異世界でミリオタが現代兵器を使うとこうなる 作:往復ミサイル
「何だ、この赤い線は…………?」
テンプル騎士団倭国支部から派遣された”倭国支部海兵隊”の指揮を執る河野中佐は、何の前触れもなく戦場に姿を現した赤い線たちや、その赤い線の周囲に表示されているカウントダウンを見上げながらぎょっとしていた。
そのカウントダウンが0になると同時に、まるでその赤い線が敵や味方の弾道を予知してくれているかのように、その赤い線と全く同じ軌道で砲弾や銃弾が被弾し、灰色の砂漠の一角を抉っていく。それを目にした河野中佐は、その赤い線が敵や味方の弾道を予測してくれているものだという事を理解した。
しかも、着弾するまでのカウントダウン付きであるため、どのタイミングで回避すればいいのかも分かってしまうのである。
「同志、これは一体…………?」
「分からん。だが、敵の魔術ではないだろう」
もし敵の魔術なのであれば、自分たちにしか弾道やカウントダウンは表示させない筈だ。敵にまで表示してしまえば、お互いに未来予知の応酬になってしまうのだから。
味方の兵士が放った5.56mm弾たちが、その赤い線と全く同じ軌道を飛翔していき、倒壊した管制塔を盾にしながら反撃していた吸血鬼の兵士に直撃する。銀の弾丸に頭を正確に射抜かれた兵士は、がくん、と頭を大きく後ろに揺らしてから動かなくなってしまった。
「す、すごい…………!」
こちらの弾道が分かるという事は、ほぼ百発百中ということだ。発射する前に弾道をあの赤い線が射手や味方に教えてくれるため、スコープを覗き込んで正確に狙撃する必要もない。あの赤い線を敵に命中させたい部位へと合わせてトリガーを引くだけで、弾丸がその赤い線に沿って飛んで行くのだ。
しかも敵の攻撃まで教えてくれるため、カウントダウンを参考にしながら容易く回避できる。更にその敵の弾道を確認すれば、攻撃を放った敵の位置までわかってしまうのである。
その時、河野の傍らで粘着榴弾を放ち、敵の歩兵の群れを一気に吹き飛ばしていた倭国支部の『74式戦車』に、その赤い線が喰らい付いた。敵部隊の後方でまだ奮戦していた満身創痍のレオパルトの砲口から飛び出した赤い線が、”9”という数字と共に74式戦車の砲塔へと突き刺さり、9秒後に砲弾が直撃するという事を彼らに教えている。
「ゴーレム2、8秒後に砲塔に”被弾予定”! 回避せよ!」
『了解、回避!』
河野からの警告を聞いた74式戦車がゆっくりと後退し、その赤い線から離れていく。
砲身がその線から離れた直後、赤い線の周囲に浮かんでいたカウントダウンが”0”になると同時に、その赤い線と全く同じ軌道で1発のAPFSDSが飛来した。74式戦車の砲塔の装甲を穿つはずだった強烈な一撃はそのまま真っ直ぐに飛翔し、後方のマウスの残骸の後部を直撃し、周囲に火花をばら撒く。
味方の戦車が回避することに成功したことを確認して安堵した河野は、左手で冷や汗を拭い去った。
74式戦車は日本製の戦車であり、自衛隊で正式採用されている。がっちりした装甲で覆われた車体の上に丸い砲塔を乗せたような外見をしており、その砲塔には西側の戦車が搭載している120mm滑腔砲と比べると攻撃力は劣ってしまうものの、105mmライフル砲を搭載している。本来ならば主砲同軸には7.62mm弾を発射する機関銃が搭載されているが、倭国支部仕様の74式戦車の主砲同軸には12.7mm弾を発射するブローニングM2重機関銃が搭載されており、攻撃力が向上している。
