ユリに恋した鬼   作:幸運 タク

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このシリーズと別に書いてたやつを出してみるか迷う…


八話

「うぅ~はぁよく寝た」

ゼロはあの後自分の9階層の自分用の部屋で寝ていた。

 

「豪華すぎて落ち着かないよ…」

現実世界では普通の家庭で育ったためこの豪華さになかなか慣れることが出来ない。

 

 

”コンコン”

「失礼します」

ユリ・アルファが入ってくる。

 

 

「あっ、おはようユリ」

「おはようございます。もうお昼ですけどね」

微笑みながら言う。

「へ!そんなに寝てたのか…別に疲れてはなかったんだけどな~」

「大勢の前に立ったり、コキュートス様と戦ったりと慣れないことをして精神的に疲れていたんですよ」

「たしかになぁ”グゥ~”お、お腹すいたな。ユリっていつも何食べてるの?」

「普段は他のメイドたちと食堂で食べております」

「そっか~、じゃあそこに食べに行こう!」

「いえいえ!言っていただければ持ってきますので」

「少しずつ大勢の前でも大丈夫なように練習しときたいんだよね。メイドたちなら人間の形だから大丈夫かなと思ったんだけど…」

(いつまた大勢の前に立つかわかんないからな~)

「そうですか…わかりました。ではまいりましょう」

(今食堂にいるのが一般メイドたちだけならいいんだけど…)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわ~広いなここ!」

「ナザリックで働いているメイドなどがすべてここに来ますからね」

「注文ってどうすればいいんのかな?」

「ほしいものを言っていただければ頼んできますが」

「い、いや自分でやるよ」

「しかし…」

「知らない人とも自分から話さないと意味がないんだ!」

「ぜ、ゼロ様」

言っていることはくだらないが二人はいたってまじめっである。

「わかりました。では行きましょう」

二人は注文をしに向かうと列をなしていた一般メイドたちは道を開けていくので、すぐに最前列まで行く。

(申し訳ないけどきっと並ばせてはくれないだろうしな~)

ゼロも少しずつではあるがこのナザリック内で自分が過剰評価を受けて神のようにあがめられていることに気付いていた。

 

 

 

「あ、あの」

「ゼロ様、本日はわざわざ足を運んでいただいてありがとうございます」

「う、うん。その~な、何があるのかな?」

「ご注文していただければなんでも作ることが出来ます」

「なんでも!じゃあえっと~」

何でもと言われると何も思いつかなくなる優柔不断なゼロは

「ゆ、ユリは何食べるの?」

「アンチョビパスタを頼もうと思っていますが、」

「じゃあ僕もそれで」

「よろしいのですか?」

「選びきれないからね」

二人が話していると

「お待たせいたしました」

(はや!!!)

モノの数秒で出てきたことに驚きを隠せないが深く突っ込まずに

「ありがとう」

そう言って席へと向かう

 

 

 

二人が座った席の周りにはだれもおらず少し遠くから一般メイドたちが眺めている。

「み、みんな気を使っちゃたかな?」

「至高の御方がここにいるので驚いているだけですよ」

「そっか…まぁいいや。いただきます」

見世物になっているような状態で食事をするためゼロは緊張して味がいまいちわからない。

(多分、おいしい気がする。なんか話した方がいいかな~)

きれいな手つきでパスタを食べるユリを見ていると。

遠くから声が聞こえた。

 

 

 

 

 

 

 

「ユリ姉じゃないっすか!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ルプー…」

今の状況で一番来てほしくない妹が来た。そうユリは思った。

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