「そうか…もうアカデミアはこのスタンダードにも…」
「ああ、しっかり警戒しておいた方がいい。それと、これも…」
「これは……人がカードに……」
「そうだ。アカデミアの奴らがやっていた」
「そうか…」
「戻せそうか?」
「分からん。とりあえず開発室には回しておく。中嶋」
「分かりました」
「実はここ最近、何人かのLDS関係者が行方不明になっている。おそらくこの事例から見て……」
「ああ、多分どこかでカードになってるだろうな…」
「分かった……ご苦労だったな」
「それじゃ」バタン
「…プロフェッサー……赤馬零王は何をしようとしてるんだ…?」
………………
「もう10時半か……すっかり遅くなっちまったな……」
「早く大浴場に行こう。晩飯は買いだめしてあるカップ麺で済ませるしかないな…」
「まぁ仕方ないな。早く行こうぜ、北斗」
「ああ」
………………
「いやはやいつ来てもやはり大きいなぁ〜」
観察結果その1 大浴場は大きい
「おや?こんな時間なのに人がいるようだな…」
「本当だ…誰だろ?」
なんか風をきる音が聞こえるな。
「とぉうりゃ!そりゃっ!ふぉっ!」
「な…なんだ…?」
「マジか……」
想像してみてほしい。夜に大浴場に入ったら、目の前に全裸で竹刀を振り回してる男がいたところを。
「あ……」
「おっ……」
だがもう遅い。目が合ってしまった。一体俺は、どういう反応をすれば良いのだろうか?
「………」
無視!
そのまま体を洗うために、シャワーのエリアに行った。
北斗は現在トイレで唸ってる。見なかったことにしようと必死らしい。
「あー疲れた〜〜」
ゴンちゃんと戦って、BBQで騒いで、アカデミアと戦った。
なかなかにハードだった。
「…♪ふりき〜った、げんかぁいをまぁたのぉりこぉえ〜て、ぼくぅはつぅよぉくなぁる、あきぃらぁめぇたくはなぁいかぁらぁ♪…」
「おい!」
「♪かそぉくぅするぅかぁぜぇにのぉってむぅかぁえるぅんだ♪…」
「おい‼︎」
「♪あしたぁすぅらいとぉしぃくなぁるほぉどぉのぉ♪…」
「おいお前‼︎」
「♪ぼくぅらのゆめぇ♪…」
「おいっつってんだろ‼︎」
「はいぃぃ!なんでしょうか?」
「正直に答えろ。さっき俺は何をやっていた?」
「な…なんの話だ……?お…俺は何も見てないぞ……」
「本当かぁ〜〜⁉︎」
「ほ…本当だ……!俺は竹刀を振り回してる全裸の男なんて見ていない!」
「おもいっきし見てんじゃねぇかぁ‼︎」
「ぎゃぁぁぁ!
ちょっと待て!俺が悪かった!謝る!謝るから!だから竹刀で殴るのはやめろ!」バタバタバタバタバタ
ガララ…「………うーん……なんだったんだ今のは……?
僕の見間違いだよな?
………うん?なんか騒がしいな………おーいカイトー……どわっ⁉︎」
「…あっ⁉︎ほ…北斗……!た…助けてくれ……!…どわっ⁉︎」バタバタバタバタバタバタ
「てんめぇ!よそ見してんじゃねぇ!」バタバタバタバタバタバタバタバタ
「どわっ⁉︎…北斗ぉ‼︎」バタバタバタバタバタバタバタバタ
「だからよそ見してんじゃ……あん⁉︎よく見りゃお前もさっきいたような……」
「ギクッ!」
「おいお前、さっき俺は何をしていた?」
「な…何を言ってるんだ……?僕は全裸で竹刀を振り回してる男なんて見てないぞ⁉︎」
「ば…バカやろっ!何口すべらせてるんだ!」
「…しまった!」
「ほう……だったらてめぇの口も塞いどかなきゃなぁ!」
「ぎゃぁぁぁ!」
北斗の方に行ったか……
あれ?さっきはそれどころじゃなかったから気がつかなかったけど、こいつって……
「…お…おい!カイト!た…助けてくれっ…!ぎゃぁぁぁ!」バタバタバタバタバタバタバタバタ
「おい、お前、刀堂刃か?」
バタバタバタバタ…ピタッ……「あん?なんで俺の名前を知ってるんだ?」
「た…助かった……」
「やっぱりそうか。それよりなんであんなことを?」
「お前らには関係ないだろ」
