ユリに恋した鬼   作:幸運 タク

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戦闘がうまく書けなかった…


六話

「「「うぉ~!!!!」」」

雲一つない青空の下、円形闘技場を埋め尽くしている様々な異業種たちが歓声をあげている。

そしてその視線の先にはゼロとコキュートスが立っている。

 

 

 

 

 

 

(やだ~!!!!!!)

大勢の注目を浴びることがただでさえ嫌いなのに今自分を見ているのはほとんどが異形種であり目の前にはでかい虫が剣を構えている状況でゼロは泣きそうになっていた。

(観客がいるとか聞いてないよ~コキュートスやる気満々だし…逃げたいよ…いい天気だなぁ~)

絶体絶命の状況でゼロは全力で現実逃避をしている。

ちなみにモモンガから逃げ出さないようにリング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンは取り上げられているため逃げることはできなくなっている。

 

 

 

 

”ズドン”

ゼロが現実逃避をしていると客席からアウラが飛び降りてきた。

「ただいまより、ゼロ様とコキュートスの模擬試合を行います!!」」

 

 

 

「「「うあああぁぁあぁぁ!!!!」」」

アウラが開会を宣言した瞬間さらに大きな歓声が会場を包む。

 

 

「では、最初にモモンガ様より一言いただきたいと思います」

アウラがそう言った瞬間会場が静寂に包まれた。

「今日の模擬試合をみんな楽しんでくれ。コキュートスは相手がゼロさんだからと言って手を抜かなくてもいいからな。ゼロさんは(せいぜい)頑張ってください」

モモンガの一言で会場のボルテージは最高潮まで達した、ゼロを除いて。

 

 

 

「ただ戦うだけなのも面白くないから勝者には褒美をやろう。だから両者とも全力を尽くしてくれ」

モモンガ言った一言でコキュートスに嫉妬の目が集まる。ゼロの模擬試合の相手に選ばれただけでなく、もし勝てばモモンガから直接褒美をもらえるという配下にとっては身に余るようなことを言ってもらえたからである。

 

 

 

「ガチッガチッ」

コキュートスが牙を鳴らし周りの温度が少し下がる。

 

 

 

 

 

(やる気が増しちゃったよ~)

ゼロにとってはどんどん悪い状況になっていく。

 

 

 

 

 

「ゼロ様、本日ハヨロシクオネガイイタシマス」

「う、うんお手柔らかにお願いね~」

「マタマタゴ冗談ヲ」

(本気だよ~)

ほんとに本気でかかってきてほしくないゼロの気持ちはこの場にいる者の中ではモモンガともう一人以外にはわかっていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゼロ様は大丈夫かしら…」

ユリがボソッとつぶやいた。それを聞いていたナーベラルが

「ユリ姉様はゼロ様が負けると思っているのですか?」

「いいえ、そんなことはないわよ。ただゼロ様は虫や大勢の人の前に立つのが苦手らしいから大丈夫かと思ってね」

ユリがそう答えると。

「ユリ姉はゼロ様の事詳しいっすね~」

ニヤニヤとしながらルプスレギナが言う。

「ぼ、私を創造してくださったやまいこ様に聞いたことがあるだけよ。始まるから前向きなさい!」

「は~い」

珍しくおとなしくニヤニヤしながらだがいう事を聞くルプスレギナ。

(ユリ姉わかりやすいな~)

ユリの数少ない弱点を見つけ真黒な笑みで前を向いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのような事があった中、いよいよ試合が始まろうとしていた。

「では審判は私、アウラ・ベラ・フィオーラと!!」

「ま、マーレ・ベロ・フィオーレがさせていただきます…」

「では~、試合開始!!!!」

アウラの元気な声で試合が始まった。

 

 

 

「イキマス!」

コキュートスを中心に冷気が噴出すると手ぶらのゼロへ向かって剣を振り下ろす。

 

(うわぁ~でかいでかい!)

コキュートスの虫感にビビりるゼロ。虫が近づいてくることに恐怖を抱いているが剣を振り下ろされていることには何も感じていないようにみえる。

 

 

 

(足が凍っちゃったよ!)

心の中ではとてつもなく焦っている。

 

 

 

 

”ガキンッ”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会場に音が鳴り響く。ゼロはコキュートスが振り下ろした剣を最低限の動きでかわした。

 

 

 

 

 

 

「ナッ!」

コキュートスが驚いた声を上げる。

「思ったよりも見えるな…」

ゼロ真横の地面に亀裂が入っているのを見ながらつぶやいた。

 

 

 

 

 

 

「サスガゼロ様、アレヲ躱サレルトハ…」

「う、うん」

近くにいるのでビビってうまく声が出せない。

 

「デハ、コレハドウデスカ!!!」

 

 

別の手で持っている剣を振り下ろすコキュートス。剣で切り付けるために今までよりも近づいたためゼロは驚き

(斬鉄拳!)

無意識のうちにスキルを使うと

 

 

 

 

 

 

 

”ボトッ”

ゼロを切ろうとしていた剣が宙を舞い、その剣を支えていた腕が切り落とされそこから血が流れだす。

 

 

コキュートスは種族的な都合で鎧を装備することはできないが、全身を覆っている甲殻装甲は並大抵の攻撃では傷つけられることはないと自負していたしかしゼロの攻撃は装甲を抜けて部位破壊までしたのだった。それも一撃で。

 

 

 

ゼロのステータスは攻撃力とスピードに大きく偏っている。防御力に関しては装備の防御力を抜けば同じレベル帯であれば最低レベルと言える。そのため守護者の中でも高い攻撃力を持っているコキュートスの攻撃をもろに受ければ一発KOだってあり得るくらいなのだった。

しかし攻撃力に関してはコキュートスをも上回り、アインズ・ウール・ゴウン内でも随一の威力だった。

 

 

 

 

「クソッ」

コキュートスは一度間合いを開けようと後ろに飛ぶ。その瞬間

 

”ブシュッ”

コキュートスの残った三本のうちの一本の腕が引きちぎられた。

攻撃されることに気付けなかったコキュートスがゼロのほうを向くと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「逃げんなよ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこには目を血走らせた鬼が立っていた。

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