high school spiderman   作:バケツ頭

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やってしまった。でも創作意欲が湧き上がってつい……


ヒーローの誕生
Web1 蜘蛛男現る


僕の話をする前に貴方はあり得ないことを信じることができるかな?できる?わかった、僕の話をしよう。僕の名前は山口 蓮、駒王学園の一年生。先ず最初に僕の人生が退屈で平凡な人生だって言ってるやつがいれば、そいつは大嘘つきだ。でも安心して、この話にもちゃんと恋愛要素は入っているから。じゃ、本題に入ろうか。先ずは僕の私生活から!

 

 

5月30日午前8時40分駒王学園

 

「晴山くん!」

 

「はい」

 

「馬場さん!」

 

「はーい」

 

「姫島さん!」

 

「はい」

 

何時ものようにこのクラスの担任がクラスの点呼を取る。この学園の殆どの生徒は既に自分のクラスの席に着席している。そう殆どは。

 

「山口くん!」

 

「まだ来ていません」

 

「また遅刻っと」

 

と、担任は出席簿に遅刻と記した。その時、ドアを勢いよく開け息を切らした男子生徒がクラスに入ってきた。その男子生徒は黒髪で眼鏡をかけている。何を隠そうこれが僕さ。

 

「はぁ、はぁ、遅れてすいません!」

 

「もう、今月で10回目よね!家が遠いのは分かるけどもうちょっと早く来れないかな?」

 

「本当にごめんなさい!ちょっと街の方で騒ぎが」

 

「また騒ぎ!?はぁ、次に遅刻したら反省文書いてもらうからね」

 

「はい」

 

見ての通り僕はクラス内では遅刻が多く時間にルーズなオタクと思われている。その方が僕にとって好都合だ。しかし、行きで1時間かかるのはしんどいな。

 

午後13時00分駒王学園屋上

 

屋上では生徒達が体を動かしたりテレビ番組の事を話したり部活の先輩の愚痴をこぼしたりなどをしていた。でも僕は親友の晴山樹と共に昼ご飯を食べていた。樹とは中学からの付き合いで晴山コーポレーションの御曹司でもある。ちなみに晴山コーポレーションはグランドシティ一番の大企業だ。イケメンで金持ちで僕なんかとは月とスッポンだ。なんか悲しくなってきたな。

 

「で、また遅刻したのか?」

 

「まあね、グランドシティは物騒だから」

 

グランドシティでの犯罪率は日本で一番。毎日一つは何かしらの事故や事件が起きる。これじゃ命がいくつあっても足りないよ。

 

「なぁ、後でさ隣の組のグレモリー見に行こうぜ」

 

「僕はいいよ」

 

「あんな美人でナイスバディに興味がないなんてお前それでも男か?」

 

「これは僕の直感だけどお前とグレモリーさんでは釣り合わないよ」

 

「な、な何おう!!」

 

怒った樹は僕の首根っこを捕まえアームロックしてきた。結構痛い。

 

「ま、お前には姫島ちゃんがいるもんな!」

 

「馬鹿っ!!何言ってんだよ!!」

 

姫島朱乃。僕がまだ幼い頃住んでいた家の隣に住んでいた女の子だ。でもある事件をきっかけに音信不通になっていたが高校で数年振りに再会した。そのある事件が僕の人生に大きく影響を与えているのは間違いない。昼食も食べ終わり僕は鞄から愛用している一眼レフカメラを取り出した。

 

「それじゃまた後で」

 

日課である学園の写真を撮る為僕は校庭へと出て行った。とは言っても校庭は撮り飽きたので旧校舎の方へと向かう事にした。誰も使われていない旧校舎、ちょっとおっかないけどいい画が撮れそうだ。僕が写真を撮っていると何やら背後に気配を感じた。振り向くとそこには姫島さんの姿があった。

 

「姫島さん」

 

「あら、もう朱乃とは呼んでくれないの蓮」

 

「いや、別にそういうわけじゃ」

 

