☆一輪の白い花   作:モン太

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新たな居場所

私が木ノ葉を抜けてから、2年が経過した。気がつけば、私はもう17歳になり大人になっていた。

 

やっている事は昔と同じだ。賞金首となっている抜忍などの犯罪者を捕まえる事。捕まえて換金所でお金に変えて生活する。

 

その間に氷遁も研究して完全に己の物にした。

 

あとは孤児となった子供達を見つけては砂隠れに送り届けてたりしていた。

 

あんまり無責任な事はしたくないけど、抜忍の身じゃ誰かを育ててあげる事はできない。そう考えると再不斬さんは本当にいい人だったなと実感する。

 

話が逸れたけど、現在の五代目風影は人格者らしいので、孤児を無下には扱わないだろう。

 

木ノ葉はダンゾウがいるのでダメ。霧隠れと岩隠れは冷酷な里だ。間違いなく酷い目に遭う。雲隠れは余所者に厳しい里だ。選択肢は砂隠れしかない。

 

今の私は霧隠れの追忍の服を着ている。やはりこれが一番長く着ていた事もあって落ち着く。それに木ノ葉の抜忍として指名手配されてしまっている。名前はシロで手配されている。だから、木ノ葉の暗部の装束で歩き回る事ができないのも理由だ。

 

ビンゴブックにはS級犯罪者として書かれていた。罪状はスパイ工作に同じ暗部を殺害した事による同胞殺し、そして里抜けだ。

 

スパイ工作に関しては完全に嘘のでっち上げ。後の二つの罪状に関しても、前後の事情を知れば真逆の評価になるだろう物ばかり。まあ、理由は何でもいいから、私を捕らえるか殺したいって事はよくわかる。

 

そして今日も孤児となっている子供を砂隠れへ送り届け終わり、砂漠を歩いていた。

 

「こんな所に霧隠れの追い忍がいるなんて珍しい事もあるのね。」

 

声をかけられる。ずっと付けて来られていたのはわかっていた。ただ敵意がないので放置していたんだが。

 

「血継限界の氷遁遣いの雪一族の生き残り。幼少時を忍刀七人衆の鬼人 桃地再不斬に拾われ、その後木の葉の『根』に所属。すぐに抜忍となり、現在は各国を転々とし、賞金首を狩って生活。また、戦災孤児などを助ける活動をしている。………名前は雪藍。」

 

その名前を他人に呼ばれるのは随分と久しぶりの事だ。

 

「……よく調べていますね。何者ですか?」

 

声をかけて来た人物は女性。黒地に赤い雲の模様が施されたマントを羽織っている。

 

「私は小南。……貴女を暁に迎え入れに来た。」

 

「……暁?」

 

「平和な世界を作る為の組織よ。」

 

「……成程。だから私の事を調べて声をかけて来た訳ですか。」

 

「貴女が平和を望んでいる人間である事は知っているわ。その上で声をかけたのよ。」

 

強いわね。

 

一眼見てそう感じた。大蛇丸にも引けを取らないレベルか。最も私自身もこの2年で多少は氷遁を中心に力をつけた。だから、逃げに徹する事もないのだけど。

 

「具体的には?」

 

「この世の人間、全てに幻術をかける。人々が争わないようにね。」

 

「……そんな事できる訳ないじゃない。」

 

「勿論、普通なら不可能よ。……だから特別な力を使う。」

 

「…特別な力?」

 

「尾獣よ。」

 

「…あの伝説の尾獣。実在するんですか?」

 

「実在するわ。」

 

「でも、そんな簡単な事ではないでしょう?……それに全人類に幻術をかけるなんて強引すぎるやり方よ。」

 

「そうでもしないと、争いが無くならない事は貴女も薄々は感じてるんじゃないのかしら?」

 

「…………」

 

確かに実感としてはその通りだと思う。だけど、理想論としては兄さんや再不斬さん、ナルト君などの夢が世界を平和にしてほしいとも思っている。勿論、理想論であり実現できるかは、恐らく無理だろうとは思っているけど。

 

私も彼らの想いを受け継いで、今の活動をやっているけど、根本的に解決しない事だってわかっている。

 

「尾獣を集めるのは簡単な事ではない。だから、資金が必要。そこで戦争などを依頼として引き受けて金を稼ぐ。各国は軍縮を進めている現状、暁を頼る事も増えるだろう。積極的に戦争に加担すれば、憎まれる事もある。だけど、憎しみの矛先が暁に向いてくれるなら本望。それで争いが減らせるなら安いものよ。」

 

そこまでわかってやるって言うんだ。

 

