カイト編   作:シェルター15

9 / 16
志島北斗

「疲れた〜‼︎」

 

俺は今、自分の部屋に戻ってきている。

 

「ここ一ヶ月ほど君の姿を見なかったけど、どこに行っていたんだ?」

 

「エクシーズ次元」

 

「は?」

 

「なんでもないよwww

ちょっと社長の命で出かけてただけだからwww」

 

俺はエクシーズ次元で、一ヶ月程うろちょろしてた。

主に不審者から逃げて、瑠璃ちゃんを探してたんだけど。

 

というか一ヶ月ほど行って来いというのが、社長様のご命令だったからな。1ヶ月も行く必要なかった気がするが…

 

「そうか…」

 

「そうそう」

 

「それはそうと、君がいない間に僕のデッキに新しい仲間が加わってね。見てくれ、セイクリッド・トレミスM7だ!」

 

「おお〜!」

 

「ふふふ、どうだ、かっこいいだろう!

この効果がまた強力で………」

 

トレミスM7が加わったのか。これはまた手強くなるな。

 

なぜ北斗がここにいるかというと、ここはLDSの生徒のための寮だからだ。生徒が希望して、親が承諾すれば入れる。

 

部屋は2人一組で、基本的に制約はない。

 

ルームメイトはランダムで決まるらしいが、できるだけ仲の良い子達で組ませるらしい。その方が、楽しく育つやらなんやら。あと昔いじめ問題が起きて、親からの苦情が殺到したらしい。

 

まぁ嫌いな奴と一緒の部屋よりは断然良い。

 

別に俺は、こいつと友達かは分からないけど……

普通に良いやつだから、普通に当たりだろう。

 

こいつからは、デュエルが、特にエクシーズ召喚が大好きだという気持ちがよく伝わってくる。

 

それ自体は良いことだが、もうちょっと強くならないもんかね……

 

因みに北斗にだけは、社長の部下?になったことを伝えてある。素直に讃えてくれた。

 

ちゃんと口止めにも応じてくれた。

 

絶対に勝ってやるとも言われたけど。

 

やっぱり良いやつだな。

 

ここでは、強さはともかく色々なデュエリストがいる。

 

だから対戦相手に困る事はない。

 

いざとなれば、伊藤先生とか社長もいる。

荒木は……まぁ……そうだね………

 

「だから、この時にこの効果を使えば……っておい、聞いているのか!」

 

かく言うこいつとも、エクシーズ次元に行く前に何度も戦った。

全部俺が勝ったけど。

 

「全く、君は上の空でいることが多すぎるぞ!」

 

「そうかな?」

 

「せっかく帰ってきたんだ。百聞は一見に如かず。お疲れの意味も込めて、僕の新たな仲間たちの力を見せてやる!」

 

デュエルを挑まれた。

やるのかって?

 

当たり前だろう!

 

「よっしゃ、受けて立つぜ!」

 

「さすがカイトだ。じゃ、デュエルスペースに行こう!」

 

「おう!」

 

 

 

 

 

「久しぶりだな〜ここは」

 

「そういえば君はそうだね。君がいない間も、僕は毎日のように通ってたよ」

 

「お、それは期待できるな」

 

「当たり前じゃないか!今度こそ、君に勝ってやる!」

 

「「デュエル‼︎」」

 

「行くぞ!

闇に輝く銀河よ!

希望の光となりて、我が僕に宿れ!

光の化身、ここに降臨!

現れろ、銀河眼の光子竜‼︎」

 

「現れたな、銀河眼の光子竜!」

 

「お前にこのモンスターが倒せるかな?」

 

「勿論だ!見るがいい!これが僕の新しい仲間だ!

眩き光もて降り注げ!エクシーズ召喚!現れろ!ランク6!

セイクリッド・トレミスM7‼︎」

 

「トレミスM7か……」

 

「行け、M7!銀河眼の光子竜を破壊しろ!」

 

「銀河眼の光子竜が破壊されただと⁉︎」

 

「どうだ!

