異世界でミリオタが現代兵器を使うとこうなる 作:往復ミサイル
スチーム・ライフルの一斉射撃で圧倒されていた旧幕府軍のサムライたちであったが、土方が躱しながら距離を詰めていくことで照準が彼に集中し、サムライたちへと向けられるライフルの数は一気に減少することになった。
弾幕が減少するという事は、騎士団の射手たちへの接近が容易になるという事である。案の定、サムライたちは土方のおかげで騎士の隊列への接近に成功しており、一方的な一斉射撃は終わりつつあった。
スチーム・ライフルは強力な武器だが、単発型である上に再装填(リロード)に時間がかかり、更に運用するためには蒸気が充填された重いタンクを背負わなければならないため、射手たちの機動力はかなり低下する。しかも銃とタンクがケーブルで繋がっているため、取り回しも悪い。
接近戦にはかなり不利な武器である。
「銃剣を装着しろ! 接近戦だ!」
念のためナイフ型の銃剣が装着できるようになっているが、やはりケーブルでタンクと繋がっていることと、そのタンクが非常に重いせいで、銃剣を取り付けられるといっても接近してくる敵を返り討ちにできるような武器にはならない。
突進してくるサムライたちに慄きながら、騎士たちが大慌てでライフルの先端部にナイフ型の銃剣を装着する。いくらモリガン・カンパニーの最新の技術で製造された銃剣とはいえ、取り回しが悪いスチーム・ライフルとの組み合わせは劣悪と言わざるを得ない。
(フィオナ、もう少し改良が必要だぞ………)
銃剣の装着にもたつく騎士たちを一瞥しながら、エミリアは大剣を引き抜くと、騎士たちの隊列の前へと踏み出した。
突進してくるサムライたちの雄叫びと、彼らが乗る馬の足音に怯える騎士たち。しかし、今まで何度もこのような大軍を相手にしてきたエミリアは、全く怯むことはない。
この程度で怯えていられないのだ。祖国を離反し、異世界からやってきた少年と共に傭兵ギルドを立ち上げ、結婚してからも共に戦い続けているのだから。
「迎え撃てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!」
大剣をかざして騎士たちに命令しつつ、彼女は単独でサムライたちへと突撃していく。漆黒のブーツで極東の大地を踏みつけ、血生臭い戦場を駆け抜けていくエミリア。サムライたちの雄叫びが近づいてくるにつれて、彼女も昂っていた。
「やぁッ!!」
馬に乗りながら迫ってきたサムライの一撃を受け流し、そのまま反時計回りに回転しつつ胸元を斬りつける。返り血で漆黒の制服を汚しながら舞い上がった彼女は、更に空中で縦に一回転すると、まるで放たれた迫撃砲の砲弾が着弾するかのように地面へと落下し――――――真下にいたサムライを、跨っていた馬ごと貫いていた。
すぐに大剣を引き抜き、血まみれのままの得物を振るって突撃する。5秒足らずで2人の仲間を殺されたというのに、サムライたちは全く怯んでいない。エミリアと同じく、むしろ昂っているように思えた。
彼らも同じなのだ。西洋と開国を拒み、今まで通りのサムライが支配するという状態を維持しようと考えた旧幕府軍の兵士たち。しかし、もう既に新政府軍が圧倒的に優位となり、この九稜城攻防戦に勝利したとしても優勢になることはない。
しかし、撤退するべき場所も最早残っていない。それゆえに東洋のサムライたちは、新政府軍に投降するのではなく、ここで戦って散る道を選んだのだろう。
戦力の差があり過ぎるにもかかわらず戦いを挑んできた勇気には、エミリアも感心していたが―――――――彼女には、その無謀さが理解できなかった。
騎士団に入団したばかりの頃から魔物と戦わされ、目の前で同期の仲間を失っていったエミリアからすれば、戦いでは〝生き残る”ことが最も重要なことである。生き残って敵の戦力を味方に伝え、その対策を準備してから再び戦う。もし今回の攻防戦のような戦いになっても、残った戦力を集めてゲリラ戦で戦えばいい。
勇敢なところは共感できるエミリアであるが、この無謀さだけは理解できない。
それは、西洋と東洋の価値観の違いだろう。
生き残って敵を打ち倒そうと考える西洋と、散って自分たちの誇りを刻みつける東洋。エミリアの持ち合わせていた価値観は前者で、この東洋のサムライたちが持ち合わせている価値観が後者だったのだ。
突き出された槍を右へと受け流し、そのまま大剣を槍の柄に擦り付けながら使い手の首を刎ね飛ばす。首を切断された死体を蹴り飛ばし、その後方から飛び出してきたサムライの日本刀を受け止める。
「西洋の奴らに………負けるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「ここはわしらの国じゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
「くっ………!」
確かにエミリアたちは、女王から依頼を受けて新政府軍の戦いを後押ししに来たに過ぎない。倭国の人々からすれば、まさに赤の他人である。
