異世界でミリオタが現代兵器を使うとこうなる   作:往復ミサイル

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ナギアラント

 

 ナギアラントは、王都ラガヴァンビウスの南方に位置する小さな街だ。周囲には草原が広がっていて、街は未だに昔に建造された粗末な防壁に囲まれているが、城郭都市と呼ぶには小さ過ぎる。その防壁も、魔物による襲撃の件数が激減してからはまさに無用の長物で、鉄道の線路を拡張する際の邪魔にしかならないため、最近では騎士団の戦力の増強の代わりに取り壊す予定となっているようだ。

 

 小さな街ではあるが、フィエーニュ村とは違って列車の駅が存在するため、観光客は多く訪れる。観光客の目的はナギスラントにあるオルトバルカ教団支部や博物館だ。オルトバルカ王国が建国された当時からずっと残っている古い街であるため、様々な伝説も残っている。

 

 ナタリアから聞いたんだが、その中でも一番有名なのは『サキュバスと魔女狩り』らしい。

 

 かつてこの異世界には、サキュバスと呼ばれる種族が存在していた。強力な魔術を使いこなす種族で、戦闘能力は吸血鬼をはるかに上回ると言われていたらしい。

 

 強力な魔術を使う種族だが、自分で魔力を生成する能力は持たない種族だったという。人間やエルフならば、魔力を消費した場合は休息すれば魔力は勝手に回復していくんだが、サキュバスの場合は魔力を自分で回復させる事ができなかったため、魔力を使い切ってしまった場合は他の種族や魔物から吸収する必要があったと言われている。

 

 大昔は他の種族と友好的だったサキュバスだが、種族の人口が増えるにつれて食料となる魔力を他の種族から大量に吸収しなければならなくなってしまう。魔力を吸収され過ぎると死に至るため、サキュバスの人口増加の影響で多くの人々が犠牲になるという事件が起こってしまった。

 

 しかもサキュバスが魔力を吸収したのは人間だけではなく、エルフやハーフエルフもサキュバスによる被害を受けた。現在では絶滅寸前と言われている吸血鬼もサキュバスによる被害を受けており、最強の吸血鬼と言われているレリエル・クロフォードの祖父である『ベリアル・クロフォード』の代では、吸血鬼が滅亡しかけているという。

 

 このサキュバスの人口増加による絶滅を恐れた各種族たちは、サキュバスを魔女とし、各地で魔女狩りを行った。これがこの異世界に伝わる魔女狩りとされている。

 

 全ての種族を敵に回したサキュバスたちは度重なる虐殺と弾圧で急激に数を減らし、ついに絶滅してしまう。

 

 その最後のサキュバスが抵抗した場所が、ナギアラントという街だという。だからナギアラントにある博物館には、魔女狩りに関する資料が数多く保管されていて、観光客がよく訪れるらしい。

 

 魔女と呼ばれて消えていった種族が最後に抵抗した街で、また魔女狩りが始まっている。しかも今度は恐ろしい種族を駆逐するための魔女狩りではない。たった1人の人間が、理不尽に力を振りかざして行う最悪の魔女狩りだ。

 

 だからこそ、俺たちは今から転生者(悪魔)を狩りに行く――――――。

 

「見えたよ」

 

 スナイパーライフルを背負いながら歩いていたラウラが、愛用のベレー帽をかぶり直しながら報告する。草原の真っ只中に見えた防壁の向こうに、魔女(サキュバス)たちが最後に抵抗して死んでいったという街が存在するのだろう。そしてその街のどこかに獲物がいる。理不尽に力を振りかざす事を楽しむ外道が、あの防壁の中にいるんだ。

 

 怒りのせいで少し角が伸び始めたが、俺は右手を思い切り握ることで落ち着かせる。まだブチギレするべきではない。落ち着いて街の中に潜入し、調査してから獲物を仕留めればいいだろう。獲物の居場所を知る前に銃をぶっ放すハンターなどいないのだから。

