異世界でミリオタが現代兵器を使うとこうなる   作:往復ミサイル

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殲滅部隊

 

「嘘だろ…………?」

 

 先行していた戦車部隊の残骸を見つめながら、仲間たちが驚愕する。

 

 ラーテと列車砲を失ったとはいえ、まだ160cm滑腔砲を搭載したマウス部隊が残っている。120mm滑腔砲を搭載した通常の戦車では撃破するのが難しいほどの分厚い装甲で覆われた怪物たちだ。ヴリシアの戦いでは敗北してしまったものの、連合軍の戦車部隊を何両も撃破して大損害を与えた超重戦車だ。

 

 後方の砲兵隊が毒ガス弾で砲撃をするまではマウス部隊が先頭を進んで後方の突撃歩兵を守る事になっていた。砲撃が始まったら突撃歩兵たちが鈍重な超重戦車を追い越して先陣を切り、敵の最終防衛ラインを突破する予定だったのだ。

 

 ブレスト要塞で毒ガス弾による攻撃を受けたことは、敵の守備隊も知っているだろう。今度は毒ガス攻撃を想定しているから、ブレスト要塞の時のように毒ガスで損害を被ることはないかもしれない。だから、多分あの時よりも激しい戦いになるだろうなと思いながら得物の点検をしようとしていた時に、その爆発が産声を上げた。

 

 あっという間に先行していたマウス部隊や戦車部隊を呑み込んだ爆風が、超重戦車たちを黒焦げにし、周囲の戦車を吹き飛ばしてしまったのである。戦車の上に乗っていた他の突撃歩兵たちも、その爆発の餌食になる羽目になった。

 

 吸血鬼には再生能力があるけれど、弱点である銀や聖水による攻撃で再生することはできない。中にはその弱点による攻撃を受けても再生できる吸血鬼もいるけれど、大半の吸血鬼は再生できずに死んでしまう。

 

 けれども、その弱点を使わずに吸血鬼を殺す方法はある。

 

 まず、ごく普通の武器で吸血鬼の再生能力が機能しなくなるまでひたすら攻撃する事。通常の金属で作られた剣でひたすら斬り続ければ、個人差はあるけれど、やがて再生能力は衰えて再生できなくなり、最終的には普通の人間のように死亡してしまう。だけどこの方法で吸血鬼を殺すのには余りにも時間がかかり過ぎるため、現代では”弱点でなければ死なない”ということにされてしまっている。

 

 そして、強烈な爆炎などで完全に消滅させることだ。吸血鬼の再生能力は、最低でも身体の一部さえ残っていればそこから再生することができるけれど、完全に肉体が焼き尽くされて消滅してしまえば、再生できるわけがない。再生する際に使う肉体の一部すら消え去ってしまうのだから。

 

 戦車の上に乗っていた同胞たちが死んだ原因は、間違いなく後者だ。

 

 その爆炎の残滓の中から飛び出してきたのは――――――――ロケットモーターを取り付けられた、巨大な金属の車輪たちだった。

 

「な、なんだあれは!? 車輪…………!?」

 

「敵の攻撃だ! 迎撃しろ!!」

 

 狼狽している場合かと言わんばかりに、分隊長が命令を下しながらパンツァーファウスト3を構えた。突撃歩兵の装備は通常の歩兵よりも軽いため、敵陣を突破する際には非常に動きやすいんだけど、一部の兵士は遭遇した敵の装甲車や戦車を撃破できるようにパンツァーファウスト3を支給されているのだ。

 

 多分弾かれるだろうなと思いつつ、僕もMP7A1のフルオート射撃をぶっ放す。どうやらあの車輪の部分は、運悪く轢いてしまった吸血鬼をしっかりと”殺せる”ように銀で作られているらしい。あんなでっかい車輪に踏み潰される痛みは猛烈だろうけれど、普通の車輪だったら何とか再生できるだろう。けれどもあの車輪の部分だけは、吸血鬼の弱点の銀。あの車輪に踏みつけられれば、内臓や肉をグチャグチャにされて死んでしまうのだ。