装甲は新型の戦車のように複合装甲が搭載されているわけではないため、他の戦車と比べると防御力も低めとなっている。防御力を補うために、倭国支部仕様の74式戦車には爆発反応装甲が搭載されており、更に砲塔にロシア製アクティブ防御システムである”アリーナ”を搭載することで、防御力の底上げを図っていた。
しかし、APFSDSが直撃すれば致命傷を負う羽目になるのは想像に難くない。できるのであれば被弾しないことが望ましい。
先ほどから出現しているこの赤い線の正体は不明だが、敵に見えていない上にこちらの弾道や敵の弾道が表示されるおかげで、未だに倭国支部は戦死者どころか負傷者を1名も出していない。
河野は倭国支部で正式採用されている”89式小銃”のマガジンを交換すると、コッキングレバーを引き、敵兵に照準を合わせてトリガーを引いた。
89式小銃も、日本製のアサルトライフルである。自衛隊が正式採用している銃であり、アメリカ軍のM16やM4と同じく小口径の5.56mm弾を使用するため、破壊力ではAK-47やテンプル騎士団仕様のAK-12等には劣ってしまうものの、命中精度では89式小銃の方が優れているのだ。更に弾丸が小さいため反動も少なくて使いやすく、バイポッドまで装備されているため、それを使用すれば更に弾丸が命中させやすくなる。
しかし他の銃と比べるとカスタマイズがし辛い銃であるため、アメリカのM4のように自由自在にライトやホロサイトを取り付けるのが難しいという欠点がある。
倭国支部で使用されている装備は、大半が自衛隊の装備であった。
フロントサイトとリアサイトを覗き込み、他の仲間に銀の弾丸を撃ち込まれた吸血鬼を助けようとする兵士の胸板を撃ち抜く。弾丸は赤い線に沿って敵兵の胸板に激突すると、風穴を開けて敵兵の胸板を抉った。
続けて他の標的を撃ち抜こうとしたその時、河野の伏せていた場所のすぐ近くに複数の赤い線が突き刺さる。全ての線のカウントダウンはバラバラだったが、カウントダウンはどの線も5秒未満となっており、すぐに動かなければ蜂の巣にされてしまうのは火を見るよりも明らかである。
ぎょっとしながら、河野はそのままごろりと右へと転がってその場から離れつつ、線が伸びてきた方向を睨みつけた。先ほどから狙撃していた河野を排除するべきだと判断したのか、負傷兵たちが土嚢袋の後方に用意されていたMG3を旋回させて河野を狙っていたらしい。
次の瞬間、彼が置き去りにしてきた5.56mm弾の薬莢が、7.62mm弾の雨に食い破られて瞬く間にズタズタにされていった。
(あ、危なかった…………)
あの赤い線とカウントダウンが無ければ、間違いなく大口径の弾丸の群れに食い破られていただろう。
味方が発動させたと思われる魔術に感謝しながら、河野は即座にそのMG3の射手を狙撃するのだった。
私には、もう既に精密演算(クロックワーク)というキメラ・アビリティがある。
キメラ・アビリティとは、第二世代以降のキメラのみが習得することができる突別な能力。転生者の能力すら凌駕してしまうほどの強力な能力を、死にかけることで習得することができる。
極限状態を経験して死にかけることで、”死”を回避するために強制的な突然変異を引き起こして発動する能力を、私はもう既に身につけている。
自分自身の能力なのだから、その能力がどういう代物なのかはもう理解していた。というか、キメラ・アビリティは習得した瞬間にどのような能力なのかを理解することができるようになっているから、試行錯誤して自分の能力を確かめる必要は全くない。
だから私は、この新しい能力も理解していた。
もしかすると、ヴリシアで初めて使った精密演算(クロックワーク)ですら、この新しい能力の”片鱗”ですらなかったのかもしれない。
きっとこれが、私の能力の終着点。
