ワンサマーとプレデター   作:噛ませ犬

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 ここからは暫くはプレデター編です。その為、暫くはケルティック達が成人式をクリアするまでの話に入る為、一夏は名前程度や回想シーンしか出てきません。


第12話

「シャァァァ!!」

「グオォォ!!」

 

 一方その頃、南極の中心部の地中深くにあるピラミッド近くの空洞では、ケルティック、スカー、チョッパーのプレデター達が数十匹のゼノモーフを相手に奮戦していた。

 ケルティックは槍やリストブレイド、時には拳で蹴散らし。スカーはとても長いリストブレイドや手裏剣で蹴散らし、チョッパーは長く太いリストブレイドで蹴散らしていた。

 しかし、相手は自分達よりも数が多く、プレデター達には分が悪い。それでも、ケルティック達は何とか倒していく。

 あるゼノモーフはリストブレイドで首を切り落とされ、あるゼノモーフは槍で刺し殺しされ、あるゼノモーフは手裏剣で真っ二つにされている。

 辺りにはゼノモーフの屍が何匹も転がっており、緑色の液体が辺り一面に飛び散っている。

 それでも、ゼノモーフ達は数でケルティック達を追い詰めようとし、ケルティック達三体のプレデターは自分達が持ってる武器で抗う。

 どちらも死ぬ気で戦っていた。

 

 そんな中、ケルティックは手に持ってる槍で目の前にいるゼノモーフの胸を刺す。すると、一体のゼノモーフがケルティックの元へと跳躍しながら襲い掛か、り、ケルティックはゼノモーフが刺さったままの槍で凪ぎ払う。

 ゼノモーフは、槍に刺さったままのゼノモーフで体当たりされる形で吹き飛ばされる。しかし、今度はケルティックの後ろから二匹のゼノモーフがケルティックの元へと駆け寄る。

 勿論、ケルティックは振り返りながらゼノモーフが刺さっている槍で凪ぎ払い、二匹のゼノモーフは横へと吹っ飛ばされる。

 

 

「…………」

 

 スカーは無言で右手に持ってる手裏剣でゼノモーフの首を切る。ゼノモーフの首が真っ二つになるも、スカーはそのゼノモーフに追い討ちをかけるように足蹴りした。

 刹那、今度は後ろからゼノモーフが迫ってくるがスカーは振り返った直後に手裏剣を投げ、手裏剣はゼノモーフの頭を斬り落とし、スカーの手元に戻る。

 

 

「グルオォォ!!」

 

 チョッパーは両腕にあるリストブレイドで二匹のゼノモーフを頸動脈を切り、今度は体当たりし、ゼノモーフにのし掛かるように倒れるが立ち上がり、辺りを見る。

 すると、左右から二匹のゼノモーフがチョッパーに迫るように飛び掛かる。チョッパーはそれを確認した後、両腕にあるリストブレイドで返り討ちにした。

 ケルティック、スカー、チョッパーは武器を駆使してゼノモーフを返り討ちにしていく中、僅かに残ったゼノモーフ達がプレデター達の強さに恐れ、突然、攻撃を止めその場を離れるように走り去る。

 それは自分よりも強い生き物が現れた事による事で逃げる、と言う野生の本能なのだろうか。

 ゼノモーフ達が逃げていく中、ケルティック達は武器を下ろす。

 

「逃ゲタカ……」

 

 ケルティックはそう言いながら槍を背中に戻す。スカーはリストブレイドを戻し、手裏剣を軽く振って丸くし腰元に戻す。

 チョッパーもリストブレイドを戻すがケルティック達は辺りを見渡す。辺りには自分達が殺したであろうゼノモーフの屍が転がっている。

 しかし、ケルティック達は一通り確認した後、ゼノモーフを死体を何度も跨ぎながら歩き出し、ピラミッドの中へと続く階段を登り、中へと入る。

 中はさっきの氷の空洞よりも暖かく、左右の壁には、プレデターやゼノモーフが対立しあうような壁画もあり、古代のプレデターの像か通路を見ているように凛と佇むように造られている。

 それは未成年のプレデター達を迎える為か、それとも儀式を成す為の未成年プレデター達の無事を祈る為のだろう。

 勿論、ケルティック達はそんな事は気にもしない。

 

「待テ」

 

 刹那、スカーが気配を感じ二人に言い、ケルティックとチョッパーは立ち止まり、スカーを見やる。

 

「ドウシタ?」

 

 ケルティックが訊ねるがスカーはマスクを使って辺りを見渡す。すると、奥からゼノモーフが此方へと近付いてくるーー、五匹はいた。

 

「……マエカラ、クルゾ」

 

 スカーがそう言うと、ケルティックは槍を取り構え、チョッパーはリストブレイドを展開する。

 スカーがリストブレイドを展開し、腰にある手裏剣を取り、軽く振る。

 

「シャァァァ!!」

 