小南の気持ちが如何に本気であるかよくわかる。

 

「最終目的が平和実現の為の尾獣集めになる。だからメンバーは強い者ばかりよ。私のように本気で平和を考えているメンバーは皆無に等しい事も認めるわ。だから、他のメンバーにはこの平和活動は明かしていない。ただ尾獣を集めるだけと。平和を実現するために悪人を利用しているような物だと非難してくれても構わない。だけど、この問題は簡単な事では無いと貴女が一番知っているはずよ。」

 

「……そうね。簡単じゃ無いわ。」

 

「仕事さえきっちりやってくれれば、あとは何をしてもお咎め無し。貴女の孤児救援の活動も認められるわ。」

 

「………わかったわ。案内して。」

 

確かに理想論よりはよっぽど現実的ではある。だけど、幻術で人を操るなんて本当にそれで平和だと言えるのかしら。

 

だからと言って代案を出せない私には彼女の言葉を否定する力は無かった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

小南に連れて来られた先にはリーダーを名乗る男がいた。その人は顔中にピアスを開けて、特殊な目をしていた。

 

恐らく、写輪眼や白眼のような特殊な目。

 

確かこの忍界には三大瞳術があると言われていたはず。写輪眼、白眼、輪廻眼。

 

ならあれがその輪廻眼

 

逆口寄せの巻物から転移して来た場所は雨隠れの里。ここは初めて来る場所だ。

 

外は雨が降っている。

 

「俺はリーダーのペインだ。雪藍、これから暁の一員となってもらう。仕事以外では基本的に何をしても構わない。だが、裏切りは許されない。」

 

特に驚く事もない。裏切りを許さないのは何処でも同じ事だ。

 

抜忍を必死で追いかけている霧隠れなんかが一番の例だろう。

 

「額当てを出せ。これから暁への忠誠を誓ってもらう。」

 

私は追い忍の仮面を外して、額当てを取る。

 

よくよく見れば歪ね。仮面と服装は霧隠れで額当ては木ノ葉の額当てなのだから。

 

クナイを渡される。

 

そこまですれば察する事ができた。ペインの額当てには一本の傷が入っている。そう言う事か。

 

クナイを額当てに当てて横に引けば傷が付いた。

 

「これでお前は暁の雪藍だ。」

 

「……それについてだけど。」

 

「…何だ?」

 

「雪藍の名前は使いたくないの。シロも同様にね。」

 

どちらの名前もダンゾウと大蛇丸に知られている。だからずっと名前と顔を隠していたんだ。

 

「……なら何て呼べばいい?」

 

傷が入った額当てを巻き、仮面を被る。

 

「……そうね。今日からは暁のコンと名乗るわ。」

 

「いいだろう。……誰と組ませる?」

 

「相方がいないのは、ゼツだけね。」

 

「…そうか。だが、あいつは偵察が主な任務だ。戦闘能力は低い。実質一人になるが、実力は確認したのか?」

 

「まだ確認してないわ。」

 

「……そうか。まあ、一度紹介してみて考えるか。」

 

小南が指輪とマントを渡して来た。

 

指輪には空の文字が刻まれていた。

 

「それを左手の小指に嵌めて。」

 

言われた通りに指輪を嵌めて、マントに袖を通す。

 

「貴女は大蛇丸と戦闘経験があるわね?」

 

小南に聞かれる。そんな事も知っているのか。

 

「2年前の事ね。」

 

「大蛇丸は暁に属していた事があった。」

 

「!?」

 

「奴は我々を裏切った。我々の平和への思想を踏み躙り、利用して去っていた。暁は大蛇丸を追っている。大蛇丸の情報があるお前には期待しているし、大蛇丸やダンゾウから身を守るには暁はうってつけだ。」

 

「つまり、私は大蛇丸の後任という訳ね。」

 

「理解が早くて助かるわ。」

 

「行くぞ。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次に移動した先は火の国と風の国の国境地帯だ。岩山を改造して外からはわからないようなアジト。

 

中に入れば7人の忍がいた。

 

全員が此方を見てくる。

 

「全員、集まってるようだな。……諸君、今日は新しいメンバーを紹介する。」

 

ペインの視線に促され、前へ出る。

 

「新たな同胞、名前はコンという。ゼツとツーマンセルを組んでもらう。」

 

私は目の前に並んでいるメンツを見て戦慄する。

 

皆、ビンゴブックで見た事がある者ばかりだ、それもS級犯罪者ばかり。自分も同じS級犯罪者だから、偉そうな事は言えないけど。

 