「おや〜?そんなこと言っちゃっていいのかな〜?」
「あん?」
「さっきのことを言いふらし…「てんめぇ!」…待て!竹刀は反則だろ!…どわっ⁉︎」
「はー…はー…言ったら殺す…」
「まぁともかく、理由ぐらいは…」
ギロッ
「申し訳ありませんでした。もう二度と言いません」
「よし。それじゃ俺は帰るからな。言ったら殺す」バタン
「はぁ…ひどい目にあった……」
「なんだったんだ…?あれは…?」
「儀式でもやってたんじゃね?www」
「儀式召喚の練習か…なるほど…」
「いや違うけど……まぁいっか…」
………それからしばらく………
「よーし、今日の授業はシンクロコースとの合同デュエル実習だ!」
相変わらず元気なことで。
「先日融合コースともやったが、本来この授業は高学年になってからやるものだ。それを早くもできるのだからしっかりまなぶこと。
それとこれは大きな声では言えんが…実は先生、シンクロコースの担任とはソリが合わなくてな。今日無様な姿を見せると、後で何言われるか分からん。というわけで、絶対勝て!いいな⁉︎これで勝てば、後であんの憎たらしいやつを思いっきり笑ってやれる…!」
「個人的な欲望丸出しだな…」
「まぁ荒木だし…w」
………………
「お待ちしていましたよ、荒木先生。38秒遅刻ではないですか?」
「お前は相変わらずだな…菅谷……」
「そんなことはないですよ。荒木先生が時間にルーズなのがいけないのです」
「なにぃ…⁉︎…例えばさっき38秒と言っていたが、いったいいつを持って決定している?お前が俺たちの姿を見た時か?それともお前が俺に話しかけた瞬間か?え?」
「ふっ、先生も変わりませんねぇ…」〜〜✴︎〜〜「まぁなぁ…w」
「よぉ、お前らエクシーズコースだったんだな」
「ああ、まぁな」
「君はこないだの…」
「改めて自己紹介しとくぜ。俺はシンクロコース所属の刀堂刃」
「刃か。よろしく。僕はエクシーズコース所属の志島北斗」
「カイトだ」
「よろしくな、北斗にカイト。ところでお前ら、模擬デュエルは誰が出るんだ?」
「模擬デュエル?」
「最初にやるやつだ」
「ああ、前北斗が高津真澄とやってたあれか……」
「分からない。多分また直前に指名されると思う」
「そうなのか?俺たちは事前に決まってるんだが…」
「まぁ荒木だしw」
「それを言ったら、元も子もないじゃないかw」
「でも決まってるって、じゃあ誰が出るんだ?」
「俺だ」
「君が?」
「ああ。それよりお前ら、決まってないならちょうどいい。どっちか出ろ」
「は?」
「こないだの礼をたっぷりしてやらねぇとなぁ」パキポキ
「www全裸でしn…」
「おい!」
「すみませんでした」
「ともかく……「おい、カイトー!ちょっとこーい!」…あん?」
「なんか俺、荒木に呼ばれたみたいだわ。ちょいと行ってくる」
「ああ」
「…なんすか?」
「模擬デュエル、エクシーズコースからはお前が出ろ」
「俺が?」
「そうだ。お前が出て、こんの憎たらしい菅谷に目にものを見せてやれ」
「おやおや、言ってくれますねぇ、荒木先生」
「ほんとイラつくな…お前」
「てかなんで俺?北斗でよくないっすか?」
「北斗は前回やってるからな。それにお前の方が確実だ」
「まぁいいや。りょうか〜い。がんばるわ」
「頼むぞ。俺も枕を高くして寝たい」
「はいよ」
「…それにしてもあんなジュニアユースからの転校生に任せるとは、目が狂いでもしましたか?」
「そんなわけねぇだろ。それより首を洗って待っとけよ、菅谷。あいつは強ぇぞ」
「それはどうでしょうかねぇ?転校生に負けるほど、うちの生徒は弱くはありませんよ」
「はっ、言ってろ」
「…なんだったんだ?」
「喜べ刃。模擬デュエルの代表、俺になったぞ」
「マジか⁉︎」
「ああ」
「来たぜ来たぜ!覚悟しろよ、カイト!」
「お前がなw」
「よーし、全員集まれー!」
………………
「よーし、それでは早速模擬デュエルをやるぞー!