 奥から奇声が聴こえ、辺りに木霊する。それも五つあり、ケルティック達の元へと近づいて来る。その正体はゼノモーフだった。

 ゼノモーフ達はケルティック達を殺そうと再び襲い掛かる。そんなゼノモーフ達にスカーは再び手裏剣を投げる、手裏剣は二匹のゼノモーフを斬り殺し、スカーの手元へと戻ってくる。

 一方、ケルティックは咆哮を上げながら槍を構え、ゼノモーフ目掛けて駆け寄り、一番前にいたゼノモーフを槍で凪ぎ払う。

 刹那、凪ぎ払われたゼノモーフは横へと吹っ飛ばされ、壁に激突する。だが、その後ろには別のゼノモーフがいた。

 そのゼノモーフは跳躍して襲い掛かるも、ケルティックは素早く槍で刺し殺し、今度は壁に激突したゼノモーフを刺し殺す。

 五匹の内、四匹はスカーやケルティックに殺された。だが、最後の一匹であるゼノモーフは何故か動かなかった。

 そのゼノモーフは他のゼノモーフとは似ているが少し違う。そのゼノモーフはケルティック達の戦い方をまるで監視しているように静観していた。

 

「グルルル……」

 

 そんなゼノモーフを見たケルティックは唸り声を上げながら威嚇する。それでも、そのゼノモーフは何もせず奇声を上げずその場を走り去った。

 そのゼノモーフを、ケルティックは追い掛けようとする。そんなケルティックを、チョッパーが「マテ!」と呼び止める。

 ケルティックは立ち止まり身体を翻し、チョッパーの隣にいたスカーはチョッパーを見やる。

 

「何故ダ!?」

 

 ケルティックはチョッパーに問う。すると、チョッパーは、こう答えた。

 

「追ウナケルティック、一人デノ行動ハ死ヲ招ク」

「何ヲ言ッテル! 俺達ハ誇リ高キプレデターダ!! ソレニ俺達ハ未ダ未成年ダ! 此所ニイルゼノモーフヲ一匹残ラズ殺サナケレバ成人トハ認メテモラエナイ!」

「ソレハ解ッテイルーーダガ、奴ラハ俺達ヨリモ多イーー俺達ハ肝心ノアノ武器ガ無ケレバ勝カテナイ。リストブレイドヤ手裏剣ダケデハ心細イ」

 

 チョッパーの言葉にケルティックは言葉を詰まらせる。そして、スカーが口にした「あの武器」とはプラズマキャノンの事である。

 プラズマキャノンーーそれはプレデター達の遠距離専用の武器であり主力武器である。そのプラズマキャノンを付けられるのは他の惑星に行く時や成人式をクリアしたプレデターにしか与えられない。

 それに、成人式を行うプレデター達に持たされる事は許されなかった。何故なら、その装備は成人式の場所で自ら手に入れる他ないのである。

 理由は、それも試練の一つであり、未成年プレデター達を試す為の一つでもあった。

 話を戻そう。チョッパーはその事をケルティックに言ったがケルティックは俯き、槍を掴んでいる槍に力を入れ、「クソッ」と呟く。

 一方、チョッパーは言葉を続ける。

 

「ケルティック、オ前ガ大人ニナリタイト言ウ気持チハ解ルーーダガ、俺ヤスカーモ大人ニナリタインダ」

 

 チョッパーの言葉にスカーは頷く。しかし、ケルティックは何も言わず俯いている。

 

「ソレニケルティック、オ前ガ死ンダラ、一夏ガ哀シム」

 

 チョッパーの言葉にケルティックは顔を上げる。マスクを被っているがケルティックは驚いていた。

 

「ケルティック、オ前ガ死ンダラ一夏ハドウナル? 一夏ハオ前ニ逢イタガッテイルンダゾ?」

 

 チョッパーはケルティックにその事を問い、ケルティックは何も言わず再び俯く。

 確かにそうだった。自分は早く成人になりたいだけではなく、一夏とも再会したかった。

 成人式をクリアした事を伝えたい、と。それだけではない、一夏と再び話をしたい、一夏と再び槍を交えたい、拳をぶつけたい、と。勿論、彼等の間には種族を越えた友情が芽生えていた。

 ケルティックはそう思い、顔を上げ軽く頷く。

 

「アア、ソウダナ」

 

 ケルティックの言葉にチョッパーは頷き、スカーも頷く。それはチョッパーやスカーにも逢いたい人物がいる為に。

 

「行クゾオ前ラ、俺達ノ強サヲ奴ラヲ見セテヤロウゼ!」

「オウヨ!」

 

 ケルティックの言葉にチョッパーは答え、スカーは無言で頷いた。そして、三体のプレデター達はプラズマキャノンがある中心部へと向かう。

 だが、途中でゼノモーフ達が襲い掛かって来ても、彼等は負けないだろう。

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