だが、そのような戦いも何度も経験した。傭兵とは、そういうものだ。報酬のために他人の戦いに介入し、敵を蹂躙して立ち去っていく災厄のような存在。今回もいつものように、戦場が赤の他人の国になっただけである。
刀を受け止めていた剣を捻り、彼女と鍔迫り合いになっていたサムライが体勢を崩した隙に、エミリアは姿勢を低くしてそのサムライの後方へと回り込んだ。後方へと回り込んだのはそのサムライを攻撃するためではなく、鍔迫り合いになっている最中のエミリアを狙っていたもう1人の敵兵を倒すためである。
仲間との鍔迫り合いから抜け出したエミリアに驚愕する敵兵。目を見開いているその敵兵に向かって、エミリアは容赦なく大剣を振り下ろした。
がつん、とその兵士がかぶっていた兜に刀身が激突する。やがて兜の破片が血飛沫に変わり、鼻の辺りまで頭を両断されたその敵兵が血涙を流しながら崩れ落ちていく。
すかさず踵を返し、先ほど鍔迫り合いから抜け出した兵士を背後から斬りつける。しかしその兵士もエミリアの奇襲を予測していたらしく、彼女が振り下ろした大剣の刀身は肩甲骨の間を掠めただけだった。
「!」
「甘いわぁッ!!」
辛うじてエミリアの剣戟を会したその兵士が、回転しながらエミリアへと刀を振り上げる。得物を振り下ろしたばかりで受け流す事が出来なかったエミリアだが、日頃の夫との模擬戦で鍛え上げた驚異的な反射神経をフル活用し、彼女は咄嗟に身体を左へと傾けていた。
夫の剣戟は、もっと速い。最強の転生者である夫との模擬戦で、互角に戦えるのは最早エミリアとエリスだけである。
サムライの一撃は彼女の首を刎ね飛ばすことなく――――――頬を掠め、ほんの少しだけ彼女の血で濡れただけであった。
「!!」
「貴様の方が甘い!」
そして―――――――逆に、エミリアの振り上げた大剣の一撃が、そのサムライの左脇腹へと飛び込む。
東洋でも全身に装着するタイプの防具は廃れているようで、そのサムライが身に着けていたのは旧幕府軍の制服くらいだった。しかし、もし仮に東洋の伝統的な防具を身に着けていたとしても、サラマンダーの角で作られた大剣と、それを振るうエミリアの強烈な一撃を受け止めることは不可能だっただろう。
堅牢な刀身はあっさりと肋骨を寸断すると、筋肉と内臓を蹂躙して背骨を切断し――――――そのサムライを、真っ二つにしてしまった。
「はぁっ、はぁっ………!」
やはり、東洋のサムライは手強い。
ちらりと後方の騎士団の方を見てみると、銃剣を装着した重いスチーム・ライフルでも、騎士たちは何とか善戦しているようであった。1対1で斬り合うのではなく、1人が刀を受け止めている間にもう1人が銃剣で攻撃するという戦法で、辛うじてサムライたちに対抗しているようである。
彼らの応援に向かう必要はないだろう。そう思ったエミリアは、敵の中にいる筈の決着をつけるべき男を探し始めた。
あのミヤコ湾で、エミリアに決闘を挑んできた最強のサムライ。確かにあの男も、この中にいる筈なのだ。決着をつけるチャンスは今しかない。
「!」
彼も同じことを考えていたのか―――――――サムライたちの死体の向こうで、馬から下りた1人の男が、血まみれの刀を手にしながらゆっくりとエミリアの方へ歩いてきた。西洋風の黒いコートに身を包み、他のサムライたちよりも獰猛な殺気を静かに発している1人の猛者。戦艦ブリストルの甲板の上で戦ったのは、間違いなくその男である。
「――――――決着を付けよう、ヒジカタ」
「ああ。これが最後の機会だろう」
西洋の騎士と、東洋のサムライ。
両者が、再び九稜城で激突した。
「そんな………!」
砲撃をいったん中断させ、チャレンジャー2のキューポラから双眼鏡で九稜城の中を見渡していたナタリアは、砲弾の直撃によって開いた大穴の向こうで、見覚えのある蒼い髪の少年と赤毛の男性が戦っている姿を確認し、目を見開いた。
少年の方は仲間の1人のタクヤである。そしてそのタクヤをスコップで攻撃している男は―――――――間違いなく、彼の父親であるリキヤ・ハヤカワだろう。
やはり、幼少の頃にナタリアを救ってくれた傭兵の正体は、タクヤの父親だったのだ。あのフード付きの黒い制服と、それを纏うがっちりした巨躯。あれから14年も経過しているが、あの時彼女を救ってくれた憧れの傭兵の姿は、全く変わっていないように思える。
しかし――――――今は、その憧れの傭兵が敵なのだ。殺さなければならない敵ではないというのが救いだが、争奪戦という競争の相手となってしまったのは非常に厄介である。
「どうするのよ………!」
『ナタリアさん、砲撃してみますか?』
「何考えてるの!? タクヤまで巻き込むし、傭兵さんも………!!」
無線機から聞こえてきたのは、砲塔の中の砲手の座席に腰を下ろすカノンの声だった。照準器を覗き込みながらナタリアの命令を待っていた彼女が狙っているのは、九分九厘あそこで銃を使った史上最大の親子喧嘩をしている最中の父親の方だろう。
