歓迎パーティーだよ!
「それじゃ、18時に成ったら食堂まで来てね」
「分かりました」
「それと、さっき言い忘れてたけど貴方の住む所が決まったの、戦艦寮の大和達の隣りの部屋に決まったわ、今日1日、長門を付けるから案内してあげて、その後は、自由にしていて構わないわ」
「ありがとうございます」
「いいのよ。じゃまた後でね」
「はい、失礼します」
「失礼した」
私と長門は、執務室を後にした。
「では、咲夜寮まで案内するから付いてきてくれ、それから分からないことがあったら何でも聞いてくれ」
「分かったわ、それはそうと長門、食堂での事忘れたとは言わないでしょうね?」
「い、いや、あの時は済まなかった」
「いいわ許してあげる、だけど・・・条件があるわ」
「な、なんだ」
「貴方の少女趣味をバラされるのと激辛カレーを食べるこのどっちかを選んで貰うわ」
私がそう言うと、長門は顔面蒼白に成って固まってしまった。
「何故」
「ん?」
「何故、貴様いえあなた様がそのような事を知っているのですか?」
「ウフフ、企業秘密よ、さぁ選んで」
「それ以外は..」
「無いわ」
「そこを何とか」
「う〜ん、後10秒で決めないとどっちも決行するわよ?」
「10.9.8.7.6」
私がカウントダウンを始めると長門は、表情を忙しなく変えて葛藤していたがいよいよ猶予が無くなってきて、慌てて答えた。
「か、カレーでカレーで頼むだから、趣味だけは趣味だけは」
「分かったわ、寮にもってくるように妖精さんにお願いしとくわね」
「あぁ」
「それじゃ長門案内お願いね」
「....分かった」
長門はこの時、咲夜を怒らしてはイケないと心に刻んだそうな。
その後、何ともなく寮の前までやってきた。
「ここが、戦艦寮だ、部屋に案内するから付いてきてくれ」
そう言うと、長門は寮の中に入っていった。
中に入って三階に上げり一番端のドアの前で長門が立ち止まった。
「ここが、咲夜の部屋だ、まだ何も無いが我慢してくれ、必要な物があったら寮長の山城まで言ってくれ」
「分かったわ、それと長門部屋に入ってくれる?」
「ん?何故だ?」
「決まってるでしょ、激辛カレーよ」
「い、今からまだ、心の準備が....」
「情けないわね、長門貴方それでもビックセブンなの?」
「いや、それとこれとは....何でもありません」
長門は、肩を落として絶望に染まった顔をしながら部屋に入ってきた。
そこに、妖精さんがタイミングよくカレーを持ってきた。
「咲夜さぁ〜んカレーもって来た感じですぅ〜」
「ご苦労様」
「はいですぅ〜」
妖精さんは、ニコニコしながらカレーを持ってきてくれた。
きっと長門には、その笑顔が死神の笑みに見えたに違いない。
「さぁ、長門さん食べてくださいな」
「わ、分かった」
そして長門は、カレーを見て躊躇していたが、突然声をあげて食べた。
「どうにも慣れ!」ガブッ
「おれ?辛く無い」
「あれは嘘ですよ長門」
「え?」
「確かにあの時は、許さないと思いましたけど、長門や提督には、色々お世話に成りましたから今回だけは、見逃す事にしました。だけど・・・次は無いですからね」
私が、笑顔でそう言うと何故か長門が無言で何度も何度も頷いていた。
「それじゃ、食べ終ったら生活用品の買出し手伝って貰っていいですか?」
「あぁ、分かった」
その後、カレー(甘口)を食べ終わった長門と共に日用品を買いに出掛けて、戻って来ると丁度いい時間帯に成っていたので、食堂に向かう事にした。
食堂に入ると昼間とは、内装が様変わりしていた。
長テーブルは、全て片付けられ丸テーブルが変わりに等間隔で並べられていて所謂、立食パーティーの体を装っていた。
その、食堂に1歩踏み出すと提督の声が聞こえてきた。
「皆!今日の主役が来たみたいだから、拍手で迎えて上げて!」
提督がそう言うと、艦娘達が一斉に拍手をして来た。
「咲夜こっちに来て皆に挨拶して頂戴」
「分かりました」
私は、一段周りより高くなっている場所に上がり挨拶をした。