 

 けれどもあの車輪はふらつきながら突進してくるから、運が良ければPDWの弾丸でも少しは軌道を変えられるに違いない。

 

 あの車輪が僕の方に突っ込んできませんようにと祈りながら、オープンタイプのドットサイトを覗き込んで車輪に数発の弾丸をお見舞いする。

 

 でも、僕がひたすら弾丸をお見舞いしていたその車輪は予想以上に頑丈らしく、ふらつきながら前進して数名の突撃歩兵を踏みつぶしたかと思うと、その後方で回避しようとしていたレオパルト2の正面装甲に激突した。

 

 堅牢な複合装甲で覆われたレオパルトの正面装甲があっさりとひしゃげて、120mm滑腔砲の砲身が容易くへし折られてしまう。正面装甲に激突した際に操縦士が押し潰されてしまったのか、そのレオパルトは全く動かずに主砲同軸の機銃を連射して車輪を引き離そうとしたけれど――――――――7.62mm弾の掃射で引き剥がされるよりも先に、車輪が起爆する。

 

 どうやら爆薬をこれでもかというほど搭載していたらしい。爆炎がレオパルト2を呑み込んだかと思うと、黒焦げになった砲身や装甲の一部が車体の周囲に落下し、炎上した戦車のハッチの中から火達磨になった乗組員たちが絶叫しながら飛び出してくる。

 

 でも、幸い敵の攻撃は銀や聖水を使った攻撃ではないから、あの火を消すことができれば再生できるだろう。そう思いながら戦闘を続けようと思った瞬間、その戦車の残骸のすぐ近くをパンジャンドラムが通過していくと同時に、火達磨になっていた乗組員たちの絶叫が消えた。

 

「…………!」

 

「気を付けろ、敵の歩兵が突っ込んでくるぞ!!」

 

 僕の傍らで双眼鏡を覗き込んでいたフランツが、あの車輪たちが突っ込んできた方向を睨みつけながら叫んだ。

 

 本当ならば僕たちの砲兵隊が敵を蹂躙した後に、こっちの突撃歩兵が突っ込む予定だったのだ。けれども砲兵隊が砲撃を始めるよりも先に飛来した敵の砲撃――――――――おそらく要塞砲だろう――――――――で、僕たちの作戦は完全に台無しにされてしまった。

 

 迎撃された車輪や、撃破された戦車が吹き上げる爆炎の向こうから、兵士たちの雄叫びが聞こえてくる。

 

『『『『『『『『『『Урааааааааааа!!』』』』』』』』』』

 

「!!」

 

 やがて、その爆炎の向こうから数十名の兵士たちが躍り出た。

 

 まるで黒煙の中で煌く爆炎のような、深紅と漆黒の迷彩模様の防護服に身を包み、がっちりしたヘルメットとガスマスクを装備した兵士たちが、普通の歩兵が装備するとは思えない重火器をこれでもかというほど装備して、まだ体勢を立て直していないこちらに向かって突撃してきたのである。

 

「てっ、敵の突撃歩兵だ!!」

 

「撃て! 迎撃しろっ!!」

 

 多分、あれは突撃歩兵ではない。

 

 人類の中には屈強な身体を持つ種族がいる。吸血鬼やキメラを除けば、屈強な肉体を持つ種族はハーフエルフかオークという事になるだろう。その屈強な種族たちならばあんな重装備で全力疾走するのは容易いけれど、突撃歩兵の目的は敵の防衛線を突破して、後方にある敵の司令部や通信設備を破壊する事だ。いくら肉体が屈強でも、あんな重装備で防衛戦を素早く突破できるとは思えない。

 

 あの部隊は―――――――”殲滅部隊”なのだ。

 