これが今の僕の力だ!」

 

「やるようになったな……

最初の頃なんか、俺に遊ばれてたのに……」

 

「僕とて、いつまでも君に弄ばれている訳にはいかないんでね!」

 

「そうか……成長したな……」

 

「僕の目標の1つは、君を超えることだ!このまま一気に勝たせてもらう!」

 

「なるほど……

ならばお前の目標として、お前が超えるべき壁の一部を見せてあげよう!」

 

「どういうことだ?」

 

「これから召喚するモンスターは、俺の切り札のうちの1体だ!いくぞ!」

 

「面白い!どんなモンスターだろうと、乗り越えてみせる!」

 

「俺は装備魔法、銀河零式を発動!墓地の銀河眼の光子竜を復活させ、このカードを装備する!さらに魔法カード、銀河遠征を発動!」

 

「銀河零式に銀河遠征………

2枚とも僕とのデュエルでは、一度も使った事がないカード……

なるほど……

まだ僕は、君の実力の片鱗も見てはいなかったということか……!」

 

「銀河遠征は、自分フィールドにレベル5以上のギャラクシーモンスターがいるとき、デッキからレベル5以上のギャラクシーモンスターを守備表示で特殊召喚できる!

降臨せよ、光の化身!

2体目の銀河眼の光子竜!」

 

「銀河眼の光子竜が2体……!

ともにレベルは8……まさか!」

 

「俺はレベル8の銀河眼の光子竜2体で、オーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!

現れろ、銀河究極龍No.62!

宇宙に彷徨う光と闇。

その狭間に眠りし、悲しきドラゴンたちよ。

その力を集わせ、真実の扉を開け!

銀河眼の光子竜皇‼︎」

 

「ギャラクシーアイズ……プライムフォトンドラゴン………!」

 

「俺は銀河眼の光子竜皇で攻撃!

この瞬間、銀河眼の光子竜皇の効果発動!

このモンスターがバトルするときオーバーレイユニットを1つ使うことで、フィールドに存在するランクの合計×200ポイント攻撃力をアップする!」

 

「なんて効果だ……!

ぐぁぁぁぁ」

北斗 LP 0

 

「………負けた………」

 

「お疲れー」

 

「今日も勝てなかったか……」

 

「でもだいぶ強くなってたよ。少なくとも、俺にプライムフォトンを出そうと思わせるぐらいには」

 

「でも今のモンスターも、君の数ある切り札の内の1体に過ぎないんだろう?」

 

「まぁ…そうっちゃそうだけどね……それと今のモンスターのことは他言無用で頼む」

 

「ああ、わかった。それにしてもあれで本気じゃないなんて、まだまだ君に勝つ日は遠いな……」

 

「まぁ今の調子で伸びれば、その内勝てるよ。

どうする?もう一度やる?」

 

「いや、今日はもういい。それよりも、僕のデッキを色々と改造したいんだ。カードショップに行かないか?君の意見を聞かせてくれ」

 

「別に構わないけど…

お前が倒したい相手に、自分のデッキを見てもらうのもどうかと思うけど…」

 

「いや、悔しいが今の僕では、到底君には敵わない。強くなるためには、僕より強い、君の意見は必ず参考になる。倒したい相手ではなく、友達として協力してほしい」

 

「んー…まぁいいか……

んじゃ、行きますか」

 

「ありがとう」

 

 

 

 

 

「ついたついた」

 

「ここか…」

 

来たのは、前にハルカちゃんと来たカードショップだ。

相変わらず大きい

 

「さて、お前はエクシーズモンスターのエリアだな。

どこにあるんだ?」

 

「こっちだ」

 

「スゲェな、覚えてんのか」

 

「ここには何度も来ているからね」

 

俺には、とても覚えられそうにない。

 

「ここだ」

 

そこは見渡す限り、黒い壁が出来ていた。融合エリアは紫の壁が出来ていたが、これもまた壮観だ。

 

「セイクリッドXモンスターは、ここにある」

 

メチャメチャいろんなカードがあった。

OCGには無かったものまで。

俺も買いたいな。

 

フォトンが無いのが悲しい。

前に来たときに調べ回ったが、フォトンは無かった。

ギャラクシーも。

 

別に俺には、神に作ってもらったアニオリカードがあるからいいんもんね!別にカイトのファンデッキのカードはフォトンとギャラクシーばっかりで、バリアン世界が存在しないこの世界には存在しないから強化できなくて残念なんて思って無いんだからね!