身体の周囲に、複雑な記号で構成された深紅のリングが出現する。私の身体を包み込むように展開したリングたちの外周部から、まるで細い木の枝のように深紅の線が伸びていて、腕を思い切り伸ばしたくらいの距離から透けて消滅してしまっていた。
その線とリングが伝達するのは、私が精密演算(クロックワーク)で収集した情報。自分の放つ弾道や、敵の弾道と着弾するまでのカウントダウンを、半径10km以内にいる全ての味方にのみ伝達することができる能力だった。
つまり、私にしか見ることができなかった弾道やカウントダウンを、半径10km以内にいる全ての味方が見ることができるようになる。その範囲内であれば、歩兵だけでなく戦車に乗っている兵士も見ることができるし、範囲内に入れば戦闘機のパイロットや戦闘ヘリのパイロットもそれを見て敵の攻撃を”予知”して回避する事ができるようになる。
けれども、これを発動している最中は全く動くことができないという弱点がある。
あくまでも演算共有(データリンク)は、私が精密演算(クロックワーク)で受信した情報を、私の脳と周囲に浮かんでいるリングを介して味方に送信する能力。これを発動できるようになったおかげで、感知できる距離が半径2kmから半径10kmまで一気に伸びたんだけど、その分情報の収集と伝達に脳をフル稼働させなければならなくなってしまうから、”身体を動かす余裕”がなくなってしまう。
発動中はちゃんと目の前が見えるし、敵が攻撃してくるという事を理解できるんだけど、”避けよう”と考えることができなくなるほど脳を酷使することになっちゃうから、脳が身体に命令を出すことができなくなってしまう。
だから私はこれを発動している最中にタクヤを掩護してあげることはできないし、ブラドの攻撃を避けることもできない。変なリングを纏ったまま棒立ちで戦いを見つめる事しかできないの。
けれどもこの能力は、ブラドと戦っているタクヤたちだけではなく、死闘を繰り広げている仲間たちも救うことができる筈だと思うの。
これは再生能力を習得した際に、身体が更に変異を起こしたことで習得してしまった能力。だから再生能力の代わりに払った対価と比べると、対価はちょっと安かったかもしれない。
私にとっては十分に大きな対価だったけれど、タクヤのために尽くすことができるのであれば、私は満足できる。
この命は、タクヤに尽くすために使うと決めたのだから。
テルミットナイフを両手に装備した状態で、迫り来る7.62mm弾の弾幕の中を突っ走る。右肩へと喰らい付いた赤い線を一瞥しつつ身体を左に倒して弾丸を回避し、続けて顔面に喰らい付いた線を右に小さくジャンプして回避する。外殻で弾けそうな弾丸は無視してそのまま跳弾させ、カウントダウンが1.5秒を切っている線を優先して回避していく。
電気信号の伝達速度を魔術で底上げした上に、この線―――――――おそらくラウラの新しい能力だ―――――――のおかげで、恐ろしい連射速度を誇るMG3の弾丸を回避しつつ、ナイフや外殻で弾き飛ばしながら全力疾走する事ができるのである。しかも、ラウラのこの線はナイフや外殻で弾かれた弾丸が跳弾した後の軌道まで表示してくれるので、さすがに今はやるつもりはないが、弾いた弾丸を敵に跳ね返して殺傷することもできるかもしれない。
外殻で覆われた尻尾を強引に薙ぎ払い、7.62mm弾の群れを叩き落す。一気に赤い線が消滅したのを確認してから姿勢を低くし、天井から床に落下していたでっかいモニターの残骸を駆け上がって一気にジャンプ。ブラドも俺を撃ち抜くためにMG3を天井へと向けてぶっ放し始めるが、外殻やナイフに弾かれているせいで全くダメージは与えられていない。