 

 いきなり戦いを始めるわけではないため、身に着けている武器は軽装だ。俺は大型トレンチナイフとアパッチリボルバー・カスタムを腰に下げ、コートの内ポケットにはロシア製リボルバーのMP412REXを装備している。傍から見ればナイフと奇妙な形状のナックルダスターを持った冒険者にしか見えないだろう。

 

 アパッチリボルバー・カスタムは、ナイフの形状を変更し、2.5インチくらいの長さの銃身を追加している。さらにリング状のグリップを厚くすることで、ナックルダスターとして殴りつけた時の攻撃力を上昇させている。ナイフの形状はククリナイフを短くしたような楕円形の刀身で、普段はシリンダーの下から銃口の真下にかけて装備されているカバーの中に収納されている。

 

 まるでコルト・ドラグーンの銃身を短くしてナイフのカバーを追加し、グリップをリング状のグリップに変更したような形状だ。隠密行動の際に目立たないように、全体は漆黒で塗装してある。

 

 ラウラの装備はスナイパーライフルのSV-98とリボルバーのMP412REX。もちろんリボルバーは俺が彼女のために作った色違いのもので、彼女はこれをかなり大事にしているらしい。それ以外の装備は4本のナイフで、そのうち2本は両足のカバーの中に収納されている。

 

 ナタリアも銃を持っているが、元々軽装だった彼女は特に装備を変更していない。アメリカ製PDWのマグプルPDRと、ロシア製ハンドガンのMP443だ。それ以外の装備はコンパウンドボウと大型のククリ刀となっている。

 

「あれがナギアラントか」

 

「ええ。あそこにその転生者がいるわ」

 

「まずは街に潜入し、調査してからだ。まだ大暴れしないようにな」

 

「はーいっ!」

 

「ら、ラウラ………」

 

 一番心配なのはラウラなんだよなぁ…………。彼女の性格は幼いし、もし彼女がブチギレしたらヤバい事になる。ナギアラントくらいの大きさの街なら、1分足らずで氷漬けにしてしまうだろう。

 

 だから出来るだけ俺はダメージを受けないようにしよう。ラウラは自分を馬鹿にされたり痛めつけられる事よりも、弟である俺が傷つけられると激昂するんだ。

 

 魔物を退治しに行ってた時も、俺に攻撃を当てたゴブリンをナイフでズタズタにしてたし。まるで炒める直前のハンバーグみたいになるまでナイフを突き立てながら虚ろな目で笑ってた姉の姿を思い出した俺は、隣を歩く成長した姉をちらりと見てぞっとした。

 

「ふにゅう? どうしたの?」

 

「な、何でもない」

 

「?」

 

 首を傾げるお姉ちゃんは可愛らしいけど、ブチギレした時の彼女は親父並みに恐ろしい。きっとあの姿を見たら百戦錬磨の親父もトラウマになってしまうに違いない。

 

 返り血まみれで激昂するラウラを目の当たりにした親父の姿を想像しながら歩いていると、いつの間にかナギアラントの防壁が大きくなっていた。自分の愛娘がブチギレしたのを見てビビる親父の姿を想像するのは後回しにして、周囲を確認しないと。

 

 防壁の門は2つある。片方は列車用の門で、もう片方は馬車や人間用の門だ。列車用の門は魔物の侵入を防ぐために普段は閉鎖されていて、列車がやってきた時だけ解放されるようになっているらしい。

 

 馬車や人間が通る方の門の前には、防具に身を包んでハルバードを手にした2人の騎士が見張りをしているようだった。だが、防具の下に身に着けている制服の色が騎士団とは違う。オルトバルカ王国騎士団の制服は赤なんだが、その騎士たちの制服は純白だ。しかも肩に装着している防具には、騎士団ではなく教団のエンブレムが刻まれている。

 

「………気を付けて。教団の兵士よ」

 

「教団にも兵士がいるのか?」

 

