high school spiderman   作:バケツ頭

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Web7地上最速の男

8月24日 午前11時28分グランドシティ警察署

 

この夏休みは今までになくいろんな事があった。アイアンマンと知り合いになれたしバイト代も上がった。夏休みも残すところ一週間の今日は何をするのかだって?今日は警察署に今まで撮ったヴィランの写真を提供した後、ゆっくりするつもりだ。たまには休まないとね。

 

「はい、写真現像してきました。森田警部」

 

「ありがとう蓮君。君の写真提供にはいつも助かっているよ」

 

この人は森田警部。修兄の上司の人だ。僕は森田警部に写真を手渡し帰ろうとしたが、修兄に呼び止められた。

 

「なぁ蓮今から暇?」

 

「まあ、暇といえば暇だけど」

 

「それは良かった!実は今日から一週間ほど海外のセントラルシティから科学捜査班の人が研修でこの署にきてて俺が案内することになったんだけど、俺は英語が話せないんだよ」

 

「だから僕が通訳しろって?」

 

「そういう事!」

 

この警察署は通訳を雇えるお金もないのか?ま、僕は理科と英語だけは得意なんだ。だからある程度なら英語も話せる。僕は修兄に手を引かれ警察署の待合室に向かった。待合室に入ると二人の男性と一人の女性がいた。二人のうち一人は長髪だ。僕は英語で彼らに話しかけた。(ここからは英語で話していると思ってください)

 

「グランドシティ警察署へようこそ!僕は一週間あなた達の面倒をみる事になった山口刑事の弟の蓮です」

 

「セントラルシティ警察のバリー・アレンです。この二人はシスコ・ラモンとケイトリン・スノウ博士」

 

「よろしくね」

 

「よろしく!で君も警察官?」

 

「いや、僕は高校生でカメラマンのバイトをしてるんだ。生憎と僕の修兄は教養が欠けていてね。僕が通訳をする事になった」

 

「それじゃ早速ここのラボを見させてもらえないかな」

 

「分かった。修兄、鑑識の部署のところに案内してあげて」

 

セントラルシティからか。セントラルシティには地上最速の男がいる事で有名だ。写真でしか見た事がないけどね。いつか彼も是非撮ってみたいな。

 

午後7時47分 グランドシティノースタウン某回転寿司店

 

1日目の研修を終え僕らは修兄の奢りで某回転寿司店に来ていた。話は変わるがシスコは最高だ。映画の話も合うしすごく面白い人だ。バリーの観察力もなかなかのものだったよ。それにしても細身なのによく食うなこの人。もう30皿を超えたぞ。

 

「修兄乙」

 

「ううう、俺の給料が」

 

「遠慮なく食べてって言ってるよ」

 

「ありがとう!」

 

「なぁ蓮、君はどんな写真を撮っているの?」

 

シスコが僕に聞いてきた。僕は鞄からここ最近撮ったヴィランの写真を取り出し手渡した。シェイプシフターやエレクトロ、さらにライノが写っている写真だ。勿論スパイダーマンの写真も。

 

「僕はこの街にいるスーパーヴィランの写真を撮っているんだ」

 

「これは凄いな」

 

「スパイダーマンてカッコいいよな!あの赤と青のコスチューム、たまんないね。もしよかったらこの写真貰ってもいいかな?」

 

「別に構わないよ」

 

「スパイダーマンの写真も撮ってるの?」

 

「まあね。何というか僕は彼の専属カメラマン?みたいな感じだよ。あのさ話は変わるけど『地上最速の男』って見たことがある?」

 

「ほぼ毎日見るわね」

 

「あ、ああ。そうだね」

 

その時、修兄の携帯が鳴った。

 

「はい、山口です!…………はい分かりました!すぐ向かいます!」

 

「どうしたの修兄?」

 

「谷島が脱獄してイーストタウンで暴れてる。一万円札を置いてくから」

 

修兄は財布から一万円札を取り出し慌ただしく店を飛び出していった。

 

「谷島って誰?」

 

「谷島 隆。今から1年ほど前にスパイダーマンが捕まえた犯罪者だよ。マスコミがつけたあだ名はショッカー」

 

ショッカーは両腕のガントレットから出る音波を操るキルト野郎だ。僕がスパイダーマンになって初めて戦ったスーパーヴィランだ。ショッカーがもしフル装備だったら警察じゃ太刀打ちできないな。

 

「悪いけど僕も写真を撮りに行かないと。それじゃまた明日ね!」

 

「ああ、僕もちょっと行かないと寿司を、食べすぎちゃって」

 