だけど、一人一人が影クラスの実力者ばかりだ。知らない顔もあるけど、この際それで弱い忍だとは思えない。

 

何だこの怪物集団は……

 

輪廻眼といい、底が知れない。

 

傀儡の天才……赤砂のサソリ

岩隠れの禁術の使い手……デイダラ

 

更に私の目を引く人が二人。

 

霧隠れの怪人……干柿鬼鮫

木ノ葉の天才……写輪眼のうちはイタチ

 

干柿鬼鮫は再不斬さんと同じ忍刀七人衆だ。だから何だと言う話だが、それでも気になってしまう。

 

うちはイタチ。この人はあのサスケ君のお兄さんだ。私に兄とは何だと聞いて来たサスケ君。うちはイタチの罪状を見た時から薄々勘づいている。サスケ君とうちはイタチには因縁がある。それはきっと私と兄さんとは違う、平和的なものではないだろう。

 

この二人には色々と話を聞いてみたいと思う。それだけのここに来た価値はあるかもしれない。

 

「こいつが新入りか。」

 

「いやー、俺も漸く先輩になれた訳だ!」

 

「こいつが大蛇丸の後釜か。まあまあだな、うん。」

 

「……ふん。」

 

「これはこれは、追い忍の面ですか。まさか同郷の方が現れようとは。」

 

「…………」

 

「誰が相方になるの〜?」

 

「ハナシヲキイテイナカッタノカ?オレタチトツーマンセルダ。」

 

何だこいつは?

 

体が左右に白色と黒色に分かれてるし、それぞれ人格があるみたい。しかも緑色の棘もある………。そもそも人間なのか?

 

「ん〜、そーなのー?……でもボク達は誰かと組むにはあまり向いて無いと思うけど。」

 

「ソレモソウダナ。……コナン、ジツリョクハタシカメタノカ?」

 

「いえ、確認できてないわ。偉く物分かりが良いから、話し合いで解決したわ。」

 

どうも話の流れ的に、私の実力を見たいようだ。

 

「誰か、コンと戦いたい者はいるか?」

 

ペインが問いかける。それに反応したのは三人。

 

「ここは先輩の威厳を見せてやらねーとなぁ。」

 

「随分と小柄で弱そうだなっ。オイラの芸術で確かめてやる!」

 

「同郷の方なら、一度手合わせしてみたいと思いましてね。」

 

大型の赤い鎌を背中に背負っている男性。

デイダラ。

干柿鬼鮫の三人だ。

 

私個人としてはやはり干柿鬼鮫が気になるところ。

 

ペインは三人を見渡し。

 

「飛弾、お前の能力は手合わせには向いていない。殺傷能力が高すぎる。鬼鮫、お前の術は規模が大きすぎる。デイダラ、お前がやれ。ただしあくまでも手合わせだ。術の規模は抑えろ。」

 

「チッ。」

 

「仕方ありませんね。」

 

「よっしゃー、了解だぜ、リーダー。」

 

「お前もそれでいいな。」

 

「……わかったわ。」

 

「おや、くノ一でしたか。」

 

他のメンバーも意外そうに此方を見てくる。

 

まあ顔を隠してるし、このマントでボディラインもわかりにくい。それにずっと黙ってたから驚くのも仕方ない。

 

岩の中のアジトから出る。

 

デイダラと向かい合う。

 

他のメンバーは遠巻きに取り囲むように立つ。

 

「オイラの芸術を見せてやる!」

 

デイダラが左右の腰に着けているポーチに手を突っ込む。

 

ビンゴブックで読んだ事がある。デイダラは物体にチャクラを持たせる禁術の使い手。あのポーチの中に粘土が入っており、その粘土は爆発する。

 

その能力は専ら遠距離タイプ。なら私の得意な体術に持ち込む。

 

接近なら私が、遠距離ならデイダラが有利になるか。

 

ボンと現れたのは、白い粘土でできた鳥。それの上に乗るデイダラ。

 

まさか空に飛ぶ気か?