尻尾を伸ばして天井のモニターのケーブルに巻き付け、弾丸を回避しつつ一気にブラドの真上に移動する。真上にも銃撃してきたが、もうブラドは俺の接近を食い止めることができないと判断したのか、なんとMG3を右手だけで銃撃しながら左手でサバイバルナイフを抜き、白兵戦の準備をしていた。
尻尾をケーブルから離し、弾丸を外殻で弾き飛ばしながら一気に急降下。落下しつつテルミットナイフを思い切り振り下ろしつつ、切れ味を劇的に向上させる”巨躯解体(ブッチャー・タイム)”を発動させる。高周波で発生させた振動を纏わせることにより、切れ味を一気に強化するのだ。
その気になれば戦車の砲身や敵のライフルまで両断できるし、刃こぼれをほぼ確実に起こしてしまうからあまりやりたくないが、複合装甲すら切り刻む事か可能になる。
”ピカルディー”を修理した時に刃こぼれを起こしたことを思い出しながら、そのナイフを思い切り振り下ろした。
ブラドはサバイバルナイフでその一撃を受け止めようとしていたが、戦車の砲身や複合装甲まで両断してしまう斬撃を、何の変哲もないサバイバルナイフで受け止められる筈がなかった。がちん、と一ちゅんだけ刀身同士がぶつかり合う音が聞こえてきたが、その直後に一瞬だけ火花が見えたと思った頃には、漆黒の刀身をあっさりと両断したマチェットみたいな刀身が、ブラドの頭に食い込んでいた。
「グッ…………!」
「うおぉぉぉぉぉぉっ!!」
そのまま左斜め下へと薙ぎ払いつつ、くるりと反時計回りに回転。その勢いを乗せて左手の逆手に持っていたテルミットナイフを突き立て、グリップのトリガーを引いた。
古めかしいフリントロック式の銃を思わせる火皿の中から猛烈な白煙が漏れ出したかと思うと、内蔵されていたカートリッジが黒色火薬によって点火され、切っ先の近くに用意された噴射口から白煙と共に深紅の粉末が噴き出す。テルミット反応を起こした灼熱の粉末たちは瞬く間にブラドが噴き出していた鮮血を沸騰させたかと思うと、そのまま肉や内臓を黒焦げにしながら体内へと入り込み、吸血鬼の少年の身体を焼き尽くした。
黒焦げになった肉から分厚い刀身を引き抜き、更に回転しながら右手のナイフを右から左へと薙ぎ払う。切っ先が正確にブラドの喉元を切り裂いた瞬間、焦げた肉の臭いを纏っていたブラドが喉から鮮血を噴き出し、そのまま痙攣しながら後ずさりを始める。
親友だった男の返り血を浴びながらさらに前進し、今度は左手のナイフを思い切り振り払った。黒焦げになった皮膚を切り裂いた刀身を引き戻しつつ、今度は右のナイフを突き出す。ブラドが折れたナイフを投げ捨て、絶叫しながら俺の右手を思い切り掴んできたが、お構いなしにそのまま右手のナイフのトリガーを引いた。
再び火皿が純白の煙を吐き出し、灼熱の粉末を解き放つ。まるでマグマの飛沫のようにも見える超高温の粉末がまたしても彼の胸板を焼き尽くし、肉の焼ける臭いを周囲にばら撒いた。
左足に装着しているナイフの刀身を伸ばし、そのまま左足を俺の右手を掴んでいるブラドの腕へと振り上げる。対吸血鬼用に刀身の刃の部分を銀に変更されていたそのナイフはあっさりと肉を切り裂くと、ぶつん、と肘の部分の骨を正確に切り裂いてしまう。
右手を掴んでいた腕を振り払い、最後の手榴弾の安全ピンを引き抜きつつ後ろへとジャンプ。ブラドがMG3を拾い上げて応戦しようとするが、その機関銃が火を噴くよりも先に、彼の目の前へと投擲されたグレネードが爆炎と水銀の斬撃を解き放った。
これで勝負はついただろうか。もし仮にまだ生きていたとしても、再生能力が衰えてくれていれば勝利することはできるだろう。
