やはり私と同中の彼との青春ラブコメはまちがっている。 作:巣羽流
実は一回消えてしまったので書き直すはめに・・・何故か自動保存されてないし。めんどくさい・・・
修学旅行最終日。駅でお土産を買い新幹線に乗り私たちは千葉へと帰っていった。
「花菜ちゃん・・・昨日から元気ないけど大丈夫?」
「うん。もう元気だよ!・・・でも少し一人にさせてほしいかな」
「わかった」
私がそう言うと二人は別の場所に移動していった。
ありがとう二人とも。今度ちゃんと話すからね。
「ふぅ・・・」
比企谷君の行動だけど、頭が冷静になると昨日分からなかったことが分かるようになってきた。彼の行動の裏には隠された事実がきっとある。
私は・・・その事実が知りたい。どうしてああなったのか気になって仕方がない。そう思うと色々頭に浮かんできた。
私の考えた仮説だけど、たぶんあの告白は嘘の告白だと思う。きっと部活の依頼の流れでああなったんだと思う。二日目の夜に比企谷君が言って最終手段ってたぶんあれだったんだ。状況や比企谷君の性格を考えたら意外と簡単に分かることだったよね・・・情けない。
とにかく後はその仮説を確信に変えるだけ。そのためには奉仕部が受けた依頼を知ることから始めなきゃ。
でも比企谷君も雪乃ちゃんも何も教えてくれないだろう。だったら誰に聞くのか・・・その候補は決めてる。
よしっ、早速聞きに行こうかな。
私たちのクラスの車両から別のクラスの車両に移動する。
「姫菜ちゃん・・・ちょっと聞きたいことかあるんだけど良い?」
「花菜ちゃん・・・わかった」
海老名姫菜ちゃん。比企谷君に告白された彼女ならきっとなにか知ってるはず。
「ここなら良いよね。さっそく聞きたいんだけど」
「昨日の比企谷君のことだよね?」
「・・・うん。なんであんな流れになったか教えてほしいの」
「・・・」
「もしかして奉仕部に、ううん。比企谷君個人に依頼したの?私に告白してって」
「少し・・・違うかな。私から告白してなんて言ってないよ」
「ならどうなってたの?教えてよ」
「私の主観でしか分からないけど・・・それで良いなら教えられる」
「お願い」
「わかった・・・私が奉仕部に言ったのは・・・ーーー」
ーーーーー
「・・・こんな感じかな」
「なるほど・・・」
それで比企谷君は姫菜ちゃんに告白したのか・・・やっぱり依頼だったんだ。
良かった・・・私の仮説は正しかった。
ん?まてよ?これってよく考えたら私が一人で勝手に勘違いして勝手に落ち込んでたってだけなんじゃない?
それって・・・めっちゃ恥ずかしくない!?
いやああ!馬鹿みたい!ばっかみたい!!
完全に私の一人相撲じゃん!はっずかし!
こんな・・・あまりにも惨め!私最低!
「うぅ・・・」
「花菜ちゃん?」
「な、なんでもない!教えてくれてありがと!」
「ううん。そんなの良いよ。私もちょっと罪悪感は感じてるから」
「罪悪感?」
「うん・・・もう噂が出来上がっちゃってるんだよ。戸部君の告白をヒキタニが邪魔した、文化祭の時といい本当に最低だ・・・ってね」
「えっ、もう?」
またそんな事になってるの?こんどの噂はきっとすぐに広がる。そしてそれは以前の噂よりも大きく。陰で悪意に満ちた笑いを受け続けるのは傷付く。比企谷君だって例外じゃない。彼が受ける傷は以前よりも大きくなるかもしれない。
「うん・・・」
「そっか・・・まぁ比企谷君の自業自得だし気にしなくて良いんじゃない?」
「えっ?」
「あんな手段取った比企谷君の自業自得だって言ったの。比企谷君ならそんなことやったら、どうなるかなんて分かるでしょうに・・・まったく」
そのせいで私が恥ずかしい勘違いしちゃったんじゃん!本当に自業自得!
え?私の勘違いの事に関しちゃ八つ当たり?
わかってるよそんなのぉ!
「か、花菜ちゃん?なんだか冷たくない?」
「そう?比企谷君ってそういう人だって分かってる事だしね。それに私事前にそういうのやめといた方が良いよって言ったじゃん。それなのにまったくもう・・・」
また自分だけ傷付いて・・・
「そうは言うけどさ・・・やっぱりヒキタニ君のそういうところは魅力だよね?」
「え?」
そう言う姫菜ちゃんの顔は申し訳なさそうであったがどこか嬉しそうな顔をしていた。
「もう聞きたいことはないよね?じゃあまたね」
「う、うん。ありがとう」
姫菜ちゃん・・・まさかね?