呑気な声ではなく、戦闘中に纏う鋭さも感じられる声だったが、いくら仲間の窮地とはいえ強力な爆発を起こす粘着榴弾を、味方の目と鼻の先に撃ち込むなど正気の沙汰ではない。
それに、リキヤに命を救われているナタリアは、出来るならば命の恩人を傷つけたくないという躊躇いも持っていた。
『ご安心くださいな。リキヤおじさまは例え戦艦の艦砲射撃を1年中浴び続けていても死にませんわ』
「え?」
『おじさまはとっても頑丈な方ですのよ。きっと粘着榴弾が直撃しても無傷ですわ』
レベルが1000を超えている転生者の防御力と、自分の能力を完璧に制御できるようになったキメラの始祖の防御力が組み合わされば、実際にそのような攻撃を受け続けていても無傷で済むだろう。
耳を疑いつつ聞き返そうとしたナタリアだったが、双眼鏡の向こうでタクヤがスコップで殴り飛ばされた光景を目の当たりにし、聞き返している暇はないとすぐに理解する羽目になる。
(どうすればいいの………!?)
もう既に、鍵は手に入れている。だから基本的に後は逃げるだけでいい。
しかし、逃げる途中で襲撃してきたのは最強の傭兵のリキヤ・ハヤカワ。百戦錬磨の傭兵から逃げ切る事ができる確率は極めて低く、撃退するのも困難である。
ラウラの狙撃も見切られ、タクヤは圧倒されている。彼らを救う事ができるのは、このチャレンジャー2の120mmライフル砲のみだ。
(傭兵さんにはお礼が言いたかったのに………!)
しかし、躊躇っている場合ではない。
相手が実の子供なのだから殺すことはないだろうが、あのままでは鍵が奪われてしまう。
(ごめんなさい、傭兵さん………ッ!)
相手は命の恩人だが、彼に鍵を譲るわけにはいかないのだ。
歯を食いしばったナタリアはやっと砲撃でタクヤを支援するべきだという命令を下そうとしたが――――――躊躇いを排除しても、その砲撃で彼を支援できる可能性が低いという事に気がついた。
まず、爆風でタクヤを巻き込んでしまう。それにラウラの狙撃を見切るほどの男なのだから、いくらラウラよりも離れているとはいえチャレンジャー2の砲撃も見切る可能性が高い。
もし砲撃が外れれば――――――爆風はタクヤに牙を剥き、こちらの支援で仲間の命を奪う事になる可能性がある。
カノンの砲撃はまさに百発百中だが、彼女の技術だけに頼るわけにもいかない。可能な限り、確実に砲弾を命中させ、更にタクヤを支援できるような策を考えるべきだ。
タクヤは、ナタリアに指揮官を任せてくれたのだから―――――――。
「―――――ステラちゃん、聞こえる?」
『はい』
「粘着榴弾をすぐ装填できるように、もう1発用意してくれないかしら?」
『了解(ダー)』
「それと、ちょっとだけ小細工をお願いね」
『小細工ですか?』
「ええ」
タクヤを逃がすための作戦を思いついたナタリアは、装填手を担当するステラに指示を出すと、再び双眼鏡を覗き込みながら不敵に笑う。
こんな作戦は、きっとタクヤが車長だったら真っ先にやっている事だろう。フィエーニュの森から彼らと共に戦っていたナタリアは、まだ日が浅いとはいえこの仲間たちの中ではキメラの姉弟の仲間となったメンバーの中では一番の古参だ。
それに、今までタクヤの汚い小細工を何度も目にしてきた。だからこそ、彼の真似ができるのである。
(タクヤ………お願い、もう少しだけ耐えて)
スコップの連続攻撃で苦しむ彼を見守りながら、ナタリアは祈った。
空になったエリクサーの瓶を投げ捨て、口元に付着した血を拭い去る。身体中の痣が瞬く間に消えていき、痛みもどんどん消滅していくが、回復できる回数はあと1回だ。ホルダーに残っているエリクサーの瓶を一瞥した俺は、舌打ちしながら目の前の男を睨みつけた。
ラウラの狙撃は先ほどから何度も見切られて躱されており、俺の攻撃もすべて受け流されている。この攻撃ならば命中するだろうという一撃も見切られ、逆にカウンターで反撃されてばかりだ。
親父から逃げるだけでいいんだが――――――逃げ出せば、今度はショットガンで追撃される。トレンチガンのスラムファイアを喰らえば、俺でもひとたまりもない。
再び親父が身体を逸らし、ラウラの放った.338ラプア・マグナム弾を回避した。親父に命中することのなかった弾丸は飾られていた薙刀に命中すると、柄を抉ってバウンドしてから壁へとめり込んだ。
『また見切られた………?』
ラウラは狙撃してからちゃんと移動しているし、彼女のL96A1にはサプレッサーが到着されている。だから銃声は全く聞こえないし、狙撃している場所も違うからどこから狙撃されるか全くわからないというのに、この親父は全て直感で見切っているのである。
「くそったれ!」
ソードオフ・ショットガンを親父へと向け、俺はまたトリガーを引いた。撃鉄(ハンマー)が銃身の後部へと潜り込み、短くなった銃身から12ゲージの散弾が飛び出してゆく。
この一撃も見切られている筈だ。だからこいつを回避したら、続けざまに銃身の下の.22LR弾で追撃してやる!