しかし、その爆炎の中から赤い線が何本も伸びてきたのを見た瞬間、俺は溜息をつきながらその可能性を投げ捨てる羽目になった。
まだブラドは生きているのだ。しかもあれだけ攻撃を喰らって痛めつけられているにもかかわらず、未だに俺たちへの殺意を維持し続けている。
俺たちの親父以上の執念なのではないだろうかと思いながら姿勢を低くした直後、頭上を数発の7.62mm弾が駆け抜けていった。
「なぜだ…………なぜ攻撃が避けられる…………ッ!? 見えているのか、ナガト!?」
そういうことですよ、ブラドさん。
そう思いながら武器をAK-15に持ち帰る。グレネード弾は1発のみだが、マガジンはあと2個ある。ただ、この武装でブラドの再生能力を削ることはできるのだろうか。あれだけ弱点で攻撃したにもかかわらず未だに再生しているのを見ると、この男は何度も再生を繰り返してしまうのではないかと思ってしまう。
しかし―――――――そろそろこの戦いを終わらせることができそうだ。
爆炎の中からブラドが躍り出しつつ、ドラムマガジンを交換する。ついでに側面のカバーを開いて真っ赤になった銃身を取り出し、持っていた予備の銃身をその中へと突っ込んだ。
手榴弾の爆炎の中から出てきたブラドの傷口の再生が――――――――さっきよりもやけに遅い。
手足が千切れても数秒で再生していたというのに、黒焦げになった身体の再生が予想以上に遅れているのだ。真っ黒になった皮膚がゆっくりと肌色に戻っていくものの、あのままでは全身の再生が終わるのに5分以上はかかるのではないだろうか。
もう少しで、あいつとの戦いを終わらせることができるかもしれない。
一緒に戦っている仲間たちに「一気に攻めるぞ」と告げようとした、その時だった。
『―――――――ブレスト要塞周辺で戦闘中の同志諸君に告ぐ。こちら、テンプル騎士団艦隊旗艦ジャック・ド・モレー』
ジャック・ド・モレー………!?
海戦が終わってから、そのままこっちへとやってきたのか!?
『これより我が艦隊は、ブレスト要塞へのMOAB弾頭による艦砲射撃を敢行する。戦闘中の同志諸君は、ただちに要塞の周囲より退避せよ。繰り返す、これよりMOAB弾頭による艦砲射撃を敢行する。ただちに要塞の周囲より退避せよ――――――――』
艦砲射撃はありがたいが、よりにもよってMOAB弾頭だと…………ッ!?
あんたも無茶をする艦長だな、ブルシーロフ大佐。
テンプル騎士団艦隊の戦艦には、圧倒的な火力を誇るMOAB弾頭が搭載されている。スオミの槍やタンプル砲のMOAB弾頭をそのまま小型化して戦艦の主砲から発射できるようになった代物であり、破壊力は決戦兵器の砲弾と比べると劣ってしまうものの、圧倒的な破壊力を維持している。そんな砲弾を立て続けにぶち込まれれば、間違いなくこのブレスト要塞は消え去ることになるだろう。
「タクヤ………」
隣にいるナタリアが、心配そうにこっちを見てくる。彼女はもしかすると、俺がこのままこの要塞に残ってブラドと決着をつけようとしていると思っているに違いない。
正直に言うと、その通りだ。
確かに、仲間やラウラを傷つけたブラドは絶対に許せない。けれども、だからと言ってこのまま撤退して仲間の砲撃に任せるわけにはいかない。ヴリシアからも生還した男なのだから、ここで俺が確実に殺さなければまた生き延びて攻撃を仕掛けてくる可能性がある。
それに、前世の世界では友人だったのだ。だから、俺の手で葬りたい………。
そうすればこの男も納得してくれる筈だから。
決意を決めた俺は、こっちを見ているナタリアに告げた。
「―――――――ナタリア、お前たちは先に行け。ここは任せろ」