バリーはシスコ達にアイコンタクトをとり席を立った。店を出るとバリーは泊まっているホテルに向かい走り出した。

 

 

午後8時03分 イーストタウン

 

「オラァッ!!」

 

ショッカーは目の前のATMにソニックブームを放った。するとATMは簡単に破壊され中からは大量のお札が舞い上がった。

 

「刑務所から出てきたのにATMしか襲わないわけ?」

 

「おお、この忌々しい声は…………会いたかったぜ蜘蛛野郎」

 

「そんなに会いたかったの?僕のサインあげるからおとなしく刑務所に戻ってくれない?」

 

「嫌だね!」

 

「だと思った」

 

ショッカーは右手を僕にかざしガントレットから衝撃波を繰り出した。僕は攻撃を交わしながらショッカーとの距離を縮めていった。そして蜘蛛糸を球場に変えショッカーに発射した。

 

「ぐっ………」

 

僕の蜘蛛糸でバランスを崩したショッカーは地面に思わず倒れこんだ。しかし、その反動でショッカーのガントレットから衝撃波がビルの看板に発射された。僕はショッカーを放置しそこ走り出した。看板の落下地点には何人もの人が歩いていた。僕は走り手を突き出し蜘蛛糸を発射した。だが明らかに間に合わない距離だった。

 

「頼む間に合ってくれ!!」

 

「きゃあぁぁぁぁ!!」

 

看板と人々がぶつかる寸前、突如一つの赤い閃光が看板の下を横切るのが見えた。看板はそのまま砕け散り粉々になった。だがそこに死体はなかった。

 

「あれは…………」

 

数秒後人々が歓喜する声が聞こえた。声の方向を見ると頭を下げある人物にお礼している人々の姿が。その人物は真紅のスーツに胸には稲妻のエンブレム、彼こそ地上最速の男…………セントラルシティの守護神ことTHEFLASHだ。でも変だな、セントラルシティにいるはずの彼が日本のグランドシティにいるなんて。

 

「手助けが必要じゃない?」

 

「ありがとうフラッシュ助かった。でも何でここに?」

 

「仕事でね、君随分と英語が上手なんだね」

 

仕事ね。あの3人みたいだな…………いや、まさかね。

 

「まあね、英語と化学の成績はいいから」

 

「おい!!俺を忘れてねぇだろうな!!」

 

「忘れてたよ」

 

「チッ…………なめやが、って?」

 

ショッカーは再びガントレットを構える。しかし、フラッシュは1秒もかからないうちにガントレットを剥ぎ取り手錠で拘束してしまった。仕事が早いね。

 

「速っ!!いつもこれくらいで片付くの?」

 

「いいや、いつもこれくらいで片付いたらいいんだけど」

 

と、全てが終わった時数台のパトカーが遅れてやってきた。パトカーから修兄が降りてきてこちらに寄ってきた。

 

「スパイダーマンもう終わったのか!?」

 

「刑事さん、終わったよ。ショッカーはまた刑務所暮らしだね」

 

「この借りは返すからな蜘蛛野r」

 

僕は蜘蛛糸で奴の口を塞いだ。うるさいしそれに息が臭い。

 

「口にチャックしてな。そうだフラッシュ、僕の友達が新聞社でカメラマンのバイトしてるんだけど今度撮らしてあげてくれないか?」

 

「別に構わないけど撮るんだったら一週間の間にね」

 

「オッケー…………」

 

確信したよ、あの3人のうちの誰かだ。フラッシュはそう言い残しその場を去った。走り去る時も凄いもので、彼が走るだけで凄い風が巻き起こった。さてと僕も帰るとしよう。

 

「スパイダーマン待ってくれ」

 

「どうかしたの?」

 

「これは俺の電話番号だ。もし、俺に出来ることがあるなら電話してくれ」

 

「…………考えとくよ刑事さん」

 

ま、電話番号なら知ってるんですけどね。僕は電話番号が書かれた紙をしまいその場を後にした。

 

 




ヴィランファイル5 ショッカー /谷島隆
蓮がスパイダーマンとして活動を始めたころ戦った最初の敵。両手のガントレットから出す衝撃波を武器とする。

ヒーローファイル3 THEFLASH/バリー・アレン
海外のセントラルシティで科学捜査班として働いている。数年前、仕事中に落雷を受け更に化学薬品を浴び能力を得た。スピードフォースにアクセスし超高速で動くことができる。


次回、フラッシュととの共闘!!突如グランドシティに現れたヴィランに立ち向かうべくスパイダーマンとフラッシュは手を組むことに!
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