 敵を1人残らず抹殺するための、テンプル騎士団の殲滅部隊に違いない。

 

 アサルトライフルよりもはるかに巨大な重機関銃を装備したオークの兵士が、雄叫びを上げながら12.7mm弾のフルオート射撃で、戦車の陰に隠れながら応戦していた別の分隊の兵士たちを薙ぎ払う。12.7mm弾に頭や手足を食い破られた兵士たちから血飛沫が吹き上がり、グチャグチャになった頭の一部がぶちまけられる。

 

 僕は反射的に近くの装甲車の陰に隠れて、そのオークの兵士を狙ってトリガーを引いた。3発くらい胴体に命中した筈だけど、そのオークの兵士は被弾したことに気付いていないかのように、雄叫びを上げたまま別の分隊へと突っ込んで行った。

 

 右側の脇腹から出血しているのは見えたんだけど、オークの兵士はたった3発の弾丸が被弾した程度では死なないというのか…………!

 

 ヴリシアの戦いでも、モリガン・カンパニーに所属するハーフエルフやオークで構成された『ハーレム・ヘルファイターズ』と呼ばれる部隊が活躍したという。そのハーレム・ヘルファイターズのハーフエルフの兵士は、5.56mm弾が胸板に命中したにもかかわらず、雄叫びを上げてスコップを振り上げながら突っ込んできたらしい。

 

 小口径の弾丸では、ハーフエルフやオークの兵士たちは食い止められない。

 

 だからこそブラド様は歩兵のアサルトライフルの弾丸を、より破壊力の大きい6.8mm弾に変更させたのだ。しかし、その6.8mm弾を発射できるXM8を装備した歩兵部隊は後方にいる。敵の殲滅部隊による攻撃を受けているのは、防衛線を素早く突破するために火力を二の次にした突撃歩兵である。

 

「く、くそ…………フレディ、こいつら被弾してるのに倒れないぞ!?」

 

「じゃあ頭を狙え!」

 

 マガジンを交換しながら弱音を吐くフランツに向かって怒鳴りながら、僕はセレクターレバーをフルオートからセミオートに切り替える。

 

 胴体に何発お見舞いしても倒れないというのなら、頭を狙って即死させるまでだ。

 

「こちら第8分隊! 主力部隊、応答願います! 敵の殲滅部隊の攻撃を受―――――――」

 

 ぐしゃ、とヘルメットもろとも頭蓋骨が砕け散る音が近くで聞こえた。

 

 すぐ近くで、後方の味方に救援を要請するために無線機を使っていた通信兵がいた筈だ。そいつのいる場所からその音が聞こえてきたことに気付いた僕は、慌ててセレクターレバーを元の位置に戻しつつ、左側を振り向く。

 

「ッ!」

 

 一緒に装甲車の残骸を盾にしながら応戦していた通信兵が、うつ伏せに倒れていたのが見えた。後頭部が抉れて頭蓋骨の断面と穴の開いた脳味噌が覗いており、無線機を握っていた手が痙攣しているのが分かる。まるで後頭部を砕かれた苦痛を感じながらもがいているように見えたけれど、その傷口は再生していなかった。

 

 その通信兵の傍らに立っていたのは――――――――銀の棘がいくつも取り付けられた棍棒を持った、敵のオークの兵士だった。でっかいヘルメットをかぶり、ガスマスクを装備した2mくらいの巨漢が、肉片のこびり付いたでっかい棍棒を持ったまま僕を見下ろしていた。

 

「うっ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 絶叫しながらトリガーを引く。マガジンの中の弾丸を全部ぶち込んでもこの兵士が死ななかったら、九分九厘僕もあの通信兵と同じ運命を辿るだろう。あのでっかい棍棒で頭を叩き割られて、脳味噌と頭蓋骨の一部を覗かせながら殺されるに違いない。

 