やはり、親父は俺がショットガンをぶっ放すことを見切っていたらしい。銃口を向けられた時点で早くも姿勢を低くしていた親父は、あの海底神殿で俺を圧倒したリディア並みのスピードで右へと走り始める。
素早くそちらへと銃口を向け、グリップを握っていた中指で.22LR弾のトリガーを引く。
さすがにキメラの外殻を貫通できるほどの貫通力はないが、不意打ちにはなるだろう。何とか隙を見つけられれば、そのうちに逃げられる筈だ。
すると親父は、俺のショットガンが普通のソードオフ・ショットガンではなく複合銃だったことに気付いていなかったのか、目を一瞬だけ見開いた。しかしこの攻撃に対応できないというわけではなかったらしく、素早くスコップを構えて弾丸を弾き飛ばし、俺に向かって投げナイフを一気に4本も放り投げてきやがった!
「うお!?」
しかもナイフの速度が速い! 弾丸とあまり変わらねえじゃねえか!!
大慌てで左手を硬化させ、飛来してきた投げナイフを纏めて振り払う。さすがにキメラの外殻を貫通するほどの切れ味ではなかったみたいだけど――――――腕を払い終えた直後、俺は今の一撃を回避するべきだったと後悔する羽目になった。
親父はこの攻撃を外殻で弾くだろうと予測していたのだ。しかも、一気に振り払えるようにわざとナイフをまとめて放り投げてきたに違いない。
左手を振り払って攻撃を防いだのは、まさに親父の思う壺だったのである―――――。
「予想通りだ」
「―――――!」
慌てて銃口を向けるが、もう親父の持つスコップは俺へと向けて突き出されていた。
先端部が突き刺さるよりも先に胸元を外殻で覆い、スコップの一撃を防御する。思い切り押し込んでも俺の身体に突き刺さらないことに気付いた親父は、にやりと笑いながら俺の顔を見上げる。
「ほう、硬化の速度は上がったか? はははっ、便利な能力だろ」
「ああ………便利な身体だよッ!」
ズボンの中から伸ばした尻尾で反撃しようとするが、親父も同じく尻尾を伸ばすと、あっさりと俺の尻尾を弾き飛ばしてしまった。親父もオスのキメラであるため、尻尾が堅牢な外殻に覆われている。俺のように高圧の魔力を噴射するための器官が尻尾に無いとはいえ、先端部の切れ味は俺以上だ。
スコップを押し退けて親父を突き飛ばし、再び距離を取る。すると今度は、親父が俺に向かって左足を振り上げ――――――金属の板がスライドするような音を奏でながら、その足からブレードを出現させやがった!
そういえば、親父の左足は義足なんだ。今から21年前に勃発したネイリンゲンの戦いで片足を失い、サラマンダーの義足を移植した親父は、その移植が原因で変異し、キメラになったという。
義足に仕込まれたブレードが、慌てて後ろにジャンプした俺の胸板を擦過した。コートの胸元を切り裂いて通過した義足のブレードにぞっとしつつ、俺は目を見開く。
『―――――ヘンゼル、聞こえる?』
「ああ………!」
『今から傭兵さんを直接砲撃するわ! 巻き込まれないでね!?』
「はぁ!?」
親父を直接砲撃するだって!? いくらカノンでも、親父に砲弾を命中させられるわけないだろ!?
正気の沙汰じゃない。無茶な作戦だ。
しかし、俺が反論する前に――――――再び、聞き覚えのある轟音が聞こえてきた。
その轟音は――――――チャレンジャー2が、砲弾を放った轟音だった。