(はぁ~アップデート長いなぁ~)
ユグドラシルサービス終了の日、
(終了までに間に合うかな…)
時刻は23時30分を回っておりサービス終了までにインできるかどうかも怪しくなってきた。
「ユグドラシル」それは12年前に日本のメーカーが満を持して発表したゲームでありこのゲームはプレイヤーの自由度が異様なほど広い。
今の時代ではありえない自然を堪能することもできるし、さまざまな種族や職業を選びどのようなキャラクターにもなることが出来る。
そのゲームで鬼塚はゼロと名乗り異形種ギルドの「アインズ・ウール・ゴウン」のメンバーとして活動していた。
異形種ギルドとは、その名の通り人間でない異業種のみで構成されているギルドでスライムやゾンビ、スケルトンなど様々な異形種がいるなかゼロの選んだ種族は「鬼」だった。
なぜ鬼を選んだかそれはとてつもなく安直な理由で、「鬼塚」だから。それ以上でも以下でもなくそれだけ。
そもそも選べる幅が広すぎて鬼塚には種族ごとの特性を考えてとか、どうゆうプレイスタイルで行きたいなど難しいことを考える頭を持ち合わせてないので直感で自分がかっこいいと思う理想の「鬼」を作りたかった。ただそれだけではじめたゲームであった。
アップデートが完了すると時刻はすでに23時59分。ギリギリであったが最後くらい自分の作ったゼロを見に行くために、そしてお気に入りだったあのキャラを見に行くために鬼塚はユグドラシルを起動した。
「それは本当か!!!!」
玉座の間にモモンガの声が響いた。
「はい。至高の御方の私室を清掃させております一般メイドからゼロ様が私室にて倒れておられると報告があり、その後セバスも確認しているので間違いないかと思われます」
アルべドからの報告を受けてモモンガは動揺しては沈静化、興奮しては沈静化を繰り返していた。
(なんで俺がこの世界に来てから1週間も遅れてゼロさんは来たんだ…まぁ、そんなことよりも早く会いに行かないと!!)
「アルべドよ案内せよ、そして・・・にも来るよう伝えよ」
「はっ」
「知らない天井だ…いや知ってる気もするな」
「またまたべたなセリフを、知ってる天井ですよゼロさん」
ゼロの耳に低めの落ち着く声とカタカタという音が聞こえそっちのほうを見ると
「がいこ…モモンガさん?て口が動いてる?一年でこんなに進歩したんですか」
「骸骨はないですよ…事実ですけど、それにこれはアップデートじゃなくて現実ですよ」
「はぁ?」
「あのですね……」
モモンガが今まであったこと、NPCたちが自分の意志を持っていることそしてこの世界が現実になってしまっていること伝えた。
「マジなんですね…」
「えぇ、大マジですよじゃあそろそろ証拠を見せましょうか<
「あ、はい」
急にいろいろ言われてオーバーヒート寸前のゼロ、それを軽く流してモモンガがどんどん話を進めていく
「おい!入っていいぞ」
「失礼いたします」
モモンガが合図するのと同時に澄んだ声とともにユリ・アルファが入ってきた。
「ユリだ!!…あ」
ゼロはテンションが上がりすぎて叫んでいた。