「ええ。きっとあいつらも魔女狩りに加担している筈よ。今のナギアラントは独裁国家と化しているから………」

 

 油断はできないな。気に入らない人々を次々に魔女と呼んで裁判を開き、処刑しているような奴らだ。もし俺たちの頭にある角を見られたら俺たちも魔女扱いされちまうだろうし、一緒にいたナタリアも巻き込まれてしまうだろう。

 

 フードをかぶって旅をする冒険者もいるからそんなに怪しまれる筈はないんだが、気を付けた方が良い。ちゃんと角が隠れているか確認した俺は、2人と共に防壁の門へと向かう。

 

 草原の向こうからやって来た俺たちには、警備兵は当然ながら気付いているようだった。兜をかぶった兵士たちが俺たちの方をじろじろと見ながら、ハルバードの先端をこっちへと向けてくる。

 

「止まれ。この街に何か用か?」

 

「は、はい。僕たちは冒険者なんですが、この街の近くにあるダンジョンに行こうと思ってまして………」

 

「この街で宿泊していこうと思っているんです」

 

 ナタリアが捕捉してくれる。彼女はしっかり者だな。

 

「冒険者か………」

 

「はい。では―――――」

 

「待て。通行料を払ってもらおうか」

 

 なに? 通行料を払えだと?

 

 原則として、門を通過する場合は通行料を支払う必要は全くない。女王であるシャルロット女王や議会がそう決めているというのに、個々を通過する場合は通行料を支払わなければならないらしい。

 

 おそらく、こいつらのリーダーがこうやって通行料を払わせるように命令しているんだろう。拒否すれば魔女と決めつけ魔女裁判送りにし、そのまま処刑するつもりに違いない。

 

 目立たないようにしたいし、値段次第では払っておいた方が良いだろう。ズボンのポケットの中から財布を取り出すふりをしてナックルダスターを握りながら、俺は「いくらです?」と尋ねる。

 

「そうだなぁ………金貨4枚だな」

 

「ふにゃっ!?」

 

 金貨4枚!? 

 

 高すぎるだろう。金貨は3枚もあればローンなしで普通の家を建てられるほどの金額だぞ。王都の一般的な労働者の年収でも金貨5枚くらいだというのに、門を通過するだけで金貨を4枚も取るのかよ。

 

 ふざけやがって。ぶん殴ってやろうか。

 

「おいおい、どうした? 払えないのか?」

 

「分かってんのか? 俺たちはオルトバルカ教団だぞ? 教壇に金を納められないような奴は魔女に決まってる!」

 

「金が払えないんだったら仕方がないなぁ………。あ、でも俺たちと遊びに行くっていうなら見逃してやってもいいぜ?」

 

「そりゃいいな! よく見たらこいつら全員可愛いし、このフードかぶってる子は俺の好みだしな! ギャハハハハハハハッ!!」

 

 また俺が狙われてる………。男に口説かれるのはもう嫌です。

 

 俺はハーレムを作る予定なんだ。彼氏を作る予定はありません。

 

 一瞬だけラウラと目を合わせる。ラウラもこいつらが気に入らないらしく、もうぶちのめす準備を済ませているようだ。隣に立つナタリアは、もう穏便に街に入り込むことを諦めているらしく、俺と目を合わせながら肩をすくめている。

 

 ナタリア、こいつらはぶちのめしてもいいんだよな?

 

 彼女が肩をすくめたという事は、ぶちのめしてもいいという事だろう。

 

「…………分かりました、支払います」

 

「じゃあ早く金を――――――ブッ!?」

 

 ニヤニヤ笑いながら右手を差し出す警備兵の顔面に、ポケットから引き抜いたアパッチリボルバー・カスタムのナックルダスターで左ストレートをお見舞いする。威力を底上げするために分厚くなったリング状のグリップが警備兵の顔面にめり込み、へし折られた前歯が血と共に噴き出す。そのまま左手を押し込んで殴り飛ばすと、血の付いたナックルダスターから血を拭き取りながら言った。