「はじめまして、咲夜といいます。若輩者ですがこれから皆さんとと共に戦って行きたいと思っていますので、今後共どうぞよろしくお願いします」
と私が簡潔に挨拶を済ませるとまた、艦娘の皆が拍手をしながら、
「美人さんだぁ」
「咲夜さぁーん」
「スリーサイズ教えてぇー」
「咲夜の喋り方変わってる」
「あれ誰だ?」
などといった声が聞こえてきた。
1部咲夜の言葉遣いが変わって戸惑っている艦娘もいたが。
「はいはい、皆落ち着いて一気に聞いたら咲夜が困るでしょ」
提督がその場を収めてくれた。
「先ずは、咲夜の艦種とスペックの説明からお願いね、それから、皆の質問受け付けるから」
「分かりました、先ずは私の艦種からですね。
私は、重装甲護衛型双胴式戦艦という艦種に成ります。双胴式戦艦とは、通常の船体を二つ繋げたモノをいいます。ここでの利点は、排水量が増える事によっての重兵装の搭載が可能になる事です。欠点としては、速力や舵の効きが悪くなる事ですがその点は、補助兵装でカバーしています。次にスペックの説明をしますね。排水量は、170000tで満載排水量は、210000t全長369m、全幅84m、吃水15.3m、装甲は46cm、主機は核融合炉Ⅱ、最大速力76.9kt巡航速度39.8ktです。兵装は、主砲の61cm75口径3連装砲8基24門、副砲15.5cm75口径4連装8基32門、決戦兵器α波動砲1基、対空兵装は、35mmCIWS18基、対空パルスレーザーⅢ18基、多目的ミサイルVLSIII16基、ASROC対潜III3基です。航空機は、瑞雲2機に晴嵐改4機です。私のスペックは、こんな所です」
私は、そこまで言って周りを見回して見ると前に説明していた天龍達や長門そして提督以外の全艦娘が口を開けてポカーンとしていた。
流石、戦艦と言ったところか直ぐに再起動を果たした大和が提督に内容の真偽を確認していた。
「提督、彼女のスペックは本当なのですか?」
「信じられないかもしれないけど、本当の事よ」
それを聞いた艦娘達から動揺の声が上がった。
「そんな事が....」
「島風より速いなんて」
「早く弄りたいハァハァ」
「これは、取材のしがいがありますねウフフ」
などと言った声が上がった。
「それじゃ、質問がある娘は、挙手してね」
提督がそう言うと全員が手を上げた。
「じゃ、先ずは伊勢から」
「私は、航空戦艦の伊勢だ、質問だがミサイルとはなんだ?」
「えっと、ミサイルは噴進弾の1種みたいな物です」
「どう違うのだ?」
「確か、追尾出来るか出来ないかの違いです」
「成程....」
伊勢はそう言うと何かを考え始めた。
「次いくわよ」
次に当たったのは、防空駆逐艦の秋月だった。
「私は、防空駆逐艦秋月です。さっき言っていた防空兵装の対空パルスレーザーってなんですか?」
「パルスレーザーって言うのはね。簡単に言うと光を増幅して撃ち出す兵装よ」
「光を集めたらどうして攻撃できるんですか?」
「う〜ん、秋月は虫眼鏡で太陽の光を集めたらどうなるか知ってる?」
「はい、それぐらいなら知ってます」
「それなら、分かるでしょ?光を一箇所に集めると紙とかに火を付けることが出来るのがそれを大型化して撃ち出す事が出来るようにしたのがパルスレーザーよ」
「何となく分かりました」
「ごめんね、うまく説明出来なくて」
「いえ、そんな事ありませんよ」
それから、艦娘達に様々な質問をされてヘトヘトに成った頃に提督のストップが掛かって質問大会は、終了した。
「咲夜お疲れ様」
「あっ、提督」
「咲夜食べてる?」
「はい、食べてますよ」
「どお?ウチの艦娘達は?」
「そうですね、皆いい娘達だと思いますよ」
「そっか....皆事お願いね」
「はい」
こうして、咲夜の歓迎パーティーは盛況?のもとに終了した。
next time
誤字脱字等々ありましたらアドバイス、御指摘の程よろくお願いしますm(_ _)m
また、感想や評価など付けてもらえたら幸いです。