 

手の届かない空から一方的に攻撃されるのは良くない。

 

私は千本を片手に走り出す。

 

それを見たデイダラが小型の起爆粘土をばら撒いてくる。足元に転がる粘土。

 

「喝!」

 

瞬身の術

 

得意の瞬身で加速。私の速度を見誤ったデイダラの起爆粘土は後方で爆発。

 

その速度をそのままに鳥の上に乗ってるデイダラを蹴り飛ばす。

 

「うおっ!」

 

勢いが付きすぎてかなり吹っ飛ばしてしまう。

 

鳥から下ろせたのはよかったけど、距離が離れてしまった。

 

だが、時間は与えたくない私は直ぐに瞬身で加速。

 

だけど、流石は影クラス。直ぐに私の速度の予測を合わせて起爆粘土が撒かれた。

 

今度は躱せないか……

 

「喝!」

 

「風遁・烈風掌」

 

爆発に巻き込まれるが、速度を落とさずにデイダラに接近。

 

デイダラも流石に距離が近い事を察し、クナイを取り出す。

 

「今の見えましたか、イタチさん?」

 

「ああ、爆発の瞬間に風遁で爆風を相殺した。」

 

「流石はイタチさん。……しかし、とても器用な方ですね。写輪眼でもなければ、あの様な芸当は中々できませんよ。」

 

「それもそうだが、あの瞬身の速度も脅威だな。恐らく暁で最速だぞ。」

 

「飛弾とは正反対だな。」

 

「うるせーぞ、角都 !!」

 

デイダラの懐に入る。

 

「チィ」

 

右手の千本を振るう。それをクナイでガードされる。即座に左手に持っていた千本を至近距離で投げる。

 

それもギリギリで躱されるが、頬を掠る。デイダラの意識が一瞬逸れた隙に、左回し蹴りを顔面に叩き込む。

 

「ぐあっ!」

 

続けざまに右回し蹴りを放とうとするが、眼前に起爆粘土が現れる。

 

即座に後方へ全力の瞬身で翔ぶ。

 

「喝!」

 

「くっ!」

 

ギリギリで爆風から逃げ切る。着地しようとした瞬間に再び起爆粘土が投げられる。

 

「風遁・烈風掌」

 

飛んでくる起爆粘土を風圧で押し留め……

 

「秘術・千殺水翔」

 

起爆粘土を全て水の千本で射抜く。

 

これで……

 

「!?」

 

だけど、デイダラの表情を見て防御が失敗している事を悟る。

 

「喝!!」

 

千殺水翔に貫かれたはずの起爆粘土が爆発。

 

「どうだ!!オイラの芸術はよ!!!」

 

爆発の煙が晴れる。中からは黒焦げの丸太が現れる。

 

「……残念だったな。」

 

「チィ、しぶといやつだぜ。」

 

「何カッコつけてる。女にタコ殴りされてたくせに。」

 

「サソリの旦那、無茶言わないでくれよ。あんなバケモン体術にまともに付き合えるかよ。……ま、女で小柄なのが幸いだな。攻撃が軽すぎて全然痛くねぇ。」

 

体勢を立て直して見れば、すでにデイダラは上空に飛んでいた。

 

「片手印のあの水遁秘術。……成程、彼女はどうやら雪一族出身の様ですね。」

 

やはり干柿鬼鮫にはバレるか。

 

「……雪一族。血継限界の氷遁か。」

 

「ええ、水遁と風遁を組み合わせる秘伝忍術。ですが霧隠れで迫害の対象となり、既に滅んだ一族だと思っていたのですが、生き残りが居たとは。」

 

此方の手の内の氷遁がバレたらな隠す必要もないか。

 

「氷遁・万華氷」

 

無数の氷柱を上空へ放つ。

 

「そうくるなら、こっちも応えてやる、うん!」

 

小型の鳥型の起爆粘土を放ってくる。どうやら追尾できる様で的確に氷柱を捉えてくる。

 

「喝!!」

 

氷柱が砕かれて降り注ぐ。

 

「中々、風情がありますねぇ。」

 

「……芸術だな。」

 

空から一方的に爆撃できるのは強力だな。

 

私は背中を丸める。

 

次の瞬間、背中から2対の氷の翼が生える。

 

「氷翼」

 

「……ほう。オレのコレクションにしてもいいな、あの小娘。」

 

氷の羽で空気を掴み、飛翔する。

 

「氷剣」

 

右手に氷の剣を作り、風のチャクラを纏わせる。

 

「へっ!オメーも空を飛べるのか、オモシレェ!!」

 

小型の鳥型起爆粘土が襲いかかる。

 

「氷遁・万華氷」

 

それを全て氷柱で迎撃する。

 

爆炎を烈風掌で晴らし、再度万華氷で弾幕を張る。デイダラも負けじと起爆粘土で応戦してくる。

 

「これじゃ忍の戦いじゃなくて、ドッグファイトだな。」

 

1000発以上の氷柱と起爆粘土の応酬。何度か隙ができ、氷剣で切り掛かるが巧みに躱されて、ドッグファイトの再開を繰り返していた。

 

「ハハハハハハ!!良いゼェ!!こんなにも芸術的で楽しい戦いはなかった!!!これが手合わせってんだから残念だな、うん!」

 

どうやらこれでも手加減してくれてるらしい。勘弁して欲しい。

 

私も氷柱じゃなくて、氷剣を射出する事もできるけど、あまりにも殺傷能力が高過ぎて本当に殺し合いになってしまう。

 

そして六度目の接近にて漸く、氷剣の突きが決まり、デイダラを捉えた。しかし……

 

……抜けない!!