 

当然といえば当然だが、ナンバーズも売っていない。だがその点は問題無い。OCG時代に課金しまくって、全部手に入れた。

 

だがここには……

 

「なるほど……

俺が知らないカードもたくさん売ってるんだな……」

 

「ここには、全てと言っていいほどのカードが揃っている。それに僕はここに売っているエクシーズモンスターは、全て把握している。だから君が僕の知らないエクシーズモンスターを召喚する事は、正直まだ信じられないよ」

 

「あはは……」

 

この世界にバリアン世界とかナンバーズがあったら、大事件だなwww

そんなことはあり得ない。

あるはずがない。

 

「それで、お前はどういうデッキにしたいんだ?」

 

「今回君に負けた理由の1つは、攻撃力の不足だと思ってる。前々から思っていたことなんだが、僕のデッキはバウンスには優れているが、単純な殴り合いには弱い。だから今回は、その弱みを克服したい」

 

「つまり、火力がもっと欲しいということか……

確かにセイクリッドモンスターは強力だけど、攻撃力は安心できる数値じゃないもんな……」

 

「その通りなんだ」

 

「うーむ……

もしお前が俺のプライムフォトンを想定してんのなら、それはムリがあるぞ。あのモンスターは、脳筋の戦闘専門だ。そもそも火力重視の俺のデッキと、バウンス中心のお前のデッキじゃ、根本的に戦い方が違う。セイクリッドにはセイクリッドの闘い方がある」

 

「それはそうだけど、決定力が不足していることは間違いない。素の最高打点が、M7の2700しかないからね。3000ぐらいは欲しいとは思うんだ」

 

「なるほど……

というかとりあえず、お前のデッキを見せてもらってもいいか?よく考えたら俺、お前のデッキ把握して無かったわ」

 

「………そういえば君に見せた覚え無かったな……

それじゃ、デュエルスペースに行こうそこなら広げられる」

 

「え?デュエルスペース?前来た時は無かったけど……」

 

「1ヶ月ほど前に出来たんだ。店内に簡単なスペースが欲しいという意見があったらしい」

 

「助かるな。そんじゃ、そこに行こう」

 

「ああ」

 

その意見出したの俺なんだけどな……

 

 

 

「広ぇ……」

 

今俺はデュエルスペースに着いたところだ。

 

来てみてびっくり。広い。見渡す限り机と椅子。

 

だがそれよりも一番の問題は……

 

エレベーター乗ったぞ、俺。

 

いやね?

エレベーター自体は何度も乗ったことあるよ?

 

だけどカードショップに来て、エレベーターに乗るとは思わんかった。

 

流石ワンフロア、1種類だ。

 

ちなみにここの設計は

 

1階が通常モンスターエリア

2、3階が効果モンスターエリア

4階が魔法カードエリア

5階が罠カードエリア

6階が融合、シンクロ、エクシーズモンスターエリアだ。

 

あまり認知されていないせいか、エクストラデッキのカードは乏しい。

そして新たに7階ができ、そこにこのデュエルスペースが設置されている。ひょっとしてペンデュラムモンスターが出たら、8階ができるのだろうか?

広すぎだろ‼︎

 

まぁ別に俺には関係無い。

そんなことは俺の管轄外だ。

 

「さて、適当なことにでも座りますか」

 

「…この辺りが空いてるな」

 

「………さてと、じゃあ早速見せてくれ」

 

「こんな感じだ」

 

「…なるほど……」

 

見せてもらったデッキは、いかにもセイクリッドと言った感じだった。逆に、ここまでセイクリッドなデッキを作れるのはすごいと思えた。

 

「すごいな……

セイクリッドだらけだな……マジで……」

 

「まぁね、セイクリッドとは僕の名前と同じで、星をテーマとしているからね。星というのは、とてもロマンがある気がするんだ。君も僕のセイクリッドのように、光や銀河という、宇宙をイメージしているテーマを使ってるじゃないか」

 

「ん?ああ…まぁね……」

 

俺の場合はそういうんじゃなくて、カイトのファンデッキを使ってるからああいった構成なんだけど…

ん……?