こっちの代表はカイト、お前だ。頼んだぞ」
「はいよ」
「菅谷、そっちの代表は誰だ?」
「刀堂君、出なさい」
「ああ…さぁーて、こないだの恨み、たっぷりとお返ししてやるぜ」
「みんなも聞いて欲しいんだが、以前もやったこの模擬デュエルは、異なる召喚法を操る者同士が戦う。実際に大会とかでは、よくある光景だ。自分には関係ないと思わず、しっかり学び取って、今後に生かして欲しい」
「うぃーす」
「はーい」
いくつか返事があった
「それじゃあ早速始めようか」
「いくぜ!」
「ああ!」
「「デュエル‼︎」」
「先攻は俺だ。俺は永続魔法、炎舞ー天キを発動!このカードの発動時、デッキからレベル4以下の獣戦士族モンスター1体を手札に加える事ができる。俺はXXーセイバー ボガーナイトを手札に加える。
そしてそのまま召喚!このモンスターが召喚に成功した時、手札からレベル4以下のXセイバー1体を特殊召喚できる!俺はチューナーモンスター、XXーセイバー フラムナイトを特殊召喚!さらに手札のXXーセイバー フォルトロールは自分フィールドにXーセイバーが2体以上いる時、特殊召喚できる!行くぜ!俺はレベル4のXXーセイバー ボガーナイトに、レベル3のXXーセイバー フラムナイトをチューニング!光差する刃持ち、屍の山を踏み越えろ!シンクロ召喚!出でよ、レベル7!X-セイバー ソウザ‼︎
そして俺は永続魔法、生還の宝札を発動!墓地からの特殊召喚に成功するたびに、1枚ドローする!さらに俺はフォルトロールの効果発動!1ターンに1度、墓地のレベル4以下のXーセイバー1体を特殊召喚できる!俺はレベル3のチューナーモンスター、XXーセイバー フラムナイトを墓地より召喚!生還の宝札の効果により、1枚ドロー!もういっちょ行くぜ!
俺はレベル6のフォルトロールに、レベル3のフラムナイトをチューニング!白銀の鎧輝かせ、刃向かう者の希望を砕け!シンクロ召喚!出でよ!レベル9!XX-セイバー ガトムズ‼︎
さらに永続魔法、炎舞ー天キは、自分フィールドの獣戦士族モンスター1体の攻撃力を100ポイントアップさせる!ガトムズの攻撃力は3200にアップ!カードを1枚伏せて、ターンエンドだ」
「いきなりシンクロ2連発かよ…」
「お前もこれくらいはやってくれよ?じゃねぇと張り合いがねぇからなぁ」
「やれやれ……俺のターン、ドロー!俺は魔法カード、トレードインを発動!手札の銀河眼の光子竜を墓地に送り、カードを2枚ドローする!さらに魔法カード、アクセルライトを発動!自分フィールドにモンスターが存在しない時このターンの通常召喚権を放棄する代わりに、手札またはデッキからレベル4以下のフォトンまたはギャラクシーモンスターを特殊召喚できる!俺はフォトン・チャージマンをデッキから特殊召喚!」
「攻撃力1000だとぉ⁉︎」
「攻撃力1500以下のモンスターが特殊召喚されたことにより、魔法カード、地獄の暴走召喚を発動!デッキから同名モンスターを2体、特殊召喚!さらに永続魔法、ホログラム・プロジェクションをフォトン・チャージマンを対象に発動!」
「なるほどな、これが狙いか…」
「俺はレベル4のフォトン・チャージマン1体とホログラム・プロジェクションでオーバーレイ!2体の光属性モンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ、ランク4!輝光子パラディオス‼︎」
「おっ、早速来たな」
「輝光子パラディオスの効果発動!オーバーレイユニットを2つ使うことで、相手モンスターの攻撃力を0にし、効果を無効にする!俺はガトムズを選択!」
「なにぃ⁉︎」
「さらに残りのフォトン・チャージマン2体でオーバーレイ!2体のフォトンモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ、ランク4!輝光帝ギャラクシオン‼︎」
「お、お前も2体目だな」
「まぁな、俺はギャラクシオンの効果発動!オーバーレイユニットを2つ使うことで、デッキから銀河眼の光子竜1体を特殊召喚する!
闇に輝く銀河よ。希望の光になりて、我が僕に宿れ!
光の化身、ここに降臨!
現れろ、銀河眼の光子竜‼︎」
「攻撃力3000だとぉ⁉︎こいつがお前のエースか……カッケェじゃねぇか!」
「それはどうもw…行け、パラディオス!ガトムズを攻撃!
フォトン・ディバイディング!」
「おっと、だがそうはいかねぇ。罠発動!炸裂装甲!パラディオスを破壊する!」
「ちっ、ならば銀河眼の光子竜!ソウザに攻撃!破滅のフォトン・ストリーム!」
「ぐっ……だがソウザが破壊されたことにより、補給部隊の効果で1枚ドロー!」
刃 LP 4000→3500
「行け、ギャラクシオン!ガトムズを攻撃!」
「ぐぉっ」
刃 LP 3500→1500
「カードを1枚伏せて、俺はターンエンドだ」
「やるな、カイト」
「ソリティアしまくってるやつに言われたくないんだが…」