性能も問題なし、寧ろ予想を上回る結果を叩き出す事ができた。が、それは私が使った場合であり、他の子が使ったら霊力を吸われすぎて撃つ前にガス欠になってしまった。命に別条はなかったが、しばらく入院するハメになっていた。かつての主の1人は、私が他の子と比べて霊力の保有量が多いと言っていたのは今でも昨日のように思い出せる。

それはさておき、強化パーツを組み合わせていると、レーザーブレードを発生させる基部を見つけた。これで銃剣突撃でもすればいいのだろうか?そんな事を考えつつ強化パーツを腰に下げると轟音が響いてきた。基地に向かう時に使った地図には沖縄と書いてあった。途中で海も見えたので恐らく軍艦が砲撃を始めたのだろう。音が聞こえた方へ向かうと黒い服を着た人達がいた。何人かは捕虜にしたと思われる人達を連れて海岸から離れていくが、そのさらに奥で同じ服装の集団を見つける。その中にはさっき基地のシェルターに駆け込んだ少年と同じくらいと思われる背丈の男の子と魔法らしきもので障壁のようなものを展開しながら攻撃を防いでいる女の人がいた。この女の人はさっき蒼依に薬を飲ませるように言った3人のうちの1人だと思う。でもこのままでは彼女の身体が持たないかもしれない。

 

「あまり見せたくないのですが、仕方が無いですね」

 

私は持っていた道具の1つであるグレネード型の防護壁発生装置をアサルトライフルの下部に付いているグレネードランチャーに装填し、狙いを定めて発射した。

 

 

達也side

 

俺は真田中尉から借りた武装デバイスで弾丸を放ち、《マテリアル・バースト》を発動させるために弾丸の情報を追っていた。隣では俺達を守る為に駆けつけてきてくれた桜井さんが防御魔法で障壁を張り、敵艦のフレミングランチャーの砲弾を防いでくれている。その間に真田中尉は俺の使った武装デバイスを回収して見守っている。だが、桜井さんは調整体とはいえこんなに魔法を行使し続けたら幾ら何でも身体が持たない。そんな事を頭の隅で考えていると、新しい情報が入ってきた。だが今はそれに構っている暇はないが、俺はその情報に違和感を感じた。するとその情報は俺の1m先に飛んでくると、大規模な障壁を展開させた。連射されるフレミングランチャーの砲撃をもろともせず、確実に俺達を守ってくれている。そうしているうちに追っていた弾丸は10隻の敵艦隊の真ん中に到達した。その刹那、俺は右手を突き出し、そして開いた。そして《マテリアル・バースト》が発動し、水平線の向こうで閃光が生じる。

 

「津波だ!退避しろ!!」

 

風間大尉がそう叫んだが、こちらに向かっていた津波は先程から発生している障壁に阻まれ、小波となって引いていく。

 

「これは一体…」

 

そこにいる誰もが驚き、桜井さんが皆の思ったことを代弁してくれた。俺も少なからず驚いていた。何故ならいくら情報にアクセスしても、これの正体が障壁という事しかわからないのだ。この障壁を発生させているあのグレネードの様な装置を取りに行こうとすると、1人の目から上が割れた仮面をかぶった女の子がそれを回収した。恐らくだが深雪と同じくらいだろう。その子はその場を立ち去ろうとする。すると風間大尉が声をかけた。

 

「君!さっき蒼依さんと一緒にいた子だね。早く基地に向かって…通信?こんな時に何だ?風間だ、何があった。…何!?それは本当か!?」

 

さっき蒼依とかいう名前の子が言っていた人はこの子だろう。だが風間大尉に入った通信はそれどころではないと言った様子だ。

 

「特尉、ここから東側の海岸18キロ先に敵の艦隊が迫っている。戦艦2隻、重巡洋艦3隻、潜水艦5隻、戦艦には荷電粒子砲が搭載されているそうだ。先程の魔法で殲滅できないだろうか?」

 

「無理ですね、殲滅はできても津波が市街地に到達してしまいます。それにさっきは障壁があったのでこちらまで来ませんでしたし、無くても市街地まで行きませんでした」

 

「ではどうすれば…」

 

万事休すと思ったその時、

 

「すみませんが、これ借ります!!」

 

そう言ってさっきの子が駆けてきて、真田中尉から武装デバイスを奪い取り、銃身の先端に腰に下げていた何かを取り付けて、敵艦隊のいる方へ走っていった。俺達は一旦基地にもどるか迷ったが、彼女を追いかけることにした。

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