そんな伏兵予想してないよ・・・
「・・・戻るか」
新幹線の席に戻ると基子と美波がすでに戻っていた。
「花菜、もう良いのか?」
「うん!二人ともありがと!」
「うん!じゃあ何があったか教えて?」
「え?それはその・・・」
くっ、私の勝手な勘違いで号泣してたなんて言いたくない。
恥ずかしいし笑われる気がする。
「良いから話せよ。約束だろ?」
「・・・話したくない」
「花菜ちゃんに黙秘権はありませーん」
「そんな!人権侵害だ!」
「良いからさっさと話せ」
「はぁ・・・わかったよ」
この後昨日の事を話すと二人は大爆笑。私は軽く死にたくなりました。
くそぉ・・・傷口に塩塗りやがって・・・許さん!
でも後で心配をかけるなと怒られたのは少し嬉しかったりしたかな・・・
ーーー
新幹線を降りて私は今最寄り駅に帰ってきた。私はここでとある人物を待っている。
その人は私と同じ最寄り駅で降りてくる。そして彼は寄り道なんかする性格じゃ無いから真っ直ぐ家に帰るだろう。
その私の思惑はバッチリ的中。駅から出てきた猫背にアホ毛の男子生徒の姿を発見した。
「比企谷君!一緒に帰ろ!」
「・・・愛川か」
少し暗くなった自宅までの帰路を二人で横に並びながら歩いていた。
比企谷君の顔は駅に居るときからずっと暗いままだ。
「そういえば比企谷君!また今回もやったんだって?」
「まあな」
「まったく・・・せっかく事前にそういうのやめといた方が良いよって忠告してあげたのに」
「最終手段が必要だったんだよ」
「そんなこと言って・・・また学校で皆に嫌われちゃったじゃん!」
「別にそんなの気にする必要は無いだろ。俺としては存在を認識されて少し嬉しいまであるぞ」
「はぁ・・・本当にどうしようもないな」
「それが俺だからな」
「まぁそうだよね。今回の告白作戦とかは比企谷君の自業自得だもんね」
「なあ・・・愛川は俺に失望しないのか?」
「え?なんで?」
「いや・・・なんでもない」
「・・・失望なんてしないよ」
「・・・」
「だって比企谷君がそんな事する人だってわかってたし!それに他に作戦が思い付かなかったら仕方ないじゃん!まぁそれでも褒められたものでは無いけどね!」
「そうか・・・」
「それに前に言ったじゃん。皆に嫌われちゃっても私だけは比企谷君の味方だって!」
「そうだったな」
少し話したら比企谷君の表情は少し曇りが取れたように感じたがまだまだ暗いままだった。
「比企谷君。何か悩みあるでしょ?」
「別に悩みなんぞ無い」
「・・・そっか。比企谷君ならそう言うよね」
「・・・」
「これだけは言わせて!もしも比企谷君の悩みで辛くて、苦しくて・・・大きくて自分だけじゃどうしようもなくなったら私に相談してね!きっと力になるならさ!」
「・・・考えとく」
たぶん比企谷君はずっと悩みを自分の中だけで溜め込むかもしれない。それでも比企谷君は私の事を頼らないだろう。それでもこれだけは言いたかった。まぁ頼られなくても私から助けに行くかもしれないけどね。
「考えといて!じゃあ私こっちだから!」
「送っていくぞ?」
「まだ七時前だし平気だよ!じゃあね!」
「そうか。またな」
まだ表情の晴れない比企谷君に別れを告げ私は自宅に向かう。
言いたかったことは言えた。なんだかスッキリしたよ。私も疲れたしはやく帰ろぉー。
それにしても比企谷君の悩みってなんなんだろう・・・
『ごめんなさい。今日は疲れてしまったの。もう休ませてもらうわね』
「っ!」
私と同じで昨日の夜から元気が無い雪乃ちゃんの顔が私の頭を過った。
なんで雪乃ちゃんはあんな表情をしていたの?姫菜ちゃんと戸部?って人の依頼の板挟み状態ならあの作戦は仕方ないって思うはず。なら・・・なんであんな元気が無いの?もしかして・・・奉仕部の人間関係に何か問題が生じた?
私は嫌な予感を感じつつ自宅に帰っていった。
おわりです!
なんだか花菜ちゃんに対するアンチが増えた気がします・・・
ほんと好きな人の告白なんて見るのは辛いんです。た、体験談とかではないですからね!?
花菜ちゃんは比企谷君にそれなりに理解はしてる設定です。ただ精神的にまだ弱くて簡単に動揺するだけです!
その辺書き表せてない自分の責任です。
すみませんでした。
それとタイトルが分かりにくいって意見があったので変えようか悩んでます。ここまで来て変えるのはどうなんだ?って思ってます。なのでアンケートとります!活動報告書に付けとくんで是非ご協力ください!お願いします!