 

「―――――――ほら、通行料(俺の左ストレート)だ」

 

「て、てめえッ! ――――――ギャッ!?」

 

「ふにゃあー」

 

 眠そうな声を出しながら右足を蹴り上げるラウラ。漆黒のブーツが警備兵の顎に直撃し、防具を身に着けた男が数秒だけ宙に浮きあがる。その隙にジャンプしていたナタリアが腹を天空へと向けて浮き上がった男の腹に右ストレートを叩き込んで追撃したため、俺たちを恐喝しようとしていた哀れな警備兵は、赤毛の美少女に蹴り上げられた上に追撃され、地面に背中を叩き付けられる羽目になった。

 

 可哀想に。

 

「容赦ないねぇ、ナタリア」

 

「ムカついただけよ」

 

 彼女も怒らせない方が良いな。

 

「ところで、このキモいおじさんたちはどうするの?」

 

「うーん………じゃあ、手足と口を凍らせて壁の外に放置しておこう。運が良ければ仲間が見つけてくれるだろうし、運が悪ければそのまま魔物が処分してくれるからね」

 

「はーいっ!」

 

 やれやれ。いきなりぶちのめしちまった。

 

 アパッチリボルバー・カスタムをポケットにしまった俺は、ラウラが男たちの手足を氷漬けにしていくのをため息をつきながら見守った。

 

 

 

 

 

 

 

 ナギアラントの街並みは、幼少の頃に3年だけ住んでいたネイリンゲンのような雰囲気だった。産業革命が始まって工場の数が増えているというのに、まだ木造の建物やレンガ造りの建物が残っている。工場が全くないわけではないんだけど、小さな街であるせいなのか、工場は2ヵ所か3ヵ所くらいしか見当たらない。

 

 中途半端に発展し、そのまま放置されたような感じの街だ。教団の支部長が変わる前はもっと活気があったのだろうか? 通りを歩いている人の数は少ないし、歩いている人も何だかびくびくしながら歩いているような感じがする。

 

 きっと恐ろしいんだろう。もしかしたら自分も魔女扱いされ、教団の兵士たちに連れていかれて処刑されるかもしれないと思っているから、みんな家に閉じこもっているに違いない。

 

「ふみゅう………なんだか寂しいところだね」

 

「そうだな。何だか静かな街だ」

 

「………とりあえず、どこかで情報を集めましょうよ。あっ、あそこのパブはどう?」

 

 ナタリアが指差したのは、閉店したままの状態になっている洋服店の隣にあるパブらしき建物だった。窓ガラスはちゃんと掃除していないのか薄汚れていて、中の様子は全く見えない。辛うじて暖炉かランタンの明かりが見える程度だ。

 

 このまま街をうろついていてもまた兵士に絡まれるだけだろうし、あそこで食事を摂りながら情報を集めるのもいいかもしれない。

 

 通りに兵士がいないことを確認した俺たちは、そのパブに入ることにした。

 

 パブの中は静かで、カウンターの向こうの痩せ細った店主が皿を洗う音しか聞こえない。客は俺たち以外にはいないようで、カウンターの前の席や他の席もすべて空いている。

 

「いらっしゃい。ゲホッ、ゲホッ………珍しいね。この街に観光かい?」

 

「ええ」

 

「そうかい。こんな貧しい店だけど、ゆっくりしていってくれ」

 

 皿を洗っていた痩せ気味の店主は、咳き込みながらそう言ってくれた。支部長の圧政のせいで苦しい生活になっている筈なのに、この人は俺たちをもてなそうとしてくれているんだ。

 

 カウンターの前の椅子に腰を下ろした俺たちは、とりあえずメニューを手に取った。紅茶とパンとフィッシュアンドチップスを注文し、俺はカウンターの向こうへと戻った店主に話を聞く。

 

「おじさん、教団の支部長ってどんな人なの?」

 

「………」

 