 

「あれ…?オネストは入っていないのか?」

 

「オネスト?」

 

「ああ、オネストは、バトルするときに光属性のモンスターの攻撃力を、バトルする相手のモンスターの攻撃力分上げられる効果を持つモンスターだ。光属性の攻撃力を上げたいのなら、一番手っ取り早いと思うんだけど……」

 

「なんだ?それは?」

 

「オネストを知らないのか?

え…と……俺も確かサイドデッキに……ああこれだこれだ。見たことないか?」

 

「いや……見たことないな……

エクシーズモンスターならほとんどわかるけど、効果モンスターは数が多すぎるからな…

基本セイクリッドモンスターしか見ていなかったよ…」

 

「なら、このモンスターはオススメだぞ。セイクリッドは光属性が中心のデッキだからな」

 

「うーん………でもセイクリッドモンスターじゃないんだよなぁ……」

 

「あ、そこに拘ります?」

 

「まぁね……」

 

「うーん………なら、ビーハイブとオメガとプレアデスを並べるしかないかな………」

 

「プレアデスはすでにデッキに入っているけど、残りの2枚は使っていないんだ。カードプレイイングが追いつかなくてね……」

 

「つまり、手札をもっと増やせればいいということか?」

 

「そういうことになるのかな…単純に僕の力量も足りないんだろうけど…」

 

「決闘者の腕前は経験を積むしかないけど、ドローやサーチソースを増やすことは今でもできる。

セイクリッドの星痕とか超新星とかは入っていたから、お前さえ良ければ、セイクリッドじゃないカードを使って強化することもできるけど…」

 

「うぬぬ……うぅむ……いや…くぅ…ぬぉ……ぐぅ……ぬぅ……モンスター以外なら…まぁ…いい…か………」

 

「いや、一応言っておくけど、別に根本から作り替えたり、別のカテゴリカードをバンバン入れていこうとかそういうんじゃないぞ?」

 

「?違うのか?」

 

「あ、やっぱ勘違いしてたのね……

俺が言ってたのは、汎用カードを工夫しようってことなんだけど……」

 

「そういうことなら、いろいろ試してみるのも面白いな」

 

「だろう?それじゃあ君のデッキも見たことだし、もう一度カード売り場に戻るか」

 

 

 

 

 

「とりあえず罠カードエリアに来たけど、何を探しているんだ?」

 

「安全地帯っていう永続罠カードだ」

 

「安全地帯………これか?」

 

「おっ、それそれ〜〜

その罠は、モンスター1体に破壊耐性を与えることができるカードだ」

 

「確かに強力な効果だが、逆にこのカードが破壊されちゃったら、元も子もないぞ」

 

「だがそこで、セイクリッド・オメガの効果を使えばどうなる?」

 

「オメガの効果を……?

オメガの効果は、味方が魔法と罠の効果を受けなくすること………なるほど!」

 

「そ!対象のモンスターの破壊を防ぐことができるんだ。

そもそも、その罠自体もそうホイホイ破壊されるわけではないけどね」

 

「だが、ダイレクトアタックができなくなるというのは……」

 

「ノーリスクでこれだけの効果を得ようってのも虫が良すぎる話だからな…

まぁ使うかを決めるのは俺じゃない。お前自身だ」

 

「考えておこう…」

 

「まぁあとは………」

 

 

 

帰り道〜〜〜

 

 

「なんだかんだ買ってしまったな……」

 

「まさかエフェクトヴェーラーを知らないとは思わなかったぞ」

 

「そう言ってくれるな。まさかそんな便利なモンスターがいたなんて思わなかったんだ」

 

「wwwまぁなんだかんだ言ってオネストも買ったしな」

 

「ああ、結局買ってしまった。帰ったら、早速これらのカードを組み合わせて、デッキを強化しよう」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。