 だから、僕はマガジンの弾がなくなるよりも先にこの兵士が倒れますようにと祈った。さっきフランツに「頭を狙え」と言ったというのに、すぐ近くにいる棍棒を持った兵士の頭を狙う余裕はなかった。とにかく弾丸をぶち込んで、一刻も早く殺さなければならないのだから。

 

 立て続けに4.6mm弾を喰らう羽目になったオークの兵士の巨体がぐらりと揺れる。マガジンの中が空になってしまったMP7A1を投げ捨てた僕は、左手をホルスターの中に突っ込んでコルトM1911A1を引き抜き、ガスマスクで覆われているその兵士の顔面に.45ACP弾を叩き込んだ。

 

 がくん、とでっかい頭が揺れる。仲間を叩き潰したオークの兵士はでっかい棍棒から手を離すと、そのまま後ろへと崩れ落ちていく。

 

「はぁっ、はぁっ…………!」

 

「フレディ、無事か!?」

 

「な、何とか…………」

 

 投げ捨てたMP7A1を拾い上げ、空になったマガジンを引き抜く。ポーチの中から新しいマガジンを引き抜いてグリップの下に装着し、コッキングレバーを引きながら、僕は周囲を見渡した。

 

 敵の殲滅部隊と銃撃戦を始める羽目になった突撃歩兵たちは必死に応戦していたけれど、やっぱり屈強な身体の兵士たちを小口径の弾丸で食い止めるのは難しいようだった。胴体に被弾しているにもかかわらず肉薄したハーフエルフの兵士がマチェットを振り下ろして突撃歩兵を両断し、重機関銃を装備したオークの兵士がフルオート射撃で突撃歩兵をミンチにしていく。

 

 俺たちの分隊を指揮する分隊長も何とか生きていたらしく、コルトM1911A1のマガジンを交換しながら状況を確認しているようだった。

 

「―――――――第8分隊、後退する!」

 

 冷静な指揮官でよかった。

 

 多分、後方にいる指揮官だったら「ここで奴らを食い止める!」と言っていたに違いない。けれども、ここで敵の殲滅部隊を相手にするのは愚の骨頂だ。こっちは防衛戦を突破することに特化した部隊だけど、向こうは重装備の殲滅部隊である。銃撃戦ならどっちが有利なのかは火を見るよりも明らかだろう。

 

 それに、こっちはただでさえ数が少ないのだ。一旦後方に下がって主力部隊と合流し、あの殲滅部隊を迎え撃った方が損害は出ないだろう。

 

「運がいいな、俺たち」

 

「分隊長殿に感謝しよう」

 

 ニヤリと笑ってから、僕はフルオート射撃を殲滅部隊の兵士にお見舞いする。ある程度ぶっ放した後に今度はフランツが残骸の影から顔を出し、死んだ敵兵から奪ったと思われるアサルトライフル―――――――どうやら大口径の弾丸を使っているらしく、胴体に叩き込めばオークの兵士を数発で仕留められるらしい――――――――のフルオート射撃で敵兵を牽制する。

 

 僕はその隙に装甲車の残骸の影から躍り出ると、援護射撃をしてくれたフランツに礼を言ってから、仲間たちと共に後退を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Урааааааа!」

 

 雄叫びを上げながら、スパイク型銃剣を展開したAK-12を構えて突進する。MP7A1を装備した敵兵が必死にフルオート射撃で反撃してくるが、ボディアーマーを装備している上にキメラの外殻まで展開しているため、仮にアンチマテリアルライフルや重機関銃の12.7mm弾が被弾したとしても、俺には傷一つつかないだろう。

 

 そのまま敵兵に肉薄し、銀のスパイク型銃剣を胸板に突き立てる。右手で銃身を掴んで引き抜こうと足掻いている敵兵の胸板を7.62mm弾で粉砕して止めを刺し、腹を蹴飛ばして強引に銃剣を引き抜く。血で真っ赤に染まった銃剣を展開したままセレクターレバーをフルオートに切り替え、マウスの残骸の陰に隠れている敵兵へとフルオート射撃をお見舞いする。