 

貫いた感触がおかしい。違和感を感じて抜こうとしたが抜けない。

 

するとデイダラが白い粘土に変わる。

 

これは粘土分身か……

 

「オメーの術はかなり芸術的だが、オイラも負けてねぇ。」

 

鳥の腹からデイダラが出て下に脱出する。空中に身を投げたデイダラが印を結ぼうとするのが見えた。

 

私は氷剣から手を離し、離脱する。

 

でも、これじゃ爆風からの離脱は間に合わないわね。

 

「オイラの芸術を喰らいな、喝!」

 

咄嗟に氷翼で全身を包んだ。

 

次の瞬間、氷翼に衝撃が走る。

 

何とか爆風を凌いだ。だけど、氷翼が失われてデイダラと同様に落下する。

 

直ぐに空気中の水分を集めて、氷翼を形成。姿勢を制御してギリギリで着地できた。

 

デイダラも鳥型起爆粘土を生成してギリギリで落下を免れた。

 

「……そこまでだ。」

 

ペインの制止が入る。

 

デイダラが鳥型起爆粘土から降りる。

 

私も氷翼を消す。

 

「今のを見て文句がある奴はいるか?」

 

「ま、少なくとも足を引っ張りそうな奴ではないな。」

 

「私も異議はありませんね。」

 

「オレは先輩になれるんなら、何でも良いぜ。」

 

「……決まりだな。」

 

あまり手の内を晒さないように戦ったけど、意外とみんなにも認められたようだ。

 

後ろからいきなり肩を組まれる。

 

「おい!お前、オレと旦那でスリーマンセルを組もうぜ!!」

 

「……私はゼツとパートナーになるはずだけど。」

 

「良いじゃねーか!ゼツはずっと土ん中に潜ってるんだから、実質一人の様なもんだ。旦那もそう思うだろ!」

 

「……そうだな。オレもこいつの芸術的センスは気に入った。だが、造形がまだ甘い。オレが直々に指導してやる。」

 

「なっ!」

 

凄い良い笑顔で言ってくる。「なっ!」じゃないんだが………

 

「おいおい、デイダラちゃーん。女が入ってきた事がそんなに嬉しいんか〜い?」

 

「飛弾、黙ってろ。馬鹿だと思われる。」

 

「テメー、どっちの味方なんだよ、角都 !!」

 

助けを求めてペインを見る。

 

「はあ。勝手な事を抜かすな。コンはゼツとツーマンセルだ。だが、デイダラの言う通りゼツとコンが一緒に行動する事は少ないだろう。臨時でスリーマンセルを組ます事も考えてる。」

 

「よっし!!」

 

「ただし、それはお前達の所かは決まってはいない。」

 

「だったらオレ達の所で検討頼むぜ、リーダー。」

 

「よろしく、僕は白ゼツだよ〜。」

 

「オレハクロゼツダ。」

 

「…………よろしく。」

 

「では解散だ。」




「秘伝・者の書」のパラメータを参考に現暁メンバーのステータス

うちはイタチ
忍術5、体術4.5、幻術5、賢5、膂力3.5、速力5、スタミナ2.5、印5 35.5

干柿鬼鮫
忍術4、体術4.5、幻術2.5、賢3.5、膂力5、速力4、スタミナ5、印3.5 32

デイダラ
忍術5、体術3.5、幻術3.5、賢4.5、膂力3.5、速力4.5、スタミナ4、印3.5 32

サソリ
忍術5、体術4、幻術4、賢5、膂力3、速力4.5、スタミナ5、印4. 34.5

飛弾
忍術5、体術4、幻術3、賢3、膂力4、速力3.5、スタミナ5、印3.5 31

角都
忍術5、体術4、幻術3、賢4.5、膂力4、速力4、スタミナ4.5、印3.5 32.5

雪藍(氷遁なし)
忍術1、体術5、幻術2、賢5、膂力1、速力4.5、スタミナ5、印4.5 28

雪藍(氷遁あり)
忍術5、体術5、幻術4、賢5、膂力1、速力5、スタミナ5、印5 35.5
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