2日間、休まず走り続けて漸く、雨隠れに着いた。
いつもなら降ってる筈の雨隠れ降っていない…
嫌な予感を感じながらも、小南の気配を探す。
………いた。
すぐに見つけれた。だけど、かなり弱ってる。
瞬身で気配の元へ急ぐ。
「ハア!……ハア!…ハア…」
血塗れの小南が水面に浮いていた。
首に手を当てる。
「………」
脈はある。まだ、間に合う!
「時間凍結」
水面の波の動きが止まる。
停止した世界で小南抱えて走る。目指すは天使の塔。
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空間凍結を利用した階段で駆け上がり、塔の最上階に一気に登って入る。
「天使様!!」
塔に入れば、3人の雨隠れの忍がいた。
「天使様が重症よ。今すぐ治療して。」
「し、しかし……神様はどこに?……それにお前は何者だ?」
その警戒心は忍としては正しいものだろう。だけど、今この場では不必要だ。
「…いいから早く治療しなさい!!」
剣気を飛ばして、威嚇する。
ズバッ、バチンッ
壁や天井、床に無数の傷が発生する。
力加減を誤って、不可視の刃が出てしまった。
「「「わ、わかりました!!!」」」
だけど、威嚇した甲斐あって、すぐに動いてくれた。
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医療忍者も駆けつけて、治療が行われ、翌日には小南が目を覚ました。
「目が覚めた?」
「……コン?」
「…よかった。」
「……貴女に助けられたようね。」
「…私はここに連れてきただけ。治療したのはここの忍よ。………少し、脅してしまったわ。ごめんなさいね。」
「…構わないわ。」
小南から話を聞き、何があったか確認する。
「……やはり、マダラは輪廻眼を奪って行ったのね。」
「……ええ、おそらく。」
「………小南はこれからどうするの?」
「…戦うわ。弥彦と長門の想いと夢の為に。」
「……わかった。でも、一応明日までは安静にしてね。焦っても結果に大きく変わる訳じゃないから。」
「貴女はどうするの?」
「私はちょっと行く所があるんだ。」
「…それは?」
「イタチとの約束を果たしに。」
「……そう。愛してるのね。」
小南が微笑んでくる。
思わず頬が熱を持つ。
「…………うん。でもそれは小南もでしょ?」
「そうね。お互い愛した人の為に戦う事に間違いは無いわ。」
どうやら意趣返しは失敗したようだ。
その点、小南はお姉さんだと思う。
「じゃあ、私は行ってくる。」
「ええ、いってらっしゃい。」
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サスケ君の気配を探す。
………北のアジトか。
マダラは………南のアジトか。今は居ないね。好都合だ。
空を見る。
雨隠れの里では珍しい。快晴の空だ。
じゃあ、行こうか。
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北のアジトに来てみれば、誰もいなかった。
マダラも戦争前で忙しく動き回ってるね。
いや、誰もいない事はないか。白ゼツがいるね。
冷気を放出して胞子を殺す。
「時間凍結」
時間を止めて、中に侵入。白ゼツを崩壊凍結で粉々にして、サスケ君の前に立つ。
これで白ゼツからマダラに情報が行くまでの時間稼ぎにはなるかな。
時間を動かす。
「!?」
感知タイプじゃなくても、この距離で人が現れたら、誰でも気がつく。
例え今のサスケ君が目を包帯で包んでる状態でも。
「…誰だ?」
「お久しぶりです、サスケ君。」