久しぶりだしあんまり会わないから馴れ馴れしいかなと思ったんだけど。それにしても彼女はSなのか?僕が慌てているのを楽しんでいるようだ。

 

「ふふっ、所でまた校庭の写真を撮っているの?」

 

「まあね、そうだ。ちょうど人を入れて撮りたかったんだ。良かったら撮らしてくれない?」

 

「勿論いいわよ」

 

彼女は旧校舎の前に立った。そしてその後、数枚の写真を撮り僕達は教室に戻った。

 

 

午後3時45分

 

樹は部活があるので今は1人で帰っている。これが僕、山口蓮の私生活だ。学校へ行き友達と馬鹿やったり女の子の話したり。でも一度グランドシティに入ると僕はもう一つの顔になる。山口蓮じゃない別の何かへと。

 

午後8時37分 グランドシティ イーストタウン

 

グランドシティは夜になると数多くのライトや照明などで照らされ本当に夜かと疑うくらいに明るくなる。しかし、この煌びやかな街とは裏腹に一歩暗い路地裏などに踏み込めばそこはもう犯罪者達のテリトリーだ。そして今日もまた善良な市民が狙われる。

 

「さっきの映画面白かったね」

 

「それにしても家族で出かけるのは久しぶりだな」

 

映画を楽しんで家に帰ろうとしている3人の家族。その家族を追い2人の男が後をつけた。そしてその家族が路地に入った瞬間を付け狙う。路地に入ってからは行動が早かった。最初に父親を殴り飛ばし母親に拳銃を向ける。

 

「きゃぁぁぁぁ!!」

 

「パパ!!」

 

「静かにしろ!!金目のものを出しな!!さもないとあんたの旦那に二、三発ぶちこむことになるぞ!!」

 

「だ、誰か助けてぇ!!」

 

男は母親の頬を引っ叩き母親は地面に倒れこむ。そして銃の引き金に指を置いた。

 

「静かにしろって言ってるのがわからねぇのか!!誰も助けに来やしねぇんだよ!!」

 

「それはどうかな?」

 

その場にいる誰でもない声が響いた瞬間2人の男は凍りついた。母親に拳銃を向けていた男は後ろを向くがそこには誰もいない。

 

「おい、これってまさか最近噂になってる悪魔じゃ」

 

「いや、弓矢を使うやつかもしれないぜ」

 

「足が速いやつかも」

 

「残念だけどハ・ズ・レ」

 

声の主は2人の男に姿を見せた瞬間両手首から糸を発射し男達の拳銃を取り上げ男達の腹部を殴り壁へと追いやる。そして再び両手首から糸を発射し男達を縛り上げた。

 

「お前まさかスパイダ………」

 

男が喋ろうと口を開くもまたも手首から糸を発射し無理やり口を閉じさせた。

 

「強盗するより宝くじでも買ったら?」

 

男達を縛り上げた者が明るみに出るとだんだんその姿が視界に入ってくる。その者は赤と青のコスチュームを身に纏い胸には蜘蛛のシンボルにマスク。その者こそ僕………つまり山口蓮のもう一つの姿。

 

「あなたは?」

 

「………スパイダーマン」

 

そう言い残すとスパイダーマンは蜘蛛糸を飛ばし煌びやかな夜の街に消えていった。

 

 

午後10時49分 山口蓮 自宅

 

ようやく街のパトロールも終わり自宅へと帰ってきた。こんな時間に帰ってきたら親が心配するだろうって思う人もいるかもしれないがそこんとこは大丈夫。僕の両親は僕が赤ん坊の時に他界してるし、親類と言えば僕の兄、山口修二くらいだ。その修兄も今はグランドシティ警察の刑事課で仕事をしている。なので帰りは遅い日が殆ど。これがもう一つの僕の1日だ。それじゃあお休みなさい。

 

 




今回はここまで。とりあえず完結目指して頑張りますのでよろしくお願いします!
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