 単刀直入過ぎる質問だったか。ナタリアに睨みつけられた俺は苦笑いしながら彼女に謝ると、もう一度店主の顔を見つめる。

 

 痩せ気味の店主は店の外をちらりと見て、兵士たちが盗み聞きしていないか確認してから話を始めた。

 

「最低な奴だ。自分に刃向かう奴を手あたり次第に魔女と決めつけて処刑してる。しかも税金は高くなってるし、防壁と警備兵のせいで街から逃げ出すことも出来ない。ここは監獄だよ」

 

「監獄…………」

 

 魔物から身を守るための防壁が仇になっているというわけか。

 

 刃向かってきた人々を処刑して戦力を奪ってしまえば、刃向かえる者たちはいなくなる。しかも防壁が街を取り囲んでいるから、逃げ出すことも出来ない。住民たちから税金を搾り取る事ができる監獄の完成というわけだ。

 

「何人も殺された。せめて騎士団が来てくれれば、あんな男―――――――」

 

「――――――おいおい、おっさん。何の話をしてるんだ?」

 

 痩せ気味の店主の弱々しい声を押し潰したのは、入口の方から聞こえてきた数人の男たちの荒々しい声だった。ぎょっとした店主が入口の方を振り向くと同時にそっちを見てみると、いつの間にか鎧に身を包んだ男たちが、入口の方でニヤニヤ笑いながらこっちを見ている。

 

 今の話を聞いていたんだろう。その中の1人が店の中へとやってくると、カウンターの向こうにいる店主に向かって剣を引き抜き、切っ先を向けた。

 

「まさか教団の悪口を言ってたわけじゃねえよな?」

 

「そ、そんなことは………っ!」

 

「ここは監獄だってさ。教団がてめえらを守ってやってるっていうのに、そんな悪口言っていいのかなぁ?」

 

「お、お許しください! 私は――――――」

 

「許せねえなぁ。そういえば最近も税を滞納してるみたいじゃねえか」

 

 すると、店主は兵士を睨みつけながら言い返した。

 

「そっ、それは………あんたらがこんな圧政を始めるからだろう!? おかげで客も減ってしまった! 売り上げが伸びるわけがないだろうがッ!!」

 

 我慢できなくなってしまったんだろう。だが、そんなことを言ってしまえば騎士たちは店主を魔女と決めつけるに違いない。兵士に言い返し終えてはっとした店主は顔を青くしたが、兵士はニヤニヤ笑いながら後ろの方にいる仲間たちの方を見て合図を送った。

 

 店の中に、他の兵士たちも入ってくる。店主は「や、やめろ!」と言いながら抵抗するが、痩せ細って咳き込んでいた初老の男性が鍛え上げた兵士たちに勝てるわけがない。

 

「連行しろ。教団に逆らったやつだからな。魔女の疑いがある」

 

「――――――おい、待てよ」

 

「あ?」

 

 カウンターの奥から連れ出された店主が店の外へと連れて行かれる前に、俺はそっと席から立ち上がった。兵士たちに指示を出していたその男が目を細めながら、俺の事を見下ろしてくる。

 

 苦しい生活をしているというのに俺たちをもてなそうとしてくれた優しい人を、見殺しにできるわけがない。ラウラとナタリアも同じことを考えていたらしく、俺と目を合わせながら一瞬だけにやりと笑ったのが見えた。

 

「何だよ?」

 

「悪いけど、食事を注文したばかりなんだ。………その人を離してやってくれよ」

 

「何言ってんだ、ガキ。こいつは教団に刃向かった魔女なんだぜ? お前も刃向かうのか? あ? てめえも魔女だって言って連行してもいいんだぜ?」

 

「そうか」

 

 右手を腰に伸ばし、中に納まっている大型トレンチナイフを引き抜く。左手でポケットの中のナックルダスターも握った俺は、男を睨みつけながらナイフの切っ先を向けた。

 

「――――――なら、てめえらをあの世に連行してやるぜ」

 

 

 

 

 

 

 

 

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