 

 3人の敵兵のうち1人は倒したけれど、残った2人は戦死した強襲殲滅兵から奪ったAK-12を持っているらしい。大口径の弾丸を外殻で防ぎつつ、一旦銃剣を折り畳んで腰の後ろに下げ、鞘の中からお気に入りのテルミット・ナイフを引き抜く。

 

 姿勢を低くしながらマウスの残骸へと突っ走る。敵兵が鹵獲したAK-12で応戦してきたが、弾丸が大きいおかげで”反応しやすい”から、躱すのは朝飯前だ。

 

 身体を右へと傾けながら弾丸を回避し、加速して肉薄する。

 

『う、嘘だろ!? こいつ弾丸を避け―――――――』

 

 車体の上を駆け上がり、ひしゃげた砲身をジャンプ台にして一気にジャンプ。銃口を上へと向けた敵兵のAK-12を落下しながら蹴飛ばしつつ、その敵兵の喉元にテルミット・ナイフを突き立てる。

 

 強引にナイフを引き抜きつつ、その引き抜いたナイフを振り払う。ボウイナイフにも似たがっちりした刀身が何かを切り裂いた感触がした直後、すぐ近くで噴き上がった血飛沫がガスマスクにぶちまけられた。

 

 手でその鮮血を拭い去りつつ、マウスの残骸の後方にいた突撃歩兵の分隊へと襲い掛かる。MP7A1のフルオート射撃をナイフや外殻で弾き飛ばしながら肉薄し、姿勢を低くしたまま逆手持ちにしている左手のナイフを振り払う。脛を両断された兵士ががくんと体勢を崩した瞬間に反時計回りに回転しつつ、右足のブーツを敵兵へと向ける。

 

 その瞬間、俺の脹脛に装着されていたカバーのような部品から―――――――テルミット・ナイフと全く同じデザインの刀身が躍り出た。

 

 ラウラも同じように、両足にナイフを装備している。けれども彼女の両足のナイフはモリガン・カンパニーの工房が製造した特注品だ。俺が装備しているこのナイフは、俺の能力で生産した代物である。

 

 テルミット・ナイフと全く同じデザインとは言え、さすがにテルミット反応を起こした粉末を噴射する機能は搭載されていない。けれども切れ味はテルミット・ナイフと変わらないし、巨躯解体(ブッチャー・タイム)で切れ味を底上げすることも可能だ。

 

 がっちりしたナイフが吸血鬼の兵士の脇腹に突き刺さり、肋骨や腸を両断する。強引に引き抜き、刀身を展開したままその足を振り払って隣の兵士の喉元に突き立てる。そのナイフを引き抜くと同時に右手のテルミット・ナイフを投擲し、銃口をこっちに向けていた吸血鬼の眉間にナイフの刀身をプレゼントする。

 

 ナイフを収納しつつ姿勢を低くし、先ほど投擲したテルミット・ナイフをすぐさま回収。そのままナイフを鞘に戻してAK-12を再び装備し、撤退していく敵兵をセミオート射撃で狙撃する。

 

 アメリカ製のホロサイトとブースターを覗き込みながら、敵兵の背中や後頭部に風穴を開けていく。

 

 このまま応戦するつもりなのであれば簡単に殲滅できたのだが、どうやらこの突撃歩兵たちは一旦撤退し、後方の主力部隊と共に反撃するつもりらしい。

 

 優秀な指揮官だな…………。

 

「ステラ」

 

『はい』

 

「このまま追撃する」

 

『深追いするのですか?』

 

「ああ」

 

 この突撃歩兵たちに大損害を与えてやろうじゃないか。

 

「後方の部隊にも突撃するように指示を出してくれ」

 

『了解(ダー)』

 

 ステラの返事を聞いてから、俺は敵兵へと7.62mm弾をお見舞いするのだった。

 

 

 

 


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